JP2738924B2 - 気密部材 - Google Patents

気密部材

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JP2738924B2
JP2738924B2 JP3378096A JP3378096A JP2738924B2 JP 2738924 B2 JP2738924 B2 JP 2738924B2 JP 3378096 A JP3378096 A JP 3378096A JP 3378096 A JP3378096 A JP 3378096A JP 2738924 B2 JP2738924 B2 JP 2738924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば住宅などの
建造物の床面に貫通した管体を床面に対して気密に保持
する気密部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷暖房の効率の向上を図る
ために、住宅の壁の室内側には、ポリエチレンフィルム
などの気密シートを室内を覆うように設けて、気密性を
向上させている。そして、この気密シートは、柱と梁と
の接合部分、床板と各種配管との接合部分など、隙間を
生じる部分は、例えば図18に示すように、粘着テープ
22を短冊状に切断し、配管2dから床板に取り付けた気密
シート11に亘って複数貼り付けることにより気密に取り
付けたり、図19に示すように、発泡ウレタン40などを
隙間に充填して気密に取り付けている。
【0003】しかし、図18および図19に示す施工方
法は煩雑で、さらに図19に示す方法では発泡ウレタン
40がはみ出し、床板や化粧シートなどの取り付けに支障
を来す問題がある。
【0004】そこで、例えば図20に示すように、略円
筒状の密着部41と、この密着部41の軸方向の一端縁に径
方向の外方に鍔状に突出するフランジ部42とを有したポ
リプロピレン製の気密部材43が知られている。
【0005】そして、例えば住宅の洗面室の図示しない
床面と、この床面から突出する円筒状の排水管などの配
管2dとの隙間を閉塞する場合、気密シート11の取り付け
に際して、配管2dの部分を切り欠いて床面に気密シート
11を敷き詰めて、図示しない固定部材にて適宜床面に取
り付け、密着部41の内径が配管2dの外径と略同寸法の気
密部材43を用いて、密着部41の内周に配管2dを嵌挿する
とともにフランジ部42の下面を気密シート11に当接させ
る。そして、密着部41を径小に変形させて配管2dに当接
させ、粘着テープ22で密着部41を配管2dに気密に取り付
けるとともにフランジ部42を気密シート11に密着させ、
気密シート11を床面と配管2dとの隙間を閉塞して洗面室
を気密に取り付ける。
【0006】また、形状を異ならせて、柱と梁との接合
部分などにも同様に用いられる。
【0007】しかしながら、上記図20に示す従来の気
密部材において、別途粘着テープ22を用いて気密部材43
にて気密シート11を気密に取り付けるため、気密シート
11の施行性が煩雑で、別体の粘着テープ22を必要とする
ためコストが増大する。
【0008】また、柱の寸法、梁の寸法、窓枠の幅寸法
および配管2dの径寸法などにより、各種形状の異なる気
密部材43を多数必要とし、コストが増大するとともに部
材の選択が煩雑で施行性が低下する。
【0009】一方、例えば梁と柱との接合部分の気密の
際には、梁と柱とを接合する前に、一旦梁に気密部材43
の密着部41を嵌挿させ、梁と柱と接合して気密シート11
を取り付けた後に気密部材43を取り付けるため、施行性
が煩雑となる問題も有している。
【0010】そこで、建造物の気密施工が容易な気密部
材として、例えば図21に示すものが知られている。
【0011】この図21に示す気密部材51は、発泡ポリ
エチレンなどの可撓性部材にて形成され、略円筒状の密
着部52と、この密着部52の軸方向の一端縁に径方向の外
方に環状に突出するフランジ部53とを有し、密着部52の
内周面からこの内周面に連続するフランジ部53の下面に
粘着剤を塗布して図示しない剥離シートが剥離可能に覆
う粘着層を形成している。さらに、気密部材51は、密着
部52からフランジ部53に亘って切込部54が形成され、気
密部材51を可撓変形することにより、この切込部54が拡
