JP2767561B2 - 自動車用ルーフレール - Google Patents

自動車用ルーフレール

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JP2767561B2
JP2767561B2 JP4533895A JP4533895A JP2767561B2 JP 2767561 B2 JP2767561 B2 JP 2767561B2 JP 4533895 A JP4533895 A JP 4533895A JP 4533895 A JP4533895 A JP 4533895A JP 2767561 B2 JP2767561 B2 JP 2767561B2
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roof
rail
roof rail
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automobile
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和美 田口
修三 大澤
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Riken Kaki Kogyo KK
Riken Seiko Co Ltd
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Riken Kaki Kogyo KK
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフに付設
されて荷物を支持する自動車用ルーフレールに関し、特
に、棒状のレール本体と、このレール本体の両端に連な
り、それぞれ自動車のルーフに固着される一対の脚とを
備えた、自動車用ルーフレールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルーフレールは、一般に金属製で
ある(例えば実開平6−67194号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ルーフレールの軽量化
のために、これを合成樹脂製とすることが考えられる
が、その場合、合成樹脂により一体成形したルーフレー
ルを自動車のルーフに取付けると、鋼板製のルーフと合
成樹脂製のルーフレールとの熱膨脹係数の差により、高
温下ではルーフレールが特に長手方向に大きく伸びよう
として過大の応力を発生し、座屈等の異常変形を生じる
虞れがある。
【0004】本発明は、かゝる点に鑑みてなされたもの
で、合成樹脂製とするも、ルーフとの熱膨脹差を吸収し
て異常変形を回避し得る前記自動車用ルーフレールを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のルーフレールは、その長手方向に沿って分
割された複数の合成樹脂製ルーフレール要素からなり、
これらルーフレール要素の対向端部を長手方向に相対変
位可能に互いに連結したことを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、上記特徴に加えて、複数の
ルーフレール要素の対向端部間に、圧縮変形可能の弾性
部材を介装したことを第2の特徴とする。
【0007】さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加
えて、ルーフレールの長手方向中央部で分割された第1
及び第2ルーフレール要素からなり、両ルーフレール要
素の対向端部を自動車のルーフに固着される補助脚にそ
れぞれ変位可能に支承させたことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】上記第1の特徴によれば、ルーフとルーフレー
ルとの長手方向の熱膨脹差を、複数のルーフレール要素
の対向端部の相対変位により吸収することができる。
【0009】上記第2の特徴によれば、複数のルーフレ
ール要素は、弾性部材の介在によりガタの無い連結状態
に保持される。しかも、弾性部材は、ルーフレール要素
相互の変位を許容するように圧縮変形する。
【0010】上記第3の特徴によれば、第1及び第2ル
ーフレール要素の対向端部の相対変位を許容しつゝ、そ
れら端部を補助脚により強固に支持することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0012】先ず、図1ないし図5に示す本発明の第1
実施例から説明する。図1及び図2において、自動車の
ルーフ1上面には、その左右両側縁に沿って一対のルー
フレール2,2が配設される。各ルーフレール2は、直
線状のレール本体3と、このレール本体3の前後両端か
らそれぞれ下方に向って屈曲しつゝ膨大する前、後脚
4,5とからなっており、レール本体3の中央部は補助
脚6をもって支えられる。
【0013】ルーフレール2は、レール本体3の中央部
で前脚4を有する前部レール半体2A(第1ルーフレー
ル要素)と、後脚5を有する後部レール半体2B(第2
