JP2766053B2 - 画像データ処理方法 - Google Patents

画像データ処理方法

Info

Publication number
JP2766053B2
JP2766053B2 JP2199293A JP19929390A JP2766053B2 JP 2766053 B2 JP2766053 B2 JP 2766053B2 JP 2199293 A JP2199293 A JP 2199293A JP 19929390 A JP19929390 A JP 19929390A JP 2766053 B2 JP2766053 B2 JP 2766053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
run
processing
label
row
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2199293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0485685A (ja
Inventor
晴夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2199293A priority Critical patent/JP2766053B2/ja
Priority to KR1019910012683A priority patent/KR100210581B1/ko
Priority to US07/736,050 priority patent/US5199083A/en
Publication of JPH0485685A publication Critical patent/JPH0485685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766053B2 publication Critical patent/JP2766053B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/44Local feature extraction by analysis of parts of the pattern, e.g. by detecting edges, contours, loops, corners, strokes or intersections; Connectivity analysis, e.g. of connected components
    • G06V10/457Local feature extraction by analysis of parts of the pattern, e.g. by detecting edges, contours, loops, corners, strokes or intersections; Connectivity analysis, e.g. of connected components by analysing connectivity, e.g. edge linking, connected component analysis or slices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Character Input (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像データ処理方法に関し、更に詳しくは、
例えば2値画像の認識処理等において有用となる、互い
に連結する黒画素の塊(領域)毎に順次に識別ラベルを
付すための画像データ処理方法に関する。
〔従来の技術〕
例えば、OCR(光学式文字読み取り装置)や図面の認
識装置においては、画像データに含まれる個別の文字や
記号を抽出するために、前処理として黒画素が連結する
領域(塊)に順次ラベルを付すラベリング処理が通常実
行される。ラベリング処理の1例を第2図(A),
(B)に示す。
第2図(A)は原画像IM0を示し、各格子が画素、こ
のうち黒いものEBが黒画素、白いものEWが白画素を表
す。第2図(B)は黒画素連結領域S1,S2毎に領域識別
番号(ラベル)を与えたラベリング処理結果の一例であ
り、画素中の数字「1」,「2」がラベルを表す。後に
述べるように、ラベリング結果は必ずしもこのような画
素単位のラベルのテーブルである必要はないが、ここで
は処理の目的を明確にするために、このような記法を採
った。座標x,yは、以下の説明では図のように定義した
ものを使用する。
ラベリング処理の方法として従来一般的な方法は、例
えば後藤敏行氏ら著に連結領域の高速ラベル付けアルゴ
リズム(電子情報通信学会論文誌D−II、Vol.72,No.
2、247ページから255ページ、1989年2月発行)と題す
る文献の第2.1節に、従来技術として記されている。こ
の方法によれば、まず原画像IM0中の全画素について、
1画素単位に画素の色判定を行い、黒画素である場合に
はその周囲の画素との連結状態を調べ、既にラベルの付
されている黒画素と連結している場合にはこれと同一の
ラベルを当該画素に付し、さらに同時に他のラベルの付
されている黒画素とも連結している場合には上記ラベル
と本ラベルが本来同一のラベルを付されるべきものであ
ることを記録する(第1の処理)。全ての画素について
上記処理を終えたのち、1画素単位に上記ラベルと上記
連結関係を調べ、本来同一のラベルを付されるべき画素
でありながら異なったラベルが付されているものについ
てラベルを修正する(第2の処理)。第2図(A)の例
では、2行目の2つの黒画素は最初は異なる値のラベル
が付され、第2の処理において同一のラベルに書き替え
られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術によれば、第1の処理において全画素数
に比例する画素の色の判定処理時間と、黒画素数に比例
する連結状態の判定処理時間を要し、第2の処理におい
て全画素数に比例するラベル有無の判定処理時間と、黒
画素数に比例するラベルの更新処理時間を要する。これ
らの処理のために、例えばCCITT(国際電信電話諮問委
員会)により制定されたA4判文書の標準原稿を1mm当り
8画素でディジタル化した画像について、例えばモトロ
ーラ社のマイクロプロセッサ68020をクロック20MHzで動
作させて実行した場合、従来の方法では数秒〜10数秒の
処理時間を要する。
このように、文書や図面を認識しようとする場合、ラ
ベリング処理に費される時間が画像処理時間の短縮上で
大きなネックとなっていた。
本発明の目的は、以下に述べるように、Modified REA
D方式と呼ばれる方法によってコード化された画像デー
タを対象としてラベリング処理を高速に実行できるよう
にした画像データ処理方法、および処理装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明では、Modified R
EAD方式によってコード化された画像データを順次解読
し、解読されたコードとその時点での各種制御パラメー
タの状態(系の状態)から実行すべき処理を選択し、上
記選択結果に応じて連結テーブルとランテーブルと処理
に必要な共通パラメータと系の状態を更新するようにし
たことを特徴とする。
〔作用〕
本発明で前提とするModified READ方式(以下、MR方
式と略記する)は、例えばファクシミリ装置で画像を伝
送したり、光ディスク装置に画像を格納する場合など
に、データ量を圧縮あるいは削減するための方式として
現在広く利用されているものである。本発明は、MR方式
でコード化された画像データを対象としてラベリング処
