JP2743395B2 - 車両用ウォッシャ装置 - Google Patents

車両用ウォッシャ装置

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JP2743395B2 JP63224041A JP22404188A JP2743395B2 JP 2743395 B2 JP2743395 B2 JP 2743395B2 JP 63224041 A JP63224041 A JP 63224041A JP 22404188 A JP22404188 A JP 22404188A JP 2743395 B2 JP2743395 B2 JP 2743395B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は車両用ウォッシャ装置に関し、特にフロント
やサイドのウインドシールドの除霜および除氷に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、ヒータやエンジンの冷却水等を用いてウォッシ
ャ液を加熱し、高温となったウォッシャ液をウインドシ
ールドに噴射することによって、除霜および除氷を迅速
に行なう車両用ウォッシャ装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら従来例においては、ウォッシャ液の噴射
に通常のノイズを用いているか、あるいは拡散式ノズル
を用いていてもそのノズルはボンネットあるいはフード
パネル上に設置されている。このため、ノズルからフロ
ントのウインドシールドまでの距離が長く、また拡散式
ノズルは外観,走行条件により制約された小型のもので
あるため、噴射粒径も小さい。従って、ノズルからウォ
ッシャ液が噴射されてからウインドシールドに到達する
までの温度降下が大きくなり、氷霜を融かすには充分な
効果が期待できないという問題があった。
又、従来装置においては、ウォッシャ液を加熱する必
要のない場合においてもウォッシャ液加熱装置を経由し
てウォッシャ液をノズルより噴射する構成である。本
来、ウォッシャ液を加熱する時期は限定されているが、
一方、ウォッシャ液を加熱しない時期は一年を通して存
在し、従って加熱装置が故障してウォッシャ液を供給す
るラインが絶たれると、視界を確保したい状況ではウォ
ッシャ液の噴射ができないという難点がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、高温のウ
ォッシャ液の温度降下を低減し、ウインドシールドの氷
霜を有効に溶かすことが可能であり、又加熱されたウォ
ッシャ液及び加熱されないウォッシャ液の噴射を独立し
て行うことのできる車両用ウォッシャ装置を提供するこ
とを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による車両用ウォ
ッシャ装置は、 ウォッシャ液が充填されたウォッシャタンクと、 該タンク内のウォッシャ液を前記冷水用ノズルへ供給
する冷水ラインと、 車両のボンネットの裏面と車両のウィンドシールドと
の間に配置された温水用ノズルと、 前記ウォッシャタンクから供給されたウォッシャ液を
加熱し保温する加熱保温装置と、該加熱保温装置内の加
熱保温されたウォッシャ液を前記温水用ノズルへ供給す
る温水ラインと、 前記ウォッシャタンクから前記加熱保温装置へウォッ
シャ液を供給するとともに、前記加熱保温装置から加熱
保温されたウォッシャ液を前記温水用ノズルへ供給する
制御手段と、を備える構成とする。
〔作用〕
上記構成によれば、温水用ノズルはボンネットの裏面
とフロントのウインドシールドの間に設置されるため
に、外観,走行条件等によって制約を受けることなく、
必要な機能を満足するものを自由に選択することができ
る。
さらに、温水用ノズルとウインドシールドとの距離が
温水用ノズルをボンネット上に設置した従来例と比較し
て短くなるため、ウォッシャ液の温度低下を低減するこ
とができる。又、冷水用ノズルと温水用ノズルとの使い
分けができる。
〔実施例〕
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、1はウォッシャタンク、2は霜取り
用のウォッシャポンプ、2′は通常ウォッシャ用のウォ
ッシャポンプ、3a、3bは温水ラインをなすウォッシャホ
ース、3′は冷水ラインをなすウォッシャホース、4は
