JP2774237B2 - 冷媒凝縮器用パイプ - Google Patents
冷媒凝縮器用パイプInfo
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- F28F9/0219—Arrangements for sealing end plates into casing or header box; Header box sub-elements
- F28F9/0224—Header boxes formed by sealing end plates into covers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などのエアコンに
使用される冷媒凝縮器用パイプに関するものである。
使用される冷媒凝縮器用パイプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エアコンの冷媒凝縮器では図３に示すよ
うに、冷媒が、内部に仕切板Ｏが取付けられているパイ
プＡから扁平管状のチューブＢ内を通して他方のパイプ
Ｃに流れ、同パイプＣへ流れ込んだ冷媒は同パイプＣ内
の仕切板（図示されていない）により下方への流れが遮
断されてチューブＢ内に流れ込み、更に、同チューブＢ
からパイプＡへと蛇行して流れるようにし、この場合、
冷媒に圧力をかけて強制的に放熱させて同冷媒を低温高
圧の冷却液にするものである。このとき放出される熱は
チューブＢに伝達され、同チューブＢ間に配置されたコ
ルゲートフィン（以下フィンと記す）Ｄに伝達され、同
フィンＤに送られた送風によって放散されるようにして
ある。なお図３に示すように前記パイプＡ、Ｃの長手方
向一端にはキャップＦが取付けられ、他端には継ぎ手Ｇ
が取付けられる。
うに、冷媒が、内部に仕切板Ｏが取付けられているパイ
プＡから扁平管状のチューブＢ内を通して他方のパイプ
Ｃに流れ、同パイプＣへ流れ込んだ冷媒は同パイプＣ内
の仕切板（図示されていない）により下方への流れが遮
断されてチューブＢ内に流れ込み、更に、同チューブＢ
からパイプＡへと蛇行して流れるようにし、この場合、
冷媒に圧力をかけて強制的に放熱させて同冷媒を低温高
圧の冷却液にするものである。このとき放出される熱は
チューブＢに伝達され、同チューブＢ間に配置されたコ
ルゲートフィン（以下フィンと記す）Ｄに伝達され、同
フィンＤに送られた送風によって放散されるようにして
ある。なお図３に示すように前記パイプＡ、Ｃの長手方
向一端にはキャップＦが取付けられ、他端には継ぎ手Ｇ
が取付けられる。
【０００３】このパイプＡ、Ｃの夫々には図４に示すよ
うにチューブＢを差込むためのチューブ差込み孔Ｅがプ
レス加工によって多数形成されており、このチューブ差
込み孔ＥにチューブＢを差込んだ後、同チューブＢと同
差込み孔Ｅの周囲と前記フィンＤとをロー付けにより固
定して同差込み孔Ｅから冷媒が漏れないようにしてあ
る。
うにチューブＢを差込むためのチューブ差込み孔Ｅがプ
レス加工によって多数形成されており、このチューブ差
込み孔ＥにチューブＢを差込んだ後、同チューブＢと同
差込み孔Ｅの周囲と前記フィンＤとをロー付けにより固
定して同差込み孔Ｅから冷媒が漏れないようにしてあ
る。
【０００４】従来のパイプＡ、Ｃは図４のように、隣合
うチューブ差込み孔Ｅ間の周壁Ｈがドーム形になるよう
に、同差込み孔Ｅのプレス加工時にその周縁部Ｉを大き
く窪ませて、同差込み孔ＥにチューブＢを差込み易くし
てある。
うチューブ差込み孔Ｅ間の周壁Ｈがドーム形になるよう
に、同差込み孔Ｅのプレス加工時にその周縁部Ｉを大き
く窪ませて、同差込み孔ＥにチューブＢを差込み易くし
てある。
【０００５】また、従来は図５（ａ）に示す様に、仕切
り板差込み孔Ｋが形成された半筒状のパイプ部材Ｌとチ
ューブ差込み孔Ｊが形成された半筒状のパイプ部材Ｍと
を、同図の矢印方向に向かい合わせ且つ両パイプ部材
Ｌ、Ｍ間に仕切板Ｏを挟んで同図（ｂ）のように突き合
わせ、この両パイプ部材Ｌ、Ｍの長手方向端部にキャッ
プＱを被せ、他端に継ぎ手を取付けるようにしたパイプ
もある。
