JP2762884B2 - 送風機構 - Google Patents

送風機構

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JP2762884B2
JP2762884B2 JP4353807A JP35380792A JP2762884B2 JP 2762884 B2 JP2762884 B2 JP 2762884B2 JP 4353807 A JP4353807 A JP 4353807A JP 35380792 A JP35380792 A JP 35380792A JP 2762884 B2 JP2762884 B2 JP 2762884B2
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繁治 平良
秀一 工藤
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Daikin Kogyo Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送風機構に関するもの
で、特に流れの剥離を確実に防止できる送風機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の送風機構、例えば送風機において
は、特開平3−294699号公報に示すように、羽根
の負圧面側に略円形状の多数のディンプルを設けて羽根
表面での流れの剥離の低減を図っている。また実願平3
−44588号に開示されているように、送風路におい
ても、その壁面にディンプルを形成することによって付
着流れを形成し、流れの剥離を抑制するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記送風機構
に形成されているディンプルは、図5に示すように、深
さh、開口部53の開口寸法φの凹部51が部材52の
表面に多数形成された構成のものである。そしてこの凹
部51内に渦が発生する訳であるが、この渦は強力なも
のではないため、例えば空調室外ユニット用の送風機の
ように、空調機の運転状態によってその回転数が大きく
変化する場合、あるいは吸込側及び吹出側の負荷が、シ
ョートサーキット、蒸発器への着霜等によって大幅に変
化するような場合には、羽根の負圧面側に流れを付着し
得ないこともある。このため剥離の発生を確実に防止で
きず、これに起因して空力性能の低下、騒音の上昇とい
う不具合が生じている。
【0004】また空調室内ユニットの吹出口近傍のスク
ロール部壁面や風向変更板の壁面でも、流速が大きい場
合には、上記単独の凹部51に発生する渦では、流れを
充分に付着させることができず、剥離を確実に防止でき
ないという欠点がある。そして上記送風機の場合と同様
に流れの剥離に起因した空力性能の低下、騒音の上昇と
いう不具合、あるいは吹出風の風向調節性の低下という
不具合も生じる。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、流れの剥離を確
実に防止することができ、そのため空力性能を向上する
と共に、騒音の発生を抑制することが可能な送風機構を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の送風機
構は、第1凹部3の開口部5に、これよりも大きな開口
部6を有する第2凹部4を連設して成る構造の2重ディ
ンプル1を、送風機11の羽根12表面または送風路2
1の壁面に多数形成してあることを特徴としている。
【0007】また請求項2の送風機構は、上記送風機1
1の羽根12表面は、空調室外ユニットのプロペラファ
ンの負圧面15であることを特徴としている。
【0008】 さらに請求項3の送風機構は、上記送風
21の壁面は、空調室内ユニットの吹出口24近傍の
壁面29であることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1の送風機構では、ディンプルが第
1凹部3と第2凹部4とが連設した2重構造となってい
るので、このディンプル内には従来の単独のディンプル
の場合よりも強力な双子渦が発生する。したがって上記
2重ディンプル1が多数形成してある送風機11の羽根
12表面または送風路21の壁面では、上記渦により摩
擦が減少すると共に、付着性が向上するので、剥離の発
生を抑制し得る。
【0010】また請求項2の送風機構では、空調室外ユ
ニットのプロペラファンの羽根12の負圧面15側にお
いて付着性が向上するため、剥離が防止される。
【0011】請求項3の送風機構では、空調室内ユニッ
トの吹出口24での流速が大きくても吹出口24の近傍
の送風路21の壁面29において付着性が向上するた
め、剥離を防止できる。
【0012】
【実施例】次にこの発明の送風機構の具体的な実施例に
ついて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は送風
機の羽根表面または送風路の壁面に多数形成される2重
ディンプルの構造を示す断面図である。この2重ディン
プル1は、第1凹部3と第2凹部4とから構成されてい
る。第1凹部3は深さhで部材2に形成され 、開口
寸法φである開口部5を有している。第2凹部4は上
記第1凹部3にその軸心が同一となるように連設して形
成されており、その深さhは上記深さhよりも小さ
く、その開口寸法φが上記開口寸法φよりも大きい
開口部6を有している。
【0013】図2は第1実施例を示すもので、上記2重
ディンプル1が形成された空調室外ユニットのプロペラ
ファンの正面図である。図3は上記プロペラファンの羽
根の断面図である。このプロペラファン(送風機)11
は4枚の羽根12を有しており、矢印で示す回転方向に
対して前縁部13が空気の流入側であり後縁部14が流
出側となっている。そして羽根12の負圧面15側に
は、4枚ともに全面に同一大きさの上記2重ディンプル
1が同一配列で形成されている。なおこの2重ディンプ
