JP2768850B2 - 鋼板の反り矯正装置 - Google Patents
鋼板の反り矯正装置Info
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- JP2768850B2 JP2768850B2 JP3190260A JP19026091A JP2768850B2 JP 2768850 B2 JP2768850 B2 JP 2768850B2 JP 3190260 A JP3190260 A JP 3190260A JP 19026091 A JP19026091 A JP 19026091A JP 2768850 B2 JP2768850 B2 JP 2768850B2
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- Japan
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- steel plate
- electromagnets
- steel sheet
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- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
- Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の表面処理ライン
のコーター部等で生じている鋼板の反りを電磁石の吸引
力を用いて矯正する鋼板の反り矯正装置に関する。
のコーター部等で生じている鋼板の反りを電磁石の吸引
力を用いて矯正する鋼板の反り矯正装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼板の反り矯正装置には、図６に示すよ
うに長手方向に走行する帯状の鋼板1両側に、電磁石2,3
を固定して設けると共に、鋼板1 の反り方向の位置を
検出する鋼板位置検出器4 を設け、電磁石制御器5 によ
り鋼板1 の反りによる偏差に対応して電磁石2,3 の吸引
力を調整し、この電磁石2,3 の吸引力によって鋼板1 の
反りを矯正するようにしたものがある（例えば特開平 2
−62355)。
うに長手方向に走行する帯状の鋼板1両側に、電磁石2,3
を固定して設けると共に、鋼板1 の反り方向の位置を
検出する鋼板位置検出器4 を設け、電磁石制御器5 によ
り鋼板1 の反りによる偏差に対応して電磁石2,3 の吸引
力を調整し、この電磁石2,3 の吸引力によって鋼板1 の
反りを矯正するようにしたものがある（例えば特開平 2
−62355)。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電磁石2,3
の吸引力ｆは、図７に示すように鋼板1 と電磁石2,3 の
距離ｒの２乗に反比例する関係であり、鋼板1 の反りに
よって電磁石2,3 が鋼板1 に対して大きく離間すると鋼
板1 の反りをスムーズに矯正することが困難になるとい
う問題があった。例えば、図８に示すように表面処理ラ
インでの鋼板1 に反りが生じていて、電磁石2,3 と鋼板
1 との距離がｒa である場合、電磁石2,3と鋼板1 との
間に生じる吸引力はｆa となる。ここで、反りを矯正す
るのに必要な力がｆb で、ｆa ＞ｆb となる場合は矯正
することが不可能となる。
の吸引力ｆは、図７に示すように鋼板1 と電磁石2,3 の
距離ｒの２乗に反比例する関係であり、鋼板1 の反りに
よって電磁石2,3 が鋼板1 に対して大きく離間すると鋼
板1 の反りをスムーズに矯正することが困難になるとい
う問題があった。例えば、図８に示すように表面処理ラ
インでの鋼板1 に反りが生じていて、電磁石2,3 と鋼板
1 との距離がｒa である場合、電磁石2,3と鋼板1 との
間に生じる吸引力はｆa となる。ここで、反りを矯正す
るのに必要な力がｆb で、ｆa ＞ｆb となる場合は矯正
することが不可能となる。
【０００４】本発明は上記問題点に鑑み、鋼板の反りの
大小に拘わらず、電磁石の吸引力によって鋼板の反りを
確実に矯正し得るようにしたものである。
大小に拘わらず、電磁石の吸引力によって鋼板の反りを
確実に矯正し得るようにしたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、帯状の鋼板11の両側に
電磁石12,13 を設け、この電磁石12,13 の吸引力によっ
て鋼板11の反りを矯正するようにした鋼板の反り矯正装
置において、前記電磁石12,13 が鋼板11に対して接離調
整自在となるように、各電磁石12,13 を支持するアクチ
ュエータ14を夫々設け、各電磁石12,13 の鋼板11からの
離間距離が該電磁石12,13 の吸引力で鋼板11の反りを矯
正可能となる距離ｒb となるように、前記アクチュエー
タ14を制御する制御手段20を設けた点にある。
るための本発明の技術的手段は、帯状の鋼板11の両側に
電磁石12,13 を設け、この電磁石12,13 の吸引力によっ
て鋼板11の反りを矯正するようにした鋼板の反り矯正装
置において、前記電磁石12,13 が鋼板11に対して接離調
整自在となるように、各電磁石12,13 を支持するアクチ
ュエータ14を夫々設け、各電磁石12,13 の鋼板11からの
