JP2753689B2 - セルフタイマー内蔵カメラ - Google Patents

セルフタイマー内蔵カメラ

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JP2753689B2
JP2753689B2 JP7143224A JP14322495A JP2753689B2 JP 2753689 B2 JP2753689 B2 JP 2753689B2 JP 7143224 A JP7143224 A JP 7143224A JP 14322495 A JP14322495 A JP 14322495A JP 2753689 B2 JP2753689 B2 JP 2753689B2
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辰男 天沼
義明 大坪
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,セルフタイマー内蔵カ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からセルフタイマー内蔵カメラにお
いては、例えばセルフ釦を押圧してセルフモードが設定
されると、先ず被写体距離の測距が為され、この測距動
作の完了後にセルフタイマーの計時が開始されていた。
これは、閃光発光を行なわせるか否かをセルフタイマー
の計時開始前に判別するためである。
【0003】閃光発光を行なわせるか否かの判別をセル
フタイマーの計時開始前に行なう目的は、コンデンサの
未充電による撮影の失敗を未然に防ぐためであり、この
コンデンサの未充電状態を表示する、あるいは撮影動作
を禁止することでコンデンサの充電が未完、すなわち閃
光撮影が不可能であることを撮影者に警告するためであ
る。
【0004】そして、この閃光発光を行なわせるか否か
の判別に際して測距情報を必要とするのは、例えば被写
体が無限遠に近い遠距離に存在する場合、つまり閃光発
光を行なっても被写体に閃光が届かない場合には閃光発
光を行なわせないためである。この測距動作はセルフモ
ードの設定直後に一回のみ行なわれるものであった。ま
た、閃光発光を行なわせるか否かの判別は測距情報のみ
でなく、測光情報(輝度情報)も必要とし、一般に低輝
度である場合には発光を行なわせるように判別する。し
たがって、低輝度でかつ被写体が遠距離でなく閃光が十
分に届く距離内に存在する場合は閃光発光を行なわせる
ように判別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来の技術
では、セルフ操作釦の操作後かつセルフタイマーの計時
開始前に測距動作が行なわれるので、このとき測距領域
に本来撮影対象ではない被写体が存在する場合には、こ
の被写体にピントが合うような測距動作が行なわれてし
まう。これは例えば、セルフ操作釦がカメラボディの前
面に配置されるものに顕著である。つまり、セルフ操作
釦を操作する際に撮影者の手や指がAF投光部を覆って
しまうことにより誤測距を生じやすい。
【0006】したがって、実際の撮影されるべき被写体
に対してピントの合わない写真を得てしまうという問題
があった。本発明は、上述の課題に鑑みて成されたもの
で、被写体に対して誤測距を行なうことうなく確実にピ
ントの合った写真が得られるセルフタイマー内蔵カメラ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、セルフ
撮影モード時は、撮影開始信号の発生後の第1時点で測
光手段(200)を動作させて、これにより得られる測
光信号から、被写体の輝度が所定値より低いと判別した
ときには、必要信号を発生し、測距手段(300)は、
セルフ撮影モード時は、前記第1時点と撮影動作が開始
される前の時点との間で動作するようにした。第2の発
明では、通常撮影モード時とセルフ撮影モード時との何
れであっても、撮影開始信号の発生後の第1時点で測光
手段(200)と前記測距手段(300)とを動作させ
て、これらにより得られる測光信号と測距信号とから、
被写体の輝度が所定値より低く、かつ前記被写体の距離
が閃光器の有効到達距離以内であると判別したときに
