JP2773954B2 - 線材折曲機 - Google Patents

線材折曲機

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JP2773954B2
JP2773954B2 JP2127360A JP12736090A JP2773954B2 JP 2773954 B2 JP2773954 B2 JP 2773954B2 JP 2127360 A JP2127360 A JP 2127360A JP 12736090 A JP12736090 A JP 12736090A JP 2773954 B2 JP2773954 B2 JP 2773954B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、ベンド筋を折曲加工したり、或い
はプレキャストコンクリート製品等に埋設される補強用
のワイヤメッシュを製品形状に沿って折曲加工したりす
るために主として用いられる線材折曲機に関する。
〔従来の技術〕
上述した線材折曲機として従来一般に知られているも
のとしては、一端を保持した鉄筋等の線材の中間部を固
定部材に当接させた状態でその線材の他端側に前記固定
部材の周囲で回動自在な可動部材を押し当て、この可動
部材を駆動回動させることにより、前記線材を前記固定
部材を支点として折り曲げるように構成したものがある
(文献を挙げることができない)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述した従来の線材折曲機には次のような問
題があった。
つまり、線材を、その中間部に当接させた固定部材を
支点として、その支点から離れた箇所で線材に押し当て
た可動部材を前記固定部材周りで回動させることによっ
て折り曲げるものであるから、線材に対する固定部材と
可動部材との当接位置が離隔していることに起因して、
折曲加工後の線材が折曲部分で彎曲することとなり、角
立てた折曲加工を行なうことがむつかしかった。そのた
め、細かい折曲加工が要求されるプレキャストコンクリ
ート部材の補強用のワイヤメッシュを折曲対象線材とす
る場合に、折曲部分が角立っておらず彎曲していること
で全体が膨らんだものとなり、そのワイヤメッシュを充
分な被りを以て被覆するにはコンクリート部分を肉厚に
せざるを得ず、製品の重量化を招来するものであった。
本発明の目的は、上記実情に鑑み、折曲部分の角出し
を行ない易い線材折曲機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による線材折曲機の特徴構成は、折曲対象線材
の一端を保持するための保持部と、折曲予定形状の折曲
支持部とを設け、前記保持部に一端を保持された折曲対
象線材を前記折曲支持部に押し当てて折り曲げるための
折曲予定形状の押圧部を前記折曲支持部に対する遠近方
向での移動自在に取り付けるとともに、前記押圧部を前
記移動方向に沿って駆動移動する駆動機構を設け、前記
押圧部の移動方向を、前記保持部の折曲対象線材の載置
面が向く基準方向から折曲側に折曲予定角度より小なる
角度偏った方向に設定してあることにある。なお、上述
した押圧部の移動方向の前記基準方向からの偏位角度
は、折曲予定角度のほぼ2分の1であることが好まし
い。
〔作 用〕
本発明の線材折曲機によれば、折曲予定形状の押圧部
を駆動移動して線材を折曲予定形状の折曲支持部に押し
当てることによって線材を折り曲げるから、折曲箇所の
両側の極く近傍において線材を折曲予定形状に確実に沿
わせることができる。
しかも、そのための押圧部の折曲支持部に対する移動
方向を、折曲対象線材の一端を保持する保持部の折曲対
象線材の載置面が向く基準方向から折曲側に折曲予定角
度よりも小なる角度偏った方向に設定してあるから、折
曲作業をスムーズにかつ折曲対象線材の損傷の少ない状
態で行なうことができる。つまり、前記移動方向を前記
基準方向に一致させた場合を考えると、折曲前の真直ぐ
な線材に対してそれに直交する方向から押圧部が移動し
