JP2751690B2 - 電気機器の電動移動操作装置 - Google Patents

電気機器の電動移動操作装置

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JP2751690B2
JP2751690B2 JP27525991A JP27525991A JP2751690B2 JP 2751690 B2 JP2751690 B2 JP 2751690B2 JP 27525991 A JP27525991 A JP 27525991A JP 27525991 A JP27525991 A JP 27525991A JP 2751690 B2 JP2751690 B2 JP 2751690B2
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正美 紀井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、閉鎖形開閉装置にお
ける開閉機器の主回路に対する切り放しおよび挿入を行
う移動操作装置に用いるのに適した電気機器の電動移動
操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉鎖形開閉装置において遮断器等の開閉
機器を主回路に対して切り放したり挿入したりする際に
は、従来、図10に示すような電動移動操作装置が用い
られている。この装置において、1は遮断器を示してお
り、該遮断器1は支持台車に支持されて閉鎖型開閉装置
2に対して往復移動可能とされるものであって、その開
閉装置2側に自動連結装置を備えている。また、上記遮
断器1には駆動電動機3が搭載され、この電動機3の出
力軸には歯車式の減速機4が設けられている。また、減
速機4の最終段の歯車は出力部となるネジスリーブ5の
一端(図10で左端)に結合され、該ネジスリーブ5の
他端(図10で右端)には雌ネジが形成されている。そ
して、このネジスリーブ5の雌ネジは、一端が開閉装置
2に係合された固定ネジ棒6の雄ネジに常時係合され、
また、該ネジスリーブ5の減速機4側の端部には手動ハ
ンドル7と係合する凹溝が形成されている。そして、こ
の凹溝の前面にはシャッター8が装備され、このシャッ
ター8は遮断器1の引き外し装置9と連結されている。
【0003】図10に示す電動移動操作装置は、電動操
作スイッチを操作することにより駆動電動機3を起動し
て遮断器1の引き出しおよび挿入を行うが、それとは別
に、遮断器1が主回路より切り放された図示の状態にお
いて、手動にて遮断器1を主回路に挿入することもで
き、そのように手動にて遮断器1を主回路に挿入する場
合には、シャッター8を開き手動ハンドル7をネジスリ
ーブ5の凹溝に係合させる。このとき、遮断器1が投入
状態である場合には、シャッター8に連動する引き外し
装置9の動作により遮断器1は開路される。そして、こ
の動作とともに投入回路および電動操作回路は開いてい
ずれの動作もロックされる。
【0004】また、電動引き出し式遮断器のインターロ
ック装置に関しては、手動ハンドルが引き出し装置に係
合している時に試験位置から盤外への引き出し操作を拘
束するようにしたものが、例えば特開昭62−2108
11号公報において開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動移動操作装
置は、シャッターを開いて手動ハンドルを凹溝に係合さ
せるときに、もし、遮断器が投入状態であれば、シャッ
ターに連動する引き外し装置によって遮断器が開路さ
れ、遮断機の投入回路および電動操作のための制御回路
は開いていずれの動作もロックされるよう構成されてい
るが、このとき何らかの異常によってシャッターの開状
態にも拘わらずスイッチの動作や連動機構に不都合があ
った場合に、操作者に多大の危険が発生することがあっ
た。例えば手動ハンドルによる操作中に電動操作スイッ
チが操作されて電動機が起動した場合には、ネジスリー
ブに係合された手動ハンドルが電動回転するので危険が
生ずる。
【0006】また、上記従来の装置では、手動操作時に
電動機が結合されたままであり、遮断器の負荷に加えて
電動機の負荷も重畳するので、大きな操作力が必要であ
るという問題もあった。特に、大容量の遮断器では、移