り板差込み孔Ｋが形成された半筒状のパイプ部材Ｌとチ
ューブ差込み孔Ｊが形成された半筒状のパイプ部材Ｍと
を、同図の矢印方向に向かい合わせ且つ両パイプ部材
Ｌ、Ｍ間に仕切板Ｏを挟んで同図（ｂ）のように突き合
わせ、この両パイプ部材Ｌ、Ｍの長手方向端部にキャッ
プＱを被せ、他端に継ぎ手を取付けるようにしたパイプ
もある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図４の冷媒凝縮器用パ
イプは次のような問題があった。 ．隣合うチューブ差込み孔Ｅ間の周壁Ｈがドーム型に
形成されているので、同差込み孔ＥにチューブＢを差込
むとフィンＤの両端がパイプＡの周壁に一点当りで支持
される。このためチューブＢ間にフィンＤを配置してか
らロー付けするまでの間に同フィンＤが位置ずれし易
い。 ．パイプＡとフィンＤとの接触面積が狭いので、パイ
プＡらフィンＤへの熱伝達率が悪く、冷媒凝縮器全体の
放熱効率が低い。
イプは次のような問題があった。 ．隣合うチューブ差込み孔Ｅ間の周壁Ｈがドーム型に
形成されているので、同差込み孔ＥにチューブＢを差込
むとフィンＤの両端がパイプＡの周壁に一点当りで支持
される。このためチューブＢ間にフィンＤを配置してか
らロー付けするまでの間に同フィンＤが位置ずれし易
い。 ．パイプＡとフィンＤとの接触面積が狭いので、パイ
プＡらフィンＤへの熱伝達率が悪く、冷媒凝縮器全体の
放熱効率が低い。
【０００７】図５の冷媒凝縮器用パイプでは次のような
問題があった。 ．半筒状のパイプ部材Ｌ及びＭは薄板で且つ長尺物で
あるため、どうしても捩れや歪みが生じ易い。また、図
６（ａ）のように両パイプ部材Ｌ、Ｍを向かい合わせて
突き合わせるだけであるため、幅方向の位置決めがしづ
らい。これらの理由により前記パイプ部材Ｌ、Ｍの突き
合わせ時に図６（ｂ）のように位置ずれが生じ易く、軸
線がずれて芯出しがしにくい。
問題があった。 ．半筒状のパイプ部材Ｌ及びＭは薄板で且つ長尺物で
あるため、どうしても捩れや歪みが生じ易い。また、図
６（ａ）のように両パイプ部材Ｌ、Ｍを向かい合わせて
突き合わせるだけであるため、幅方向の位置決めがしづ
らい。これらの理由により前記パイプ部材Ｌ、Ｍの突き
合わせ時に図６（ｂ）のように位置ずれが生じ易く、軸
線がずれて芯出しがしにくい。
【０００８】．前記のような位置ずれが生じるとキャ
ップＱを被せにくく、また図７のように仕切り板Ｅとパ
イプ部材Ｌ、Ｍとの間に隙間Ｓができて、その隙間Ｓか
ら冷媒が洩れてしまう。 ．パイプ部材Ｌ、Ｍの組立て時に位置がずれるとパイ
プ部材Ｍのチューブ差込み孔Ｊの向きがずれてしまう。
このため２本のパイプを対向させたときにチューブ差込
み孔Ｊの向きがずれてしまいチューブＢが差し込みにく
くなる。 ．パイプ部材Ｌ、Ｍが扁平状であるので前記のような
位置ずれが生じるとパイプの内容積が変わり、冷媒の圧
力が変化してしまう。
ップＱを被せにくく、また図７のように仕切り板Ｅとパ
イプ部材Ｌ、Ｍとの間に隙間Ｓができて、その隙間Ｓか
ら冷媒が洩れてしまう。 ．パイプ部材Ｌ、Ｍの組立て時に位置がずれるとパイ
プ部材Ｍのチューブ差込み孔Ｊの向きがずれてしまう。
このため２本のパイプを対向させたときにチューブ差込
み孔Ｊの向きがずれてしまいチューブＢが差し込みにく
くなる。 ．パイプ部材Ｌ、Ｍが扁平状であるので前記のような
位置ずれが生じるとパイプの内容積が変わり、冷媒の圧
力が変化してしまう。
【０００９】本発明の目的は２本のパイプ部材の組立て
が容易で、位置ずれしにくく、内容積が一定で、冷媒が
洩れにくく、パイプへのチューブの差し込みが容易で、
フィンが位置ずれしにくく、放熱効率が高い冷媒凝縮器
用パイプを提供することにある。
が容易で、位置ずれしにくく、内容積が一定で、冷媒が
洩れにくく、パイプへのチューブの差し込みが容易で、
フィンが位置ずれしにくく、放熱効率が高い冷媒凝縮器
用パイプを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の冷媒凝縮器用パ
イプは図２のように、外側に膨らみを有する半割りパイ
プ状であり且つ軸方向に間隔をあけて２以上のチューブ