てくるから、先ず折曲予定形状の押圧部の折曲側端部が
線材に当接してその線材を前記移動方向に沿って押す。
それに伴って線材が折り曲げられるがこの折り曲げは折
曲支持部の頂点、すなわち折曲点を支点として行なわれ
ることとなるので、前記押圧部の折曲側端部が当接した
線材の部分は、前記折曲点を中心とした円弧上を移動す
ることとなる。しかるに、前記押圧部の移動方向は折曲
前の線材に直交する方向であるから、折曲げが完了した
時点での押圧部の折曲側端部の最終位置は、折曲開始時
にその押圧部の折曲側端部が当接していた線材部分が折
曲げの完了時に位置する部分とは隔っていることとな
る。従って、折曲作業に伴なって、前記押圧部の折曲側
端部は、最初に当接した箇所から折曲点に対して遠方側
に線材の周面を摺動して最終位置にまで移動するのであ
る。そのため、その摺動に伴なって、線材の周面に疵や
損傷が生じ易く、また、その摺動に伴なう摺接抵抗に起
因して、線材の折曲作業がスムーズに行なわれにくくな
る虞もある。一方、前記押圧部の移動方向を前記基準方
向から折曲予定角度偏った方向とすると、すなわち、折
り曲げられた部分の線材に直交することとなる方向に沿
って押圧部を移動させる場合にも、押圧部の折曲側端部
が最初に当接した部分の折曲げ後の位置と、押圧部の折
曲側端部の最終位置との隔たりがあり、押圧部の折曲側
端部の折曲点側への線材周部に対する摺動が生じるの
で、先の場合と同じ問題が生じる虞がある。それらに比
して、本発明の線材折曲機においては、押圧部の移動方
向を上述した2つの方向の間の方向としてあるから、線
材の周部に対する押圧部の摺動量を少なくでき、それに
よって、線材周部の疵や損傷の発生を少なくてきるとと
もに、摺動抵抗の低減によって、折曲作業をスムーズに
行なうことができるのである。
従って、そういう意味合いから言うと、特に、請求項
2に記載のように、押圧部の移動方向の前記基準方向か
らの偏位角度を折曲予定角度のほぼ2分の1とした場合
には、上述した線材の周部に対する押圧部の摺動量を最
も少なくできるのである。
〔発明の効果〕
従って、本発明の線材折曲機によれば、線材を折曲予
定形状に確実に沿わせることができるから、折曲箇所が
角立った折曲加工を容易に行なえるようになり、しか
も、その作業を、線材の周部の損傷が生じること少な
く、かつ、スムーズに行なうことができるようになっ
た。その結果、折曲予定形状が細かく入り組んでいるよ
うな場合であっても、角出しが容易なことで全体が膨ら
むことなくコンパクトに収まるから、例えば、U字溝等
のプレキャストコンクリート製品に埋設される補強部材
としてのワイヤメッシュが折曲対象線材である場合に、
充分なコンクリートの被り厚さを確保したとしてもさほ
ど肉厚となることを回避でき、製品の軽量化が可能であ
る。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
第2図および第3図に示すように、機体フレーム
(1)に、線材としてのワイヤメッシュ(S)を上下か
ら挾持して保持するための保持部(3)と、この保持部
(3)で保持されたワイヤメッシュ(S)の一端側の部
分を段差をつけて2段階に折り曲げるための段違折曲部
(4)と、前記保持部(3)で保持されたワイヤメッシ
ュ(S)の前記段違折曲部(4)で折り曲げる部分とは
反対側の部分を任意の角度で折り曲げるための任意折曲
部(5)とを設け、以て、線材折曲機の一例であるメッ
シュ曲機を構成してある。
前記保持部(3)は、機体フレーム(1)の両側にわ
たって架設した受材(6)と、この受材(6)との間で
ワイヤメッシュ(S)を挾持するための押材(7)と、
この押材(7)を前記機体フレーム(1)の左右に立設
した縦フレーム(8)に沿って上下に駆動移動させるた
めの左右一対のエアシリンダ(8a)を備えている。そし
て、折曲作業時に、まず押材(7)を上方に移動させて
受材(6)との間に形成された隙間にワイヤメッシュ
(S)を挿入した後、押材(7)を下方に移動させてワ