理を行なうものであり、光ディスクなどのファイルから
読みだした画像や、ファクシミリで伝送された画像、さ
らにネットワークや専用ケーブルで接続された画像入力
装置から取り込んだ画像を認識する場合、コードの復元
処理を必ずしも必要としない。また、本発明は上記MR方
式による符号化画像を原画像データに復元する処理と並
行して、ラベリングの処理を行えるようにしたものであ
る。
本発明によれば、ラベリング処理に要する時間は概ね
符号の数に比例する。原画像上の全画素数が画像の1辺
の画素数の2乗のオーダで増加するのに対して、これと
対応する1枚のコード化画像を構成する符号の数は、一
般に、原画像の1辺の画素数の2乗より小さく1乗より
大きいオーダで増加する。例えば、上記CCITTの標準原
稿の場合、符号数は白画素数の20〜150分の1(平均約5
0分の1)、黒画素数の3〜36分の1(平均約8分の
1)であり、ディジタル化の標本化密度を大きくすると
この差はさらに顕著になる。従って、コード化された画
像データから直接ラベリング処理を行なう本発明の方針
によれば時間計算量としてのオーダは従来方式に比べて
大幅に低減される。
本発明におけるラベリング処理の所要時間の比例定数
は、1つの符号の解読に要する時間、実行すべき処理を
選択する時間および連結テーブルその他の情報を更新す
る時間の合計となる。符号の解読は、符号テーブルのみ
を参照することによって行うことができる。処理の選択
は、上記のように系の状態を保持することによって他の
情報を参照することなく行うことができる。情報の更新
はランテーブルと処理に必要な共通パラメータのみを参
照すればよく、画像データを参照する必要がない。従っ
て、従来方式の比例定数は周囲画素との連結状態を調べ
る処理であるが、これと同程度とできる。
〔実施例〕
以下本発明の1実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は本発明による画像処理システムの全体構成と
処理の概要を示すブロック図である。本発明の画像処理
システムは、イメージスキャナ10、イメージファイル1
1、あるいはネットワーク12等との接続インタフェース
と、CPU(マイクロプロセッサ)およびメモリを主要な
構成要素としおり、第1図で破線で囲まれた部分は、上
記CPUがプログラムの機能とメモリに用意される各種の
テーブルとの関係を示している。CPUが行なう処理動作
はフェーズ1,フェーズ2の2つのフェーズに大別され
る。
まず第1のフェーズについて説明する。MR方式でコー
ド化された画像が、例えばイメージスキャナ10から入力
される。このような画像は、光ディスクなどのファイル
11からの検索処理や、ネットワークや専用ケーブル12で
接続されたファクシミリあるいはリモートの画像入力装
置での読込み処理などで得ることもできる。上記入力画
像は符号解読部1で順次に解読され、1符号単位に処理
選択部2に送られる。処理選択部2は、符号解読部1か
ら送られてきた符号と後述する状態管理部3の内容に基
づいて、次に実行すべき処理を個別処理部4−1〜4−
Nの中から選択する。状態管理部3は、後述する系の状
態が状態〜の何れであるかを管理する。系の状態は
各行の先頭で状態に初期化され、以下、選択された個
別処理部4−1〜4−Nによって順次更新される。個別
処理部4−1〜4−Nは、後述するランテーブル部5と
共通パラメータ部6の内容に基づいて、それぞれ予め定
めた規則に従って状態管理部3、ランテーブル部5、共
通パラメータ部6および連結テーブル部7の内容を更新
する。
ランテーブル部5は、画像中のランの位置、すなわち
横方向に連結した黒画素の塊(ラン)の位置情報、およ
びそれに与えられたラベルの値を管理する。共通パラメ
ータ部6は、ランテーブル部5におけるその時点での処
理に必要なランを指示するためのパラメータi,jと、処
理中のコード(符号)が対応する原画像上の位置を示す
ためのパラメータa0とを管理する。連結テーブル部7
は、ランテーブル部5に記憶されているラベルのうち互
いに連結(一体化)するべきものの組を管理する。
以上の処理は1つの画像を構成する全ての符号につい
て繰り返される。次に第2のフェーズについて説明す
る。
第2のフェーズでは、第1のフェーズで得られた連結
テーブル部7の内容に基づいて、ラベル連結部8が、ラ
ンテーブル部6の内容を更新する。すなわち、連結テー
ブル部7によってラベルの連結状態を求め、この状態に
基づいて、ランテーブル部6のラベルの値を更新する。
最終的に得られたランテーブル部6の内容が本実施例に
よる画像ラベリング処理結果として出力される。
次に、符号解読部1の処理内容について詳細に説明す
る。本発明で解読する画像の符号はModified READ(MR
方式)である。MR方式による符号化は、ファクシミリ装
置で画像を伝送したり、光ディスク装置に画像を格納す
る場合などに適したデータ圧縮の方式として広く知られ
ており、その詳細は、例えば、Roy Hunter氏らが著者と
なっている「International Digital Facsimile Coding
Standards(Proceedings of the IEEE、Vol.68,No.7,8
54ページから867ページ、1980年7月発行)」と題する
文献に記述されている。MR方式は、原画像の各行の画像
データを、既に符号化済みとなっている1行前の画像の
符号化データ(以下、この行を参照行と言い、符号化の
対象となっている行を符号化行と言う)を参照して符号
化するものであり、例えば原画像上で同一の内容をもつ
行が連続する場合、後続する各行に「先行する行の内容
と同一」であることを示す所定の符号を与えることによ
り、高いデータ圧縮率を得るようにしている。
第3図は、MR方式の要点を示した図であり、上の行LR
が参照行、以下の行RCが符号化行を示している。MR符号
化では、各画像の第1行目の画像データを符号化する場
合、参照行となる第0行の画像データが全て白画素から
なっているものと仮定する。
本発明では、ラベリングを行なうために幾つかの制御
パラメータを用いる。各行の第1画素、すなわち原画像
の第1列の画素位置を初期値とするパラメータをa0とす
る。上記パラメータa0は、後述するユニットの先頭を示
すためのものであり、その値はパラメータ部5で管理さ
れる。符号化行においてa0の次に現われる白から黒へ、
または黒から白への変化画素の位置をa1、さらにa1の次
に現われる変化画素の位置をa2と定義する。また参照行
においてa0より右にありa1と同じ変化をする画素の位置
をb1、さらにa2と同じ変化をする画素の位置をb1、さら
にa2と同じ変化をする誤差の位置をb2と定義する。この
とき、第4図に示される条件41に従って符号モード42
と、a0〜a1間のランに与える符号(コード)43および次
のランのa0の値44が一意に決定する。即ち、例えばb2<
a1のときはパスモードと呼び、コードはP、次のa0はb2
となる。P、V(0)等の各コードを具体的にどのよう
なビットのパターンで表現するかについては、上記文献
の865ページ等に詳しいので説明を省略する。第5図は
実際の画像の符号の1例を示し、第2図(A)の画像を
符号化したものである。記号tは符号の順序を表す。ま
た記号yは第2図の座標yであり、実際の符号には含ま
れないが、ここでは第2図と第5図との対応関係の理解
を容易にするために示してある。
符号解読処理1は、このようにして作られたMR方式の
ビット列を読み込み、予め用意してある各符号とビット
パターンとの対応表を参照することによって、上記tの
順序に従って1コードずつ出力する。
次に、以下のラベリング処理の説明で利用する記号お
よび用語について第6図(A),(B)を参照して説明
する。図において上段が参照行LR、下段が符号化行LC
