JP3599170B2 - 高断熱構造及びそれで用いる断熱パネル - Google Patents

高断熱構造及びそれで用いる断熱パネル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造、鉄骨造の建築物において、施工性に優れた高断熱構造及びそれで用いる断熱パネルに関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、屋根における垂木の間、床における根太の間等に、矩形状の合成樹脂フォームを挿着して建築物の断熱構造を構築している。さらに、特開平9−88203号公報には、垂木などの軸部材の間の寸法ばらつきによる断熱欠損を抑制する断熱パネルが提案されている。これは図8に示すように、合成樹脂フォームの両面に面材を積層したパネルに面材突出部を設けることにより、軸部材間のばらつきを吸収してしまうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、さらなる断熱性能の要求、すなわち平成11年4月告示の省エネルギー基準によると、合成樹脂フォーム等の断熱材の厚みを従来の基準の1.5〜2倍にしないとこの基準をクリアーできない状況となり、場合によっては、断熱材メーカーの現状の設備、例えば硬質ウレタンフォームや押出ポリスチレンフォームでは、厚み対応が難しい状況となった。また、仮に設備改造等により新設備としても、厚さの大きい合成樹脂フォームは、歩留まりの悪化等ありコストアップの要因になる。
本発明は、このような問題点に対応するためになされたもので、要求厚さの1/2の厚さの合成樹脂フォームで容易に施工できる建築物の高断熱構造及びそれで用いる断熱パネルを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
要求厚さの1/2の厚さの合成樹脂フォームで対応する手段としては、例えば屋根における垂木の間の場合、図7に示すように室内側より室外側に向かって順に設けられた母屋、垂木において垂木の間に最初に一層目断熱材を施工し、次に二層目断熱材を施工する。つまり、この方法では、断熱材の施工は二工程となり、一層の断熱材の施工に比べて手間が倍になるというデメリットが生じてしまう。また、予め2枚の断熱パネルを貼り合わすことも、1工程増えることになるので好ましくない。
【0005】
従って本発明の請求項1の高断熱構造は、平板状の合成樹脂フォームからなり軸部材間の略2倍の幅を有し、幅を2分する位置で折り返し可能に一方の面に溝状のスリットを設け、かつ、幅両端の少なくとも一方に変形可能な突出した気密部を形成した断熱パネルであって、180度折り返して前記断熱パネルの2枚分の厚さの断熱材とし、気密部を軸部材に当接し、軸部材間に1工程ではめ込んだ構成とした。
【0006】
また、請求項3の断熱パネルは、請求項1の高断熱構造で用いる断熱パネルであって、合成樹脂フォームの他方の面(スリットのない面)に、折り曲げ部の材料破壊による分離を防止するための可撓性面材を積層したものであり、請求項3の断熱パネルは、断熱パネルに設けたスリットを溝状に形成することにより180度折り返して断熱材としたときにスリット部に突起状の気密部が形成されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1(a)に本発明の一実施例の断熱材パネルの斜視図を示す。この断熱パネルにはスリットが設けてあり、スリット面の反対側へ折り返して図1(b)に示すような2枚分の厚さの断熱材(以下、折り返し断熱材という)となる。そして屋根面の場合を例として説明すれば図2に示すように軸部材である垂木の間にはめ込んで1工程で施工することにより高断熱構造が実現できる。その後、図示しないが、垂木上に屋根材が通常の方法で施工される。尚、この断熱材パネルのスリット面と反対側の面の適当な位置に、図示しないが、両面粘着テープ等を貼付すれば、折り返し断熱材にしたときに向かい合った断熱材同士が簡単に固定できる。このように固定すれば、工場で折り返し断熱材を作成して現場に持ち込むことができる。また必要に応じて現場で固定することもできる。
【0008】
また、壁面の場合を例として説明すれば図3に示すように軸部材である胴縁の間に2枚分の厚さの断熱材をはめ込んで1工程で施工することにより高断熱構造が実現できる。その後図示しないが、胴縁に外装材を取り付ければよい。
【0009】
図4は、本発明の請求項4に係わる実施例の断熱パネルである。これは、図4(a)に示すように断熱パネルの軸部材との当接する端面に突出した気密部、及びスリット部に大きめのスリット(溝状)、を設けたものである。施工の仕方は前述の実施例と同様であるが、折り返し断熱材にしたときに、図4(b)に示すようにスリット部に突起状の気密部が形成されるため、垂木等の軸部材の間に、はめ込みやすくなるメリットや、この気密部が軸部材間の寸法ばらつきを吸収することによって気密性能が得られやすいメリットを持つものである。
【0010】
この断熱パネルの突出した気密部は、端部の合成樹脂フォームまたは面材付合成樹脂フォームにおいて、突起を残すようにして不要部分を欠き取ること等によって簡単に形成できる。もちろん、この気密部の位置は図4(a)に示されるようなスリット面と反対側とは限らず、スリット面側でも良く、また両方でも良い。さらに図4(a)では、断熱パネルの幅の両端に気密部を有しているが、一端だけでも良い。
