JP2764208B2 - 包装体内蔵用包装袋 - Google Patents

包装体内蔵用包装袋

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塗料、接着剤、印刷インキ、医薬、香粧品、
食品等の諸分野において有用な、直前に混合して使用す
べき多成分系組成物の包装体において、任意の成分を含
有する該包装体中に、他の各成分を隔離して内蔵させる
ための包装体内蔵用包装袋に関するものである。
(従来の技術) ポリウレタン塗料やエポキシ樹脂塗料のような二液型
塗料、エポキシ樹脂接着剤のような反応型接着剤、ウレ
タン系フレキソ或いはグラビヤ・インキのような反応性
印刷インキ、二液型毛染め剤、重炭酸曹達等の重炭酸塩
とクエン酸等の有機酸とからなる発泡性炭酸飲料或いは
その発生ガスを利用する加圧噴霧容器などのように産業
上の諸分野において、少なくとも二成分からなっており
使用に当たって直前に混合する必要のある多成分系組成
物が種々存在する。通常、これらの組成物は各成分ごと
に個別に包装されており、使用毎に夫々の包装容器を開
封し、別の容器に移し替えるか、またはいづれか一つの
成分の容器に投入し、混合して使用されている。
前記の混合作業において、各成分の移動や混合の際に
内容物が容器外に飛散したり、こぼれたりし易いため配
合比が変動して所期の効果が得られないことが屡々であ
る。
更に、容器外に内容物が散逸することにより周辺環境
が汚染され、皮膚などに付着するため不快であると共に
汚染部分が更に広がる結果となり、また衛生上の問題の
発生がある場合もある。
また、電子材料分野の接着剤、部分的な白髪染め、家
庭用塗料・接着剤、発泡性炭酸飲料など各成分を小量づ
つ配合すればよい場合には、配合比率が不正確になり易
い上に損失が大きくなるという問題点がある。
その対策として使用直前に混合すべき多成分系組成物
を包装するための包装体において少なくとも任意の一成
分を含む該包装体中に、他の各成分を任意の個数の包装
袋に個別に収納して内蔵せしめ、使用に際して前記の内
蔵された包装袋を適当な手段によって破壊して内容物を
混合する方法が提案されている。
このような内蔵用包装袋としては食品、医薬品、化粧
品、トイレタリー用品等種々の用途分野において広く使
用されているアルミニウム箔とプラスチックフィルムと
を積層して得られる積層体を基材とする包装袋が包装加
工性、強度、ハンドリング性、光線遮蔽性、ガス遮断
性、耐水性、耐薬品性、耐熱性、耐寒性等諸物性のバラ
ンスが良好であるため多く用いられている。
これらの包装用基材はアルミニウム箔乃至はシートの
一方の表面に文字やデザイン等の印刷を施し、または施
さずに耐熱性の塗料で被覆するか、或いはポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、ナイロンまたはポ
リプロピレン等のような耐熱性のプラスチックのフィル
ムを接着させて耐熱性樹脂層とし、他方の表面には熱封
緘性のポリオレフィン樹脂層を設けた積層体が多く使用
されている。
包装体としての形態としては三方シール袋、四方シー
ル袋、ピロー包装、スティック包装、パウチ包装、スト
リップ包装等種々のものがあるが、いづれもこれらの積
層体の包装袋の内層となる熱封緘性樹脂層同志を対向面
として、或いは熱封緘性樹脂層を包装袋の外層となる耐
熱性樹脂層の表面と重ね合わせ、所要部分を熱封緘する
ことにより包装袋とする。
そして、アルミニゥム箔の表面に熱封緘性樹脂層とし
てポリオレフィン樹脂フィルムを接着させ、他面に耐熱
性樹脂層として耐熱性プラスチックフィルムを貼着させ
る場合に直接、加熱融着させることが一般に困難である
ため、ウレタン系またはエポキシ系等の熱硬化性接着剤
を介して貼着する、所謂ドライラミネーション法が通常
行われている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記したようにウレタン系接着剤によって熱封緘性フ
ィルムまたは耐熱性プラスチックフィルムとアルミニゥ
ム箔乃至シートとを積層した従来の包装用熱封緘性積層
体は、層間の接着力が優れており、諸物性が良好で、特
に耐熱性、耐水蒸気性に優れており、耐薬品性も良好で
あるため、レトルト食品用の包装材を始めとして種々の
分野に利用されている。
