JP2761846B2 - 電動式油圧工具 - Google Patents

電動式油圧工具

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JP2761846B2
JP2761846B2 JP6295012A JP29501294A JP2761846B2 JP 2761846 B2 JP2761846 B2 JP 2761846B2 JP 6295012 A JP6295012 A JP 6295012A JP 29501294 A JP29501294 A JP 29501294A JP 2761846 B2 JP2761846 B2 JP 2761846B2
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NIPPON DENCHI KK
Izumi Seiki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線の接合や切断等処理
において使用する電動式油圧工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】工具ボディに油圧ポンプとオイルタンク
とモータを付設し、モータを駆動し、前記油圧ポンプを
操作してオイルタンクの作動油を工具ボディの前端部の
シリンダに圧送し、ピストンを駆動してダイスによる電
線の圧着や切断等を行うようにした携帯型の電動式油圧
工具としては、例えば、図7の部分破断側面図及び図8
の要部平断面図に示した形状の油圧圧着工具が市販され
ている。図7に示したように、この油圧圧着工具Bは、
シリンダ61と油圧回路62とを形設し、ポンププラン
ジャ63を配置した工具ボディ64の後部(図示右方
部)に、オイルタンク65を付設すると共に、工具ボデ
ィ64の下部(図示下方部)にカムクランク機構からな
るポンププランジャ駆動部66を接続し、このポンププ
ランジャ駆動部66に減速機67及びモータ68を前記
オイルタンク65に平行して付設してある。
【0003】また、油圧回路62においては、工具ボデ
ィ64のオイルタンク側にストレーナ付き吸入弁69と
自動吸入弁用ストレーナ70と高圧規制弁71を挿置し
(図8)、工具ボディ64のシリンダ室側には吐出弁7
2(図8)と自動吸入弁73を挿置し、プッシュピン7
4を備える戻し弁75とポンププランジャ63とは工具
ボディ64の中間部に上下方向に配置されている。さら
に、工具ボディ64のシリンダ外周部にはシリンダーヘ
ッド76を取り付け、さらに工具ヘッド77を取り付
け、この工具ヘッド77に固定ダイス78を取り付ける
と共に、シリンダ61に収裝された出力ピストン79の
前端には可動ダイス80を取り付けてあり、そして、工
具ボディ64の下部にはハウジング81を延長してハン
ドル部81aを形設し、このハンドル部81aの下端部
には充電式の電池82を着脱可能に取り付けてある。
【0004】起動スイッチ83を押すと、電池82によ
る電力によってモータ68が作動し、工具ボディ64の
ポンププランジャ63が往復動してオイルタンク65の
作動油を、吸入弁69を介して吸引し、吐出弁72を経
由して、工具ボディ64に固定された早送りピストン付
きインナーパイプ84内の油路85に送り、出力ピスト
ン79を早送りし、出力ピストン79の設定負荷に応じ
て高圧送りに変えて固定ダイス78と可動ダイス80と
による電線と端子との圧着作業が行われるようにしてあ
る。
【0005】作業終了後は、戻しスイッチ86を押すこ
とにより、プッシュピン74を押して戻し弁75を開
き、作動油をオイルタンク65に戻し、戻しバネ87の
戻し力により出力ピストン79を原位置に復帰させるよ
うにしている。この早送りピストン付きインナーパイプ
84において、88は出力ピストン作動圧切り換えのた
めの低圧規制弁で、89はシリンダ室の作動油を戻すた
めの戻り弁である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7及
び図8の油圧圧着工具Bは、工具ボディ64に対して、
オイルタンク65とポンププランジャ駆動部66と減速
機67とモータ68とがそれぞれ独立的に外接状態で付
設されているので、その合計重量は重く、また、オイル
タンク65が工具内において比較的に大きい容積を保持
していることもあって、比較的狭隘な場所で使用される
ことが多い割りに、油圧圧着工具Bが全体的に重く且つ
大きく、その操作性が問題になることがあり、さらに改
善が要望されていた状況にあった。
【0007】本発明は以上のような状況を配慮してなさ
れたもので、その目的は、このような電動式油圧工具を
さらに小型化し、操作性及び作業性の向上が図られ、携
帯型として好適に使用できる電動式油圧工具の提供にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ポンププランジャと共に吸入弁と吐出弁
と高圧規制弁と戻し弁とを備える油圧回路を内設し、前
端部にシリンダを形設してピストンを収裝し、且つ、工
具ヘッドを取り付けた工具ボディに、オイルタンクと前
記ポンププランジャを偏心軸機構により直線往復駆動す
る減速機付きモータを備えるパワーユニットとを付設し
た電動式油圧工具において、前記工具ボディの後部に後
方に開口する空洞部を形設して前記パワーユニットの前
部を螺挿し、前記空洞部内に前記工具ボディと前記パワ
ーユニット間の間隙によって形成した油室を前記油圧回
路と前記オイルタンク間に介在させると共に、作動油の
吐出油路と戻り油路に兼用する戻し弁室を設け、該戻し
弁室と共に前記吸入弁と前記ポンププランジャと前記高
圧規制弁とを頭部の高さを略揃えて前記工具ボディの上
面に配置し、且つ、前記ポンププランジャと前記戻し弁
室間に前記吐出弁を介在させ、前記オイルタンクを上下
方向に長い略長方形状に形成して前記工具ボディの後壁
面に当接状態で前記パワーユニットの周面に囲繞的に取
り付けた電動式油圧工具とするものであり、また、前記
オイルタンクは、前記空洞部を囲む円形の凸条を形設し
た前記工具ボディの後壁面と前記凸条と凹凸関係となる
円形の二重凸条を形設したシールリングとの間に前記オ
イルタンクの開口縁部を挟持し、前記パワーユニットに
よる前記シールリングの押圧によって前記工具ボディに
取り付けた電動式油圧工具とするものである。
【0009】
【作用】起動スイッチを入れてモータを作動させると、
パワーユニットにおいて、モータの回転は減速機により
減速されて出力され、出力回転軸に形成した偏心軸機構
によりポンププランジャの直線往復運動に変換される。
ポンププランジャの油圧ポンプ操作により、オイルタン
クの作動油は、空洞部の油室を経由し、工具ボディの吸
入弁とポンププランジャと吐出弁と戻し弁室による油圧
回路を経由してシリンダ室に圧送されてピストンを前進
駆動させ、また、高圧規制弁により所定圧力に保持さ
れ、電線の圧着等油圧作業が行われる。作業の終了後、
戻しスイッチを入れると、戻し弁が開弁してシリンダ室
の作動油は戻し弁室と空洞部の油室を経由してオイルタ
ンクに戻り、ピストンは後退する。
【0010】工具ボディの後部に空洞部を設け、パワー
ユニットの前部を螺入的に挿入配置することにより油圧
工具は工具ボディ内部にパワーユニットが取り込まれた
状態となって全長が短くなり、軽量小型化する。また、
工具ボディとパワーユニット間に形成される間隙空間を
油室とし、作動油の戻し弁室をシリンダ室への吐出油路
に利用することにより、油圧回路における油路が短く且
つ少なくなると共に吸入弁等弁本体の配置についての制
約が少なくなり、主要弁体を工具ボディの上部にまとめ
て工具ボディの幅寸法を短縮する等の薄肉化が可能とな
り、工具を軽量小型化することができる。
【0011】さらに、オイルタンクを工具ボディの後壁
面に当接状態で且つ送油口を設けたパワーユニットの周
面に囲繞的に取り付けるようにすることにより、オイル
タンクを、従来のように独立的なものとすることなく、
工具ボディの形状に合わせて上下方向に長い長方形状に
形成し、オイルタンクの容量を縮減することなく、前後
方向寸法を短縮でき、工具を小型化できると共に、上記
の空洞部の油室形成と相俟って、大容量の作動油を確保
できる。
【0012】前記オイルタンクの工具ボディ側への密接
固定は、工具ボディ後壁面に前記空洞部を囲むように円
形の細い凸条を形設し、この凸条と凹凸関係となる二重
の凸条を形設したシールリングとでオイルタンクの開口
縁部を挟持させ、このシールリングを空洞部に挿入する
