JP2742548B2 - 光学活性化合物およびそれを含む液晶組成物 - Google Patents

光学活性化合物およびそれを含む液晶組成物

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JP2742548B2 JP1338290A JP1338290A JP2742548B2 JP 2742548 B2 JP2742548 B2 JP 2742548B2 JP 1338290 A JP1338290 A JP 1338290A JP 1338290 A JP1338290 A JP 1338290A JP 2742548 B2 JP2742548 B2 JP 2742548B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な光学活性化合物およびこの光学活性化
合物を用いたカイラル液晶組成物に関する。
[従来の技術] 液晶表示素子は低駆動電圧、低消費電力、薄形・軽量
等の特徴があり、電卓、時計、テレビ等に適用されてい
る。これらの表示材料には現在ネマチック液晶が広く用
いられているが、応答速度が数十msec.と遅いという欠
点があった。この点の改善の試みの一つとして、強誘電
性液晶を利用する表示方式が提案されている。(N.A.Cl
arkら:Applied Phys.Lett.,36,899[1980]) この方式は強誘電性液晶のカイラルスメクチックC相
(以下Sc相と略記する)を利用するものであり、強誘
電性液晶材料には室温を含む広い温度範囲でSc相を示
すこと、自発分極が大きいこと、適当なチルト角を持つ
こと、回転粘度が小さいこと、長いらせんピッチを持つ
こと、化学的に安定であることなどが要求される。しか
し、これらの条件をすべて満たす強誘電性液晶化合物は
知られていない。このため、強誘電性液晶を電気工学素
子として実用に供する場合には、数種の強誘電性液晶あ
るいは強誘電性を誘起する化合物ならびに非強誘電性液
晶を混合して組成物として用いる必要がある。
Sc液晶組成物を得るには、Sc相を示す化合物を複
数混合する方法、Sc相を示す化合物に非強誘電性液晶
を混合する方法、Sc相を示す光学活性でない化合物ある
いは液晶組成物に光学活性化合物を添加する方法があ
り、最後の方法が低粘度で高速応答を得ることが容易で
あると考えられるため、現在では主流になりつつある。
添加する光学活性化合物としては、組成物中で大きな自
発分極を誘起する性質を持つとともに、長いらせんピッ
チをもつものであることが望ましい。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、化学的に安定で、大きな自発分極を
示すかSc液晶組成物に添加することにより大きな自発分
極を誘起し、かつ長いらせんピッチを与える新規な光学
活性化合物を提供するとともに、この光学活性化合物を
用いてSc相の温度範囲が広く、かつ高速で応答する新
規な強誘電性液晶材料を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明を概説すれば、本発明は一般式(I): [ここで、Xは、 または (Rは直鎖または分岐アルキル基、Qはメチル基、フッ
素原子、塩素原子のいずれか、Cは光学活性炭素、j
は0〜6の整数、k,lは0または1である。) Yは、 (Eは水素原子または水酸基である。)のいずれか、Z
は、光学活性アルキル基を表す。]で示されることを特
徴とする光学活性化合物およびそれを含むカイラル液晶
組成物である。
本発明の第1の特徴は、コア部に直結したカルボニル
基からなる部分構造の導入により大きな自発分極を示す
か誘起する光学活性化合物を実現したことにある。液晶
性化合物の自発分極は液晶の分子軸に垂直なダイポール
に起因している。
従来報告されている強誘電性液晶では、エステル基ま
たはエーテル基のダイポールを利用するものがほとんど
であった。コアと光学活性炭素に挟まれたダイポールを
エーテル基、エステル基からカルボニル基に替えること
により、これらの基の持つグループモーメントにほぼ比
例して自発分極は増大する。カルボニル基と光学活性炭
素の間にはメチレン基が介在してもよいが、カルボニル
基と光学活性炭素を直結させることが自発分極を増大さ
せる上で顕著な効果がある。1−位は不斉炭素を持つ光
学活性アルキル基Zの例として1−メチルプロピル基、
1−メチルブチル基、1−メチルペンチル基、1−メチ
ルヘキシル基、1−メチルオクチル基、1,3−ジメチル
ブチル基などが挙げられる。液晶性を高めるためには、
カルボニル基と光学活性炭素の間にメチレン基を導入す
ることが望ましい。その例として2−メチルブチル基、
2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メ
チルヘキシル基、2−メチルオクチル基などが挙げられ
る。
