JP2773936B2 - 小口径配管の支持装置 - Google Patents

小口径配管の支持装置

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JP2773936B2
JP2773936B2 JP1300152A JP30015289A JP2773936B2 JP 2773936 B2 JP2773936 B2 JP 2773936B2 JP 1300152 A JP1300152 A JP 1300152A JP 30015289 A JP30015289 A JP 30015289A JP 2773936 B2 JP2773936 B2 JP 2773936B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は小口径配管の支持装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図には小口径配管の支持装置の従来例が示されて
いる。同図に示されているように、支持鋼材1にサドル
2を置き、50A(約60mm)以下の小口径配管3をUボル
ト4とナツト5とにより、ダブルのナツト5で支持して
いた。なお、同図において6は埋込金物、7は床であ
る。
これに関するものとして特開昭52−58118号公報,特
開昭57−200785号公報,特開昭60−49179号公報等があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、高温配管で使えない点が問題であつ
た。また、ダブルのナツトでUボルトを支持鋼材に固定
するため、据付時の工数がかかるのみならず、取付け,
取外しが容易にできなかつた。更に、ナツトの締付けに
よるため、締付けトルク管理が困難でナツトの脱落が発
生していた。また、サドルは小口径配管の大きさにより
変更しなければならず、同一口径ごとの製作が必要とな
り、コスト面でも問題があつた。
更に従来の支持装置では並列して走つている小口径配
管を同一の支持鋼材に同時に、かつ等間隔に据付けるに
は、Uボルトとナツトとの締付けのスペースを考慮し、
Uボルトとナツトの締付けのスペースも必要であるの
で、困難であつた。さらに支持具であるUボルト,ナツ
ト,サドルと支持鋼材とは同時に施工が困難なため、支
持鋼材を埋込金物に溶接後、支持具を設置するので施工
手順に問題があつた。
このように従来技術は小口径配管の支持に当つて、支
持鋼材に穴をあけUボルトを通してナツトにより小口径
配管を締付けるわけであるが、ナツトによる締付加減調
整が必要であるのみならず、施工後検査立合いでナツト
の落下防止およびUボルトの回り止め防止をしなければ
ならず、施工における品質管理の不均一が問題であつ
た。また、現地据付けに多大の工数を要していた。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、容易に
品質向上することを可能とした小口径配管の支持装置を
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、支持装置を、凹部,凸部を有し、かつそ
の凹部に小口径配管を配置すると共に、床に接離自在に
固定された波形状支持板と、この凹部に配置された小口
径配管を凸部に設けた支持具用穴を介して固定するラチ
エツトネジ付Uボルトとで構成することにより、達成さ
れる。
〔作用〕
上記手段を設けたので、波形状支持板に小口径配管を
ラチエツトネジ付Uボルトで固定すればよくなつて、品
質管理および据付けが容易となる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図および第2図には本発明の一実施例が示されてい
る。なお、従来と同じ部品には同じ符号を付したので説
明を省略する。本実施例では支持装置を、凹部,凸部を
有し、かつその凹部に小口径配管3を配置すると共に、
床7に接離自在に固定された波形状支持板8と、この凹
部に配置された小口径配管3を凸部に設けた支持具用穴
9を介して固定するラチエツトネジ付Uボルト10とで構
成した。このようにすることにより波形状支持板8に小
口径配管3をラチエツトネジ付Uボルト10で固定すれば
よくなつて、品質管理および据付けが容易となり、容易
に品質向上することを可能とした小口径配管3の支持装
置を得ることができる。
すなわち波形状支持板8にラチエツトネジ付Uボルト
10で小口径配管3を固定支持するようにしたが、波形状
支持板8の凹部,凸部を、配置される小口径配管3の径
方向に所定間隔で複数個並設した。そして支持具用穴9
を、配置される小口径配管3の長手方向に沿つた凸部に
所定間隔で複数個設けた。また、支持具用穴9の内側に
ラチエツトネジ付Uボルト10の先端のラチエツト部10a
が貫挿固定される固定部材11を設けると共に、ラチエツ
トネジ付Uボルト10の先端側の波形状支持板8の凸部の
外側に、ラチエツトネジ付Uボルト10のラチエツト部10