動操作装置の減速比が大きくなり、遮断器の負荷に加え
電動機の負荷が重畳することで操作力が一層大きくな
る。
【0007】なお、上記公報に記載のインターロック装
置は、手動ハンドルの取り外しを忘れた場合に引き出し
操作を拘束するようにしたというだけであって、上記の
ような問題点を解消するものではない。
【0008】この発明は上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、手動による挿入,引き出し操作を安全確実
に、かつ小さい操作力で行うことのできる電気機器の電
動移動操作装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気機器
の電動移動操作装置は、電気機器の電動移動操作のため
の制御回路を備え、差動軸を固定したときに入力軸と出
力軸が連動する遊星歯 車減速機を介して駆動電動機の駆
動力を電気機器の移動装置に伝達し該電気機器を一定区
間移動操作するようにした電気機器の電動移動操作装置
であって、遊星歯車減速機の差動軸の固定のための拘束
と解放を選択的に行うことによって出力を制御する出力
制御手段と、出力軸の停止位置への拘束および解放を選
択的に行う位置拘束手段と、出力軸に連結することによ
って該出力軸を手動により操作する手動操作手段と、こ
の手動操作手段を出力軸に連結する動作に先立って前記
出力制御手段による差動軸の拘束および位置拘束手段
よる出力軸の拘束を解除する解除手段を備えものであ
る。
【0010】また、電気機器の投入回路が開路状態のと
きにのみ手動操作手段を出力軸に連結する動作を可能と
するインターロック手段を備えたものとすることができ
る。
【0011】また、手動操作手段による操作中電気機
器の投入操作および該電気機器の電動移動操作のための
制御回路の接続操作の少なくとも一方を鎖錠するインタ
ーロック手段を備えたものとすることもできる。
【0012】
【作用】この発明に係る電気機器の電動移動操作装置に
おいて、遊星歯車減速機は差動軸が固定された状態で入
力軸と出力軸が連動する。そして、その状態で、電動操
作スイッチを操作して電動移動操作のための制御回路を
接続し駆動電動機を起動させると、その駆動電動機の駆
動力が遊星歯車減速機を介して遮断器等の電気機器を移
動させる移動装置に伝達され、移動装置が駆動されて、
電気機器の引き出し,挿入等の電動による移動操作が行
われる。また、電気機器の引き出し,挿入等の移動操作
は手動にても行うことができ、その場合に、手動ハンド
ル等の手動操作手段を出力軸に連結して手動にて出力軸
を操作する。そして、その手動操作に際しては、手動操
作手段を出力軸に連結する動作の先立って、例えばシャ
ッターを開操作する動作に連動して、遊星歯車減速機の
差動軸を拘束し固定する出力制御手段の動作が解除され
ることにより、出力軸が駆動電動機から切り放され、ま
た、出力軸を停止位置に拘束する位置拘束手段の動作が
解除されることにより 、出力軸が自由となり、手動で操
作可能な状態となる。この状態で、手動操作に対し電気
機器の移動負荷のみが負荷として作用し、したがって、
最小の操作力で電気機器の挿入位置もしくは引き出し位
置への移動が可能となる。
【0013】また、電気機器の投入回路が開路状態のと
きにのみ手動操作手段を出力軸へ連結する動作を可能と
するインターロック手段を設けたものとすると、電気機
器が開路状態でしか手動操作ができないので、操作者の
安全性が確実に確保される。
【0014】また、手動操作手段による操作中に電気機
器の投入操作および該電気機器の電動移動操作のための
制御回路の接続操作を鎖錠するインターロック手段を設
けたものとすると、電気機器の投入動作時における衝撃
や機械音によるショックを感じることなく安全かつ平静
に操作でき、また、開閉装置等からの操作信号や誤操作
による信号が発信されても電気機器は動作しないため、
操作者の安全性がより確実に確保される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1はこの発明の一実施例に係る電動移動
操作装置の部分断面を施した正面図(図12のC−C方
向に見た図)、図2は同実施例の電動移動操作装置の側
面図(図1のF−F矢視)、図3は同実施例の電動移動
操作装置の部分断面を施した平面図、図4(a)(b)