は、必要信号を発生し、測距手段(300)は、セルフ
撮影モード時は、前記第1時点と撮影動作が開始される
前の時点との間で再び動作し、撮影レンズの焦点調節を
行なうための測距信号を得るようにした。第3の発明で
は、セルフ撮影モード時は、撮影開始信号の発生後の第
1時点で測光手段(200)を動作させて得られる測光
信号と、測距手段(300)を動作させずに得られる疑
似の測距信号とから,被写体の輝度が所定値より低いと
判別したときには、必要信号を発生し、測距手段(30
0)は、セルフ撮影モード時は、前記第1時点と撮影動
作が開始される前の時点との間で動作するようにした。
【0008】第2の発明では、前記判別手段(100)
は、前記通常撮影モード時と前記セルフ撮影モード時と
の何れであっても、前記撮影開始信号の発生後の第1時
点で前記測光手段(200)と前記測距手段(300)
とを動作させて、これらにより得られる前記測光信号と
前記測距信号とから、前記被写体の輝度が所定値より低
く、かつ前記被写体の距離が前記閃光器の有効到達距離
以内であると判別したときには、前記必要信号を発生
し、前記測距手段(300)は、前記セルフ撮影モード
時は、前記第1時点と前記撮影動作が開始される前の時
点との間で再び動作し、前記撮影レンズの焦点調節を行
なうための測距信号を得るようにした。
【0009】
【作用】本発明のセルフタイマー内蔵カメラによれば、
セルフ撮影モード時は、撮影開始信号の発生後の第1時
点と撮影動作が開始される前の時点との間で測距手段が
動作するので、測距動作から露出動作までの所要時間が
短くなり誤測距する確率が極めて少なくなる。
【0010】したがって、被写体に対して確実にピント
の合った写真を得ることのできるセルフタイマー内蔵カ
メラを提供することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の実施例のブロック図を示して
いる。制御回路100はカメラ全体の動作制御を行な
う。測光回路200はAE受光素子(不図示)により測
光した光の輝度を電気信号に変換させて、その測光輝度
に対する信号を制御回路100に送る。AF回路300
は測距動作を行ない、その動作で得られた距離情報を制
御回路100へ送る。ここで、測距動作としてはファイ
ンダ視野の中央部に設けられた測距ゾーン内に観察され
る被写体までの距離情報を得る。SB回路400は制御
回路100からの信号で電子閃光装置(不図示)を発光
させたり、充電完了と未充電との何れかの状態信号を制
御回路100に送る。AFモータ駆動回路500は、制
御回路100がAF回路300から得られた情報により
モータM1 を駆動させ、鏡筒を所定位置まで繰出・繰込
動作をさせる。フィルムモータ駆動回路600は制御回
路100よりフィルムの巻上及び巻戻動作を指令する信
号が送られてきたときにフィルムモータM2 を駆動させ
る回路である。セルフ表示手段SEL LEDはセルフ
撮影モードがセットされ、セルフタイマーの計時を開始
する前に点灯し、計時中は点灯または点滅を行なう。半
押スイッチSW1はレリーズ釦の半押操作によりオン
し、レリーズスイッチSW2はレリーズ釦の全押操作に
よりオンする。セルフスイッチSW3はセルフ操作釦を
操作することによりオンする。
【0012】以上の構成を有するセルフタイマー内蔵カ
メラの動作を図2のフローチャートを参照しながら説明
する。レリーズ釦の半押操作に伴って投入される半押ス
イッチSW1もしくはセルフ釦の操作に伴って投入され
るセルフスイッチSW3のオンによりこのプログラムが
起動される。
【0013】ここで、本実施例のセルフタイマー内蔵カ
メラが選択可能な撮影モードについて説明する。本実施
例では、 通常撮影モード 閃光撮影モード セルフ撮影モード セルフ閃光撮影モード の4モードがそれぞれ選択可能となっている。
【0014】以下に、各モードの制御手順を順に説明す
る。 −通常撮影モードの場合− 先ず、レリーズ釦の半押操作に応じた半押スイッチSW
1がオンすると、セルフスイッチSW3がオンしたか否
か、すなわちセルフ操作釦が操作されたか否かが判断さ
れる(ステップS1)。
【0015】ステップS1が否定されると、すなわちセ
