JP2747611B2

JP2747611B2 - 記録装置の排紙スタック部

Info

Publication number: JP2747611B2
Application number: JP1272362A
Authority: JP
Inventors: 信隆鈴木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1989-10-19
Filing date: 1989-10-19
Publication date: 1998-05-06
Anticipated expiration: 2013-05-06
Also published as: JPH03133874A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、プリンタ・複写機・印刷機・ファクシミ
リなど、記録紙に印字・転写・複写・印刷等の記録を行
う記録装置に適用し得る。詳しくは、そのような記録装
置において、記録を終了した記録紙を排出して順次スタ
ックする排紙スタック部に関する。

従来の技術従来、この種の排紙スタック部では、たとえば第８図
および第９図に示すように、装置本体１に排紙トレイ２
を取り付けて構成する。そして、記録を終了した記録紙
を排紙ローラ対３・３で装置本体１から送り出し、該排
紙トレイ２内の固定底板2a上に順次スタックしていた。
ところが、記録紙がスタックされるにともない、スタッ
クされた一番上の記録紙が段々と排紙ローラ対３・３に
近付く。それ故、はじから終わりまで通して固定底板2a
上に記録紙をきれいにスタックすることが困難である問
題があった。

このため、従来の排紙スタック部の中には、たとえば
第10図に示すように、スプリング４・４で支持して排紙
トレイ２内に底板５を昇降可能に設けたものがある。そ
して、排紙ローラ対３・３で送り出されて底板５上に記
録紙が順次スタックされるにともない、第11図に示すよ
うに底板５が下方に向けて平行移動し、排紙ローラ対３
・３間から記録紙６の一番上のものまでの落下高さｈを
常に一定に保つものがある。また、第12図および第13図
に示すように、装置本体１に排紙トレイ２を取り付け、
その排紙トレイ２内に案内軸７を中心として回動自在に
底板５を設け、案内軸７が貫通するねじりコイルばね８
で付勢して支持する。そして、排紙ローラ対３・３で送
り出されて底板５上に記録紙６が順次スタックされるに
ともない、その重さで底板５が逐次図中時計方向に回動
し、排紙ローラ対３・３間から一番上の記録紙６までの
落下高さを常に一定に保つものがある。

発明が解決しようとする課題しかし、第12図および第13図に示す排紙スタック部で
は、金属製の案内軸７を用いるから、次の問題があっ
た。

部品点数が多くなり、コスト高となる。

通常の場合ねじりコイルばね８のコイル直径は８ミ
リ以上と大きく、それにともない案内軸７も太くするか
ら、重くなる。

記録紙６の種類に応じて強さの異なるねじりコイル
ばねと交換するが、案内軸７より小さな径のものとは交
換することができず、使用できるねじりコイルばね８の
大きさに制限がある。

組付けが面倒である。

そこで、この発明の目的は、第12図および第13図に示
す底板回動式の記録装置の排紙スタック部において、案
内軸を不要とし、上述した問題を解消することにある。

課題を解決するための手段そのため、この発明は、たとえば以下の図示実施例に
示すとおり、回動自在な底板31をねじりコイルばね33で
付勢して支持し、その底板31上に記録を終了した記録紙
17がスタックされるにともない前記ねじりコイルばね33
に抗して前記底板31を逐次回動する記録装置の排紙スタ
ック部26において、ばね収納凹部32を形成し、そこに前
記ねじりコイルばね33を落し込むことを特徴とする。

作用そして、ばね収納凹部32にねじりコイルばね33を入
れ、そのねじりコイルばね33で底板31を付勢して初期位
置とする。そうして、底板31上に記録紙17がスタックさ
れるにともない、その重さでねじりコイルばね33に抗し
て底板31を回動し、スタックされた一番上の記録紙17の
高さを常に一定とする。

実施例以下、図面に参照しつつ、この発明の実施例を説明す
る。

第７図は、この発明の一実施例である排紙スタック部
を備えるレーザプリンタで、正面側から見たその内部機
構の全体概略構成を示す。図中符号10は、装置本体であ
る。装置本体10内には、中央に、ドラム状の感光体11を
設ける。そして、感光体11のまわりには、その回転方向
（図中反時計方向）に順に、帯電チャージャ12、現像器
13、転写・分離チャージャ14、およびクリーニング器15
を配置する。現像器13の下側には、レーザ書込み器16を
設ける。他方、装置本体10の図中右側には、記録紙17を
収納する給紙カセット18を二段に取り付ける。そして、
各給紙カセット18・18の取付部には、それぞれ給紙コロ
19を備える給紙部20を設ける。それらの給紙部20・20と
給紙路21を介して連絡し、現像器13上にはレジストロー
ラ対22・22を配する。一方、上述した転写・分離チャー
ジャ14を挾んでそのレジストローラ対22・22と反対の側
には、搬送器23および定着器24を順に並べて設ける。そ
して、定着器24の図中左側には排紙ローラ対25・25を備
え、さらにその左側には装置本体10から突出して排紙ス
タック部26を設けてなる。

