JP2761313B2 - 電気掃除機の床用吸込具 - Google Patents

電気掃除機の床用吸込具

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JP2761313B2
JP2761313B2 JP3312974A JP31297491A JP2761313B2 JP 2761313 B2 JP2761313 B2 JP 2761313B2 JP 3312974 A JP3312974 A JP 3312974A JP 31297491 A JP31297491 A JP 31297491A JP 2761313 B2 JP2761313 B2 JP 2761313B2
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rotating
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憲治 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータで回転する回転
ブラシを有する電気掃除機の床用吸込具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の床用吸込具は、一般にパワーブ
ラシと呼ばれている。しかし、従来のパワーブラシはじ
ゅうたん掃除を専用としたものでたたみ、床面の掃除の
時は回転ブラシの回転を停止させていた。
【0003】そこで、たたみ、床面上でも回転ブラシを
回転させて使用できるパワーブラシを本願発明者は平成
3年特許願第211843号で発明している。該発明の
パワーブラシは、回転ブラシに装着した掃除体を掃除面
によって使い分けるために、回転ブラシを正逆回転手段
によって回転方向を変えたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に回転ブラシを有
する床用吸込具で掃除面を掃除する場合、床用吸込具を
前方に移動させた時に回転ブラシの回転を利用して床用
吸込具に自走力を与えて床用吸込具の操作力を軽くして
いる。そのため回転ブラシの回転方向は、いかなる掃除
面においても同方向が望ましい。
【0005】ところが前記特願平3−211843号の
ものにおいては、掃除面によって回転ブラシの回転方向
を切替えているため、正回転ではパワーブラシの操作性
は軽いが、逆回転ではパワーブラシの操作性が重くなる
原因になっていた。
【0006】また、一般に回転ブラシの駆動源として用
いられているモータは整流子モータであり、該モータを
常に正逆回転で使用すると正回転のみで使用する場合に
比べて寿命が短くなる問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブラシベースにブラシブレード等の掃
除体を装着してなる回転ブラシを具備した電気掃除機の
床用吸込具において、前記回転ブラシの中空部に前記ブ
ラシベースを移動可能に設けて前記回転ブラシの外周面
より異なる種類の掃除体を突出可能に設け前記回転ブ
ラシの回転数が大なる時は一方の掃除体のみを外周面よ
り突出させるとともに、前記回転ブラシの回転数が小な
るときは他方の掃除体のみを外周面より突出させるスプ
リング,重り等よりなる突出手段を備えてなるものであ
る。
【0008】
【作用】上記のように構成された床用吸込具で掃除する
と、回転ブラシの回転数が大なるときは、一方の掃除体
が回転ブラシの外周より突出して掃除面を掃除すること
ができ、回転ブラシの回転数が小なるときは、他方の掃
除体が回転ブラシの外周より突出して掃除面を掃除する
ことができる。
【0009】なお、回転数が大なるときに回転体より突
出する一方の掃除体をじゅうたん掃除用の掃除体とし、
回転数が小なるときに回転体より突出する他方の掃除体
をたたみ、床用掃除用の掃除体とするとそれぞれの掃除
面に適した掃除ができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の床用吸込具の要部断面図、
図2は同じく回転ブラシの要部断面図で回転ブラシの回
転数が小なる場合のブラシベースの状態を示す図であ
る。図3は同じく図2の分解斜視図、図4は回転ブラシ
の回転数が大なる場合のブラシベースの状態を示す図で
ある。
【0011】本発明の床用吸込具1は、本体2とソリ3
と吸口パイプ4とカバー5で外観が構成され、内部に
は、回転ブラシ6を回転させる駆動源としてのモータ7
が装着され、モータ軸7aと回転ブラシ6はベルト8で
連結されている。9はソリ3に設けられた前輪で、10
は後輪である。11は床用吸込具1の外周に巻着された
バンパーである。
【0012】前記回転ブラシ6は、図2,図3に示す如
く構成されている。すなわち、ブラシベース21の両端
に軸22がインサートされ一端が突出している。またブ
ラシベース21の両端の一部はスプリング23の受け部
24を切欠している。さらに、ブラシベース21には、
前記スプリング23の受け部24の面と直角に掃除体2
5,26が固着されている。掃除体25はたたみ、床面
を掃除するために動物の毛や合成樹脂製の繊維からなる
ブラシで、掃除体26はじゆうたん面を掃除するために
ゴムや塩化ビニール製のブレードからなっている。な
お、ブラシベース21の中央部でブレード26側に重り
27が設けられている。
【0013】上記構成のブラシベース組品28を内蔵す
るために回転体29を中空に構成する。該回転体29は
回転体A30,回転体B31と回転軸32から構成され
ている。
【0014】回転体A30は断面形状が半円形で一端に
ギャ33が形成され、半円形の頂上部には、ブラシベー
ス21に固着された掃除体25が上下自在に移動する長
方形の穴34が設けられている。また半円形の両端には
他方の半円形の回転体B31の両端に設けられた溝35