ルフ操作釦が操作されず、セルフスイッチSW3がオン
しないと判断されると、AF処理として被写体距離を測
距し(ステップS2)、測光情報を読み込む(ステップ
S3)。そして、ステップS2及びS3で読み込まれた
距離情報と測光情報と基づいて閃光器の使用が必要か否
かの判別処理を行なう(ステップS4)。この判別処理
では、被写体距離が閃光発光が十分に届く距離範囲内に
あり、かつ測光情報が低輝度を示せば閃光器の使用が必
であると判別する。
【0016】したがって、低輝度であっても被写体距離
が遠距離であれば閃光器の使用が不要であると判定され
る。ただし、逆光状態では高輝度であっても閃光器の使
用が必要であると判断する。この場合、例えば撮影画面
の中央部と周辺部との輝度差をみて、この輝度差が所定
値以上であれば逆光状態と判定する。さて、ステップS
4で閃光器の使用が必要であるか否かの判別処理が行な
われると、この判別結果により閃光器の使用が必要であ
るかが判定される(ステップS5)。ステップS5が否
定されると、すなわち閃光器の使用が不要であると判定
されると、撮影モードがセルフ撮影モードであるか否か
が判定される(ステップS6)。この判定は、セルフス
イッチSW3がオンしたか否かで為される。
【0017】ステップS6が否定されると、すなわちセ
ルフ撮影モードでないと判定されると、ステップS2で
得られた距離情報に基づいて鏡筒を所定位置まで駆動す
る(ステップS7)。そして、レリーズ釦の全押操作に
応じた全押スイッチSW2がオンしたか否かが判定され
る(ステップS8)。ステップS8が否定されれば、す
なわちレリーズ釦が全押操作されないと、さらに半押ス
イッチSW1がオンしているか否かが判定される(ステ
ップS9)。ステップS9が肯定されると、すなわちレ
リーズ釦が半押操作されていると判定されると処理はス
テップS8に戻るが、否定されると、すなわち半押操作
されていないと判定されると鏡筒がリセット位置に駆動
され(ステップS10)、この後処理は終了となる。
【0018】さて、ステップS8が肯定されると、すな
わちレリーズ釦の全押操作が為されたと判定されると、
再び測光情報が読み込まれる(ステップS11)。続い
て、ステップS11で読み込まれた測光情報に基づいて
AE演算として撮影に適切な露出を演算する(ステップ
S12)。次に、ステップS4の判別結果による閃光器
の使用が必要か否かを判定する(ステップS13)。ス
テップS13が否定されると、すなわち閃光器を使用し
ないと判定されると、シャッタが開放される(ステップ
S14)と共に露出時間の経過を待ち(ステップS1
5)、この後にシャッタが閉成される(ステップS1
6)。続いて、鏡筒がリセット位置まで駆動され(ステ
ップS17)、フィルムの1コマ巻上処理が行なわれる
(ステップS18)と一連の処理が終了となる。
【0019】−閃光撮影モードの場合− 閃光撮影モードでは、前述した通常撮影モードのループ
内におけるステップS1〜S4を経て、ステップS5で
肯定結果が得られると、すなわち閃光器の使用が必要と
判定されると、コンデンサの充電を開始し(ステップS
19)、この後充電が完了するまで待機して(ステップ
S20)、充電が完了すると充電を停止し(ステップS
21)、ステップS6へと進む。つまり、コンデンサの
充電が完了するまではステップS20を繰り返し実行す
ることにより、この後の撮影動作を禁止している。これ
は、コンデンサの未充電による撮影の失敗を未然に防ぐ
ためである。この場合、例えばカメラ外部に配置された
表示部材によって何らかの表示を行なうことによって撮
影者にコンデンサが未充電状態にあることを警告しても
良い。
【0020】さらに、処理はステップS6からS7、S
8、S11、S12を経て、ステップS13で閃光器の
使用が必要と判定されると、シャッタが開放される(ス
テップS22)と共に閃光発光が行なわれる(ステップ
S23)。さらに、露出が行なわれ(ステップS2
4)、この後にシャッタが閉成される(ステップS2
5)。続いて、鏡筒がリセット位置まで駆動され(ステ
ップS17)、フィルムの1コマ巻上処理が行なわれる
(ステップS18)と一連の処理が終了となる。
【0021】−セルフ撮影モードの場合− さて、セルフ撮影モードにあっては、ステップS1での
セルフ操作釦の操作に応じたセルフスイッチSW3のオ
ンによりセルフ撮影モードがセットされる(ステップS
26)。続いて、被写体距離を3mとした擬似の被写体
距離を読み込む(ステップS27)。この被写体距離3
mとは、被写体距離として最も確率の高い、つまり被写
体が最も存在する可能性の高い距離である。これは、一
般にセルフ撮影モードにあっては、人物を対象として撮
影が行なわれることが多いことから為されている。
【0022】この後、処理はステップS3〜S6に進
み、ステップS6ではセルフ撮影モードであるか否かの
判定が為され、ここで肯定結果が得られると、カメラ前
面に配置されたセルフLEDを点灯させて被撮影者にセ
ルフ撮影モードであることを告知する(ステップS2
8)と共に、セルフタイマーの計時(約10秒)を開始
させる(ステップS29)。
【0023】そして、セルフタイマーの計時が完了する
とセルフLEDが点灯から消灯に変わり(ステップS3
0)、この後、AF回路300を作動させてAF処理と
して実際の被写体距離を測距する(ステップS31)。
さらに、ステップS31のAF処理が行なわれた後に閃
光器の使用が必要か否かが判定される(ステップS3
2)。この判定は、ステップS4での判定結果に基づく
ものである。ここで、肯定結果、すなわち閃光器の使用
が必要と判定されると、ステップS31で測距された被
写体距離と閃光有効到達距離とを比較し、被写体距離に
対して十分に閃光が届くか否かを判定する(ステップS
33)。ステップS33で否定結果、すなわち被写体距
離が閃光が届くだけの十分な距離範囲内にはないと判定
されると、ステップS4での閃光器の使用が必要である
との判別結果を閃光器の使用が不要であるとの判別結果
に置き換える(ステップS34)。
【0024】つまり、ステップS4で閃光器の使用が必
要であると判定されても、ステップS31でのAF処理
で実際に測距された被写体距離が閃光が届くだけの十分
な距離範囲内にはないときには閃光発光を行なわせな
い。これは、例えば被写体距離が遠距離であるときに
は、閃光発光が被写体に対して届かず、閃光発光を行な
っても無駄となってしまうことから為されている。
【0025】この後、ステップS31で測距された距離
情報に基づいて鏡筒を所定位置まで駆動する(ステップ
S35)。以後、ステップS11に進み、前述した通常
撮影モードにおける処理ループと同様な手順を実行す
る。なお、ステップS32で否定結果、すなわち閃光器
の使用が不要であると判別したときにはステップS35
に進む。
【0026】−セルフ閃光撮影モードの場合− セルフ閃光撮影モードでは、上述した閃光撮影モード及
びセルフ撮影モードにおける処理ループを経て、ステッ
プS13での閃光器の使用が必要か否かの判断で肯定結
果、すなわち閃光器の使用が必要であるとの肯定結果を
得ることになる。
【0027】上述したように、ステップS13における
閃光器の使用が必要であるか否かの判定は、ステップS
4での判別結果に基づいて為される。つまり、通常撮影
モードにあってはステップS2及びS3で読み込まれた
距離情報と測光情報とに基づいて閃光器の使用が必要で
あるか否かの判別が行なわれるわけであるが、セルフ撮
影モードにあっては、ステップ27で距離情報として擬
似の被写体距離3m(被写体が最も存在する可能性の高
い距離)が読み込まれる。
【0028】したがって、セルフ撮影モードでは閃光器
の使用が必要か否かは、測光情報のみに基づいて判別す
ることになる。つまり、セルフ撮影モードでは実際の被
写体距離が如何なる値(例えば遠距離)であっても擬似
の被写体距離(3m)が読み込まれ、閃光発光が届く被
写体距離と見做されるために測光情報、すなわち輝度だ
けをみることによって閃光器の使用が必要か否かが左右
される。
【0029】さて、ステップS13での判定処理が終了
するとステップS22に進み、この後のステップS22
〜25、S17、S18の処理を行なう。以上の如く、
セルフ撮影モードでは、セルフ操作釦の操作に応じてセ
ルフ撮影モードがセットされると、被写体距離を3mと
した擬似の被写体距離を読み込み、この被写体距離とこ
の後に読み込まれる測光情報に基づいて閃光器の使用が
必要か否かの判別が行なわれる。そして、実際の被写体
距離の測距動作についてはセルフタイマーの計時完了直
後に行なわれる。
【0030】これによれば、測距動作から露出動作まで
の所要時間が短くなり、誤測距する確率が極めて少なく
なる。誤測距する要因には、測距動作から露出動作まで
の所要時間が長くなれば、この所要時間の経過までの間
に被写体がカメラに対して前後方向に移動してしまうこ
とが挙げられる。ところで、セルフ閃光撮影モードで
は、セルフタイマーの計時開始がコンデンサの充電完了
後に行なわれているが、これらセルフタイマーの計時と
コンデンサの充電とを並列的に行なうことも考えられ
る。すなわち、セルフタイマーの計時完了までの間にコ
ンデンサの充電が完了すれば、この充電時間を待つこと
なく、撮影動作に移行できるわけである。
【0031】しかしながら、本実施例でコンデンサの充
電が完了するまでセルフタイマーの計時を開始させない
のは、次に述べる理由からである。それは、コンデンサ
の充電時間が常に一定ではなく、カメラの電源電圧によ
って変化するものであり、電源電圧の低下時には充電時
間を長く必要とすることからである。つまり、コンデン
サの充電がセルフタイマーの計時時間内に完了すれば何
ら問題を来すことはないが、セルフタイマーの計時時間
が経過したにも拘わらず、充電が完了しない場合にはセ
ルフタイマーの計時開始から実際の撮影動作に移行する
までの待機時間が延長されてしまう。本実施例にあって
セルフタイマーの開始をコンデンサの充電完了後に行な
わせているのは、上述した待機時間の延長を防ぐためで
ある。
【0032】なお、上述した実施例においては、ステッ
プS27で閃光器の使用が必要か否かを判別するために
擬似の被写体距離が読み込まれるが、このステップS2
7で測距動作を行なわせても良い。また、上述の実施例
においては、セルフ操作釦の操作によってセルフ撮影モ
ードがセットされ、セルフタイマーの計時が開始されて
いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ばセルフ操作釦を操作することによりセルフ撮影モード
がセットされ、さらにレリーズ釦が押圧されることによ
って計時が開始されるものについても適用される。
【0033】ところで、上述の実施例では、AF回路3
00が、測距動作としてファインダ視野の中央部に設け
られた測距ゾーン内に観察される被写体までの距離情報
を得る、中央部測距方式であるために、画面中央部の範
囲外に主要被写体が存在する場合には往々にしてその被
写体に対して焦点ずれを生ずる恐れがあった。この点に
鑑みて別実施例は、AF回路が画面内の複数の領域を測
距する多点測距方式のものを対象としている。この多点
測距における基本的な構成及び測距原理については既に
公知の技術であるので詳細な説明は省略する。
【0034】さて、この多点測距方式を採用したカメラ
の動作を説明する。ここで、この実施例の動作は図2に
示すフローチャートとほぼ相違はなく、ステップS2、
S31でのAF処理が異なるだけであるので、フローチ
ャートを用いての説明は省略し、図3及び図4を参照し
て説明する。先ず、図3はファインダ視野を示す平面図
であり、第1発光素子330aから射出された光スポッ
トは撮影視野枠10内の画面中央の測距領域1Sに位置
し、第2発光素子330b、330cから射出された光
スポットは中央測距領域1Sから少し離れた左右の測距
領域2S、3Sに位置する。したがって、画面内の測距
領域1S、3Sに被写体20及び21が存在すると、図
4に示す如く、スポット光にて照射された被写体20及
び21からの反射スポット光は第1、第3受光素子34
0b、340c上に結像され、複数の距離情報が得られ
る。そして、これらの距離情報に基づいて例えば最短距
離へレンズ位置を設定する。
【0035】この多点測距方式を採用したカメラによれ
ば、中央測距方式のものでは達成し得ることの出来なか
った画面中央部以外の被写体に対しての確実なピント合
わせが可能となる。一方、先に述べた中央部測距方式を
採用したカメラにあっては、セルフ撮影モード時では測
距動作をセルフタイマーの計時完了直後に行なってお
り、計時開始からレリーズ直前までの間に被写体がカメ
ラに対して前後方向に移動してしまった場合でも焦点ず
れを生じさせないように考慮されていた。
【0036】しかしながら、この中央部測距方式のもの
では、被写体がカメラに対して左右方向に移動した場合
は、この被写体が測距ゾーン内から外れる可能性が高く
焦点ずれを生ずる結果となってしまう。そこで、本来、
中央部測距方式(図3に示す撮影視野枠10内の画面中
央の測距領域1Sのみを有するものとする)では、例え
ば、被写体20及び21に焦点合わせを行なう場合に
は、撮影視野枠10をずらして被写体20及び21の何
れか一方に測距領域1Sを合致させた状態で距離情報を
記憶し、この記憶を保持したまま撮影視野枠10を元の
状態、すなわち図3に示す状態に戻して撮影動作を行な
うといった、所謂フォーカスロックを行なわねばならな
い。
【0037】ところが、被写体20及び21に対応した
距離情報を記憶したにも拘わらず、レリーズ直前に再度
測距動作を行なってしまっては、撮影視野枠10は図3
に示す状態にあるので、距離情報としては被写体20及
び21に対応したものではなく、これら被写体20、2
1の背景に対応した誤った距離情報が読み込まれてしま
う。
【0038】これに対して、多点測距方式を採用したカ
メラでは、被写体20及び21に対して誤測距を行なう
ことはなく、セルフ撮影モード時でセルフタイマーの計
時完了直後に測距動作を行なうことは効果的なものとな
る。
【0039】
【発明の効果】本発明のセルフタイマー内蔵カメラによ
れば、セルフ撮影モード時は、撮影開始信号の発生後の
第1時点と撮影動作が開始される前の時点との間で測距
手段が動作するので、測距動作から露出動作までの所要
時間が短くなり誤測距する確率が極めて少なくなる。
【0040】したがって、被写体に対してピントの合っ
た写真を得ることのできるセルフタイマー内蔵カメラを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の実施例のブロック図である。
【図2】は動作手順を示したフローチャートである。
【図3】は別実施例におけるファインダ視野内の測距領
域を示す平面図である。
【図4】は別実施例の測距原理を示す説明図をそれぞれ
示している。
【符号の説明】
100…制御回路、 200…測光回路 300…AF回路、 400…SB回路 SW3…セルフスイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 15/05 G02B 7/11 B 17/18 G03B 3/00 A (56)参考文献 特開 平1−244436(JP,A) 特開 昭62−153840(JP,A) 特開 昭64−936(JP,A) 実開 平1−117627(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影開始信号を発生する撮影開始手段と、 被写体を測光して測光信号を発する測光手段と、 被写体を測距して測距信号を発する測距手段と、 該測距信号に従って撮影レンズの焦点調節を行なう自動
    焦点調節手段と、 撮影動作を行なう撮影手段と、 通常撮影モードとセルフ撮影モードとを選択する選択手
    段と、 該セルフ撮影モードでの前記撮影開始信号に応動して計
    時を開始し、該計時完了に伴って前記撮影動作を行なわ
    せる計時手段と、 コンデンサに充電された電荷による閃光を前記撮影動作
    時に発する閃光器と、 前記撮影動作時の前記閃光器の使用が必要か否かを判別
    し、閃光器の使用が必要と判別したときには必要信号を
    発生する判別手段と、 該必要信号が発生すると、該コンデンサの充電が十分か
    否かを検出し、不十分と検出されるとその旨の警告また
    は前記撮影動作の禁止を行なう検出手段とを具備し、 前記判別手段は、前記通常撮影モード時は、前記撮影開
    始信号に応動して前記測光手段と前記測距手段とを動作
    させて、これにより得られる前記測光信号と前記測距信
    号とから、前記被写体の輝度が所定値より低く、かつ前
    記被写体の距離が前記閃光器の有効到達距離以内である
    と判別したときには、前記必要信号を発生し、前記セル
