JP2765747B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP2765747B2
JP2765747B2 JP9065690A JP9065690A JP2765747B2 JP 2765747 B2 JP2765747 B2 JP 2765747B2 JP 9065690 A JP9065690 A JP 9065690A JP 9065690 A JP9065690 A JP 9065690A JP 2765747 B2 JP2765747 B2 JP 2765747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
mirror
shutter
blade group
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9065690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03288835A (ja
Inventor
俊郎 松本
達夫 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9065690A priority Critical patent/JP2765747B2/ja
Publication of JPH03288835A publication Critical patent/JPH03288835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765747B2 publication Critical patent/JP2765747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cameras In General (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フォーカルプレーンシャッタ等のカメラ用
シャッタの2重遮光機構の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、フォーカルプレーンシャッタにおいて、遮光性
を増すために、アパーチャを先羽根群と後羽根群の両方
で遮るいわゆる2重遮光シャッタが存在した。
2重遮光シャッタの1つのタイプは、露光終了直後、
後羽根群がアパーチャを覆ったままの状態のときに、先
羽根群をアパーチャを覆う位置へと移動させるタイプ
で、巻上げ時に2重遮光を解除する構造であった。
しかし、近年のカメラはモータドライブ装置内蔵のも
のが一般的で、撮影終了後ただちに巻上げ動作を行って
しまうため、このタイプの2重遮光シャッタでは、撮影
終了後すぐに2重遮光が解除されてしまうため、遮光の
意味が薄れてしまった。
2重遮光シャッタのもう一つのタイプは、モータ・ド
ライブ装置内蔵カメラに向いたもので、撮影終了後に後
羽根群をアパーチャを覆う位置に保持したままチャージ
動作を行い、先羽根群がチャージ完了した時点、すなわ
ち先羽根群もアパーチャを覆った状態でチャージ完了と
しカメラのレリーズ操作を待つ方式である。次にレリー
ズ操作が行われるとアパーチャを覆う位置に保持されて
いた後羽根群の保持を解除し、後羽根群がアパーチャか
ら退避完了後に先羽根群、後羽根群の順で所定のタイミ
ングで走行し露光を完了するものである。
しかし、この後者のタイプのシャッタも次のようなカ
メラにおいては不都合が生じる。
すなわち、カメラにおいては、撮影者がレリーズ操作
をした後に実際の撮影が行われるまでの時間をレリーズ
・タイムラグというが、レリーズタイムラグが少ないほ
ど、撮影者が撮影しようとした瞬間に近い写真撮影が可
能となる。特にスポーツ写真、レース写真においてはレ
リーズタイムラグが決定的瞬間をとらえる大きなさまた
げとなる。しかるに上記の後者のタイプのシャッタにお
いては、レリーズ操作後に後羽根群の退避を行うため、
後羽根群が退避する時間および退避した後羽根群が安定
するまでの時間がレリーズタイムラグに加わってしまう
ため、決定的瞬間をとらえるには不向きとなる。なお、
従来よりレリーズタイムラグを短くするために、レフレ
ックスミラーを固定し、該ミラーの撮影退避運動にかか
る時間をはぶくことが知られているが、この種のカメラ
に上記の後者のタイプのシャッタは実際上組込むことは
できない。
そこで、後羽根群の退避動作をレリーズ操作以前に行
うことを可能とし、レリーズタイムラグに上記後羽根群
の退避動作の時間が加わることを防ぐことが考えられる
が、レリーズ前に後羽根群の退避を行ってしまったのち