しかして、いまこのレーザプリンタを用いて画像を形
成するときは、給紙コロ19を駆動し、記録紙17を給紙カ
セット18内から図中矢印Ａ方向に送り出す。そして、給
紙路21を通してその先端をレジストローラ対22・22に突
き当てる。他方、感光体11は、図中反時計方向に回転し
ながら、まず帯電チャージャ12でその表面を一様に帯電
し、ついでレーザ書込み器16でレーザ光Ｌを照射してそ
の表面に静電潜像を形成し、続いて現像器13でその静電
潜像をトナーによって逐次可視像化する。そして、その
像とタイミングを合わせ、レジストローラ対22・22に突
き当てていた前述の記録紙17を感光体11上に導く。しか
して、その感光体11上を通過するとき、転写・分離チャ
ージャ14で、その記録紙17の下面に感光体11表面に形成
した像を転写して記録を行い、次いで感光体11に密着す
る記録紙17を静電的に分離する。そして、感光体11の表
面はクリーニング器15で清掃し、その感光体11上の残留
トナーを除去する。一方、記録紙17は、搬送器23によっ
て定着器24へと送り、転写した像をその定着器24で定着
する。その後、排紙ローラ対25・25で図中矢印Ｂ方向に
送り出し、記録を終了した該記録紙17を排紙スタック部
26上に順次スタックする。

ところで、排紙スタック部26は、たとえば第１図に示
すように、排紙トレイ30内に底板31を収納する。排紙ト
レイ30には、第２図に示すように、ばね収納凹部32を形
成し、そこにねじりコイルばね33を落し込む。ねじりコ
イルばね33は、コイル部33aと中央端部33bと両端端部33
c・33cとからなる。中央端部33bと両端端部33c・33cと
は、コイル部33aから接線方向に互いに反対方向に向け
てのびる。そして、中央端部33bをばね収納凹部32の窓
孔32a内に入れて第１図に示すごとく排紙トレイ30の下
向き突起30aに掛け、両端端部33c・33cは底板31の下向
き突起31aに掛ける。底板31は、平板状で、一端31bを排
紙トレイ30に取り付け、その取付部を支点として回動自
在とする。そうして、回動自在な底板31をねじりコイル
ばね33で付勢し、たとえばその一部を排紙トレイ30に突
き当てて第１図に示す水平な初期位置に支持する。

さて、第１図および第２図に示す実施例では、ばね収
納凹部32に半円筒内面32bを設け、第３図に示すように
その曲率の直径Ｒをねじりコイルばね33のコイル部33a
外径ｒよりも大きくする。そして、第４図に示すよう
に、記録紙17の種類に応じてばね収納凹部32内に強さの
異なるねじりコイルばね33（第４図には大径のねじりコ
イルばね33Aと小径のねじりコイルばね33Bとを併せて示
す）を適宜選択的に収納する。そうして、そのねじりコ
イルばね33で付勢して支持し、底板31を第１図に示す水
平な初期位置とする。これにより、底板31上に記録を終
了した記録紙17がスタックされるにともない、その重さ
でねじりコイルばね33に抗して底板31が回動し、第５図
に示すようにスタックされた一番上の記録紙17の高さを
常に一定とする。すなわち、排紙ローラ対25・25間から
底板31上にスタックされた一番上の記録紙17までの落下
高さＨを常に一定に保つ。

なお、上述した実施例では、ばね収納凹部32に半円筒
内面32bを設け、そこにねじりコイルばね33を収納し
た。しかし、収納するねじりコイルばね33によって多少
ガタを生ずるが、第６図に示すようにばね収納凹部32の
内面32cを箱型としてもよい。

発明の効果したがって、この発明によれば、底板回動式の排紙ス
タック部において、金属製の案内軸を不要とするから、部品点数を削減し、コストを安くすることができ
る。

軽くすることができる。

使用可能なねじりコイルばねの大きさに制限をなく
すことができる。

組付けを容易とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例である排紙スタック部の縦
断面図、第２図はそのばね収納凹部とねじりコイルばね
の分解斜視図、第３図はそれらの組立断面図、第４図は
ばね収納凹部内に大きさの異なるねじりコイルばねを適
宜選択的に収納することを説明する説明図、第５図は第
１図に示す排紙スタック部に記録紙をスタックした状態
の縦断面図、第６図はばね収納凹部の他例を示す断面
図、第７図は第１図に示す排紙スタック部を有するレー
ザプリンタにおける内部機構の全体概略構成図である。
第８図および第９図は底板固定式の従来の排紙スタック
部を示し、第８図はその排紙スタック部を取り付けた記
録装置の部分斜視図、第９図はその一部縦断面図、第10
図および第11図は底板昇降式の従来の排紙スタック部の
縦断面図で、第10図は底板上に記録紙がスタックされて
いない状態、第11図はスタックされている状態、第12図
および第13図はそれぞれ底板回動式の従来の排紙スタッ
ク部を示す断面図と分解斜視図である。 17……記録紙、26……排紙スタック部、31……底板、32
……ばね収納凹部、33……ねじりコイルばね。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】回動自在な底板をねじりコイルばねで付勢
して支持し、その底板上に記録を終了した記録紙がスタ
ックされるにともない前記ねじりコイルばねに抗して前
記底板を逐次回動する記録装置の排紙スタック部におい
て、ばね収納凹部を形成し、そこに前記ねじりコイルば
ねを落し込んでなる、記録装置の排紙スタック部。