JP2768906B2 - 搬送選別機の異品検出コイル装置の調整方法および搬送選別機 - Google Patents

搬送選別機の異品検出コイル装置の調整方法および搬送選別機

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JP2768906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】被測定物に発生させた渦電流の状
態を検出して被測定物の良品・異品の選別を行う搬送選
別機に用いられる異品検出コイル装置の調整方法および
その異品検出コイル装置を備えた搬送選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製品の品質検査において、従来、製
品に渦電流を発生させて、その渦電流の発生状態から、
欠陥を検出して、良品と異品とを選別する装置が知られ
ている。例えば、図6,7に示すごとく、筒状のボビン
99の外周に励磁コイル100と検出コイル101とが
形成された異品検出コイル102の内部に、コンベアベ
ルト104を挿通させ、コンベアベルト104上に製
品、例えばボルト106を載置して通過させ、検出コイ
ル101の出力値の差により、良品106aと異品(不
良品)106bとを区別し、異品106bの場合は途中
のバイパスゲート108にて排除し、良品106aの場
合のみ送る装置が知られている。
【0003】励磁コイル100は、交流電流が流されて
交番磁場を生じさせることにより、ボルト106に渦電
流を発生させている。検出コイル101は、その渦電流
の発生状態による磁力線密度への影響を検出コイルにて
電気信号に変換して検出している。
【0004】ボルト106の通過時に、検出コイル10
1からは、製品独特の出力が得られるが、異品106b
が通過した場合には、良品106aに比較して、そのパ
ターンやピークがずれるので、そのずれが許容量以内で
あれば良品106aと判断し、許容量を越えていれば異
品106bと判断している。したがって製品を破壊する
ことなく選別することができるものである。
【0005】ところで、製品は、絶えず一定の姿勢で異
品検出コイル102内を搬送されるとは限らず、良品1
06aであっても、その姿勢によっては検出コイル10
1の出力が変化する場合がある。例えば、ボルト106
の品質検査を行う場合に、ボルト106の頭部107a
が先に異品検出コイル102内に入るか、ボルト106
のネジ部107bが先に異品検出コイル内に入るかとい
ったワークの方向により、共に良品106aであっても
その出力は異なる。
【0006】また、図7に示すごとく、異品検出コイル
102の周囲に配置されるテンションプーリ110やバ
イパスゲート108等の位置によっても、発生する磁路
に影響して異品検出コイル102周囲の磁路のバランス
が崩れ、上述した姿勢による出力の違いが変化する場合
がある。
【0007】従来、このように製品の姿勢により出力が
異なった場合には、検出コイル101に対する励磁コイ
ル100の配置の調整を行い、良品106aならば如何
なる姿勢、例えば上述したボルト106ならば頭部10
7aあるいはネジ部107bのいずれが先頭となってい
ても許容範囲に入るように励磁のバランス調整をしてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記励磁バラ
ンス調整は、巻回されている異品検出コイル102の励
磁コイル100の巻回を解いて、ボビン99の軸方向の
いずれかの方向に位置をずらして巻回し直し、再度、測
定して、ボルト106の頭部107aあるいはネジ部1
07bのいずれが先頭となっていても許容範囲に入って
いるかを検出し、これでも許容範囲から外れていれば、
再度、励磁コイル100を巻回し直すことになる。
【0009】励磁コイル100の位置は敏感に検出コイ
ル101の出力に現れることから、励磁コイル100を
巻回し直しても、簡単に姿勢の違いによる出力が許容範
囲に入ることはなく、何度も巻回し直すと言う極めて面
倒な作業が繰り返されることになる。したがって、非常
に非効率な調整となっていた。
【0010】本発明は、励磁コイルの巻回し直しを繰り
返すという極めて非効率的な調整を行わずに、検出コイ
ルの出力値の調整を効率的に行うことを可能とする搬送
選別機の異品検出コイル装置の調整方法および搬送選別
機を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被測定物に発生させた渦電流の状態を検出して被測定物