ウォッシャ液の加熱及び保温を行う加熱保温装置(ポッ
ト)、5は拡散式である温水用ノズルとしての温水用自
己発振型流体散布ノズル、5′は通常使用する冷水用ウ
ォッシャノズルである。このように、本実施例において
は、通常のウォッシャ作動時には、ウォッシャポンプ
2′によりウォッシャタンク1内のウォッシャ液が冷水
用ウォッシャノズル5′から直接噴射される。一方、ウ
インドシールド7に付した氷霜を取り除く場合には、ウ
ォッシャタンク1内のウォッシャ液がポット4によって
加熱された後、ウォッシャポンプ2により温水用自己発
振型流体散布ノズル5からウインドシールド7へ広く均
一に噴射される。このとき、高温のウォッシャ液により
ウインドシールド7に付着した油膜をも取り除くことが
できる。ここで、本実施例においては第1図に示すよう
に、運転席側に2個の自己発振型流体散布ノズル5を設
置して、速やかに運転席側の視界が確保できるようにし
ている。このとき運転席側に設けられる2個の自己発振
型流体散布ノズル5のうち、1個は大型のものを用い、
1個は小型のものを用いることによって、ワイパ払拭エ
リア全域を確実にウォッシャ液を噴射することができ
る。
次に、本実施例における自己発振型流体散布ノズル5
の車両取付構造について説明する。
第6図において、自己発振型流体散布ノズル5がボン
ネット(フードパネル)裏面13とウインドシールド7と
の隙間14に、取付けステー15によってワイパの動きに干
渉しない位置に装着されている。取付けステー15は、一
枚の平板を折り曲げたもので、その折り曲げ角度は自由
に変えることができる。取付けステー15の一端には自己
発振型流体散布ノズル5がネジ止めされており、他端は
接着剤にてボンネット裏面13に接着されている。
第2図において6aは加熱制御用リレーで、ポット4内
のウォッシャ液を加熱する、例えばPTCセラミックヒー
タ4cへの通電をエンジン運転状況などに応じて制御する
ものである。また、8はウォッシャ装置の制御回路で、
車両停止時に噴射スイッチ11がオンされると霜取り用ウ
ォッシャポンプ2を所定時間駆動するものである。な
お、3cは逆止弁であり、ウォッシャホース3bをウォッシ
ャタンク1の最低液面より低く配置できないときに、ウ
ォッシャホース3bの経路途中に装着する。これにより、
ウォッシャ液が逆流し、ポット4内のウォッシャ液の液
量が減少することを防止することができる。
次にポット4の詳細な断面図を第3図に示す。第3図
において、いずれもステンレススチールからなる内側ケ
ーシング4jと外側ケーシング4kとによって真空層4aが形
成され、これによりポット4に魔法瓶同様な断熱性能を
持たせている。さらに内側ケーシング4jによって形成さ
れるタンク内にはウォッシャ液が貯えられ、その貯水容
量は約200ccに設定されている。このタンク内の上部に
は温水通路4lが開口しており、さらにその先端部には気
相除去管4hが取付けられている。この気相除去管4hの断
面積は、温水通路4lのウォッシャ液の流れを妨げないよ
うに温水通路4lの断面積の1/3以下に設定されている。
また、温水通路4lはステンレススチール製のパイプか
らなり、その周囲には中央内側ケーシングが取り付けら
れている。これにより温水通路4lの周りは断熱タンクの
二重壁間の真空層に連通する真空間隙によって包囲され
る。これはタンク内に蓄えられている温水の保有熱が外
界と熱的に導通している温水通路4lを介して外界に逃げ
てしまうことを防止する。
冷水通路4nは温水通路4lと同じ材質で作られたチュー
ブであって、その一端がタンクの底部に開口している。
さらに、冷水通路4mはタンクの底部二重壁間空隙内の外
周に沿ってループを描く通路延長部を備えている。この
冷水通路4mのタンク底部への開口部上方には、中央内側
ケーシングに取り付けられたバッフル板4gが設けられて
いる。このバッフル板4gはウォッシャポンプ2によって
冷水通路4mを介してタンク内に供給される低温のウォッ
シャ液の勢いを弱める働きをする。これにより、ウォッ
シャポンプ2によって低温のウォッシャ液が供給された
とき低温のウォッシャ液の吐出圧により温水通路4lから
外部に排出される高温のウォッシャ液の温度降下を低減
することができる。
ポット4下部には、冷水通路4mとウォッシャホース3a
とを連通する循環路4n,温水通路4lとウォッシャホース3
bとを連通する循環路4p、及びこれらの循環路4n,4pを連
通する循環路4qが設けられている。なお、この実施例に
