JP2759809B2 - イミダゾール誘導体のe−異性体の製造方法 - Google Patents
イミダゾール誘導体のe−異性体の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、式(I) で示される2−(1−イミダゾイル)−2−〔4−(2
−クロロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−イリデ
ン〕アセトニトリル(以下、イミダゾール誘導体とい
う)のE−異性体の製造方法に関するものである。
−クロロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−イリデ
ン〕アセトニトリル(以下、イミダゾール誘導体とい
う)のE−異性体の製造方法に関するものである。
イミダゾール誘導体は、農園芸用殺菌剤、抗真菌剤等
として有用であり(特開昭60−218387号、同62−93204
号、同62−93227号公報)、特にそのE−異性体の効力
はZ−異性体のそれよりも優れている。
として有用であり(特開昭60−218387号、同62−93204
号、同62−93227号公報)、特にそのE−異性体の効力
はZ−異性体のそれよりも優れている。
このイミダゾール誘導体は、一般に、構造式(II): で表される1−シアノメチルイミダゾールと二硫化炭素
を塩基の存在下で反応させた後、一般式(III): (式中、X及びYはハロゲン原子、メシルオキシ基、ト
シルオキシ基を示す。) で表される化合物を反応させると、E−異性体とZ−異
性体の混合物として得られ、この混合物は、適当な分離
手段、例えば再結晶法、クロマトグラフィー法等で各々
の異性体に単離できる。
を塩基の存在下で反応させた後、一般式(III): (式中、X及びYはハロゲン原子、メシルオキシ基、ト
シルオキシ基を示す。) で表される化合物を反応させると、E−異性体とZ−異
性体の混合物として得られ、この混合物は、適当な分離
手段、例えば再結晶法、クロマトグラフィー法等で各々
の異性体に単離できる。
本発明者らは、Z−異性体(少量のE−異性体を含ん
でいてもよい)をE−異性体に異性化する方法に関して
鋭意検討した結果、Z−異性体(少量のE−異性体を含
んでいてもよい)を溶媒の存在下に酸で処理することに
よってE−異性体に異性化できることを見出し、本発明
を完成した。
でいてもよい)をE−異性体に異性化する方法に関して
鋭意検討した結果、Z−異性体(少量のE−異性体を含
んでいてもよい)を溶媒の存在下に酸で処理することに
よってE−異性体に異性化できることを見出し、本発明
を完成した。
本発明に使用される酸は特に限定されるものではない
が、特に塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのハロゲ
ン化水素酸類;硫酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸などのスルホン酸類;硝酸などに優れた異性化能
がある。
が、特に塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのハロゲ
ン化水素酸類;硫酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸などのスルホン酸類;硝酸などに優れた異性化能
がある。
本発明に使用される溶媒としては、不活性溶媒であれ
ば特に限定されるものではないが例えば、水;ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン;アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香
族炭化水素及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
ば特に限定されるものではないが例えば、水;ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン;アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香
族炭化水素及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
本発明において用いられる酸の濃度は、通常5%以上
好ましくは20〜60%である。また酸の使用量は、通常等
モル以上であるが、好ましくは5〜100倍モルの範囲で
ある。
好ましくは20〜60%である。また酸の使用量は、通常等
モル以上であるが、好ましくは5〜100倍モルの範囲で
ある。
反応温度は、通常0〜200℃、好ましくは20〜150℃の
範囲から選ばれる。
範囲から選ばれる。
反応終了後は、反応液を冷却した後アルカリ水溶液で
中和し、水に難溶な有機溶媒で抽出する。抽出液を水
洗、乾燥、濃縮することによってE−異性体とZ−異性
体の混合物を得る。得られた混合物は、適当な分離手段
で各々の異性体に単離できる。
中和し、水に難溶な有機溶媒で抽出する。抽出液を水
洗、乾燥、濃縮することによってE−異性体とZ−異性
体の混合物を得る。得られた混合物は、適当な分離手段
で各々の異性体に単離できる。
以下に実施例を上げて本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 2−(1−イミダゾイル)−2−〔4−(2−クロロ
フェニル)−1,3−ヂチオラン−2−イリデン〕アセト
ニトリルのZ−異性体0.2004gをヂオキサン2mlに溶解さ
せ、その中に36%塩酸水溶液2mlを加えた。その後、80
℃で3時間加熱撹拌した。冷後、この反応液に希炭酸カ
リウム水溶液を加えて塩基性とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥、濃縮し、これをイソプロチオ
ランを内部標準として高速液体クロマトグラフィで分析
したところ、E−異性体0.0773g(収率38.6%)が生成
していた。また、Z−異性体は0.0633g(回収率31.6
%)が回収されていた。
フェニル)−1,3−ヂチオラン−2−イリデン〕アセト
ニトリルのZ−異性体0.2004gをヂオキサン2mlに溶解さ
せ、その中に36%塩酸水溶液2mlを加えた。その後、80
℃で3時間加熱撹拌した。冷後、この反応液に希炭酸カ
リウム水溶液を加えて塩基性とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥、濃縮し、これをイソプロチオ
ランを内部標準として高速液体クロマトグラフィで分析
したところ、E−異性体0.0773g(収率38.6%)が生成
していた。また、Z−異性体は0.0633g(回収率31.6
%)が回収されていた。
実施例2〜9 実施例1で用いたZ−異性体を同量使用し、表−1に
示した濃度の酸を用いて、反応温度、反応時間を表−1
に示す条件としたほかは、実施例1と同様の操作をし
た。その結果を表−1に示す。
示した濃度の酸を用いて、反応温度、反応時間を表−1
に示す条件としたほかは、実施例1と同様の操作をし
た。その結果を表−1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−218387(JP,A) 特開 昭59−225151(JP,A) 特公 平5−46321(JP,B2) 特公 平3−24448(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 409/00 - 409/14 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI/L(QUESTEL)
Claims (4)
- 【請求項1】式: で示されるイミダゾール誘導体のZ−異性体を溶媒の存
在下に酸で処理して異性化を行い、得られた異性化物の
塩をアルカリ水溶液で中和することを特徴とするE−異
性体の製造方法。 - 【請求項2】酸がハロゲン化水素酸である請求項第1項
記載の製造方法。 - 【請求項3】酸が塩酸である請求項第1項記載の製造方
法。 - 【請求項4】酸が硫酸である請求項第1項記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27397188A JP2759809B2 (ja) | 1988-10-29 | 1988-10-29 | イミダゾール誘導体のe−異性体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27397188A JP2759809B2 (ja) | 1988-10-29 | 1988-10-29 | イミダゾール誘導体のe−異性体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02121983A JPH02121983A (ja) | 1990-05-09 |
JP2759809B2 true JP2759809B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=17535129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27397188A Expired - Fee Related JP2759809B2 (ja) | 1988-10-29 | 1988-10-29 | イミダゾール誘導体のe−異性体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2759809B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4855295B2 (ja) * | 2007-02-15 | 2012-01-18 | 株式会社パイロットコーポレーション | 万年筆のペン先 |
-
1988
- 1988-10-29 JP JP27397188A patent/JP2759809B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02121983A (ja) | 1990-05-09 |
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