JP2734742B2 - ミシンのための加工布保持装置 - Google Patents

ミシンのための加工布保持装置

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明はミシンのための加工布保持装置に関する。
[従来の技術] ミシンのための加工布保持装置としては、例えばポケ
ットセッタと呼ばれる自動縫製機に組み込まれたものが
ある。ポケットセッタは、第10図に示すように、ポケッ
トの縫製軌跡に沿ってスリット100を形成した加工布の
押え板101を備える。押え板101は、送り腕103に取り付
けられ、X軸およびY軸の歯付ベルト105,107により2
次元の広がりをもってテーブル109上を移動する。そし
て、押圧する加工布を移動する。この押え板101の移動
により、ミシン111の針の上下動軸線に交差するよう
に、スリット100に沿って加工布Wを送り、加工布Wを
縫製する。
この種のポケットセッタでは、第11図に示すように、
身頃Mにポケット地Pを、外側の縫目Sと内側の縫目U
の2列で縫製することがある。この場合、第10図に示す
押え板101のように、1枚の板にスリット100を設けた構
成では、2列の縫目をきれいに形成できない。2列の縫
目を形成するために単にスリット100の幅を広く形成す
ると、加工布Wの押えが不十分となり、加工布Wが針の
上下動に伴ってばたつき、目飛びや糸切れが多発するか
らである。
そこで、従来、例えば2列の縫目をきれいに形成でき
るように、次の加工布保持装置が提案されている(例え
ば特願平1−280846号,特願平1−280847号)。
この従来の加工布保持装置は、上述の押え板101に相
当する下板と、その下板上に、下板に対して平行移動及
び昇降可能に支承される上板とを備える。
上記の下板は、ポケット形成の2列の縫製部分を囲む
広い幅で開口し、縫製部分を露出させる開口部を形成し
たものである。
一方、上板は、1列の縫目を縫うだけの狭い幅のスリ
ットをポケット形状の縫製軌跡に沿って形成し、さら
に、スリットの下面の周縁部に、下板の開口部に侵入し
て、加工布の縫製部分(1列)の近傍を押圧する押圧部
を設けたものである。
加工中、縫製する縫目の列の変更に応じて、下板上に
おける上板の位置をずらすことにより、上板の押圧部が
縫製部分の近傍を常時押圧し、加工布Wをばたつかせる
ことなく、2列の縫目をきれいに形成する。
この従来の加工布保持装置では、上板の位置をずらす
ために、平行移動用エアシリンダと昇降用エアシリンダ
とを設けている。上板の移動の際、まず、昇降用エアシ
リンダが上板を持ち上げておき、平行移動用エアシリン
ダがリンク機構を介して上板を平行に移動する。上板の
平行移動が終了すると、昇降用エアシリンダが上板を降
ろして上板の位置の移動を完了する。
上板の移動の前後の位置の調節は、平行移動用エアシ
リンダの作動軸の伸縮の前後に設けたストッパの位置を
調節することにより行なわれた。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来のミシンのための加工布保持装置は、縫製部
分の近傍を常時押圧でき、2列の縫目をきれいに形成す
る優れたものであるが、上板の移動前後の位置の調節に
時間がかかるという問題があった。従来はストッパの位
置を微調整しながら、上板の移動前後の停止位置をいち
いち確かめる操作を繰り返さなければならなかったから
である。
本発明のミシンのための加工布保持装置は上記課題を
解決し、上板の移動停止の位置の調整時間を短縮するこ
とを目的とする。
発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明の加工布保持装置は、 加工布が載置されるテーブル上に加工布の押え板を設
け、該押え板にて加工布を押圧保持し、ミシンの針と前
記押え板との間に、針の上下動軸線と交差する方向の相
対移動を発生させて、加工布を縫製するミシンのための
加工布保持装置において、 前記押え板は、 縫製部分を囲んで広く開口する開口部を有し、加工
中、加工布を押さえて縫製部分を前記開口部から露出さ
せる下板と、 該下板上に下板に対して平行移動及び垂直移動可能に