はそれぞれ同実施例の電動移動操作装置の部分正面図お
よび部分側面図、図5は図3をD−D方向に見た部分断
面図(図1のD−D断面)、図6は図3をE−E方向に
見た部分断面図(図1のE−E断面)、図7は同実施例
の電動移動操作装置における干渉機構の平面図、図8は
同実施例の電動移動操作装置における干渉機構の説明
図、図9は同実施例の電動移動操作装置における他の干
渉機構の説明図、図11は図1のA−A断面を示す図、
図12は図1をB−B方向に見た部分断面図である。
【0017】この実施例の電動移動操作装置は、閉鎖配
電盤に対して切り放し(引き出し)および挿入を行うよ
う往復移動可能とされた遮断器の支持台車に搭載され
た、電動式で手動操作も可能な電動移動操作装置であ
る。この電動移動操作装置10は、図1に示すように、
箱形に形成されたフレーム11を備えている。そして、
該フレーム11の両側面の互いに対向する位置にそれぞ
れ設けられた各穴には軸受12が支持されている。ま
た、上記フレーム11内には、ウオームホイール歯車減
速機13と遊星歯車減速機14がそれぞれ設けられてい
る。ウオームホイール歯車減速機13は、フレーム11
の一端面下部の軸受板に支持されたウオーム歯車15と
該ウオーム歯車15に噛合するホイール歯車16とから
構成されている。一方、遊星歯車減速機14は、入力軸
となる小太陽歯車17と、該小太陽歯車17に噛合する
2個の遊星歯車18と、差動軸となる大太陽歯車19
と、上記遊星歯車18の自転軸を支持し公転軸となる出
力軸20とから構成されている。また、大太陽歯車19
は、図2に示すように、外周部に等間隔に複数個(この
例では12個)の凹溝21が形成されてなる鎖錠板22
を備えている。そして、図6に示すように、鎖錠板22
の凹溝21には、鎖錠レバー23の先端に設けられたロ
ーラー付きの係合ピン24が係合可能とされている。こ
こで、鎖錠レバー23は、先端に上記係合ピン24を有
するとともに他端に後述の平衡レバー35に連結される
軸ピン25を有し、中央部が支持ピン26により支持体
27に揺動自在に支持されている。
【0018】 鎖錠レバー23先端の係合ピン24が鎖錠
板22の凹溝21に係合すると、大太陽歯車19(差動
軸)が固定され、この状態で駆動電動機71の回転がウ
オーム歯車減速機13および遊星歯車減速機14の小太
陽歯車17(入力軸),遊星歯車18を介して出力軸2
0に所定減速比で伝達される。
【0019】 また、フレーム11の下方には、駆動電動
機71が配設され、該駆動電動機71の駆動軸に設けら
れた駆動歯車72がウオーム歯車15の軸に設けられた
被駆動歯車73に噛合連結されている。ウオームホイー
ル歯車減速機13のウオーム 歯車15には駆動歯車72
および被駆動歯車73を介して駆動電動機71の回転が
伝達され、それがホイール歯車16を介して遊星歯車減
速機14の小太陽歯車17に所定減速比で伝達される。
【0020】 また、出力軸20の左端側には固定板28
が装着されピン28aによって固定されている。この固
定板28の外周には、図5に示すように、遮断器の移動
操作の始点および終点の各停止位置に対応した凹溝29
a,29bが形成されている。凹溝29aが始点位置に
相当し、29bが終点位置に相当する。また、固定板2
8には側方にスプロケット74が設けられ、該スプロケ
ット74はチェーン75等を介して図示しない支持台車
の移動装置に駆動連結されている。固定板28には、後
述の手動ハンドル42を挿入するハンドル軸41が固定
されている。そして、この凹溝29a,29bには、固
定レバー30の先端に設けられたローラー付きの係合ピ
ン31が係合可能とされている。ここで、固定レバー3
0は、先端に上記係合ピン31を有するとともに他端に
後述の平衡レバー35に連結される軸ピン32を有し、
中央部が上記支持ピン26により支持体27に揺動自在
に支持されている。また、固定レバー30の軸ピン32
には復帰バネ33と電磁石34がそれぞれ連結されてい
る。ここで、復帰バネ33は固定レバー30先端の係合
ピン31を固定板28の凹溝29と係合するよう作用
し、また、電磁石34は励磁されることにより上記係合
ピン31と凹溝29との係合を解除するよう作用する。
【0021】 電磁石34が励磁されていないときは、復
帰バネ33の作用で固定レバー30先端の係合ピン31
