JP2738178B2 - 傾斜軸の角度測定装置 - Google Patents
傾斜軸の角度測定装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、傾斜軸の角度測定装
置に係り、特に傾斜軸が垂直になるようワークを移動台
上に保持してこの傾斜軸を測定位置に位置決めし、この
傾斜軸の上下２箇所の測定点とこの傾斜軸軸線を中心に
これと直交する水平面内で９０°回転した位置の上下２
箇所の測定点を４個の回動腕を介して同時測定し、この
測定値と基準値との変位量を規格値に対し比較演算して
傾斜軸角度の良否を判定する傾斜軸の角度測定装置に関
する。
置に係り、特に傾斜軸が垂直になるようワークを移動台
上に保持してこの傾斜軸を測定位置に位置決めし、この
傾斜軸の上下２箇所の測定点とこの傾斜軸軸線を中心に
これと直交する水平面内で９０°回転した位置の上下２
箇所の測定点を４個の回動腕を介して同時測定し、この
測定値と基準値との変位量を規格値に対し比較演算して
傾斜軸角度の良否を判定する傾斜軸の角度測定装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、基板に対して軸を傾斜させて固定
したワークの傾斜軸を測定する場合は、検具と呼ばれる
鉄製のブロックにワークを取付け、これを定盤上に載せ
て被測定物である傾斜軸をダイアルピックテストにより
針先の振れを直接読取っていた。しかも、被測定物は角
度（Ｘ−Ｙ平面に対し垂直な軸Ｚに対する角度ならびに
このＸ−Ｙ平面上における角度）を有するため、傾斜軸
の根元と先端のそれぞれ上下２カ所の測定点とこれに対
しこの傾斜軸軸線を中心に９０°回転した上下２カ所の
測定点を測定してその差分を求め合計４回のピックテス
トを実施しつつ測定していた。
したワークの傾斜軸を測定する場合は、検具と呼ばれる
鉄製のブロックにワークを取付け、これを定盤上に載せ
て被測定物である傾斜軸をダイアルピックテストにより
針先の振れを直接読取っていた。しかも、被測定物は角
度（Ｘ−Ｙ平面に対し垂直な軸Ｚに対する角度ならびに
このＸ−Ｙ平面上における角度）を有するため、傾斜軸
の根元と先端のそれぞれ上下２カ所の測定点とこれに対
しこの傾斜軸軸線を中心に９０°回転した上下２カ所の
測定点を測定してその差分を求め合計４回のピックテス
トを実施しつつ測定していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、測定回数が
多いため測定結果が判るまで時間を要し、また、マニュ
アルによる測定のため測定点が一定せず測定値に個人差
が出てしまい、測定作業が非能率的となり正確な測定値
が得られない難点を有していた。
多いため測定結果が判るまで時間を要し、また、マニュ
アルによる測定のため測定点が一定せず測定値に個人差
が出てしまい、測定作業が非能率的となり正確な測定値
が得られない難点を有していた。
【０００４】そこで、本発明の目的は、傾斜軸が垂直に
なるようワークを移動台上に保持してこの傾斜軸を測定
位置に位置決めし、この傾斜軸の上下２箇所の測定点と
傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０°回転した上下
２箇所の測定点を４個の回動腕を介して同時測定し、こ
の測定値と基準値との変位量を規格値と比較演算して傾
斜軸角度の良否を判定することにより、測定能率の向上
を図りかつ適正な接触圧が得られると共に測定点が固定
化され正確な測定値を得ることのできる傾斜軸の角度測
定装置を提供するにある。
なるようワークを移動台上に保持してこの傾斜軸を測定
位置に位置決めし、この傾斜軸の上下２箇所の測定点と
傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０°回転した上下
２箇所の測定点を４個の回動腕を介して同時測定し、こ
の測定値と基準値との変位量を規格値と比較演算して傾
斜軸角度の良否を判定することにより、測定能率の向上
を図りかつ適正な接触圧が得られると共に測定点が固定
化され正確な測定値を得ることのできる傾斜軸の角度測
定装置を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、基板に対して軸を傾斜させて固定したワークの傾斜
軸を測定する傾斜軸の角度測定装置において、前記傾斜
軸が垂直になるようワークの基板を傾斜状態で保持しこ
れを測定位置に移動位置決めする移動台と、前記測定位
置に移動した傾斜軸の軸線に対し直交する水平面内で回
動可能に軸支され一端に前記傾斜軸外周の上下測定点を
触圧すべく触圧部を備え他端に検出器の測定子によりそ
れぞれ押圧付勢される押圧部を備え上下に配設された第