差し込み孔３が形成されてなるパイプ部材１と、外側に
膨らみを有する半割りパイプ状のパイプ部材２とを対向
させて組合わせてなる冷媒凝縮器用パイプにおいて、チ
ューブ差し込み孔３をパイプ部材１の周方向に横長と
し、そのチューブ差し込み孔３の周縁部のうちパイプ部
材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に押
し込んで突出部２０を形成すると共に当該縁部６の外側
に、同パイプ部材１の内側に湾曲するガイド部２１を形
成し、前記２つのパイプ部材２のうちのいずれか一方の
パイプ部材の開口端部１１に他方のパイプ部材の開口端
１２を突き当て可能とした突き当て部１４と、その突き
当て部１４の外側から同パイプ部材の開口面１５側に立
ち上げた側部１６を有する位置決め用の受部１３が形成
されてなるものである。
イプは図２のように、外側に膨らみを有する半割りパイ
プ状であり且つ軸方向に間隔をあけて２以上のチューブ
差し込み孔３が形成されてなるパイプ部材１と、外側に
膨らみを有する半割りパイプ状のパイプ部材２とを対向
させて組合わせてなる冷媒凝縮器用パイプにおいて、チ
ューブ差し込み孔３をパイプ部材１の周方向に横長と
し、そのチューブ差し込み孔３の周縁部のうちパイプ部
材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に押
し込んで突出部２０を形成すると共に当該縁部６の外側
に、同パイプ部材１の内側に湾曲するガイド部２１を形
成し、前記２つのパイプ部材２のうちのいずれか一方の
パイプ部材の開口端部１１に他方のパイプ部材の開口端
１２を突き当て可能とした突き当て部１４と、その突き
当て部１４の外側から同パイプ部材の開口面１５側に立
ち上げた側部１６を有する位置決め用の受部１３が形成
されてなるものである。
【００１１】
【作用】本発明の冷媒凝縮器用パイプでは、いずれか一
方のパイプ部材の開口端部１１に、外側に広げて他方の
パイプ部材の開口端１２を突き当て可能とした突き当て
部１４と、その突き当て部１４の外側から同パイプ部材
の開口面１５側に立ち上げた側部１６とからなる位置決
め用の受部１３が形成されてなるので、他方のパイプ部
材の開口端１２をその受部１３に突き当てるだけで、両
パイプ部材１、２の対向位置が自動的に位置決めされ、
形成されるパイプの芯が出易くなる。また、パイプ部材
１の周方向に横長としたチューブ差し込み孔３の周縁部
のうちパイプ部材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部
材１の内側に押し込んで突出部２０を形成したので、パ
イプ部材が薄板で且つ長尺物であっても捩れや歪みが生
じにくくなる。更に、内側に押し込んだパイプ部材１の
周方向に沿った縁部６の外側に、パイプ部材１の内側に
湾曲するガイド部２１を形成したのでチューブ差し込み
孔３にチューブを差し込み易くなり、また、ロー付け時
にそのガイド部２１にローが溜り易くなり、チューブ差
し込み孔３に差し込まれたチューブとパイプとのロー付
けが確実になる。
方のパイプ部材の開口端部１１に、外側に広げて他方の
パイプ部材の開口端１２を突き当て可能とした突き当て
部１４と、その突き当て部１４の外側から同パイプ部材
の開口面１５側に立ち上げた側部１６とからなる位置決
め用の受部１３が形成されてなるので、他方のパイプ部
材の開口端１２をその受部１３に突き当てるだけで、両
パイプ部材１、２の対向位置が自動的に位置決めされ、
形成されるパイプの芯が出易くなる。また、パイプ部材
１の周方向に横長としたチューブ差し込み孔３の周縁部
のうちパイプ部材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部
材１の内側に押し込んで突出部２０を形成したので、パ
イプ部材が薄板で且つ長尺物であっても捩れや歪みが生
じにくくなる。更に、内側に押し込んだパイプ部材１の
周方向に沿った縁部６の外側に、パイプ部材１の内側に
湾曲するガイド部２１を形成したのでチューブ差し込み
孔３にチューブを差し込み易くなり、また、ロー付け時