開するようになっている。
【0012】そして、この気密部材51の取り付けに際し
ては、剥離シートを剥離して粘着層を露出させ、切込部
54を開くように可撓変形して密着部52の内周側に配管2d
を嵌挿して密着させるとともに、フランジ部53を気密シ
ート11とともに床面に密着させ、洗面室を気密にしてい
る。
【0013】また、形状を異ならせることにより、柱と
梁との接合部分などにも同様に用いられる。
【0014】しかしながら、この図21に示す従来の気
密部材51は、密着部52とフランジ部53が断面略L字状に
形成されているため、取り付け時に密着部52とフランジ
部53との折曲部分を床面に取り付けた気密シート11と配
管2dとの接合部分に沿うように位置決めしつつ、露出す
る粘着層を配管2dおよび気密シート11に貼り付けるの
で、位置決めの際に粘着層が他の部分に接着してしま
い、所定の位置に改めて接着し直さなければならず、位
置決めが煩雑となるとともに度重なる再密着により粘着
層の粘着力が低下してしまう。このため、取付作業に技
術を要する問題がある。また、気密部材51は、可撓性を
有しているため、管径の多少異なるものでも取り付けで
きるが、配管2dなどの管状のものや梁などの角状のもの
の場合には、それぞれの形状に対応した複数の形状を形
成しなければならず、さらなるコストの低減が望めな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図18
に示す従来の施工方法では施工方法は煩雑で、図19に
示す方法では施工が煩雑であるとともに、発泡ウレタン
40がはみ出して床板などの取り付けに支障を来す。ま
た、図20に示す気密部材43を用いる場合には、粘着テ
ープ22を用いて気密に取り付けるため、施行性が煩雑で
コストが増大するとともに、各種形状の異なる気密部材
43を多数必要とし、コストが増大し各種形状の気密部材
43の中から適当な気密部材43を選択することが煩雑で施
行性が低下する。一方、図21に示す気密部材51を用い
る場合には、取付作業に技術を要するとともに、汎用性
に制限がありさらなるコストの低減が望めない。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、第2の構造部材の寸法や形状を問わず1つの部材で
気密施工が容易な気密部材を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の気密部材
は、第1の構造部材に対して交差する方向に第2の構造
部材を取り付けた建造物に用いられ、前記第1の構造部
材と前記第2の構造部材の接合部分を気密に閉塞する可
撓性部材からなる気密部材において、前記第2の構造部
材の基端部周面に密着して取り付けられる帯状の密着部
と、この密着部の長手方向の一側に折り返し屈曲形成さ
れ幅方向に沿って複数の折り目を有し長手方向に向けて
波形状に形成されたフランジ部と、前記密着部および前
記フランジ部の対向する面と反対側の外面にそれぞれ設
けられた粘着層と、この粘着層に剥離可能に設けられた
剥離シートとを具備したものである。そして、第1の構
造部材に交差して接合する第2の構造部材の基端部に、
剥離シートを剥離して露出した粘着層にて帯状の密着部
を巻き付けて密着し、この密着部の長手方向の一側に折
り返し屈曲形成されたフランジ部を、幅方向に沿って複
数設けた折り目により長手方向に向けて波形状となる部
分を鍔状に広げるようにして、露出するフランジ部の粘
着層を第1の構造部材に貼り付け、第1および第2の構
造部材の接合部分を気密に接合して建造物を気密に形成
するため、密着部の位置決めが容易で施工性が向上する
とともに、フランジ部が波形状であるため、第2の構造
部材の周縁より長くなる第1の構造部材に取り付けるフ
ランジ部の周縁をフランジ部の波形状を広げることによ
り容易に長くでき、容易に気密な取り付けが可能で、第
2の構造部材の寸法や形状を問わず取り付けでき汎用性
が向上し、コストが低減する。
【0018】請求項2記載の気密部材は、請求項1記載
の気密部材において、密着部は、幅方向に沿って複数の
折り目を有し長手方向に向けて波形状に形成されたもの
で、第2の構造部材の基端部周面に密着して取り付けら
れる帯状の密着部を幅方向に沿って複数の折り目を有し