aと連続したネジ12に螺合するナツト5を設けた。この
ようにすることにより、所期の目的が達成されるように
なる。
小口径配管3を波形状支持板(板ばね)8の凹部に設
置する。波形状支持板8の凸部の支持具用穴9に小口径
配管3を挟んでラチエツトネジ付Uボルト10を押し込
む。ラチエツトネジ付Uボルト10は、波形状支持板8に
ワンタツチで取付けられるが、支持具用穴9にラチエツ
トネジ付Uボルト10を押込む場合、波形状支持板8の弾
性変形により支持される。そして波形状支持板8の固定
部材11にラチエツトネジ付Uボルト10を押し込むことに
より、固定部材11が広がり、さらに押し込みラチエツト
部10aが固定部材11の下部に位置した時に、ラチエツト
ネジ付Uボルト10が波形状支持板8に固定部材11を介し
て固定される。小口径配管3はこのように波形状支持板
8とラチエツトネジ付Uボルト10とにより支持される
が、小口径配管3とラチエツトネジ付Uボルト10との間
のゆるみに対しては、ラチエツト部10aと連続したネジ1
2をナツト5で波形状支持板8の凸部を締付けることに
より、調整できる。本実施例の支持装置は波形状支持板
8により、小口径配管3が並列に設置されている場合
に、波形状支持板8の凹部に並列に取付けられる。波形
状支持板8の凸部の支持具用穴9を所定間隔で複数個設
けたので、ラチエツトネジ付Uボルト10が波形状支持体
8の支持具用穴9に、任意に取付けられる。さらに、波
形状支持板8の支持具穴9にラチエツトネジ付Uボルト
10を挿入する場合、隣接した支持具用穴9の間隔を狭ば
めることにより、支持点が共用される。
本実施例の支持装置はまた、波形状支持板8の弾性特
性を利用して高温,常温および保温,防露付配管の支持
ができる。また、波形状支持板8の凹部の位置で切断す
ることにより、単一配管,複数配管の支持が容易にでき
る。波形状支持板8の凹部と接する床7に対しては、埋
込金物6との溶接が可能である。波形状支持板8は、計
画的に工場および現地で製作可能であり、その運搬に関
しては取扱いが容易である。
このように本実施例によれば、次に述べるような効果
を奏することができる。波形状支持板の凹部を床面と接
地、あるいはある程度のギヤツプを有する構造にするこ
とにより、常温および高温配管の熱による変形変位,静
的,動的地震変位の両方を波形状支持板の弾性特性を利
用して吸収することができる。また、波形状支持板の凸
部に所定間隔であけた支持具用穴により、ラチエツトネ
ジ付Uボルトの装着が任意にできるので、並列に複数走
る小口径配管の支持が容易にでき、さらに同一近傍での
共用支持が片側作業のみでできる。ラチエツトネジ付U
ボルトを押し込むことにより、波形状支持板の凸部の内
面に設けた固定部材とラチエツトネジ付Uボルトの先端
のラチエツト部との組合せにより、小口径配管とラチエ
ツトネジ付Uボルトとのゆるみの大部分は解消でき、さ
らに微小な調整はラチエツトネジ付Uボルトにきつてあ
るネジをナツトで締付けることにより、ラチエツトネジ
付Uボルトの弾性変形を利用して支持できる。
なお、本実施例では波形状支持板を床に対して取付け
た場合について説明したが、これのみに限るものでな
く、床以外の構造物に対しても設置することができる。
〔発明の効果〕
上述のように本発明は支持装置の品質を容易に向上す
ることができるようになつて、容易に品質向上すること
を可能とした小口径配管の支持装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の小口径配管の支持装置の一実施例の斜
視図、第2図は同じく一実施例のラチエツトネジ付Uボ
ルトの取付状態を示す支持装置要部の縦断側面図、第3
図は従来の小口径配管の支持装置の正面図である。 3……小口径配管、5……ナツト、7……床、8……波
形状支持板、9……支持具用穴、10……ラチエツトネジ
付Uボルト、10a……ラチエツト部、11……固定部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−73185(JP,A) 特開 昭62−215112(JP,A) 実開 昭63−62682(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小口径配管を支持する小口径配管の支持装
    置において、前記支持装置が、凹部,凸部を有し、かつ
    その凹部に前記小口径配管を配置すると共に、床に接離
    自在に固定された波形状支持板と、前記凹部に配置され
    た小口径配管を前記凸部に設けた支持具用穴を介して固
    定するラチェットネジ付Uボルトとで構成されているこ
    とを特徴とする小口径配管の支持装置。
JP1300152A 1989-11-17 1989-11-17 小口径配管の支持装置 Expired - Fee Related JP2773936B2 (ja)

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