時のパワーユニットの押圧力で締め付けることで可能で
ある。
【0013】
【実施例】以下、実施例による図面によって、本発明の
電動式油圧工具を説明する。図1は本発明による電動式
油圧圧着工具の部分破断側面図、図2は図1の油圧圧着
工具の要部を示す拡大側断面部、図3は図1の油圧圧着
工具のオイルタンク部分を示す拡大側断面図、図4は図
2のIV−IV線に沿う拡大断面図、図5は図2のV−V線
に沿う拡大断面図、図6は図1の油圧圧着工具の要部平
面図である。
【0014】図1の電動式油圧圧着工具Aは、工具ボデ
ィ1にポンププランジャ2を配置し、油圧回路3を内設
すると共に、工具ボディ1の後部(図示右方部)に後方
に開口する空洞部4を形設し、この空洞部4に前記ポン
ププランジャ2を駆動するパワーユニット5の前部(図
示左方部)を挿入的に取り付けるようにし、また、工具
ボディ1の後壁面に接してパワーユニット5の外周に囲
繞的に略長方形のオイルタンク6を取り付けてある。
【0015】工具ボディ1の前部はシリンダ7に形設
し、その内部のシリンダ室8には戻しバネ9で後方に付
勢される状態に出力ピストン10を収裝し、この出力ピ
ストン10の内部に形設した内部シリンダ室11にはイ
ンナーパイプ部12aを一体にして形成した早送りピス
トン12を収裝し、インナーパイプ部12aの基端部を
シリンダ室8の底部部分において工具ボディ1にねじ込
みによって固定してある。シリンダ7の外周にはシリン
ダーヘッド13を螺合させ、このシリンダーヘッド13
に工具ヘッド14を取り付け、さらに工具ヘッド14に
固定ダイス15を取り付けることにより、出力ピストン
10の先端部に取り付けた可動ダイス16との間で圧着
等の仕事が行えるようにしてある。
【0016】また、工具ボディ1とオイルタンク6とパ
ワーユニット5とを被ってハウジング17を施し、この
ハウジング17を下方に延伸してハンドル部17aに形
成して起動スイッチ18と戻しスイッチ19を配置し、
さらに、ハンドル部17aの下部には充電式電池20を
着脱可能に取り付けてある。
【0017】図2に拡大して示すように、パワーユニッ
ト5は、モータ21と、このモータ21の回転を減速す
る減速機22と、この減速機22からの出力回転軸23
と、この出力回転軸23の一部と減速機22を被う減速
機ケース24と、出力回転軸23を工具ボディ1と減速
機ケース24とに保持する一対のベアリング25A,2
5Bとからなっている。出力回転軸23の先端部に偏心
軸部23aを形成し、この偏心軸部23aにはニードル
軸26を介して外輪27を施してあり、減速機ケース2
4はこの偏心軸部23a部分を除いた出力回転軸23部
分と減速機22とを一体に被う状態にしてある。また、
減速機ケース24の出力回転軸23側の外周には複数の
送油口28を設けてあり、オイルタンク6はこの送油口
28部分の外周を囲繞する状態で取り付けるようにして
ある。
【0018】図3に示すように、オイルタンク6は、工
具ボディ1の後壁面に略面積を合わせて弾性ゴム材によ
り上下方向に長い長方形状につくられて前後側面に取付
け用の前側面開口縁部29Aと後側面開口縁部29Bを
有している。工具ボディ1の後壁面には穿設した空洞部
4の開口を囲んで細い円形の凸条30を形設してあり、
この凸条30部分にオイルタンク6の前側面開口縁部2
9Aをあてがい、さらに、この開口縁部29Aに重ねる
ように前記凸条30と凸凹関係に屈曲通路をつくる円形
の二重凸条31を形設したシールリング32をあてが
い、このシールリング32を前記空洞部4へのパワーユ
ニット5の螺入を利用して減速機ケース24部分で押圧
することにより、所謂ラビリンス式にオイルタンク6の
前側面開口縁部29A部分をシーリングして油漏れを防
止させるようにしてある。オイルタンク6の後側面開口
縁部29Bは通常のシーリングのように減速機ケース2
4にOリング33で止め付けてシーリングしてある。従
って、少なくとも前側面開口縁部29Aは、後側面開口
縁部29BのようなOリングによるシーリングのための
外方への張出を不要としオイルタンク6の前後方向寸法
の短縮が図られている。
【0019】図3の空洞部4内において、前記したよう
に、工具ボディ1とパワーユニット5との間には間隙を
利用した形に油室34を形設してあり、出力回転軸23
と減速機ケース24との間には間隙を設けて作動油の通
路35とし、オイルタンク6は送油口28とこの回転軸
周りの通路35とを経由して油室34に連通するように
してある。
【0020】工具ボディ1には、図4のように、偏心軸
部23aにニードル軸26を介して周裝した外輪27に
バネで付勢的に外接するポンププランジャ2を内設させ
てあり、このポンププランジャ2は油室34内で外輪2
7に接触するようにしてあるが、その付勢力は頭部の調
整ネジによるバネ力の調整によるようにしてある。
【0021】また、図2のように、このポンププランジ
ャ2の後方に頭部の調整ネジ部の高さを揃え、平行して
鋼球とバネによる吸入弁36を設け、油路37により、
ポンププランジャ2を収裝するプランジャ室39と前記
油室34とを仲介的に連通させてあり、また、ポンププ
ランジャ2の前方には平行してバネと鋼球による戻し弁
40を設けてある。
【0022】この戻し弁40は、図5にもみられるよう
に、工具ボディ1の下部側に戻し弁40の鋼球を押し上
げるプッシュピン40aを突出させ、鋼球の下部側には
油室34に連通する油路53(図2)を設けているが、
この戻し弁40を収裝する戻し弁室41は上下に長く形
設して上端を閉鎖し、図2のように、この戻し弁室41
上部と交差する形に水平方向の鋼球とバネによる吐出弁
42を設けて油路38を経由して前記プランジャ室39
と連通できるようにしてある。戻し弁室41は中間部で
前記早送りピストン12のインナーパイプ部12aの油
路44を介して出力ピストン10の内部に形設された内
部シリンダ室11に連通するようにしてある。
【0023】また、図5のように、戻し弁40の両側に
は左右対称に頭部の調整ネジ部の高さを揃え、上下方向
に平行に鋼球とバネによる低圧規制弁45と弁とバネに
よる高圧規制弁46を設けてある。戻し弁室41はまた
中間部で油路47を介して低圧規制弁室48に接続し、
低圧規制弁室48にはシリンダ室8に連通する高圧油路
49を接続してある。また、高圧規制弁46はシリンダ
室8底部と連通する油路43と空洞部4の油室34に連
通する図示しない油路を有し、シリンダ室8即ち連通す
る油路43が規定の圧力に達したとき開放する。
【0024】即ち、本電動式油圧圧着工具Aにおいて
は、図6の平面図に示したように、上方からみて、吐出
弁42と戻し弁40とポンププランジャ2と吸入弁36
とを前後方向に配置し、戻し弁40と低圧規制弁45と
高圧規制弁46とを左右方向に配置してあり、シリンダ
7とオイルタンク6とパワーユニット5の幅寸法を揃
え、工具ボディ1内に空洞部4による油室34を構成さ
せることにより、工具ボディ1の中間部の幅寸法を短縮
させるようにしてある。
【0025】詳細は図示しないが、図2に示したよう
に、シリンダ室8底部のやや下部側には出力ピストン1
0の前進移動に伴う負圧を補うべく、油路52(図5)
により、空洞部4の油室34を経由してオイルタンク6
に連通する自動吸入弁50を左右一対に設け、早送りピ
ストン12の早送りによる作動油の移動に対応して油を
補給できるようにしてある。なお、本電動式油圧圧着工
具Aにおいては、ハウジング17の頂部を、部分的に着
脱自在に形成し、上記の吸入弁36の弁作動圧等の調整
が容易に行えるようにしてある。
【0026】出力ピストン10に内裝する早送りピスト
ン12は後記するように、シリンダ室8から内部シリン
ダ室11へ圧油を戻すための鋼球とバネによる戻り弁5
1を有している。また、出力ピストン10の先端部は小
径に形成して鋼球とバネを用いたボールノック式構造と
し、可動ダイス16をワンタッチ的に着脱できるように
してある。
【0027】以上のように構成されたこの電動式油圧圧
着工具Aにおいては、起動スイッチ18を指で押すこと
により、モータ21が作動し、減速機22からの出力回
転軸23が回転し、偏心軸部23aに当接しているポン
ププランジャ2が上下往復動する。これに伴い、オイル
タンク6の作動油は送油口28から出力回転軸23周り
の通路35と油室34と吸入弁36とを経由して吸引さ
れ、吐出弁42と戻し弁室41を経由してインナーパイ
プ部12aの油路44を経由して内部シリンダ室11内
に入り、出力ピストン10は戻しバネ9の力に抗して早