おいては、熱伝導率の小さい合成樹脂からなる部材によ
り、上記の循環路4n,4p,4qを形成している。
循環路4p途中には、ヒータブロック4dが配置されてい
る。このヒータブロック4dは、例えばアルミニウムある
いは銅のような熱伝導率の大きい部材から構成され、ヒ
ータブロック4dに接着されたヒータ4cによって加熱され
る。このとき、ヒータブロック4d中には例えばサーマル
リードスイッチのような温度スイッチ4iが配されてお
り、ウォッシャ液の液温をこの温度スイッチ4iによって
判断する。そして、温度スイッチ4iによって判断される
液温が高くなりウォッシャ液が沸騰する恐れがある場合
には、加熱制御用リレー6aによりヒータ4cへの通電を遮
断する。このようにして、ポット4はウォッシャ液が沸
騰しない範囲で加熱保温を行う。さらに循環路4qには常
開型のボール弁4e及び逆対流防止弁4fが第3図に示すよ
うに組み込まれている。
上記のように構成されたウォッシャ装置において、そ
の作動を説明する。
第3図において、エンジンが運転状態にあるときに
は、ヒータ4cへの通電が行なわれる。このときタンク内
には前回のウォッシャ装置使用の際にウォッシャポンプ
2を作動させたことにより、ウォッシャタンク1から供
給された低温のウォッシャ液が充満している。ヒータ4c
の発熱に伴なって、循環路4p内に配されたヒータブロッ
ク4dによって低温のウォッシャ液は急速に加熱されて比
重が軽くなり、図中実線矢印で示すように温水通路4l内
を上昇していく。これにより、この上昇温水量に見合う
量の低温のウォッシャ液が重力及び温水上昇圧により、
タンク内からタンク底部の冷水通路4mを経て図中実線矢
印で示すように循環路4n→4q→4pに向けて押し出され、
循環路4p内には新たなウォッシャ液が補給される。この
補給されたウォッシャ液は同じく加熱されて温水通路4l
内を上昇するので、このような対流現象がヒータ4cによ
って加熱可能な最高温度に達するまで継続される。この
とき、ウォッシャ液の温度はヒータブロック4d中に配置
された温度スイッチ4iによって判断され、ウォッシャ液
が沸騰しないようにヒータ4cへの通電が制御される。ヒ
ータ4cによるウォッシャ液の加熱は、エンジンの停止に
伴なって終了するが、ポット4は真空断熱されているた
めに、加熱されたウォッシャ液はおよそ半日から1日の
間、高温に保たれる。
ここで、上記の保温時には逆対流防止弁4fが第3図中
下方に下がり、循環路4pから循環路4qへの逆対流を防止
している。
また、第2図及び第3図において、ウォッシャポンプ
2の働きによってウォッシャタンク1から送出された低
温のウォッシャ液は、ウォッシャホース3aを経て循環路
4nと4qの接合部に達する。このとき、ボール弁4eが第3
図に点線で示す位置に移動し、ウォッシャホース3aから
循環路4qへの連通を遮断する。このため、低温のウォッ
シャ液は循環路4nを経て、タンク底部を貫いてタンク内
と連通する冷水通路4mに流入する。従ってタンク内に充
満している高温のウォッシャ液にウォッシャポンプ2に
よる吐出圧が及ぼされる。これによりタンク内の温水の
ウォッシャ液は、図中点線矢印で示すように温水通路4
l,循環路4p及びウォッシュホース3bを介して自己発振型
流体散布ノズル5へ送られる。
ここで、自己発振型流体散布ノズル5はボンネット裏
面とウインドシールド7の隙間に取り付けられているの
で、外観的に目立たず、かつウインドシールド7への噴
射距離を短くすることができる。噴射距離を短くするこ
とにより、ウォッシャ液の温度降下を低減することがで
きるが、本実施例においてはさらに拡散式ノズルとして
自己発振型流体散布ノズル5を用いている。自己発振型
流体散布ノズル5は、一本の噴流を左右に振って噴射す
るものであり、広く流体を散布するノズルの中では、液
滴径が1〜2mmと比較的大きいため、液滴の飛行中の温
度降下が小さく、解凍効率が高いという効果をもってい
る。
また、ウォッシャ液をウインドシールド7のワイパ払
拭エリア4の適切な位置に噴射するために、自己発振型
流体散布ノズル5の取付け方向を調整する必要がある
が、これは取付けステー15の折り曲げ角度を調整するこ
とによって行う。
さらに、自己発振型流体散布ノズル5の車両への取り
付けは、後付けであっても、またどのような車種でも容
易に取り付けることができるという効果がある。
ここで、温水通路4lの先端部に取り付けられた気相除
