JP2741126B2 - ニッケル−クロムめっき製品 - Google Patents

ニッケル−クロムめっき製品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の技術分野】本発明は、耐食性に優れたニッケ
ル−クロムめっき製品およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車部品等の装飾めっきと
して、ニッケル−クロムめっきが行なわれているが、そ
の耐食性を改善する方法として、マイクロポーラスクロ
ムめっきが広く採用されている。このマイクロポーラス
クロムめっき方法は、クロムめっき層表面に肉眼には見
えないほどの微小孔を多数形成し、腐食電流を効果的に
分散する方法であり、そのため、耐食性に優れている。
マイクロポーラスクロムめっき方法においては、微小
孔の数が増えるに従い耐食性も増すが、十分な耐食性の
ためには、その数が10000個/cm2程度以上であ
ることが望ましい。
【0003】一般に、マイクロポーラスクロムめっき方
法は、めっき素材に予め下地ニッケルめっきを施した
後、非電導性微粒子、例えばSiO2、TiO2等を分
散、懸濁させたニッケルめっき浴中で非電導性微粒子共
析ニッケル(以下、「共析ニッケル」という)めっきを
行い、次いでクロムめっきを行うことで得られる。
【0004】下地ニッケルめっきとしては、単層の光沢
ニッケルのほか、より高耐食性が要求される場合には2
層ニッケルめっき、あるいは3層めっきが採用され、さ
らに必要に応じてこのニッケルめっきの下に銅めっきが
施される。下地ニッケルとして、耐食性を上げることの
できる2層ニッケルめっき及び3層ニッケルめっきの構
成の一般例を挙げれば次の通りである。
【0005】 ( 2層ニッケルめっき ) 半光沢ニッケルめっき(硫黄含有率:0.005%未満) + 光沢ニッケルめっき(硫黄含有率:0.05%) ( 3層ニッケルめっき ) 半光沢ニッケルめっき(硫黄含有率:0.005%未満) + 高硫黄含有ニッケルめっき(硫黄含有率:0.1〜0.2%) + 光沢ニッケルめっき(硫黄含有率:約0.05%)
【0006】上記した2層および3層ニッケルめっきの
防食機構は、「硫黄をより多く含む電気化学的に卑なニ
ッケルめっき層が犠牲的に腐食を受け、電気化学的に貴
な半光沢ニッケルめっき層の腐食を防止する」ことによ
るとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、めっきの機能と
して素材の防食がもっとも重要であり、素材が腐食を受
けなければ目的が達成されているとしていたが、近年、
耐食性に対する要求はますます高まり、素材のみならず
めっき皮膜自身の防食をも防止することが求められるよ
うになってきた。
【0008】ニッケル−クロムめっきでのめっき皮膜の
腐食は、クロムめっき皮膜の欠陥箇所で開始し、クロム
めっき皮膜よりも卑な電位をもつニッケルめっき皮膜が
優先的に溶解することが知られている。 そして、この
結果、ニッケルの腐食孔が形成され、めっき外観の劣化
となるのである。
【0009】前記したマイクロポーラスクロムめっきの
場合は、クロムめっき表面上に意識的にクロムめっき皮
膜の欠陥箇所を多数形成せしめ、腐食電流を分散して穏
やかな腐食の進行を図るのであるが、確かに腐食が素材
に到達するまでの時間を遅らせることはできるが、めっ
き表面に微小な腐食孔を多数生ずることは避けられず、
このためのめっき外観の劣化が問題となる。
【0010】このような、めっき層内で発生する腐食
は、素地防食効果に優れている前記2層あるいは3層ニ
ッケルめっきを下地ニッケルめっきとして用いても、こ
れらの方法自体がめっき層内での腐食を利用しているも
のであるため、めっき層内防食にはほとんど意味がな
い。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
ようなめっき層内の腐食を防止すべく、下地ニッケルと
して2層ニッケルめっきを採用したマイクロポーラスク
ロムめっきについてめっき層内の腐食の発生、進行機構
から検討を行なった。そしてその結果、半光沢ニッケル
めっき層、光沢ニッケル層および共析ニッケルめっき層
の電位を一定の関係に保つことにより得られたニッケル
−クロムめっき製品は、素材が有効に防食されるととも
にめっき層内の腐食も極めて遅くなることを見出し、本
発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、被めっき製品素地
を、実質的に硫黄を含まない半光沢ニッケルめっき層、
半光沢ニッケルめっき皮膜に対し100〜170mV卑
な電気化学的電位を有する光沢ニッケルめっき層、半光
沢ニッケルめっき皮膜に対し60〜120mV卑であ
り、かつ上記光沢ニッケルめっき皮膜に対し10〜60
mV貴な電気化学的電位を有する非電導性微粒子共析ニ
ッケルめっき層、クロムめっき皮膜で順次被覆されたこ
とを特徴とするニッケル−クロムめっき製品およびその
製造方法を提供するものである。
【0013】本発明のニッケル−クロムめっき製品の製
造においては、各ニッケルめっき層の電位の関係を上記
した一定の範囲内に制御することが極めて重要である。
このニッケルめっき層の電位の測定は、一般に、電解式
めっき厚測定器に銀−塩化銀電極を参照電極として取り
付けた装置を用いて行われており、この方式の電位測定
器は市販されている。
【0014】本発明製品において、最初に施される半光
沢ニッケルめっきは、ニッケル被膜中に実質的に硫黄を
含まないものであり、例えば硫黄含有率が0.005%
未満のものを用いることができる。 このような半光沢
ニッケルめっきは、すでに公知の組成、例えば、ワット
浴にクマリン、ブチンジオール等の光沢剤を添加した浴
を利用するか、市販されている半光沢ニッケル用光沢
剤、例えば、B−mu、BTL(いずれも荏原ユージラ
イト株式会社製)を利用することにより調製される。こ
の半光沢ニッケルめっきの厚みの限定は特にはないが、
十分な耐食性を得るためには5μm以上とすることが望
ましい。
【0015】中間ニッケル層として施される光沢ニッケ
ルめっきは、上記半光沢ニッケルめっき層に対し100
〜170mV卑な電位を有するものであることが必要で
ある。 このめっき層に含まれる硫黄は、一般には、お
よそ0.05〜0.08%であるとされるが、ニッケルめ
っき皮膜の電気化学的電位は硫黄の含有率のみで一義的
には決まらないので、上記の電位範囲を硫黄含有率に換
えること意味がない。
【0016】この光沢ニッケルめっき層と半光沢ニッケ
ルめっき層との電位差が100mV以下では、半光沢ニ
ッケルめっき層の防食効果が十分に発揮されず、早期に
素地防食が起こる。 また170mV以上では腐食の進
行に伴ない、光沢ニッケルめっき層の過剰の溶解が起こ
り、めっきに膨れを生じやすくなる。この中間層の光沢
ニッケルめっきの厚さについても特に制限はないが、十
分な耐食性を得るためには5μm以上とすることが望ま
しい。
【0017】更に、光沢ニッケルめっき層上に施される
共析ニッケルめっきは、前記半光沢ニッケルめっき層に
対し60〜120mV卑な電位を有し、かつ光沢ニッケ
ルめっき層に対しては10〜60mV貴な電位を有する
ことが必要である。共析ニッケルめっき層は半光沢ニッ
ケルめっき層に対して卑であることが必要であるが、両
者の電位差が120mV以上では防食過程における非電
導性微粒子共析ニッケルめっき層の溶解が過度に進行
し、十分な表面腐食防止効果は得られない。 また、電
位差が60mV以下では良好な外観を有するクロムめっ
きが得られない。
【0018】一方、非電導性微粒子共析ニッケルめっき
層と光沢ニッケルめっき層の電位差が10mV以下では
表面腐食の遅延効果は少なく、また60mV以上ではめ
っきに膨れを生じやすくなる問題が生じる。この非電導
性微粒子共析ニッケルめっき層の厚さは、十分な耐食性
を得るためには1μm以上とすることが望ましい。
【0019】上記したように、本発明のニッケル−クロ
ムめっき製品の製造においては、各ニッケルめっき層間
の電位差を一定範囲に制御することが必須であるが、そ
のために使用される各めっき浴としては、上記電位差の
ニッケル被膜を析出するものであれば、従来提供されて
いるものをそのまま利用することも可能である。
【0020】公知の光沢ニッケルめっきや共析ニッケル
めっき浴を用いる場合、それらのニッケル皮膜の電位を
貴に調整するための手段の例としては、次のような方法
が挙げられる。
【0021】(1)ブチンジオール、ヘキシンジオー
ル、プロパギルアルコール、アリルスルホン酸ナトリウ
ム等の光沢ニッケルめっき用2次光沢剤として公知の薬
剤のめっき浴への添加、または補充。 (2)ホルマリン、抱水クロラール等の半光沢ニッケル
めっき用の光沢剤として公知の薬剤のめっき浴への添
加、又は補充。 (3)めっき浴温の上昇。
【0022】逆に、光沢ニッケルめっきや共析ニッケル
めっき皮膜の電位を卑に調整するためには上記の逆の方
法の他、次のような方法を利用することができる。 (1)ベンゼンスルフィン酸ナトリウム等の高硫黄含有
ニッケルめっき用光沢剤として公知の薬剤のめっき浴へ
の添加、又は補充。
【0023】本発明のニッケル−クロム製品は、上記に
ように調整された各ニッケルめっき浴を用い、常法にし
たがって2層ニッケルめっきついで共析ニッケルめっき
を施した後、クロムめっきを行なうことにより製造され
る。 最上層のクロムめっきは公知の方法で得られたも
のでよいが、十分な耐食性を得るためにはそのめっき層
は0.1μm以上とすることが望ましい。また、半光沢
ニッケルめっきを行なう前に被めっき素材に銅めっきを
施しても良く、このようにして得られためっき製品も本
発明に含まれる。
【0024】
【発明の効果】本発明のニッケル−クロムめっき製品
は、各ニッケルめっき層の電気化学的電位が一定の範囲
に制御されており、腐食電流を光沢ニッケル層および共
析ニッケル層内でうまく分散することができるので、従
来の方法で得られた同種ニッケル−クロム製品と比べ、
めっき層内の腐食が外観に現われにくく、長期間にわた
り美麗な外観を保つことができるので、工業的に極めて
有用なものである。
【0025】
【実施例】次に実施例、比較例および試験例を挙げ、本
発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等
になんら制約されるものではない。 なお、実施例にお
いて採用した共通めっき条件は次の通りである。
【0026】 ( 使用材料 ) 試験素材 : 銅板(50×100mm) 半光沢ニッケル基本めっき浴: 硫酸ニッケル(NiSO4・6H2O) 280 g/l 塩化ニッケル(NiCl2・6H2O) 45 g/l ほう酸(H3BO3) 45 g/l 光沢剤 B−mu* 10ml/l 光沢剤 BTL* 1.5ml/l 潤滑剤 #62* 2ml/l pH 4.0 浴温 55℃
【0027】 光沢ニッケル基本めっき浴: 硫酸ニッケル(NiSO4・6H2O) 280 g/l 塩化ニッケル(NiCl2・6H2O) 45 g/l ほう酸(H3BO3) 45 g/l 光沢剤 #610* 5ml/l 光沢剤 #63* 10ml/l 潤滑剤 #62* 2ml/l pH 4.0 浴温 55℃
【0028】 共析ニッケル基本めっき浴: 硫酸ニッケル(NiSO4・6H2O) 300 g/l 塩化ニッケル(NiCl2・6H2O) 60 g/l ほう酸(H3BO3) 45 g/l 光沢剤 DN−301* 3ml/l 光沢剤 DN−303* 8ml/l 添加剤 DN−MP* 10 g/l 添加剤 DN−307* 0.5 g/l pH 4.0 浴温 55℃
【0029】 クロムめっき浴: 無水クロム液(CrO3) 240 g/l 硫酸 (H2SO4) 1 g/l 添加剤 クロミライトKC−40* 4 g/l 浴温 45℃ (注)上記めっき浴組成中、* が付されているものは荏
原ユージライト株式会社製製品である。
【0030】( めっき工程条件 ) 半光沢ニッケル: 4A/dm2、20分(めっき厚:12μm) 光沢ニッケル: 4A/dm2、20分(めっき厚:12μm) 共析ニッケルめっき: 4A/dm2、3分(めっき厚:1.8μm) クロムめっき: 15A/dm2、5分(めっき厚:0.5μm) (微孔数:20000個/cm2
【0031】実 施 例 1 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 なお、比較として、す
べて上記使用材料、めっき条件に従っためっきも行った
(比較例1;従来の標準的工程)。 光沢基本ニッケルめっき浴に、ベンゼンスルフィン
酸ナトリウムを8mg/l添加した。 共析ニッケル基本めっき浴の浴温を60℃に上げ、
アリルスルホン酸ナトリウムを1.5g/l添加した。
【0032】実 施 例 2 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 光沢ニッケル基本めっき浴にベンゼンスルフィン酸
ナトリウムを15mg/l添加した。 共析ニッケル基本めっき浴の浴温を60℃に上げ、
アリルスルホン酸ナトリウムを1g/l添加した。
【0033】実 施 例 3 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 光沢ニッケル基本めっき浴にベンゼンスルフィン酸
ナトリウムを15mg/l添加した。 共析ニッケル基本めっき浴にアリルスルホン酸ナト
リウムを0.4g/l添加した。
【0034】実 施 例 4 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 光沢ニッケル基本めっき浴にベンゼンスルフィン酸
ナトリウムを25mg/l添加した。 共析ニッケル基本めっき浴にアリルスルホン酸ナト
リウムを1g/l添加した。
【0035】実 施 例 5 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 光沢ニッケル基本めっき浴にベンゼンスルフィン酸