１、第２の回動腕と、傾斜軸外周の前記上下測定点に対
し傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０°回転した位
置の上下測定点をそれぞれ触圧すべく上下に回動可能に
軸支され前記回動腕と同一構成の第３、第４の回動腕
と、前記第１、第２および第３、第４の回動腕の各押圧
部を測定子により押圧付勢して傾斜軸の各測定点をそれ
ぞれ触圧し同時に得られた測定値を電気的に出力する検
出器と、この検出器より出力された測定値と予め記憶さ
れた基準値との変位量を求めこの変位量と規格値とを比
較演算して傾斜軸角度の良否を判定する制御装置とで構
成することを特徴とする。
め、基板に対して軸を傾斜させて固定したワークの傾斜
軸を測定する傾斜軸の角度測定装置において、前記傾斜
軸が垂直になるようワークの基板を傾斜状態で保持しこ
れを測定位置に移動位置決めする移動台と、前記測定位
置に移動した傾斜軸の軸線に対し直交する水平面内で回
動可能に軸支され一端に前記傾斜軸外周の上下測定点を
触圧すべく触圧部を備え他端に検出器の測定子によりそ
れぞれ押圧付勢される押圧部を備え上下に配設された第
１、第２の回動腕と、傾斜軸外周の前記上下測定点に対
し傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０°回転した位
置の上下測定点をそれぞれ触圧すべく上下に回動可能に
軸支され前記回動腕と同一構成の第３、第４の回動腕
と、前記第１、第２および第３、第４の回動腕の各押圧
部を測定子により押圧付勢して傾斜軸の各測定点をそれ
ぞれ触圧し同時に得られた測定値を電気的に出力する検
出器と、この検出器より出力された測定値と予め記憶さ
れた基準値との変位量を求めこの変位量と規格値とを比
較演算して傾斜軸角度の良否を判定する制御装置とで構
成することを特徴とする。
【０００６】前記各回動腕は、前記ワークを測定位置に
移動位置決めする際、この回動腕を前記検出器の測定子
による押圧力に抗する方向に付勢して前記各回動腕の触
圧部を傾斜軸外周から僅か回動離反させる退避手段を前
記各回動腕の近傍に備えれば好適である。
移動位置決めする際、この回動腕を前記検出器の測定子
による押圧力に抗する方向に付勢して前記各回動腕の触
圧部を傾斜軸外周から僅か回動離反させる退避手段を前
記各回動腕の近傍に備えれば好適である。
【０００７】
【作用】本発明に係る傾斜軸の角度測定装置によれば、
傾斜軸が垂直になるようワークを移動台上に保持してこ
の傾斜軸を測定位置に位置決めし、この傾斜軸の上下２
箇所の測定点と傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０
°回転した上下２箇所の測定点を４個の回動腕を介して
同時測定し、この測定値と基準値との変位量を規格値と
比較演算して傾斜軸角度の良否を判定することにより、
測定能率の向上を図りかつ適正な接触圧が得られると共
に測定点が固定化され正確な測定値を得ることができ
る。
傾斜軸が垂直になるようワークを移動台上に保持してこ
の傾斜軸を測定位置に位置決めし、この傾斜軸の上下２
箇所の測定点と傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０
°回転した上下２箇所の測定点を４個の回動腕を介して
同時測定し、この測定値と基準値との変位量を規格値と
比較演算して傾斜軸角度の良否を判定することにより、
測定能率の向上を図りかつ適正な接触圧が得られると共
に測定点が固定化され正確な測定値を得ることができ
る。
【０００８】
【実施例】次に本発明に係る傾斜軸の角度測定装置の実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。図１は傾斜軸の角度測定装置の平面図、図２は図１
のＡ矢視図、図３は図１のＢ矢視図であり、図４は傾斜
軸の各測定点とこれを触圧する回動腕の触圧部との関係
を示す拡大図である。
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。図１は傾斜軸の角度測定装置の平面図、図２は図１
のＡ矢視図、図３は図１のＢ矢視図であり、図４は傾斜
軸の各測定点とこれを触圧する回動腕の触圧部との関係
を示す拡大図である。
【０００９】図１および図３において、参照符号１０は
移動台を示し、この移動台１０は基板１３上に被測定物
である傾斜軸１２を備えたワーク１４を搬入位置（図示
せず）より測定位置１６まで移動位置決めするよう３本
のリニアスライド１７にガイドされて進退移動可能にベ
ース１５上に載置されている。そして、移動台１０上に
は上面が所定角度傾斜した傾斜面を有する傾斜ブロック