去管4hについて説明する。
ポット4において、ヒータ4cによる加熱によりウォッ
シャ液中の含有空気の気化及びアルコール成分の蒸発が
生じ、第3図に示すようにタンク内上部に気相が発生す
る。ここで気相除去管4hがない場合に温水通路4lが頂壁
面近くに開口しているときには、上記気相が直ちに温水
通路4lの開口端面まで広がり、ウォッシャ液加熱のため
の対流現象が停止してしまう。また、温水通路4lの開口
端面を低く設定した場合には、温水のウォッシャ液噴射
時にタンク内上部にたまった気相を抜くことができな
い。このため、温水通路4lの開口端面を低くしても、タ
ンク内上部には抜くことができない気相が広がっている
ので、温水通路4lの開口端面を低くした効果が薄れてし
まう。従って、温水通路4lの開口端面を必要以上に低く
しなければならず、温水通路4lを介した伝導放熱の増加
による保温性の悪化や、気相収縮による低温のウォッシ
ャ液流入の際の保温性の悪化を招くことになる。さら
に、温水通路4lの開口端面を低くした場合には、ウォッ
シャ液噴射時の高温のウォッシャ液の噴射量を減らせて
しまうという問題が生じる。
ここで、本実施例においては温水通路4l先端部に気相
除去管4hを備えているために、ウォッシャ液噴射時に温
水通路4l内の圧力がウォッシャ液の流動により減圧され
ると、タンク内上部の気相が気相除去管4hを介して温水
通路4lに吸い込まれ、高温のウォッシャ液とともに排出
される。従って、本実施例によれば、温水通路4lの開口
端面を必要以上に低く設置することなく、タンク内上部
に広がる気相によるウォッシャ液の加熱の停止を防止す
ることができる。
次に前述のウォッシャ装置の作動を制御する制御回路
8について説明する。
第4図は、制御回路8のブロック構成図で、制御回路
8はイグニッションスイッチIGと所定時間噴射回路8aと
走行時作動停止回路8bとウォッシャモータ2aとリレース
イッチ12とから構成される。
第5図は第4図に示したブロック構成図の具体的な回
路図である。
第5図において8cは東芝製品番TC4528BP/BFのICで、
外抜け抵抗R4と外付けコンデンサC4の時定数で出力単安
定パルス幅が決定される単安定マルチバイブレータであ
る。この単安定マルチバイブレータ8cからの出力は、出
力端子Qより抵抗R5を介してトランジスタT1のベースに
与えられる。トランジスタT1とトランジスタT2とはダー
リントン接続されており、リレーコイルに印加する電圧
の安定化を図っている。さらに、制御回路8は抵抗R1,R
2,R3,コンデンサC1,C2,C3,ダイオードZ1,Z2とを備えて
いる。
上記の構成において、その作動を説明する。走行時作
動停止回路8bはパーキングブレーキスイッチからなり、
パーキングブレーキスイッチが閉じているとき、すなわ
ち車両が停止しているときリレースイッチ12のリレーコ
イルへの通電を可能にしている。イグニッションスイッ
チIGがオンされ、パーキングブレーキスイッチが閉じて
いる状態のもとで、噴射スイッチ11が閉じられると、入
力端子BがHレベルからLレベルに変化する。すると、
予め入力端子AはLレベルに設定されているために、単
安定マルチバイブレータ8cは、抵抗R4とコンデンサC4
よって決定されるパルス幅の出力パルスを出力端子Qよ
り出力する。このため、トランジスタT1及びT2が所定時
間ONして、その間リレーコイルに電流が流れリレースイ
ッチ12が閉じる。
リレースイッチ12が閉じている間は、ウォッシャモー
タ2aが駆動され、ウォッシャポンプ2によるウォッシャ
液の噴射が行なわれる。
本実施例のウォッシャ装置においては、1回の作動に
100cc〜200ccの噴射量が必要であるため噴射スイッチ11
をオンしている間のみウォッシャ液の噴射を行う構成に
すると、その操作が煩わしいと感じる場合がある。この
点において本実施例では、一度噴射スイッチ11をオンす
れば必要な噴射量に見合う所定時間、ウォッシャ液の噴
射が続けられる。これにより、本実施例によるウォッシ
ャ装置の操作性が改善される。
次に、本発明の第2実施例について第7図及び第8図
を用いて説明する。
第2実施例においては、サイドウインドシールド17に
も高温のウォッシャ液を噴射する構成とし、フロントウ
インドシールド7だけでなく、サイドウインドシールド
17の除氷及び除霜を行うものである。ここで第1実施例
と同様の構成要素には同じ番号が付しており、ここでの
説明は省略する。