イヤメッシュ(S)を受材(6)に押し付けることによ
り、ワイヤメッシュ(S)を保持することができるよう
に構成してある。
前記段違折曲部(4)は、その全体が、前記機体フレ
ーム(1)の左右のC型材からなる側フレーム(1A),
(1B)の内側に前後左右の4個のローラ(9a)を介して
スライド自在に載置された台車(9)上に搭載されてい
る。この台車(9)は、ネジ送り機構(10)を介して、
機体フレーム(1)に固着しだ第1操作ハンドル(11)
に連動連結されたシャフト(12)に連繋されており、前
記第1操作ハンドル(11)を回転操作することによっ
て、前記側フレーム(1A),(1B)に沿って移動し、段
違折曲部(4)の前記保持部(3)からの隔離距離を変
更することができるように構成してある。
この段違折曲部(4)は、前記台車(9)に固設され
た折曲予定形状の受台(12)と、前記台車(9)上に立
設されたガイドフレーム(13)に沿って移動してワイヤ
メッシュ(S)を前記受台(12)に押し付けることでそ
のワイヤメッシュ(S)を折り曲げる同じく折曲予定形
状の押型(14)とを備えている。
この押型(14)を保持する押型フレーム(15)の両側
部を前記ガイドフレーム(13)の内方に形成したガイド
溝(図示せず)に嵌合させてあり、前記押型(14)をそ
のガイド溝にそって前記受台(12)に対する遠近方向で
移動できるように構成してある。また、前記台車(9)
と押型フレーム(15)との間に、前記押型(14)を前記
移動方向に沿って駆動移動する駆動機構として、左右一
対のエアシリンダ(16)を介装してある。
そして、第1図に示すように、前記受台(12)ならび
に押型(14)は、それぞれこの段違折曲部(4)で段差
をつけて折り曲げられる2箇所に対応して、受台(12)
は一対の支持部(便宜上、前記保持部(3)に近いもの
を第1支持部(12A)、遠いものを第2支持部(12B)と
称する)を、また、押型(14)は一対の押部(同じく、
前記保持部(3)に近いものを第1押部(14A)、遠い
ものを第2押部(14B)と称する)を備えており、前記
第1支持部(12A)と第1押部(14A)とで第1折曲部
(4A)を、また、前記第2支持部(12B)と第2押部(1
4B)とで第2折曲部(4B)をそれぞれ構成している。そ
して、上記受台(12)ならびに押型(14)が、それぞ
れ、本発明における折曲支持部ならびに押圧部となって
いる。
前記第2支持部(12B)は、前記第1支持部(12A)が
形成する傾斜面に沿って移動自在な可動板に構成されて
おり、その第2支持部(12B)を、ネジ送り機構(17)
を介して前記移動方向に沿って移動させるための第2操
作ハンドル(18)を設けてある。すなわち、第1支持部
(12A)と第2支持部(12B)との間隔を変更設定するこ
とができるように構成してある。
また、前記第1押部(14A)は押型フレーム(15)に
固着されており、第2押部(14B)は、第3操作ハンド
ル(19)に対する回動操作によって、ネジ送り機構(2
0)を介して、第1押部(14A)に対する遠近方向で移動
するように構成してある。すなわち、第1押部(14A)
と第2押部(14B)との間隔を変更設定することができ
るように構成してある。
そして、上述した両支持部(12A),(12B)どうしの
間隔変更、ならびに、両押部(14A),(14B)どうしの
間隔変更を併せて行なうことによって、第1押部(4A)
と第2押部(4B)との間隔を変更し、この段違折曲部
(4)で段差をつけて2箇所で折り曲げられるワイヤメ
ッシュ(S)の折曲中間部分、すなわち、傾斜部分の長
さを変更することができるように構成してある。
第1図ないし第3図を参照しながらこの段違折曲部
(4)による段差を付けた2箇所でのワイヤメッシュ
(S)の折曲作業を説明すると、まず、先に述べた保持
部(3)の受材(6)と受台(12)の第1支持部(12
A)とにわたって、ワイヤメッシュ(S)を載置する。
このとき、前記段違折曲部(4)が搭載された台車
(9)上に取り付けられた位置決め具(21)が、ワイヤ