１８が取付けられこの傾斜ブロック１８の上面にはワー
ク１４をクランプするクランプ装置２０が載置されてい
る。
移動台を示し、この移動台１０は基板１３上に被測定物
である傾斜軸１２を備えたワーク１４を搬入位置（図示
せず）より測定位置１６まで移動位置決めするよう３本
のリニアスライド１７にガイドされて進退移動可能にベ
ース１５上に載置されている。そして、移動台１０上に
は上面が所定角度傾斜した傾斜面を有する傾斜ブロック
１８が取付けられこの傾斜ブロック１８の上面にはワー
ク１４をクランプするクランプ装置２０が載置されてい
る。
【００１０】すなわち、図３に示すようにクランプ装置
２０は２つのシリンダからなり、これら空圧シリンダは
ワーク１４の基板１３の側面を相手側の当接部材（図示
せず）との間で挾持して傾斜軸１２を所定位置に位置決
めする空圧シリンダ２０ａと、基板１３の上面を押圧ク
ランプする空圧シリンダ２０ｂとで構成される。
２０は２つのシリンダからなり、これら空圧シリンダは
ワーク１４の基板１３の側面を相手側の当接部材（図示
せず）との間で挾持して傾斜軸１２を所定位置に位置決
めする空圧シリンダ２０ａと、基板１３の上面を押圧ク
ランプする空圧シリンダ２０ｂとで構成される。
【００１１】また、基板１３の上面にはこの面に対し所
定角度傾斜した被測定物となる傾斜軸１２が植設され、
このワーク１４が傾斜ブロック１８上のクランプ装置２
０によりクランプされた際ワーク１４の傾斜軸１２が垂
直になるよう傾斜ブロック１８の傾斜角度が決定され
る。
定角度傾斜した被測定物となる傾斜軸１２が植設され、
このワーク１４が傾斜ブロック１８上のクランプ装置２
０によりクランプされた際ワーク１４の傾斜軸１２が垂
直になるよう傾斜ブロック１８の傾斜角度が決定され
る。
【００１２】図４に示すように、ワークの傾斜軸１２に
は、この根元と先端のそれぞれ上下２箇所の測定点１２
ａ，１２ｂとこれら測定点に対し傾斜軸軸線を中心にこ
の軸線に対し直交する水平面内上でそれぞれ９０°回転
した上下２箇所の測定点１２ｃ，１２ｄの合計４箇所の
測定点が予め設定される。
は、この根元と先端のそれぞれ上下２箇所の測定点１２
ａ，１２ｂとこれら測定点に対し傾斜軸軸線を中心にこ
の軸線に対し直交する水平面内上でそれぞれ９０°回転
した上下２箇所の測定点１２ｃ，１２ｄの合計４箇所の
測定点が予め設定される。
【００１３】図１に示す測定位置１６には、傾斜軸１２
の測定点１２ａ，１２ｂをそれぞれ測定すべくベース２
４上に立設した支持軸２６ａの上下に第１、第２の回動
腕２２ａ，２２ｂが軸受３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２
ｄにより回動可能に支持され、また同ベース２４上に傾
斜軸１２の測定点１２ｃ，１２ｄをそれぞれ測定すべく
支持軸２６ｂの上下に第３、第４の回動腕２２ａ，２２
ｂが回動可能に支持されている（図２参照）。
の測定点１２ａ，１２ｂをそれぞれ測定すべくベース２
４上に立設した支持軸２６ａの上下に第１、第２の回動
腕２２ａ，２２ｂが軸受３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２
ｄにより回動可能に支持され、また同ベース２４上に傾
斜軸１２の測定点１２ｃ，１２ｄをそれぞれ測定すべく
支持軸２６ｂの上下に第３、第４の回動腕２２ａ，２２
ｂが回動可能に支持されている（図２参照）。
【００１４】一方の上下に配設された第１，第２の回動
腕２２ａ，２２ｂは逆Ｌ字形に形成され、他方の第３，
第４の回動腕２２ｂ，２２ｃはＬ次形に形成され、その
略中心がそれぞれ支持軸２６ａ，２６ｂにより支持され
ている。一方の第１，第２の回動腕２２ａ，２２ｂの一
端には傾斜軸１２外周の上下測定点１２ａ，１２ｂを触
圧する触圧部２８ａ，２８ｂを備え、他端には後述する
各検出器の測定子によりそれぞれ押圧付勢される押圧部
３０ａ，３０ｂを備えている。同様に、他方の上下に配
設された第３，第４の回動腕２２ｃ，２２ｄの一端には
傾斜軸１２外周の上下測定点１２ｃ，１２ｄを触圧する
触圧部２８ｃ，２８ｄを備え、他端には後述する各検出
器の測定子によりそれぞれ押圧付勢される押圧部３０
ｃ，３０ｄが備えられている（図４参照）。
腕２２ａ，２２ｂは逆Ｌ字形に形成され、他方の第３，
第４の回動腕２２ｂ，２２ｃはＬ次形に形成され、その
略中心がそれぞれ支持軸２６ａ，２６ｂにより支持され
ている。一方の第１，第２の回動腕２２ａ，２２ｂの一
端には傾斜軸１２外周の上下測定点１２ａ，１２ｂを触
圧する触圧部２８ａ，２８ｂを備え、他端には後述する
各検出器の測定子によりそれぞれ押圧付勢される押圧部
３０ａ，３０ｂを備えている。同様に、他方の上下に配