本発明の第2の特徴は、1分子内にコア部を挟んで2
個の光学活性炭素を導入したことである。2個の光学活
性に基づく自発分極の符号が同じである場合には、この
分子が誘起する自発分極はそれぞれ単独の場合より大き
くなることが期待される。また、2個の光学活性基が引
き起こすらせんの向きが異なる場合には、らせんピッチ
の長い化合物が得られる。
一般式(I)の化合物は、2個の光学活性基の組み合
わせによって異なる性質をもついくつかのグループに分
類できる。
その第一は、らせんピッチが長く、かつ大きな自発分
極を誘起する化合物である。一般式(I)において、X
であり、かつZが1−位に不斉炭素を有する(S)−光
学活性アルキル基である化合物群はその一例である。す
なわち、この一連の化合物においては、2個の光学活性
に基づく自発分極の符号が同じであるので、この分子が
誘起する自発分極はそれぞれ単独の場合より大きくなる
ことが期待される。また、2個の光学活性基が引き起こ
すらせんの向きが異なるので、らせんのピッチの長い化
合物が得られる。さらに、両端にアルカノイル基を持つ
一般式(I)の化合物において、1−位に不斉炭素を持
つアルキル基と偶数位に不斉炭素を持つアルキル基を組
み合わせることによってこのような化合物を実現でき
る。不斉炭素をカルボニル基のすぐ隣に持つ化合物は、
不斉炭素とカルボニル基の間にメチレン基のある化合物
より桁違いに大きな自発分極を示すことは、すでに特願
昭63−278618で述べたとおりである。そこで例えば、1
−位に不斉炭素を有するアルキル基と2−位に不斉炭素
を有するアルキル基を組み合わせると、両者の引き起こ
す自発分極の符号は逆であるもののその大きさは大きく
異なり、かつ両者の惹起するらせんの向きは逆であるの
で、1−位に不斉炭素を持つアルキル基のみを持つ化合
物とほぼ同等の大きさの自発分極を持ち、かつそれより
長いらせんピッチを持つ化合物が得られると期待され
る。
第二は、らせんピッチは短いが大きな自発分極を持つ
か誘起する化合物群である。これは、両端にアルカノイ
ル基を持つ一般式(I)の化合物において、ともに1−
位に不斉炭素を有するアルキル基を組み合わせることに
よって実現できる。この場合、これらアルカノイル基が
それぞれ単独に存在する化合物より大きな自発分極が期
待される。しかし、らせんの向きが同じであるので、そ
のピッチは単独の場合よりさらに小さくなるので、これ
を利用するには逆向きのらせんを持つ化合物を併用する
必要がある。
その他、自発分極が小さく、かつらせんピッチも短い
化合物を得ることもできる。例えば、両端にアルカノイ
ル基を持つ一般式(I)の化合物において、ともに1以
外の奇数位に不斉炭素を有するアルキル基どうしまたは
ともに偶数位に不斉炭素を有するアルキル基どうしを組
み合わせることによって得られる。この化合物群は、ら
せんピッチ補償用として用いることができる。
一般式(I)で表される化合物において、アルカノイ
ル基のオルト位に水酸基を導入すると、分子内水素結合
が形成され、カルボニル基と水酸基のダイポールの方向
が揃って自発分極が増大するという顕著な効果がある。
本発明において、一般式(I)で示される光学活性化
合物を含有するカイラル液晶組成物の他の成分は、強誘
電性の液晶性化合物であってもよく、またカイラルでな
い液晶性化合物でもよい。
一般式(I)で表される光学活性化合物の製法につい
て述べる。
光学活性置換フェノールは、例えば次の経路により合
成される。
(R,Q,E,C,Z,j,k,lは前記と同じ意味である。) 光学活性置換ビフェニルは、例えば次の経路により合
成される。
である化合物のうち、k=0、l=1でY=ビフェニル
である化合物は、例えば次の経路により合成される。
コアの中央にエステル基を持つ化合物のうち、 でk=0、l=1である化合物は、例えば次の経路によ
り合成される。
または コアの中央にエステル基を持つ化合物のうち、 でk=l=1である化合物、あるいは である化合物は、例えば次の経路により合成される。
(II)または(III) または でk=1,l=0である化合物は次の経路により合成され
る。
[実施例] 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
一般式(I)におけるX,Y,Zをそれぞれ変化させて実
施例1〜17の各化合物を合成した。これら化合物の構造
および融点を表1にまとめて示す。
なお、以下に各実施例について説明する。
(実施例1) 2−クロロ−3−メチル吉草酸 4−[4′−(1−オ
キソ−2−メチルブチル)−1,1′−ジフェニル]エス
テルの合成 (S)−4−ヒドロキシ−4′−(1−オキソ−2
−メチルブチル)−1,1′−ジフェニル]エステルの合
成 水酸化カリウム20g(0.36モル)を含む水200mlとメチ
ルアルコール400mlの溶液に4−ヒドロキシ−1,1′ジフ
ェニル34g(0.2モル)を溶解させ、これにヨウ化メチル