に、レリーズ操作を中止した場合(撮影しようと思った
が良いシーンでないためにそれをやめた時)、シャッタ
をまた2重遮光にするためには、後羽根群の走行完了状
態を作らなければならない。すなわち、後羽根群のみ通
常のレリーズと同様に走行させて、後羽根群の走行完了
状態を作り出すことになる。そして、その後にもう一度
チャージ動作をして、2重遮光状態に復帰させる。ただ
し、このような動作は、撮影を中止したにもかかわらず
羽根群が走行するのであたかも撮影をしたかのごとき音
がレリーズ操作を解除した後に出て撮影者をまどわせた
り、後羽根群だけは通常の撮影以外の時にも走行しなけ
ればならないため、これがたび重なると後羽根群の破損
という事故も起こる可能性があった。
[発明が解決しようとする課題] 上記の問題を解決する為、本出願人により、以下のよ
うな提案がなされている。これは後羽根群作動レバーを
実質的に二体化し、シャッタチャージレバーと連動する
二重遮光形成レバーを追加したものである。
しかしながら上記提案では、二重遮光の形成がシャッ
タチャージレバーと連動している為、カメラがチャージ
される毎に二重遮光がセットされてしまい、基本的に二
重遮光を必要としない撮影形態、例えば連写モードでは
無駄な動作を行なっていることになる。更に連写の場合
を考えると、二重遮光解除後の後羽根群の安定を待つ時
間だけ、連写コマ速が落ちてしまい、連写コマ速を上げ
る上において障害となる。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決し、
2重遮光方式のシャッタの無駄な動作を排除でき、例え
ば連写コマ速のアップを図ることができるカメラを提供
することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、撮影光路内に配置され、露光時には撮影光
路外に退避可能な可動ミラーを駆動するミラー駆動機構
と、先羽根群と後羽根群とを有し前記後羽根群を移動さ
せることで2重遮光状態を保持することができるシャッ
タとを備えたカメラにおいて、前記ミラー駆動機構が前
記可動ミラーを前記撮影光路外に退避させる動作に連動
して移動する解除レバーを設け、前記解除レバーは前記
移動によって前記シャッタの2重遮光状態を解除するよ
うにしたものである。
[実施例] 第1図乃至第8図は本発明の一実施例を示す。
本実施例によるカメラの全体的構成を先ず簡単に説明
する。
本実施例の一眼レフレックスカメラは、第7図に示す
ように、ファインダー光学系304へ被写体光を導くメイ
ンミラー(半透過ミラー)300を固定とし、半透過ミラ
ー300を透過した被写体光を測光、測距装置へ導くサブ
ミラー305を可動ミラーとし、撮影時に第7図(b)に
示すように退避する。
これらミラーは前板(撮影レンズとの接合面を構成す
る)と一体的に形成されたミラーボックス内に収容され
ており、該ミラーボックスの後端面に、第4図に示す2
重遮光方式のシャッタ200が取り付けられる。
第4図に示すシャッタ200は、カメラ前面から見た状
態を示し、カメラ前面から見た場合に、ミラーボックス
の左側にシャッタ駆動部が配置される。
一方、本実施例においては、ミラーを駆動するモータ
と、シャッタを駆動するためのモータとを共用してお
り、該モータはカメラ前面から見た場合、ミラーボック
スの右側に配置されており、第1図にその配置を示す。
そして、ミラーボックスの右側に配置されたモータか
ら、シャッタ200のミラーボックス左側に配置されてい
る駆動部への動力伝達は、第3図に示すように、ミラー
ボックス底面側に設けられた機構を介して伝えられるよ
うになっている。
なお、シャッタ200は、先羽根群202と後羽根群201と
が上半部分で重なった2重遮光状態とを第4図(a)、
第7図(a)に示すように構成するもので、先羽根群20
2のみで遮光している下半部分に対向して上記した可動
ミラーが配置され、結果として該下半部分についても2
重遮光が行なわれる。
第1図において、10はレンズ取付け用マウント及びミ
ラーボックスを有する前板、20はミラー駆動を行なうモ
ータ、30はモータ20よりの動力を伝達軸40へ減速伝達す
るギヤ列を有する減速系、50は伝達軸40へ固着されてい
るウォームギヤ、60はモータ20の一方向回転によりウォ
ームギヤ50を介して反時計方向へ回転させられるウォー
ムホイールを有するカムギヤであり、ギヤ内側にはミラ
ー駆動レバー70を駆動する駆動カム61が固着されてい
る。70はミラー駆動レバーで、前板10の側壁に軸部71に
より回転可能に保持されており、上端部には、カムギヤ
60の駆動カム61と当接し、該駆動カム61により動かされ