ルーフレール要素)とに分割され、両レール半体2A,
2Bは、それぞれ合成樹脂を材料として中実状に一体成
形される。その際、前、後脚4,5には、その底面にね
じ孔を開口するように前後一対の取付ナット7,7が埋
設される。
【0014】また補助脚6も合成樹脂により成形される
と共に、上記と同様に前後一対の取付ナット7,7が埋
設される。
【0015】図3ないし図5に示すように、前、後部両
レール半体2A,2Bの対向端部には、それらの底面側
に左右一対の鍔8a,8aを有する断面T字状の摺動連
結部8が一体に成形され、また補助脚6の上面には、断
面鳩尾状の案内溝9がルーフレール2の長手方向に沿っ
て形成され、この案内溝9に両レール半体2A,2Bの
摺動連結部8,8が共に摺動自在に嵌合される。こうし
て、両レール半体2A,2Bの対向端部は、補助脚6を
介して長手方向に相対摺動可能に連結される。
【0016】また、両レール半体2A,2Bの対向端部
間には、それらの相対変位を許容するゴムやエラストマ
等の弾性材料からなる弾性部材10が介装される。この
弾性部材10は、円筒状の取付軸10aと、その中央部
に形成されるフランジ10bとからなっており、その取
付軸10aは両レール半体2A,2Bの対向端面に開口
する有底円筒状の取付孔11,11に軽圧入され、また
フランジ10bは上記両対向端面間に挟持される。
【0017】上記フランジ10bは、両レール半体2
A,2Bの外周面に連続するよう、それらと同径に形成
される。また各レール半体2A,2Bの取付孔11の底
部には通気孔12が開口していて、取付軸10aの取付
孔11への抜差しをスムーズに行うことができる。
【0018】このルーフレール2のルーフ1への取付け
に当っては、前、後脚4,5及び補助脚6をそれぞれゴ
ムシート13を介してルーフ1上面に載置し、ルーフ1
を貫通するボルト14を各脚4,5,6の取付ナット7
に螺合、緊締することにより、各脚4,5,6がルーフ
1上に固定される。このとき、両レール半体2A,2B
は、これらの対向端面により弾性部材10のフランジ1
0bを密着挟持するように配置され、これにより両レー
ル半体2A,2b間の連結部での振動音の発生が押さえ
られる。
【0019】ところで、鋼板製のルーフ1と長尺の合成
樹脂製ルーフレール2とでは、熱膨脹係数が大きく相違
するため、例えば炎天下での駐車時にはルーフレール2
がルーフ1よりも長手方向に大きく膨脹する。この場
合、ルーフレール2を構成する前、後部レール半体2
A,2Bが対向端部を互いに接近させるように膨脹する
ことになるから、それら端部の摺動連結部8,8が補助
脚6の案内溝9に沿って摺動し、同時に弾性部材10の
フランジ10bに圧縮変形が与えられる。こうして、ル
ーフ1とルーフレール2との長手方向の膨脹差は、各部
に過大な応力を発生させずに吸収され、ルーフレール2
の異常変形が回避される。また両レール半体2A,2B
は、弾性部材10によりガタの無い連結状態に依然保持
される。
【0020】また、ルーフレール2は、前、後部レール
半体2A,2Bに分割されているも、これらの対向端部
は、補助脚6に支承されているので、積荷時の荷重にも
充分耐えることができる。しかも、上記対向端部は弾性
部材10のフランジ10bを介して略連続面を形成する
ので、ルーフレール2に沿っての載積物の移動もスムー
ズに行うことができる。
【0021】図6は本発明の第2実施例を示す。合成樹
脂製の補助脚6の前、後両端面には連結軸15,15が
一体に突設され、これらに弾性部材10を介して、前、
後部レール半体2A,2Bの取付孔11,11が嵌合さ
れる。上記弾性部材10は、前実施例の弾性部材10と
同様の弾性材料製であって、連結軸15と取付孔11間
に軽圧力されるブッシュ10cと、このブッシュ10c
の一端に形成されて、補助脚6と前、後部レール半体2
A,2Bとの各対向端面間に密着挟持されるフランジ1
0dとからなっている。
【0022】その他の構成は前実施例と略同様であり、
図中、前実施例との対応部分には同一符号を付してお
く。
【0023】この実施例において、ルーフ1とルーフレ
ール2との間に長手方向の膨脹差が生じた場合には、両
レール半体2A,2Bの対向端部が連結軸15上を弾性
部材10のブッシュ10cを介して変位し、フランジ1
0dに圧縮変形を与えることにより、上記膨脹差を吸収
することができる。また両レール半体2A,2Bは弾性
部材10により常にガタの無い連結状態に保持される。
【0024】積荷時、両レール半体2A,2Bの対向端
部に加わる荷重は、連結軸15,15を介して補助脚6
に支承させることができる。
【0025】図7は本発明の第3実施例を示す。合成樹
脂製のルーフレール2は、レール本体3、前脚4及び後
脚5の3ルーフレール要素に分割され、これらの各対向
端部は、一方の端部に一体に突設された連結軸16と、
他方の端部に形成された連結孔17との摺動可能な嵌合
により連結される。また各連結軸16には、レール本体
3と前、後脚4,5との各対向端面間に密着挟持される
環状の弾性部材10が装着される。
【0026】前、後脚4,5のルーフ1への固着構造は
前実施例と変わりがない。
【0027】この実施例においても、ルーフ1とルーフ