の選別を行う搬送選別機に用いられ、被測定物に渦電流
を発生させる励磁コイルと該渦電流の状態を検出する検
出コイルとを有し、上記励磁コイルが、励磁用導線が巻
かれた2つの線巻部と、該2つの線巻部の間に設けられ
該2つの線巻部の励磁用導線を連絡する導線が少なくと
も1本以上存在する励磁用導線が巻かれている空巻部と
から構成されている異品検出コイル装置を調整する方法
であって、 上記異品検出コイル装置が上記搬送選別機に
取り付けられた状態で、上記励磁コイルの2つの線巻部
のいずれか一方の線巻部の空巻部に接している励磁用導
線を空巻部側に移動し、あるいは空巻部側からの導線を
他方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線に近接さ
せることにより、上記検出コイルの出力を所定の出力に
調整する搬送選別機の異品検出コイル装置の調整方法で
ある。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た調整方法により調整してなる異品検出コイル装置を備
える搬送選別機である。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の調整方法の対象
となる異品検出コイル装置は、その励磁コイルが、励磁
用導線が巻かれた2つの線巻部と、該2つの線巻部の間
に設けられ該2つの線巻部の励磁用導線を連絡する導線
が少なくとも1本以上存在する励磁用導線が巻かれてい
空巻部とから構成されている。
【0016】そして、異品検出コイル装置が搬送選別機
に取り付けられた状態で、励磁コイルの2つの線巻部の
いずれか一方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線
を空巻部側に移動し、あるいは空巻部側からの導線を他
方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線に近接させ
ることにより、検出コイルの出力を所定の出力に調整す
。いずれの方法を採用するかは、あるいは励磁用導線
の移動量(ずらし量)や移動巻数(ずらし巻数)は、検
出コイルの出力を観察しつつ、適宜、選択すればよい。
単に励磁用導線をずらすのみであるので容易に効率的に
できるとともに、機械的な調整装置により調整を自動化
することも可能である。このため、2つの線巻部のいず
れか一方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線の隙
間を開けたり、その分の導線あるいは空巻部分にある導
線を他方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線に沿
わせることは、単に励磁用導線を線巻部から空巻部へず
らしたり、空巻部から線巻部へずらしたりして移動させ
るのみで容易にできる。
【0017】このような調整を行うと、一方の線巻部の
巻数が減少するか、他方の線巻部の巻数が増加すること
になる。またこの両方の変化が生じることになる。この
ことは、全体から見ると、励磁コイル全体が他方側へず
れたことと同一の励磁効果を生じる。このように、上述
したように2つの線巻部と空巻部との間で励磁用導線の
移動を行うのみで、検出コイルに対して励磁コイルの位
置をずらしたのと同一の効果が生じる。
【0018】したがって、励磁コイルを巻回し直したり
することなく、励磁バランスを調整でき、簡単に励磁コ
イルと検出コイルとの関係を、非測定物の如何なる姿勢
によっても出力が許容範囲に入るように調整することが
できる。また、上述した構成において、検出コイルを空
巻部にと重なるように形成すれば、検出コイルへの励磁
コイルの直接的な影響が少なくなり、非測定物の渦電流
の検出に対するノイズ的影響を少なくできる。
【0019】
【0020】これらの調整方法により調整してなる上記
各異品検出コイル装置を備えた搬送選別機は、効率的に
製造が可能となり、製造された搬送選別機は非測定物の
異品検出を通常通り正確に行うことが可能である。ま
た、異品検出コイル装置の環境が変化したりして、再調
整を必要とする場合にも、単に励磁用導線をずらして調
整するのみであることから、メンテナンスも非常に効率
的なものとなる。
【0021】なお、線巻部は、励磁用導線を隙間なく密
に巻いても良いし、ワークが長尺物である場合は、励磁
用導線に間隔を開けて巻いてもよい。ただし特に間隔を