るコロ部72を有し、他端には、第1図では不図示のサブ
ミラーアーム320に固着されている駆動ピン321に当接し
てサブミラーを駆動するための駆動腕部73を有する。ミ
ラー駆動レバー70には、シャッタ200を駆動するためにI
F駆動レバー80を駆動するためのIF駆動軸74を有してい
る。駆動カム61により回動されるミラー駆動レバー70
は、カムギヤ60の反時計方向回転により軸部71を回転中
心として時計方向へ回転する。80はIF駆動レバーで、前
板10の側壁上で伝達軸40、カムギヤ60、ミラー駆動レバ
ー70をカバーする不図示のカバー板上に、軸部81により
回転可能に保持されており、上端部には、ミラー駆動レ
バー70のIF駆動軸74と当接摺動するカム部82が形成され
ている。すなわち、IF駆動レバー80はミラー駆動レバー
70(IF駆動軸)の時計方向の回動をカム部82により受
け、反時計方向へ回動する。また、IF駆動レバー80の下
端部には、紙面裏側へ曲がっている立曲げ部83を有し、
立曲げ部83はIF駆動レバー80の反時計方向の回動によ
り、シャッタ200の駆動のためにIFピン91を右方向へ駆
動する。
第2図において、90はミラーボックスの底面側に設け
られたIFレバーで、不図示のカメラ本体側に軸部92によ
り回動自在に保持されており、IF駆動レバー80の立曲げ
部83側に延びる腕部90aに該立曲げ部83と係合するIFピ
ン91が固着されている。IFレバー90は、IFピン91がIF駆
動レバー80により駆動され、反対側の腕部90bが時計回
転に回動し、後述するシャッタ解除レバー100の立曲げ
部102を左方向へ動かす。
第3図において、100はモータ20とは反対側のミラー
ボックスの側面に沿って設けられたシャッタ解除レバー
で、前板10の側壁へ軸部101により回動可能に軸支され
ている。シャッタ解除レバー100は、下端部に、IFレバ
ー90の腕部90bと係合する立曲げ部102を有し、右端には
後述する連結レバー110の連結ダボ110aと嵌合摺動する
二股のカム部103を、左端にはバネ掛け部104を有し、連
結レバー110のバネ掛け部115との間に引張りバネ140が
掛けられている。引張りバネ140は、常時、シャッタ解
除レバー100と連結レバー110を互いに引張り合う方向へ
力をかけているため、シャッタ解除レバー100は、常に
時計回転方向へ、また連結レバー110は反時計回転方向
へ付勢されている。110は軸部111を中心に回動する連結
レバーで、シャッタ解除レバー100により駆動されて両
端部に連結されている遮光解除レバー120とボディーレ
リーズ解除レバー130を夫々駆動する。連結レバー110
は、シャッタ解除レバー100のカム部103と嵌合摺動する
連結ダボ110aを有する腕部112と、遮光解除レバー120の
長穴カム部122と嵌合摺動する連結ダボ110bを有する腕
部113と、ボディーレリーズ解除レバー130の長穴カム部
132と嵌合摺動する連結ダボ110cを有する腕部114とから
成る。カム部103は、シャッタ解除レバー100が反時計方
向へ回動すると、連結レバー110を時計方向へ回動させ
るようにそのカム面が形成されている。120は後述する
シャッタ200の二重遮光機構を駆動するための遮光解除
レバーで、前板10に軸部121により回動可能に軸支され
ている。遮光解除レバー120は、下端部が連結レバー110
の連結ダボ110bと長穴カム部122により連結されてお
り、また上端部、シャッタ200の遮光レバー220と係合す
る解除部123を有する。また、遮光解除レバー120は、連
結レバー110が引張りバネ140により反時計方向へ回動す
るように付勢されているため、連結レバー110により時
計方向へ常時回転力が与えられている。130はボディー
レリーズ解除レバーで、後述するシャッタ200に設けら
れたボディーレリーズレバー210を駆動するものであ
り、前板10へ軸部131により回動可能に軸支されてい
る。ボディーレリーズ解除レバー130は、上端部が長穴
カム部132により連結レバー110と連結され、左端部に、
ボディーレリーズレバー210を駆動するための駆動部133
を有する。
第4図はシャッタ200をカメラ前面より見た図で、レ
リーズ前セット状態で先羽根群202と後羽根群201により
二重遮光がされている。同図において、後羽根群201は
アパーチャ203の約半分以上を先羽根群202と重なるよう
に駆動されることにより、シャッタ200の二重遮光を行
なう。210はボディーレリーズレバーで、前述したボデ
ィーレリーズ解除レバー130により時計回転方向へ回動
される。220は遮光レバーで、前述した遮光解除レバー1
20にて反時計方向へ回動されることにより、後羽根群20