28.4g(0.2モル)を加えた。この溶液を4時間煮沸、還
流させ、冷却後1の水中に注入した。生じた白沈を濾
過、水洗後、エチルアルコールから再結晶して26.5g
(0.14モル)の4−メトキシ−1,1′−ジフェニルを得
た。
4−メトキシ−1,1′−ジフェニル9.16g(49.8ミリモ
ル)を無水塩化メチレン100mlに溶解させ、0℃以下に
冷却した後、粉砕した塩化アルミニウム13.0g(98ミリ
モル)を少しずつ加えた。これに、(S)−(+)−2
−メチル酪酸塩化物6.0g(49.8ミリモル)を無水塩化メ
チレンに溶解した溶液を約1時間で滴下した。滴下終了
後、この反応混合物を室温で3時間かくはんし、その後
500gの粉砕した氷上に注入した。さらに100mlの塩化メ
チレンを加えて振とうしたのち有機層を分離した。この
有機溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗った
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、溶
媒を留去して粗生成物7.6gを得た。この粗生成物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/ヘ
キサン=50/50の混合溶媒)により精製し、(S)−4
−メトキシ−4′−(1−オキソ−2−メチルブチル)
−1,1′−ジフェニル2.56gを得た。
構造は赤外線吸収スペクトル(IR)およびプロトン核
磁気共鳴スペクトル(1HNMR)により決定した。
IR(cm-1):1680(C=0)、828、7701 HNMR δppm(CDCl3): 0.94(3H,t,−CH2 CH )、1.21(3H,d,−CHC
H3)、1.52および1.86(2H,m,−CHCH2 )、3.41(1H,
m,CH)、3.86(3H,s,OCH3)、7.00(2H,d,メトキシ
基のオルト位のH)、7.57(2H,d)、7.64(2H,d)、8.
00(2H,d,カルボニル基のオルト位のH) この(S)−4−メトキシ−4′−(1−オキソ−2
−メチルブチル)−1,1′−ジフェニル2.56gを無水のト
ルエン30mlに溶解させ、これに粉砕した塩化アルミニウ
ム2.0g(15ミリモル)を加え、3時間煮沸、還流させ
た。その後、室温まで冷却し、希塩酸300ml中に注入し
た。さらに100mlのクロロホルムを加え、有機層を分離
した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
乾燥剤を除去後、溶媒を留去して粗生成物1.8gを得た。
この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離
液:クロロホルム)により精製し、1.28gの(S)−4
−ヒドロキシ−4′−(1−オキソ−2−メチルブチ
ル)−1,1′−ジフェニルを得た。
IR(cm-1):3364、1658(C=0)、1600、1224、8281 HNMR δppm(CDCl3): 0.94(3H,t,−CH2 CH )、1.22(3H,d,−CHC
H3)、1.52および1.85(2H,m,−CHCH2 )、3.43(1H,
m,CH)、5.37(1H,s,OH)、6.94(2H,d,水酸基のオ
ルト位のH)、7.53(2H,d)、7.63(2H,d)、8.01(2
H,d,カルボニル基のオルト位のH) 2−クロロ−3−メチル吉草酸 4−[4′−(1
−オキソ−2−メチルブチル)−1,1′−ジフェニル]
エステルの合成 (S)−4−ヒドロキシ−4′−(1−オキソ−2−
メチルブチル)−1,1′ジフェニル0.4g(1.57ミリモ
ル)を10mlの無水ピリジンに溶解させ、(S)−(−)
−2−クロロ−3−メチル吉草酸塩化物0.46g(2.39ミ
リモル)を20mlの四塩化炭素に溶解した溶液を滴下し
た。滴下後、この反応混合物を8時間煮沸、還流させ
た。その後、室温まで冷却し、希塩酸200ml中に注入
し、さらに100mlのクロロホルムを加えて十分振ったの
ち、有機層を分離した。有機層を希塩酸で2回、炭酸水
素ナトリウム水溶液で1回、水で2回洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を除去後、溶媒を留去して
粗生成物0.38gを得た。この粗生成物を2回のシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶離液:1回目クロロホルム、2
回目酢酸エチル/ヘキサン=10/90の混合溶媒)により
精製し、0.17gの2−クロロ−3−メチル吉草酸 4−
[4′−(1−オキソ−2−メチルブチル)−1,1′−
ジフェニル]エステルを透明液体として得た。
IR(cm-1):2972、1770、1682、1606、1220、1168、114