開けた場合には、簡単にずれないように、調整後は通常
テープ等で固定される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1に一実施例としての異品検出コイル装
置2の全体斜視図を、図2にそのA−A断面図を示す。
異品検出コイル装置2は、プラスチック製で円筒状のボ
ビン4、その外周に形成された励磁コイル5、および同
じくボビン4の外周に形成された検出コイル10を備え
ている。
【0023】ボビン4には、その外周中央に全周にわた
って周溝12が形成されている。この周溝12内に、ほ
ぼその周溝12の深さ分の厚みで、検出用導線10aが
巻回され接着テープで全面が覆われて固定されて検出コ
イル10が形成されている。周溝12の両側のボビン4
には、それぞれ励磁用導線6a,8aが巻回されること
により部分励磁コイル6,8がそれぞれ形成されてい
る。尚、部分励磁コイル6,8の励磁用導線6a,8a
は、一本のエナメル被覆の導線を、中央に周溝12の幅
分の隙間をあけて、筒状体であるボビン4に巻回してな
ることにより、周溝12の部分に励磁コイル5の空巻部
14を形成し、その両側に励磁コイル5の2つの線巻
部、即ち部分励磁コイル6,8を形成している。したが
って、空巻部14には一本分の励磁用導線14aが通過
しており、両側の部分励磁コイル6,8を接続してい
る。上述したごとく、これら励磁用導線6a,8a,1
4aは、一本の連続した導線であり、部分励磁コイル
6,8と空巻部14とから励磁コイル5は構成されてい
る。
【0024】また、ボビン4の外周には、ボビン4の軸
方向に沿った溝16,18が形成されている。この溝1
6,18は、ボビン4の各端面4a,4bと周溝12と
を連絡しており、その溝16,18内には、周溝12に
配置されている検出コイル10からのリード線20,2
2が挿通し、後述する検出・制御回路に接続されてい
る。また部分励磁コイル6,8の励磁用導線6a,8a
の各末端部6b,8bは、接着テープ等によりボビン4
に固定されると共に、その延長部分がリード線24,2
6として後述する励磁電源に接続されている。
【0025】この様に構成された異品検出コイル装置2
は、図5に示す搬送選別機30に組み込まれる。異品検
出コイル装置2内には、図6に示したと同様にコンベア
ベルト30aが挿通され、コンベアベルト30a上にボ
ルト31を載置して通過させる。異品検出コイル装置2
のリード線20,22,24,26は、図示しないコン
トロールボックスに接続され、部分励磁コイル6,8に
は交流電流が流されてボビン4内に交番磁場を生じさ
せ、ボルト31に渦電流を発生させている。更に、この
渦電流の状態を検出コイル10で検出し、その出力値に
基づいて、良品31aと異品(不良品)31bとを区別
している。異品31bの場合は、途中のバイパスゲート
30bにて、アクチュエータ30cの駆動により、コン
ベアベルト30aの途中を傾けて異品用シュート30d
へ排除している。また良品31aの場合は、最後までコ
ンベアベルト30aで送り、良品用シュート30eへ排
出している。このことにより、良品31aと異品31b
とを自動的に選別している。
【0026】上記コントロールボックスの構成は、例え
ば、図4に示す検出・制御回路にて表される。まず、部
分励磁コイル6,8のリード線24,26が励磁電源3
2に接続されて、所定の周波数の交流電流が流される。
このことによりボビン4内に交番磁場を形成する。この
交番磁場により誘導されて電圧を発生する検出コイル1
0のリード線20,22の一方のリード線20は検波回
路34に接続され、他方のリード線22は接地される。
検波回路34では、交番磁場に対応した周波数の信号を
捉えて、その振幅を電圧信号に変換し、ワーク零バラン
ス調整部36を介してワーク基準信号出力回路38の基
準出力と合成して比較回路40に出力している。また検
波回路34は、コイル零(位相)バランス調整部41の
バランス調整も実施している。判定回路44は、比較回
路40の比較結果を良否基準信号出力回路42から与え
られる許容範囲に対応する基準信号に照らして、許容範
囲内ならば出力を行わず、許容範囲外ならばその出力に
よりアクチュエータ30cを駆動してバイパスゲート3
0bを開けて、異品31bを排出させる。
【0027】しかし、異品検出コイル装置2を搬送選別
機30に組付ける時の調整において、ワーク(ここでは
ボルト31)が良品31aであっても、その方向によっ
