JP2771613B2 - 炭素含有耐火物 - Google Patents
炭素含有耐火物Info
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- JP2771613B2 JP2771613B2 JP1182993A JP18299389A JP2771613B2 JP 2771613 B2 JP2771613 B2 JP 2771613B2 JP 1182993 A JP1182993 A JP 1182993A JP 18299389 A JP18299389 A JP 18299389A JP 2771613 B2 JP2771613 B2 JP 2771613B2
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- Japan
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- carbon
- refractory
- graphite
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- cab
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は炭素含有耐火物に関し、特に耐酸化性に優
れた炭素含有耐火物に関するものである。
れた炭素含有耐火物に関するものである。
黒鉛をはじめとする炭素材料は、耐火骨材として一般
に用いられているマグネシア、アルミナ等より熱伝導率
が高く、熱間での線膨張率が低いため、上記の一般耐火
骨材より耐スポーリング性は優れている。
に用いられているマグネシア、アルミナ等より熱伝導率
が高く、熱間での線膨張率が低いため、上記の一般耐火
骨材より耐スポーリング性は優れている。
また、溶融金属、スラグに対して濡れ難い性質、耐火
組成物の過度の焼結を防ぐ性質、および熱間での強度に
優れる等の優れた性質を有しており、他の耐火骨材との
共存下においてその耐火骨材の長所を補完することにな
るため、マグネシアあるいはアルミナ骨材等に加えて炭
素質材料を添加することは従来から行われている。
組成物の過度の焼結を防ぐ性質、および熱間での強度に
優れる等の優れた性質を有しており、他の耐火骨材との
共存下においてその耐火骨材の長所を補完することにな
るため、マグネシアあるいはアルミナ骨材等に加えて炭
素質材料を添加することは従来から行われている。
しかしながら、黒鉛等の炭素質材料は空気等の酸化性
雰囲気下では極めて容易に酸化し、急速に前記の長所が
損なわれる。炭素含有耐火物の長所をより一層発揮する
ためには、黒鉛等炭素材料の酸化を極力少なくするこ
と、すなわち、耐酸化性に優れた炭素含有耐火組成物に
することが実用上極めて重要である。
雰囲気下では極めて容易に酸化し、急速に前記の長所が
損なわれる。炭素含有耐火物の長所をより一層発揮する
ためには、黒鉛等炭素材料の酸化を極力少なくするこ
と、すなわち、耐酸化性に優れた炭素含有耐火組成物に
することが実用上極めて重要である。
炭素含有耐火物の酸化を防止する手段として、現在ま
でに種々の試みがなされているが、まだ十分に満足すべ
きものが得られていない状況にある。例えば、特開昭54
−39422号公報、特開昭54−163913号公報、特開昭55−6
5348号公報、特開昭55−107749号公報、特開昭56−5966
8号公報、特開昭57−166362号公報及び特開昭60−17697
0号公報等において、炭素より酸素親和力の大きい、Al,
Si,Mg等の金属粉末の１種以上を混入することが開示さ
れている。また、炭素粒子を珪酸塩，硼酸塩，燐酸塩等
のガラス質の被膜で覆い、酸素との接触を遮断して酸化
を防止せしめるような物理的手段も用いられている。ま
た、六硼化珪素を添加し、使用時に生成するB2O3−SiO2
系ガラス相による炭素材の被膜により酸化を防止する方
法も用いられているが、いずれも十分とはいえない。
でに種々の試みがなされているが、まだ十分に満足すべ
きものが得られていない状況にある。例えば、特開昭54
−39422号公報、特開昭54−163913号公報、特開昭55−6
5348号公報、特開昭55−107749号公報、特開昭56−5966
8号公報、特開昭57−166362号公報及び特開昭60−17697
0号公報等において、炭素より酸素親和力の大きい、Al,
Si,Mg等の金属粉末の１種以上を混入することが開示さ
れている。また、炭素粒子を珪酸塩，硼酸塩，燐酸塩等
のガラス質の被膜で覆い、酸素との接触を遮断して酸化
を防止せしめるような物理的手段も用いられている。ま
た、六硼化珪素を添加し、使用時に生成するB2O3−SiO2
系ガラス相による炭素材の被膜により酸化を防止する方
法も用いられているが、いずれも十分とはいえない。
本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであ
って、耐酸化性に極めて優れた炭素含有耐火物を提供す
ることを目的とする。
って、耐酸化性に極めて優れた炭素含有耐火物を提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するためにこの発明は以下の手段を採
用している。すなわち、炭素質原料５〜30重量％、マグ
ネシア質耐火骨材70〜95重量％からなる耐火材料100重
量部に、CaB6粉末を１〜８重量部を含有せしめたもので
ある。
用している。すなわち、炭素質原料５〜30重量％、マグ
ネシア質耐火骨材70〜95重量％からなる耐火材料100重
量部に、CaB6粉末を１〜８重量部を含有せしめたもので
ある。
上記構成によって、CaB6は耐火物表面の使用面におい
て酸化して酸化硼素となり、耐火材料中の諸成分、例え
ばMgOと共に粘性の高い融液を形成して、該耐火物表面
を被覆し、黒鉛等炭素物質粒子の酸化を防止する。
て酸化して酸化硼素となり、耐火材料中の諸成分、例え
ばMgOと共に粘性の高い融液を形成して、該耐火物表面
を被覆し、黒鉛等炭素物質粒子の酸化を防止する。
尚、この効果は従来から用いられていた酸化硼素（B2
O3），炭化硼素（B4C），窒化硼素（BN）及び六硼化珪
素（SiB6）においても認められるが、本発明において使
用したCaB6はこれ等に比し、はるかに優れた酸化防止効
果を有するものである。すなわち、CaB6が酸化する際
に、酸化硼素と共に同時に生ずる酸化カルシウムが上記
の融液を更に低融点化、また高粘性化して、高温、特に
1300℃以上においてより強固に黒鉛等炭素物質粒子の表
面を被覆するため極めて優れた酸化防止効果を示すもの
と考えられる。
O3），炭化硼素（B4C），窒化硼素（BN）及び六硼化珪
素（SiB6）においても認められるが、本発明において使
用したCaB6はこれ等に比し、はるかに優れた酸化防止効
果を有するものである。すなわち、CaB6が酸化する際
に、酸化硼素と共に同時に生ずる酸化カルシウムが上記
の融液を更に低融点化、また高粘性化して、高温、特に
1300℃以上においてより強固に黒鉛等炭素物質粒子の表
面を被覆するため極めて優れた酸化防止効果を示すもの
と考えられる。
この発明に使用するマグネシア原料としては特に限定
するものではないが、MgO95％以上のものが好ましい。
また、黒鉛等、炭素物質としては土状黒鉛，鱗状黒鉛等
の天然黒鉛ないし人造黒鉛，カーボンブラック，石油コ
ークス等非晶質炭素物質が使用され、特に制限はない
が、鱗状黒鉛の使用が好ましい。
するものではないが、MgO95％以上のものが好ましい。
また、黒鉛等、炭素物質としては土状黒鉛，鱗状黒鉛等
の天然黒鉛ないし人造黒鉛，カーボンブラック，石油コ
ークス等非晶質炭素物質が使用され、特に制限はない
が、鱗状黒鉛の使用が好ましい。
上記黒鉛等の炭素物質の構成割合は炭素含有耐火物の
使用目的によって異なるが、耐火材料全量に対し、５〜
30重量％が好ましい。黒鉛が５重量％未満となると高い
耐スポーリング性等、炭素含有耐火物の特徴を十分に発
揮できず、また、30重量％を超えると耐食性が低下し好
ましくない。
使用目的によって異なるが、耐火材料全量に対し、５〜
30重量％が好ましい。黒鉛が５重量％未満となると高い
耐スポーリング性等、炭素含有耐火物の特徴を十分に発
揮できず、また、30重量％を超えると耐食性が低下し好
ましくない。
本発明に使用されるCaB6粉末の粒径は、反応性，均一
性，分散性等反応活性化の面から250μｍ以下、更に好
ましくは44μｍ以下のものを使用することが好ましい。
性，分散性等反応活性化の面から250μｍ以下、更に好
ましくは44μｍ以下のものを使用することが好ましい。
また、このCaB6の含有量は（黒鉛等炭素物質を含む耐
火材料100重量部に対し）１〜８重量部である。その含
有量が１重量部未満では所期の効果が得られず、一方、
８重量部を超えると耐酸化性はあるものの、酸化硼素等
の過剰の生成酸化物を生じ耐食性が劣化する。
火材料100重量部に対し）１〜８重量部である。その含
有量が１重量部未満では所期の効果が得られず、一方、
８重量部を超えると耐酸化性はあるものの、酸化硼素等
の過剰の生成酸化物を生じ耐食性が劣化する。
上記のように粒度調整された耐火材料と、CaB6を上記
範囲内での割合に調合し、タール，ピッチ，フェノール
レジン等の残留炭素量の多い有機樹脂の結合剤のいずれ
か１種、または２種以上を加え、混練後加圧成形した
後、25℃〜200℃程度で乾燥、あるいは熱処理すること
によって不焼成耐火物を得ることができる。
範囲内での割合に調合し、タール，ピッチ，フェノール
レジン等の残留炭素量の多い有機樹脂の結合剤のいずれ
か１種、または２種以上を加え、混練後加圧成形した
後、25℃〜200℃程度で乾燥、あるいは熱処理すること
によって不焼成耐火物を得ることができる。
以下に本発明の実施例および比較例により説明する。
第１表に示す本発明品及び比較品の配合物にレゾール