表す。図(A)に示すように、上記MR符号で説明した或
る時点でのa0が差す画素の中心位置と、次の時点で新た
にa0となるa0′が指す画素の中心位置との間をユニット
と呼ぶ。参照行LRにおいてa0の位置にある画素の色を
b、同位置の符号化行の画素の色をaとし、bとaの組
合せ[b,a]を前記状態管理部3で管理する。前述した
状態は[b,a]が[*,0]、即ちaが白でbは黒白何
れでもよい状態、状態は[b,a]が[0,1]、即ちaが
黒でbは白の状態、状態は[b,a]が[1,1]、即ち
a、b共に黒の状態に対応する。また、(a0′−1)の
位置にある参照行LR上の画素の色をbx1、a0′の位置に
ある参照行LR上の画素の色をbx2で表わし、bx1とbx2の
組合せを条件bxで表わすものとする。
第6図(A)から明らかな如く、上記bxは、符号化行
において現在着目しているランの最終画素の位置で参照
行の画素がどのように変化していたかを示す。
更に、第6図(B)に示すようにユニット以前から継
続する黒のランを示すインデクスをjとする。jの値は
前記共通パラメータ部6で管理され、その値はランテー
ブル部5のランの番号に対応する。iは原則として参照
行でユニット以前から継続する黒のランを示すインデク
スである。ただし前記MR符号が水平モードのときに限
り、後述するようにユニット内部でこのiが更新される
場合がある。iの値も前記共通パラメータ部6で管理さ
れ、ランテーブル部5のラン番号に対応している。符号
化行上では1つのユニットには高々1つのランしか存在
しないが、参照行上の上記ユニットと対応する領域には
2つ以上のランが存在する場合がある。参照行上でイン
デクスiをもつランR0、(i+1)のインデクスをもつ
ランをR1、以下同様に(i+k)のインデクスをもつラ
ンをRkと定義する。また、符号化行LC中の黒ランの始点
のx座標をx1、黒ランの終点のx座標に1を加えた値を
x2、参照行LR中の黒ランRkの始点のx座標をRk.x1、黒
ランの終点のx座標に1を加えた値をRk.x2とする。
第7図(A)〜(C)はランテーブル部5と連結テー
ブル部6で管理されるテーブルの構成とそれらの内容の
例を示す図である。尚、各テーブルの内容は、第2図に
示した画像IM0の例に対応する。
図(A)は前記フェーズ1の処理終了後のランテーブ
ル50′の内容である。r′はフェーズ1の処理終了時点
でのランの番号、x1は各黒ランの始点のx座標の値、x2
は終点のx座標に1を加えた値、yは各ランy座標の
値、LRは各ランに付されたラベルである。後述するよう
に、本実施例では行の右端での処理を統一的に扱うため
に、各行について画像の右外側に長さ0のランが存在す
ると仮定する。この仮想的なランは、上記テーブル50′
においてLRの値を0とすることにより他のランと区別す
る。上記仮想ランのx1とx2には等しい値を与える。本例
では、第1,第4,第6,第10,第12,第14、および第15のラン
が上記仮想的なランに相当する。
図(B)は前記フェーズ1の処理終了後の連結テーブ
ル70の内容を示している。LRは図(A)の各ランに与え
るラベルの値であり、mは当該ラベルと連結、あるいは
一体化すべき他の値のラベルの個数を示す。cR1〜cRMは
当該ラベルに連結すべきラベルの値を示す。本例では第
2行目(y=2)にある2つのランに付されたラベル1
とラベル2が連結すべき関係にあり、ラベル1に対して
ラベル2、ラベル2に対してラベル1が連結対象として
記憶されている。なお、上記cRにおける添字Mは連結さ
れるラベルの最大個数を示し、予め考え得る最大個数の
記憶エリアをテーブル70に用意しておいてもよいし、該
テーブルのメモリ量削減のために限られた個数の記憶エ
リアを用意しておき、これを越える個数の連結が発生し
た場合にはオーバーフローエリアに記憶し、そのアドレ
スをポインタにより示す方法を採用するようにしてもよ
い。
図(c)は前記フェーズ2の処理終了後のランテーブ
ル50の内容を示す。rはフェーズ2の処理終了後のラン
の番号であり、x1,x2、yおよびLRの意味はいずれも図
(A)の場合と同様である。本テーブル50の内容は、テ
ーブル50′からLRの値が0のランを除去し、また、連結
テーブル70でラベルの連結の指定がなされているランに
関して、これらが同一のラベルをもつようにラベルの付
け変え(値の変更)したものとなっている。本例では、
テーブル50′におけるラベル1と2が新たにラベル1
に、ラベル3が新たにラベル2となるようにラベル変更
が行なわれている。
次に、符号解読部1の処理の結果がパスモードまたは
垂直モードである場合の個別の処理内容について説明す
る。
第8図は符号(code)毎に、前記の条件bxと、前記の
状態[b,a]の組合わせとに対応して、参照行LRと符号
化行LCのランの結合状態を示した図である。図において
参照行LRの上部に示した2本の短い線分は前述したユニ
ットの範囲を表す。また、符号化行の下部に示した2つ
の記号は、第3図で説明したMR符号のパラメータで、左
側パラメータはa0であり、右側のパラメータa1またはb2
は、次の符号を処理するときに新たなa0位置となるパラ
メータ、即ち第6図のa0′に相当するパラメータを示
す。また黒い矩形は黒画素、白い矩形は白画素を表し、
黒い矩形と白い矩形に挾まれてハッチング(網点)を施
された一連の矩形は、高々一度白から黒へと変化する画
素の列、白い矩形と黒い矩形に挾まれてハッチングを施
された一連の矩形は、高々一度黒から白へと変化する画
素の例を表すものとする。
例えば符号P、状態がのとき、第4図の定義によ
り、当該ユニットの符号化行LCにはランは存在せず、参
照行LRには始点、終点とも本ユニット内に存在するラン
がただ1個存在する。符号がP、状態がのとき、当該
ユニットの符号化行LCには前のユニットから継続し、さ
らに次のユニットに継続するランが存在し、参照行LR
は始点、終点とも本ユニット内に存在するラン、および
始点のみ本ユニット内に存在し次のユニットに継続する
ランが各1個ずつ存在する。このとき参照行LRに存在す
る2つのランは符号化行LCに存在するランと連結してお
り、これらのランは本来同一のラベルが付されるべきも
のであることが分る。符号がVR(1)、条件bxが(*,
0)、即ちbx2が白(bx1は白黒いずれでも良い)、状態
がのとき、当該ユニットの符号化行LCには本ユニット
内で開始し次のユニットに継続するランがただ1個存在
し、参照行LRには始点、終点とも本ユニット内に存在し
かつ上記符号化行のランに連結するランが1個、前のユ
ニットから継続し上記符号化のランとは連結しないラン
が高々1個存在する。このとき参照行LCに存在する前者
のランと符号化行LCに存在するランは、本来同一のラベ
ルが付されるべきものであることが分る。
第8図は全ての物理的なランを表現したものではない
が、論理的な連結関係については全てのものが表現され
ている。また同図において空白となっている欄は、その
ようなケースが存在し得ないことを意味している。例え
ば、符号がVL(1)、状態がのとき、ランのパターン
は同図の符号VL(1)、条件bxが(1,*)、状態に示
したパターンに一意に決まる。よってbxが(0,*)とな
るケースは存在しない。なお本実施例では、黒画素の連
結を8連結、即ち斜め45゜方向の隣接する2つの黒画素
は周囲の白画素の状態にかかわらず連結しているものと
定義しているが、本発明はこれを例えば4連結、即ち斜
め45゜方向の隣接する2つの黒画素は、両方の黒画素に
接する2つの画素がいずれも白画素である場合に限りこ
の部分では連結していないと定義した場合等にも適用で
きるものである。
処理選択部2では、符号と、前記の条件bxと、前記の
状態[b,a]の組によって、上記第8図の各欄および後