第7図において、18はサイドウインド用の自己発振型
流体散布ノズルであり、ドアミラーに取り付けられてい
る。19は三方電磁弁であり、運転席近傍に備えられるモ
ード切換スイッチ21により、ウォッシャ液の流れ方向を
切替る。20はリミットスイッチであり、サイドウインド
シールド17が閉まっている事を確認するためのものであ
る。
上記の構成において、第8図を用いて作動を説明す
る。イグニッションスイッチIGをオンした状態でモード
切替スイッチ21をフロントウインドシールド側とする
と、ウォッシャポンプ2が駆動されて、高温のウォッシ
ャ液がフロントウインドシールド7に噴射される。一
方、モード切替スイッチ21がサイドウインド側に切替え
られると、2個のリミットスイッチ20がどちらも閉じて
いるとき、ウォッシャポンプ2及び三方電磁弁19が駆動
されてサイドウインドシールド17へ高温のウォッシャ液
が噴射される。
なお、前述した実施例においては、霜取り用のウォッ
シャポンプ2と通常のウォッシャポンプ2′をそれぞれ
備える構成としたが、第9図及び第10図に示すように、
ウォッシャポンプ2を共用しても良い。第9図において
は、ポット4の下流側に三方電磁弁22を設け、通常時に
も高温のウォッシャ液を噴射するようにしたものであ
り、第10図はポット4の上流側に三方電磁弁を設けて通
常時は低温のウォッシャ液を噴射するように構成したも
のである。
また、前述の実施例における気相除去管4hは第3図に
示すように、気相除去管4hの一方の先端部分を温水通路
4lの開口先端の一部に接着することにより取り付けられ
ていた。しかしながら、第11図(a),(b)に示すよ
うに、気相除去管4hと温水通路4lとを嵌合し固定しても
良い。特に第11図(b)に示す構造においては、ヒータ
4cによる加熱によって生じるウォッシャ液の対流時に気
相除去管4hによってその対流が妨げられることが全く起
きない。
さらに、前述した実施例においては、自己発振型流体
散布ノズル5の取付けステー15は、その一端をボンネッ
ト裏面13に接着剤により接着していた。しかし、第12図
に示すように一方の先端がコの字型をした取付けステー
23を用いて、自己発振型流体散布ノズル5を装着しても
良い。このとき、取付けステー23は、コの字型をした先
端がボンネット端平坦部16bに引っかけられ、押付け板2
4と締付ボルト25を用いてボンネット端平坦部16bを挟み
付け、取付ステー23を固定する構造となっている。な
お、自己発振型流体散布ノズル5の方向調整は取付ステ
ー23の折り曲げ角度を調整することによって行う。ま
た、第13図に示すように、自己流体散布ノズル5とウォ
ッシャ液が通過する金属性パイプ26とを接続して、その
パイプ26をボンネット裏面に接着された取付けステー27
に取付けても良い。なお、このときには、自己発振型流
体散布ノズル5の方向調整はパイプ26の曲げ角度を調整
することによって行う。
また、前述した実施例においては、運転席側のみ2個
の自己発振型流体散布ノズルを設けているが、もちろん
助手席側にも2個の自己発振型流体散布ノズルを設けて
も良い。
しかしながら自己発振型流体散布ノズルの形状,取付
個数は車両の形状及びウォッシャ装置の性能(特にウォ
ッシャポンプとウォッシャタンクから自己発振型流体散
布ノズルまでの配管)により、適宜決定されれば良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、請求項1記載に
よれば、ボンネットの裏面とウィンドシールドとの間に
配置された温水用ノズルを有し、制御手段の働きによっ
て、該温水用ノズルに、加熱保温されたウォッシャ液を
温水ラインを介して供給するように構成したから、ウォ
ッシャ液のウィンドシールドまでの飛距離を小さくする
ことができるので、ウォッシャ液のウィンドシールドに
達するまでの温度降下を少なくでき、従ってウィンドシ
ールドの氷霜を有効に溶かすことが可能である。
又、温水用ノズルと温水供給ライン、及び冷水ノズル
と冷却供給ラインを独立に備えるから、これらを独立に
制御することができ、何れか一方のラインが故障等で不
通となっても他方のラインからウォッシャ液を他方のノ
ズルから噴射することができる。
従って、従来のように一つの供給ラインを用いて一つ
のノズルから冷水のウォッシャ液、温水のウォッシャ液
を噴射する場合のように故障時に冷水のウォッシャ液を
もノズルから噴射できなくなり、結局ウォッシャ液の噴