にそのガイド部２１にローが溜り易くなり、チューブ差
し込み孔３に差し込まれたチューブとパイプとのロー付
けが確実になる。
【００１２】
【実施例１】図２に本発明の冷媒凝縮器用パイプの一実
施例を示す。図２において１、２はパイプ部材であり、
これは断面形状が外側に膨らみを有する半割りパイプ状
（半円筒状）に形成されている。１８は両パイプ用部材
１、２間に取付けられる仕切板、３はパイプ部材１に形
成されたチューブ差し込み孔、１７は他方のパイプ部材
１に形成された仕切板差込み孔である。
施例を示す。図２において１、２はパイプ部材であり、
これは断面形状が外側に膨らみを有する半割りパイプ状
（半円筒状）に形成されている。１８は両パイプ用部材
１、２間に取付けられる仕切板、３はパイプ部材１に形
成されたチューブ差し込み孔、１７は他方のパイプ部材
１に形成された仕切板差込み孔である。
【００１３】図２に示すパイプ部材１、２にはクラッド
材（アルミ等の心金とロー材とが圧延されている材料）
が使用されている。このパイプ部材１、２の夫々は断面
形状が外側に膨らみを有する半割りパイプ状として、両
パイプ部材１、２を組み合わせたときに円筒になるよう
にしてある。
材（アルミ等の心金とロー材とが圧延されている材料）
が使用されている。このパイプ部材１、２の夫々は断面
形状が外側に膨らみを有する半割りパイプ状として、両
パイプ部材１、２を組み合わせたときに円筒になるよう
にしてある。
【００１４】そして、一方のパイプ用部材２の開口端部
１１には位置決め用の受部１３が形成されている。この
受部１３は他方のパイプ部材１の開口端１２が突き当て
られる突き当て部１４と、同突き当て部１４の両外側に
開口面１５側に立ち上がる側部１６が形成されてなる。
１１には位置決め用の受部１３が形成されている。この
受部１３は他方のパイプ部材１の開口端１２が突き当て
られる突き当て部１４と、同突き当て部１４の両外側に
開口面１５側に立ち上がる側部１６が形成されてなる。
【００１５】
【実施例２】図１に本発明の冷媒凝縮器用パイプの第２
の実施例を示す。同図に示すパイプ１０は図２の様に外
側に膨らみを有する半割りパイプ状の２本のパイプ部材
１、２を対向させて突合わせてなる。パイプ１０の周壁
２にはチューブＢを差込むチューブ差し込み孔３がプレ
ス加工などにより形成されている。チューブ差し込み孔
３はパイプ部材１の周方向に横長としてあり、同差し込
み孔３の周縁部のうちのパイプ部材の周方向に沿った縁
部６を差し込み孔３のプレス加工時に大きく窪ませて内
側に押し込んで突出部２０を形成すると共に、内側に押
し出した当該縁部６の外側に、パイプ部材１の内側に湾
曲するガイド部２１を形成して、チューブ差し込み孔３
にチューブＢを差込み易くしてある。
の実施例を示す。同図に示すパイプ１０は図２の様に外
側に膨らみを有する半割りパイプ状の２本のパイプ部材
１、２を対向させて突合わせてなる。パイプ１０の周壁
２にはチューブＢを差込むチューブ差し込み孔３がプレ
ス加工などにより形成されている。チューブ差し込み孔
３はパイプ部材１の周方向に横長としてあり、同差し込
み孔３の周縁部のうちのパイプ部材の周方向に沿った縁
部６を差し込み孔３のプレス加工時に大きく窪ませて内
側に押し込んで突出部２０を形成すると共に、内側に押
し出した当該縁部６の外側に、パイプ部材１の内側に湾
曲するガイド部２１を形成して、チューブ差し込み孔３
にチューブＢを差込み易くしてある。
【００１６】図１のパイプ部材１には窪み４が形成され
ている。この窪み４は前記周壁２のうち隣合うチューブ
差し込み孔３間に同図（ａ）に示すように横長に形成さ
れており、同窪み４の両外側に支持部５が形成されてい
る。この両支持部５は隣合うチューブＢ間に差込まれた
各フィンＤの両端を支持（二点支持）するためのもので
あり、窪み４は同支持部５を形成するためのものであ
る。ちなみにこの窪み４を形成することにより、パイプ
１の強度も向上する。この窪み４は前記チューブ差し込
み孔３のプレス加工時に同時に成形すればその両外側の
支持部５も同時に形成されるので製作が容易である。
ている。この窪み４は前記周壁２のうち隣合うチューブ
差し込み孔３間に同図（ａ）に示すように横長に形成さ
れており、同窪み４の両外側に支持部５が形成されてい
る。この両支持部５は隣合うチューブＢ間に差込まれた
各フィンＤの両端を支持（二点支持）するためのもので
あり、窪み４は同支持部５を形成するためのものであ
る。ちなみにこの窪み４を形成することにより、パイプ
１の強度も向上する。この窪み４は前記チューブ差し込
み孔３のプレス加工時に同時に成形すればその両外側の
支持部５も同時に形成されるので製作が容易である。
【００１７】前記の様に、隣合うチューブ差し込み孔３
間に窪み４を形成し、同窪み４の両外側に窪み４よりフ
ィンＤ側に突出する支持部５を形成すると、各フィンＤ
の両端部が両支持部５に支持（二点支持）されるため、
フィンＤとパイプ１とをロー付けするまでに各フィンＤ
が位置ずれしにくくなる。また、各フィンＤが両支持部
５に二点当りになるのでパイプ１からフィンＤへの熱伝
達率が向上し、ひいては冷媒凝縮器全体の冷却効率が向
上する。更に、窪み４とフィンＤとの間をも送風が通り
抜けるので、熱放散率が向上し、益々冷媒凝縮器全体の
冷却効率が向上する。また、パイプ１に窪み４を形成し
たことにより、パイプ１内を流れる冷媒の圧力に対する
パイプ１の強度が向上し、パイプ１とフィンＤとが二点
当りするので、両者をロー付けした際にフィンが変形し
て体裁が悪くなることもない。
間に窪み４を形成し、同窪み４の両外側に窪み４よりフ
ィンＤ側に突出する支持部５を形成すると、各フィンＤ
の両端部が両支持部５に支持（二点支持）されるため、
フィンＤとパイプ１とをロー付けするまでに各フィンＤ
が位置ずれしにくくなる。また、各フィンＤが両支持部
５に二点当りになるのでパイプ１からフィンＤへの熱伝
達率が向上し、ひいては冷媒凝縮器全体の冷却効率が向
上する。更に、窪み４とフィンＤとの間をも送風が通り
抜けるので、熱放散率が向上し、益々冷媒凝縮器全体の
冷却効率が向上する。また、パイプ１に窪み４を形成し
たことにより、パイプ１内を流れる冷媒の圧力に対する
パイプ１の強度が向上し、パイプ１とフィンＤとが二点
当りするので、両者をロー付けした際にフィンが変形し
て体裁が悪くなることもない。
【００１８】
【使用例】対向させたパイプ部材１、２のチューブ差し
込み孔３にチューブＢを差込み、隣合うチューブＢ間に
フィンＤを配置し、パイプ１とチューブＢとフィンＤを
ロー付けして固定する。この場合、パイプ１、チューブ
Ｂ、フィンＤの夫々のロー付け部分に予めローを塗布し
ておき、パイプ１を加熱するとそのロー材が融解してロ
ー付けされるようにすると便利である。
込み孔３にチューブＢを差込み、隣合うチューブＢ間に
フィンＤを配置し、パイプ１とチューブＢとフィンＤを
ロー付けして固定する。この場合、パイプ１、チューブ
Ｂ、フィンＤの夫々のロー付け部分に予めローを塗布し
ておき、パイプ１を加熱するとそのロー材が融解してロ
ー付けされるようにすると便利である。
【００１９】
【発明の効果】本発明の冷媒凝縮器用パイプは次のよう
な効果がある。 ．パイプ部材１、２が共に外側に膨らみを有する半割
パイプ状であるため、両パイプ部材１、２を対向させて
形成されるパイプ内に５０〜６０Ｋｇもの高圧冷媒を流
してもパイプ部材１、２は変形しない（外側にふくらま
ない）。従ってパイプ部材１、２のチューブ差し込み孔
とそれに差込まれているチューブとの間に隙間ができ
ず、高圧冷媒が外部に漏れることがない。ちなみに、パ
イプ部材１、２のいずれかが平坦な板状の場合は、５０
〜６０Ｋｇもの高圧冷媒を流すと変形し（外側にふくら
み）、変形したパイプ部材のチューブ差し込み孔とそれ
に差込まれているチューブとの間に隙間ができて、その
隙間から冷媒が漏れるという問題がある。 ．一方のパイプ部材２に突き当て部１４が形成され、
突き当て部１４の外側からパイプ部材の開口面１５側に
立ち上げた側部１６を有するので、他方のパイプ部材１
の開口端１２を側部１６の内側に配置して突き当て部１
４に突き当てれば、突き当てたパイプ部材１が側方に位
置ずれせず、パイプ部材１、２の対向位置が自動的に決
定される。このためパイプ部材１、２同士の組み立て作
業が容易になると共に、組み立てられたパイプの形状が
均一になり、パイプにキャップを被せ易くもなる。 ．チューブ差し込み孔３をパイプ部材１の周方向に横
長とし、同チューブ差し込み孔３の周縁部のうちパイプ
部材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に
押し出して突出部２０を形成したので、パイプ部材が薄
板で且つ長尺物であっても捩れや歪みが生じにくくな
る。 ．前記に記載のようにパイプ部材１、２が位置ずれ
しないばかりでなく、前記に記載のようにパイプ部材
１が捩れたり歪んだりすることがなく、パイプ部材１，
２が組み立てられるので、本発明のパイプ１を所定間隔
離して二本対向させたとき、両パイプ１のチューブ差し
込み孔Ｊが互いに真正面に対向し、同差込み孔Ｊへのチ
ューブＢの差し込みが容易になる。 ．パイプ部材１の周方向に沿った縁部６の外側に内側
に湾曲するガイド部２１を形成したので、チューブ差し
込み孔３にチューブを差し込み易くなる。また、ロー付
け時に、そのガイド部２１にローが溜り易くなり、パイ
プとチューブ差し込み孔３に差し込まれたチューブとの
ロー付けが確実になる。 ．チューブ差し込み孔３の全周縁をパイプ部材１の内
側に押し込んで突出部２０を形成する場合は、チューブ
差し込み孔３の外側全周縁に押し込み可能な押込み代
（スペース）を設けておく必要があるため、横長のチュ
ーブ差し込み孔３の長手方向両端部２３をパイプ部材１
の内壁面の直近まで開口することができず、チューブ差
し込み孔３の横幅が短くなる。このため、それに差し込
むチューブの幅を狭くしなければならないが、本発明で
はチューブ差し込み孔３の周縁のうちパイプ部材１の周
方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に押し込んで
突出部２０を形成したため、チューブ差し込み孔３の長
手方向両端部２３をパイプ部材１の内壁面の直近まで開
口することができる。このため、同じ径のパイプ部材で
あればチューブ差し込み孔３の全周縁をパイプ部材１の
内側に押し込んで突出部２０を形成する場合よりも本発
明の方が横幅の広いチューブ差し込み孔３を形成するこ
とができ、それに差し込むチューブの幅も広くすること
ができる。従って、同じ径のパイプ部材を組み立てたパ
イプの場合は、幅の広いチューブを使用して多くの冷媒
を流すことができ、冷媒を同じ容量流す場合はパイプの
内径を小型化することができ、熱交換器を小型化するこ
ともできる。
な効果がある。 ．パイプ部材１、２が共に外側に膨らみを有する半割
パイプ状であるため、両パイプ部材１、２を対向させて
形成されるパイプ内に５０〜６０Ｋｇもの高圧冷媒を流
してもパイプ部材１、２は変形しない（外側にふくらま
ない）。従ってパイプ部材１、２のチューブ差し込み孔
とそれに差込まれているチューブとの間に隙間ができ
ず、高圧冷媒が外部に漏れることがない。ちなみに、パ
イプ部材１、２のいずれかが平坦な板状の場合は、５０
〜６０Ｋｇもの高圧冷媒を流すと変形し（外側にふくら
み）、変形したパイプ部材のチューブ差し込み孔とそれ
に差込まれているチューブとの間に隙間ができて、その
隙間から冷媒が漏れるという問題がある。 ．一方のパイプ部材２に突き当て部１４が形成され、
突き当て部１４の外側からパイプ部材の開口面１５側に
立ち上げた側部１６を有するので、他方のパイプ部材１
の開口端１２を側部１６の内側に配置して突き当て部１
４に突き当てれば、突き当てたパイプ部材１が側方に位
置ずれせず、パイプ部材１、２の対向位置が自動的に決
定される。このためパイプ部材１、２同士の組み立て作
業が容易になると共に、組み立てられたパイプの形状が
均一になり、パイプにキャップを被せ易くもなる。 ．チューブ差し込み孔３をパイプ部材１の周方向に横
長とし、同チューブ差し込み孔３の周縁部のうちパイプ
部材１の周方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に
押し出して突出部２０を形成したので、パイプ部材が薄
板で且つ長尺物であっても捩れや歪みが生じにくくな
る。 ．前記に記載のようにパイプ部材１、２が位置ずれ
しないばかりでなく、前記に記載のようにパイプ部材
１が捩れたり歪んだりすることがなく、パイプ部材１，
２が組み立てられるので、本発明のパイプ１を所定間隔
離して二本対向させたとき、両パイプ１のチューブ差し
込み孔Ｊが互いに真正面に対向し、同差込み孔Ｊへのチ
ューブＢの差し込みが容易になる。 ．パイプ部材１の周方向に沿った縁部６の外側に内側
に湾曲するガイド部２１を形成したので、チューブ差し
込み孔３にチューブを差し込み易くなる。また、ロー付
け時に、そのガイド部２１にローが溜り易くなり、パイ
プとチューブ差し込み孔３に差し込まれたチューブとの
ロー付けが確実になる。 ．チューブ差し込み孔３の全周縁をパイプ部材１の内
側に押し込んで突出部２０を形成する場合は、チューブ
差し込み孔３の外側全周縁に押し込み可能な押込み代
（スペース）を設けておく必要があるため、横長のチュ
ーブ差し込み孔３の長手方向両端部２３をパイプ部材１
の内壁面の直近まで開口することができず、チューブ差
し込み孔３の横幅が短くなる。このため、それに差し込
むチューブの幅を狭くしなければならないが、本発明で
はチューブ差し込み孔３の周縁のうちパイプ部材１の周
方向に沿った縁部６をパイプ部材１の内側に押し込んで
突出部２０を形成したため、チューブ差し込み孔３の長
手方向両端部２３をパイプ部材１の内壁面の直近まで開
口することができる。このため、同じ径のパイプ部材で
あればチューブ差し込み孔３の全周縁をパイプ部材１の
内側に押し込んで突出部２０を形成する場合よりも本発
明の方が横幅の広いチューブ差し込み孔３を形成するこ
とができ、それに差し込むチューブの幅も広くすること
ができる。従って、同じ径のパイプ部材を組み立てたパ
イプの場合は、幅の広いチューブを使用して多くの冷媒
を流すことができ、冷媒を同じ容量流す場合はパイプの
内径を小型化することができ、熱交換器を小型化するこ
ともできる。
【図１】（ａ）は本発明の冷媒凝縮器用パイプの一実施
例を示す正面図、同図（ｂ）は同図（ａ）の縦断面図。
例を示す正面図、同図（ｂ）は同図（ａ）の縦断面図。
【図２】本発明の冷媒凝縮器用パイプの他の実施例を示
す組立て説明図。
す組立て説明図。
【図３】従来の冷媒凝縮器の説明図。
【図４】従来の冷媒凝縮器用パイプを示す縦断面説明
図。
図。
【図５】（ａ）は従来の冷媒凝縮器用パイプの組立て前
の説明図、（ｂ）は同冷媒凝縮器用パイプの組立て後の
説明図。
の説明図、（ｂ）は同冷媒凝縮器用パイプの組立て後の
説明図。
【図６】（ａ）は従来の冷媒凝縮器用パイプが所定位置
に組立てられた状態の平面図、（ｂ）は同冷媒凝縮器用
パイプが位置ずれした状態の平面図。
に組立てられた状態の平面図、（ｂ）は同冷媒凝縮器用
パイプが位置ずれした状態の平面図。
【図７】図５（ｂ）のＸ−Ｘ断面図。
１ パイプ部材 ２ パイプ部材 １１ 開口端部 １２ 開口端 １３ 受部 １４ 突き当て部 １５ 開口面 １６ 側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 昇 群馬県伊勢崎市富塚町974番地 有限会 社丸中製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−273791（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−109184（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−93666（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F28F 9/00
Claims (1)
- 【請求項１】 外側に膨らみを有する半割りパイプ状で
あり且つ軸方向に間隔をあけて２以上のチューブ差し込
み孔（３）が形成されてなるパイプ部材（１）と、外側
に膨らみを有する半割りパイプ状のパイプ部材（２）と
を対向させて組合わせてなる冷媒凝縮器用パイプにおい
て、チューブ差し込み孔（３）をパイプ部材（１）の周
方向に横長とし、そのチューブ差し込み孔（３）の周縁
部のうちパイプ部材（１）の周方向に沿った縁部（６）
をパイプ部材（１）の内側に押し込んで突出部（２０）
を形成すると共に当該縁部（６）の外側に、同パイプ部
材（１）の内側に湾曲するガイド部（２１）を形成し、
前記２つのパイプ部材（２）のうちのいずれか一方のパ
イプ部材の開口端部（１１）に他方のパイプ部材の開口
端（１２）を突き当て可能とした突き当て部（１４）
と、その突き当て部（１４）の外側から同パイプ部材の
開口面（１５）側に立ち上げた側部（１６）を有する位
置決め用の受部（１３）が形成されてなることを特徴と
する冷媒凝縮器用パイプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5272958A JP2774237B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 冷媒凝縮器用パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5272958A JP2774237B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 冷媒凝縮器用パイプ |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22275193A Division JPH0678877B2 (ja) | 1993-08-01 | 1993-08-17 | 冷媒凝縮器用パイプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727496A JPH0727496A (ja) | 1995-01-27 |
| JP2774237B2 true JP2774237B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=17521163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5272958A Expired - Lifetime JP2774237B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 冷媒凝縮器用パイプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2774237B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4766787B2 (ja) * | 2001-07-06 | 2011-09-07 | 株式会社ティラド | 熱交換器のタンク構造 |
| JP2004301454A (ja) | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Calsonic Kansei Corp | 熱交換器用のヘッダタンク |
| US20080135220A1 (en) * | 2005-02-03 | 2008-06-12 | Behr Gmbh & Co., Kg | Heat Exchanger |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2196730B (en) * | 1986-10-21 | 1991-06-26 | Austin Rover Group | A heat exchanger |
| JPH02109184U (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-30 |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP5272958A patent/JP2774237B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0727496A (ja) | 1995-01-27 |
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