述する水平モードの3つの状態と1:1に対応した個別処
理部4−1〜4−Nのいずれか1つを選択する。条件bx
の具体的判定方法については後に詳述する。
第9図は個別処理部の処理内容を示した図であり、図
中の各行が上記処理選択部で選択される個別処理部とそ
れぞれ対応する。条件91に応じて実行される処理内容
は、ランテーブル部5の座標更新処理(ラン)92、ラン
テーブル部5のラベルおよび連結テーブル部7の更新処
理(ラベル付け)93および次の状態への遷移処理(状態
遷移)94に分類して示される。なお上記図において記号
「−」が記入されている欄は、当該処理を行わないこと
を示している。
ランテーブル部5の座標更新処理92では、ランテーブ
ルの始点情報x1、終点情報x2を必要に応じて更新する。
更新すべきランは、その時点でのインデクスjで示され
るが、特にx1を更新する場合には、現在の値を1だけ増
加させたjが示すテーブル位置にあるランについて処理
し、x2を更新する場合には現在のjが示すテーブル位置
にあるランについて処理を行う。
例えば、符号がV(0)、状態がのとき、まずjを
1増加させ、次に同じランテーブル上のすでに計算して
あるラン情報R1.x1を参照してこれと同じ値をjの位置
のランのx1に代入する。記号R1.x1の意味は第6図で説
明した通りであるが、具体的には、ランテーブル50上
で、その時点での値に1を加えて行えられるiが示す位
置にあるランのx1の値を求めることにより容易に参照で
きる。また、符号がVR(1)、条件bx(*,0)、状態が
のとき、その時点でのiの値をもとに同じランテーブ
ル上のすでに計算してあるラン情報R0.x1を参照し、こ
れに1を加えた値をjの位置のランのx2に代入する。記
号R0.x2の意味も第6図で説明した通りであるが、具体
的には、ランテーブル上で、その時点でのiが示す位置
にあるランのx2の値を求めることにより、容易に参照で
きる。
なお、上記処理において、新しいランの更新開始時
点、即ち、x1を変更する時点で、yの値も更新する。画
像上の現在処理中の行のy座標の値は、後述するように
常に管理されているため、これを参照すればよい。ま
た、画像上の各行の右端は、参照すべきランのラベル値
が0であることから容易に判定でき、行の終了条件とす
ることができる。行の初期化および終了処理については
後述する。
ランテーブル部5のラベルおよび連結テーブル部7の
更新処理93では、ランテーブル50のラベル情報LR、連結
テーブル70の連結ラベル数mおよび連結ラベルcR1〜cRM
を必要に応じて更新する。ランテーブル50で更新すべき
値は、第9図に示すようにl0,l1またはl+1のいずれ
かである。ここでl0とl1は、それぞれ第6図で定義した
ランR0,R1にすでに付されているラベルであり、具体的
にはランテーブル50の中でそれぞれインデクスi、i+
1により指示される位置にあるランのラベルLRの値を参
照することによって容易に求めることができる。lは連
結テーブル部7において連結テーブル本体70とは独立に
管理されるパラメータであり、0を初期値とし、過去付
されたラベル中の最大値を現在値としている。LRをl+
1に更新するということは、lの値を1増加させ、この
値を当該ランのLRとすることを意味する。
連結テーブルの連結ラベル数mおよび連結ラベルcR1
〜cRMを更新する処理は、第9図では簡単化のためにラ
ベルのリストcで略記されている。上記リストc中のラ
ベルは、処理中のランのラベルと連結されるべきもので
あることを示している。例えば符号がP、状態がのと
き、ラベルのリストcはl1と示されているが、これはま
ず処理中のランのラベルlxを求め、次に連結テーブル70
上のLRがlxである要素に対してmを1増加させ、cRmの
位置にl1を代入し、さらに上記連結テーブル上のLRがl1
である要素に対してmを1増加させ、cRmの位置にlxを
代入する処理であることを意味する。また、符号がP、
状態がのとき、ラベルのリストcはl1,l2と示されて
いるが、これも上記と同様に、連結テーブルの第lx,l1,
l2の各要素に対してmを2増加させ、cR(m−1)およ
びcRmの位置にそれぞれl1,l2,lxおよびl2,lx,l1を代入
する処理であることを意味する。処理中のラインのラベ
ルlxは、ランテーブル中のインデクスjで参照されるラ
ンのラベルLRとして求めることもできるし、また、高速
化のために常に符号化行の処理中のランのラベルを共通
パラメータ部6に保持することもできる。l1およびl2
は、それぞれ第6図等で定義したランR1,R2にすでに付
されているラベルであり、具体的には、ランテーブル50
の中でそれぞれインデクスi+1,i+2が指示するラン
のラベルLRの値を参照することによって容易に求めるこ
とができる。
なお、本実式例では、ラベリングの第2フェーズの説
明を簡単にするため、2つのラベルの連結は連結テーブ
ル70中の双方の要素に互いのラベルを書き込んだが、第
2フェーズの処理を後述のように変更する場合には、こ
の処理はいずれか一方の要素にのみ他方のラベルを書き
込むだけでよい。3つのラベルの連結についても全く同
様である。尚、これらの場合に、ラベルの値が最も小さ
い要素にのみ、連結すべき他のラベルを書き込むように
すると、第2のフェーズの処理が容易になる。
次の状態への遷移処理94では、共通パラメータ部6の
a0,i,jと、状態管理部3の[b,a]を必要に応じて更新
する。第9図の欄a0′は、次の処理で利用するパラメー
タa0の値を示し、第4図で説明したMR方式の定義によっ
て決定できる。具体的には、パスモードのとき参照行の
ランの始点終点情報を図のように参照することによって
求めることができ、垂直モードのとき上記座標更新処理
92において求めたx1またはx2をそのまま利用することが
できる。Δi,Δjは本ユニットの処理におけるパラメー
タiおよびjの増分を表す。これらの値を増加する時点
はiについては全ての処理が終了後、jについては前記
のようにx1を更新する以前である。[b,a]′は次に遷
移すべき状態[b,a]の値を示す。
次に処理選択部2で行なう条件bxの判定方法について
第10図を用いて説明する。本判定は、まず符号および状
態に対して、第10図の「determinant」の欄103で示した
式を計算し、次に図においてbxの欄104で示した0、
+、−等の条件を調べることによって行うことができ
る。例えば、符号101がVR(1)、状態102がのとき、
式R1.x2−R1.x1−1の値を、インデクスiによりランテ
ーブル50を参照することによって求める。この結果が0
のときはbxが(*,0)であり、正のときはbxが(*,1)
であると判定する。上記値はMR符号の定義から明らかな
ように、負になることはない。また、例えば符号がVL
(2)、状態がのとき、式R1.x1−R0.x2−2の値を、
インデクスiによりランテーブルを参照することによっ
て求める。この結果が正のときはbxが(0,*)であり、
0のときはbxが(1,0)であり、さらに負のときはbxが
(1,1)であると判定する。第10図の欄104において記号
*で示した箇所はMR符号の定義によって存在し得ない条
件を示している。
以上で符号解読部1の処理の結果がパスモードまたは
垂直モードの場合に実行する個別の処理内容の説明を終
了し、次に符号解読部1の処理の結果が水平モードの場
合の個別の処理内容について説明する。第11図は水平モ
ードのときの状態[b,a]に対する参照行LRと符号化行L
Cのランの結合状態を示した図である。第11図において
図(A)は状態に、図(B)は状態に、図(c)は
状態に対応する。記号I〜VIは参照行LRの各ランに対
するランテーブルの始点終点座標を表し、特に後述する
第12図〜第14図のフローチャートにおける同一の記号の