レール2との長手方向の膨脹差を、連結軸16及び連結
孔17間の摺動と弾性部材10の圧縮変形とにより吸収
することができ、またレール本体3と前、後脚4,5と
は、弾性部材10によりガタの無い連結状態に保持され
る。
【0028】上記各実施例においては、本発明の要旨を
逸脱することなく、種々の設計変更が可能である。
【0029】例えば、図6の第2実施例において、弾性
部材10からブッシュ10cを取除き、補助脚6の連結
軸15を各レール半体2A,2Bの取付孔11に直接摺
動可能に嵌合させることもできる。また図7の第3実施
例において、前脚4又は後脚5の一方をレール本体3に
一体成形することもでき、さらに弾性部材10としてコ
イルスプリングを用いることもできる。また、各実施例
において、ルーフレール2の合成樹脂製構成要素に、補
強用の芯材や繊維を複合させることもできる。またルー
フレール2をルーフ1の左右方向に沿って配置すること
もできる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の第の1の特徴によ
れば、ルーフレールは、その長手方向に沿って分割され
た複数の合成樹脂製ルーフレール要素からなり、これら
ルーフレール要素の対向端部を長手方向に相対変位可能
に互いに連結したので、ルーフレールを合成樹脂製とす
るも、これとルーフとの長手方向の熱膨脹差をルーフレ
ールの複数のルーフレール要素の対向端部の相対変位に
より吸収することができ、ルーフレールの異常変形が回
避される。
【0031】また本発明の第2の特徴によれば、複数の
ルーフレール要素の対向端部間に、圧縮変形可能の弾性
部材を介装したので、前記対向端部の相対変位を許容し
つゝルーフレール要素相互を弾性部材によりガタの無い
良好な連結状態に保持することができ、連結部での振動
音の発生を抑えることができる。
【0032】さらに本発明の第3の特徴によれば、ルー
フレールは、その長手方向中央部で分割された第1及び
第2ルーフレール要素からなり、両ルーフレール要素の
対向端部を自動車のルーフに固着される補助脚にそれぞ
れ変位可能に支承させたので、第1及び第2ルーフレー
ル要素の対向端部の相対変位を許容しつゝ、それら端部
を補助脚により強固に支持することができ、重量物の積
載に充分耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るルーフレールを取付
けた自動車の斜視図。
【図2】図1の要部の一部縦断側面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】上記第1実施例に係るルーフレールの要部分解
斜視図。
【図6】本発明の第2実施例に係るルーフレールの要部
分解斜視図。
【図7】本発明の第3実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1・・・・・ルーフ 2・・・・・ルーフレール 3・・・・・レール本体(ルーフレール要素) 4・・・・・前脚(ルーフレール要素) 5・・・・・後脚(ルーフレール要素) 6・・・・・補助脚 10・・・・弾性部材 2A・・・・前部レール半体(第1ルーフレール要素) 2B・・・・後部レール半体(第2ルーフレール要素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−164342(JP,A) 実開 昭61−24335(JP,U) 実開 平4−119246(JP,U) 実開 平4−119248(JP,U) 実開 昭55−98648(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状のレール本体(3)と、このレール
    本体(3)の両端に連なり、それぞれ自動車のルーフ
    (1)に固着される一対の脚(4,5)とを備えた、自
    動車用ルーフレールにおいて、 ルーフレール(2)の長手方向に沿って分割された複数
    の合成樹脂製ルーフレール要素(2A,2B;3,4,
    5)からなり、これらルーフレール要素(2A,2B;
    3,4,5)の対向端部を長手方向に相対変位可能に互
    いに連結したことを特徴とする、自動車用ルーフレー
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 複数のルーフレール要素(2A,2B;3,4,5)の
    対向端部間に、圧縮変形可能の弾性部材(10)を介装
    したことを特徴とする、自動車用ルーフレール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 ルーフレール(2)の長手方向中央部で分割された第1
    及び第2ルーフレール要素(2A,2B)からなり、両
    ルーフレール要素(2A,2B)の対向端部を自動車の
    ルーフ(1)に固着される補助脚(6)にそれぞれ変位
    可能に支承させたことを特徴とする、自動車用ルーフレ
    ール。
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