支承される板であって、その下面に、前記下板の開口部
内に侵入して縫製部分の近傍を押圧する押圧部を有し、
加工中、縫製軌跡部分の変更に応じて、前記下板上の位
置が変更されて、前記押圧部が加工布の縫製部分の近傍
を常時押圧する上板とを備えてなり、 前記下板の上部には、 前記上板を平行移動して前記下板上の位置を変更する
平行移動手段と、 前記上板の平行移動の際に前記上板を上下移動する上
下移動手段とを設け、 さらに、前記下板および前記上板には、 該下板上での上板の移動の前後の基準位置を示す調節
目印を設けた ことを特徴とする。
[作用] 上記構成を有する本発明のミシンのための加工布保持
装置においては、縫製軌跡部分(例えば縫目の列)の変
更に応じて、平行移動手段および垂直移動手段により、
下板上の上板の位置を移動する。このように上板を移動
して上板の押圧部が縫製部分の近傍を押圧するようにし
た上で、ミシンの針と押え板との間に、針の上下動軸線
に交差する方向の相対移動を発生させ、加工布を縫製す
る。
上板の移動停止の位置の設定は、下板および上板に設
けられた基準位置を示す調節用目印を互いにあわせた
り、そのずれ量をみることにより、簡単に調節される。
[実施例] 以下本発明のミシンの加工布保持装置の一実施例を説
明する。第1図および第2図はその加工布保持装置を示
す平面図である。
実施例の加工布保持装置は、例えば、第10図に示すポ
ケットセッタの押え板101に置換して使用される。一例
として、2列の縫目を形成するための構成を示す。な
お、第1図はポケットの2列の縫目のうち、外側列の縫
目Sを縫製する場合の状態を示し、第2図はその内側列
の縫目Uを縫製する場合の状態を示している。
加工布保持装置は、図示するように、下板1と、下板
1上の2枚の上板3と、4隅の移動駆動機構5と、中央
の補助昇降機構7と、中央の補助押え機構9とからな
る。
下板1は大きな一枚の板からなる。下板の1辺(第1
図において左側の縦辺)には治具11が2本、固定され
る。治具11は下板1を移動する送り腕103に装着される
(第10図参照)。
下板1のみを、第3図に示す。
図示するように、下板1の中央には、加工布の縫製部
分を囲んで広く開口する開口部13が形成される。開口部
13は略ポケット形状を有する。その略ポケット形状の底
の中央に相当する位置には、延出部15がポケットの外側
から内側に向かって形成される。また、延出部15に対向
する位置には、切欠部17がポケットの内側に向けて長く
形成される。
開口部13の近傍の4隅には、調節用目印として、位置
調整用孔19が2個1組で形成される。
下板1にはこの他、移動駆動機構5を取り付ける座2
1、補助昇降機構7を取り付ける座23、長円孔25、孔27
などが形成される。長円孔25は、移動駆動機構5の作動
を妨げないための逃がしである。孔27は、補助昇降機構
7の作動を妨げないための逃がしである。
なお、この下板1の底面の各所には、加工布の滑り止
めとしてスポンジ状の薄いラバー材が貼着される(第9
図断面図参照:符号29)。
上記下板1上に、水平移動及び昇降可能に支承される
2枚の上板3は、第1図,第2図に示すように、互いに
対称形の板である。そのうちの1枚の上板3を、第4図
(A)の平面図と、第4図(B)の側面図とに示す。
図示するように、上板3には、ポケットを中央で分割
した略L字形状のスリット31が形成される。スリット31
は、縫目を1本だけ形成するための狭い幅を有し、ポケ
ットの底の中央に相当する部分で、他方の上板3との突
合せ面33に開放される。
上板3の底面には、スリット31の周縁に沿って、加工
布の押圧部35が凸状に形成される。押圧部35の底面は、
上板3を下板1に重ねた際、下板1の底面と面一になる
ように形成される(第9図断面図参照)。この押圧部35
の底面にも、加工布の滑り止めとしてスポンジ状の薄い
ラバー材が貼着される(第9図符号37)。
また、第4図に示すように、上板3の側面であって、
ポケットの内側に相当する位置の側面39は、突合せ面33
より奥まった位置に形成される。したがって、2枚の上
板3が突き合わされた時、両上板3の側面39の間には、
開放部分が形成される(第2図参照)。開放部分の位置