と嵌合するための突起部36が設けられている。
【0015】他方の半円形の回転体B31は上記回転体
Aとほぼ対称に成形されている。すなわち、一端にギャ
37が一体に形成され、半円形の頂上部には、ブラシベ
ース21に固着された掃除体26が上下自在に移動する
長方形の穴38が設けられている。
【0016】なお、ブラシベース21のスプリング受け
部24の面にはスプリング23の抜け止めの穴24aが
設けられ、該穴24aに対向して、回転体B31にも穴
31aが設けられている。
【0017】回転体A30と回転体B31との間にブラ
シベース組品28とスプリング23を介在させて回転体
A30の突起部36と回転体B31の溝35とを嵌合さ
せて溶着または接着によってブラシベース組品28を装
着する。
【0018】上記のように嵌合された回転体A30,回
転体B31の両側に回転軸32が取付けられ回転ブラシ
6が形成される。前記回転軸32は、回転体A,B,3
0,31に対向して円盤状に形成され、一端には軸39
が設けられ、他端にはブラシベース21の軸22の軸受
40が設けられている。該軸受40はブラシベース21
が上下自在に移動するよう長円形の溝41が形成されて
いる。なお、回転軸32は左右同形状のものを用いてい
る。
【0019】次に本発明の床用吸込具の動作について説
明する。図示しない電気掃除機本体に接続されたホー
ス,延長管の先端に本発明の床用吸込具1を取付けホー
スの手元に設けられたスイッチ(図示せず)をONする
と、掃除機本体の吸塵モータと床用吸込具1のモータ7
が回転する。モータ7の回転によりベルト8を介して回
転ブラシ6が回転し掃除面の塵埃を吸い上げる。
【0020】この時、モータ7の回転数をホースの手元
スイッチに設けられた例えば強,弱の切替スイッチを弱
にすると、回転ブラシ6の回転は小となり回転体29よ
りの掃除体はブラシベース21がスプリング23によっ
て付勢されているので掃除体25が出ていることにな
る。この掃除体25は動物の毛や合成樹脂製の繊維等の
軟らかいブラシにしておくことによって、回転ブラシ6
の回転数が小なるときはたたみや床面の掃除に適するこ
とになる。
【0021】一方、ホースの手元スイッチを強にすると
回転ブラシ6の回転は大となる。この場合ブラシベース
21には掃除体26側に重りを設けている。この重りは
回転ブラシ6の回転を大にしたときは、回転ブラシ6の
遠心力がスプリング23の付勢力より大なるように調節
してある。そのため回転ブラシ6の回転が大なるとき
は、ブラシベース21の両側にインサートされた軸2
2,22は回転軸32,32の内側に設けられた軸受4
0,40の溝41,41を摺動し、スプリング23を圧
縮して掃除体26が回転体B31の長方形の穴38より
出て、反対側のブラシ25は回転体A30より引込むこ
とになる。
【0022】掃除体26はゴムまたは塩化ビニール等で
成形されたブレードかまたは少し硬めのすなわち直径の
太いブラシ等にしておくと、回転ブラシ6の回転数が大
なるときは、じゅうたんの掃除に適することになる。
【0023】なお、上記回転ブラシ6の回転数が大,小
いずれの場合でも吸塵力を調節できることは公知の通り
である。
【0024】上記のように回転ブラシ6の回転数が小な
るときは、一方の掃除体25が突出し、回転数が大なる
ときは他方の掃除体26が突出し、一方の掃除体25が
引込み、それぞれの掃除面に合った回転ブラシ6の回転
数を切替えることにより、回転方向を変えることなく、
掃除面に適した掃除体で掃除することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】それぞれの掃除面に合った回転ブラシの回
転数を切替えることにより、突出手段にて回転方向を変
えなくても、回転ブラシの回転数が小なるときは、一方
の掃除体のみを突出させ、回転数が大なるときは、他方
の掃除体のみを突出させることができ、掃除面に適した
掃除体を誤動作なく自動的に突出させることができ、
除面に適した掃除を確実に行うことができる。
【0027】また、回転数が小なるときは突出する掃除
体をたたみ、床用掃除用の掃除体とし、回転数が大なる
ときに回転体より突出する掃除体をじゅうたん掃除用の
掃除体とするとそれぞれの掃除面により適した掃除がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の床用吸込具の要部断面図であ
る。
【図2】図2は、同じく回転ブラシの要部断面図であ
る。
【図3】図3は同じく分解斜視図である。
【図4】図4は、回転ブラシの回転数が大なる場合のブ
ラシベースの状態を示す図である。
【符号の説明】
6 回転ブラシ 21 ブラシベース 23 スプリング 25,26 掃除体 27 重り 30 回転体A 31 回転体B 32 回転軸 39 軸 40 軸受 41 溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシベースにブラシブレード等の掃
    除体を装着してなる回転ブラシを具備した電気掃除機の
    床用吸込具において、前記回転ブラシの中空部に前記ブ
    ラシベースを移動可能に設けて前記回転ブラシの外周面
    より異なる種類の掃除体を突出可能に設け前記回転ブ
    ラシの回転数が大なる時は一方の掃除体のみを外周面よ
    り突出させるとともに、前記回転ブラシの回転数が小な
    るときは他方の掃除体のみを外周面より突出させるスプ
    リング,重り等よりなる突出手段を備えてなることを特
    徴とする電気掃除機の床用吸込具。
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JPH05146382A JPH05146382A (ja) 1993-06-15
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