離間距離が該電磁石12,13 の吸引力で鋼板11の反りを矯
正可能となる距離ｒb となるように、前記アクチュエー
タ14を制御する制御手段20を設けた点にある。
【０００６】
【作用】鋼板11の反りを矯正する場合、アクチュエータ
14を作動させ、図１に示す如く各電磁石12,13 を、鋼板
11に対してその反りを矯正することが可能な距離ｒb ま
で近づける。そして、各電磁石12,13 に吸引力を発生さ
せた後、アクチュエータ制御部20によりアクチュエータ
14を制御して、電磁石12,13 と鋼板11との距離をｒb に
保ちながら、図４に示す如く鋼板11の反りを矯正する位
置まで電磁石12,13 を移動させると、図５において点線
で示す鋼板11の反りは実線で示す如く矯正され、また電
磁石12,13 によって鋼板11の振動を抑制する。
14を作動させ、図１に示す如く各電磁石12,13 を、鋼板
11に対してその反りを矯正することが可能な距離ｒb ま
で近づける。そして、各電磁石12,13 に吸引力を発生さ
せた後、アクチュエータ制御部20によりアクチュエータ
14を制御して、電磁石12,13 と鋼板11との距離をｒb に
保ちながら、図４に示す如く鋼板11の反りを矯正する位
置まで電磁石12,13 を移動させると、図５において点線
で示す鋼板11の反りは実線で示す如く矯正され、また電
磁石12,13 によって鋼板11の振動を抑制する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に従って説明す
ると、図１において、11は帯状の鋼板で、長手方向 (図
面において紙面を垂直方向) に緊張されつつ移動され
る。12,13 は鋼板11の反りを矯正するための電磁石で、
鋼板11の幅方向中央部と幅方向両端部との３個所に、鋼
板11を厚み方向両側から挟むように一対ずつ配置されて
いる。14は各電磁石12,13 に対応して設けたアクチュエ
ータで、電磁石12,13が鋼板11に対して接離調整自在と
なるように、電磁石12,13 を夫々支持している。16は各
電磁石12,13 に対応して設けた鋼板位置検出器で、鋼板
11の幅方向中央部および幅方向両端部について、その反
り方向の変位量を検出する。
ると、図１において、11は帯状の鋼板で、長手方向 (図
面において紙面を垂直方向) に緊張されつつ移動され
る。12,13 は鋼板11の反りを矯正するための電磁石で、
鋼板11の幅方向中央部と幅方向両端部との３個所に、鋼
板11を厚み方向両側から挟むように一対ずつ配置されて
いる。14は各電磁石12,13 に対応して設けたアクチュエ
ータで、電磁石12,13が鋼板11に対して接離調整自在と
なるように、電磁石12,13 を夫々支持している。16は各
電磁石12,13 に対応して設けた鋼板位置検出器で、鋼板
11の幅方向中央部および幅方向両端部について、その反
り方向の変位量を検出する。
【０００８】19は電磁石制御部で、各鋼板位置検出器16
から検出信号を入力し、鋼板11の反りのない状態に対す
る反りによる偏差量を求めると共に、微分・積分等の演
算をして、ＰＩＤ制御により各電磁石12,13 への制御入
力を決定し、鋼板11の幅方向中央部および幅方向両端部
の偏位量に応じて鋼板11の反りを矯正するように各電磁
石12,13 の吸引力を調整する。20はアクチュエータ制御
部で、各鋼板検出器16から検出信号を入力し、各電磁石
12,13 の鋼板11からの離間距離が、該電磁石12,13 の吸
引力で鋼板11の反りを十分に矯正可能となる距離ｒa に
なるように、各アクチュエータ14を制御する。
から検出信号を入力し、鋼板11の反りのない状態に対す
る反りによる偏差量を求めると共に、微分・積分等の演
算をして、ＰＩＤ制御により各電磁石12,13 への制御入
力を決定し、鋼板11の幅方向中央部および幅方向両端部
の偏位量に応じて鋼板11の反りを矯正するように各電磁
石12,13 の吸引力を調整する。20はアクチュエータ制御
部で、各鋼板検出器16から検出信号を入力し、各電磁石
12,13 の鋼板11からの離間距離が、該電磁石12,13 の吸
引力で鋼板11の反りを十分に矯正可能となる距離ｒa に
なるように、各アクチュエータ14を制御する。
【０００９】前記アクチュエータ14は、図２に示すよう
にＤＣサーボモータ21、ラック22およびピニオン23によ
り構成され、ラック22に電磁石12,13 が夫々固着されて
いる。図４は前記アクチュエータ14の他の構成例を示
し、アクチュエータ14をＤＣサーボモータ21とボールネ
ジ24等により構成したものである。
にＤＣサーボモータ21、ラック22およびピニオン23によ
り構成され、ラック22に電磁石12,13 が夫々固着されて
いる。図４は前記アクチュエータ14の他の構成例を示
し、アクチュエータ14をＤＣサーボモータ21とボールネ
ジ24等により構成したものである。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、電磁石12,13 が鋼板11
に対して接離調整自在となるように、各電磁石12,13 を
支持するアクチュエータ14を夫々設け、各電磁石12,13
の鋼板11からの離間距離が該電磁石12,13 の吸引力で鋼
板11の反りを矯正可能となる距離ｒb となるように、前
記アクチュエータ14を制御する制御手段20を設けたの