1を駆動し、二重遮光を行なう。
第5図は、シャッタ200の駆動系の一部で、前記ボデ
ィーレリーズレバー210の役割を示すものである。同図
において、ボディーレリーズレバー210は、軸部210bに
より回動自在に保持されており、反時計回転方向へ回動
するように引張りバネ210により付勢されている。また
ボディーレリーズレバー210は、ボディーレリーズ解除
レバー130により時計回転に回動させられる腕部210c
と、保持レバー211の回動ストッパーである緊定部210d
とを有する。211は保持レバーで、軸部211bにより回動
自在に保持され、反時計回転方向へ回動するように引張
りバネ211aにより付勢されている。また、保持レバー21
1は、前記ボディーレリーズ解除レバー210の緊定部210d
に当接しているストッパー部211cと、電磁石214,216の
アーマチャー213,215を前記電磁石214,216へ押圧保持す
る保持部材212を有する。保持部材212は、保持レバー21
1の回動端部211dに軸部212aを介して揺動可能に取り付
けられている。213は先羽根群202の駆動を開始させるた
めの先羽根アーマチャーで、軸部213bにより回動可能に
軸支され、吸着部213cが電磁石214に吸着されると共
に、離反バネ213aにより反時計方向の回動力が加えられ
ている。215は後羽根群201の駆動を開始させるための後
羽根アーマチャーで、軸部215bにより回動可能に軸支さ
れ、吸着部215cが電磁石216に吸着されると共に、離反
バネ215aにより反時計方向の回動力が加えられている。
第6図は、シャッタ200に設けられた二重遮光機構を
示すものである。220は遮光レバーで、軸部221により回
動可能に軸支され、戻しバネ220aにより時計回転方向へ
回動するように付勢されている。遮光レバー220は、遮
光解除レバー120の解除部123に係合して動かされるイン
ターフェイス部223と、後羽根作動レバー230の作動軸23
2と係合し駆動する駆動部222を有する。230は後羽根作
動レバーで、軸部231により回動自在に軸支されている
と共に、復帰バネ230aにより反時計方向へ回転するよう
に付勢されている。また後羽根作動レバー230は、作動
軸232より後羽根群201と連結され、反時計方向への回動
により後羽根群201による2重遮光を解除する。
第7図は、前板10のミラーボックス内及びシャッタ20
0の断面図である。300は撮影レンズより入光りした入束
の一部をファインダー光学系304へ導びき、残りをフィ
ルム面へ透過させるように構成してある半透過ミラー
で、主ミラー枠302上へ形成した薄膜303を半透過ミラー
処理にしている。半透過ミラー300は、前板10へ固着さ
れている固定ダボ301a,301b上へのせられ、上方より押
え枠310に取り付けられた押えバネ313により固定ダボ30
1a,301bへ押しつけることにより固定される。半透過ミ
ラー300を固定する押え枠310は、上端部のヒンジ部311
と下端部の固定ビス312により前板10に固定される。
320はサブミラーアームで、前板10に固定されたアー
ムヒンジ軸322により回動可能に軸支されている。サブ
ミラーアーム320の先端部には、前板10の下部へ配設さ
れている不図示の測光・測距装置へ半透過ミラー300を
透過した光束の一部を導びくためのサビミラー305を固
定したサブミラー受板330を回動可能に軸支するための
サブミラーヒンジ323を有している。またサブミラーア
ーム320の中央部には、ミラー駆動レバー70によりサブ
ミラーアームを時計方向へ駆動させるための駆動ピン32
1が固着されている。324は、サブミラーアーム320反時
計回転方向へ付勢しアップ状態を保持しておくためのア
ームバネで、一端をサブミラーアーム320へ他端を前板1
0のミラーボックス側面に固定されているトーションス
プリングである。サブミラー305を固定しているサブミ
ラー受板330は、前板10に固定されているアップ付勢バ
ネ340により、サブミラー受板330に固着されているサブ
ミラー駆動ピン331が当接付勢され、サブミラーヒンジ3
23を中心として時計回転方向へ付勢される。また、サブ
ミラー受板330は、前板10のミラーボックス側壁に固定
された偏心軸を有するストッパーダボ360へ当接し保持
される。
上記構成において、レリーズ動作が開始されると、モ
ータ20に通電が行なわれ、モータ20の駆動力が減速系3
0、伝達軸40、ウォームギヤ50を介してカムギヤ60に伝
達され、カムギヤ60が反時計方向へ回転をはじめる(第
1図(a),(b))。カムギヤ60の回転によりミラー
駆動レバー70が時計方向へ回動し、サブミラーアーム32