設された第３，第４の回動腕２２ｃ，２２ｄの一端には
傾斜軸１２外周の上下測定点１２ｃ，１２ｄを触圧する
触圧部２８ｃ，２８ｄを備え、他端には後述する各検出
器の測定子によりそれぞれ押圧付勢される押圧部３０
ｃ，３０ｄが備えられている（図４参照）。
【００１５】図１に示すように各回動腕の押圧部３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄにそれぞれ対応して検出器
（電気マイクロ）３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄが配
設され、各押圧部３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄには
これら電気マイクロの測定子としてのゲージヘッド３６
ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｄが傾斜軸１２の各測定点に
対する各触圧部の触圧が適正となるよう押圧付勢されて
いる。
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄにそれぞれ対応して検出器
（電気マイクロ）３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄが配
設され、各押圧部３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄには
これら電気マイクロの測定子としてのゲージヘッド３６
ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｄが傾斜軸１２の各測定点に
対する各触圧部の触圧が適正となるよう押圧付勢されて
いる。
【００１６】さらに、各回動腕の中間角部に設けられた
突起部４０にはこれに対接して退避手段としてのアクチ
ュエータ３８ａ，３８ｂおよび３８ｃ，３８ｄが配設さ
れ、このアクチュエータにより各突起部４０を押圧して
各回動腕を電気マイクロのゲージヘッド３６ａ，３６
ｂ，３６ｃ，３６ｄによる押圧力に抗する方向に付勢
し、各回動腕１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの触圧部
を傾斜軸外周から僅か離反させ、ワーク１４の傾斜軸１
２が測定位置１６に移動位置決めされる際、傾斜軸１２
と各回動腕の触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄの
干渉を回避している。この場合、小形アクチュエータは
空圧シリンダ等で構成されれば好適である。
突起部４０にはこれに対接して退避手段としてのアクチ
ュエータ３８ａ，３８ｂおよび３８ｃ，３８ｄが配設さ
れ、このアクチュエータにより各突起部４０を押圧して
各回動腕を電気マイクロのゲージヘッド３６ａ，３６
ｂ，３６ｃ，３６ｄによる押圧力に抗する方向に付勢
し、各回動腕１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの触圧部
を傾斜軸外周から僅か離反させ、ワーク１４の傾斜軸１
２が測定位置１６に移動位置決めされる際、傾斜軸１２
と各回動腕の触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄの
干渉を回避している。この場合、小形アクチュエータは
空圧シリンダ等で構成されれば好適である。
【００１７】このように構成された傾斜軸の角度測定装
置は、次のように動作する。先ず、傾斜軸の測定に際し
予め検具により正確な角度に傾斜軸を設定して製作され
たマスターワークを移動台１０により測定位置１６に移
動位置決めしてこのマスターワークに設定された傾斜軸
の各測定点４点をそれぞれ各回動腕２２ａ，２２ｂ，２
２ｃ，２２ｄを介して各電気マイクロ３４ａ，３４ｂ，
３４ｃ，３４ｄで計測し、この測定データを制御装置と
してのシーケンサに送信されこれを基準値とする。
置は、次のように動作する。先ず、傾斜軸の測定に際し
予め検具により正確な角度に傾斜軸を設定して製作され
たマスターワークを移動台１０により測定位置１６に移
動位置決めしてこのマスターワークに設定された傾斜軸
の各測定点４点をそれぞれ各回動腕２２ａ，２２ｂ，２
２ｃ，２２ｄを介して各電気マイクロ３４ａ，３４ｂ，
３４ｃ，３４ｄで計測し、この測定データを制御装置と
してのシーケンサに送信されこれを基準値とする。
【００１８】次に、量産ワークの傾斜軸を測定するに際
し図１に示すように移動台１０が搬入位置にあるとき被
測定物である傾斜軸１２を備えたワーク１４はクランプ
装置２０により傾斜軸１２の傾斜角度が垂直になるよう