    フ撮影モード時は、前記撮影開始信号の発生後の第1時
    点で前記測光手段を動作させて、これにより得られる前
    記測光信号から、前記被写体の輝度が所定値より低いと
    判別したときには、前記必要信号を発生し、 前記測距手段は、前記セルフ撮影モード時は、前記第1
    時点と前記撮影動作が開始される前の時点との間で動作
    することを特徴とするセルフタイマー内蔵カメラ。
  2. 【請求項2】撮影開始信号を発生する撮影開始手段と、 被写体を測光して測光信号を発する測光手段と、 被写体を測距して測距信号を発する測距手段と、 該測距信号に従って撮影レンズの焦点調節を行なう自動
    焦点調節手段と、 撮影動作を行なう撮影手段と、 通常撮影モードとセルフ撮影モードとを選択する選択手
    段と、 該セルフ撮影モードでの前記撮影開始信号に応動して計
    時を開始し、該計時完了に伴って前記撮影動作を行なわ
    せる計時手段と、 コンデンサに充電された電荷による閃光を前記撮影動作
    時に発する閃光器と、 前記撮影動作時の前記閃光器の使用が必要か否かを判別
    し、閃光器の使用が必要と判別したときには必要信号を
    発生する判別手段と、 該必要信号が発生すると、該コンデンサの充電が十分か
    否かを検出し、不十分と検出されるとその旨の警告また
    は前記撮影動作の禁止を行なう検出手段とを具備し、 前記判別手段は、前記通常撮影モード時と前記セルフ撮
    影モード時との何れであっても、前記撮影開始信号の発
    生後の第1時点で前記測光手段と前記測距手段とを動作
    させて、これらにより得られる前記測光信号と前記測距
    信号とから、前記被写体の輝度が所定値より低く、かつ
    前記被写体の距離が前記閃光器の有効到達距離以内であ
    ると判別したときには、前記必要信号を発生し、 前記測距手段は、前記セルフ撮影モード時は、前記第1
    時点と前記撮影動作が開始される前の時点との間で再び
    動作し、前記撮影レンズの焦点調節を行なうための測距
    信号を得ることを特徴とするセルフタイマー内蔵カメ
    ラ。
  3. 【請求項3】撮影開始信号を発生する撮影開始手段と、 被写体を測光して測光信号を発する測光手段と、 測距手段を作動させて被写体を測距して測距信号を発す
    る、あるいは測距手段を動作させずに得られる疑似の被
    写体距離を読み込み測距信号を発する信号発生手段と、 該測距信号に従って撮影レンズの焦点調節を行なう自動
    焦点調節手段と、 撮影動作を行なう撮影手段と、 通常撮影モードとセルフ撮影モードとを選択する選択手
    段と、 該セルフ撮影モードでの前記撮影開始信号に応動して計
    時を開始し、該計時完了に伴って前記撮影動作を行なわ
    せる計時手段と、 コンデンサに充電された電荷による閃光を前記撮影動作
    時に発する閃光器と、 前記撮影動作時の前記閃光器の使用が必要か否かを判別
    し、閃光器の使用が必要と判別したときには必要信号を
    発生する判別手段と、 該必要信号が発生すると、該コンデンサの充電が十分か
    否かを検出し、不十分と検出されるとその旨の警告また
    は前記撮影動作の禁止を行なう検出手段とを具備し、 前記判別手段は、前記セルフ撮影モード時は、前記撮影
    開始信号の発生後の第1時点で前記測光手段を動作させ
    て得られる測光信号と、前記疑似の測距信号とから、前
    記被写体の輝度が所定値より低いと判別したときには、
    前記必要信号を発生し、 前記信号発生手段は、前記セルフ撮影モード時は、前記
    第1時点と前記撮影動作が開始される前の時点との間で
    前記測距手段を動作させることを特徴とするセルフタイ
    マー内蔵カメラ。
  4. 【請求項4】前記測距手段は、被写界における複数の領
    域を測距し、各々に対応する測距信号を発することを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3の何れ
    かに記載のセルフタイマー内蔵カメラ。
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