ル1の配列は碁盤目状、千鳥状または無秩序でもよく、
またその大きさも不統一なものでよい。
【0014】上記構成のプロペラファン11が矢印方向
に回転すると、2重ディンプル1内には、従来の単独の
ディンプルよりも強力な双子渦が発生する。このためこ
の2重ディンプル1が多数形成されている羽根12の負
圧面15側では、上記強力な渦によって羽根12の前縁
部13側から流入した空気の付着性が向上し、また摩擦
が減少するため、剥離することなく後縁部14側に流出
することになる。このように羽根12の負圧面15側で
の剥離を上記渦によって抑制しているので、プロペラフ
ァンの空力性能の向上を図れると共に、騒音の発生も低
減できる。
【0015】図4は第2実施例を示すもので、2重ディ
ンプル1が形成された空調室内ユニットの送風路を説明
するための断面図である。同図において、22は本体ケ
ーシングであり、この本体ケーシング22の前面には吸
込口23が、また前面下部から底面にかけて吹出口24
がそれぞれ開口している。また本体ケーシング22の内
部には、熱交換器25、ファンロータ26が配設され、
さらにこのファンロータ26の背部にはスクロール部2
7が形成されている。このスクロール部27の下部は、
上記吹出口24に連続して送風路21を形成しており、
この送風路21は上記吸込口23から吸込まれ、熱交換
器25を経由した空気を吹出口24に案内している。ま
た28は風向変更板であり、上記吹出口24に設けられ
て吹出口24からの吹出風の吹出方向を制御している。
そして上記吹出口24の近傍のスクロール部27の壁面
29と上記風向変更板28とには、上述の2重ディンプ
ル1が多数形成されている。
【0016】上記構成の送風路21に、ファン26によ
って吹出口24に空気が送給されると、吹出口24近傍
のスクロール部27の壁面29に形成された2重ディン
プル1内には、従来の単独のディンプルの場合よりも強
力な双子渦が発生する。このため流速の大きい吹出口2
4の近傍のスクロール部壁面29においては、上記強力
な渦により摩擦が減少すると共に、吹出風が上記壁面2
9に充分に付着して流れることになる。したがって吹出
口24の有効利用面積が増加し、流れに偏りがなくなっ
て均一な流れに近づくので、吹出流速は減少し、風向変
更板28への衝突による損失が抑制され、空力性能が向
上することになる。さらに風向変更板28にも2重ディ
ンプル1を形成しているので、この2重ディンプル1に
よって発生する強力な渦により、この変更板28に沿う
付着流れも形成される。
【0017】以上の説明のように上記第2実施例の空調
室内ユニットの送風路21の壁面29でも、2重ディン
プル1によって発生する強力な渦によって流れの剥離を
充分に低減して整流化するので、騒音の発生を抑制でき
ると共に、空力性能を向上することができる。
【0018】また風向変更板28においても2重ディン
プル1によって発生する強力な渦によって付着流れが形
成できるので、風向調節性を一段と向上し得る。
【0019】
【発明の効果】以上のように請求項1の送風機構では、
2重ディンプル内に強力な双子渦が発生するので、送風
機の羽根表面または壁面に流れを充分に付着させて、流
れの剥離を確実に防止できるので、騒音を低下すると共
に、空力性能を向上することが可能となる。
【0020】また請求項2のようにすれば、空調室外ユ
ニットのプロペラファンの負圧面側での剥離が防止でき
るので、プロペラファンの空力性能の向上、及び騒音の
発生の低減を図ることができる。
【0021】請求項3のようにすれば、吹出口近傍の送
風路の壁面での流れの剥離が防止できるので、騒音の発
生の低減、及び空力性能の向上が図れると共に、流れが
整流化されることにより、吹出口での風向調節性の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の送風機構に形成される2重ディンプ
ルの構造を示す断面図である。
【図2】第1実施例を示すもので、上記2重ディンプル
が形成された空調室外ユニットのプロペラファンの正面
図である。
【図3】上記プロペラファンの羽根の断面図である。
【図4】第2実施例を示すもので、上記2重ディンプル
が形成された送風路の壁面を説明するための空調室内ユ
ニットの断面図である。
【図5】従来のディンプルの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 2重ディンプル 3 第1凹部 4 第2凹部 5 開口部 6 開口部 11 送風機 12 羽根 15 負圧面 21 送風路 24 吹出口 29 壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/66 F04D 29/32 F04D 29/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1凹部(3)の開口部(5)に、これ
    よりも大きな開口部(6)を有する第2凹部(4)を連
    設して成る構造の2重ディンプル(1)を、送風機(1
    1)の羽根(12)表面または送風路(21)の壁面に
    多数形成してあることを特徴とする送風機構。
  2. 【請求項2】 上記送風機(11)の羽根(12)表面
    は、空調室外ユニットのプロペラファンの負圧面(1
    5)であることを特徴とする請求項1の送風機構。
  3. 【請求項3】 上記送風路(21)の壁面は、空調室内
    ユニット吹出口(24)近傍の壁面(29)であること
    を特徴とする請求項1の送風機構。
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JP5515222B2 (ja) * 2007-02-13 2014-06-11 ダイキン工業株式会社 送風機の羽根車
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