送りされる。
【0028】被圧着物を介して固定ダイス15と当接し
て可動ダイス16に荷重がかかるようになり、内部シリ
ンダ室11内の油圧力が所定圧力に達すると、戻し弁室
41に連通する低圧規制弁45が開き、高圧油路49を
通して出力ピストン10背部のシリンダ室8内に圧油が
供給され、内部シリンダ室11における加圧と共に出力
ピストン10の大径部を押し、出力ピストン10の全受
圧面積にかかる圧力による高圧力を作用させる。所定圧
力に達すれば高圧規制弁46を作動させ、圧力を開放さ
せる。
【0029】圧着作業が終了すれば、起動スイッチ18
から指を離し、戻しスイッチ19を押すことにより、プ
ッシュピン40aが押され、戻し弁40が開弁し、内部
シリンダ室11の作動油がインナーパイプ部12aの油
路44を経由して戻し弁40に連通する油路53からオ
イルタンク6に戻り、シリンダ室8の作動油も戻り弁5
1と内部シリンダ室11を経由してオイルタンク6に戻
ることになり、戻しバネ9の付勢力により出力ピストン
10は後退し、被圧着物を解放すると共に原位置に復帰
する。
【0030】以上のように、この電動式油圧圧着工具A
は、特徴的に、工具ボディ1内に空洞部4を形設してポ
ンププランジャ2を駆動させるパワーユニット5の前部
を組込ませ、工具ボディ1とパワーユニット5間に空洞
部4内の間隙による油室34を形成させ、さらに、戻し
弁室41をシリンダ室8に近接して上下方向に配置して
作動油の吐出油路及び戻り油路に兼用させると共に、こ
の戻し弁室41の両側に左右対称に上下方向の低圧規制
弁45と高圧規制弁46とを、また、戻し弁室41の後
方に上下方向のポンププランジャ2と吸入弁36とを、
それぞれ、頭部の高さを揃えて一側即ち上面に纏めて配
置し、吸入弁36と高圧規制弁46とそして自動吸入弁
50とを空洞部4の油室34を経由してオイルタンク6
に連通するようにしたことにより、油圧回路3における
各油路の長さを極力短くすることができ、特に図4に示
したように、工具ボディ1のポンププランジャ2と吸入
弁36部分の幅寸法dを短縮し、下部周面の径を縮小し
て空洞部4周りの薄肉化を可能にし、電動式油圧圧着工
具Aの軽量化を具現しているものである。
【0031】また、オイルタンク6を、独立的に場所を
占めさせることなく、工具ボディ1に当接させた状態で
減速機ケース24の周面に取り付けると共に、上記の高
圧規制弁46等各油圧弁を上下方向に配置した工具ボデ
ィ1に合わせて上下方向に長い寸法とすることにより、
前後方向寸法を節減し、オイルタンクの容量を特に減量
することなく、工具の小型化を可能としているものであ
る。
【0032】なおまた、上記の各弁本体やポンププラン
ジャ等の頭部を上面に纏めてあるので、この電動式油圧
圧着工具Aのハウジング17の頂部を部分的に取り外し
自在に構成することにより、バネ力調整による各弁の作
動圧調整等が容易に可能となっている。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は次の効果を奏する。 (1) 工具ボディの後部に空洞部を形設して、ポンププラ
ンジャを駆動するパワーユニットの前部を組み込ませる
ようにしたので、工具のパワーユニットを従来のように
工具ボディの下部又は後部にそのまま取り付ける場合に
比べて大幅に軽量小型化できる。
【0034】(2) 戻し弁室を作動油の吐出経路と戻し経
路に兼用し、吸入弁等各弁本体を工具ボディの上部側に
配置し、空洞部とパワーユニット間をオイルタンクに連
通する油路に利用できるようにしたので、油路が短くて
済み、従って、工具ボディの幅寸法を短縮でき、下部側
の周面部の径を縮小して薄肉化でき、工具をさらに軽量
小型化できる。
【0035】(3) オイルタンクを、独立的に形成して工
具ボディに付設することなく、減速機ケース周面の空間
を利用し、且つ、工具ボディに当接状態で取り付けるよ
うにしたので、オイルタンクを工具ボディの寸法に合わ
せる形で、上下方向に長いが前後方向に短い長方形状に
形成することができ、また、空洞部内の油路を合わせて
作動油の大容量を確保しつつ、工具を小型化できる。
【0036】(4) また、吸入弁等各弁本体を高さを揃え
て調整可能に工具上面に纏めたので、弁の作動圧等の調