が固定板28の凹溝29と係合し、それにより、出力軸
20が停止位置に固定拘束される。そして、電磁石34
が励磁され固定レバー30先端の係合ピン31と固定板
28の凹溝29との係合が解除されたときは、後述の平
衡レバー35が回動することによって鎖錠レバー23先
端の係合ピン24が大太陽歯車19(差動軸)の凹溝2
1に係合し、大太陽歯車19を固定する。
【0022】 また、鎖錠レバー23および固定レバー3
0の各軸ピン25,32は平衡レバー35の両端に連結
されている。この平衡レバー35は、その中央部がカム
レバー36の一端(図3で左端)に連結された軸37a
(図4参照)に支持され、該軸37aを支点として揺動
する。カムレバー36は中央部が軸37b(図4参照)
に支持され、他端(図3で右端)には三日月形のカム面
38(図4参照)が形成されている。そして、このカム
面38には出力軸20と平行配置のインターロック軸3
9に締結されたローラーレバー40が係合し、該ローラ
ーレバー40の回動により軸37bを支点としてカムレ
バー36が揺動する。ここで、インターロック軸39が
図4で反時計方向に回動すると、ローラーレバー40が
同方向に揺動し、ローラーレバー40がカムレバー36
を反時計方向に揺動させる。
【0023】 また、固定板28に固定されたハンドル軸
41には、図5に示すように手動ハンドル42が挿入さ
れ、それによって出力軸20が回動操作される。また、
このハンドル軸41の前面位置には、図3に示すよう
に、左右に摺動してハンドル穴43を開くシャッター4
4が設けられている。このシャッター44は図3,図4
で左右に摺動することにより手動ハンドル42の挿入操
作を許容もしくは阻止(干渉)する。また、上記インタ
ーロック軸39の前端部にはリンク45を介してインタ
ーロックレバー46の一端が結合され、該インターロッ
クレバー46の他端にはシャッターハンドル47が連結
されている。シャッターハンドル47の後部にはリンク
45を介してインターロックピン48が連結され、イン
ターロックピン48がインターロックレバー46に連動
する。また、シャッター44にはシャッターハンドル4
7が貫通するコバン穴が形成されている。このように構
成されていることによって、シャッターハンドル47を
図3,図4で右方向に操作すると、ハンドル穴43が確
保されるとともに、該シャッターハンドル47に連動し
てインターロックレバー46が図4で右方向に移動し、
リンク45を介してインターロック軸39が図4で反時
計方向に回動され、インターロック軸39に連動するロ
ーラーレバー40によってカムレバー36が反時計方向
に揺動され、カムレバー36によって平衡レバー35が
下げられ、平衡レバー35の両端に連結された鎖錠レバ
ー23および固定レバー30の軸ピン25,32位置が
下がり、鎖錠レバー23および固定レバー30が図5お
よび図6において時計方向に回動 して、固定レバー30
先端および鎖錠レバー23先端の係合ピン31、24と
固定板28および鎖錠板22との係合がそれぞれ解除さ
れる
【0024】 また、上記インターロックレバー46と連
動するインターロックピン48の右端側には遮断器の開
閉動作に連動して上下動作するロック板49が設けられ
ている。遮断器の投入位置では該ロック板49が上動す
ることによりインターロックピン48の右方向への移動
が阻止される。
【0025】 また、インターロック軸39の後端にはイ
ンターロックリンク50が設けられ、該インターロック
リンク50は、図9に示すように、リンク機構を介し遮
断器の投入操作機構の掛け金51に連接されている。こ
の掛け金51は投入電磁石52の励磁時に作動するピン
53と係合して投入ラッチ54を操作するものであっ
て、シャッター44が図4で右方向へ動作したときは
インターロックリンク50が左方向へ移動することによ
って、リンク機構を介して掛け金51が図9で二点鎖線
で示す位置へ移動し、ピン53との係合が解かれ、投入
電磁石52の動作を無効にする。一方、シャッター44
が図3および図4の位置(左位置)にあるときは、掛け
金51が図9の実線位置にあって、ピン53と係合す
る。この状態で投入操作を行うと、投入電磁石52の動
作がピン53から掛け金51を介して投入ラッチ54に
伝達され、遮断器の投入装置(図示せず)が作動する。