て許容範囲から外れる場合には、つぎのようにして、異
品検出コイル装置2の励磁バランス調整がなされる。
【0028】即ち、異品検出コイル装置2の励磁コイル
5は、組付けの当初は、模式的に示す図3(a)の状態
にあったものとすると、図3(b)に示すごとく、空巻
部14の励磁用導線14aの一部(長さL)を、図の右
側の部分励磁コイル8に沿わせる。このため、その長さ
L分、図の左側の部分励磁コイル6から励磁用導線6a
の一部をずらして移動させ、空巻部14の励磁用導線1
4aとすることになる。このようにすることにより、図
右側の部分励磁コイル8の巻数がわずかに増加し、図左
側の部分励磁コイル6の巻数がわずかに減少する。この
ことは全体から見ると、励磁コイル5全体が図の右側に
わずかに移動したことと等価である。
【0029】したがって、上述したように線巻部である
部分励磁コイル6,8と空巻部14との間で励磁用導線
6a,8a,14aの移動を行うのみで、検出コイル1
0に対して励磁コイル5の位置をずらしたのと同一の効
果が生じる。したがって、励磁コイル5を巻回し直した
りすることなく励磁バランスを調整でき、簡単に励磁コ
イル5と検出コイル10との位置関係を、ワークの如何
なる姿勢(ここではボルト31の方向)によっても出力
が許容範囲に入るように調整することができる。
【0030】勿論、例えば、図3(c)に示すごとく、
図左の部分励磁コイル6から巻数にして3つ分を図右へ
移動して図右の部分励磁コイル8に同一の巻数を沿わせ
ることにより、もっと大きな調整を行うことも可能であ
る。このように励磁用導線6a,8a,14aの移動
は、一部をずらすのみでもよいし、巻数自体を大きく変
更するものでもよく、また、図3(b),(c)とは逆
方向にずらしてもよく、必要に応じて、任意の移動形態
が選択でき、更にこの調整は極めて容易に効率的にでき
る。
【0031】調整後の励磁用導線6a,8a,14aの
固定は、全体あるいは要所に接着テープ等により、表面
を被覆することによりなされる。これ以外の調整法とし
て、いずれか一方の部分励磁コイル6,8の空巻部14
に接している励磁用導線6a,8aを空巻部14側に移
動し、あるいは空巻部14側からの励磁用導線14aを
他方の部分励磁コイル6,8の空巻部14に接している
励磁用導線6a,8aに近接させることにより、より微
妙に調整することもできる。
【0032】このような調整は作業者が手や治具にて、
簡単にできる。しかも、検出コイル10の出力を確認し
ながら、空巻部14の励磁用導線14aや空巻部14に
接している励磁用導線6a,8aをずらすのみで、十分
に調整が可能であるので、非常に効率的である。またこ
のように簡単な作業でよいので、機械による自動調整も
可能である。
【0033】また、検出コイル10は、部分励磁コイル
6,8の間の空巻部14に重なっているので、部分励磁
コイル6,8の直接的な影響が少なくなり、ワークの渦
電流の検出に対するノイズ的影響を少なくできる。ま
た、周溝12は既にほぼ検出コイル10により丁度埋め
られた状態となっているので、検出コイル10の出力調
整のために、励磁用導線6a,8aを線巻部である部分
励磁コイル6,8から空巻部14へずらしたり、空巻部
14から部分励磁コイル6,8へずらしたりして移動さ
せて励磁バランスを調整する際にも、検出コイル10や
周溝12は障害とならないことから、調整作業が極めて
容易で効率的なものとなる。また異品検出コイル装置2
の製造時においても、周溝12内に検出コイル10を形
成した後に、励磁コイル5の形成を実施すれば、ボビン
4に励磁用導線6a,8a,14aにて巻回する作業が
検出コイル10や周溝12の縁に邪魔されることがな
い。
【0034】[その他]実施例1では、検出コイル10
は、部分励磁コイル6,8の間の空巻部14に重なって
いたが、このようにしなくても、部分励磁コイル6,8
と同様な形態に形成されていてもよいし、部分励磁コイ
ル6,8の一部に重なる位置に配置されてもよい。
【0035】また検出コイル10はボビン4の全体に広
がっていてもよい。この場合には、周溝12や溝16,
18を設けなくてもよい。即ち、ボビン4の外周全体に
検出用導線10aを巻回して接着テープで固定して検出
コイル10を形成し、その上から、実施例1と同様に励
磁用導線6a,8aを巻回して部分励磁コイル6,8を
形成すればよく、部分励磁コイル6,8の調整について
は実施例1と同じ効果を生じる。
【0036】実施例1では、検出コイル10は周溝12