0、834 (実施例2) 4−(2−クロロ−3−メチルペンタノイルオキシ)
安息香酸 3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メ
チルブチル)フェニルの合成 3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メチルブ
チル)フェノールの合成 10.3gのS−(+)−2−メチル酪酸に無水の塩化亜
鉛16.3gを混合し、110℃に加熱して溶解させた後、レゾ
ルシノール13.2gを加え、攪拌しながら30分で150℃まで
加熱した。その後室温まで冷却し、塩酸25mlと水25mlの
混合液を加え、50mlのエチルエーテルで3回抽出した。
合体したエーテル抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液で
2回、水で3回洗浄したのち、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥し、乾燥剤除去後、溶媒を留去して9.2gの液状反応
混合物を得た。この反応混合物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200、溶離液:クロロホル
ム)により精製して、6.2gの3−ヒドロキシ−4−(1
−オキソ−2−メチルブチル)フェノールを得た。
IR(cm-1):3361、1629、1601、1514、1443、1383、123
1、11321 HNMR δppm(CDCl3): 0.93(CH2 CH )、1.20(CHCH3 )、1.51および1.83
(CHCH2CH3)、3.33(CH)、 4−アセトキシ安息香酸 3−ヒドロキシ−4−
(1−オキソ−2−メチルブチル)フェニルの合成 4−アセトキシ安息香酸1.74g(9.64ミリモル)を無
水塩化メチレン20mlに懸濁させ、塩化チオニル2.38g(2
0ミリモル)とジメチルホルムアミド(DMF)1滴を加
え、攪拌しながら2時間加熱還流した。反応終了後、塩
化メチレン、塩化チオニルを留去して4−アセトキシ安
息香酸塩化物1.89g(9.52モル)を得た。
3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メチルブチ
ル)フェノール1.85g(9.52ミリモル)を乾燥ピリジン1
5mlに溶解させ、50℃で加熱、攪拌しながら4−アセト
キシ安息香酸塩化物1.89g(9.52ミリモル)を乾燥四塩
化炭素20mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後10
時間加熱還流して冷却し、希塩酸100mlとクロロホルム2
00mlを加えて十分攪拌した後、有機層を分離した。分離
した有機溶液を希塩酸で2回、3%塩化ナトリウム水溶
液で3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥
剤を除去し、溶剤を留去して得た残留物3.7gをシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム)により
精製し、4−アセトキシ安息香酸3−ヒドロキシ−4−
(1−オキソ−2−メチルブチル)フェニル2.75g(7.7
2ミリモル)を得た。
IR(cm-1):3104、2968、1762、1736、1636、1608、126
0、1236、818 4−ヒドロキシ安息香酸 3−ヒドロキシ−4−
(1−オキソ−2−メチルブチル)フェニルの合成 4−アセトキシ安息香酸 3−ヒドロキシ−4−(1
−オキソ−2−メチルブチル)フェノール2.75g(7.72
ミリモル)をクロロホルム50mlに溶解し、n−プロピル
アミン0.75g(127ミリモル)を加えたのち40時間室温で
攪拌した。3N塩酸50mlを加えて攪拌後、クロロホルム層
を分離し、分離したクロロホルム溶液を希塩酸で2回、
3%塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。乾燥剤を除去し、溶剤を留去して得
た残留物1.62gをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離
液:クロロホルム)により精製し、4−ヒドロキシ安息
香酸 3−ヒドロキシ−4−(1−オシソ−2−メチル
ブチル)フェニル1.01g(3.22ミリモル)を得た。
IR(cm-1):3376、1702、1636、1592、1282、1164、762 4−(2−クロロ−3−メチルペンタノイルオキ
シ)安息香酸 3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2
−メチルブチル)フェニルの合成 4−ヒドロキシ安息香酸 3−ヒドロキシ−4−(1
−オキソ−2−メチルブチル)フェニル0.31(1.0ミリ
モル)を10mlの無水ピリジンに溶解させ、(S)−
(−)−2−クロロ−3−メチル吉草酸塩化物0.16g
(0.95ミリモル)を20ml四塩化炭素に溶かした溶液を滴
下した。滴下後、この反応混合物を8時間煮沸、還流さ
せた。その後、室温まで冷却し、希塩酸200ml中に注入
し、さらに100mlのクロロホルムを加えて十分振った
後、有機層を分離した。有機層を希塩酸で2回、炭酸水
素ナトリウム水溶液で1回、水で2回洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を除去後、溶媒を留去して
粗生成物0.43gを得た。この粗生成物を2回のシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶離液:1回目クロロホルム、2
回目酢酸エチル/ヘキサン=10/90の混合溶媒)により
精製し、0.13gの4−(2−クロロ−3−メチルペンタ
ノイルオキシ)安息香酸 3−ヒドロキシ−4−(1−
オキソ−2−メチルブチル)フェニルを透明液体として
得た。
IR(cm-1):2972、1770、1744、1640、1604、1202、112
8、1062 (実施例3) 2−n−ヘキシルオキシプロピオン酸 4−[4′−
(1−オキソ−2−メチルブチル)−1,1′−ジフェニ
ル]エステルの合成 実施例1の項で得た(S)−4−ヒドロキシ−4′
−(1−オキソ−2−メチルブチル)−1,1′−ジフェ
ニル0.4g(1.57ミリモル)と(S)−2−n−ヘキシル
オキシプロピオン酸塩化物0.46g(2.39ミリモル)を、
実施例1の項と同様の方法で反応させ、0.59gの粗生
成物を得た。この粗組成物を2回のシリカゲルクロマト
グラフィー(溶離液:1回目クロロホルム、2回目酢酸ベ
ンゼン)により精製し、0.31gの2−n−ヘキシルオキ
シプロピオン酸 4−[4′−(1−オキソ−2−メチ
ルブチル)−1,1′−ジフェニル]エステルを透明液体
として得た。
IR(cm-1):1770(COO)、1682(C=0)、1606、122
2、1168、11201 HNMR δppm(CDCl3): 0.89(3H,t,−CH2CH2 CH )、0.94(3H,t,CHCH2 C
H )、1.22(3H,d,−CH(CH )CH2)、1.57(3H,
d,CH2OCH(CH3)COO),3.43(1H,m,CH)、3.49(1H,
m,CH2Oの1H)、3.70(1H,m,CH2Oの1H)、4.21(1H,q,CH
2OC)、7.21(2H,d,COOのオルト位のH)、7.65(4H,
d+d)、8.03(2H,d,カルボニル基のオルト位のH) (実施例4) (S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メ
チルブチル)フェニル 4−(2−(2−メチルブチル
オキシ)プロパノイルオシシ)ベンゾエートの合成 200mlのナス型フラスコに(S)−2−(2−メチル
ブチルオキシ)プロパン酸塩化物1.9gと四塩化炭素31g
をいれ、攪拌下にp−ヒドロキシ安息香酸1.7g、ピリジ
ン20ml、四塩化炭素10mlからなる溶液を滴下した。室温
で一夜攪拌した後、希塩酸を加えエーテルで抽出した。
水で2回洗浄したのち硫酸マグネシウム上で乾燥した。
エーテルを留去した後エタノールから再結晶して158mg
の(S)−4−(2−(2−メチルブチルオキシ)プロ
パノイルオキシ)安息香酸を得た。これを塩化チオニル
2.5ml、四塩化炭素3ml、DMF1滴とともに3時間還流させ
た。溶媒を減圧下に留去した後、(S)−3−ヒドロキ
シ−4−(1−オキソ−2−メチルブチル)フェノール
152mgと四塩化炭素5ml、ピリジン3mlの溶液を滴下し、
室温で一夜攪拌した。ついで3時間還流した後、水に注
ぎ、エーテルで抽出した。エーテル溶液を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した後、エーテルを留去し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(充填物:和光純薬工業
(株)製ワコーゲルC−200、溶離液:クロロホルム)
およびエタノールからの再結晶により精製して目的とす
る(S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−
メチルブチル)フェニル 4−(2−(2−メチルブチ
ルオキシ)プロパノイルオキシ)ベンゾエート20mgを無
色板状晶として得た。
融点:51℃ IR(cm-1):2968,1776,1744,1640,16051 HNMR δppm(CDCl3): 0.95(m,9H,CH3)、1.23(d,3H,CH3)、1.58(d,3H,C
H3)、1.8〜2.0(m,3H,−CH2−C−CO−,−CH−C−
O)、3.2〜3.5(m,3H,−O−CH2−,−CO−CH−)、4.
2(q,1H,−O−CH−COO−)、6.8(dd,1H,Ar,para to O
H)、6.87(d,1H,Ar,ortho to OH)、7.27(d,2H,Ar,me
ta to−COO)、7.85(d,1H,Ar,meta to OH)、8.23(d,
2H,Ar,ortho to −COO−)、12.8(s,1H,OH) (実施例5) (S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メ
チルブチル)フェニル 4−(2−(2−ヘキシルオキ
シ)プロパノイルオキシ)フェニル)ベンゾエートの合
成 2−(ヘキシルオキシ)プロパノイルクロライド1.2g
と4−ヒドロキシ−1,1′−ビフェニル−4′−カルボ
ン酸1.4gをピリジン10mlの存在下、四塩化炭素中で反応
させ、生成物をエタノールから再結晶して0.726gの4−
(2−ヘキシルオキシ)プロパノイルオキシ)−1,1′
−ビフェニル−4′−カルボン酸を得た。これと(S)
−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メチルオク
チル)フェノール0.5gを実施例4と同様に反応させて、
目的とする(S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキ
ソ−2−メチルブチル)フェニル 4−(4−(2−ヘ
キシルオキシ)プロパノイルオキシ)フェニル)ベンゾ
エート0.07gを得た。
IR(cm-1):2940、2860、1770、1740、1645、1615、150
0、1280、1138、1080 この化合物の融点は−20℃であり、19℃までカイラル
スメクチックC相を示し、59℃までカイラルネマチック
相を示した。
(実施例9) (S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メ
チルブチル)フェニル 4−(1−メチルヘプチルオキ
シ)ベンゾエートの合成 200mlのナス型フラスコにパラ−ヒドロキシ安息香酸
1.38g、水酸化カリウム1.2g、エタノール65g、(S)−
4−トルエンスルホン酸 1−メチルヘプチル2.8gを加
えて4時間攪拌した。冷却後、ベンゼンと塩酸を加え、
有機層を分離した。炭酸水素ナトリウム、水で洗浄した
後、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を留去後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチ
ル)で0.7gの4−(1−メチルヘプチルオキシ)安息香
酸を得た。これをジシクロヘキシルカルボジイミド0.6
g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.09gとともに無水塩
化メチレン20mlに溶解した。(S)−3−ヒドロキシ−
4−(1−オキソ−2−メチルブチル)フェノール0.55
gを加え18時間室温で攪拌した。沈澱を濾別し、濾液に
エーテルと希塩酸を加え、有機層を水酸化ナトリウム水
溶液、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。得られた粗生成物0.65gをカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:クロロホルム)で精製して5mgの(S,S)−
3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メチルブチ
ル)フェニル 4−(1−メチルヘプチルオキシ)ベン
ゾエートを無色板状晶として得た。
融点:20℃ IR(cm-1):2968、2940、1736、1634、1610、1384、125
2 (実施例10) (S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メ
チルオクチル)フェニル 4−(1−メチルヘプチルオ
キシ)ベンゾエートの合成 0.5gの4−(1−メチルヘプチルオキシ)安息香酸と
(S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−2−メチ
ルオクチル)フェノール0.4gから実施例9と同様の操作
により(S,S)−3−ヒドロキシ−4−(1−オキソ−
2−メチルオクチル)フェニル 4−(1−メチルヘプ
チルオキシ)ベンゾエート40mgを無色板状晶として得
た。
融点:48℃ IR(cm-1):2970、2940、1740、1636、1605、1384、125
2 (実施例15) テレフタル酸 ビス[4−(1−オキソ−2−メチルオ
クチル)フェニル]エステルの合成 4−(1−オキソ−2−メチルオクチル)フェノー
ルの合成 フェノール6.9g(73ミリモル)を無水の塩化メチレン
100mlに溶かし、0℃以下に冷却後、これに18.4g(146
ミリモル)の粉砕した塩化アルミニウムを少しずつ投入
した。これに(S)−(+)−2−メチルオクタン酸塩
化物13.0g(73ミリモル)を無水塩化メチレン50mlに溶
かした溶液を約1時間で攪拌下に滴下した。滴下終了
後、この反応混合物を3時間煮沸還流し、室温まで冷却
後、200gの粉砕した氷上に注入し、100mlのクロロホル
ムを加えてよく振盪後、橙黄色の有機層を分離した。こ
の有機溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を除去し
て液状粗生成物2.4gを得た。この粗生成物からシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム)によ
り、4−(1−オキソ−2−メチルオクチル)フェノー
ル0.75gを得た。
IR(cm-1):3305、1656、1602、1576、1230 テレフタル酸 ビス[4−(1−オキソ−2−メチ
ルオクチル)フェニル]エステルの合成 項で得た4−(1−オキソ−2−メチルオクチル)
フェノール0.6gを無水ピリジン10mlに溶解させ、この溶
液に塩化テレフタロイル0.24gを四塩化炭素20mlに溶か
した溶液を攪拌下に約1時間で滴下した。滴下後、この
反応混合物を6時間煮沸還流し、室温まで冷却後、希塩
酸200ml中に投入し、クロロホルム100mlを加え、よく振
盪したのち有機層を分離した。この有機層を希塩酸で2
回、炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、3%塩化ナトリ
ウム水溶液で3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、乾燥剤を濾別後、溶媒を留去して0.61gの粗生成物
を得た。これを2回シリカゲルクロマトグラフィー(溶
離液:1回目クロロホルム、2回目酢酸エチル/ヘキサン
=10/90の混合溶媒)により精製し、エチルアルコール
から再結晶して56mgのテレフタル酸 ビス[4−(1−
オキソ−2−メチルオクチル)フェニル]エステルを得
た。融点は157℃であった。
IR(cm-1):1742、1685、1605 (実施例18〜26) 実施例1、2、6、7、8、12、13、15、16の各化合
物をメルク社のスメクチックC液晶組成物ZLI3234Bにそ
れぞれ10%添加し、各組成物の相転移温度を測定した。
さらにこの組成物を2μmの試験用セル(ITOを蒸着し
たガラス板にポリイミドをスピンコートし、一方向にラ
ビングしたものをガラスビーズのスペーサを介して張り
合わせたもの)に封入して、30℃における自発分極を測
定するとともに、±10V印加時における透過光の強度変
化から応答時間を求めた。これらの結果を表2に示し
た。
また比較のために、カイラル部を1個しか持たない本
発明の類似化合物について上記と同様の試験を行った。
この測定の結果を表3に示す。
表2および表3から、カイラル部を2個導入すること
により自発分極を増大させ、応答時間を短縮させること
ができることが明らかである。
(実施例27) 実施例9の化合物を下記の組成からなる混合液晶に5
%添加し、相転移温度を測定した。
2−(4−ノニルオキシフェニル)−5−ヘプチルピ
リミジン 23.3% 2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−オクチル
ピリミジン 23.3% 2−(4−オクチルオキシフェニル)−5−オクチル
オキシピリミジン 23.3% 4−ペンチルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.5% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.5% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−デシルオキシベン
ゾエート 7.5% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−ペンチルベンゾエ
ート 7.5% 降温時、66.6℃から43℃までカイラルネマチック相、
37℃までスメクチックA相、それ以下の温度でカイラル
スメクチックC相を示した。この組成物を用いて前記と
同様の方法で試験用素子を作製した。この素子の特性を
測定したところ30℃において−1.0nC/cm2の自発分極を
示し、±10Vの矩形波に対して300μ秒の高速で応答し
た。またらせんピッチは30μm以上であり、良好な配向
性を示した。
(実施例28) 実施例10の化合物をメルク社のスメクチックC液晶組
成物ZLI3234Bに5%添加し、相転移温度を測定したとこ
ろ、降温時、93℃からカイラルネマチック相、80℃から
スメクチックA相、63℃以下の温度でカイラルネマチッ
クC相を示した。この組成物を前記と同様にして特性を
測定したところ、33℃において−1.9nC/cm2の自発分極
を示し、±10Vの矩形波に対して400μ秒の高速で応答し
た。またらせんピッチは30μm以上であり良好な配向性
を示した。
(実施例29) 下記の比で混合し、液晶組成物を調製した。
2−(4−ノニルオキシフェニル)−5−ヘプチルピ
リミジン 22.2% 2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−オクチル
ピリミジン 22.2% 2−(4−オクチルオキシフェニル)−5−オクチル
オキシピリミジン 22.2% 4−ペンチルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−デシルオキシベン
ゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−ペンチルベンゾエ
ート 7.1% 実施例1の化合物 5.0% この組成物は、−8.5℃〜42.7℃でSc相、42.7〜47.
5℃スメクチックA相、47.5〜69.8℃でコレステリック
相を示した。
この液晶組成物を用いて前記と同様の方法で試験用素
子を作製した。この試験用素子に±10Vの電圧を印加
し、偏光顕微鏡により観察したところ、透過光強度の変
化が認められた。その強度変化から応答時間を求めたと
ころ、30℃において350μ秒であった。
(実施例30) 実施例29において実施例1の化合物の替わりに実施例
3の化合物を用い、同じ比率で混合し、液晶組成物を調
製した。
この組成物は、0℃以下〜44℃でSc相、44〜50℃で
スメクチックA相、50〜67℃でコレステリック相を示し
た。
この液晶組成物を用いて、前記と同様の方法で試験用
素子を作製した。この試験用素子に±10Vの電圧を印加
し、偏光顕微鏡により観察したところ、透過光強度の変
化が認められた。その強度変化から応答時間を求めたと
ころ、35℃において1.15m秒であった。
(実施例31) 下記の比率で各化合物を混合し、本発明の液晶組成物
を調整した。
2−(4−ノニルオキシフェニル)−5−ヘプチルピ
リミジン 22.2% 2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−オクチル
ピリミジン 22.2% 2−(4−オクチルオキシフェニル)−5−オクチル
オキシピリミジン 22.2% 4−ペンチルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−オクチルオキシベ
ンゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−デシルオキシベン
ゾエート 7.1% 4−ヘキシルオキシフェニル 4−ペンチルベンゾエ
ート 7.1% 実施例2の化合物 5.0% この化合物組成物は、0℃以下から41℃の温度範囲で
カイラルスメクチックC相、41℃から69℃の温度範囲で
コレステリック相を示した。
この液晶組成物を用い、前記と同様の方法で試験用素
子を作製した。この試験用素子に±10Vの電圧を印加
し、偏光顕微鏡により観察したところ、透過光強度の変
化が認められた。その強度変化から応答速度を求めたと
ころ、30℃において520μ秒であった。
[発明の効果] 本発明の(I)式で示される化合物は、化学的に安定
な分子構造を有する光学活性化合物であり、他の液晶性
化合物と混合することにより大きな自発分極を示して高
速動作する強誘電性液晶組成物を与える。また、分子内
に複数の不斉炭素を持つため、各々の不斉中心の引き起
こすらせんの向きが異なる場合には、該強誘電性液晶組
成物においてらせんピッチの長いものが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/82 C07C 69/82 Z 69/90 69/90 69/92 69/92 69/94 69/94 C09K 19/54 C09K 19/54 B (31)優先権主張番号 特願平1−96644 (32)優先日 平1(1989)4月17日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): [ここで、Xは、 または (Rは直鎖または分岐アルキル基、Qはメチル基、フッ
    素原子、塩素原子のいずれか、Cは光学活性炭素、j
    は0〜6の整数、k,lは0または1である。) Yは、 (Eは水素原子または水酸基である。)のいずれか、Z
    は、光学活性アルキル基を表す。] で示されることを特徴とする光学活性化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学活性化合物を少なくと
    も1成分含有することを特徴とするカイラル液晶組成
    物。
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JP1-96643 1989-04-17
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