しかしながら多成分系組成物の各成分の隔離包装を目
的とする包装体内蔵用包装袋として使用した場合には長
期の保存中に隔離保存された成分の混合が生じてくるこ
とが多く問題となっている。
このような組成物には染料、賦香や消臭のための香
料、防腐剤、殺菌剤、難燃剤、界面活性剤、反応のため
の触媒、有機および無機の酸およびアルカリおよび有機
溶剤等侵透性や腐食性の大きい成分が添加されているの
が普通で、且つ隔離保存された成分は混合された組成物
中よりも濃度が高くなるために侵食作用等が更に強くな
るために包装袋の損傷を来し易いためである。また、内
蔵用包装袋と言う特殊な保存環境のため製袋のデザイン
にかかわらず包装袋の基材の断面は必ずいづれかの成分
に接触するため断面からの成分の侵透が生じる。従って
前記の熱封緘性フィルムおよび耐熱性プラスチックフィ
ルムまたは耐熱性被覆層とアルミニゥム箔とを積層した
包装用熱封緘性積層体の各層を構成する材料は内外層を
問わず包装体の内容物に耐性を持つ必要があり、更に層
間に用いる接着剤や表面の被覆剤にも同様の耐性が要求
されるのであるが、上記の条件を満たし多成分系組成物
の各成分の隔離包装を目的とする包装体内蔵用包装袋と
して使用長期間に渉って保存に耐えるものは開発されて
いない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、長期の保存において成分の侵食、侵透
に耐え、成分のの移動を阻止し得る多成分系組成物の各
成分の隔離包装を目的とする包装体内蔵用包装袋を得る
ことを目的として研究を重ねた結果、アルミニゥム箔の
両面にそれぞれカルボキシル基変性オレフィン(共)重
合体を主成分とする樹脂層(A)を、カルボキシル基変
性オレフィン(共)重合体樹脂層が接着剤層を介せずに
直接アルミニゥム箔に接するように設けてなる複合材を
基材(D)として包装袋を製造することにより初期の目
的を達成し得ることを見出して本発明を完成したのであ
る。
さらに第2の発明として、前記アルミニゥム箔の両面
に設けた樹脂層の内、少なくとも一面に設けた樹脂層
が、前記カルボキシル基変性ポリオレフィン(共)重合
体を主成分とする樹脂層(A)およびオレフィン(共)
重合体を主成分とする樹脂層(B)からなる複合樹脂層
(C)であり、かつカルボキシル基変性ポリオレフィン
(共)重合体樹脂層(A)が直接アルミニゥム箔に接す
るように設けたものを完成したのである。すなわち第2
の発明は、第1の発明における両面の樹脂層(A)のう
ち少なくとも片面に、さらに樹脂層(B)を設けたもの
である。
本発明の包装体内蔵用包装袋の基材(D)を構成する
樹脂層(A)の主成分であるカルボキシル基変性オレフ
ィン(共)重合体としてはオレフィン類特にエチレンま
たはプロピレンの(共)重合体のカルボキシル基変性体
が適当であり、室温において非粘着性フィルム形成性の
ものが好ましい。カルボキシル基は化学的に結合した形
で有するものが適当であり、その導入方法には特に制約
はない。即ち、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸及びシトラコン酸等の重
合性不飽和カルボン酸或いはそれらの無水物等をオレフ
ィン(共)重合体の製造時に共重合成分として共重合さ
せる方法或いはオレフィン(共)重合体にグラフト重合
または他の不飽和重合性単量体と共にグラフト共重合さ
せる方法や無水マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸
等のジカルボン酸類をオレフィン(共)重合体に付加さ
せる方法等の常法を任意に選択することによりカルボキ
シル基を導入することが出来る。また、例えば水酸基を
有するオレフィン(共)重合体をマレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等の多価カルボン酸で半エステル化する
ことによってカルボキシル基を導入する方法等の合成法
を利用したものでもよい。また、カルボキシル基変性オ
レフィン(共)重合体はオレフィンおよびカルボキシル
基変性単量体以外の他の変性用単量体が共重合されてい
てもよい。これらの(共)重合体は必要により単独或い
は混合物として、または前記以外の(共)重合体類や樹
脂類と混合して使用される。
本発明の包装体内蔵用包装袋の基材(D)を構成する
複合樹脂層(C)の一方の層である樹脂層(B)の主成
分であるオレフィン(共)重合体としてはエチレンまた
はプロピレンの単独重合体および他のオレフィン類との
共重合体が好ましい。これらの(共)重合体類は分子量
分布、コンフォーメーションの相違等物理的構造の相異
によっても諸物性が異なってくるが、本発明の方法にお
いてはいづれも使用可能である。好ましいポリオレフィ
ン(共)重合体としては種々の構造のポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン−1、ポリ(4−メチルペン
テン−1)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体等であり、これらの(共)重合体
も必要により単独或いは混合物として、または前記以外
の(共)重合体類や樹脂類と混合して使用される。
各樹脂層(A)および(B)の厚さは各種の物性面か
らは厚い方が好ましいが、経済性、加工性や取扱いの面
からは必ずしも適当ではなく、数μ乃至100μ程度の範
囲にあればよく、特に制限はない。
本発明の内蔵用包装袋において使用するアルミニゥム
箔は特に制限はなく、一般に包装材として使用されるも
のであればよい。従って、必要により厚さは数μから数
100μのものも使用され、また硬質及び軟質のいづれの
箔も使用できる。また、アルミニゥム箔の表面には必要
により文字やデザインまたは着色皮膜を包装体の内容物
に耐性のある被覆剤やインキを使用して印刷等によって
施すことも可能である。
アルミニゥム箔の表面にカルボキシル基変性オレフィ
ン(共)重合体を主成分とする樹脂層(A)またはカル
ボキシル基変性オレフィン(共)重合体を主成分とする
樹脂層(A)およびオレフィン(共)重合体を主成分と
する樹脂層(B)とからなる複合樹脂層(C)を、カル
ボキシル基変性オレフィン(共)重合体樹脂層が直接ア
ルミニゥム箔に接するように積層する方法としては押出
しラミネート法によって各樹脂層をアルミニゥム箔上に
積層する方法或いはT−ダイまたはインフレーション押
出機によってカルボキシル基変性オレフィン(共)重合
体を主成分とする樹脂層(A)のフィルムおよびオレフ
ィン(共)重合体を主成分とする樹脂層(B)のフィル
ムを製造し、或いは共押出しによってカルボキシル基変
性オレフィン(共)重合体を主成分とする樹脂層(A)
およびオレフィン(共)重合体を主成分とする樹脂層
(B)とからなる複合樹脂層(C)のフィルムを製造
し、これらのフィルムをアルミニゥム箔に熱融着させる
方法が適当である。いづれの場合においてもアルミニゥ
ム箔とカルボキシル基変性オレフィン(共)重合体を主
成分とする樹脂層(A)とが接着するように積層する必
要がある。
例えば複合樹脂層(C)のフィルムのカルボキシル基
変性オレフィン(共)重合体を主成分とする樹脂層
(A)とアルミニウム箔とを接触させ、前記カルボキシ
ル基変性オレフィン(共)重合体を主成分とする樹脂層
(A)のビカット軟化点以上の温度で軽く圧着して仮接
着させ、得られた積層体を前記ビカット軟化点以上の温
度の雰囲気中に保持した後、前記ビカット軟化点以上の
温度で圧着することによりカルボキシル基変性オレフィ
ン(共)重合体を主成分とする樹脂層(A)とアルミニ
ゥム箔との強固な接着が得られる。
本発明の包装体内蔵用包装袋の製造においてはアルミ
ニゥム箔の両面にそれぞれカルボキシル基変性オレフィ
ン(共)重合体を主成分とする樹脂層(A)またはカル
ボキシル基変性オレフィン(共)重合体を主成分とする
樹脂層(A)およびオレフィン(共)重合体を主成分と
する樹脂層(B)とからなる複合樹脂層(C)を、カル
ボキシル基変性オレフィン(共)重合体樹脂層が直接ア
ルミニゥム箔に接するように設けてなる複合材を包装用
基材(D)とするが、封緘方法等の加工方法は通常の方
法で一般的な包装機械によって行なわれる。
(作用および効果) 本発明の包装体内蔵用包装袋の基材(D)を構成する
樹脂層(A)の主成分であるカルボキシル基変性オレフ
ィン(共)重合体は特にアルミニゥム箔に対する接着性
に寄与するものであり、各種の有機、無機の薬品に対す
る活性が小さく種々の分野に於ける包装体の主要内容物
や添加剤、例えば染色、顔料、香料、防腐剤、防黴剤、
殺菌剤、難燃剤、界面活性剤、触媒、有機および無機の
酸およびアルカリに対しても侵され難いため、包装袋の
基材(D)の外面の表面層としても適当であるがアルミ
ニゥム箔やオレフィン系プラスチックに対する熱封緘性
に優れているので内面の熱封緘性樹脂層として使用する
と効果が大きい。
本発明の包装体内蔵用包装袋の基材(D)を構成する
複合樹脂層(C)の一方の樹脂層(B)の主成分である
オレフィン(共)重合体は前記各種分野に於ける包装袋
の主要内容物や添加剤に対する抵抗性が非常に大きく、
物理的構造や共重合に於ける共単量体の種類や配合量の
選択により熱封緘性を示す樹脂層や耐熱性樹脂層とする
ことが出来る。従ってカルボキシル基変性オレフィン
(共)重合体を主成分とする樹脂層(A)の上に積層し
てオレフィン系(共)重合体を主成分とする耐熱性樹脂
層としたり、或いは耐熱性樹脂層に対する熱封緘層とす
ることが出来る。
本発明の包装体内蔵用包装袋の基材(D)はいづれか
の面の樹脂層を熱封緘性とすることにより熱封緘によっ
て包装袋に加工することが出来、基材(D)を構成する
樹脂層およびアルミニゥム箔の各層間は直接接着してい
るため包装体内容物による基材断面からの侵食や破壊が
生じない。
以下、実施例によって更に詳細に説明する。
[実施例1] フィルム1(樹脂層(A)のフィルム)の製造: アドマーNE070(三井石油化学工業(株)製カルボキ
シル基変性線状低密度ポリエチレン;ビカット軟化点87
℃、メルトインデックス1.0)のペレットから、インフ
レーションフィルム押出成形機を使用してシリンダー温
度160℃、ダイス温度197℃で厚さ30μのフィルムを製造
した。
フィルム2(樹脂層(C)のフィルム)の製造: 樹脂層(A)の成分としてフィルム1の例に記載した
アドマーNE070を使用し、樹脂層(B)の成分としてUP
ポリプロFM201−F(ユニオンポリマー(株)製ポリプ
ロピレン;ビカット軟化点135℃、メルトインデックス
8.0)を使用して二層インフレーション押出成形機を使
用してシリンダー温度165℃、ダイス温度200℃でフィル
ムを製造した。得られた複合樹脂層(C)のフィルムの
厚さは40μで、樹脂層(A)および(B)の厚さはそれ
ぞれ20μとした。
包装用基材(D1)の製造: 厚さ20μの軟質アルミニゥム箔の一面にフィルム2の
樹脂層(A)側を接触させて、170℃に設定したスケー
ル製加熱ロールとシリコーンゴム製圧胴とからなるプレ
スロールにより約4Kg/mの圧力で仮接着させた後、雰囲
気温度170℃の加熱炉中に10秒間保持し、更に前記と同
条件に設定したプレスロールで圧着して積層した。
次に、上記積層体のアルミニゥム箔の他面にフィルム
1を前記のフィルム2の積層作業と同様にして積層し、
目的の包装用基材(D1)を得た。
熱封緘強度試験: 得られた包装用基材(D1)をそれぞれフィルム1同士
およびフィルム1面とフィルム2面とを圧力3Kg/cm2で
1秒間の条件で180℃で熱封緘を行なった。これらの試
料の180度剥離強度の剥離速度200m/min.において測定し
たが、フィルム1面同士の場合は熱封緘強度が大で2000
g.を超えて基材破壊を生じた。フィルム1面と2面との
場合も1800g.で充分な熱封緘強度を示した。
耐薬品性試験: 前記の熱封緘試験に供したものと同じ試料を使用し10
cm×10cmに裁断した包装用基材(D1)をフィルム1面が
内面になるように円筒状にし、フィルム1面がフィルム
2面に重なるように5mm巾で熱封緘して円筒を作成し
た。円筒の両端は同様に5mm幅の熱封緘によりフィルム
1面同士の熱封緘部とし、ピロー包装袋の構造にした。
このピロー包装袋にはそれぞれ10%塩酸、10%苛性曹
達、メタノール、60%エタノール、トルエン、メチルエ
チルケトン、酢酸エチル、p−トルエンスルホン酸(5
%キシレン/ブタノール溶液)、オレンジ油、レモン
油、安息香酸ナトリウム(5%水溶液)、ラウリル酸ナ
トリウム(2%水溶液)、中性界面活性剤(ノニルフェ
ノール型、HLB=17、10%水溶液)の薬液を予め封入
し、さらに封入したものと同一の薬液中に浸漬し、40℃
で3ヶ月間放置後、包装用基材(D)およびその熱封緘
部分の状態を観察した。
包装用基材の各層および熱封緘部分の表面乃至界面に
明確な変化は観察されず、層間の接着が保持されてい
た。
[比較例1] フィルム2′の製造: 樹脂層(C)として実施例1で使用したUPポリプロFM