内に収納していたが、周溝12を設けないボビン4に、
検出コイル10を巻いた後、ボビン4の周面にとび出し
ている検出コイル10の両側にテープ等を巻き付けて、
検出コイル10と同一の高さにして、励磁用導線6a,
8aを巻回して部分励磁コイル6,8を形成してもよ
い。勿論、テープを検出コイル10より先に巻き付けて
もよい。
【0037】また検出コイル10がボビン4の周面にと
び出している状態であっても、その検出コイル10を含
んで、その検出コイル10よりも幅が広い空巻部14を
形成すれば、部分励磁コイル6,8と突出している検出
コイル10との間に、励磁用導線6a,8aを容易にず
らすことができる空巻部14の一部が存在することとな
り、目的とする効果を果たすことができる。
【0038】上記線巻部である部分励磁コイル6,8
は、励磁用導線6a,8aを隙間なく密着させて巻回し
ていたが、長尺のワークなどの測定の場合は励磁用導線
6a,8aの間に隙間を開けたものも採用される。この
場合は、調整後にテープ等で励磁用導線6a,8aを固
定する。
【0039】また、実施例1では、異品検出コイル装置
2の空巻部14には1本の励磁用導線14aのみが存在
したが、勿論、2本でもそれ以上でも存在できるが、少
なくとも、線巻部である部分励磁コイル6,8の巻回密
度よりも小さいことが必要である。即ち、実施例1の励
磁コイル5の構成は、別の見方をすれば、巻回密度の大
きい部分励磁コイル6,8を巻回密度の小さい空巻部1
4の両側に設けたものとも言える。したがってその密度
分布の調節を行うことにより、励磁コイル5全体とし
て、検出コイル10に対して移動させたことになり、目
的とする効果を果たすことができる。
【0040】ボビン4は円筒状のものを使用したが、筒
状であれば、三角、四角、五角、六角またはそれ以上の
多角筒状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 異品検出コイル装置の一実施例の全体斜視図
である。
【図2】 そのA−A断面図である。
【図3】 上記異品検出コイル装置の励磁用導線の巻回
状態の説明図であり、(a)は製造当初の巻回状態の説
明図、(b)はわずかに調整した状態の説明図、(c)
は大きく調整した状態の説明図である。
【図4】 上記異品検出コイル装置が適用される搬送選
別機の検出・制御回路のブロック図である。
【図5】 上記異品検出コイル装置が適用される搬送選
別機の全体斜視図である。
【図6】 従来の搬送選別機の概略説明図である。
【図7】 従来の異品検出コイルの磁路に対する影響の
説明図である。
【符号の説明】
2…異品検出コイル装置 4…ボビン 5…励磁
コイル 6,8…部分励磁コイル 6a,8a,14a…励
磁用導線 10…検出コイル 10a…検出用導線 12…周溝 14…空巻部 16,18…溝 30…搬送選別機 30a…コンベアベルト 30b…バイパスゲート 30c…アクチュエータ 30d…異品用シュート 30e…良品用シュート 31…ボルト(ワーク) 31a…良品 31b…異品

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物に発生させた渦電流の状態を検出
    して被測定物の選別を行う搬送選別機に用いられ、被測
    定物に渦電流を発生させる励磁コイルと該渦電流の状態
    を検出する検出コイルとを有し、上記励磁コイルが、励
    磁用導線が巻かれた2つの線巻部と、該2つの線巻部の
    間に設けられ該2つの線巻部の励磁用導線を連絡する導
    線が少なくとも1本以上存在する励磁用導線が巻かれて
    いる空巻部とから構成されている異品検出コイル装置を
    調整する方法であって、 上記異品検出コイル装置が上記搬送選別機に取り付けら
    れた状態で、上記励磁コイルの2つの線巻部のいずれか
    一方の線巻部の空巻部に接している励磁用導線を空巻部
    側に移動し、あるいは空巻部側からの導線を他方の線巻
    部の空巻部に接している励磁用導線に近接させることに
    より、上記検出コイルの出力を所定の出力に調整する搬
    送選別機の異品検出コイル装置の調整方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した調整方法により調整し
    てなる異品検出コイル装置を備える搬送選別機。
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