0の駆動ピン321を押し下げ、サブミラーアーム320とサ
ブミラー受板330がダウンを開始する。一方、ミラー駆
動レバー70のIF駆動軸74により、IF駆動レバー80を反時
計方向へ回転させはじめる。第1図(b)に示すよう
に、カムギヤ60は、ミラー駆動レバー70のコロ部72が、
駆動カム61のカムトツプに来ると、不図示の位相検知手
段によりカムトツプ位置が検知され、モータ20の通電が
断たれ駆動カムがストップし、第7図(b)に示すよう
にサブミラーアーム320とサブミラー受板330はミラーボ
ックス下方へ退避し、ダウンを完了させる。この時サブ
ミラー受板330は、前板10に固定された板バネであるダ
ウン付勢バネ350によりサブミラー駆動ピン331を反時計
方向へ付勢しダウン状態を保持する。
ミラー駆動レバー70の駆動は同時にIF駆動レバー80を
反時計回転方向へ回動させるため、第2図(b)に示す
ように、IFレバー90を時計回転方向へ回動させる。
第3図(b)において、シャッタ解除レバー100は、I
Fレバー90の動きにより引張りバネ140の力に抗して反時
計方向へ回動されるので、シャッタ解除レバー100に連
結されている連結レバー110もそのカム部103の作用によ
り引張りバネ140の力に抗して時計回転方向へ回動す
る。すなわち、引張りバネ140は、サブミラーのダウン
駆動によりシャッタ解除レバー100と連結レバー110によ
りバネ力がチャージされる。
また連結レバー110の駆動に伴ない、連結レバー110に
連結されている遮光解除レバー120と、ボディーレリー
ズ解除レバー130を各々反時計方向に回動する。反時計
方向に回動したボディーレリーズ解除レバー130は、第
4図(b)及び第5図(b)に示すように、シャッタ20
0のボディーレリーズレバー210を引張りバネ210aのバネ
力に抗し時計回転方向へ回動する。その際、保持レバー
211のストッパー部211cと緊定部210dとの当接が外れ、
保持レバー211は引張りバネ211aのバネ力により反時計
方向へ回動し、先羽根アーマチャー213と後羽根アーマ
チャー215のロック保持を解除する。
電磁石214,215は、通電により磁力を発生させるタイ
プのものであり、カメラの作動シーケンス上では、ボデ
ィーレリーズレバー210が作動する以前に通電がおこな
われるようになっており、ボディーレリーズレバー210
が作動し、保持レバー211によるアーマチャー213,215の
保持が解除されてもアーマチャー213,215は電磁石214,2
15へ吸着保持され続け、シャッタ作動信号により各々電
磁石の通電をoffし羽根走行(露光)を行なう(第5図
(c))。
次に、シャッタ200の2重遮光解除ついて説明する。
第6図(a)に示すように、露光レバー220は戻しバネ2
20aにより時計方向へ付勢されているが、遮光解除レバ
ー120により時計方向への回動が阻止されている。ま
た、後羽根作動レバー230も復帰バネ230aに抗しながら
二重遮光位置にて遮光レバー220により保持され、シャ
ッタ200は、第4図(a)に示すような二重遮光を行な
う。この状態により、前述したサブミラーの駆動が行な
われることにより、第6図(b)に示すように、遮光解
除レバー120は下方へ退避をする。遮光レバー220は戻し
バネ220aにより時計方向へ回動し、後羽根作動レバー23
0の保持を解除する。2重遮光状態での保持を解除され
た後羽根作動レバー230は、復帰バネ230aにより反時計
回転方向へ後羽根群201と共に駆動され、後羽根走行前
にセットされ二重遮光は解除される。
このように、モータ20の駆動で、第7図(b)に示す
ようにサブミラーがミラーボックス下方へ退避すると共
に、シャッタ200のボディーレリーズレバー210と遮光レ
バー220が駆動され、2重遮光の解除とシャッタ先、後
羽根群の走行準備がなされ、電磁石214,216の作動で露
光が行なわれる。
シャッタ200が作動し露光が完了すると、モータ20は
再び回転しカムギヤ60をサブミラーダウン時と同一方向
へ回転させるため、ミラー駆動レバー70はカム61のトッ
プ部よりはずれ、サブミラーアーム320のアップ作動と
共に反時計方向へ回転し初期位置へ復帰する。また、IF
駆動レバー80、IFレバー90も同様に前回とは反対方向へ
移動し初期位置へ復帰する。IFレバー90の動きにより、
シャッタ解除レバー100と連結レバー110は、引張りバネ
力により互いに引き合う方向へ回転すると共に、遮光レ
バー120とボディーレリーズ解除レバー130も駆動され、
また、シャッタ200のボディーレリーズレバー210と遮光
レバー210も各々初期位置へ復帰する。シャッタ200は、
