JP2770756B2 - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JP2770756B2
JP2770756B2 JP6284029A JP28402994A JP2770756B2 JP 2770756 B2 JP2770756 B2 JP 2770756B2 JP 6284029 A JP6284029 A JP 6284029A JP 28402994 A JP28402994 A JP 28402994A JP 2770756 B2 JP2770756 B2 JP 2770756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳介の耳甲介腔の凹部
に装着して使用するイヤホン等の電気音響変換器に係わ
り、特に音洩れの改善された電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イヤホンとして、耳介の耳甲介腔
の凹部に装着して使用する、いわゆるインナーイヤータ
イプのものが提案されている。図10はその一例を示す
ものである。
【0003】同図において、16はハウジングであり、
このハウジング16の内部には、振動板、磁気回路等か
らなるドライバーユニット(電気音響変換素子)15が
収納される。18はドライバーユニット15からの外部
接続用コード17を保持するコード保持部である。この
コード保持部18は、ハウジング16より延設される。
【0004】ハウジング16は、図11に示すように、
耳介a、耳甲介腔bの凹部に収納さ 得る大きさに形成
され、耳甲介腔bの凹部に収納したときに外周面の少な
くとも2点が耳介aの一部である耳珠cと対珠dにより
支持され得るように形成される。
【0005】また、ハウジング16を、耳甲介腔bの凹
部に収納させたとき耳介aから外方へ臨むこのハウジン
グ16の背面周部は、先細り状の傾斜部19として形成
される。この傾斜部19の傾斜角は、耳甲介腔bの彎曲
した立上り面に略対応するような角度とされる。
【0006】ハウジング16から延設されるコード保持
部18は、ハウジング16を耳甲介腔bに収納したとき
ハウジング16の背面側端面20の下端側から下方へ背
面側端面20と略平行となるように延設され、耳珠cと
対珠bとの間の珠間切痕fに位置するようになされ、ハ
ウジング16を支持する支持点となる耳珠cおよび対珠
dの先端のP1 点およびP2 点より下方側位置における
耳垂eの外表面における一点P3 と当接し得るように設
けられる。
【0007】なお、21は可撓性および弾性を有するリ
ングであり、ドライバーユニット15とハウジング16
との接合部に嵌着される。また、22はドライバーユニ
ット15の振動板の前面部に配置された保護板である。
【0008】このように構成されるイヤホンによれば、
図11に示すように、三点P1 〜P3 の支持構造によっ
て耳甲介腔bに装着されるので、耳孔を圧迫することな
く安定かつ確実に耳介aの一部に保持することができ
る。しかしながらこのようなイヤホンは図11矢印Xで
示すような方向に音洩れが生ずる。
【0009】上述の如き従来構成のイヤホンでは耳甲介
腔bとハウジング16との隙間から音が洩れて低域再生
能力が低下し、また、耳の大きさの個人差による装着性
の悪さを改善するためのイヤホンが特開昭63−383
98号公報に開示されている。
【0010】即ち、この公報ではイヤホンの振動板の周
囲方向を固定するハウジングに装着するリング部を弾性
発泡ポリマ等で耳甲介長と耳甲介幅に合致する楕円状と
成して装着時における音洩れを軽減し、低音再生を可能
としている。しかしながらこの様な構成でも充分、音洩
れを防げるとは言いがたく、逆に縦長の楕円とすること
で、より一層耳甲介腔bとハウジング16の隙間面積が
増し矢印X方向の音洩れが増大する恐れがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10の様
に構成されるイヤホンは、誰にでもフイットするように
するため、例えば一番耳の小さい人に適合する大きさと
される。従って、耳の大きな人には小さすぎ、密閉性が
良くなく、低域が低下し、良好な音響特性が得られなく
なる不都合があった。
【0012】この様な弊害に対して前述の公報に開示さ
れている様に耳甲介長と耳甲介幅に合致する様にリング
21を楕円状と成して耳甲介腔bに嵌合させた場合、あ
る程度の密閉性を高めて低域の低下を補償し得るが、人
の耳の外耳道口gは、耳甲介腔bの中心にはなく、耳珠
c側に位置している。したがって、リング21を耳甲介
長と耳甲介幅に合致させる様に成しただけでは電気音響
変換素子位置が外耳道の入口の中心位置に持ち来されず
低域音の低下をより完全に抑制出来ず、且つ音洩れを防
止して密閉性を高めることが出来ない問題があった。
【0013】本発明は、この様な問題点を解消した電気
音響変換器を提供しようとするものであり、その目的と
するところはハウジング上に被せるリング部を耳介aの
対珠d側にハウジング本体の中心から一方向に膨出する
様に即ち、リング部材1を外部接続用コード17の導出
方向に対して左右非対称と成して装着性及び密閉性をよ
り高めて、低域の低下をより抑制する様に成したもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電気音響変換器
はその例が図1及び図2に示されている様に、電気音響
変換素子を内蔵し、耳介の耳甲介腔bに収納され、且つ
耳珠cと対珠dに支持されるようになされたハウジング
16とこのハウジング16にこの耳珠cと対珠dとの間
の珠間切痕fにこの電気音響変換素子に接続されたコー
ド17を下方に導出するコード導出部が位置するように
なされて耳介に装着されるようになされた電気音響変換
器に於いて、このハウジング16がこの耳介の耳甲介腔
bの凹部に収納されたとき、このハウジング16の外周
において、この電気音響変換素子を左右に分離する中心
線0−0′よりこの対珠d側に、膨出した膨出部Tを設
けたものである。
【0015】
【作用】本発明の電気音響変換器によればハウジングの
外周に嵌合されるリング部材はハウジング本体の中央か
ら外部接続用コードが導出される方向に対して左右非対
称の形状となしたので電気音響変換素子が耳甲介腔bの
中心よりも外耳道の入口寄りに位置するので、より密閉
性が高められフイットし易く、音洩れを防いで低域音の
低下を抑制することが出来る。
【0016】
【実施例】以下、図1および図2を参照しながら、この
発明の一実施例について説明する。これら図1および図
2において、図10と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0017】同図において、ハウジング16とドライバ
ーユニット15との接合部に弾性を有するリング部材1
嵌合可能とされる。
【0018】このリング部材1は、図3および図4に示
すように、内周円と外周円の中心位置がずらされた形状
とされる。つまり、中心から一方向に向って膨出する形
状とされる。このリング部材1は、内周側のベースリン
グ部2と外周側の弾性リング部3とが、例えば2色成形
(ダブルモールド)で形成される。
【0019】ベースリング部2は、充分な硬度を有する
材料、例えばポリカーボネートを用いて成形される。こ
のベースリング部2は、円形の基部2aと、先端に爪部
2cを有する3個の脚部2bとを有するように形成され
る。一方、弾性リング部3は、弾力性に富む材料、例え
ばシリコンを用いて成形される。この弾性リング部3
は、ベースリング部2の脚部2bに対応する部分を除い
て中空とされる。
【0020】このようなリング部材1は、ベースリング
部2の基部2aが保護板22側に位置するように嵌着さ
れる。この場合、基部2aは保護板22に係止され、爪
部2cはハウジング16の鍔部16aに係止される。ま
た、リング部材1は、その膨出方向が、対珠d側となる
ようにされる。
【0021】図1および図2は、左耳用のイヤホンを示
している。図示せずも右耳用のイヤホンはこれとは膨出
方向が逆とされる。
【0022】本例のように構成されるイヤホンは、図5
に示すように耳甲介腔b内に挿入されて使用される。こ
こで、外耳道口gは、耳甲介腔bの中心にはなく、耳珠
c側に位置している。本例によれば、ハウジング16内
の電気音響変換素子の左右を分離する中心線0−0′に
対して、すなわち言い換えるならばこの実施例の場合の
ハウジング16に設けられたコード保持部18に対して
左右非対称になる様に弾性を有するリング部材1を耳介
aの対珠d側に膨出する膨出部Tを設けた形状としてい
るので、イヤホンの装着時にフイットし易く、電気音響
変換素子が耳甲介腔bの中心よりも耳珠c側に偏位し、
外耳道口gよりになるので密閉性を高めることができて
音洩れを防止できる。これにより低域の低下を抑制で
き、良好な音響特性を得ることができる。
【0023】次に、図6および図7を参照しながら、こ
の発明の他の実施例について説明する。これら図6およ
び図7において、図10と対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。
【0024】同図において、ハウジング16とドライバ
ーユニット15との接合部に弾性を有するリング部材1
0が嵌着される。
【0025】このリング部材10は、図8および図9に
示すように、ベースリング部12の内周円と弾性リング
部13の外周円の中心位置がずらされた形状とされる。
つまり、ベースリング部12の中心から対珠d方向に膨
出する形状、即ち、外部接続用コード17が導出される