整が容易で、メインテナンスに際しての組立性もよく、
さらに、工具の生産時における加工性もよい等の付帯的
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動式油圧圧着工具の部分破断側
面図である。
【図2】図1の電動式油圧圧着工具の要部を示す拡大側
断面図である。
【図3】図1の電動式油圧圧着工具のオイルタンク部分
を示す拡大側断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】図1の油圧圧着工具の要部平面図である。
【図7】従来の電動式油圧圧着工具の部分破断側面図で
ある。
【図8】図7の電動式油圧圧着工具の要部平断面図であ
る。
【符号の説明】
A 電動式油圧圧着工具 1 工具ボディ 2 ポンププランジャ 3 油圧回路 4 空洞部 5 パワーユニット 6 オイルタンク 7 シリンダ 8 シリンダ室 9 戻しバネ 10 出力ピストン 11 内部シリンダ室 12 早送りピストン 12a インナーパイプ部 13 シリンダーヘッド 14 工具ヘッド 15 固定ダイス 16 可動ダイス 17 ハウジング 17a ハンドル部 18 起動スイッチ 19 戻しスイッチ 20 充電式電池 21 モータ 22 減速機 23 出力回転軸 23a 偏心軸部 24 減速機ケース 25A,25B ベアリング 26 ニードル軸 27 外輪 28 送油口 29A 前側面開口縁部 29B 後側面開口縁部 30 凸条 31 二重凸条 32 シールリング 33 Oリング 34 油室 35 通路 36 吸入弁 37,38,43,44,47 油路 39 プランジャ室 40 戻し弁 40a プッシュピン 41 戻し弁室 42 吐出弁 45 低圧規制弁 46 高圧規制弁 48 低圧規制弁室 49 高圧油路 50 自動吸入弁 51 戻り弁 52,53 油路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−31647(JP,A) 実開 平6−63283(JP,U) 実開 平2−128855(JP,U) 実開 平2−130769(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25F 5/00 B25B 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンププランジャと共に吸入弁と吐出弁
    と高圧規制弁と戻し弁とを備える油圧回路を内設し、前
    端部にシリンダを形設してピストンを収裝し、且つ、工
    具ヘッドを取り付けた工具ボディに、オイルタンクと前
    記ポンププランジャを偏心軸機構により直線往復駆動す
    る減速機付きモータを備えるパワーユニットとを付設し
    た電動式油圧工具において、前記工具ボディの後部に後
    方に開口する空洞部を形設して前記パワーユニットの前
    部を螺挿し、前記空洞部内に前記工具ボディと前記パワ
    ーユニット間の間隙によって形成した油室を前記油圧回
    路と前記オイルタンク間に介在させると共に、作動油の
    吐出油路と戻り油路に兼用する戻し弁室を設け、該戻し
    弁室と共に前記吸入弁と前記ポンププランジャと前記高
    圧規制弁とを頭部の高さを略揃えて前記工具ボディの上
    面に配置し、且つ、前記ポンププランジャと前記戻し弁
    室間に前記吐出弁を介在させ、前記オイルタンクを上下
    方向に長い略長方形状に形成して前記工具ボディの後壁
    面に当接状態で前記パワーユニットの周面に囲繞的に取
    り付けたことを特徴とする電動式油圧工具。
  2. 【請求項2】前記オイルタンクは、前記空洞部の開口を
    囲む円形の凸条を形設した前記工具ボディの後壁面と前
    記凸条と凹凸関係となる円形の二重凸条を形設したシー
    ルリングとの間に前記オイルタンクの開口縁部を挟持
    し、前記パワーユニットによる前記シールリングの押圧
    によって前記工具ボディに取り付けたことを特徴とする
    請求項1に記載の電動式油圧工具。
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