JP2753659B2 - ピラゾール誘導体 - Google Patents

ピラゾール誘導体

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JP2753659B2
JP2753659B2 JP21980591A JP21980591A JP2753659B2 JP 2753659 B2 JP2753659 B2 JP 2753659B2 JP 21980591 A JP21980591 A JP 21980591A JP 21980591 A JP21980591 A JP 21980591A JP 2753659 B2 JP2753659 B2 JP 2753659B2
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崇浩 友安
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピラゾール誘導
体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明化合物は、文献未載の新規化合物
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、後記するよ
うに医薬品として有用な化合物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表されるピラゾール誘導体が提供される。
【0005】
【化4】
【0006】〔式中R1 はピリジル基又は置換基として
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン原子、フェ
ニル基、フェニルチオ基及びメチレンジオキシ基から選
ばれる基を1〜3個有することのあるフェニル基を、R
2 及びR 3 は一方がピリジル基で他方が基−NHR5
(R5 は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル
基又はホルミル基を示す)を、R 4 は水素原子、低級ア
ルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基又はフェニ
ル低級アルコキシカルボニル基をそれぞれ示し、また、
上記R 2 がピリジル基の場合は、3 及びR4 は互いに
結合して基
【0007】
【化5】
【0008】(nは1又は2である)又は基
【0009】
【化6】
【0010】(R6 は水素原子又は低級アルキル基を示
す)を形成してもよい。]上記一般式(1)で表わされ
る本発明の化合物及びその塩は、抗炎症、抗リウマチ、
抗菌、抗ウイルス等の薬理作用を示し、従って抗炎症
剤、抗リウマチ剤、抗菌剤、抗ウイルス剤等の医薬品と
して有用である。
【0011】本明細書において、低級アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘ
キシル基等の直鎖又は分岐鎖状低級アルキル基を例示で
きる。
【0012】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ基等を例示できる。
【0013】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブト
キシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシル
オキシカルボニル基等を例示できる。
【0014】フェニル低級アルコキシカルボニル基とし
ては、例えばベンジルオキシカルボニル、β−フェネチ
ルオキシカルボニル、3−フェニルプロポキシカルボニ
ル、4−フェニルブトキシカルボニル、5−フェニルペ
ンチルオキシカルボニル、6−フェニルヘキシルオキシ
カルボニル基等を例示できる。
【0015】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、イソブチルチオ、tert−ブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ基等を例示できる。
【0016】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えばトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプ
タフルオロプロピル、ノナフルオロブチル、ウンデカフ
ルオロペンチル、トリデカフルオロヘキシル基を例示で
きる。
【0017】低級アルカノイル基としては、例えばアセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、トリメチルアセチル、ヘキサノイル
基等を例示できる。
【0018】ピリジル基には、2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジル基が包含される。
【0019】ハロゲン原子には、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子及びヨウ素原子が包含される。
【0020】本発明のピラゾール誘導体は、各種の方法
により製造することができる。その具体例を下記反応行
程式に示す。
【0021】〈反応工程式−1〉
【0022】
【化7】
【0023】[式中R1 は前記に同じ。R3aはピリジル