ナトリウムを50mg/l添加した。 共析ニッケル基本めっき浴にアリルスルホン酸ナト
リウムを1g/l添加した。
【0036】比 較 例 2 下記の条件を代える以外は、すべて上記使用材料、めっ
き条件に従いめっきを行った。 光沢ニッケルめっき浴を次のもの(高硫黄含有ニッ
ケルめっき用)に替えた。なお、このめっき浴から得ら
れたニッケルめっき皮膜中に含まれる硫黄は約0.1%
であった。 硫酸ニッケル(NiSO4・6H2O) 300 g/l 塩化ニッケル(NiCl2・6H2O) 80 g/l ほう酸(H3BO3) 35 g/l 添加剤 トリライト* 10ml/l 湿潤剤 #62* 2ml/l pH 3.0 浴温 50℃ * 荏原ユージライト株式会社製品 共析ニッケル基本めっき浴にアリルスルホン酸ナト
リウムを1g/l添加した。
【0037】試 験 例 以上の実施例および比較例から得られためっき被膜の各
ニッケルめっき層の電位を測定するとともに、JIS−
D0201付属書2のキャス試験で耐食性を比較した。
なお、各ニッケルめっき層間の電位差の測定は、
(株)中央製作所製、電解式めっき厚さ測定器及び多層
ニッケルめっき耐食性測定器を用いて行なった。 各ニ
ッケルめっきの電位を表1に、耐食性試験の結果を表2
に示す。
【0038】 *ニッケルめっき被膜電位は、半光沢ニッケルめっき被
膜の電位を0mVとして表した。
【0039】 **レイティングナンバーは、めっき表面の腐食程度を示
すサーフェイスレイテイングナンバーで表した。 表面
に腐食が全く見られない場合、レイティングナンバーは
10となる。
【0040】この結果から明らかなように、各ニッケル
被膜間の電位差が一定の範囲にあるもののみが優れた耐
食性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 竜彦 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原 ユージライト株式会社中央研究所内 (72)発明者 和田 仁志 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原 ユージライト株式会社中央研究所内 (72)発明者 小澤 学 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特公 昭62−52039(JP,B2) 「現場技術者のための実用めっき」初 版、(昭53−9−25)、日本めっき技術 研究会編、▲槇▼(マキ)書店、P. 243−261

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき製品素地を、実質的に硫黄を含
    まない半光沢ニッケルめっき層、半光沢ニッケルめっき
    皮膜に対し100〜170mV卑な電気化学的電位を有
    する光沢ニッケルめっき層、半光沢ニッケルめっき皮膜
    に対し60〜120mV卑であり、かつ上記光沢ニッケ
    ルめっき皮膜に対し10〜60mV貴な電気化学的電位
    を有する非電導性微粒子共析ニッケルめっき層、クロム
    めっき皮膜で順次被覆されたことを特徴とするニッケル
    −クロムめっき製品。
  2. 【請求項2】 被めっき製品素地が銅めっきされたもの
    である請求項第1項記載のニッケルクロムめっき製品。
  3. 【請求項3】 被めっき製品に、実質的に硫黄を含まな
    い半光沢ニッケルめっき層を形成する電気めっき、半光
    沢ニッケルめっき皮膜に対し100〜170mV卑な電
    気化学的電位を有する光沢ニッケルめっき層を形成する
    電気めっき、前記半光沢ニッケルめっき皮膜に対し60
    〜120mV卑であり、かつ上記光沢ニッケルめっき皮
    膜に対し10〜60mV貴な電気化学的電位を有する非
    電導性微粒子共析ニッケルめっき層を形成する電気めっ
    き、クロムめっき皮膜を形成する電気めっきを順次施す
    ことを特徴とするニッケル−クロムめっき製品の製造方
    法。
JP35179991A 1991-12-16 1991-12-16 ニッケル−クロムめっき製品 Expired - Lifetime JP2741126B2 (ja)

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「現場技術者のための実用めっき」初版、(昭53−9−25)、日本めっき技術研究会編、▲槇▼(マキ)書店、P.243−261

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