と幅は、下板1の開口部13の切欠部17に対応する。
さらに、各上板3には、第4図に示すように、ポケッ
トの隅に相当する部分に、調節用目印として、位置調節
用孔41が2箇所形成される。位置調節用孔41は各箇所に
4個ずつ設けられ、斜め方向の並びにより、位置調節用
孔41Aの2個1組と、位置調節用孔41Bの2個1組とに分
けられる。位置調節用孔41Aの2個どうしの間隔と、位
置調節用孔41Bの2個どうしの間隔とは相違する。その
各間隔は上板3の移動量に対応しており、使用頻度の大
きい2種の移動量(例えば8mm,10mm)にあわせて設計さ
れる。
位置調節用孔41A,41Bの穿設位置はそれぞれ、下板1
の位置調整用孔19の2個1組のうち1個の孔の穿設位置
に対応する。例えば、上板3の移動の前後により、位置
調節用孔41Aの2個のいずれかが、下板1の位置調節用
孔19のうちの外側の1個の孔に合致し、上板3から下板
1に連通する孔を形成する。あるいは上板3の移動量に
よっては、上板3の位置調節用孔41Bの2個のいずれか
が、下板1の位置調節用孔19のうちの内側の1個の孔に
合致し、上板3から下板1に連通する孔を形成する。
なお、各上板3のポケットの内側に相当する位置に
は、補助昇降機構7の作動のための長円孔43が2個形成
される。長円孔43の長軸の向きは、上板の移動方向に平
行である。
また、上板3を移動駆動機構5に連結するために、長
手方向に離間した2辺(図において左右の辺)の近傍に
は、取付孔45が設けられる。
以上説明した上板3は、移動駆動機構5と、中央の補
助昇降機構7とにより、下板1に対して平行移動および
昇降可能に支持される。
移動駆動機構5は、第5図の分解図に示すように、ス
ペーサ51と、スペーサ51上面に固定される水平移動用エ
アシリンダ53と、水平移動用エアシリンダ53の上面に固
定される位置決め部材55と、水平移動用エアシリンダ53
の作動軸53Aに固定される連結板57と、連結板57に支持
される昇降用エアシリンダ59とからなる。
スペーサ51は、下板1に固定され、水平移動用エアシ
リンダ53を所定の高さに支持する。
水平移動用エアシリンダ53は、エアコンプレッサから
のエアにより作動軸53Aを伸縮する。作動軸53Aの伸縮方
向は、水平面内であって上板3の移動方向に平行な向き
である。
位置決め部材55は、略コ字形状の3辺55A,55B,55Cか
らなる。平行な2辺55A,55Cは、水平移動用エアシリン
ダ53の伸縮方向の前後に位置する。この2辺55A,55Cに
は、ストッパ用ねじ61A,61Bが同軸心上に螺合され、両
辺の内側に対向して突出する。突出する寸法は、それ自
体のねじにより調節される。
位置決め部材55の3辺55A,55B,55Cのうち、水平移動
用エアシリンダ53の伸縮方向に平行な辺55Bの側面に
は、位置検出センサ63が取り付けられる。位置検出セン
サ63は非接触型の近接スイッチである。
水平移動用エアシリンダ53の作動軸53Aに固定された
連結板57は、水平移動用エアシリンダ53により上板1の
上方に配置され、昇降用エアシリンダ59を上板1の上方
に支持する。
上記連結板57の上部には、当接部65が形成される。当
接部65は、第6図に示すように、既述した位置決め部材
55の平行な2辺55A,55Cの間の空間に配置される。当接
部65の両面には、円錐状の受け部67A,67Bが形成され
る。この受け部67A,67Bは上記ストッパ用ねじ61A,61Bを
正確に受け止める。
当接部65の上面には、第5図に示すように、金属板69
が取り付けられる。金属板69は位置検出センサ63の取付
位置に向かって延びており、先端に、位置検出センサ63
を覆うことのできる垂直な板69Aを備える。この垂直な
板69Aの位置、ひいては当接部65の位置により、位置検
出センサ63の出力は変化する。なお、金属板69を当接部
65にねじ止めするための孔69Bは長円形状に形成され、
水平移動用エアシリンダ53の伸縮方向に沿って調節しろ
を残す。
連結板57の上に取り付けられた昇降用エアシリンダ59
は、エアコンプレッサからのエアにより、その作動軸59
Aを垂直方向に伸縮する。作動軸59Aの下部には、第6図