【0011】
図6は折り返し断熱材にしたときに、その端部に気密部としてパッキンを貼付せしめたものである。このパッキンは予め貼付されていても良いし、施工時に作業者が貼付しても良い。パッキンとしては、紙テープやプラスチックフィルムテープ、ポリエチレンパッキン、塩ビパッキン、ゴムパッキン、各種発泡体パッキン等の現在、市販されている粘着剤付きテープやパッキン材なら何でも使用できる。このようにパッキンを貼付することによっても断熱欠損の抑制された高断熱構造を構築することができる。尚、パッキン材は、図6に示すような四端すべてに貼着しなくてもよく、上部の二端または下部の二端だけでもよい。
【0012】
以上の説明の如く本発明の高断熱構造は、木造、鉄骨造の建築物において軸部材で間隔を形成する箇所であれば、例えば天井における野縁間、床における根太間のほか、母屋間や柱と間柱間や大引き間にも従来から使われている釘等の簡単な金具等で固定保持して容易に施工できる。
【0013】
また本発明の断熱パネルは、天井面にもそのまま置いて施工できる。更には、在来軸組工法だけでなく、枠組み壁工法にも使用できる。また、図示しないが、RC造の内装下地に使用される木下地組や軽量鉄骨組にも使用できるものである。
【0014】
本発明の断熱パネルは、折り返すことによって断熱材の厚さが瞬時に倍に出来るため、従来の発泡設備のままで2倍の厚さの断熱材を提供できるメリットを持つ。すなわち、平成4年度の旧省エネルギー基準から、より厚い断熱材を要求する新省エネルギー基準である次世代省エネルギー基準に変わっても従来の設備のままでこの新基準に対応できるのである。実際には、断熱材にスリットを設けるためにスリット用のカッター等の設備を付加するための一部改修が生じることは否めないが、この改修費用は新規発泡設備にかかる費用数億円に比べたらたかだか数百万円に過ぎず、設備投資額としては格段に安く済むのである。
【0015】
本発明に使用される合成樹脂フォームとしては、硬質または軟質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム、塩ビ発泡体、ゴム発泡体等が使用できる。
本発明に使用される可撓性面材とは、硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォーム、フェノールフォーム等の折り返した際、分離し易い材料を分離させないために使用するもので、例えば紙や金属箔やプラスチックフィルム、又はこれらの少なくとも2品種を用いた複層品のほか、クラフトテープや布粘着テープが使用できる。また、面材の合成樹脂フォームへの積層態様は、図5(a)〜(b)に示されるようにスリット面の反対側に可撓性面材を積層するほか、スリット面側に積層しても構わない。またスリット面側は、硬質面材であっても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、請求項1において、断熱パネルを折り返すことにより2枚分の厚さの断熱材とすることができるので、建築物において、現状の断熱材メーカー設備で対応の難しい断熱材厚さの高断熱構造を、容易に構築することができる。また、請求項2において、断熱材に気密部を有すので断熱欠損が抑制できる。
請求項3においては、上記で使用する断熱パネルに可撓性面材を積層したので、施工時にパネルの分離がなく施工性が向上する。さらに請求項4において、折り返し断熱材としたときにスリット部に突起状の気密部が形成され、この気密部の反対側にも突出した気密部を有すので、断熱欠損を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の断熱パネルの斜視図。(b)は、(a)の断熱パネルを180度折り返して作成した2枚分厚さの断熱材の斜視図。
【図2】本発明の高断熱構造が屋根面に施工される様子の説明図。
【図3】本発明の高断熱構造が壁面に施工された場合の説明図。
【図4】(a)は本発明の他の実施例の断熱パネルの斜視図。(b)は、(a)の断熱パネルを180度折り返して作成した2枚分厚さの断熱材の斜視図。
【図5】(a)〜(b)は本発明の断熱パネルに面材が積層された態様を示す。
【図6】折り返し断熱材に気密部としてパッキン材が貼付された態様を示す。
【図7】2枚の断熱パネルを使用して、屋根面に必要断熱材厚さが施工される様子の説明図。
【図8】従来の建築物の断熱構造の一例。

Claims (2)

  1. 平板状の合成樹脂フォームからなり軸部材間の略2倍の幅を有し、幅を2分する位置で折り返し可能に一方の面に溝状のスリットを設け、かつ、幅両端の少なくとも一方に変形可能な突出した気密部を形成した断熱パネルであって、
    180度折り返して前記断熱パネルの2枚分の厚さの断熱材とし、気密部を軸部材に当接し、軸部材間に1工程ではめ込んだことを特徴とする高断熱構造。
  2. 請求項1の高断熱構造で用いる断熱パネルであって、合成樹脂フォームの他方の面(スリットのない面)に、折り曲げ部の材料破壊による分離を防止するための可撓性面材を積層したものであることを特徴とする断熱パネル。
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