JP2771788B2 - 座標検出装置及び角度情報検出方法 - Google Patents
座標検出装置及び角度情報検出方法Info
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Description
ットと呼ばれる2次元座標情報を検出する座標検出装置
に関し、特にペン形位置指示器(通常、「スタイラスペ
ン」と称される)の傾斜角及び傾斜方向を検出可能な角
度情報検出機能を備えた座標検出装置及びその角度情報
検出方法に関する。
種々のものが知られている。一例として特開平2−53
805号及び特開平3−147012号等に開示された
電磁授受方式について説明する。
置の基本的動作を説明するための概略構成図である。こ
の方式における座標検出装置は、多数のセンサコイルを
位置検出方向(X軸方向及びY軸方向)に並設すること
によりセンサ面を形成するセンサ部(簡単とするため
に、X軸センサコイル群のみ示す)と、コイル又は共振
回路等の電磁的結合手段を内蔵したスタイラスペン又は
カーソル等の位置指示器とから構成される。電磁授受方
式においては、センサ部上の一センサコイルと、位置指
示器との間で電磁波を授受することにより得られた受信
信号に基づいて、位置指示器による指示位置の座標値を
求める。さらに、座標検出装置では、通常、指示位置の
座標値の情報を得ることの他に、指示位置における各種
の操作を特定するためのスイッチ情報を得るという目的
がある。したがって、位置指示器内には、スイッチ情報
を入力するための手段もまた設けられている。例えば、
スタイラスペンにおいては、スイッチ情報の入力手段の
1つは、スタイラスペンの芯体先端をセンサ面上に接触
させたときにオンされるスイッチから構成される。この
ようなスイッチは、オンされたとき、上記のコイル又は
共振回路に対してキャパシタ等の素子を付加することに
よって共振条件をわずかに変化させる。
2方向について座標検出を行うため、一対のセンサコイ
ル群を直交させてX軸方向とY軸方向とに各々設けてい
る。
位置検出プロセスを説明する。先ず、選択された一のセ
ンサコイルに対して高周波信号発生回路から高周波信号
を与えることにより、そのセンサコイルから電磁波が発
生される(送信信号)。すると、(位置指示器がこのセ
ンサコイル上に位置する場合)位置指示器内の共振回路
等がこの電磁波により共振する。次にセンサコイルから
の電磁波の発生を止める(すなわち、高周波信号の供給
を停止する)と、位置指示器内の共振回路等から応答電
磁波が発生する。この応答電磁波によってセンサコイル
に誘導電圧が発生する。この誘導電圧が受信信号であ
る。受信信号は、受信回路を介して信号処理部へ渡され
てその振幅や位相を解析される。
作を、センサ部上の多数のセンサコイルを位置検出方向
に順次切り替えながら各センサコイルに対して同様に繰
り返す。このように多数のセンサコイルを順次切り替え
ていく操作を「走査(スキャン)」と称する。座標検出
装置には、多数のセンサコイルを選択するすなわち切り
替えるために、マルチプレクサ等から構成されるセンサ
コイル切替部が設置されている。センサコイル切替部の
切替動作や送受信動作は、座標検出装置の信号制御部
(図示せず)によって制御される。
値情報が全く得られていない時点から、位置指示器の正
確なX及びYの座標値を算出する時点までのプロセスが
含まれる。先ず、センサ面上の全てのセンサコイルを走
査する「オールスキャン」から開始される。このオール
スキャンは、いわば「粗い」検出プロセスということが
できる。オールスキャンによって、各センサコイルから
の誘導電圧に基づいて、センサ面上の誘導電圧分布が得
られる。位置指示器が、センサ面上の検出可能高さ以下
に存在する場合、その誘導電圧分布は、位置指示器に最
も近いセンサコイルにて最大値を示し、そしてこの最大
値を示すセンサコイルをほぼ中心とした数本のセンサコ
イル群が山を形成するはずである。こうして、位置指示
器の概略的な位置が判断できる。次に、位置検出プロセ
スは「セクタスキャン」へと移行する。セクタスキャン
においては、オールスキャンの結果から、最大値を示し
たセンサコイルとその近隣の数本のセンサコイルとを用
いて上記の送受信動作を繰り返す。そして、再び最大値
が得られれば位置指示器が存在することが確認される。
さらにこのセクタスキャンで得られた各誘導電圧のデー
タに基づいて、信号処理部において補間を含む演算を行
い、位置指示器の座標値を正確に決定する。より正確な
データを得るために、セクタスキャンは、通常数回繰り
返される。セクタスキャンは、いわば「精細な」検出プ
ロセスということができる。
面側から電磁波を送信し、これを位置指示器にて受信す
る方式、あるいはその逆に位置指示器から電磁波を送信
し、これをセンサ面側にて受信する単純な電磁作用方式
もある。あるいは、X軸方向のセンサコイルから送信
し、Y軸方向のセンサコイルにて受信する交差型検出方
式がある。他には、特開平第5−241722号に開示
された自己発振型検出方式がある。自己発振型検出方式
では、例えば、互いに電磁的に結合しないX軸方向のセ
ンサコイルとY軸方向のセンサコイルとが、位置指示器
の共振回路と各々電磁結合することにより双方のセンサ
コイルに接続された増幅器の正帰還ループを形成するよ
うに配置されている。従って、位置指示器と双方のセン
サコイルとが電磁結合すると増幅器の自己発振が生じる
ので、その発振信号を位置検出に利用している。
よる誘導電圧を検出に利用する点で共通している。
単とするために、誘導電圧分布における最大値(「主ピ
ーク電圧検出値」又は「主ピーク値」と称する)に関す
る処理についてのみ触れた。しかしながら、特公昭58
−16506号及び特開平3−67320号等に開示さ
れているように、スタイラスペンを備える電磁誘導を利
用する座標検出装置では、誘導電圧分布において、主ピ
ークの両側に主ピークよりも小さい極大値(「副ピーク
電圧検出値」又は「副ピーク値」と称する)を示す副ピ
ークが観測される。図6にX軸方向についての例を示
す。図6では、主ピーク値Vpを示す主ピークと、その
左右にそれぞれ副ピーク値Vpa及びVpbを示す一対の副
ピークとが示されている。さらに、これら一対の副ピー
ク値の各々の大きさ及びそれぞれの主ピーク値に対する
比は、スタイラスペンの軸の傾斜角(θ)(ここでは、
センサ面に垂直な軸方向から傾きとする)に依存して変
化することが知られている。
角θxが大きくなると、主ピーク値Vpが小さくなり、副
ピーク値Vpaが大きくなる。従って、Kx=Vp/Vpaの
値とスタイラスペンの傾斜角θxとの関係を予め求めて
おけば、上記のKxの値を検出することにより、X軸方
向についての傾斜角θxを求めることができる。そし
て、Y軸上の誘導電圧分布についても同様に、主ピーク
値Vp及び副ピーク値VpaからKy=Vp/Vpaが算出さ
れ、Y軸方向の傾斜角θyを求めることができる。さら
に、これら各軸方向の傾斜角θx、θyから、上記スタイ
ラスペンの傾斜方向や傾斜角θが求められる。このよう
なスタイラスペンの傾きに関するデータは、座標値に誤
差のある場合に補正のために利用したり、あるいは、ス
イッチ情報と同様に様々な操作や条件を割り付けること
によって利用したりもする。
タを利用する場合には、その利用する副ピークに対して
主ピークに対すると同様の補間を含む計算を行って、正
確な副ピーク値と、必要であればその正確な副ピーク値
に対応する座標値とを算出していた。従って、データと
して必要な各副ピークについて、補間計算を実行するた
めに数本のセンサコイルからのデータが必要であった。
例えば、図6について云えば、正確な副ピーク値として
Vpaを得ようとすれば、少なくとも極大値を示すセンサ
コイルC-4とその両側に位置するセンサコイルC-5及び
C-3とからなる3本のセンサコイルを走査しなければな
らない。同様に、正確な副ピーク値としてVpbを得よう
とすれば、少なくとも極大値を示すセンサコイルC4と
その両側に位置するセンサコイルC3及びC5とからなる
3本のセンサコイルを走査しなければならない。
択すべきセンサコイル数が多いと、走査時間が長くなる
のみでなく、それによって得られたデータの処理量が大
きくなって信号処理部の負荷が増加し、その結果、ホス
トへのデータの転送速度が低下する。通常、1回のセク
タスキャンによって得られたデータに基づく座標値計算
及び傾き計算等を含む計算ルーチンは、当該1のセクタ
スキャンが完了する毎に実行され、その結果が上位のデ
ータ処理装置(ホスト)へと送られる。さらに、通常、
1つの指示位置について数回のセクタスキャンを繰り返
すので、できるだけ短時間でこれらの数回のセクタスキ
ャン及び各計算ルーチンを完了することが望ましい。な
ぜならば、位置指示器が非常に速く移動している場合、
このセクタスキャン及びその計算ルーチンを実行する間
にも指示位置が変わる可能性があるからである。さら
に、実際には、X軸とY軸との双方の軸についてセクタ
スキャンを実行しなければならないため、X軸をセクタ
スキャンする時点とY軸をセクタスキャンする時点との
間には必然的に時間的なずれが生じ、このずれの間に指
示位置が変わる可能性もある。
サコイル数をできるだけ少なくするような走査方法が望
ましい。その1つとして、副ピークのために走査するセ
ンサコイルを、極大値を示すセンサコイルのみとする方
法が考えられる。例えば、図6で云えば、センサコイル
C-4からの電圧値を左側の副ピーク値Vpaとし、センサ
コイルC4からの電圧値を右側の副ピーク値とする。さ
らに、各副ピーク値の極大値Vpa、Vpbが得られる各セ
ンサコイルの位置は、主ピークの最大値Vpが得られる
センサコイルの位置からほぼ同じ距離だけ離れているこ
とが経験的に知られている。従って、主ピークの最大値
Vpが発生するセンサコイルから予め求められた所定数
nだけ離れた左右のセンサコイルにそれぞれ発生する誘
導電圧値を副ピーク値Vpa、Vpbとする。これによっ
て、副ピークのために走査すべきセンサコイルの選択操
作を簡略化することができる。
電圧の値をそのまま副ピーク値とする場合には、当然な
がら真の副ピーク値ではなく誤差を含んだ値となる。こ
のことに起因する問題を図7及び図8を用いて説明す
る。図7及び図8は、例えばスタイラスペンをX軸のマ
イナス方向に傾斜角θxで傾けた状態(図6参照)で一
定高さ及び一定速度にてX軸のプラス方向に移動させた
場合の、ある時点(t=t0)における各センサコイル
の誘導電圧の検出値に基づいて得られた誘導電圧分布曲
線を示すグラフである。
ルから得られたL1〜L4の4個の誘導電圧値を用いた補
間計算によって得る場合についてのグラフである。スタ
イラスペンが、図7においてX軸上をプラス方向へ(左
から右へ)と移動していくと、誘導電圧分布曲線は、こ
のままの形状でプラス方向へと移動していくことにな
る。図中Δx01で示した長さは、一定の4本のセンサコ
イルの組から主ピーク値Vpが得られる一検出幅を示し
ており、センサコイル間隔に一致する。例えば、センサ
コイルC-1〜C2の4本のセンサコイルの組から主ピー
ク値Vpが決定される場合、その座標値は、センサコイ
ルC0とセンサコイルC1との間に存在することになる。
さらに、スタイラスペンがセンサコイルC0とセンサコ
イルC1との間に存在する期間をt=t-1〜t1とする。
主ピーク値Vpは補間計算によって求められるので期間
t-1〜t1の間の主ピーク値Vpは一定であり、図中「主
ピーク電圧計算値」として太線で示されている。
定数だけ離れたセンサコイルの誘導電圧の検出値であ
る。すなわち、図7においては、センサコイルC-5の電
圧検出値をそのまま左副ピーク値として用いる。Δx-5
で示すセンサコイルC-5の検出幅もまた、センサコイル
間隔に一致する。なぜなら、副ピーク値を得るセンサコ
イルは、主ピークから一定の距離にあるセンサコイルと
決められているので、主ピーク用センサコイルの組が次
の組に切り替わるとき、同時に副ピーク用センサコイル
もまた次のセンサコイルに切り替わるからである。例え
ば図7では、主ピーク検出用の4本のセンサコイルC-1
〜C2の組が、スタイラスペンの移動に伴い次のセンサ
コイルC0〜C3の組へと切り替わった時点で、副ピーク
検出用のセンサコイルC-5もまたセンサコイルC-4へと
切り替わることになる。しかしながら、補間計算により
求められる主ピーク値Vpが常に一定であるのに対し
て、副ピーク値Vapは、検出幅内で一定とはならず変動
する。図7に示した誘導電圧分布曲線が、スタイラスペ
ンの移動に伴ってプラス方向へと移動していくと考える
と、センサコイルC-5が検出する副ピーク値Vapは、t
=t-1におけるVap(-1)、t=t0におけるVap(0)、
そしてt=t1におけるVap(1)のように、図中「副ピ
ーク電圧検出値」として太線で示されるごとく変化す
る。このように、副ピーク値を1本のセンサコイルの検
出値とする場合には、1のセンサコイルの検出幅内にお
いて副ピークの誘導電圧に分布が発生する。これは、副
ピーク値のデータがレベル的な誤差を含むことを意味す
る。
に分布があるために、副ピーク値と主ピーク値の比に基
づく傾き生データ(Vap/Vp)×k(k:定数)にも
誤差が含まれ、さらに傾き生データを用いて算出される
スタイラスペンの傾斜角及び傾斜方向にもまた誤差が含
まれることになる。
めるために用いる主ピーク値Vpとして補間計算によっ
て算出される値の代わりに、最も指示器に近い1本のセ
ンサコイルから得られる最大値を用いる。この場合は、
主ピーク値も一定ではなくセンサコイルの検出幅内で誘
導電圧分布が生じる。すなわち、スタイラスペンがセン
サコイルC0の検出幅Δx0内でプラス方向へ移動すると
き、センサコイルC0が検出する主ピーク値Vpは、t=
t-1におけるVp(-1)、t=t0におけるVp(0)、そし
てt=t1におけるVp(1)のように、図中「主ピーク電
圧検出値」として太線で示されるごとく変化する。さら
に、副ピークについても、先の図7で説明したと同様に
センサコイルの検出幅内の誘導電圧分布が生じる。すな
わち、センサコイルC-4が検出する副ピーク値Vapは、
t=t-1におけるVap(-1)、t=t0におけるVap
(0)、そしてt=t1におけるVap(1)のように、図中
「副ピーク電圧検出値」として太線で示されるごとく変
化する。図8において、主ピーク値及び副ピーク値の各
々がセンサコイル間においてほぼ同じように変化すれ
ば、双方の値の比に基づく傾き生データに含まれる誤差
はほぼ相殺される。言い換えるならば、双方のセンサコ
イル間での誘導電圧分布曲線が相似形であればよい。
ク値のセンサコイル間における誘導電圧分布曲線は、相
似形とはならない。このことを図9に示す。図9は、図
8に示した場合における、センサコイルの検出幅内の主
ピーク電圧検出値及び副ピーク電圧検出値の各誘導電圧
分布曲線を示す。図9の横軸は、スタイラスペンの指示
位置の座標を示す。スタイラスペンが等速で移動する場
合は、横軸は時間軸でもある。このように、主ピーク電
圧検出値及び副ピーク電圧検出値の各誘導電圧分布曲線
の形状は一致しない。このことが傾き生データに含まれ
る誤差の原因の1つである。
方向への傾斜角を変えた場合に検出された誘導電圧分布
曲線を示す。図示の通り、傾斜角が大きくなると、副ピ
ークの検出幅内における電圧検出値の変動は大きくな
る。このことは、傾斜角が大きくなると傾き生データに
含まれる誤差が大きくなることを意味する。また、図1
0によれば、傾斜角が小さい場合、特に30°以下の場
合は、副ピーク電圧検出値が極小となることがわかる。
このことは、副ピーク値を補間計算によって求めないも
う1つの理由である。
イルを1本とした場合の別の問題点を示す図である。位
置指示器が1のセンサコイルの検出幅内からその隣のセ
ンサコイルの検出幅内へと移動すると、当該1のセンサ
コイルから隣のセンサコイルへと切り替えて検出するこ
とになる。このとき、主ピーク用センサコイルと副ピー
ク用センサコイルは同時に切り替わる。主ピーク及び副
ピークの各々の検出用センサコイルの誘導電圧分布曲線
は、図9に示したとおりである。よって、検出用センサ
コイルが切り替わるとき、図11に示すように、主ピー
ク、副ピークとも段差ΔVp、ΔVapが生じる。
た傾き生データにも段差ΔDが生じる。また、主ピーク
値を補間計算による計算値とした場合には、主ピーク値
には段差が生じないが、副ピーク値に段差が生じるため
に、傾き生データには同様に段差が生じる。
傾斜角を変えた場合の電圧検出値に基づいて算出された
傾斜角のグラフを示す。横軸は、座標軸の一部のみを示
す。簡単とするために、主ピーク値は補間計算による計
算値を用いた。本来、算出される傾斜角は、実際の傾斜
角と一致しなければならない。すなわち、理想的には、
図13中の算出された傾斜角の各ラインはいずれも一定
値を示すラインとならなければならない。ところが、図
13のグラフでは、実際のスタイラスペンの傾斜角が大
きくなるほど、算出された傾斜角の変動すなわち誤差が
大きくなっている。これは、スタイラスペンの傾斜角が
大きくなるほど副ピーク値の誘導電圧分布が大きくなる
ためである。また、センサコイルの切替点において段差
が生じている。これも、この点において副ピーク値に段
差があるためである。
ータを算出した後、この傾き生データに対して補正を行
っていた。補正の内容としては、(1)センサコイル間
(又は1検出幅内)における補正、(2)傾き生データか
ら最適な傾斜角を割り出す補正、及び(3)他の座標軸方
向への傾き(例えば、X軸方向への傾斜角に対するY軸
方向への傾きの影響)を考慮した補正等がある。
に対して補正を行うことは、最も効果的とは言い難い。
すなわち、傾き生データよりもむしろ元の電圧検出値に
対して補正を適用し、誤差要因を取り除いた電圧値を提
供することが有効である。
標検出装置において、1センサコイルの検出幅内の誘導
電圧分布を考慮して正確な傾きデータを得るための補正
方法を提供することである。
値に対して直接的に適用する有効な補正方法を提供する
ことである。
検出特性を有する様々な仕様の座標検出装置に対して汎
用性のある上記補正方法を提供することである。
毎の特性のばらつきを考慮した補正方法を提供すること
である。
めに、本発明は以下のような構成を提供する。
は、多数のセンサコイルをX軸方向とY軸方向とに各々
並設してセンサ面を形成するセンサ部と、電磁的結合手
段を内蔵する位置指示器と、各座標軸方向について前記
電磁結合手段との相互作用により前記センサコイルに発
生する誘導電圧の分布を検出することによって少なくと
も前記位置指示器の指示座標を検出する座標検出手段と
を有する座標検出装置において、前記位置指示器の移動
に伴う1の前記センサコイルの検出幅内の主ピーク誘導
電圧の分布と副ピーク誘導電圧の分布とが異なることに
起因して、主ピーク誘導電圧と副ピーク誘導電圧とを含
む所定の誘導電圧の組の関数の値に誤差が生じる場合
に、前記主ピーク誘導電圧の分布又は前記副ピーク誘導
電圧の分布のいずれか一方を他方と相似させるべく変換
する誘導電圧分布変換手段と、前記誘導電圧分布変換手
段により変換された後の前記一方の誘導電圧分布及び前
記他方の誘導電圧分布から取得した主ピーク誘導電圧と
副ピーク誘導電圧とを含む所定の誘導電圧の組の関数を
用いて、前記各座標軸方向の前記位置指示器の傾斜角を
算出する角度情報検出手段とを有することを特徴とす
る。
は、上記(1)の態様において、前記副ピーク誘導電圧
を、最大の誘導電圧を示すセンサコイルから所定の距離
離隔したセンサコイルに発生する誘導電圧とすることを
特徴とする。
は、上記(2)の態様において、前記誘導電圧分布変換
手段が、前記主ピーク誘導電圧分布を前記副ピーク誘導
電圧分布に相似させ、前記角度情報検出手段が、主ピー
ク誘導電圧として、前記変換手段により変換された後の
主ピーク誘導電圧分布から取得した補正された主ピーク
誘導電圧を用いることを特徴とする。
は、上記(3)の態様において、前記関数が、X軸方向
の傾斜角については、X軸方向の1又は一対の前記副ピ
ーク誘導電圧とX軸方向の前記補正された主ピーク誘導
電圧との比の関数であり、Y軸方向の傾斜角について
は、Y軸方向の1又は一対の前記副ピーク誘導電圧とY
軸方向の前記補正された主ピーク誘導電圧の比の関数で
あることを特徴とする請求項3に記載の座標検出装置。
は、上記(4)の態様において、前記関数が、X軸方向
及びY軸方向のそれぞれの傾斜角について、X軸方向の
1又は一対の前記副ピーク誘導電圧とX軸方向の前記補
正された主ピーク誘導電圧との比及びY軸方向の1又は
一対の前記副ピーク誘導電圧とY軸方向の前記補正され
た主ピーク誘導電圧との比の関数であることを特徴とす
る。
は、上記(1)の態様において、前記誘導電圧分布変換
手段が、補間計算による誘導電圧分布関数の導出手段
と、前記誘導電圧分布関数の前記座標軸方向への平行移
動手段とを含むことを特徴とする。
は、上記(6)の態様において、前記誘導電圧分布関数
が、いずれの前記センサコイルの検出幅内に対しても適
用可能なセンサコイル間座標の関数として表現されるこ
とを特徴とする。
は、上記(7)の態様において、前記誘導電圧分布関数
が、前記センサコイル間座標であってさらに前記平行移
動を含んだ代替座標の関数として表現されることを特徴
とする。
は、上記(3)の態様において、前記角度情報検出手段
が、センサコイル毎の前記誘導電圧の検出値のばらつき
を考慮したパラメータと、センサコイルの検出幅毎の前
記副ピーク値と前記補正された主ピーク値との比のばら
つきを考慮したパラメータとを用いることを特徴とす
る。
は、上記(3)の態様において、前記角度情報検出手段
が、1の前記センサコイルの検出幅内を複数のサブ区画
に分割した前記1のサブ区画毎の前記副ピーク値と前記
補正された主ピーク値との比のばらつきを考慮したパラ
メータを用いることを特徴とする。
報検出方法の第1の態様は、多数のセンサコイルをX軸
方向とY軸方向とに各々並設してセンサ面を形成するセ
ンサ部と、電磁的結合手段を内蔵する位置指示器と、各
座標軸方向について前記電磁結合手段との相互作用によ
り前記センサコイルに発生する誘導電圧の分布を検出す
ることによって少なくとも前記位置指示器の指示座標を
検出する座標検出手段とを有する座標検出装置における
角度情報検出方法であって、前記位置指示器の移動に伴
う1の前記センサコイルの検出幅内の主ピーク誘導電圧
の分布と副ピーク誘導電圧の分布とが異なることに起因
して、主ピーク誘導電圧と副ピーク誘導電圧とを含む所
定の誘導電圧の組の関数の値に誤差が生じる場合に、前
記主ピーク誘導電圧の分布又は前記副ピーク誘導電圧の
分布のいずれか一方を他方と相似させるべく変換する誘
導電圧分布変換ステップと、前記誘導電圧分布変換手段
により変換された後の前記一方の誘導電圧分布及び前記
他方の誘導電圧分布から取得した主ピーク誘導電圧と副
ピーク誘導電圧とを含む所定の誘導電圧の組の関数を用
いて、前記各座標軸方向の前記位置指示器の傾斜角を算
出する角度情報検出ステップとを有することを特徴とす
る。
報検出方法の第2の態様は、上記各情報検出方法の第1
の態様において、前記副ピーク誘導電圧を、最大の誘導
電圧を示すセンサコイルから所定の距離離隔したセンサ
コイルに発生する誘導電圧とすることを特徴とする。
報検出方法の第3の態様は、上記各情報検出方法の第2
の態様において、前記誘導電圧分布変換ステップが、前
記主ピーク誘導電圧分布を前記副ピーク誘導電圧分布に
相似させ、前記角度情報検出ステップが、主ピーク誘導
電圧として、前記変換手段により変換された後の主ピー
ク誘導電圧分布から取得した補正された主ピーク誘導電
圧を用いることを特徴とする。
報検出方法の第4の態様は、上記各情報検出方法の第3
の態様において、前記関数が、X軸方向の傾斜角につい
ては、X軸方向の1又は一対の前記副ピーク誘導電圧と
X軸方向の前記補正された主ピーク誘導電圧との比の関
数であり、Y軸方向の傾斜角については、Y軸方向の1
又は一対の前記副ピーク誘導電圧とY軸方向の前記補正
された主ピーク誘導電圧の比の関数であることを特徴と
する。
報検出方法の第5の態様は、上記各情報検出方法の第3
の態様において、前記関数が、X軸方向及びY軸方向の
それぞれの傾斜角について、X軸方向の1又は一対の前
記副ピーク誘導電圧とX軸方向の前記補正された主ピー
ク誘導電圧との比及びY軸方向の1又は一対の前記副ピ
ーク誘導電圧とY軸方向の前記補正された主ピーク誘導
電圧との比の関数であることを特徴とする。
報検出方法の第6の態様は、上記各情報検出方法の第1
の態様において、前記誘導電圧分布変換ステップが、補
間計算により誘導電圧分布関数を導出するステップと、
前記誘導電圧分布関数の前記座標軸方向へ平行移動する
ステップとを含むことを特徴とする。
報検出方法の第7の態様は、上記各情報検出方法の第6
の態様において、前記誘導電圧分布関数が、いずれの前
記センサコイルの検出幅内に対してにも適用可能なセン
サコイル間座標の関数として表現されることを特徴とす
る。
報検出方法の第8の態様は、上記各情報検出方法の第7
の態様において、前記誘導電圧分布関数が、前記センサ
コイル間座標であってさらに前記平行移動を含んだ代替
座標の関数として表現されることを特徴とする。
報検出方法の第9の態様は、上記各情報検出方法の第3
の態様において、前記角度情報検出ステップが、センサ
コイル毎の前記誘導電圧の検出値のばらつきを考慮した
パラメータと、センサコイルの検出幅毎の前記副ピーク
値と前記補正された主ピーク値との比のばらつきを考慮
したパラメータとを用いることを特徴とする。
報検出方法の第10の態様は、上記各情報検出方法の第
3の態様において、前記角度情報検出ステップが、セン
サコイルの検出幅内を複数のサブ区画に分割した前記1
のサブ区画毎の前記副ピーク値と前記補正された主ピー
ク値との比のばらつきを考慮したパラメータを用いるこ
とを特徴とする。
度情報検出手段が算出の際に用いる主ピーク誘導電圧値
及び副ピーク誘導電圧値として、誘導電圧分布変換手段
により各々の誘導電圧分布を相似させた後の各誘導電圧
値を用いる。相似させることによって、分布曲線上のい
ずれの点においても両誘導電圧値の比は一定となる。従
って、この比を含む関数を用いた上記の算出において、
1のセンサコイルの検出幅内の各誘導電圧の分布が異な
ることに起因する誤差を打ち消すことができる。
ーク誘導電圧分布の方を副ピーク誘導電圧分布に相似さ
せる。これは、誘導電圧分布曲線の算出のために補間計
算を用いること、及び、元々主ピーク誘導電圧値につい
ては座標値算出のために補間計算を行うことを考慮した
もので、副ピーク誘導電圧分布ではなく主ピーク誘導電
圧分布に対して補正する方が、同じ補間計算を2つの目
的に利用でき効率的だからである。また副ピーク値につ
いては、補間計算を行うことなく所定の1つのセンサコ
イルからの生の誘導電圧値を用いることで、高速な計算
が可能となる。
電圧値及び副ピーク誘導電圧値の関数で表されることが
知られている。しかしながら、主ピーク誘導電圧値及び
副ピーク誘導電圧値は、スタイラスペンと座標入力面と
の間隔や押圧力等により変化してしまうので、主ピーク
誘導電圧値と副ピーク誘導電圧値との比を算出すること
により、副ピーク誘導電圧値をいわゆる正規化電圧値と
して扱うことが有効である。
X軸方向の副ピーク誘導電圧とX軸方向の補正された主
ピーク誘導電圧との比とし、Y軸方向の傾斜角について
は、Y軸方向の副ピーク誘導電圧とY軸方向の補正され
た主ピーク誘導電圧の比とすることによって、各軸方向
について副ピーク誘導電圧値を正規化電圧値とする。そ
してこれらの正規化電圧値の関数により各軸方向の傾斜
角を算出することができる。
算によって誘導電圧分布関数の形が補正される。いわば
これは、縦軸方向についての補正である。また、平行移
動によってセンサコイル検出幅内での形が相似するよう
に補正される。いわばこれは、横軸方向についての補正
である。
として1つのセンサコイルの検出値を用いる場合には必
ず1のセンサコイルの検出幅内において副ピーク誘導電
圧分布が生じ、この結果、傾き生データに誤差が含まれ
ることになる。よって、傾き生データの誤差を取り除く
ためには、1のセンサコイル検出幅内の副ピーク誘導電
圧分布特性と主ピーク誘導電圧分布特性とを一致させる
ことが1つの有効な方法である。なぜならば、傾き生デ
ータは、副ピーク値と主ピーク値との比に基づくので、
双方の変動特性が一致している場合、その変動がほぼ相
殺されるからである。
導電圧分布特性すなわち誘導電圧分布関数を変換して、
他方の誘導電圧分布関数に相似させる補正を行う。具体
的には、先ず、一方の誘導電圧分布関数を、適切な補間
法を用いて求めることにより縦軸(電圧)について他方
の誘導電圧分布関数と同じ特性をもつ関数とする。さら
に、検出幅内で同じ変動特性をもつように、横軸(座
標)について所定の距離だけ平行移動させる。こうして
変換された新たな誘導電圧分布関数から取得される新た
な主ピーク値又は副ピーク値を傾き生データの算出に用
いる。
のデータしか取得しないことを前提としているので、座
標値算出のために複数のデータを取得する主ピークを用
いて補正を行うこととする。すなわち、主ピーク誘導電
圧分布関数を補正することによって、副ピーク誘導電圧
分布関数に相似させる。そして、新たな補正された主ピ
ーク値を得る。主ピークについては、仮に傾き計算を行
わないとしても、本来、正確な座標値を算出するために
必ず補間計算を実行する。従って、主ピークについての
補間計算は、処理部に対して新たな負担を課すことには
ならない。
よる傾き計算のための主ピーク値の補正方法をさらに詳
細に説明する。説明を簡単とするためにX軸のみについ
て示すが、Y軸についても同様とする。図1は、主ピー
クデータに対してどのような補正を行うことが適切であ
るかを決定するための手順を説明する図である。先ず、
前述の図7及び図8で示した誘導電圧分布曲線を得たと
きと同様のシミュレーションを実行する。図1(A)の
実線は、主ピーク値Vpと指示座標値xpとを算出するた
めに補間計算により求めた主ピーク誘導電圧分布曲線で
ある。指示座標値xpは、絶対座標x=5〜11(m
m)の範囲(1検出幅)内にある。図1(B)は、図1
(A)と同じ時点の、副ピークの検出センサコイルの検
出幅内における副ピーク誘導電圧分布曲線である。補正
の目的は、主ピーク誘導電圧分布曲線の形(すなわち、
誘導電圧分布関数)を副ピーク誘導電圧分布曲線の形に
相似させることである。この実施例の場合、Vp及びxp
を求めるために4点による補間計算を行っているが、こ
れは、4点補間法が他の補間法(例えば、3点補間法)
よりも副ピーク誘導電圧分布曲線の形に近い形が得られ
ることから選択されたものである。
ル間座標sを用いることが有用である。すなわち、1検
出幅であるセンサコイル間隔を1とするセンサコイル間
座標s(−0.5≦s≦0.5)に置き換えると、全て
のセンサコイル間(又は検出幅)において同一の誘導電
圧分布関数V(s)を用いることができる。このような
センサコイル間座標sを用いることの利点は、例えば、
センサコイル間隔等の仕様の異なる座標検出装置に対し
ても同じ誘導電圧分布関数及び同じ傾き計算過程を適用
できることである。ちなみに、この実施例では、主ピー
ク値の位置するセンサコイル間が絶対座標x=5〜11
(mm)であるとき、xとsの変換式は、x=6s+8
となる。
(s)は、次の通りに表される。
出値V(-1.5)、V(-0.5)、V(0.5)、及びV(1.5)を各
々α、β、γ、及びδで表すと、
δ)+4(α−3β+γ+δ)s+4(α−β−γ+
δ)s2}
δ)−4(α−3β+γ+δ)s+4(α−β−γ+
δ)s2}
関数の頂点から右側の曲線を表す。)また、数2(すな
わち、数4は、同じく頂点から左側の曲線を表す。これ
らの式によって、4点の電圧検出値からV(s)が決定
され、そして任意の座標におけるVの値を算出すること
ができる。
間座標値spは、次の通りに表される。
+γ−δ)}
示された主ピーク誘導電圧分布曲線を図1(B)で示さ
れた副ピーク誘導電圧分布曲線に一致させるべく相対座
標aだけ軸方向に平行移動させる。こうして、破線の誘
導電圧分布曲線が得られる。破線の誘導電圧分布曲線を
表す誘導電圧分布関数は、V(s+a)である。ここ
で、代替座標としてu=s+aを用いると、
の形は、副ピークの誘導電圧分布関数の形と一致する。
これを図2に示す。主ピーク値のセンサコイル間指示座
標値spは、数5から算出される。真の主ピーク値Vp
は、V(sp)であるが、補正後の主ピーク値すなわち
傾き生データの算出のために用いるべき主ピーク値をV
p′とすると、
導電圧分布関数)と座標平行移動値aとが決定される。
これらは、傾斜角に依存せず、いずれの傾斜角において
も適用可能である。その後、実際の位置検出プロセスが
実行される。セクタスキャンにおいて主ピークの検出セ
ンサコイル群から4個の電圧検出値(すなわち、α、
β、γ、δ)を取得する。その後、これらの電圧検出値
を上記の数3、数4及び数5に代入することにより、主
ピーク誘導電圧分布関数V(s)及びセンサコイル間指
示座標値spが得られる(指示座標値xpは、絶対座標と
センサコイル間座標との変換式を用いて算出される)。
続いて、V(sp+a)を算出することにより、補正さ
れた主ピーク値Vp′が算出される。
れた副ピーク値Vpa及びVpbとを用いて、傾き生データ
のための比Vpa/Vp′及びVpb/Vp′を算出し、傾き
計算を開始する。図3は、各傾斜角についてのセンサコ
イル検出幅内での、主ピーク値補正後の傾き生データ予
想値を示した図である。いずれの傾斜角についてもほぼ
一定の傾き生データが得られていることがわかる。
明する。図6において、ほぼ垂直状態のスタイラスペン
をX軸方向に傾けた場合、X軸方向の傾斜角θxが大き
くなるに従って、傾斜する側の副ピーク電圧値Vpaが大
きくなり反対側の副ピーク電圧値Vpbが小さくなる。従
って、Y軸方向への傾きがない場合、X軸方向への傾き
は、当該X軸上における副ピーク電圧値と主ピーク電圧
値との比によって算出することがほぼ可能である。比を
用いる理由は、いずれのピーク電圧値も、傾き以外の要
因によって変化する可能性があるからである。傾き以外
の要因とは、例えば、スタイラスペンとセンサコイルに
対する高さ、ペンダウンの有無、及びスタイラスペンの
押圧力の大小等である。しかしながら、Y軸方向への傾
きがある場合、当該X軸上の副/主ピーク電圧値の比を
用いたのみでは、誤差が生じる場合がある。例えば、ほ
ぼ垂直のスタイラスペンをY軸方向にのみ傾けた場合、
Y軸方向の傾斜角θyに拘わらず、X軸上の副ピーク電
圧値Vap、Vbp同士の大きさはほぼ等しいが、主ピーク
電圧値Vpに対する比(すなわちVap/Vp、Vbp/V
p)は、傾斜角θyが大きくなるにつれて大きくなる。す
なわち、X軸方向への傾きは0度であるにも拘わらず、
X軸上の副/主ピーク電圧値の比が変化するためにX軸
方向への傾きが算出されてしまうことになる。この原因
は、スタイラスペンが傾いたときに、コイルのセンサ面
からの高さが実質上変わってしまうからである。
求める場合には、X軸上の副/主ピーク比と、Y軸上の
副/主ピーク比とを全て考慮する必要がある。ここで、
X軸上の主ピーク電圧値(前述の方法により補正された
値)及びX軸上の両副ピーク電圧値を、Vpx′、Vap
x、Vbpxとし、Y軸上の主ピーク電圧値(同様に、前述
の方法により補正された値)及びY軸上の両副ピーク電
圧値を、Vpy′、Vapy、Vbpyとする。さらに、副ピー
ク電圧値と主ピーク電圧値との比を正規化電圧値vap
x、vbpx、vapy及びvbpyとする。すなわち、
の誘導電圧分布を考慮した主ピーク値を用いて算出され
た、傾き生データである(これらに定数kを掛けたもの
を「傾き生データ」とする場合もある)。
傾斜角θxを算出する手順を以下に示す。
B、C=定数)
定数である。数13におけるλxは、センサコイル間隔
内の補間距離とされていて、例えば、センサコイル間隔
が6mmであれば、−3mm≦λx≦3mmとなる。
的に得られるX軸方向の傾きデータである。この傾きデ
ータvxtと傾斜角θxとの関係を予め求めておくことに
より、上記vxtから傾斜角θxを導出することができ
る。一方、同様の手順によりY軸方向の傾きデータvyt
を算出する。傾きデータvytと傾斜角θyとの関係を予
め求めておくことにより、上記vytから傾斜角θyを導
出することができる。
θxとの関係及びvytと傾斜角θyとの関係は、各々テー
ブルとしてメモリ等の記憶装置に記憶しておき、算出さ
れたvxt、vytにそれぞれ対応する傾斜角θx、θyをテ
ーブルから取り出すようにしてもよい。
順を示したフロー図である。例示した変数又は関数は、
各ステップST1〜ST7において検出又は算出される
ものを示している(簡単とするために一方の副ピーク値
のみについて示す)。ST1においてセクタスキャンが
開始され、ST2において、主ピーク検出値Vpと副ピ
ーク検出値Vapとが取得される。ST3において、最大
主ピーク値近傍の4点の電圧検出値を用いて補間計算を
行う。実際には、予め求められていた主ピーク誘導電圧
分布関数の係数部分及び座標値に4点の検出値を代入す
ることにより主ピーク誘導電圧分布関数V(s)と座標
値spを得る。ST4において、主ピーク誘導電圧分布
関数を、予め求められていた平行移動値aだけ座標軸方
向に平行移動させることにより、補正された主ピーク誘
導電圧分布関数を得るV(s+a)。この補正された主
ピーク誘導電圧分布関数V(s+a)に座標値spを代入
することにより、補正された主ピーク値Vp′を得る。
ST5において、補正された主ピーク値Vp′を用いて
各傾き生データを算出する。ST6において、ST5に
おいて算出された傾き生データから傾斜角θを算出する
ための補正を行う。ST6の補正においては、スタイラ
スペンの傾きによるコイル高さの変化を補正するため
に、X軸方向については、Y軸方向の傾き生データを、
Y軸方向については、X軸方向の傾き生データを参照す
る。このように、傾き計算の計算過程においては直交す
る軸方向についての計算結果をも考慮する。そして、S
T7において傾きデータを得る。
の誘導電圧分布及び直交する軸方向への傾きを考慮した
傾斜角を算出することができる。
出幅内の誘導電圧分布は、各センサコイル検出幅毎に同
一ではなくばらつきがあり、誤差となる。また、製品の
種類によっても異なる誤差がある。
きによる誤差を考慮することによって、より正確な傾斜
角を得たい場合は、さらに補正テーブルを設ける。例え
ば、各センサコイル検出幅に対してその誤差を考慮した
値を予め求めておき、これらを第1の補正テーブルとし
て設ける。第1の補正テーブルを設ける対象となる値と
しては、例えば上記数14のパラメータA、B、Cがあ
る。すなわち、センサコイル検出幅毎に第1の補正テー
ブルから適切なパラメータA、B、及び/又はCを取り
出して、上記の傾き計算を実行することになる。
センサコイル間座標値、上記数7の補正された主ピーク
値Vp′、及び上記数8〜11の傾き生データについて
も設けることができる。
の各センサコイルとY軸方向の各センサコイルとによっ
て分割される正方形の各マトリクス領域に対して作成し
てもよい。
等分割した各サブ領域について、第2の補正テーブルを
設ける場合がある。すなわち、上記のパラメータA、
B、C等について各サブ領域毎の特性のばらつきを考慮
した値を予め求めておき、第2の補正テーブルとする。
特に、1のセンサコイル検出幅内での誘導電圧分布が大
きい場合に有効である。
Y軸方向の傾斜角θyとが得られたならば、これらを用
いてスタイラスペンの傾斜方向や、当該傾斜方向につい
ての傾斜角θを算出することができる。このような算出
方法は既知のものである。
正確な角度情報を検出するための手段及び方法が提供さ
れる。
を1本のセンサコイルのみから取得することに起因する
センサコイル検出幅内の誘導電圧分布による誤差が除去
される実施例においては、主ピーク誘導電圧分布関数を
副ピーク誘導電圧分布関数に相似させることによって誤
差が除去される。本発明による補正は、実際に検出され
た主ピーク電圧検出値に対して適用されるので、従来の
何らかの算出値に対して補正を適用する場合に比べてそ
の効果が大きい。これによって、センサコイル間におい
ていずれの傾斜角においても誘導電圧分布誤差のない傾
斜角が算出される。
イル検出幅内で誘導電圧分布関数を取り扱う際に、絶対
座標の代わりにセンサコイル座標又はその代替座標を用
いるので、異なる電圧検出特性を有する様々な仕様の座
標検出装置に対して汎用性がある。
検出幅内の誘導電圧分布の誤差を除去した後、所与の軸
方向の傾斜角計算において、その直交する軸方向への傾
斜により生じる誤差を考慮した計算過程を実行可能であ
るので、当該軸方向についてさらに正確な傾斜角を得る
ことができる。
ル毎の特性のばらつき又は1センサコイル間(検出幅)
内の特性のばらつきをパラメータとして傾斜角計算に導
入することができるので、これによってもさらに正確な
傾斜角を得ることができる。
明する図である。
数と副ピーク誘導電圧分布関数とを示す図である。
の、主ピーク値補正後の傾き生データ予想値を示した図
である。
である。
基本的動作を説明するための概略構成図である。
分布曲線の例を示した図である。
導電圧分布曲線を示す図である。
誘導電圧分布曲線を示す図である。
出幅内の主ピーク電圧検出値及び副ピーク電圧検出値の
各電圧分布曲線を示す図である。
た場合に検出される誘導電圧分布曲線を示す図である。
した場合の別の問題点を示す図である。
た傾き生データを示す図である。
た場合の電圧検出値に基づいて算出された傾斜角のグラ
フを示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 多数のセンサコイルをX軸方向とY軸方
向とに各々並設してセンサ面を形成するセンサ部と、電
磁的結合手段を内蔵する位置指示器と、各座標軸方向に
ついて前記電磁結合手段との相互作用により前記センサ
コイルに発生する誘導電圧の分布を検出することによっ
て少なくとも前記位置指示器の指示座標を検出する座標
検出手段とを有する座標検出装置において、 前記位置指示器の移動に伴う1の前記センサコイルの検
出幅内の主ピーク誘導電圧の分布と副ピーク誘導電圧の
分布とが異なることに起因して、主ピーク誘導電圧と副
ピーク誘導電圧とを含む所定の誘導電圧の組の関数の値
に誤差が生じる場合に、前記主ピーク誘導電圧の分布又
は前記副ピーク誘導電圧の分布のいずれか一方を他方と
相似させるべく変換する誘導電圧分布変換手段と、 前記誘導電圧分布変換手段により変換された後の前記一
方の誘導電圧分布及び前記他方の誘導電圧分布から取得
した主ピーク誘導電圧と副ピーク誘導電圧とを含む所定
の誘導電圧の組の関数を用いて、前記各座標軸方向の前
記位置指示器の傾斜角を算出する角度情報検出手段とを
有することを特徴とする座標検出装置。 - 【請求項2】 前記副ピーク誘導電圧を、最大の誘導電
圧を示すセンサコイルから所定の距離離隔したセンサコ
イルに発生する誘導電圧とすることを特徴とする請求項
1に記載の座標検出装置。 - 【請求項3】 前記誘導電圧分布変換手段が、前記主ピ
ーク誘導電圧分布を前記副ピーク誘導電圧分布に相似さ
せ、前記角度情報検出手段が、主ピーク誘導電圧とし
て、前記変換手段により変換された後の主ピーク誘導電
圧分布から取得した補正された主ピーク誘導電圧を用い
ることを特徴とする請求項2に記載の座標検出装置。 - 【請求項4】 前記関数が、X軸方向の傾斜角について
は、X軸方向の1又は一対の前記副ピーク誘導電圧とX
軸方向の前記補正された主ピーク誘導電圧との比の関数
であり、Y軸方向の傾斜角については、Y軸方向の1又
は一対の前記副ピーク誘導電圧とY軸方向の前記補正さ
れた主ピーク誘導電圧の比の関数であることを特徴とす
る請求項3に記載の座標検出装置。 - 【請求項5】 前記関数が、X軸方向及びY軸方向のそ
れぞれの傾斜角について、X軸方向の1又は一対の前記
副ピーク誘導電圧とX軸方向の前記補正された主ピーク
誘導電圧との比及びY軸方向の1又は一対の前記副ピー
ク誘導電圧とY軸方向の前記補正された主ピーク誘導電
圧との比の関数であることを特徴とする請求項3に記載
の座標検出装置。 - 【請求項6】 前記誘導電圧分布変換手段が、補間計算
による誘導電圧分布関数の導出手段と、前記誘導電圧分
布関数の前記座標軸方向への平行移動手段とを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の座標検出装置。 - 【請求項7】 前記誘導電圧分布関数が、いずれの前記
センサコイルの検出幅内に対しても適用可能なセンサコ
イル間座標の関数として表現されることを特徴とする請
求項6に記載の座標検出装置。 - 【請求項8】 前記誘導電圧分布関数が、前記センサコ
イル間座標であってさらに前記平行移動を含んだ代替座
標の関数として表現されることを特徴とする請求項7に
記載の座標検出装置。 - 【請求項9】 前記角度情報検出手段が、センサコイル
毎の前記誘導電圧の検出値のばらつきを考慮したパラメ
ータと、センサコイルの検出幅毎の前記副ピーク値と前
記補正された主ピーク値との比のばらつきを考慮したパ
ラメータとを用いることを特徴とする請求項3に記載の
座標検出装置。 - 【請求項10】 前記角度情報検出手段が、1の前記セ
ンサコイルの検出幅内を複数のサブ区画に分割した前記
1のサブ区画毎の前記副ピーク値と前記補正された主ピ
ーク値との比のばらつきを考慮したパラメータを用いる
ことを特徴とする請求項3に記載の座標検出装置。 - 【請求項11】 多数のセンサコイルをX軸方向とY軸
方向とに各々並設してセンサ面を形成するセンサ部と、
電磁的結合手段を内蔵する位置指示器と、各座標軸方向
について前記電磁結合手段との相互作用により前記セン
サコイルに発生する誘導電圧の分布を検出することによ
って少なくとも前記位置指示器の指示座標を検出する座
標検出手段とを有する座標検出装置における角度情報検
出方法であって、 前記位置指示器の移動に伴う1の前記センサコイルの検
出幅内の主ピーク誘導電圧の分布と副ピーク誘導電圧の
分布とが異なることに起因して、主ピーク誘導電圧と副
ピーク誘導電圧とを含む所定の誘導電圧の組の関数の値
に誤差が生じる場合に、前記主ピーク誘導電圧の分布又
は前記副ピーク誘導電圧の分布のいずれか一方を他方と
相似させるべく変換する誘導電圧分布変換ステップと、 前記誘導電圧分布変換手段により変換された後の前記一
方の誘導電圧分布及び前記他方の誘導電圧分布から取得
した主ピーク誘導電圧と副ピーク誘導電圧とを含む所定
の誘導電圧の組の関数を用いて、前記各座標軸方向の前
記位置指示器の傾斜角を算出する角度情報検出ステップ
とを有することを特徴とする角度情報検出方法。 - 【請求項12】 前記副ピーク誘導電圧を、最大の誘導
電圧を示すセンサコイルから所定の距離離隔したセンサ
コイルに発生する誘導電圧とすることを特徴とする請求
項11に記載の角度情報検出方法。 - 【請求項13】 前記誘導電圧分布変換ステップが、前
記主ピーク誘導電圧分布を前記副ピーク誘導電圧分布に
相似させ、前記角度情報検出ステップが、主ピーク誘導
電圧として、前記変換手段により変換された後の主ピー
ク誘導電圧分布から取得した補正された主ピーク誘導電
圧を用いることを特徴とする請求項12に記載の角度情
報検出方法。 - 【請求項14】 前記関数が、X軸方向の傾斜角につい
ては、X軸方向の1又は一対の前記副ピーク誘導電圧と
X軸方向の前記補正された主ピーク誘導電圧との比の関
数であり、Y軸方向の傾斜角については、Y軸方向の1
又は一対の前記副ピーク誘導電圧とY軸方向の前記補正
された主ピーク誘導電圧の比の関数であることを特徴と
する請求項13に記載の角度情報検出方法。 - 【請求項15】 前記関数が、X軸方向及びY軸方向の
それぞれの傾斜角について、X軸方向の1又は一対の前
記副ピーク誘導電圧とX軸方向の前記補正された主ピー
ク誘導電圧との比及びY軸方向の1又は一対の前記副ピ
ーク誘導電圧とY軸方向の前記補正された主ピーク誘導
電圧との比の関数であることを特徴とする請求項13に
記載の角度情報検出方法。 - 【請求項16】 前記誘導電圧分布変換ステップが、補
間計算により誘導電圧分布関数を導出するステップと、
前記誘導電圧分布関数の前記座標軸方向へ平行移動する
ステップとを含むことを特徴とする請求項11に記載の
角度情報検出方法。 - 【請求項17】 前記誘導電圧分布関数が、いずれの前
記センサコイルの検出幅内に対してにも適用可能なセン
サコイル間座標の関数として表現されることを特徴とす
る請求項16に記載の角度情報検出方法。 - 【請求項18】 前記誘導電圧分布関数が、前記センサ
コイル間座標であってさらに前記平行移動を含んだ代替
座標の関数として表現されることを特徴とする請求項1
7に記載の角度情報検出方法。 - 【請求項19】 前記角度情報検出ステップが、センサ
コイル毎の前記誘導電圧の検出値のばらつきを考慮した
パラメータと、センサコイルの検出幅毎の前記副ピーク
値と前記補正された主ピーク値との比のばらつきを考慮
したパラメータとを用いることを特徴とする請求項13
に記載の角度情報検出方法。 - 【請求項20】 前記角度情報検出ステップが、センサ
コイルの検出幅内を複数のサブ区画に分割した前記1の
サブ区画毎の前記副ピーク値と前記補正された主ピーク
値との比のばらつきを考慮したパラメータを用いること
を特徴とする請求項13に記載の角度情報検出方法。
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