ステップで参照処理されることを示している。尚、第11
図に示したランは、実際の画像処理においてこのような
連結関係をもつものがすべて存在するとは限らず、ま
た、これと同じ連結関係が図示したもの以外のランに存
在する場合もあるが、ランの連結関係を調べるための組
合せについては上記第11図にすべてのものが表現されて
いる。
次に、上記水平モードに対応する個別処理部の処理内
容について、第12図〜第14図のフローチャートを用いて
説明する。以下の説明において、記号h1およびhはMR符
号の水平モードのパラメータを表し、それぞれ第4図に
おけるa1−a0、(a2−a1)+(a1−a0)の値に相当す
る。これらの値は、符号解読部1から与えられるパラメ
ータを直接用いるか(h1)、または符号解読部1から与
えられるパラメータから容易に計算することができる
(h)。
第12図は、状態のときの処理内容を示すフローチャ
ートである。インデクスjを1増加した後、まずステッ
プ1で前のユニットから継続した参照行のランが符号化
行のランに連結しいるか否かを調べ、連結している場合
には当該ランのラベルをl0、連結していない場合は新し
いラベルを付す。次にステップIIで当該ユニット内に未
処理のランが存在するか否かを調べ、存在する場合には
インデクスiを1増加すると共に、この参照行のランの
ラベルと上記処理で付したラベルとが連結すべきもので
あることをcRに追加する。さらにステップIIIで上記ラ
ンの終点が本ユニット内に存在するか否かを調べ、存在
する場合には上記IIの処理を繰り返す。ステップIIの処
理とIIIの処理は2重のチェックとなっているようにみ
えるが、これは前記の行の右端の仮想的な長さ0のラン
を処理するときに本処理を停止させるために必要であ
る。
第13図は状態のときの処理内容を示すフローチャー
トである。まずステップ1で参照行の第1のランが符号
化行のランに連結しているか否かを調べ、連結している
場合にはインデクスiを1増加すると共に、この参照行
のランのラベルと上記処理で付したラベルとが連結すべ
きものであることをcRに追加する。次にステップIIで上
記の参照行のランが次の符号化行のランに連結している
か否かを調べる。連結していない場合には、ステップII
Iで参照行の次のランが符号化行の第1のランと連結し
ているか否かを調べ、連結している場合にはインデクス
iを1増加すると共に、この参照行のランのラベルと上
記処理で付したラベルとが連結すべきものであることを
cRに追加する。ステップIVでは参照行の上記ラン等が符
号化行の第2のランに連結しているか否かを調べる。連
結している場合には、ステップVでさらに本ユニット内
の参照行に次のランが存在するか否かを調べ、存在しな
い場合にはインデクスjを1増加し、符号化行の第2の
ランに新しいラベルを付して処理を終了する。上記ステ
ップIIで参照行と符号化行が連結している場合、または
上記ステップIVで参照行と符号化行が連結していない場
合には、インデクスjを1増加し、当該ランにl0のラベ
ルを付す。この後ステップVIで、座標A0′の位置の参照
行の画素の色を調べ、黒の場合には状態[b,a]をに
遷移させる。ステップIVの処理とステップVの処理は2
重のチェックとなっているようにみえるが、これは前記
の行の右端の仮想的な長さ0のランを処理するときに本
処理を停止させるために必要である。
第14図は状態のときの処理内容を示すフローチャー
トである。まずステップIで参照行の第1のランが符号
化行の第2のランに連結しているか否かを調べる。連結
していないときはステップIIで参照行の第2のランが符
号化行の第1のランに連結しているか否かを調べ、連結
している場合にはインデクスiを1増加すると共に、こ
の参照行のランのラベルと上記処理で付したラベルとが
連結すべきものであることをcRに追加し、ステップIに
戻る。上記ステップIIで2つのランが連結していない場
合には、ステップIIIで本ユニット内の参照行に次のラ
ンが存在するか否かを調べ、存在する場合にはインデク
スiを1増加する。さらにステップIVで上記ランが符号
化行の第2のランに連結しているか否かを調べ、連結し
ていない場合には上記ステップIIIを繰り返す。上記ス
テップIで2つのランが連結している場合、または上記
ステップIVで2つのランが連結している場合には、イン
デクスjを1増加し、当該ランにl0のラベルを付す。こ
の後ステップVで、座標a0′の位置の参照行の画素の色
を調べ、白の場合には状態[b,a]をを遷移させる。
上記ステップIIIで次のランが存在しない場合には、イ
ンデクスjを1増加し、符号化行の第2のランに新しい
ラベルを付して処理を終了する。ステップIIIの処理と
ステップIVの処理は2重のチェックとなっているように
みえるが、これは前記の行の右端の仮想的な長さ0のラ
ンを処理するときに本処理を停止させるために必要であ
る。
なお、上述したフローチャートでは、表記の簡単化の
ために、ランテーブルの座標情報x1,x2および共通パラ
メータa0′の更新処理内容は省略してある。これらの処
理は参照行のランの状態に依存せずに一意に決定するこ
とができる。具体的にはランテーブルの座標情報の更新
は、第12図の場合、更新されたインデックスjに対して
x1はa0+h1、x2はa0+h、第13図および第14図の場合、
更新前のインデクスjに対してx2はa0+h1、更新された
インデクスjに対してx1はa0+hに従って行われる。ま
た共通パラメータa0′は状態[a,b]に無関係に、a0+
hと更新すればよい。
第1フェーズの最後の説明として、画像開始行での処
理および各行の開始および終了処理について第15図を用
いて説明する。ステップ101ではランテーブルを初期化
する。具体的にはランテーブルの第0要素についての座
標x1およびx2をいずれも画像の右端の画素の1画素右の
画素位置に設定する。また座標yを画像の上端の行の1
行上の行位置すなわち0に設定する。またラベル値Lを
仮想的なランのラベル値0に設定する。ステップ102で
は共通パラメータ部6で管理されるパラメータi,j、全
体の処理を制御するパラメータY,連結テーブル部7で管
理されるパラメータlの値を初期化する。具体的にはi
を、第1行が参照する行、すなわち上記第0行の画像の
左端の画素のさらに左に存在するランを仮定して、その
インデクス−1を設定する。インデクスが−1である要
素はランテーブル上には存在しないが、次に述べるよう
に画像の先頭での状態[b,a]はであるので、結局1
を加えた値0からが実際に利用されることになり問題は
生じない。jは第1行の最初に存在するランの1つ前の
ランを示すインデクス0に設定する。Yは処理中の画像
の行を示すインデクスであり1を設定する。lは最初に
付すべきランの仮ラベルの値1に設定する。ステップ10
3では共通パラメータ部6で管理されるパラメータa0お
よび状態管理部3で管理される状態[b,a]を初期化す
る。具体的にはパラメータa0は各行の最左端画素の1画
素左の画素位置(x座標)に設定する。また状態[b,
a]は常にに設定する。これは符号化行左端画素が黒
画素の場合にも、その左端に白画素が存在すると仮定す
るもので、以下の処理は行の初期状態をに設定するこ
とによって正しく動作する。ステップ104では第1図の
符号解読部1に相当する処理が行われ、画像データの未
処理部分の先頭から1つのMR符号を得る。ステップ105
では第1図の処理選択部2および個別処理4−1〜4−
Nに相当する処理が行われ、すでに詳述したようにMR符
号、状態[b,a]等に応じてランテーブル部5、共通パ
ラメータ部6等が更新される。
次に、第2フェーズの処理内容について説明する。ま
ず第1フェーズで求めたランテーブルに存在する各ラベ