不図示のチャージ機構によりシャッタ作動前の状態へセ
ットされる。この時、不図示のチャージ機構は、保持レ
バー211を引張りバネ211aに抗し時計回転方向へ回転さ
せ、アーマチャー213,215を電磁石214,216へ吸着保持さ
せる。また、後羽根作動レバー230は、復帰バネ230aよ
り復帰させられるが、駆動途中に遮光レバー220がセッ
トされているため2重遮光状態で停止する。
以上、説明したように駆動することにより、サブミラ
ーのダウンにより、2重遮光を解除しシャッタ走行準備
状態にセットすると共に、サブミラーアップにより再び
二重遮光を行なう。
また、本実施例においては、シャッタ200の二重遮光
は、第8図に示すように、カメラ本体400のアパーチャ
ー401に対して、サブミラーアーム320とサブミラー受板
330によりアパーチャー401の下部約2/3をおおいかくし
ているため、シャッタ200の後羽根群201を先羽根群202
による二重遮光は、アパーチャー401の上部1/2をかくす
ように構成している。
[発明の効果] 以上説明したように、撮影光路内に配置され、露光時
には撮影光路外に退避可能な可動ミラーを駆動するミラ
ー駆動機構と、先羽根群と後羽根群とを有し前記後羽根
群を移動させることで2重遮光状態を保持することがで
きるシャッタとを備えたカメラにおいて、前記ミラー駆
動機構が前記可動ミラーを前記撮影光路外に退避させる
動作に連動して移動する解除レバーを設け、前記解除レ
バーは前記移動によって前記シャッタの2重遮光状態を
解除することによって、適切なタイミングでシャッタの
2重遮光状態を解除することができるという効果が得ら
れ、例えば連写などの基本的に2重遮光を必要としない
撮影で無駄な動作を排除でき、耐久性等の向上が図られ
るという効果がある。さらに、連写の場合には2重遮光
解除後の後羽根群の安定を待つ時間が必要なくなる為、
その分連写コマ速のアップが達成できるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の一実施例を示し、第1図
(a),(b)はサブミラー駆動機構の作動状態を示す
側面図、第2図(a),(b)はIFレバーの作動状態を
示す平面図、第3図(a),(b)はシャッタ解除機構
の作動状態を示す側面図、第4図(a),(b)はシャ
ッタの正面図、第5図(a),(b),(c)はボディ
ーレリーズレバーの作動状態を示す平面図、第6図
(a),(b)は遮光レバーの作動状態を示す平面図、
第7図(a),(b)はサブミラーの作動状態を示す断
面図、第8図はカメラの背面側の部分透視図である。 10……前板、20……モータ 60……カムギヤ、70……ミラー駆動レバー 80……IF駆動レバー 90……IFレバー 100……シャッタ解除レバー 110……連結レバー、120……遮光解除レバー 130……ボディーレリーズ解除レバー 200……シャッタ 210……ボディーレリーズレバー 220……遮光レバー、400……カメラ本体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光路内に配置され、露光時には撮影光
    路外に退避可能な可動ミラーを駆動するミラー駆動機構
    と、先羽根群と後羽根群とを有し前記後羽根群を移動さ
    せることで2重遮光状態を保持することができるシャッ
    タとを備えたカメラにおいて、 前記ミラー駆動機構が前記可動ミラーを前記撮影光路外
    に退避させる動作に連動して移動する解除レバーを設
    け、前記解除レバーは前記移動によって前記シャッタの
    2重遮光状態を解除することを特徴とするカメラ。
JP9065690A 1990-04-05 1990-04-05 カメラ Expired - Fee Related JP2765747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9065690A JP2765747B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9065690A JP2765747B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 カメラ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32438397A Division JP2965945B2 (ja) 1997-11-26 1997-11-26 シャッタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03288835A JPH03288835A (ja) 1991-12-19
