JP2750929B2 - スプレイ・デポジット法を付加した連続鋳造法 - Google Patents

スプレイ・デポジット法を付加した連続鋳造法

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JP2750929B2 JP1343923A JP34392389A JP2750929B2 JP 2750929 B2 JP2750929 B2 JP 2750929B2 JP 1343923 A JP1343923 A JP 1343923A JP 34392389 A JP34392389 A JP 34392389A JP 2750929 B2 JP2750929 B2 JP 2750929B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スプレイ・デポジット法を付加した連続鋳
造法に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
一般にスプレイ・デポジット法とは、溶融金属流を不
活性ガスによってアトマイズし、細かく粉砕された溶滴
を飛散中に急冷凝固させコレクタ上に堆積させて所望の
形状のプリフォーム(半成品金属)を成形する方法(例
えば、特公昭54−29985号公報、特公昭56−12220号公
報、特願昭62−1849号公報など参照)であって、普通鋳
造法に比べ、その長所は急冷凝固による均一なミクロ組
織ができること、マクロ偏析のないこと、および加工性
・鋳造性が良好であることなどがあげられ、その短所は
プリフォームが単純形状に限定されること、ポロシティ
ーが発生しやすくこと、および歩留りが悪いことなどが
あげられる。
一方、周知のごとく連続鋳造法とは、一般の金属圧延
生産工程である溶解→造塊→均熱→分塊→加熱→圧延に
おいて、造塊、均熱および分塊の工程を省略して、溶融
金属から直ちに圧延に供し得る工程をとるもので、その
特徴は、工程の簡略化による設備費の節減は勿論、製品
の歩留りの向上のみならず、表面および内部の品質が優
れているとされている。しかしながら、精緻な制御をし
なければ、例えば内部欠陥としての中心偏析やポロシテ
ィや内部割れなどが発生し易く、その冶金的または機械
的操業に腐心している。特に、中心偏析は冶金的要因で
はなく、ロールアライメント、ロールピッチ、および圧
下量などの連続鋳造設備特有の機械的要因によって発生
することから、きわめて困難な問題となっている。
そこで本発明者は、スプレイ・デポジット法と連続鋳
造法の2つのプロセスを組合せることにより、それぞれ
の長所を生かしながら、短所を補うことを目的として以
下の発明を創作したのである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明の要旨は、連続鋳造法による鋳片を
生産するプロセスの上流側のモールド(6)の上面をチ
ャンバー(9)で覆い、該チャンバー(9)内におい
て、前記鋳片の中心部に、スプレイ・デポジット法によ
る急冷凝固のプロセスを付加することにより、前記鋳片
の中心部に柱状のプリフォームを予め鋳込み、該プリフ
ォームの外周に発生するポロシティを防止することを特
徴とするスプレイ・デポジット法を付加した連続鋳造法
にある。
〔実施例〕
本発明を添付第1図に示す、本発明を実施するための
装置の1例にもとづき詳細に述べる。
本実施例装置は、ビレットまたはブルームを鋳込むた
めの連続鋳造設備であって、第1のタンディッシュ1に
は通常の連続鋳造法のための溶鋼2を、図示しないレー
ドルから注湯されている。第2のタンディッシュ3には
通常のスプレイ・デポジットを行うための溶鋼4(前記
溶鋼2と成分が同一のもの)を、図示しない開放形誘導
溶解炉より注湯されている。また、第1のタンディッシ
ュ1には傾斜したノズル5が溶鋼2を導入するため、お
よび二次酸化を防止するため延設され、ノズル5の先端
はモールド6内に浸漬されている。
一方、第2のタンディッシュ3は前記モールド6の直
上に配置され、このタンディッシュ3にも若干短寸のノ
ズル7が延設されている。このノズル7の先端はディス
ク・アトマイザー8から噴出されるアルゴンなどの不活
性ガス8aによって囲まれている。
これらのノズル5,7およびディスク・アトマイザー8
は、不活性ガスが充満され、二次酸化を防止するための
スプレイ・チャンバー9で覆われ、このスプレイ、チャ
ンバー9には図示しない排気ガス通路が連通している。
なお、10はプリフォーム、11は鋳片シエル、12はピン
チロールを示す。
次に、本発明の実施例を前述の装置にもとづき述べる
と、通常の連続鋳造設備に用いられるダミーバー(図示
せず)のダミーバーヘッド上にコレクター(ダミーバー
ヘッドより小形のもの)を形成し、このダミーバーを操
業前にモールド6上より若干突出させておく。そこで、
先ず、第2のタンディッシュ3のノズル7から溶鋼4を
流下させ、これに対しディスク・アトマイザー8からの
不活性ガス8aを吹付けて溶滴を霧化する。この霧化され
た金属粒子を前記コレクター上に堆積させてプリフォー
ム10を形成するが、このとき、ダミーバーを順次降下さ
せながらプリフォーム10を形成するので、柱状のプリフ
ォーム10が形成できる。次いで、このダミーバーが通常
の連続鋳造法におけるモールド6内のダミーバーセット
位置にくれば、第1のタンディッシュ1のノズル5から
溶鋼2を流下し、モールド6に注湯する。この溶鋼2を
すでに形成されている柱状のプリフォーム10の外周を包
むようにして充満させた後、通常の連続鋳造法と同様に
ダミーバーの引抜きを開始し、鋳片シエル11を順次形成
して行く。
したがって、鋳片シエル11の中心部に位置するプリフ
ォーム10の外周は、連続鋳造による溶鋼2により再溶解
され、プリフォーム10の外周に多発するポロシティ等の
欠陥を除去することができ、しかも、スプレイ・デポジ
ットにより成形されたプリフォーム10は、急冷によって
凝固が略完了しているため、モールド6における溶鋼2
の凝固は促進される。このため、鋳片シエル11の製造ス
ピードは速くすることができる。更に、スプレイ・デポ
ジットにより発生する粉末は、溶鋼2により再溶融され
るため、その歩留は著しく向上し、試験によれば90%以
上が得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次に列挙した諸効果を奏する。
鋳片中心部に、スプレイ・デポジット法によるプリフ
ォームを予め鋳込んでいるので鋳片に発生しがちな中心
での欠陥を防止できる。
プリフォームの外周は連続鋳造法による溶融金属によ
り再溶解され、プリフォームの外周に発生するポロシテ
ィーなどの欠陥は防止できると供に、これに相乗して、
チャンバーで覆われてプリフォームと鋳片との境界層を
皆無ならしめ、生産された鋳片の品質を向上させる。
プリフォームの存在によりモールドにおける連続鋳造
法用の溶融金属の凝固が促進され、鋳片の製造スピード
を速くすることができる。
スプレイ・デポジット法により発生する粉末は、連続
鋳造法に用いる溶融金属によって再溶解されるため、チ
ャンバーによる粉末捕捉量に対し、比較にならない程、
その歩留は一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する装置の1例である。 1,3…タンディッシュ、2,4…溶鋼、5,7…ノズル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造法による鋳片を生産するプロセス
    の上流側のモールド(6)の上面をチャンバー(9)で
    覆い、該チャンバー(9)内において、前記鋳片の中心
    部に、スプレイ・デポジット法による急冷凝固のプロセ
    スを付加することにより、前記鋳片の中心部に柱状のプ
    リフォームを予め鋳込み、該プリフォームの外周に発生
    するポロシティを防止することを特徴とするスプレイ・
    デポジット法を付加した連続鋳造法。
JP1343923A 1989-12-28 1989-12-28 スプレイ・デポジット法を付加した連続鋳造法 Expired - Lifetime JP2750929B2 (ja)

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