ル値について、ラベルの連結を考慮したときに変換され
るべき値を求める。この値を求めるには、次に付すべき
真のラベル値を表す変数を、初期値を1として考え、連
結テーブルのLRの小さいものから順に以下の処理を繰り
返せばよい。
(1)真のラベル値が付されていない最小のLRを探索す
る。
(2)このLRに上記真のラベル値を割当て、さらにその
cRmとして定義されているLRを全て求める。
(3)このうち真のラベルがまだ割当てられていないも
のについて、上記真のラベル値を割当て、さらにそのcR
mとして定義されているLRを全て求める。
(4)上記(3)の処理を、真のラベルが割当てられて
いないものがなくなるまで繰り返し、終了後上記次に付
すべき真のラベル値を表す変数を1増加する。
(5)上記(1)〜(4)の処理を真ラベル値が付され
ていないLRがなくなるまで繰り返す。
以上の処理によって第1フェーズで求めた仮のラベル
値と、真のラベル値との対応関係で求められたので、最
後に実際にこのラベルの値の更新を行う。本処理は、ラ
ンテーブル中の各ランについて、LRの値から上記対応を
参照することによって更新することができる。この処理
の間に長さ0の仮想的ランをLRがのランとして検出し、
これをランテーブルから削除することができる。
以上、本発明の1実施例について説明したが、以下本
発明の他の実施例について述べる。
上記実施例では、黒画素の連結を8連結と定義した
が、前にも述べたようにこの定義を4連結や、その他の
特殊な連結に変更してもよい。この場合、処理選択部2
および個別処理部4−1〜4−Nの具体的処理内容を上
記定義に合せて変更するだけでよい。また、上記実施例
では黒画素の連結を考慮したが、逆に白画素の連結領域
にラベル付けをすることもできる。この場合も、処理選
択部2および個別処理部4−1〜4−Nの具体的処理内
容を変更するだけで、黒画素の場合と同様にしたラベリ
ング処理を実施できる。白画素の連結の定義について
も、8連結、4連結またはその他の特殊な連結を黒画素
の場合と同様に取り扱うことができる。
上記実施例では、ラベリング結果として、ラン単位に
各ランの座標情報と真のラベル値を出力したが、上述し
たフェーズI,IIに更に後処理を追加することにより、こ
れを画素単位に真のラベル値を出力するよう変更するこ
ともできる。またフェーズ1の処理終了時点でのランテ
ーブル50′と連結テーブル70を保存しておき、これを後
で実行する認識処理において参照するようにしてもよ
く、この場合にはフェーズ2の処理は必ずしも必須では
ない。
文字認識などのパターン認識処理において画素の連結
成分の外接矩形のみを利用する場合には、同一値の真の
ラベルをもつ複数のランの中から、最小のx1、最大のx
2、最小および最大のyの値を求め、これらを真のラベ
ル単位に出力するようにしてもよい。また、上記フェー
ズ2の処理で求めたランテーブルは、ラベルを基準にソ
ートし、その結果を出力するようにしてもよい。この方
が、後の認識処理が容易になることもある。
また、上記実施例では、処理選択部2で条件bxの判定
も行ったが、このbxの判定処理を個別処理部4−1〜4
−Nの中で行うようにすることによって、処理選択部2
でランテーブル部5の参照を不要にしてもよい。また、
個別処理部4−1〜4−Nは、説明の単純化のためにそ
れぞれ独立した処理として記述したが、これらの中で共
通な処理をまとめて記述することにより、例えばプログ
ラムの占めるメモリ容量を削減することができる。状態
と状態は1つの状態にまとめることによって、新し
い状態が現在の状態と符号により一意に決定できるよう
になり、個別処理部でなく符号解読部1または処理選択
部2で変更できるようになる。また、上記実施例では、
符号解読部1でMR符号の単位に解読した符号を出力し、
以下この単位に処理を行ったが、複数の符号をまとめて
出力し、これを単位にしてその後の処理を行うようにし
てもよい。例えば符号V(0)は実際には“1"という1
ビットのパターンで示されるが、新たに“11"という2
ビットのパターンをもつV(0)V(0)という符号を
考えることができる。これによって処理の部を共通化
し、符号解読処理や個別処理部における状態の遷移処理
などを高速化することができる。
以上の説明から明らかな如く、本発明の実施例で示し
た第1フェーズの処理はMR符号の単位に行われ、かつ各
符号に対して行われる処理は符号の総数には通常依存し
ない。各符号に対して行われる処理は厳密には含まれる
符号の種類、数およびその出現順序に依存するが、通常
の文書などの画像データではその比率に大きな差異はな
い。例えば前記のCCITT標準原稿における前記各符号、
状態、条件の頻度は、例えば第16図に示す通りである。
また、第2フェーズの第1の処理は、第1フェーズで
生成された連結テーブルの要素単位に行われるが、この
要素の数は通常MR符号の数に比べて小さく、かつ各要素
に対して行われる処理は要素の総数には通常依存しな
い。第2フェーズの第2の処理は、第1フェーズで生成
されたランテーブルの要素単位に行われるが、このラン
の数は通常MR符号の数に比べて小さく、かつ各要素に対
して行われる処理はランの総数には通常依存しない。以
上により本ラベリング処理に要する時間は概ね符号の数
に比例するといえる。MR符号の数は、一般に画像の1辺
の画素数の2乗より小さく1乗より大きいオーダで増加
するため、本発明によるラベル処理の所要時間のオーダ
は従来の画素単位に処理を繰り返す方法に比べてはるか
に小さい。
本発明の実際の処理時間は、上記の説明からも分かる
ように第1フェーズの処理が大半を占める。第1フェー
ズにおける1符号の解読に要する時間は、符号を含むデ
ータの読出し、シフト、符号判定およびプログラムのル
ープの判定に要する時間にほぼ等しい。処理の選択は、
状態[b,a]と条件bxの判定によって行われるが、状態
[b,a]の判定は1変数の値判定、条件bxの判定はラン
テーブルの2回の参照およびその結果の算術演算に要す
る時間にほぼ等しい。ランテーブルの更新に要する時間
は、ランテーブルの読出し、その値のインクリメント、
結果のランテーブルへの格納およびラベルの値の読出し
と格納に関する時間にほぼ等しい。連結テーブルの更新
に要する時間は、ランテーブルのラベル読出しおよび連
結テーブルへの格納に要する時間にほぼ等しい。状態遷
移処理に要する時間は、4つの変数に、処理により一意
に決まる定数または他の処理で計算済みの値を代入する
のに要する時間にほぼ等しい。以上の処理を実現するプ
ログラムの1例を、例えばモトローラ社のマイクロプロ
セッサ68020をクロック20MHzで動作させて実行した場
合、前記標準画像についての処理時間は例えば第17図に
示すような結果となる。これは前記従来方式に比べて高
速である。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明によれば、MR方式で符号化された
画像データのみを参照し、原画像を参照する必要がない
ため、例えば光ディスクファイル、画像入力装置やファ
クシミリ装置からネットワーク、専用線、バス等を通じ
て得られるMR方式で符号化され画像データのラベリング
処理を行う場合、一度画像の復元処理を行って原画像を
生成さぜるを得なかった従来方式に比べて高速にラベリ
ング処理を開始できる。また、MR方式で符号化された画
像データは、原画像データに比べてデータ量が極めて小
さいため、本発明によれば画像処理の対象となる画像デ
ータを格納するために必要とするメモリを大幅に削減で
きる。また、符号化データから原画像データを復元する
場合に、復元処理と画像ラベリング処理とを並列的に行
えるという効果もある。
また、従来は画素単位にしかラベル値を得ることがで
きなかったが、本発明によればラベリング処理結果とし