また、上記インターロック軸39の後端にはレバー55
が設けられ、該レバー55にはロッド56が連結されて
いる。そして、図7,図8に示すように、このロッド5
6にはブロック57が一体に設けられ、このブロック5
7がロッド56と連動して左右(図7で上下)に移動す
る。また、前後(図8で左右)に水平動作し電動移動操
作の制御回路を含む二次回路を構成する二次端子盤58
にはガイドリンク59およびレバー60を介してストッ
パー板61が連接され、ブロック57が移動することに
よってストッパー板61の回動を許容もしくは阻止(干
渉)し、二次端子盤の移動を許容または阻止する。な
お、図8中符号62で示すのはストッパー板61の操作
で動作する位置スイッチである。
【0026】 以上のような構成からなる電動移動操作装
置の動作を以下に説明する。
【0027】 閉鎖配電盤用の遮断器には、常用運転およ
び試験操作に適合するために、引き出し位置と挿入位置
(制御回路が接続状態)があり、また、遮断器の引き出
し位置では制御回路(二次回路)が接続状態と断路状態
(開路状態)の二位置が必要である。
【0028】 いま、遮断器が開路状態で引き出し位置に
あり、二次回路が断路状態である場合において手動ハン
ドル42による挿入操作に際しては、まず、シャッター
ハンドル47を図3,図4で右方向に操作してシャッタ
ー44を同方向に移動させることによって、ハンドル穴
43を確保し、手動ハンドル42をハンドル軸41に挿
入する。このとき、シャッター44の図4で右方向への
移動によって、インターロックレバー46が図4で右方
向に移動し、インターロックレバー46に連動してイン
ターロック軸39が図4で反時計方向に回動され、イン
ターロック軸39に連動するローラーレバー40によっ
てカムレバー36が反時計方向に揺動され、カムレバー
36によって平衡レバー35が下げられ、平衡レバー3
5の両端に連結された鎖錠レバー23および固定レバー
30の軸ピン25,32位置が下がり、鎖錠レバー23
および固定レバー30が図5および図6において時計方
向に回動して、固定レバー30先端および鎖錠レバー2
3先端の係合ピン31、24と固定板28および鎖錠板
22との係合がそれぞれ解除される。この場合、鎖錠レ
バー23先端の係合ピン24が鎖錠板22の凹溝21と
の係合を解除されることによって、大太陽歯車19(差
動軸)の固定が解除され、出力軸20と駆動電動機71
との連動が解除される。また、固定レバー30先端の係
合ピン31が固定板28の凹溝29との係合を解除され
ることによって、出力軸20の回動が自由となる。こう
して、手動操作の負荷は遮断器の移動負荷のみとなり、
したがって、最小の操作力で遮断器を挿入位置へ移動さ
せることができる。
【0029】 ここで、シャッター44を開いて手動ハン
ドル42をハンドル軸41に挿入した状態では、シャッ
ター44手動ハンドル42により開位置(右位置)に
保持されることによって、手動操作を安全に完了するた
めの以下のに示す各インターロックが成立する。す
なわち、 投入インターロック シャッター44の右移動によりインターロック軸39お
よびインターロックリンク50を介して掛け金51のピ
ン53との係合が解除されているので、遮断器の手動操
作中は遮断器の投入動作がロックされる
【0030】 制御回路インターロック シャッター44の右移動によりインターロックレバー4
6が図3で右方向に移動し、インターロック軸39が図
4で反時計方向に回動し、レバー55を介してロッド5
6が図3で右方向へ移動し、ブロック57が図7に二点
鎖線で示す位置へ移動するので、二次端子盤58を挿入
位置方向(図7で左方向)へ移動させようとしても、ガ
イドリンク59,レバー60によって連結されたストッ
パー板61の回動動作がブロック57により阻止されて
その移動がロックされる。そのため、遮断器の制御回路
は構成されないので電動移動操作が不能となる。
【0031】 また、試験可能状態および投入状態では手
動操作を防止するための以下のの各インターロック
が成立している。すなわち、 制御回路構成状態(試験可能状態)での手動操作防
止インターロック 手動挿入操作に先立って制御回路が構成されている状態
では、ブロック57が図7の下方位置(実線位置)に
って、ストッパー板61がその上方の間隙に位置してい