型フェノールレジン３重量％を添加し、常温にて１時間
混練後、1000kg/cm2の圧力で25×25×100mmの形状に加
圧成形を行い、180℃にて７時間熱処理した。
型フェノールレジン３重量％を添加し、常温にて１時間
混練後、1000kg/cm2の圧力で25×25×100mmの形状に加
圧成形を行い、180℃にて７時間熱処理した。
得られた不焼成耐火物の特性を合わせて第１表に示
す。この表からも明らかな如く、本発明品は比較品に比
し耐酸化性が極めて優れていることがわかる。
す。この表からも明らかな如く、本発明品は比較品に比
し耐酸化性が極めて優れていることがわかる。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明は炭素含有耐火物にCa
B6を混入しているので、低融点、高粘性の被膜を形成で
き、炭素含有耐火物の酸化を極めて少なくできる。
B6を混入しているので、低融点、高粘性の被膜を形成で
き、炭素含有耐火物の酸化を極めて少なくできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 辰男 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の２ 川崎炉材株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−285164（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C04B 35/00 - 35/22 C04B 35/622 - 35/638
Claims (1)
- 【請求項１】炭素質原料５〜30重量％、マグネシア質耐
火骨材70〜95重量％からなる耐火材料100重量部に、六
硼化カルシウム（以下CaB6）粉末を１〜８重量部を添加
したことを特徴とする炭素含有耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1182993A JP2771613B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 炭素含有耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1182993A JP2771613B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 炭素含有耐火物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0345553A JPH0345553A (ja) | 1991-02-27 |
| JP2771613B2 true JP2771613B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=16127879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1182993A Expired - Lifetime JP2771613B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 炭素含有耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2771613B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0764651B2 (ja) * | 1991-06-10 | 1995-07-12 | 九州耐火煉瓦株式会社 | 炭素含有塩基性耐火物 |
| JP4482169B2 (ja) | 1999-01-19 | 2010-06-16 | 富士フイルム株式会社 | 撮像表示装置 |
| JP4545876B2 (ja) * | 2000-04-14 | 2010-09-15 | 学校法人東海大学 | 炭素繊維強化炭素複合体及びその製造方法 |
| JP2007219391A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 帯電装置及び画像形成装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63285164A (ja) * | 1987-05-19 | 1988-11-22 | Asahi Glass Co Ltd | 耐消化性ＣａＯ質耐火物 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP1182993A patent/JP2771613B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0345553A (ja) | 1991-02-27 |
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