てラン単位にラベル値を定義した情報を得ることがで
き、従来に比べて処理結果の格納に要するメモリを大幅
に削減することもできる。また、これによって、ラベリ
ング結果を利用する認識等の処理や、ラベリング処理結
果を伝送する場合の所要時間を高速化できるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による画像処理システムおよびその処理
機能の概要を示すブロック図、第2図(A),(B)は
ラベリング処理の1例を説明するための図、第3図〜第
5図はMR方式の概要を説明するための図、第6図
(A),(B)は本発明によるラベリング処理の説明に
おいて使用する記号の定義を説明するための図、第7図
(A)〜(C)は本発明の処理過程で生成されるランテ
ーブル50と連結テーブル70の構成と内容の1例を示すた
めの図、第8図はパスモードと垂直モードにおけるラン
の各種結合状態を説明するための図、第9図はパスモー
ドと垂直モードにおける個別処理部の処理内容を説明す
るための図、第10図は条件bxの判定方法を説明するため
の図、第11図は水平モードにおけるランの各種結合状態
を説明するための図、第12図〜第14図は水平モードにお
ける個別処理部の処理内容を示すフローチャート、第15
図は画像開始行での処理と各行の開始,終了処理の内容
を示すフローチャート、第16図は標準画像における符
号、状態、条件の頻度分布を示す図、第17図は本発明に
おける処理所要時間の1例を示す図である。 符号の説明 1……符号解読部、2……処理選択部、3……状態管理
部、4−1〜4−N……個別処理部、5……ランテーブ
ル部、6……共通パラメータ部、7……連結テーブル
部、8……ラベル連結部、50……ランテーブル、70……
連結テーブル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Modified READ(MR)方式により符号化さ
    れた圧縮画像データを符号単位に分解し、予め定められ
    た規則に従って、上記分解された各符号または所定個数
    の符号から、原画像上で互いに連結する黒画素からなる
    素領域または白画素領域へのラベル付け処理を直接的に
    行なうようにしたことを特徴とする画像データ処理方
    法。
  2. 【請求項2】前記ラベル付け処理では、画像の各行にお
    ける黒画素連結領域あるいは白画素連結領域に、処理済
    みの行における当該領域との連結領域と同一値となるよ
    う第1次のラベルを付与し、1画像分の第1次のラベル
    付与が終了した後、同一連結領域がもつ2以上の異なる
    値のラベルを同一値のラベルに変更する第2次のラベル
    付与を行なうようにしたことを特徴とする第1項記載の
    画像データ処理方法。
JP2199293A 1990-07-30 1990-07-30 画像データ処理方法 Expired - Fee Related JP2766053B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2199293A JP2766053B2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 画像データ処理方法
KR1019910012683A KR100210581B1 (ko) 1990-07-30 1991-07-24 흑화소연결영역에 식별라벨을 붙이기 위한 화상데이타처리방법 및 그 시스템
US07/736,050 US5199083A (en) 1990-07-30 1991-07-25 Image data processing method and system for giving identification labels to areas of connected black picture elements

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2199293A JP2766053B2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 画像データ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0485685A JPH0485685A (ja) 1992-03-18
JP2766053B2 true JP2766053B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=16405398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2199293A Expired - Fee Related JP2766053B2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 画像データ処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5199083A (ja)
JP (1) JP2766053B2 (ja)
KR (1) KR100210581B1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5841903A (en) * 1992-01-17 1998-11-24 Yamaha Corporation Method and device for extracting a connected component of image data
JP2891616B2 (ja) * 1993-09-24 1999-05-17 富士通株式会社 仮ラベル割付処理方式と実ラベル割付処理方式
KR100228618B1 (ko) * 1994-05-31 1999-11-01 아끼구사 나오유끼 연결영역의 추출장치 및 방법
JP3150856B2 (ja) * 1994-10-12 2001-03-26 株式会社リコー 画像処理方法
US6643400B1 (en) * 1999-03-31 2003-11-04 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus and method for recognizing specific pattern and recording medium having image processing program recorded thereon
US6483942B1 (en) * 1999-09-27 2002-11-19 Xerox Corporation Micro region count image texture characterization
US20020037097A1 (en) * 2000-05-15 2002-03-28 Hector Hoyos Coupon recognition system
SG125133A1 (en) * 2005-02-07 2006-09-29 Agency Science Tech & Res Component labeling
JP4859390B2 (ja) * 2005-05-10 2012-01-25 株式会社リコー 画像処理方法及び画像処理装置
US8213734B2 (en) * 2006-07-07 2012-07-03 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Active autofocus window
JP5027075B2 (ja) * 2008-08-05 2012-09-19 株式会社ジャパンディスプレイウェスト 画像処理装置、画像入力装置および画像入出力装置