に示すように、段カラー71が設けられる。段カラー71は
上板3の取付孔45の周縁部に係合し、上板3を支える。
一方、中央の補助昇降機構7は、第1図に示すよう
に、昇降用エアシリンダ73と、昇降補助板75とからな
る。第1図のA−A線断面図を第7図に示す。
第7図に示すように、昇降用エアシリンダ73は、下板
1上に立設したスペーサ77によって上板3より上方に支
持される。その作動軸73Aには昇降補助板75が連結され
る。
昇降補助板75は昇降用エアシリンダ73により昇降され
る。その4隅には上板3を支持する支持部材79が設けら
れる。
支持部材79の下方には、上板3を挟むようにして、座
金79Aと段カラー79Bとが取り付けられる。段カラー79B
は上板3の長円孔43の周縁部を支える。
次に、上記昇降補助板75上に取り付けられる補助押え
機構9を説明する。
補助押え機構9は、第8図に示すように、補助押え板
91と、エアシリンダ93とからなる。なお、第8図では上
板3が省略して図示される。
補助押え板91は取付部から下方に延出し、さらに前方
に屈曲して布押え部91Aを形成する。布押え部91Aの底面
は、昇降補助板75の下降位置において下板3の底面に面
一となる。この布押え部91Aは、エアシリンダ93の作動
軸93Aの伸縮により、下板3の延出部15に近接して対向
する位置と、切欠部17内に収まる位置との2位置の間で
位置決めされる。
エアシリンダ93は、上記昇降補助板75の上に取り付け
られ、上記補助押え板91ともども、補助昇降機構7によ
り昇降される。作動軸93Aの伸縮方向は、水平面内であ
って下板3の延出部15および切欠部17の構成する軸線上
である。
上記構成を備える加工布保持装置は、次のように作動
する。
ポケット地Pは外側の列Sから縫われる。外側の列S
を縫う場合は、まず、第1図に示す状態に、上板3およ
び補助押え機構9の布押え部91Aを配置する。即ち、2
枚の上板3は、図示するように互いに遠ざけられ、スリ
ット31が、下板1の開口部13の外側に近接する位置に位
置決めされる。布押え部91Aは、下板1の延出部15に近
接して対向する位置に位置決めされる。
この後、第9図(A)に示すように、縁部が折り畳ま
れたポケット地Pと身頃Mとを重ね合わせて、ミシンテ
ーブル109上に載置し、下板1および上板3の押圧部35
により上方から押圧する。こうして、下板1はポケット
地Pおよび身頃Mの大きな面積を押圧し、上板3の押圧
部35はポケット地Pの折り返し部分のうちの外側部分を
押圧する。
この状態のまま送り腕103により下板1の治具11をつ
かんで、下板1および上板3を移動し、ミシン111の針
の上下動位置に、スリット31に沿って加工布(身頃M,ポ
ケット地P)を順に送り、外側列の縫目Sを形成する。
外側列Sの縫製が終了すると、上板3の移動を行な
う。以降、第2図にしたがい説明する。
まず、移動駆動機構5の昇降用エアシリンダ59および
補助昇降機構7の昇降用エアシリンダ73により、2枚の
上板3を持ち上げる。
次に、補助押え機構9のエアシリンダ93の作動軸93A
を後退し、補助押え板91を図中矢印の方向に移動して、
これを下板1の切欠部17内に退避する。
その上で、移動駆動機構5の各々の水平移動用エアシ
リンダ53の作動軸53Aを、図中矢印の方向に伸縮あるい
は後退し、2枚の上板3を互いに近接するように斜め方
向に移動する。上板3の移動停止位置は、第6図に示す
ように、移動駆動機構5のストッパ用ねじ61A,61Bに、
連結板57の当接部65が当たって、停止する位置である。
上板3の移動の完了は、4個の位置検出センサ63の出力
により検出される。
移動完了後は、各昇降用エアシリンダ59,73により、
各上板3を下降する。
上板3の移動後の状態を、第9図(B)に示す。
下板1はポケット地Pおよび身頃Mの大きな面積を押
圧し、上板3の押圧部35はポケット地Pの折り返し部分
のうちの内側部分を押圧する。
この状態のまま送り腕103により下板1およびその上
部の上板3を移動し、ミシン111の針の上下動位置にス
リット31に沿って加工布を順に送り、内側列の縫目Uを
形成する。
以上の一連の動作により、ポケット地Pの身頃Mに2
列の縫目S,Uで縫製できる。一連の動作が終了すると、
次の加工に備えて移動駆動機構5、昇降補助機構7、補
助押え機構9を作動し、これらを第1図に示す状態に戻
す。
次に、上板3の移動の前後の停止位置の調節について
説明する。まず、上板3の位置調節用孔41A(41B)のい
ずれかが、対応する下板1の位置調節用孔19のうちの外
側(内側)の孔と連通する位置に、上板3を位置決めす
る。そして、連通孔に棒を差し込み、上板3がずれない
ようにする。その上で、第6図に示すように、ストッパ
用ねじ61A,61Bのうち、当接部65に当接すべき一方のス
トッパ用ねじ61A(61B)を、当接部65の受け部67A(67
B)に当接し、その位置でストッパ用ねじ61A(61B)を
ボルトで固定する。次に、上板3を移動して、他方の位
置において同じ調節を行なう。このように調節は一度で
簡単に行なわれる。
以上説明したように、実施例の加工布保持装置によれ
ば、下板1の位置調節用孔19と上板3の位置調節用孔41
A(41B)とを連通させ、連通孔に棒を通した上でストッ
パ用ねじ61A,61Bを調節するという一度の操作で、上板
の移動前後の位置の設定を簡単に調節できるという効果
を奏する。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
うした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。例えば押え板(下板および上
板)に対してミシンが移動する構成、押え板とミシンと
が相互に移動する構成などでもよい。調節用目印として
は、目盛を用いてもよい。調節用目印として実施例のよ
うに孔を用いる場合、上板と下板との調節用孔が合致し
て連通した際、連通孔がテーパ形状を構成する孔として
もよい。
発明の効果 以上詳述したように、本発明のミシンの加工布保持装
置によれば、下板および上板に調節用目印を設けたか
ら、上板の移動前後の位置の設定を、簡単に調節できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての加工布保持装置の要
部を示す平面図、第2図はその使用状態を示す平面図、
第3図は下板の平面図、第4図(A)は上板の平面図、
第4図(B)は上板の側面図、第5図は上板の移動駆動
機構の分解図、第6図は移動駆動機構の断面図、第7図
は補助昇降機構の断面図、第8図は補助押え機構の斜視
図、第9図(A),(B)は使用状態を示す断面図であ
る。 1……下板、3……上板 5……移動駆動機構、13……開口部 19……位置調節用孔(下板)、31……スリット 35……押圧部 41……位置調節用孔(上板) 53……水平移動用エアシリンダ 57……連結板 59……昇降用エアシリンダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工布が載置されるテーブル上に加工布の
    押え板を設け、該押え板にて加工布を押圧保持し、ミシ
    ンの針と前記押え板との間に、針の上下動軸線と交差す
    る方向の相対移動を発生させて、加工布を縫製するミシ
    ンのための加工布保持装置において、 前記押え板は、 縫製部分を囲んで広く開口する開口部を有し、加工中、
    加工布を押さえて縫製部分を前記開口部から露出させる
    下板と、 該下板上に下板に対して平行移動及び垂直移動可能に支
    承される板であって、その下面に、前記下板の開口部内
    に侵入して縫製部分の近傍を押圧する押圧部を有し、加
    工中、縫製軌跡部分の変更に応じて、前記下板上の位置
    が変更されて、前記押圧部が加工布の縫製部分の近傍を
    常時押圧する上板とを備えてなり、 前記下板の上部には、 前記上板を平行移動して前記下板上の位置を変更する平
    行移動手段と、 前記上板の平行移動の際に前記上板を上下移動する上下
    移動手段とを設け、 さらに、前記下板および前記上板には、 該下板上での上板の移動の前後の基準位置を示す調節用
    目印を設けた ことを特徴とするミシンのための加工布保持装置。
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