基を、R7 は低級アルキル基をそれぞれ示す。]上記反
応工程式−1に示すニトリル誘導体(2)とカルボン酸
エステル(3)との反応は、塩基の存在下、適当な不活
性溶媒中で行なわれる。ここで用いられる塩基として
は、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウム−tert−ブトキシド等の金属アルコキ
シドや、水素化ナトリウム、水素化リチウム等の金属水
素化物等を例示できる。これら塩基は通常化合物(2)
に対して1〜2.5モル量程度使用される。また、不活
性溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)やベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類を好適
に使用することができる。反応は、一般に0〜130℃
程度の温度範囲にて1〜20時間程度を要して行なわれ
る。
【0024】かくして得られる化合物(4)を、引き続
いてヒドラジンと環化反応させることにより、目的化合
物(1a)を収得できる。該環化反応は、酢酸中で或い
は酢酸等の酸触媒の存在下にベンゼン、トルエン、キシ
レン等の不活性溶媒中で行なわれる。酸触媒を使用する
場合、その使用量は化合物(4)に対して等モル量以上
とするのがよい。反応は、一般に50〜130℃程度の
温度範囲にて1〜20時間程度で完了する。
【0025】<反応工程式−2>
【0026】
【化8】
【0027】[式中R1 及びR3aは前記に同じ。]上記
反応工程式−2に示すホルミル化反応は、化合物(1
a)をギ酸、ギ酸−無水酢酸等のホルミル化剤で処理す
ることにより行なわれる。本反応においては、上記ホル
ミル化剤が溶媒も兼ねるので特に溶媒を必要としない
が、適当な不活性溶媒を用いることもでき、該不活性溶
媒としては、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、クロロホルム等を例示できる。反応は、一般に
40〜100℃程度の温度範囲にて2〜12時間程度の
条件で実施され、かくして目的化合物(1b)を得るこ
とができる。
【0028】〈反応工程式−3〉
【0029】
【化9】
【0030】[式中R1 及びR3aは前記に同じ。R
2a(=R3a)はピリジル基を、R4a及びR5aはそれぞれ
低級アルカノイル基を示す。]上記反応工程式−3にお
いて、化合物(1a)のアルカノイル化反応は、不活性
溶媒中で原料化合物と酸無水物とを反応させることによ
り行ない得る。上記不活性溶媒としては、例えばテトラ
ヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、DMF等を使用できる。上記反
応系内には更に必要に応じて、例えばピリジン、コリジ
ン、ルチジン、トリエチルアミン等の塩基触媒を添加存
在させることができる。また酸無水物としては、例えば
無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水吉草酸、
無水カプロン酸、無水ヘプタン酸等を使用できる。反応
は、0〜100℃の温度条件下に、1〜24時間程度で
完結し、かくして目的化合物(1c)及び/又は(1
d)が得られる。
【0031】〈反応工程式−4〉
【0032】
【化10】
【0033】[式中R1 、R2a及びR3bは前記に同じ。
4bは低級アルコキシカルボニル基又はフェニル低級ア
ルコキシカルボニル基を、Xはハロゲン原子をそれぞれ
示す。]上記反応工程式−4に示す化合物(1a)とハ
ロ蟻酸エステル誘導体(5)との反応は、適当な不活性
溶媒中、脱酸剤の存在下に実施される。上記不活性溶媒
としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、DM
F、THF、ジオキサン等を例示できる。ハロ蟻酸エス
テル誘導体(5)の使用量は、通常化合物(1a)に対
して1〜2.5倍モル量程度とするのがよい。また脱酸
剤としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン等を好適に用いることができ、その使用量
は、化合物(1a)に対して1〜2.5倍モル量程度を
採用できる。反応は、0〜50℃程度の温度条件下に1
〜24時間程度で完結し、かくして目的化合物(1e)
が得られる。
【0034】<反応工程式−5>
【0035】
【化11】
【0036】[式中R1 及びR3aは前記に同じ。]上記
反応工程式−5に示す化合物(1b)の還元反応は、例
えばジエチルエーテル、THF、ベンゼン等の不活性溶
媒中、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素リチ
ウム等の還元剤を用いて実施される。該還元剤の使用量
は、通常化合物(1b)に対して等モル量以上とされ
る。反応は、一般に0〜70℃程度の温度条件下に、2
〜24時間程度で完結し、かくして目的化合物(1f)
が得られる。
【0037】<反応工程式−6>
【0038】
【化12】
【0039】[式中R1 、R3a及びnは前記に同じ。R
8 は低級アルキル基を、Yはハロゲン原子をそれぞれ示
す。]上記反応工程式−6に示す環化反応は、化合物
(1a)とハロカルボン酸エステル(6)とを塩基の存
在下に反応させることにより実施される。ハロカルボン