確実にクランプされる。この状態で、移動台１０は測定
位置１６に移動され正確に位置決めされるが、この直前
に各回動腕の触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄは
アクチュエータ３８ａ，３８ｂおよび３８ｃ，３８ｄの
押圧作用により各回動腕を電気マイクロ３４ａ，３４
ｂ，３４ｃ，３４ｄのゲージヘッド３６ａ，３６ｂ，３
６ｃ，３６ｄによる押圧力に抗する方向に付勢して傾斜
軸１２に対し僅か離反する位置に退避させている。
し図１に示すように移動台１０が搬入位置にあるとき被
測定物である傾斜軸１２を備えたワーク１４はクランプ
装置２０により傾斜軸１２の傾斜角度が垂直になるよう
確実にクランプされる。この状態で、移動台１０は測定
位置１６に移動され正確に位置決めされるが、この直前
に各回動腕の触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄは
アクチュエータ３８ａ，３８ｂおよび３８ｃ，３８ｄの
押圧作用により各回動腕を電気マイクロ３４ａ，３４
ｂ，３４ｃ，３４ｄのゲージヘッド３６ａ，３６ｂ，３
６ｃ，３６ｄによる押圧力に抗する方向に付勢して傾斜
軸１２に対し僅か離反する位置に退避させている。
【００１９】次に、傾斜軸１２が測定位置１６に正確に
位置決めされると各アクチュエータ３８ａ，３８ｂ，３
８ｃ，３８ｄによる各回動腕の退避が解除され、各回動
腕の各触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄは電気マ
イクロ３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄのゲージヘッド
３６ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｄの押圧力により傾斜軸
１２外周の各測定点４点を同時に触圧測定する。
位置決めされると各アクチュエータ３８ａ，３８ｂ，３
８ｃ，３８ｄによる各回動腕の退避が解除され、各回動
腕の各触圧部２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄは電気マ
イクロ３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄのゲージヘッド
３６ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｄの押圧力により傾斜軸
１２外周の各測定点４点を同時に触圧測定する。
【００２０】この触圧により傾斜軸１２の各測定点の測
定値が電気マイクロにより得られ、これをシーケンサ内
に取込んでこの測定値と予め記憶されている基準値との
変位量を求め、この変位量をシーケンサに記憶されてい
る規格値に対し比較演算して傾斜軸角度の良否を瞬時に
判定することができる。また各測定点が固定化されるた
め個人差がなく常に正確な測定値を得ることができる。
定値が電気マイクロにより得られ、これをシーケンサ内
に取込んでこの測定値と予め記憶されている基準値との
変位量を求め、この変位量をシーケンサに記憶されてい
る規格値に対し比較演算して傾斜軸角度の良否を瞬時に
判定することができる。また各測定点が固定化されるた
め個人差がなく常に正確な測定値を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明の傾斜軸の角度測定装置によれば、傾斜軸が垂直に
なるようワークの基板を傾斜状態で保持しこれを測定位
置に移動位置決めする移動台と、前記測定位置に移動し
た傾斜軸の軸線に対し直交する水平面内で回動可能に軸
支され一端に前記傾斜軸外周の上下測定点を触圧すべく
触圧部を備え他端に検出器の測定子によりそれぞれ押圧
付勢される押圧部を備え上下に配設された第１、第２の
回動腕と、傾斜軸外周の前記上下測定点に対し傾斜軸軸
線を中心に前記水平面内で９０°回転した位置の上下測
定点をそれぞれ触圧すべく上下に回動可能に軸支され前
記回動腕と同一構成の第３、第４の回動腕と、前記第
１、第２および第３、第４の回動腕の各押圧部を測定子
により押圧付勢して傾斜軸の各測定点をそれぞれ触圧し
同時に得られた測定値を電気的に出力する検出器と、こ
の検出器より出力された測定値と予め記憶された基準値
との変位量を求めこの変位量と規格値とを比較演算して
傾斜軸角度の良否を判定する制御装置とで構成すること
により、測定能率の向上を図りかつ適正な接触圧が得ら
れると共に各測定点が固定化されるため個人差がなく正
確な測定値を得ることができ、検出器を制御装置と電気
的な信号線で接続することにより各種測定値との比較演
算が可能となると共に、他方面への拡張性が大となる等
の優れた効果を有する。以上、本発明の好適な実施例に
ついて説明したが、本発明は前記実施例に限定されるこ
となく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々
の設計変更をなし得ることは勿論である。
発明の傾斜軸の角度測定装置によれば、傾斜軸が垂直に
なるようワークの基板を傾斜状態で保持しこれを測定位
置に移動位置決めする移動台と、前記測定位置に移動し
た傾斜軸の軸線に対し直交する水平面内で回動可能に軸
支され一端に前記傾斜軸外周の上下測定点を触圧すべく
触圧部を備え他端に検出器の測定子によりそれぞれ押圧
付勢される押圧部を備え上下に配設された第１、第２の
回動腕と、傾斜軸外周の前記上下測定点に対し傾斜軸軸
線を中心に前記水平面内で９０°回転した位置の上下測
定点をそれぞれ触圧すべく上下に回動可能に軸支され前
記回動腕と同一構成の第３、第４の回動腕と、前記第
１、第２および第３、第４の回動腕の各押圧部を測定子
により押圧付勢して傾斜軸の各測定点をそれぞれ触圧し
同時に得られた測定値を電気的に出力する検出器と、こ
の検出器より出力された測定値と予め記憶された基準値
との変位量を求めこの変位量と規格値とを比較演算して
傾斜軸角度の良否を判定する制御装置とで構成すること
により、測定能率の向上を図りかつ適正な接触圧が得ら
れると共に各測定点が固定化されるため個人差がなく正
確な測定値を得ることができ、検出器を制御装置と電気
的な信号線で接続することにより各種測定値との比較演
算が可能となると共に、他方面への拡張性が大となる等
の優れた効果を有する。以上、本発明の好適な実施例に
ついて説明したが、本発明は前記実施例に限定されるこ
となく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々
の設計変更をなし得ることは勿論である。
【図１】本発明に係る傾斜軸の角度測定装置の一実施例
を示し、傾斜軸の測定状態を示す角度測定装置の平面図
である。
を示し、傾斜軸の測定状態を示す角度測定装置の平面図
である。
【図２】本発明に係る傾斜軸の角度測定装置における第
３，第４の回動腕の一部断面を示す図１のＡ矢視図であ
る。
３，第４の回動腕の一部断面を示す図１のＡ矢視図であ
る。
【図３】本発明に係る傾斜軸の角度測定装置を示す図１
のＢ矢視図である。
のＢ矢視図である。
【図４】本発明に係る傾斜軸の角度測定装置における傾
斜軸の各測定点とこれを触圧する回動腕の触圧部との関
係を示す拡大図を示し、図４の（ａ）は平面図であり図
４の（ｂ）は側面図である。
斜軸の各測定点とこれを触圧する回動腕の触圧部との関
係を示す拡大図を示し、図４の（ａ）は平面図であり図
４の（ｂ）は側面図である。
１０ 移動台 １２傾斜軸 １２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ 測定点 １４ ワーク １５ ベース １６ 測定位置 １７ リニアスラ
イド １８ 傾斜ブロック ２０ クランプ装
置 ２２ａ 第１の回動腕 ２２ｂ 第２の回
動腕 ２２ｃ 第３の回動腕 ２２ｄ 第４の回
動腕 ２６ａ，２６ｂ 支持軸 ２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄ 触圧部 ３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ 押圧部 ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ 軸受 ３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄ 検出器（電気マイク
ロ） ３６ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｃ 測定子（ゲージヘッ
ド） ３８ａ，３８ｂ，３８ｃ，３８ｄ 押圧手段（アクチュ
エータ）
イド １８ 傾斜ブロック ２０ クランプ装
置 ２２ａ 第１の回動腕 ２２ｂ 第２の回
動腕 ２２ｃ 第３の回動腕 ２２ｄ 第４の回
動腕 ２６ａ，２６ｂ 支持軸 ２８ａ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄ 触圧部 ３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ 押圧部 ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ 軸受 ３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄ 検出器（電気マイク
ロ） ３６ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｃ 測定子（ゲージヘッ
ド） ３８ａ，３８ｂ，３８ｃ，３８ｄ 押圧手段（アクチュ
エータ）
Claims (2)
- 【請求項１】基板に対して軸を傾斜させて固定したワー
クの傾斜軸を測定する傾斜軸の角度測定装置において、 前記傾斜軸が垂直になるようワークの基板を傾斜状態で
保持しこれを測定位置に移動位置決めする移動台と、前
記測定位置に移動した傾斜軸の軸線に対し直交する水平
面内で回動可能に軸支され一端に前記傾斜軸外周の上下
測定点を触圧すべく触圧部を備え他端に検出器の測定子
によりそれぞれ押圧付勢される押圧部を備え上下に配設
された第１、第２の回動腕と、傾斜軸外周の前記上下測
定点に対し傾斜軸軸線を中心に前記水平面内で９０°回
転した位置の上下測定点をそれぞれ触圧すべく上下に回
動可能に軸支され前記回動腕と同一構成の第３、第４の
回動腕と、前記第１、第２および第３、第４の回動腕の
各押圧部を測定子により押圧付勢して傾斜軸の各測定点
をそれぞれ触圧し同時に得られた測定値を電気的に出力
する検出器と、この検出器より出力された測定値と予め
記憶された基準値との変位量を求めこの変位量と規格値
とを比較演算して傾斜軸角度の良否を判定する制御装置
とで構成することを特徴とする傾斜軸の角度測定装置。 - 【請求項２】前記各回動腕は、前記ワークを測定位置に
移動位置決めする際、この回動腕を前記検出器の測定子
による押圧力に抗する方向に付勢して前記各回動腕の触
圧部を傾斜軸外周から僅か回動離反させる退避手段を前
記各回動腕の近傍に備えてなる請求項１記載の傾斜軸の
角度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22714791A JP2738178B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 傾斜軸の角度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22714791A JP2738178B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 傾斜軸の角度測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0566125A JPH0566125A (ja) | 1993-03-19 |
| JP2738178B2 true JP2738178B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16856231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22714791A Expired - Lifetime JP2738178B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 傾斜軸の角度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2738178B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104015104A (zh) * | 2014-06-23 | 2014-09-03 | 苏州博众精工科技有限公司 | 一种机械手自动加工装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08196507A (ja) * | 1995-01-23 | 1996-08-06 | Nikon Corp | 眼科装置 |
| US6033075A (en) * | 1998-03-31 | 2000-03-07 | Nidek Co., Ltd. | Ophthalmic apparatus |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP22714791A patent/JP2738178B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104015104A (zh) * | 2014-06-23 | 2014-09-03 | 苏州博众精工科技有限公司 | 一种机械手自动加工装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0566125A (ja) | 1993-03-19 |
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