長手方向に向けて波形状に形成したため、第2の構造部
材が異形でも容易に密着して取り付けられる。
【0019】請求項3記載の気密部材は、請求項1また
は2記載の気密部材において、フランジ部および密着部
の少なくともいずれか一方は、幅方向に長手方向に有す
るリブ部を長手方向に略並列に複数設けて波形状に形成
されたもので、フランジ部または密着部を幅方向に長手
方向に有するリブ部を長手方向に略並列に複数設けて波
形状に形成したため、長手方向への伸縮性が向上し、第
1の構造部材または第2の構造部材が異形でもさらに容
易に密着して取り付けられる。
【0020】請求項4記載の気密部材は、請求項1ない
し3いずれか記載の気密部材において、剥離シートは、
突出する取外片を設けたもので、剥離シートに突出する
取外片を設けたため、剥離シートが容易に剥離可能で作
業性がさらに向上する。
【0021】請求項5記載の気密部材は、請求項1ない
し3いずれか記載の気密部材において、剥離シートは、
幅寸法が密着部およびフランジ部の幅寸法の合計寸法よ
り幅広であるもので、剥離シートを密着部およびフラン
ジ部の幅寸法の合計寸法より幅広に形成して長手方向の
一縁を突出させたため、この突出する一縁が剥離シート
を剥離する際の取外片となり、容易に剥離可能で作業性
が向上する気密部材が容易に形成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の気密部材の実施の
一形態を図面を参照して説明する。
【0023】図4および図5において、1は建造物とし
ての木造住宅で、この木造住宅1は、図示しない略平滑
に形成された地盤上に、この地盤に対して略垂直に壁状
の基礎コンクリートが現場コンクリート打ちにて形成さ
れ、この基礎コンクリート上に骨組みとなる柱2aや梁2b
などが組み立てられて構成され、内部空間となる各種の
部屋3を区画形成している。
【0024】そして、木造住宅1は、外部4とは第1の
構造部材である外壁部5にて部屋3を区画形成し、各部
屋3は図示しない第1の構造部材である内壁部にて区画
形成されている。また、外壁部5は、基礎コンクリート
に地盤に対して略垂直に立て付けられた柱2a間に所定の
間隔で構造部材である垂木2cなどを有し、これら柱2aお
よび垂木2cの外部4側に合板などの板材6が取り付けら
れ、この板材6の外部側には防水・通湿性シート7が設
けられ、不燃部材にて形成された板状の外壁板8が取り
付けられて構成されている。
【0025】さらに、外壁部5は、柱2aおよび垂木2c間
に発泡ポリスチレン板、グラスウールおよび硬質発泡ウ
レタン板などの断熱部材10を有し、この断熱部材10を覆
うように、ポリエチレンフィルムなどの気密シート11を
柱2aおよび垂木2cに取り付け、石膏ボードなどの不燃部
材にて形成された図示しない内壁板を取り付け、この内
壁板の部屋3側に壁紙などの図示しない化粧シートが貼
り付けられている。
【0026】一方、内壁部は、外壁部5の板材6、防水
・通湿性シート7および外壁板8の代わりに、気密シー
ト11、内壁板および化粧シートが設けられている。
【0027】なお、気密シート11は、略コ字状に折曲さ
れた図示しない取付針や接着剤などの取付手段にて柱2a
や垂木2cなどに取り付けられている。
【0028】また、木造住宅1は、地盤に対して略垂直
な柱2aなどに地盤に対して略平行、すなわち、外壁部5
に対して交差する方向である直交方向に第2の構造部材
である梁2bなどが接合されて構成されているため、柱2a
および垂木2cなどに取り付けられた気密シート11は、梁
2bなどの基端部分を切り欠いて取り付けられている。
【0029】一方、図1ないし図3において、2dは上下
水道管、電気配管、ガス管などの第2の構造部材である
配管で、この配管2dは梁2b、柱2aなどと同様に第1の構
造部材である床面や外壁部5、内壁部、天井などに対し
て交差する方向である直交方向に突出して配設されてい
る。そして、この配管2dの部分を切り欠いて床面などに
気密シート11が敷き詰められている。
【0030】そして、第1の構造部材である床面や外壁
部5、内壁部、天井、柱2a、梁2bなどと第2の構造部材
である柱2aや梁2b、配管2dなどとの接続部分には、図1
ないし図5に示すように、気密部材13が気密に取り付け
られている。この気密部材13は、図6および図7に示す
ように、可撓性部材、例えば発泡ポリエチレン製で、略
帯状の密着部14と、この密着部14の長手方向の一側に折
り重なるように屈曲形成された帯状のフランジ部15とを
有している。また、フランジ部15は、幅方向に沿って略
等間隔に複数の折り目15a が形成され、長手方向に向け
て波形状に形成されている。
【0031】そして、気密部材13には、密着部14とフラ
ンジ部15との折り重なる対向面と反対側である外面に、
密着部14からフランジ部15に連続して粘着剤が塗布され
て粘着層16が形成されている。なお、この粘着層16は、
密着部14およびフランジ部15の全面に形成せず、複数の
帯状や水玉模様のように複数の点状に形成してもよい。
【0032】さらに、気密部材13には、密着部14および
フランジ部15の粘着層16が形成された面に、粘着層16を
覆うように剥離シート17が剥離可能に設けられている。
【0033】なお、フランジ部15は、例えばあらかじめ
一面に剥離シート17が設けられた粘着層16を有する帯状
の発泡ポリエチレン製のテープを、長手方向の一側のみ
折り目15a をプレス加工などにより複数形成してフラン
ジ部15を波形状に形成している。このため、フランジ部
15は、圧延されたようになり密着部14の厚さ寸法より薄
くなり、さらに可撓性が増大する。
【0034】次に、上記実施の形態の気密シートの施行
について図面を参照して説明する。
【0035】基礎コンクリート上に、骨組みとなる柱2
a、梁2bおよび垂木2cなどを組み立て、これらの柱2a、
梁2bおよび垂木2cに窓やドア、上下水道、電気、ガスな
どの配管2dを組み付け、外壁板8、防水・通湿性シート
7、板材6などを取り付けて各部屋3を区画する。そし
て、各部屋3の内面側に、柱2aおよび垂木2c間に断熱部
材10を設け、この断熱部材10を覆うように、気密シート
11を図示しない取付針や接着剤などの取付手段にて柱2a
や垂木2c、床面の部屋3側に取り付ける。また、この気
密シート11は、柱2aに接合する梁2bや配管2dの接合部分
である基端部分を切り欠き、部屋3を包み込むように取
り付ける。
【0036】この後、帯状の気密部材13を所定の長さ、
すなわち第2の構造部材である梁2bや配管2dの周方向の
長さより多少長めに切断する。そして、この切断した気
密部材13の剥離シート17を剥離して粘着層16を露出さ
せ、図1に示すように、密着部14とフランジ部15とが粘
着層16を設けていない側を対向させて折り重ねた状態
で、密着部14を梁2bや配管2dの基端部分に巻き付けるよ
うに貼り付けて密着させる。さらに、密着部14に折り重
なるように屈曲形成したフランジ部15を、図2に示すよ
うに、幅方向に沿って複数設けた折り目15a により長手
方向に向けて波形状となる部分を、梁2bや配管2dに密着
して筒状となる密着部14に対して鍔状となるように広げ
つつ、外側に面して露出するフランジ部15の粘着層16を
気密シート11に貼り付けて密着させて、図3ないし図5
に示すように、第1および第2の構造部材の接合部分で
ある気密シート11と梁2bおよび配管2dを気密にし、気密
シート11が部屋3を包み込むように部屋3を気密に形成
する。
【0037】また、図8ないし図9に示すように、柱2a
と梁2bとが羽子板などのアンカーボルト20などにて接合
されている場合には、このアンカーボルト20を覆うよう
にキャップ体21を粘着テープ22などにて取り付けた後、
気密部材13の密着部14を可撓変形させてキャップ体21の
外周面に沿うように取り付ける。
【0038】上記実施の形態によれば、気密部材13を可
撓性部材にて形成し、帯状の密着部14の長手方向の一側
に、幅方向に沿って複数の折り目15a を有し長手方向に
向けて波形状に形成されたフランジ部15を折り返し屈曲
形成し、密着部14およびフランジ部15の対向する面と反
対側の外面にそれぞれ粘着層16を設けたため、この気密
部材13を取り付ける際に、粘着テープ22を梁2bや配管2d
などに巻き付けるように、気密部材13の密着部14を梁2b
や配管2dなどに容易に貼り付け密着させることができ、
気密部材13を所定の位置に容易に取り付けることがで
き、施工性を向上できる。
【0039】また、気密部材13は、可撓性を有する帯状
に形成され、フランジ部15が変形しやすく波形状となっ
ているので、波形状のフランジ部15を広げることによ
り、梁2bや配管2dの周方向の長さ寸法よりフランジ部15
の周縁の長さ寸法を長くでき、このフランジ部15の周縁
の長さ寸法は、フランジ部15の広げる度合いにより適宜
変えることができる。このため、角状の梁2bや円筒状の
配管2dなどの異形状のものや径が異なるもの、アンカー
ボルト20などが取り付けられたものなど第2の構造部材
の寸法や形状を問わず第2の構造部材の外周面に沿って
容易に気密に密着取り付けでき、汎用性を向上でき、1
つの部材でまかなえるのでコストを低減でき、多数形状
の気密部材の保管の煩雑性もなくなる。
【0040】さらに、密着部14およびフランジ部15の互
いの重ね合わせ量を変えることにより、やや細い柱2aや
梁2b、配管2dなどにも対応できるため、1つの気密部材
13で比較的広い範囲の柱2aや梁2b、配管2dに対応でき、
気密部材13の点数を減少できるため、施行の際に複数の
気密部材13の選択が簡単となり施行性を向上できるとと
もに、気密部材13の保管も容易にできる。
【0041】なお、上記実施の形態において、密着部14
とフランジ部15とに設けた剥離シート17を別々に剥離可
能とし、密着部14およびフランジ部15を貼り付ける際に
剥離シート17をそれぞれ剥離するようにしてもできる。
これにより、気密部材13を取り付ける際に粘着層16が別
の箇所に貼り付いてしまうことを防止でき、位置決めが
容易で施工性を向上できる。
【0042】また、密着部14のフランジ部15との基端部
分に周方向に複数の折り目を設けて蛇腹状に形成しても
よい。この蛇腹部分により、柱2aなどに梁2bなどが直交
せずに鋭角に接合する部分でも、容易に密着部14および
フランジ部15を第1および第2の構造部材に気密に容易
に取り付けることができる。
【0043】なお、第1の構造部材としては外壁部5に
限らず、天井、床などにも対応させることができる。
【0044】一方、建造物としては、冷蔵・冷凍倉庫、
劇場、音楽堂などの気密性を要するいずれの建造物でも
できる。
【0045】また、粘着テープ22などのように図示しな
い芯に気密部材13を巻回してもできる。
【0046】そして、気密部材を例えば発泡ポリエチレ
ンにて成形して説明したが、その他いずれの可撓性部材
を用いることもできる。また、発泡性にすることで断熱
性を付与することもでき、さらに可撓性部材としてアル
ミニウム箔やステンレス箔などの金属箔を用いて粘着層
を耐熱性粘着剤にて形成することにより、給湯管などの
温度が比較的高くなる部分の気密施工にも利用できる。
【0047】次に、他の実施の形態について図10ない
し図14を参照して説明する。
【0048】この図10ないし図14に示す実施の形態
の気密部材25は、図1ないし図9に示す実施の形態の気
密部材13の密着部14にフランジ部15と同様に、幅方向に
沿った折り目15a をプレス加工などにより複数形成して
波形状に形成したものである。そして、この気密部材25
の取り付けは、図1ないし図9に示す実施の形態の気密
部材13と同様に取り付ける。
【0049】この図10ないし図14に示す構成によれ
ば、例えば図8および図9に示すように、アンカーボル
ト20を取り付けたような場合や、第2の構造部材の断面
形状が異形のものや、第2の構造部材が表面に凹凸を有
するものなどでも密着部26が容易に第2の構造部材の表
面に密着でき、気密施工が容易にできる。
【0050】また、密着部26とフランジ部15とが同様な
形状であるため、逆に取り付ける、すなわちフランジ部
15を第2構造部材側に取り付け密着部26を第1構造部材
側に取り付けるようにしてもでき、気密施工性をさらに
向上できる。
【0051】なお、この図10ないし図14に示す実施
の形態において、第1の構造部材および第2の構造部材
の形態に対応して、密着部26とフランジ部15との折り目
15aの間隔を適宜異ならせてもよい。
【0052】次に、さらに他の実施の形態を図15およ
び図16を参照して説明する。
【0053】図15および図16に示す実施の形態は、
図10ないし図14に示す実施の形態の折り目15a によ
る波形状の代わりに、折り目31を若干波打つように細か
く形成、すなわち気密部材32の長手方向に向けてしわを
よせたように波形状に形成したものである。さらに、気
密部材32の剥離シート17の長手方向の一端角部には、舌
片状に突出する取外片33が取り付けられている。この取
外片33は、一面に粘着面部34が設けられ、一端側が粘着
面部34に向けて折り返されて互いに接合されたつまみ部
35と、粘着面部34が露出して剥離シート17に取り付けら
れる取付面部36とが形成されている。
【0054】そして、この気密部材32を取り付ける際に
は、取外片33のつまみ部35を持って気密部材32の他端に
向けて引っ張って剥離シート17を剥離して取付施工す
る。
【0055】この図15および図16に示す構成によれ
ば、例えばアルミニウム箔やステンレス箔などの金属箔
の加工の際に、金属箔は合成樹脂に比して引っ張りの際
の弾性が低いので、折り目15a にて波形状に形成する場
合に比して、取付施工の際の第1の構造部材および第2
の構造部材への気密な接着が容易に行え、長手方向への
伸縮性を向上でき、折り目15a から破れるなどを防止で
き、施工性を向上できる。
【0056】また、取外片33を設けたことにより、容易
に剥離シート17を剥離でき、施工性をさらに向上でき
る。
【0057】なお、上記図1ないし図9に示す実施の形
態、および、図10ないし図14に示す実施の形態にお
いても、取外片33を設けてもよい。
【0058】また、別部材の取外片33を取り付けて説明
したが、剥離シート17を密着部14,26とフランジ部15と
の幅寸法の合計寸法より幅広、すなわち気密部材13,2
5,32の幅寸法より広く形成して、気密部材13,25,32
の長手方向の一側から突出するように形成して、この突
出する部分を取外片としてもできる。この構成によれ
ば、別途取外片を形成して剥離シート17に取り付ける工
程が不要となり、製造性を向上できる。
【0059】また、図15および図16に示す実施の形
態において、密着部14およびフランジ部15にしわをよせ
たように細かい折り目31を設けて説明したが、フランジ
部15のみでもできる。
【0060】さらに、図1ないし図9に示す実施の形
態、図10ないし図14に示す実施の形態、および、図
15および図16に示す実施の形態において、複数の折
り目15a ,31を設けて説明したが、図17に示すよう
に、幅方向に長方向となるようにリブ部38を長手方向に
向けて略並列に複数設けてもでき、このリブ部38は、一
面側のみならず両面側に突出するように形成してもでき
る。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の気密部材によれば、第2
の構造部材の基端部に剥離シートを剥離して露出した粘
着層にて帯状の密着部を巻き付けて密着し、この密着部
の一側に折り返し屈曲形成した波形状のフランジ部を、
鍔状に広げるようにして、粘着層にて第1の構造部材に
貼り付け、第1および第2の構造部材の接合部分を気密
にして建造物を気密に形成するため、密着部の位置決め
が容易で施工性を向上できるとともに、フランジ部が波
形状であるため、波形状のフランジ部を広げることによ
り第2の構造部材の周縁より第1の構造部材に取り付け
るフランジ部の周縁を容易に長くでき、容易に気密に取
り付けでき、第2の構造部材の寸法や形状を問わず取り
付けでき汎用性を向上でき、コストを低減できる。
【0062】請求項2記載の気密部材によれば、請求項
1記載の気密部材に加え、第2の構造部材の基端部周面
に密着して取り付けられる帯状の密着部を幅方向に沿っ
て複数の折り目を有し長手方向に向けて波形状に形成し
たため、第2の構造部材が異形でも容易に密着して取り
付けでき、汎用性がさらに拡大して気密施工性をさらに
向上できる。
【0063】請求項3記載の気密部材によれば、請求項
1または2記載の気密部材に加え、フランジ部および密
着部の少なくともいずれか一方を幅方向に長手方向に有
するリブ部を長手方向に略並列に複数設けて波形状に形
成したため、長手方向への伸縮性を向上でき、第1の構
造部材または第2の構造部材が異形でもさらに容易に密
着して取り付けでき、施工性を向上できる。
【0064】請求項4記載の気密部材によれば、請求項
1ないし3いずれか記載の気密部材に加え、剥離シート
に突出する取外片を設けたため、剥離シートを容易に剥
離でき作業性をさらに向上できる。
【0065】請求項5記載の気密部材によれば、請求項
1ないし3いずれか記載の気密部材に加え、剥離シート
を密着部およびフランジ部の幅寸法の合計寸法より幅広
に形成して長手方向の一縁を突出させたため、この突出
する一縁が剥離シートを剥離する際の取外片となり、剥
離シートを容易に剥離でき作業性を向上できるととも
に、容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気密部材の実施の一形態を示す配管へ
の施工状態の説明図である。
【図2】同上気密部材の施工状態を示す説明図である。
【図3】同上気密部材の施工状態を示す説明図である。
【図4】同上気密部材の梁への施工状態を示す説明図で
ある。
【図5】同上断面図である。
【図6】同上剥離シートを一部剥離した状態の気密部材
を示す斜視図である。
【図7】同上断面図である。
【図8】同上第2の構造部材をアンカーボルトにて接合
した部分の気密部材を取り付ける施行状態を示す説明図
である。
【図9】同上断面図である。
【図10】本発明の気密部材の他の実施の形態を示す配
管への施工状態の説明図である。
【図11】同上気密部材の施工状態を示す説明図であ
る。
【図12】同上気密部材の施工状態を示す説明図であ
る。
【図13】同上気密部材を取り付けた状態を示す斜視図
である。
【図14】同上気密部材を示す断面図である。
【図15】本発明の気密部材のさらに他の実施の形態を
示す断面図である。
【図16】同上剥離シートを一部剥離した状態の気密部
材を示す斜視図である。
【図17】本発明の気密部材のさらに他の実施の形態を
示す一部を切り欠き拡大した斜視図である。
【図18】従来例の気密部材の取付状態を示す説明図で
ある。
【図19】従来例の他の気密部材の取付状態を示す説明
図である。
【図20】従来例のさらに他の気密部材の取付状態を示
す説明図である。
【図21】従来例のさらに他の気密部材の取付状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 建造物としての木造住宅 2b 第2の構造部材としての梁 2d 第2の構造部材としての配管 5 第1の構造部材としての外壁部 13,25,32 気密部材 14,26 密着部 15 フランジ部 15a ,31 折り目 16 粘着層 17 剥離シート 33 取外片 38 リブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16L 1/00 E04B 1/68 D

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の構造部材に対して交差する方向に
    第2の構造部材を取り付けた建造物に用いられ、前記第
    1の構造部材と前記第2の構造部材の接合部分を気密に
    閉塞する可撓性部材からなる気密部材において、 前記第2の構造部材の基端部周面に密着して取り付けら
    れる帯状の密着部と、 この密着部の長手方向の一側に折り返し屈曲形成され幅
    方向に沿って複数の折り目を有し長手方向に向けて波形
    状に形成されたフランジ部と、 前記密着部および前記フランジ部の対向する面と反対側
    の外面にそれぞれ設けられた粘着層と、 この粘着層に剥離可能に設けられた剥離シートとを具備
    したことを特徴とする気密部材。
  2. 【請求項2】 密着部は、幅方向に沿って複数の折り目
    を有し長手方向に向けて波形状に形成されたことを特徴
    とする請求項1記載の気密部材。
  3. 【請求項3】 フランジ部および密着部の少なくともい
    ずれか一方は、幅方向に長手方向に有するリブ部を長手
    方向に略並列に複数設けて波形状に形成されたことを特
    徴とする請求項1または2記載の気密部材。
  4. 【請求項4】 剥離シートは、突出する取外片を設けた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の気密
    部材。
  5. 【請求項5】 剥離シートは、幅寸法が密着部およびフ
    ランジ部の幅寸法の合計寸法より幅広であることを特徴
    とする請求項1ないし3いずれか記載の気密部材。
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