酸エステル(6)の具体例としては、例えばブロム酢酸
エチル、クロル酢酸エチル、3−ブロムプロピオン酸エ
チル等を例示でき、その使用量は、化合物(1a)に対
し1〜3倍モル量程度とするのがよい。また塩基として
は、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム等の無機塩
類や水素化ナトリウム、トリエチルアミン等を例示で
き、之等は通常ハロカルボン酸エステル(6)に対し1
〜2.5倍モル量程度使用される。反応は、DMF、ジ
メチルアセトアミド(DMA)等の不活性溶媒中、50
〜130℃程度の温度条件下で3〜30時間程度を要し
て実施され、かくして目的化合物(1g)を得ることが
できる。
【0040】<反応工程式−7>
【0041】
【化13】
【0042】[式中R1 、R2a及びR3aは前記に同じ。
6a及びR9 はそれぞれ低級アルキル基を示す。]上記
反応工程式−7に示す化合物(1a)と化合物(7)と
の反応は、酢酸、エタノール−酢酸、ベンゼン、トルエ
ン等の不活性溶媒中で加熱処理することにより行なわれ
る。化合物(7)は一般に化合物(1a)に対して1〜
2倍モル量程度用いられる。加熱条件は、80〜150
℃程度で1〜24時間程度とするのがよい。かくして目
的化合物(1h)が得られる。
【0043】<反応工程式−8>
【0044】
【化14】
【0045】[式中R1 、R2a及びR6aは前記に同
じ。]上記反応工程式−8に示す化合物(1a)の加水
分解反応は、メタノール、エタノール、THF、ジオキ
サン等の不活性溶媒中、水酸化ナトリウム水溶液、水酸
化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いて実施され
る。反応は、室温〜溶媒の沸点程度の温度で1〜15時
間程度を要して行なわれる。かくして目的化合物(1
i)が得られる。
【0046】上記各反応工程式に示す方法により得られ
る目的化合物は、慣用の分離手段により容易に単離精製
できる。該手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等を例示できる。
【0047】また、本発明化合物(1)は、これに常法
に従い適当な酸性化合物を付加反応させることにより容
易に医薬的に許容される酸付加塩とすることができる。
上記酸付加塩を形成し得る酸性化合物としては、例えば
塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸及びシュウ
酸、マレイン酸、フマール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸等の有機酸を例示
できる。
【0048】上記酸付加塩は、遊離形態の本発明化合物
と同様の薬理活性を有しており、本発明はかかる酸付加
塩をも包含する。
【0049】尚、本発明のピラゾール誘導体のうち、下
記一般式(1j)で表される化合物は、下式に示す化合
物(1k)及び化合物(1l)の互変異性体として存在
することも可能であり、本発明はこれらの化合物をも包
含する。
【0050】
【化15】
【0051】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明化合物の製造例を実施例として挙げる。
【0052】
【実施例1】3−アミノ−4−(4−フルオロフェニ
ル)−5−(2−ピリジル)−ピラゾールの製造 4−フルオロフェニルアセトニトリル27g(0.2モ
ル)、ピコリン酸エチル32g(0.21モル)及びナ
トリウムメトキシド23g(0.43モル)をトルエン
300mlに懸濁させ、90℃で2時間加熱撹拌した。
反応液を放冷後、析出した黄色結晶を濾過し、少量のト
ルエンで洗浄した。
【0053】次に、上記で得られた黄色結晶を酢酸20
0mlに懸濁させ、これに氷冷下抱水ヒドラジン40g
(0.8モル)を加え、そのまま30分間撹拌後、90
℃で1時間加熱撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ込み、
ジクロロメタンで抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧濃縮した。濃縮により生じた沈殿を濾取
して酢酸エチルで洗浄し、次いでこれを500mlのエ
タノール−酢酸エチル(2:3)に溶解して活性炭処理
を行なった。活性炭を濾別し、減圧濃縮後生成した結晶
を濾取し、エタノール−酢酸エチルより再結晶して目的
化合物11gを得た。
【0054】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
1として第1表に示す。
【0055】
【実施例2〜18】実施例1と同様にして、第1表に示
す各化合物(化合物2〜18)を製造した。得られた化
合物の構造及び物性を第1表に併記する。
【0056】
【実施例19】3−アミノ−4−(4−メトキシフェニ
ル)−5−(2−ピリジル)−ピラゾール二塩酸塩の製
造 4−メトキシフェニルアセトニトリル7.4g(50ミ
リモル)、ピコリン酸エチル7.6g(50ミリモル)
及びナトリウムメトキシド5.7g(100ミリモル)
をトルエン100mlに懸濁させ、90℃で1時間加熱
撹拌した。反応液を放冷後、減圧乾固した。次に、残渣
を酢酸60mlに懸濁させ、氷冷下抱水ヒドラジン9.