JP2765747B2 true JP2765747B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=14004570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9065690A Expired - Fee Related JP2765747B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765747B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8147152B2 (en) 2009-08-31 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus and control method thereof
JP2012226101A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Canon Inc 撮像装置
US11344906B2 (en) 2019-08-22 2022-05-31 Shenzhen Loxim Technologies Co., Ltd Needle-type vibrate-to-nebulize apparatus and nebulizer

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8147152B2 (en) 2009-08-31 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus and control method thereof
JP2012226101A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Canon Inc 撮像装置
US8931967B2 (en) 2011-04-19 2015-01-13 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus
US11344906B2 (en) 2019-08-22 2022-05-31 Shenzhen Loxim Technologies Co., Ltd Needle-type vibrate-to-nebulize apparatus and nebulizer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03288835A (ja) 1991-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2765747B2 (ja) カメラ
JP3804109B2 (ja) カメラのミラーバウンド防止装置
JP4815811B2 (ja) 電子カメラ
JP2010044271A (ja) 撮像装置
JP2925228B2 (ja) カメラの二重遮光装置
JPH11122542A (ja) 電子カメラ
JP2965945B2 (ja) シャッタ装置
JP2718562B2 (ja) カメラ
JP2806640B2 (ja) カメラ
JPS6030744Y2 (ja) 一眼レフカメラのミラ−作動機構
JP6124495B2 (ja) 一眼レフカメラのブレーキ機構を備えたミラー駆動装置
JP2505416Y2 (ja) 撮影用光路開閉装置の駆動装置
JPH10206968A (ja) カメラのミラーバウンド防止装置
JP2018205761A (ja) フォーカルプレンシャッタユニットおよび撮像装置
US4480904A (en) Anti-mirror-bounce device for single-lens reflex camera
JP2801217B2 (ja) カメラ
US4124856A (en) Camera having dual film capacity
JPS62938A (ja) 一眼レフカメラのシヤツタ−駆動機構
JPH0291625A (ja) カメラ用シャッタ
JPH0641230Y2 (ja) カメラの画面サイズ規制装置
JP3457447B2 (ja) 一眼レフカメラのクイックリターン機構
KR200266313Y1 (ko) 일안 리플렉스 카메라의 미러 구동 기구
JP2682693B2 (ja) シャッタ装置
JPS6326819Y2 (ja)
JPS6235084Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees