JP2770648B2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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JP2770648B2 JP11745292A JP11745292A JP2770648B2 JP 2770648 B2 JP2770648 B2 JP 2770648B2 JP 11745292 A JP11745292 A JP 11745292A JP 11745292 A JP11745292 A JP 11745292A JP 2770648 B2 JP2770648 B2 JP 2770648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置における冷媒
圧縮機等として広く用いられ、公転するローラの外周部
にブレードを突設して、このブレードを揺動自由な揺動
体に進退自由に受入れさせた所謂揺動式ブレード構造を
もつロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のロータリー圧縮機は、実開昭61
−114082号公報等で知られているように、ローラ
の外周部に該ローラとは別体に形成するブレードの頭部
を当接させて、シリンダ室内を低圧室と高圧室とに区画
しているが、ローラとブレードとの当接部を介して高圧
室から低圧室に漏れが起こり易い等の欠点を有する。
【0003】こうしたことから、本出願人が先に提案し
(特願平3−242933号)且つ図3に示したよう
に、クランク軸の偏心軸部Pに嵌合する円筒形のローラ
Rの外周部に、ブレードBを一体に突設すると共に、シ
リンダCに設ける円形のシリンダ室Qの径方向外方部位
に、前記ブレードBの突出先端側を進退自由に受入れる
受入溝Mをもつ揺動体Eを支持して、前記偏心軸部Pの
偏心回転によりローラRをシリンダ室Q内で公転させ
て、吸入口Jから低圧室Lに取り込む低圧ガスを圧縮
し、高圧ガスを高圧室Hから吐出口Tを経て吐出するよ
うにしている。こうして、ブレードBとローラRとを一
体化し、両者の当接を廃止したことにより、漏れを低減
して容積効率を改善できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、ブレードBとローラRとの当接部間で生じていた漏
れは無くせるが、シリンダ室Qの円形内面にローラRの
円形外面を近接させて、これら円形面同士の近接により
高圧室Hと低圧室Lとの間をシールするようにしている
から、シリンダ室QとローラRとの間の近接部の接線方
向に十分なシール長さを確保することができず、このた
め、特に、ブレードBの位置を起点にして時計方向にと
る回転角度が180度を越えて360度に至る圧縮行程
後半部において、高圧室Hから低圧室Lに向けて、その
間の差圧により比較的多量のガスが漏れ、容積効率を十
分に改善できない問題がある。
【0005】本発明では、揺動式ブレードを用いてロー
ラを非自転時とした構造を生かしながら、シリンダ室と
ローラとの近接部分での接線方向の漏れを低減し、容積
効率を十分に改善できるロータリー圧縮機を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するために、図1及び図2に示すように、シリンダ室1
をもつシリンダ2と、クランク軸9の偏心軸部90に嵌
合され、前記シリンダ室1の内部に公転するローラ3
と、該ローラ3の外周部に突設し、前記シリンダ室1の
内部を吸入口4に通じる低圧室40と吐出口5に通じる
高圧室50とに区画するブレード6と、該ブレード6の
突出先端側を進退自由に受入れる受入溝7をもち、且つ
前記シリンダ室1の径方向外方部位に揺動自由に支持す
る揺動体8とを備えたロータリー圧縮機であって、前記
クランク軸9の回転中心Oと前記揺動体8の揺動中心S
とを結ぶ直線aを境にして、前記吐出口5が開口される
圧縮行程後半部における前記シリンダ室1の内面を、前
記直線a上に長軸をもつ楕円形内面12に形成すると共
に、この楕円形内面12に近接する前記ローラ3の外面
を楕円形外面32に形成した。
【0007】
【作用】図1に示す圧縮行程前半の状態からローラ3の
公転角度が進んで図2に示す圧縮行程後半の状態となっ
たとき、シリンダ室1の楕円形内面12にローラ3の楕
円形外面32が近接し、これら楕円形内面12と楕円形
外面32との近接により高圧室50と低圧室40とがシ
ールされるから、シリンダ室1とローラ3との間の近接
部分の接線方向に十分なシール長さを確保することがで
き、差圧の大きい圧縮行程後半部において、高圧室50
から低圧室40への漏れを低減できるのである。
【0008】
【実施例】図1及び図2に示すものは、冷媒圧縮用のロ
ータリー圧縮機であって、シリンダ室1をもつシリンダ
2と、クランク軸9の偏心軸部90に嵌合され、シリン
ダ室1の内部に公転するローラ3と、該ローラ3の外周
部に一体に突設し、シリンダ室1の内部を吸入口4に通
じる低圧室40と吐出口5に通じる高圧室50とに区画
する板状のブレード6と、該ブレード6の突出先端側を
進退自由に受入れる受入溝7をもち且つシリンダ室1の
径方向外方部位に設ける保持穴10の内部に揺動自由に
支持する円柱形の揺動体8とを備え、駆動軸9の回転に
伴う偏心軸部90の偏心回転により、ローラ3をシリン
ダ室1の内部で時計方向に公転させ、吸入口4から取り
込む低圧ガスを圧縮して、高圧ガスを吐出口5から吐出
弁51を開いて密閉ケーシング内に吐出するようにして
いる。尚、52は弁押え、91は潤滑油を運ぶ給油穴で
ある。又、シリンダ室1の軸方向上下は図示していない
がフロント及びリアヘッドにより封鎖している。
【0009】以上の構成で、クランク軸9の回転中心O
と揺動体8の揺動中心Sとを結ぶ直線aを境にして、吸
入口4が開口される圧縮行程前半部におけるシリンダ室
1の内面を円形内面11に、吐出口5が開口される圧縮
行程後半部におけるシリンダ室1の内面を、前半部の円
形内面11の直径に等しい長さの長軸を前記直線a上に
確保した楕円形内面12にそれぞれ形成すると共に、前
記円形内面11に近接するローラ3の外面を円形外面3
1に、前記楕円形内面12に近接するローラ3の外面を
楕円形外面32にそれぞれ形成するのである。
【0010】こうして、クランク軸9の回転による偏心
軸部90の偏心回転により、ローラ3は、ブレード6の
受入溝7に対する進退動作及び揺動体8の揺動動作を伴
いながら、該ローラ3自身は自転すること無くシリンダ
室1内に公転させられるのであり、シリンダ室1の円形
内面11にはローラ3の円形外面31が、シリンダ室1
の楕円形内面12にはローラ3の楕円形外面32がそれ
ぞれ近接することになるのである。そして、この場合、
図1に示す圧縮行程前半の状態からローラ3の公転角度
が進んで図2に示す圧縮行程後半の状態となったとき、
シリンダ室1の楕円形内面12にローラ3の楕円形外面
32が近接し、これら楕円形内面12と楕円形外面32
との近接により高圧室50と低圧室40とがシールされ
るから、シリンダ室1とローラ3との間の近接部分の接
線方向に十分なシール長さを確保することができ、差圧
の大きい圧縮行程後半部において、高圧室50から低圧
室40への漏れを低減でき、容積効率を十分に改善する
ことができるのである。
【0011】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ブレード6を揺
動式にして該ブレード6とローラ3との間の漏れを低減
できながら、シリンダ室1とローラ3との間の接線方向
の漏れをも低減でき、容積効率を十分に改善することが
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ロータリー圧縮機における圧縮行程前半
部の断面図。
【図2】同圧縮行程後半部の断面図。
【図3】先行技術に係るロータリー圧縮機の断面図。
【符号の説明】
1;シリンダ室、12;楕円形内面、2;シリンダ、
3;ローラ、32;楕円形外面、4;吸入口、40;低
圧室、5;吐出口、50;高圧室、6;ブレード、7;
受入溝、8;揺動体、9;クランク軸、90;偏心軸部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室1をもつシリンダ2と、クラン
    ク軸9の偏心軸部90に嵌合され、前記シリンダ室1の
    内部に公転するローラ3と、該ローラ3の外周部に突設
    し、前記シリンダ室1の内部を吸入口4に通じる低圧室
    40と吐出口5に通じる高圧室50とに区画するブレー
    ド6と、該ブレード6の突出先端側を進退自由に受入れ
    る受入溝7をもち、且つ前記シリンダ室1の径方向外方
    部位に揺動自由に支持する揺動体8とを備えたロータリ
    ー圧縮機であって、前記クランク軸9の回転中心Oと前
    記揺動体8の揺動中心Sとを結ぶ直線aを境にして、前
    記吐出口5が開口される圧縮行程後半部における前記シ
    リンダ室1の内面を、前記直線a上に長軸をもつ楕円形
    内面12に形成すると共に、この楕円形内面12に近接
    する前記ローラ3の外面を楕円形外面32に形成してい
    ることを特徴とするロータリー圧縮機。
JP11745292A 1992-05-11 1992-05-11 ロータリー圧縮機 Expired - Fee Related JP2770648B2 (ja)

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JP3473066B2 (ja) * 1993-12-06 2003-12-02 ダイキン工業株式会社 揺動型ロータリー圧縮機
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