8ml(200ミリモル)を加え、そのまま10分間撹
拌後、90℃で1時間加熱撹拌した。反応液を氷水中に
注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出し、有機層を炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣に4N塩酸−
酢酸エチルを加え、生成した結晶を濾取し、メタノール
−ジエチルエーテルで再結晶して目的化合物5gを得
た。
【0057】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
19として第1表に示す。
【0058】
【実施例20〜24】実施例1と同様にして、第1表に
示す各化合物(化合物20〜24)を製造した。得られ
た化合物の構造及び物性を第1表に併記する。
【0059】
【実施例25】3−ホルムアミド−4−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−5−(2−ピリジル)−ピラゾール
の製造 化合物14の2.26g(7.6ミリモル)をジクロロ
メタン23mlに溶解し、氷冷下にギ酸−無水酢酸
(5:3,容量比)3mlを滴下し、室温で3日間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し、更にキシレンを加えて3回
共沸下減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル、次いで
メタノール−酢酸エチルで再結晶して目的化合物1.6
gを得た。
【0060】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
25として第1表に示す。
【0061】
【実施例26】実施例25と同様にして、第1表に示す
化合物26を製造した。得られた化合物の構造及び物性
を第1表に併記する。
【0062】また上記化合物26は、次の方法によって
も製造される。即ち化合物1の5.4g(21.2ミリ
モル)にギ酸9.5mlを加え、約60分で温度を10
0℃まで上げ、100℃で一晩加熱し、反応終了後、過
剰のギ酸を減圧留去し、更にキシレンを加えて2回共沸
下減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル、次いでジク
ロロメタン−メタノール−酢酸エチルで再結晶した。か
くして化合物26の5.3gを得た。
【0063】
【実施例27〜28】3−アセトアミド−4−(4−フ
ルオロフェニル)−5−(2−ピリジル)−ピラゾール
及び1−アセチル−5−アミノ−4−(4−フルオロフ
ェニル)−3−(2−ピリジル)ピラゾールの製造 化合物1の5.0g(19.7ミリモル)をクロロホル
ム15mlに溶解させ、無水酢酸2.01g(19.7
ミリモル)を加え、室温で3日間反応させた。反応液を
減圧濃縮し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた後、減圧濃縮した。残渣をジエチルエーテ
ル、次いで酢酸エチル−ジエチルエーテルで再結晶し
て、目的化合物(化合物27)1.27gを得た。
【0064】上記再結晶の母液を濃縮して得られる残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒…
ジクロロメタン−メタノール=50:1)により精製
し、目的画分を更にジエチルエーテル、次いで酢酸エチ
ルで再結晶して、目的化合物(化合物28)1.05g
を得た。
【0065】得られた各化合物の構造及び物性を第1表
に併記する。
【0066】
【実施例29】5−アミノ−1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(2
−ピリジル)−ピラゾールの製造 化合物14の1.0g(2.7ミリモル)をジクロロメ
タン20mlに溶解し、トリエチルアミン0.74ml
(5.31ミリモル)を加え、更に氷冷下にクロロギ酸
ベンジル0.4ml(2.78ミリモル)を滴下した。
室温で3時間撹拌後、更にクロロギ酸ベンジル0.2m
lを追加し一晩反応させた。反応液に水を加え、ジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒…ジクロロメタン−メタ
ノール=50:1)により精製し、目的画分を減圧濃縮
し、更にジエチルエーテル、次いでジクロロメタン−酢
酸エチルで再結晶して、目的化合物380mgを得た。
【0067】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
29として第1表に示す。
【0068】
【実施例30】5−アミノ−4−(4−フルオロフェニ
ル)−1−メトキシカルボニル−3−(2−ピリジル)
−ピラゾールの製造 水素化ナトリウム1.0gのDMF40ml懸濁液に、
5.0g(19.7ミリモル)の化合物1のDMF(4
0ml)溶液を室温で滴下し、更に室温で1時間撹拌し
た。そこへ、クロロギ酸メチル1.68ml(21.7
ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水
及び酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を3回水洗後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた
残渣をジエチルエーテル−酢酸エチルで再結晶して、目
的化合物3.15gを得た。
【0069】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
30として第1表に示す。
【0070】
【実施例31】 4−(4−フルオロフェニル)−3−
メチルアミノ−5−(2−ピリジル)−ピラゾールの製
造 水素化リチウムアルミニウム0.8gのTHF30ml
の懸濁液に、化合物26の2.0g(7.09ミリモ
ル)のTHF(20ml)懸濁液を氷冷下に滴下した。