方向に対して左右非対称の形状とされる。このリング部
材10は、内周側のベースリング部12と外周側の弾性
リング部13とが、例えば2色成形(ダブルモールド)
で形成される。
【0026】ベースリング部12は、充分な硬度を有す
る材料、例えばABS(アクリルニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合樹脂)を用いて形成される。このベー
スリング部12は、縁部12aを有する円筒形に形成さ
れる。一方、弾性リング部13は、弾性力に富む材料、
例えばウレタンを用いて成形される。
【0027】このようなリング部材10は、ベースリン
グ部12の縁部12aが保護板22側に位置するように
嵌着される。この場合、縁部12aは保護板22に係止
される。また、リング部材10は耳甲介腔bへの嵌挿時
にその膨出方向が、対珠d側となるようにされる。図6
および図7は、左耳用のイヤホンを示している。図示せ
ずも右耳用のイヤホンはこれとは膨出方向が逆とされ
る。
【0028】本例のように構成されるイヤホンも、図5
に示す実施例と同様に耳甲介腔b内に挿入されて使用さ
れる。
【0029】本例においても、ハウジング本体の中央か
らコード保持部に沿って外部接続用コードが導出される
方向に対して左右非対称の弾性を有するリング部材10
を対珠d側に膨出する形状としているので、イヤホンの
装着時にフイットし易く、電気音響変換素子が耳甲介腔
bの中心より外耳道の入口寄りに位置するので密閉性を
高めて、音洩れを防止することができ、上述した実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
【0030】なお、上述実施例においては、リング部材
1,10は、内周円と外周円の中心位置がずらされた形
状とされたものであるが、外周形状は楕円など、その他
の形状であってもよく、要は中心から一方向に向って膨
出する形状等の外部接続用コード導出方向に対して左右
非対称の形状とされていればよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ハウジングの外周部
に、ハウジング本体の中央からコード保持部に沿って引
き出された外部接続用コードが導出される方向に対して
左右非対称の形状で弾性を有するリング部材が取付けら
れるので、装着時にフイットし易く、電気音響変換素子
が耳甲介腔の中心よりも外耳道の入口寄りに位置するよ
うになるので音洩れを防止し、密閉性を高めることがで
き、これにより低域の低下を抑制でき、良好な音響特性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気音響変換器の一実施例を示す正面
図である。
【図2】本発明の電気音響変換器の一実施例を示す側断
面図である。
【図3】本発明の電気音響変換器に用いるリング部材の
平面図である。
【図4】本発明の電気音響変換器に用いるリング部材の
斜視図である。
【図5】本発明の電気音響変換器を耳介内に装着した状
態図である。
【図6】本発明の電気音響変換器の他の実施例を示す平
面図である。
【図7】本発明の電気音響変換器の他の実施例を示す側
断面図である。
【図8】本発明の他の実施例の電気音響変換器に用いる
リング部材の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例の電気音響変換器に用いる
リング部材の斜視図である。
【図10】従来の電気音響変換器の側面図である。
【図11】従来の電気音響変換器の耳介への装着状態図
である。
【符号の説明】
1,10,21 リング部材 2,12 ベースリング部 3,13 弾性リング部 15 ドライバーユニット 16 ハウジング 17 外部接続用コード 18 コード保持部 22 保護板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 1/10 104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換素子を内蔵し、耳介の耳甲
    介腔に収納され、且つ耳珠と対珠に支持されるようにな
    されたハウジングとこのハウジングに上記耳珠と対珠と
    の間の珠間切痕に上記電気音響変換素子に接続されたコ
    ードを下方に導出するコード導出部が位置するようにな
    されて耳介に装着されるようになされた電気音響変換器
    に於いて、上記ハウジングが上記耳介の耳甲介腔の凹部
    に収納されたときに上記ハウジングの外周において上記
    電気音響変換素子を左右に分離する中心線より上記対珠
    側に膨出した膨出部を設けたことを特徴とする電気音響
    変換器。
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