射が不可能になるといった難点を解消できる。
更に、加熱保温したウォッシャ液を温水用ノズルから
噴射するため、噴射時にウォッシャ液を急速に加熱する
必要がなく、加熱装置への供給電力が小さくて済む。
請求項2によれば、ウォッシャタンクと加熱保温装置
とを別個に備えており、ウォッシャタンク内のウォッシ
ャ液全体を加熱する必要がなく、加熱保温装置内のウォ
ッシャ液を加熱すればよい。このため、例えば、加熱保
温装置内の容量を1回の使用量に設定することで必要温
度に到達するでのウォッシャ液の加熱時間を短縮でき
る。
又、気相除去管がタンクの頂壁面近くに設けられ、そ
の一定距離下方に温水通路の上端部が設けられているの
で、ウォッシャ液加熱中に発生したガスは、温水通路を
閉鎖することなく、次回のウォッシャ液の噴射時に気相
除去管から液とともに排出することができる。従って、
対流加熱のためのウォッシャ液の循環ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1実施例の車両取付け状態を示
す透視図、第2図は第1実施例の構成を模式的に表した
構成図、第3図は第1実施例における加熱保温装置の断
面図、第4図は第1実施例の制御回路のブロック構成
図、第5図は第4図に示したブロック構成図の具体的な
回路図、第6図は第1実施例の自己発振型流体散布ノズ
ルの車両取付け構造を示す取付図、第7図は本発明の第
2実施例の車両取付け状態を示す透視図、第8図は第2
実施例の制御回路図、第9図及び第10図は他の実施例の
構成を示す構成図、第11図(a),(b)は第1実施例
の気相除去管の他の実施例の構造を示す断面図、第12図
は第1実施例の自己発振型流体散布ノズルの車両取付け
構造の他の実施例を示す取付け図、第13図(a),
(b)は第1実施例の取付けステーの他の実施例の構造
を示す正面図と側面図である。 1……ウォッシャタンク,2……霜取り用ウォッシャポン
プ,4……加熱保温装置(ポット),5……自己発振型流体
散布ノズル。
フロントページの続き (72)発明者 井上 孝 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−25657(JP,A) 特開 昭59−34965(JP,A) 特開 昭63−305060(JP,A) 実開 昭59−185153(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のボンネットに配置された冷水用ノズ
    ルと、 ウォッシャ液が充填されたウォッシャタンクと、 該タンク内のウォッシャ液を前記冷水用ノズルへ供給す
    る冷水ラインと、 車両のボンネットの裏面と車両のウィンドシールドとの
    間に配置された温水用ノズルと、 前記ウォッシャタンクから供給されたウォッシャ液を加
    熱し保温する加熱保温装置と、該加熱保温装置内の加熱
    保温されたウォッシャ液を前記温水用ノズルへ供給する
    温水ラインと、 前記ウォッシャタンクから前記加熱保温装置へウォッシ
    ャ液を供給するとともに、前記加熱保温装置から加熱保
    温されたウォッシャ液を前記温水用ノズルへ供給する制
    御手段と、 を備えることを特徴とする車両用ウォッシャ装置。
  2. 【請求項2】前記加熱保温装置は、 内側壁と外側側壁との二重壁構造を有し、前記内側壁と
    前記外側壁との間に真空層が形成されたタンクと、 前記タンクの底部を貫いて取り付けられ、その一端部は
    前記内側壁に囲まれた空間内の上部に開口し、他端部は
    タンク外に突出した温水通路と、 前記温水通路の前記空間内の上部に開口する一端部に設
    けられて前記空間内の頂壁面近くに開口する気相除去管
    と、 前記タンクの底部の内側壁と外側壁とを貫いて取り付け
    られ、前記ウォッシャタンクから前記タンク内にウォッ
    シャ液を導く冷水通路と、 前記タンクの外に設けられて、前記タンク内のウォッシ
    ャ液を加熱する加熱器とを備え、 前記加熱器による加熱時には、前記温水通路と前記冷水
    通路とを循環する対流によってウォッシャ液を加熱する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ウォッシャ装
    置。
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