201−F(ユニオンポリマー(株)製ポリプロピレン;
ビカット軟化点135℃、メルトインデックス8.0)の単層
フィルムをインフレーション押出成形機によりシリンダ
ー温度165℃、ダイス温度200℃で製造した。得られたフ
ィルムの厚さは20μとした。
包装用基材(D1′)の製造: 実施例1において使用した同様のアルミニゥム箔の一
面に前記フィルム2′を二液性ポリウレタン系のドライ
ラミネーション用接着剤(武田薬品工業(株)製、タケ
ラックA310/タケネートA−3)を使用して通常の工程
により積層した。
次に、上記積層体のアルミニゥム箔の他面に実施例1
のフィルム1を前記フィルム2′と同様にドライラミネ
ーション用接着剤を使用して積層し、包装用基材(D
1′)を得た。
熱封緘強度試験: 得られた包装用基材(D1′)をそれぞれフィルム1面
同士およびフィルム1面とフィルム2′面とを実施例1
と同様にして熱封緘した。これらの試料の180度剥離強
度の剥離速度200m/min.において測定したが、フィルム
1面同士の場合は熱封緘強度が大で2000g.を超えて基材
破壊を生じ、フィルム1面と2′面との場合も1960g.と
大きい値を示した。
耐薬品性試験: 前記の熱封緘試験に供した同じ試料を使用して実施例
1におけると同様にしてピロー包装袋を作成し、同様に
耐薬品性試験を行なった。
アルミニゥム箔およびフィルム1と2′は大きな変化
は認められなかったがドライラミネーション用接着剤層
は安息香酸ナトリウム以外の薬液中に浸漬した場合は接
着強度をまったく失っているか、または剥離を生じてい
た。
[実施例2] フィルム3(樹脂層(A)のフィルム)の製造: アドマーQE050(三井石油化学工業(株)製カルボキ
シル基変性ポリプロピレン;ビカット軟化点120℃、メ
ルトインデックス27.0)のペレットから、実施例1にお
けるフィルム1の製造と同様にしてインフレーションフ
ィルム押出成形機を使用して厚さ30μのフィルムを製造
した。
包装用基材(D2)の製造: 厚さ20μの軟質アルミニゥム箔の一面に実施例1のフ
ィルム2の樹脂層(A)側を実施例1と同様に処理して
プレスロールで圧着、積層した。
次に、上記積層体のアルミニゥム箔の他面に前記フィ
ルム3を前記のフィルム2の積層作業と同様にして積層
し、目的の包装用基材(D2)を得た。
熱封緘強度試験: 得られた包装用基材(D2)をそれぞれフィルム3面同
士およびフィルム3面とフィルム2面とを圧力3Kg/cm2
で1秒間の条件で180℃で熱封緘を行なった。これらの
試料の180度剥離強度の剥離速度200m/min.において測定
したが、フィルム3面同士の場合は熱封緘強度が大で20
00g.を超えて基材破壊を生じた。フィルム3面と2面と
の場合も2000g.を超えて基材破壊を生じた。
耐薬品性試験: 前記の熱封緘試験に供したものと同じ試料を実施例1
と同様にそれぞれの薬液によって耐薬品性試験を行なっ
た。
包装用基材の各層および熱封緘部分の表面乃至界面に
明確な変化は観察されず、層間の接着が保持されてい
た。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用時に混合するべき多成分系組成物用の
    包装体において、少なくとも一成分を収納した包装体の
    中に、他成分を収容して内蔵させるための内蔵用包装袋
    であって、 アルミニゥム箔の両面に、 それぞれカルボキシル基変性ポリオレフィン(共)重合
    体を主成分とする樹脂層(A)を、 その樹脂層(A)が直接アルミニゥム箔に接するように
    設けてなる複合材を、基材(D)として使用することを
    特徴とする、内蔵用包装袋。
  2. 【請求項2】前記アルムニゥム箔の両面に設けた樹脂層
    の内、少なくとも一面に設けた樹脂層が、 前記カルボキシル基変性ポリオレフィン(共)重合体を
    主成分とする樹脂層(A)およびオレフィン(共)重合
    体を主成分とする樹脂層(B)からなる複合樹脂層
    (C)であり、 かつカルボキシル基変性ポリオレフィン(共)重合体を
    主成分とする樹脂層(A)が直接アルミニゥム箔に接す
    るように設けたものである、 請求項1記載の内蔵用包装袋。
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