メッシュ(S)の端部の筋に当接してワイヤメッシュ
(S)の位置決めを行なえるように構成してある。この
位置決め具(21)は、台車(9)に対して固定位置変更
自在に取り付けられており、段違折曲部(4)からの離
隔距離を変更することで、段違いに折り曲げる部分を位
置変更できるように構成してある。なお、この位置決め
具(21)は、折曲作業時には、押型(14)に付随する部
分との衝突を避けるために、シリンダ(22)の作動によ
って自動的に段違折曲部(4)から離れる方向に移動す
るように構成してある。
次に、保持部(3)の押材(7)を受材(6)側に移
動させてワイヤメッシュ(S)を受材(6)に押し付け
ることにより、ワイヤメッシュ(S)の一端を保持部
(3)に保持させる。この状態から、段違折曲部(4)
の左右のエアシリンダ(16)を作動させて、前記押型
(14)を受台(12)側に移動させる。この移動により、
まず、折曲予定形状の押圧部の折曲側端部である第2押
部(14B)がワイヤメッシュ(S)に当接し、引き続く
移動で、ワイヤメッシュ(S)を折曲支持部である受台
(12)に押し付け、2段階に段差を付けて折り曲げるこ
とができるのである。
そして、上述のように、線材であるワイヤメッシュ
(S)の折曲げを、折曲予定形状の受台(12)に、同じ
く折曲予定形状の押型(14)によってワイヤメッシュ
(S)を押し付けて行なうことで、折曲箇所の両側のし
かも折曲箇所の極く近傍で、ワイヤメッシュ(S)を確
実に折曲予定形状に沿わせて、折曲箇所を角立ったもの
にできるように構成してある。
また、一回の折曲作業によって、第1折曲部(4A)で
の折曲げと第2折曲部(4B)での折曲げとを一度に行な
うことができ、段差のついた2箇所での線材(S)の折
曲げ加工を、少ない工数で実施できるように構成してあ
る。
さて、上述した押圧部である押型(14)の移動方向
(X)を、前記保持部(3)のワイヤメッシュ載置部で
ある受材(6)の載置面が向く基準方向(Y)から折曲
側に折曲予定角度(θ)のほぼ2分の1偏った方向に設
定してある。次に、その意味を説明する。
前記移動方向を前記基準方向(Y)と一致させた場合
には、第5図(イ)に示すように、押型(14)の上側の
屈曲点(i)が、受台(12)の上側の屈曲点(m)に向
かって進むから、まず、押型(14)の下側の屈曲点
(j)がワイヤメッシュ(S)に点(a)で当接し、押
型(14)の移動に伴なって、ワイヤメッシュ(S)のそ
の部分(a)を下側に押圧し、点(b)に向かって移動
する。ところが、ワイヤメッシュ(S)の折曲部分は受
台(12)の上側の屈曲点(m)を支点として曲がるか
ら、前記押型(14)の下側の屈曲点(j)が当接したワ
イヤメッシュ(S)の部分(a)は、前記支点(m)周
りで円弧を描き折曲完了時には図中(c)の点に移動す
ることとなり、押型(14)の移動方向とは異なる軌跡を
描く。従って、押型(14)の移動に伴なって、押型(1
4)の下側の屈曲点(j)はワイヤメッシュ(S)の周
部に当接したまま前記支点(m)から離れる方向に摺動
し、折曲完了時に点(c)に至る。つまり、点(c)か
ら点(b)までの間にわたって押型(14)とワイヤメッ
シュ(S)との摺接が生じるのである。そのため、ワイ
ヤメッシュ(S)に疵が付いたり或は摺接抵抗によって
折曲げがスムーズに行なわれなくなったりする虞があ
る。
しかるに、本実施例の線材折曲機では、第5図(ロ)
で示すように、押型(14)の移動方向(X)を、基準方
向(Y)から折曲側に、折曲予定角度(θ)のほぼ2分
の1偏った方向に設定してあるから、受台(12)・押型
(14)・ワイヤメッシュ(S)の各点に第5図(イ)と
同じ符号を付すと、押型(14)の下側の屈曲点(j)が
最初に当接するワイヤメッシュ(S)の点(a)が折曲
げ後に位置する点(c)が、押型(14)の下側の屈曲点
(j)が折曲げ後に位置する点(b)に一致し、殆ど同
じ軌跡で押型(14)とワイヤメッシュ(S)とが移動す
るから、それら両者の間の摺接が殆どなく、ワイヤメッ
シュ(S)の損傷の虞少なく、かつ、折曲作業を抵抗少
なくスムーズに行なうことができるのである。
因に、前記押型(14)の移動方向を基準方向(Y)か
ら折曲予定角度(θ)偏った方向とした場合、すなわ
ち、受台(12)の2つの屈曲点(m),(n)を結ぶ傾
斜面に直交する方向に沿って移動させた場合には、図示
することはしないが、先の基準方向に沿って押型(14)
を移動させる場合とは反対方向に、押型(14)とワイヤ
メッシュ(S)との摺接が生じることとなり、同様の問
題が生じる虞がある。
なお、この実施例では、受台(12)に第2支持部(12
B)を設けるとともに押型(14)に第2押部(14B)を設
け、一度の作業で2箇所での折曲げを同時に行なうよう
にしているが、本発明を実施するにあたって、上記第2
支持部(12B)ならびに第2押部(14B)を省略しても同
様の作用効果が得られる。また、押型(14)の移動方向
(X)を基準方向(Y)から折曲予定角度(θ)のほぼ
2分の1偏らせた実施例を説明したが、本発明の有用性
はこの場合に最も多く発揮されるもののそれに限定され
るものではなく、前記移動方向(X)の基準方向(Y)
からの偏位角度は、折曲予定角度よりも小なる角度であ
れば任意である。
次に、第3図に戻って前記任意折曲部(5)を説明す
ると、この任意折曲部(5)は、既に述べたように、前
記保持部(3)で保持されたワイヤメッシュ(S)の、
前記段違折曲部(4)で折り曲げられる部分とは反対側
の部分を任意の角度に折り曲げるためのものであって、
第1図に示すように、左右方向の軸芯(P1)周りで回動
自在に前記機体フレーム(1)に取り付けられた操作ア
ーム(23a)と、この操作アーム(23a)を回動操作する
ための左右一対のエアシリンダ(24)とを備えている。
前記エアシリンダ(24)は、何れも両ロッドシリンダ
に構成されており、シリンダ本体(24A)を前記機体フ
レーム(1)に枢支するとともに、一方のピストンロッ
ド(以下、第1ロッドと称する)(24a)の先端を、前
記操作アーム(23a)を搭載した支持台(23)の一端に
枢着してある。そして、このエアシリンダ(24)の作動
による前記第1ロッド(24a)の伸長によって、前記支
持台(23)をその回動軸芯(P1)周りに回動させて操作
アーム(23a)をワイヤメッシュ(S)に下方から当接
させ、さらに第1ロッド(24a)を伸長させることによ
って、その伸長量に応じた角度で操作アーム(23a)を
回動させ、ワイヤメッシュ(S)を、それを保持する保
持部(3)の押材(7)を支点として折り曲げることが
できるように構成してある。すなわち、操作アーム(23
a)を備えた支持台(23)が、任意折曲部(5)の折曲
操作部材(B)を構成している。
なお、この任意折曲部(5)によるワイヤメッシュ
(S)の折曲げに際しては、折り曲げた後のワイヤメッ
シュ(S)がスプリングバックによって元の姿勢側に戻
ろうとするので、折曲予定角度よりも大なる角度まで、
前記操作アーム(23a)を回動させてワイヤメッシュ
(S)を大きく折り曲げておき、その折曲げ操作を解除
した状態でワイヤメッシュ(S)の折曲箇所が折曲予定
角度となるように構成してある。
前記エアシリンダ(24)の第2ロッド(24b)は、前
記第1ロッド(24a)にシリンダ本体(24A)内で連結さ
れていて一体的に移動する。そして、この第2ロッド
(24b)に、この第2ロッド(24b)のシリンダ本体(24
A)に対する引退時にシリンダ本体(24A)の端部に当接
することで、前記第1ロッド(24a)の突出量を制限す
るためのストッパ(25)を設けてある。
このストッパ(25)は、前記第2ロッド(24b)に形
成された雄ネジ部に螺合する雄ネジ部材に構成されてお
り、このストッパ(25)を第2ロッド(24b)の長手方
向に沿って前後に螺進させて位置変更することで、第1
ロッド(24a)の最大突出量を変更して任意折曲部
(5)による最大折曲角度を変更することができるよう
に構成してある。つまり、この種の折曲機において折曲
角度を変更設定する手段としては、それ以外に、エアシ
リンダ(24)の作動量をエア供給量の制御で変更する手
段やエアシリンダ(24)の取付位置を変更する手段が考
えられるが、前者においては制御のための構成が複雑な
ものとなる虞があり、後者においては微妙な変更・調整
を行ないにくいだけでなく、エアシリンダ(24)の作動
量は常に同じになるので特に折曲角度が小さい場合には
無駄な作動が多くなり、作業に手間取る問題がある。そ
れに比して、上述したストッパ(25)によって第1ロッ
ド(24a)の突出量を制限する手段による場合、物理的
な手段による制御であるからエアシリンダ(24)に対す
る制御が複雑化することがなく、しかも、ストッパ(2
5)が第2ロッド(24b)に対して螺合により取り付けな
らびに位置決めされるものであるから、ストッパ(25)
の前後への螺進によって第1ロッド(24a)の突出量の
微調整を極めて簡単に行なうことができる。さらに、エ
アシリンダ(24)の取付位置は一定であって折曲角度が
小さくなれば第1ロッド(24a)の最大突出量は小さく
なるから、無駄な作動がなく能率的に作業を行なえるの
である。
一方、第1図ないし第4図に示すように、前記ストッ
パ(25)に、それを回転させて前記第2ロッド(24b)
に沿って螺進させるための回転操作具(26)を固着して
ある。この回転操作具(26)は有歯ベルト車に構成して
あり、左右のエアシリンダ(24)それぞれに設けられた
回転操作具(26)どうしにわたってタイミングベルト
(27)を架設してあり、左右のエアシリンダ(24)に対
する各別のストッパ(25)の位置変更を同期して行なえ
るように構成してある。
そして、それら両ストッパ(25)の位置変更操作を行
なうための第3操作ハンドル(28)と、この第3操作ハ
ンドル(28)の回転を前記タイミングベルト(27)に伝
達するための伝動機構(29)とを、前記機体フレーム
(1)に固設状態に設けてある。
前記伝動機構(29)とタイミングベルト(27)との連
動構成を説明すると、前記タイミングベルト(27)の歯
を表裏の両面に形成するとともに、この伝動機構(29)
の端部の、前記タイミングベルト(27)に対する伝動部
材(30)を、タイミングベルト(27)の外側の歯に咬み
合う有歯ベルト車に構成し、この伝動部材(30)を、前
記第1ロッド(24a)の最引退状態でのタイミングベル
ト(27)にそれが形成するループの外方から咬み合う位
置に配設してある。また、この伝動部材(30)の厚み
を、前記ストッパ(25)が第2ロッド(24b)に対する
位置変更可能範囲内の何れに位置していても回転操作具
(26)への伝動を行なえるようにするために、上記位置
変更可能範囲の長さよりも若干大きく形成してある。
つまり、上述したエアシリンダ(24)の作動状態を考
えると、第1ロッド(24a)の直線的な出退に伴なっ
て、その先端に枢着された支持台(23)を回転軸芯
(P1)周りに回動操作するものであるから、第1図に示
すように、第1ロッド(24a)の出退動作に伴なってそ
れの支持台(23)に対する枢着点(x)は図中に点鎖線
の(L1)で示す軌跡に沿って移動する。従って、第1ロ
ッド(24a)の出退に伴なって、エアシリンダ(24)の
姿勢がシリンダ本体(24A)の枢支点(P2)周りで変わ
り、前記回転操作具(26)も、図中二点鎖線の(L2)で
示す軌跡に沿って移動する。
しかしながら、前記回転操作具(26)に対する第3操
作ハンドル(28)からの回転の伝達は、第1ロッド(24
a)の最大突出量を変更設定するためのものであって、
エアシリンダ(24)の作動中に伝達を行なう必要はない
から、前記エアシリンダ(24)がその作動に伴なって機
体フレーム(1)に対して大きく姿勢が変わるものであ
り、かつ、第3操作ハンドル(28)ならびに伝動機構
(29)が機体フレーム(1)に固設されたものでありな
がら、エアシリンダ(24)の第1ロッド(24a)が最も
引退した状態で、第2ロッド(24b)に螺合したストッ
パ(25)の位置変更操作用の回転操作具(26)に伝動機
構(29)を連動させる構成とすることで、この任意折曲
部(5)における折曲角度の変更設定を支障なく行なえ
るように構成してある。
なお、最後に、このメッシュ曲機によるワイヤメッシ
ュ(S)の全体の折曲作業の工程を説明すると、まず、
ワイヤメッシュ(S)を載置した後、保持部(3)の押
材(7)を下降させてワイヤメッシュ(S)を保持し、
次いで段違折曲部(4)の押型(14)を下降させて2箇
所で段差を付けて折り曲げ、さらに、任意折曲部(5)
の折曲操作部材(B)を揺動させて任意の角度に折り曲
げる。その後、折曲操作部材(B)をもとの姿勢に戻
し、段違折曲部(4)の押型(14)を上昇させ、保持部
(3)の押材(7)を上昇させて、折曲加工されたワイ
ヤメッシュ(S)を得る。このワイヤメッシュ(S)
は、プレキャスト製のU字溝用コンクリート部材中に埋
め込まれて、補強材となるものである。
〔別実施例〕
次に、先の実施例中で言及しなかった本発明の別の実
施例を列記する。
〈1〉第1折曲部(4A)と第2折曲部(4B)との間隔を
変更する機構を省略し、両折曲部(4A),(4B)を固定
状態に設けてもよい。
〈2〉押型(14)の移動方向(X)を、前記基準方向
(Y)とそれから折曲予定角度(θ)偏った方向との間
の範囲で、任意に変更ならびに固定自在な構成とし、例
えば、折曲対象線材(S)の径や折曲予定角度等に応じ
て押型(14)の移動方向(X)を変更して、よりきめの
細かい折曲加工の制御を行なえるようにしてもよい。
〈3〉折曲支持部(12)ならびに押圧部(14)の形状・
寸法等の具体的な構成は任意に変更可能であり、例え
ば、押圧部(14)の折曲点よりも保持部(3)側に、折
曲予定形状に沿った面を有していないものとしてもよ
い。
〈4〉押圧部(14)の折曲支持部(12)に対する遠近方
向での駆動移動構成は適宜変更可能であり、例えば、エ
アシリンダ(16)によるものに替えて、電動モータ等に
よる構成としてもよい。
〈5〉先の実施例では、折曲対象線材(S)として、細
径の丸棒鋼を縦横に組んだワイヤメッシュを例に挙げた
が、本発明による線材折曲鋼は、それ以外に、1本ある
いは複数本の丸棒鋼または異径棒鋼や各種金属線材を折
曲対象線材(S)とするものであってもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る線材折曲機の実施例を示し、第1図
は要部の断面図、第2図は一部切欠正面図、第3図は全
体側面図、第4図は第3図におけるIV−IV線矢視図、第
5図(イ)および(ロ)は折曲げ動作の説明図である。 (3)……保持部、(12)……折曲支持部、(14)押圧
部、(16)……駆動機構、(S)……折曲対象線材、
(X)……移動方向、(Y)……基準方向、(θ)……
折曲予定角度。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折曲対象線材(S)の一端を保持するため
    の保持部(3)と、折曲予定形状の折曲支持部(12)と
    を設け、前記保持部(3)に一端を保持された折曲対象
    線材(S)を前記折曲支持部(12)に押し当てて折り曲
    げるための折曲予定形状の押圧部(14)を前記折曲支持
    部(12)に対する遠近方向での移動自在に取り付けると
    共に、前記押圧部(14)を前記移動方向に沿って駆動移
    動する駆動機構(16)を設け、前記押圧部(14)の移動
    方向(X)を、前記保持部(3)の折曲対象線材(S)
    の載置面が向く基準方向(Y)から折曲側に折曲予定角
    度(θ)より小なる角度偏った方向に設定してある線材
    折曲機。
  2. 【請求項2】前記押圧部(14)の移動方向の前記基準方
    向(Y)からの偏位角度が折曲予定角度(θ)のほぼ2
    分の1である請求項1記載の線材折曲機。
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