US8589443B2 (en) * 2009-04-21 2013-11-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing anonymization of data
US8590049B2 (en) * 2009-08-17 2013-11-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing anonymization of data
US8600171B2 (en) * 2009-12-10 2013-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Image labeling using parallel processing
EP2859529B1 (de) * 2012-06-08 2018-09-26 Giesecke+Devrient Currency Technology GmbH Blob-encoding
CN105631393A (zh) 2014-11-06 2016-06-01 阿里巴巴集团控股有限公司 信息识别方法及装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60207971A (ja) * 1984-03-31 1985-10-19 Toshiba Corp 連結成分抽出回路
JPS61243569A (ja) * 1985-04-19 1986-10-29 Fujitsu Ltd デイジタル画像領域へのラベル付け方式
US4791676A (en) * 1985-09-12 1988-12-13 International Business Machines Corporation Method and means for efficiently handling boundary conditions in connected component labeling
JPS6312074A (ja) * 1986-07-02 1988-01-19 Toshiba Corp ラベリング回路
JPS6320578A (ja) * 1986-07-14 1988-01-28 Fujitsu Ltd 連結領域のラベル付け回路
JPH0644289B2 (ja) * 1986-08-29 1994-06-08 富士通株式会社 連結領域のラベル付け回路
JPH077444B2 (ja) * 1986-09-03 1995-01-30 株式会社東芝 三次元画像の連結成分抽出装置
US4821336A (en) * 1987-02-19 1989-04-11 Gtx Corporation Method and apparatus for simplifying runlength data from scanning of images
US5018214A (en) * 1988-06-23 1991-05-21 Lsi Logic Corporation Method and apparatus for identifying discrete objects in a visual field

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0485685A (ja) 1992-03-18
US5199083A (en) 1993-03-30
KR100210581B1 (ko) 1999-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2766053B2 (ja) 画像データ処理方法
US6466694B2 (en) Document image processing device and method thereof
EP1999688B1 (en) Converting digital images containing text to token-based files for rendering
JP3139521B2 (ja) 自動言語決定装置
US4463386A (en) Facsimile data reduction
EP1361544B1 (en) System and method for editing electronic images
US20040223197A1 (en) Image processing method
US6600840B1 (en) Image format conversion such as photometric, rotation, cropping, padding, scaling, dithering, bit padding, grayscale and color transformation, encoding and decoding using a plurality of filters
JPH03119486A (ja) 記入済書式に含まれている情報を記憶または伝送のために圧縮する方法
JPH11338976A (ja) 文書画像認識装置、その方法、及び記録媒体
US7277584B2 (en) Form recognition system, form recognition method, program and storage medium
JPH07505024A (ja) イメージ圧縮の方法および装置
JPH01279368A (ja) キャラクタデータの転送方式
US6731789B1 (en) Image processing apparatus and method, and storage medium
US20020054706A1 (en) Image retrieval apparatus and method, and computer-readable memory therefor
US4926266A (en) Method of decoding in run representation
US20010016068A1 (en) Electronic document generating apparatus, electronic document generating method, and program thereof
US7259891B2 (en) Image compression method, decompression method thereof and program therefor
KR960005110B1 (ko) 문서인식장치의 영역분할 방법
EP1229497B1 (en) Run length based connected components and contour following for enhancing the performance of circled region extraction algorithm
JPH1117959A (ja) 2値画像のランレングス符号化方法およびランレングス符号化プログラムを記録した記録媒体
JPH08237404A (ja) 光学文字認識モードの選択方法
JPH1127540A (ja) 画像符号化復号化方法及びその装置
EP0646887B1 (en) Method and system for managing character recognition of a plurality of document form images having common data types
Judd Compression of binary images by stroke encoding

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees