JP2755489B2 - 蓄電池内側に生じた煙霧の排出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蓄電池（accumulator batteries）内側に
生じた煙霧の排出装置の改良に関する。

蓄電池、特に、鉛蓄電池内側に、蓄電池が作用してい
る間及び／または再充電している間に煙霧が生じること
が知られている。上記煙霧は外側に排出しなければ、煙
霧は蓄電池を膨張させ結局は蓄電池の破壊をもたらす。

このために、蓋に穴明けした蓄電池の充満口を互いに
接続するガス抜きチャンネルを蓋に備え、且つガス抜き
チャンネルを配置し出口穴を通って外側環境と連絡させ
る。

１つ又は２つ以上の上記出口穴に対応して、外側に煙
霧を運ぶための可撓性チューブ付きの接続部を備える。

蓄電池内側に生じた煙霧は非常に爆発性のある水素を
も含むので、ある場合には、防爆性の装置を適用するこ
とが必要であり、ガス抜きチャンネルを通って蓄電池へ
の浸透より周囲環境に存在し、かつ煙霧の発火により起
こる得る爆発に原因しるところの火炎または火花を防止
する。

この防爆性装置は、蓄電池内側で生じた煙霧を存在且
つ防止可能にする既知のディスクを含むので、いずれ起
こる火炎または火花がガス抜きチャンネルに入って外側
環境に存在する。

幾つかの実施態様では、この防爆性ディスクは、ガス
抜きチャンネルの穴に取り付けられる一体式接続部品を
構成する容器に収められる。特に、このディスクは、ガ
ス抜きチャンネルの出口穴に結合部を結合する集合素子
と、蓄電池から出る煙霧を運搬する可撓性チューブとの
間に配置される。既知の技術に属している実施態様で
は、防爆性ディスクは、蓄電池の蓋に取り付けられ且つ
ガス抜きチャンネルの出口穴に対応して設けたチャンバ
ーの内側に配置される。

記載した全ての解決方法は、煙霧を浸透することがで
きるがしかし液体は浸透することができない防爆性ディ
スクであり、電解質液体の凝縮液がその表面にある場
合、出てくる煙霧によって蒸気の状態でガス抜きチャン
ネルへと結局は混入してそれを詰まらせる不便がある。

この最終的なことが、大きな不便且つ危険をも引き起
こし、もしこれが起きたときは、ガス抜き装置は役に立
たなく、もはや外に排出されない煙霧が、蓄電池自体に
蓄積され、それ自体の膨張と変形をもたらすと考えられ
る。

このような不便を排除する目的で、同一発明者名の産
業発明番号V191A000087の特許が開示されていて、上記
特許は蓄電池のガス抜き装置を開示し、蓄電池の蓋に設
けられ且つ一方の側のガス抜きチャンネルとかつその対
向側で外側環境とに連絡するチャンバーを含み、防爆性
材料で作られたディスクをチャンバー内部に配置し、外
部と連絡する開口部を備えた取り外し可能キャップの作
用圧力によって上記チャンバーを適切に抑制する。上記
ディスクと上記チャンバーの底との間に、電解質蒸気の
凝縮液の収集用の予備チャンバーを形成し、後に凝縮し
た電解質を蓄電池に再循環することを可能にする１つ又
は２つ以上の貫通口手段で蓄電池の下部素子と連絡す
る。

しかしながら、このような解決方法でさえも、とりわ
けても大量の蒸気が蓄電池に発生するときはいつでも、
ともかく使用を考えているディスクの詰まりを如何に避
けるかについての課題を全て解決することはできない。

実際にこのような場合に、さらに多量の液体滞留があ
り、したがって、ディスクはさらに詰まるようになる。

本発明は、公知の技術に属する記載されたガス抜き方
法に存在するこの限界を打ち破ることを提案し、蓄電池
内側に生じた煙霧を外側に排出するために改良された装
置を得ること、及び公知の技術に属する装置と比較して
より高い作用信頼性を得ること目的とする。