で、鋼板11の反りの大小に拘わらず各電磁石12,13 を鋼
板11に対してその反りを矯正可能な距離ｒb に保持し
て、鋼板の反りを簡単かつ確実に矯正することができる
ようになる。
に対して接離調整自在となるように、各電磁石12,13 を
支持するアクチュエータ14を夫々設け、各電磁石12,13
の鋼板11からの離間距離が該電磁石12,13 の吸引力で鋼
板11の反りを矯正可能となる距離ｒb となるように、前
記アクチュエータ14を制御する制御手段20を設けたの
で、鋼板11の反りの大小に拘わらず各電磁石12,13 を鋼
板11に対してその反りを矯正可能な距離ｒb に保持し
て、鋼板の反りを簡単かつ確実に矯正することができる
ようになる。
【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図２】アクチュエータの構成を示す図である。
【図３】アクチュエータの他の構成を示す図である。
【図４】鋼板の反りを矯正した状態の図である。
【図５】鋼板の矯正前と矯正後の反りを示すグラフであ
る。
る。
【図６】従来例を示す構成図である。
【図７】電磁石の吸引力と距離の２乗との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図８】従来の問題点説明用の図である。
11 鋼板 12 電磁石 13 電磁石 14 アクチュエータ 20 制御手段 (アクチュエータ制御部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 宏樹 兵庫県神戸市東灘区新在家南町２−２− ５ 新在家センター310−Ａ (56)参考文献 特開 平２−62355（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−111838（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−71909（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭60−21238（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65H 23/00 - 23/34 B21D 1/00
Claims (1)
- 【請求項１】 帯状の鋼板(11)の両側に電磁石(12)(13)
を設け、この電磁石(12)(13)の吸引力によって鋼板(11)
の反りを矯正するようにした鋼板の反り矯正装置におい
て、前記電磁石(12)(13)が鋼板(11)に対して接離調整自
在となるように、各電磁石(12)(13)を支持するアクチュ
エータ(14)を夫々設け、各電磁石(12)(13)の鋼板(11)か
らの離間距離が該電磁石(12)(13)の吸引力で鋼板(11)の
反りを矯正可能となる距離 (ｒb ) となるように、前記
アクチュエータ(14)を制御する制御手段(20)を設けたこ
とを特徴とする鋼板の反り矯正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190260A JP2768850B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 鋼板の反り矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190260A JP2768850B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 鋼板の反り矯正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0532364A JPH0532364A (ja) | 1993-02-09 |
| JP2768850B2 true JP2768850B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=16255188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3190260A Expired - Fee Related JP2768850B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 鋼板の反り矯正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2768850B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102194892B1 (ko) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | 주식회사 호원 | 스프링백 검사 및 개선시스템의 스프링백 개선장치 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP3190260A patent/JP2768850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0532364A (ja) | 1993-02-09 |
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