室温で一晩撹拌した後、反応液に水1ml及び5%水酸
化ナトリウム水溶液1mlを加えて数分撹拌し、更に水
を3ml追加して撹拌した。不溶物を充分生成させた
後、これをセライトで濾別し、濾液にジクロロメタンと
水を加えて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥して減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル−ジエチ
ルエーテル、次いでジクロロメタン−ジエチルエーテル
で再結晶して、目的化合物0.94gを得た。
【0071】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
31として第1表に示す。
【0072】
【実施例32】6,7−ジヒドロ−3−(4−フルオロ
フェニル)−2−(2−ピリジル)−4H−ピラゾロ
[1,5−a]−ピリミジン−5−オンの製造 化合物1の1.0g(3.93ミリモル)、3−ブロモ
プロピオン酸エチル0.56ml(4.33ミリモル)
及び無水炭酸カリウム543mg(3.93ミリモル)
をDMF20mlに加え、110℃で5時間加熱した。
その後、3−ブロムプロピオン酸エチル及び無水炭酸カ
リウムをそれぞれ1当量ずつ追加し、110℃で一晩加
熱した。反応終了後、放冷し、水及び酢酸エチルを加え
て抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で2回洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。得られ
た残渣をジエチルエーテルで再結晶して、目的化合物の
400mgを得た。
【0073】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
32として第1表に示す。
【0074】
【実施例33】エチル3−(4−フルオロフェニル)−
7−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−ピラゾロ
[1,5−a]−ピリミジン−6−カルボキシレートの
製造 5g(19.7ミリモル)の化合物1及び4.5g(2
0.8ミリモル)のエトキシメチレンマロン酸ジエチル
に酢酸50mlを加え、この混合液を7時間加熱還流し
た。反応後、減圧濃縮し、生成した結晶を濾取し、更に
ジエチルエーテルで洗浄して6.5gの目的化合物を得
た。
【0075】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
33として第1表に示す。
【0076】
【実施例34】3−(4−フルオロフェニル)−7−ヒ
ドロキシ−2−(2−ピリジル)−ピラゾロ[1,5−
a]−ピリミジン−6−カルボン酸の製造 化合物1の4.5g(11.9ミリモル)をエタノール
60mlに溶かし、12.5%水酸化ナトリウム水溶液
40mlを加え、80℃で4時間加熱した。反応液を放
冷し、塩酸を滴下してpHを約4に調整後、生じた沈殿
物を濾取し、更にメタノール次いでジエチルエーテルで
洗浄して3.6gの目的化合物を得た。
【0077】得られた化合物の構造及び物性を、化合物
34として第1表に示す。
【0078】
【実施例35】実施例1と同様にして、第1表に示す化
合物35を製造した。得られた化合物の構造及び物性を
第1表に併記する。
【0079】
【実施例36】実施例25と同様にして、第1表に示す
化合物36を製造した。得られた化合物の構造及び物性
を第1表に併記する。
【0080】
【実施例37】実施例31と同様にして、第1表に示す
化合物37を製造した。得られた化合物の構造及び物性
を第1表に併記する。
【0081】
【実施例38及び39】実施例30と同様にして、第1
表に示す化合物38及び化合物39を製造した。得られ
た化合物の構造及び物性を第1表に併記する。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】
【表8】
【0090】
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 A61K 31/505 C07D 401/14 231 C07D 401/14 231 405/14 405/14 487/04 142 487/04 142 //(C07D 487/04 231:00 239:00) (56)参考文献 J.CHEM.SOC.,CHEM. COMMUN.,(2),(1974), P.45−6 J.CHEM.SOC.,CHEM. COMMUN.,(19),(1974), P.782−3

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 はピリジル基又は置換基として低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン
    置換低級アルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、フェ
    ニルチオ基及びメチレンジオキシ基から選ばれる基を1
    〜3個有することのあるフェニル基を、R2 及びR 3
    一方がピリジル基で他方が基−NHR5 (R5 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルカノイル基又はホルミル
    基を示す)を、R 4 は水素原子、低級アルカノイル基、
    低級アルコキシカルボニル基又はフェニル低級アルコキ
    シカルボニル基をそれぞれ示し、また、上記R 2 がピリ
    ジル基の場合は、3 及びR4 は互いに結合して基 【化2】 (nは1又は2である)又は基 【化3】 (R6 は水素原子又は低級アルキル基を示す)を形成し
    てもよい。〕で表わされるピラゾール誘導体。
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