るので、ブロック57は方に移動できず、したがっ
て、シャッター44を開作動しようとしてもインターロ
ックレバー46,リンク45,インターロック軸39,
レバー55,ロッド56の経路が作動せず、シャッター
44は開かないので、手動挿入操作が防止される。
【0032】 投入状態での手動操作防止インターロック 遮断器が開路状態ではロック板49はインターロックピ
ン48の下方に位置し(図4(b)の実線位置)、該イ
ンターロックピン48は右方向に移動自在である。しか
し、投入状態(使用状態または操作状態)では、ロック
板49は上方へ移動して(同二点鎖線位置)インターロ
ックピン48の右方向への移動が妨げられるため、シャ
ッター44は開くことができず手動挿入操作が防止され
る。
【0033】 次に、遮断器が開路状態で挿入位置にある
場合において手動ハンドル42による引き出し操作に際
しては、まず、シャッターハンドル47を図3,図4で
右方向に操作してシャッター44を同方向に移動させ、
ハンドル穴43を確保し、手動ハンドル42をハンドル
軸41に挿入する。このとき、シャッター44の図4で
右方向への移動によって、インターロックレバー46が
図4で右方向に移動し、インターロック軸39が図4で
反時計方向に回動され、インターロック軸39に連動す
るローラーレバー40によってカムレバー36が反時計
方向に揺動され、カムレバー36によって平衡レバー3
5が下げられ、平衡レバー35の両端に連結された鎖錠
レバー23および固定レバー30の軸ピン25,32位
置が下がり、鎖錠レバー23および固定レバー30が図
5および図6において時計方向に回動して、固定レバー
30先端および鎖錠レバー23先端の係合ピン31、2
4と固定板28および鎖錠板22との係合がそれぞれ解
除され、それにより大太陽歯車19(差動軸)の固定が
解除されて、出力軸20が駆動電動機71から切り放さ
れ、また、固定レバー30先端の係合ピン31が固定板
28の凹溝29との係合を解除されているため、出力軸
20の回動が自由で、手動操作の負荷は遮断器の移動負
荷のみとなっている。したがって、最小の操作力で遮断
器を引き出し位置へ移動させることができる。
【0034】 このとき、もし遮断器が投入状態(使用状
態または操作状態)にある場合には、ロック板49が上
方に移動しておりインターロックピン48の右方向への
移動が妨げられシャッター44は開くことができないの
で、手動引き出し操作は防止される。
【0035】 また、手動引き出し操作が完了して手動ハ
ンドル42が取り外された遮断器の引き出し状態(停止
状態または試験状態)では、シャッター44を閉じるこ
とによりロッド56が図7の実線位置に移動するので、
二次端子盤58と連結されたストッパー板61はブロッ
ク57に干渉されずに自由に回動でき、したがって、二
次端子盤58の接続操作および断路操作ができるので、
遮断器の試験操作を行うことができ、また、遮断器の確
実な停止状態を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、電気機
器の手動操作による挿入および引き出し時に、出力軸よ
り前段の減速機と電動機切り放されて手動操作負荷と
ならないので、操作力を小さくすることができ、かつ容
易に移動操作を行うことのできる電動移動操作装置が得
られる。また、この手動操作は、電動操作による動作中
であっても機械的に優先され、よって、電動操作におけ
る異常操作や異常動作での電気機器やその関連機器の破
損および危険を防止することができる。
【0037】 また、上記構成に加えて、電気機器の投入
回路が開路状態のときにのみ手動操作手段を出力軸へ連
結する動作を可能とするインターロック手段を設けたも
のとすることにより、電気機器が開路状態でしか手動操
作ができないので、操作者の安全性が確実に確保され
る。
【0038】 また、手動操作手段による操作中に電気機
器の投入操作および該電気機器の電動移動操作のための
制御回路の接続操作を鎖錠するインターロック手段を設
けたものとすることにより、操作者が手動操作時に電気
機器の投入動作による衝撃や機械音によるショックを感
じることはなく、安全かつ平静に操作でき、また、開閉
装置等からの操作信号や誤操作による信号が発信されて
も電気機器は動作しないため、操作者の安全性がより確