さらに、本発明にしたがう装置は、ガス抜きディスク
の詰まりをほとんど完全に避けることを可能にすること
を目的とする。

蓄電池内側に生じた煙霧を外側に排出するため改良し
た装置により達成される上記目的は、請求項１にしたが
い、 −蓋自体に穴明した充満口を互いに繋ぐガス抜きチャン
ネルと一つの側で連絡し、その対向側で外側環境と連絡
し、且つ前記蓄電池の下部素子と連絡する１つ又は２つ
以上の貫通口を備え、前記蓄電池の前記蓋に設けられた
少なくとも一つのチャンバー、 −前記チャンバーに挿入され、且つ中央開口通路を備え
る取り外し可能キャップ、 −前記チャンバー内側に配置され、且つ前記チャンバー
自体の底と前記取り外し可能キャップとの間に配置され
る防爆性材料から作られたディスクを含んでなり、 前記チャンバー内に防爆性材料の前記ディスクと前記
チャンバーの底との間にそれらの双方から所定距離に配
置された不浸透性材料から作られた凝縮ディスクが存在
し、且つ、前記凝縮ディスクが内在するチャンバーの内
側周囲展開部より小さい外側周囲展開部を有する前記凝
縮ディスクは、チャンバー自体の内側周囲面に対して、
煙霧の通過に対して１つ又は２つ以上の実質的に筒状領
域を形成するために適切であることをことを含んでな
る。

好都合なことには、本発明にしたがい改良されたガス
抜き装置は防爆性ディスクを詰まらせる機会をほとんど
完全に排除し、したがって、考慮した期間は煙霧ガス抜
きシステムの効率を確実にする。

さらに都合良いことには、凝縮した電解質が外側に滴
下することを防止し、凝縮が完了するとただちに、蓄電
池内側に戻される。

さらに、本発明の適用可能範囲は、次に記載される詳
細な説明から明確になる。しかしながら、本発明の好ま
しい実施態様を説明するが、詳細な説明と特別な実施例
は、説明にだけに提供するものであり、本発明の精神と
分野内で種々の変化及び改良が、これらの詳細な説明と
図面から当業者には明確である。

図１は、本発明にしたがい改良されたガス抜き装置を
適用したガス抜きチャンネルと一致して設けられた蓄電
池の蓋の拡大垂直断面図であり、 図２は、本発明にしたがう改良されたガス抜き装置を
分解図で示し、 図３は、図２に示されたガス抜き装置の蓋の正面図で
ある、 図１と２に示されるように、全体を１で示し本発明に
したがう改良されたガス抜き装置は、全体を２で示し蓄
電池の蓋に適用され、図１に一つの充満口３と一つのガ
ス抜きチャンネル４を示す複数のガス抜きチャンネルに
よって、互いに繋がれた複数の充満口３が存在する。

蓋の側壁21に対応し且つ上記チャンネル４が外側環境
と連絡する領域において、図示されるように、環状チャ
ンバー７は、穴９を通ってガス抜きチャンネル４の一つ
に連絡する底８を備える 特に図２に示されるように、上記チャンバー７の内側
は、取り外し可能キャップとして用いられるキャップ12
が押し込み嵌めされ、キャップには、円形の形状である
防爆性材料で作られたディスク11を内在するために適切
である筒状ハウジング14が存在する。

上記キャップ12は突起素子13が備えられ、それらの間
に不浸透性材料から作られた凝縮ディスク15配置する。

別の実施態様において、上記防爆性ディスク及び上記
凝縮ディスクは円形形状の異なる形状も提案できること
が証明される。

防爆性ディスク11及び凝縮ディスク15を組み込んだキ
ャップ12は、蓋２の側壁21に対してそのショルダー10が
入るまで、チャンバー７に挿入される。

キャップ12の側面24は、キャップが挿入されるチャン
バー７の側面に締め代が存在し、すなわち、上記環状チ
ャンバー７との機密嵌め合いを確実にすることが指摘さ
れる。

キャップ12と環状チャンバー７との間のこの締め代
が、蓄電池内側に発生する煙霧によって作り出されるな
内圧に対抗する力でもって環状チャンバー自体内側の防
爆性ディスク11と凝縮ディスク15を抑える。この締め代
の値を正確に調整することにより、キャップ12がチャン
バー７から押し出される最大圧力しきい値をあらかじめ
決めることができるので、本発明は安全な特性値を得る
ことができる。

キャップがチャンバー７の内側に嵌め込まれた場合、
図１に見られるように、凝縮ディスク15は、防爆性ディ
スク11の面に関して所定距離に配置され、チャンバー７
の横断面の周囲より小さい外側周囲となる。

さらに、上記凝縮ディスクは、それが取り付けられる
キャップ12の突起素子13によって支持されているので、
凝縮ディスクはチャンバー７自体の内側周囲面27に関し
て所定の距離に配置され、したがって、凝縮ディスク
は、図３に見られるように、凝縮ディスク周囲縁に対応
して、１つ又は２つ以上の実質的に筒状領域72を形成
し、この領域を介してチャンネル４通路により運ばれる
煙霧が通る。

実際、蓄電池のセルで発生した煙霧は、チャンネル４
内の次方向18に運ばれ、その後、上記筒状領域72を通っ
て、防爆性ディスク11の対応部にに達し、キャップ12に
穴明けされ、且つ中央開口部通路として使用される穴19
を通って外側環境に達する。

防爆性ディスク11と接触する前に、ガス抜きされる煙
霧は、凝縮ディスク15にぶつかり、煙霧は比較的大きな
密度を示すので凝縮ディスクに不浸透性であり、且つ煙
霧は部分的に凝縮され滞留させられる。

凝縮された液体はチャンバー７の底に収集され、チャ
ンバー７の底に対応する蓋２に穴明けされた１つ又は２
つ以上の貫通孔20を通って、液体は、蓄電池のセル内側
の次方向30に滴下することにより戻される。

より揮発性で凝縮されない液体の一部分は、液体進行
方向17に再び向かい且つ筒状領域72を通過の後、防爆性
ディスク11に到達し、煙霧の一部は防爆性ディスクを通
って開口部19を通って外側に排出される。

したがって、防爆性ディスクは長期間その全効率を維
持することを確実にする。

さらに、凝縮ディスク15で最終的に凝縮された液体
は、蓄電池の内側素子に再び滴下して、すなわち、外側
に滴下することを防止する。

前述したように加圧状態では、防爆性ディスク11及び
凝縮ディスク15を支持するキャップ12は、チャンネル４
内の煙霧の流れが開口部19を通って外部に完全に開放す
る安全弁として、蓄電池の内部圧力が、キャップ12の側
面24とチャンバー７の対応内側側面との間の押し込み値
を越えるたびに作用する。

言うまでもなく、記載された装置は、１つ又は２つ以
上を蓄電池の蓋に適用せず、すなわち、上記装置の一つ
を蓋に設けられた各ガス抜きチャンネルに配置すること
ができる。

さらに、本発明に従う装置を製造する工程において
は、その作業性の改良及びその製造工程の簡素化を目的
として、製造過程を変化することができる。しかしなが
ら、上記の可能な変化は本発明の精神及び分野を離れる
ものでないことは理解されることである。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】蓄電池内側に生じた煙霧を外側に排出する
   改良したガス抜き装置であって、 −蓋（２）自体に穴明した充満口（３）を互いに繋ぐガ
   ス抜きチャンネル（４）と一つの側で連絡し、その対向
   側で外側環境と連絡し、且つ前記蓄電池の下部素子と連
   絡する１つ又は２つ以上の貫通口（20）を備え、前記蓄
   電池の前記蓋に設けられた少なくとも一つのチャンバー
   （７）、 −前記チャンバー（７）に挿入され、且つ中央開口通路
   （19）を備える取り外し可能キャップ（12）、 −前記チャンバー（７）内側に配置され、且つ前記チャ
   ンバー（７）自体の底（８）と前記取り外し可能キャッ
   プ（12）との間に配置される防爆性材料から作られた防
   爆性ディスク（11）、 を含んでなり、 前記チャンバー（７）内に前記防爆性ディスク（11）と
   前記チャンバー（７）の底（８）との間にそれらの双方
   から所定距離に配置された不浸透性材料から作られた凝
   縮ディスク（15）が存在し、且つ、前記凝縮ディスクが
   内在するチャンバー（７）の内側周囲展開部より小さい
   外側周囲展開部を有する前記凝縮ディスクは、チャンバ
   ー（７）自体の内側周囲面（27）に対して、煙霧の通過
   に対して１つ又は２つ以上の実質的に筒状領域（72）を
   形成するために適切であることを特徴とする蓄電池内部
   に生じた煙霧を外側に排出する改良したガス抜き装置。
2. 【請求項２】前記キャップが、前記防爆性ディスク（1
   1）を内在するに適切である筒状ハウジング（14）を有
   することを特徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】前記キャップ（12）が、前記凝縮ディスク
   （15）を受容するに適切である同軸に突出する突起素子
   （13）を含むことを特徴とする請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】前記防爆性ディスク（11）と前記凝縮ディ
   スク（15）とが互いに、及びそれらが内在する前記キャ
   ップとも共軸接続されることを特徴とする請求項１記載
   の装置。
5. 【請求項５】前記キャップ（12）の側面（24）が、チャ
   ンバー（７）自体の対応側面（27）の締め代で結合する
   ことを特徴とする請求項１記載の装置。
6. 【請求項６】前記チャンバー（７）が、前記蓋（２）の
   側壁（21）に設けられることを特徴とする請求項１記載
   の装置。