実に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の部分断面を施した正面図(図12のC−C方向に見た
図)
【図2】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の側面図
【図3】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の部分平面図
【図4】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の部分正面図および部分側面図
【図5】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の部分側面図
【図6】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
の部分側面図
【図7】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
における干渉機構の平面図
【図8】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
における干渉機構の説明図
【図9】 この発明の一実施例に係る電動移動操作装置
における他の干渉機構の説明図
【図10】 従来の電動移動操作装置の全体構成図
【図11】 図1のA−A断面を示す図
【図12】 図1のB−B方向に見た部分断面図
【符号の説明】
10 電動移動操作装置 14 遊星歯車減速機 19 大太陽歯車 20 出力軸 21 凹溝 22 鎖錠板 23 鎖錠レバー 24 係合ピン 28 固定板 29 凹溝 30 固定レバー 31 係合ピン 35 平衡レバー 36 カムレバー 39 インターロック軸 40 ローラーレバー 41 ハンドル軸 42 手動ハンドル 44 シャッター 45 リンク 46 インターロックレバー 48 インターロックピン 49 ロック板 50 インターロックリンク 51 掛け金 53 ピン 55 レバー 56 ロッド 57 ブロック 58 二次端子盤 59 ガイドリンク 60 レバー 61 ストッパー板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−56525(JP,A) 特開 平5−56526(JP,A) 特開 平5−115110(JP,A) 特許2606496(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02B 11/133 H02B 11/167

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の電動移動操作のための制御回
    路を備え、差動軸を固定したときに入力軸と出力軸が連
    動する遊星歯車減速機を介して駆動電動機の駆動力を電
    気機器の移動装置に伝達し該電気機器を一定区間移動操
    作するようにした電気機器の電動移動操作装置であっ
    て、前記遊星歯車減速機の差動軸の固定のための拘束と
    解放を選択的に行うことによって出力を制御する出力制
    御手段と、前記出力軸の停止位置への拘束および解放を
    選択的に行う位置拘束手段と、前記出力軸に連結するこ
    とにより該出力軸を手動により操作する手動操作手段
    と、前記手動操作手段を前記出力軸に連結する動作に先
    立って前記出力制御手段による前記差動軸の拘束および
    前記位置拘束手段による前記出力軸の拘束を解除する解
    除手段を備えたことを特徴とする電気機器の電動移動操
    作装置。
  2. 【請求項2】 電気機器の投入回路が開路状態のときに
    のみ前記手動操作手段を前記出力軸に連結する動作を可
    能とするインターロック手段を備えた請求項1記載の電
    気機器の電動移動操作装置。
  3. 【請求項3】 前記手動操作手段による操作中電気機
    器の投入操作および該電気機器の電動移動操作のための
    制御回路の接続操作の少なくとも一方を鎖錠するインタ
    ーロック手段を備えた請求項1記載の電気機器の電動移
    動操作装置。
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