JP2732244B2 - 設備機器の耐震据付方法 - Google Patents

設備機器の耐震据付方法

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JP2732244B2 JP7093696A JP7093696A JP2732244B2 JP 2732244 B2 JP2732244 B2 JP 2732244B2 JP 7093696 A JP7093696 A JP 7093696A JP 7093696 A JP7093696 A JP 7093696A JP 2732244 B2 JP2732244 B2 JP 2732244B2
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SHINRYO REINETSU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調設備・衛生設
備・電源設備などの各種設備機器を、基礎に埋め込まれ
た複数のアンカーボルトを用いて据え付ける方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種の設備機器を多数のアンカーボルト
とナットを用いて基礎に据え付ける方法は周知であり、
各アンカーボルトには均等に荷重(主としてせん断力)
が加わるものとして強度が計算され、ボルトのサイズが
決定されている。
【0003】この強度計算方法は、アンカーボルトが機
器のボルト穴径とほぼ同一径のときに成立するが、現実
には施工上の便宜から設備機器側のボルト穴径はアンカ
ーボルト外径より数ミリメートル大きく作られており、
アンカーボルトの位置とボルト穴の位置とは微妙にずれ
ているので、ボルト穴とアンカーボルトとの間の隙間も
まちまちになっている。
【0004】添付図面の図1は設備機器10を多数のア
ンカーボルト12を用いて基礎14に固定する一般的な
方法を表している。従来の据付方法では、図4Aに示す
ように、設備機器10側のボルト穴11と基礎14に埋
め込まれたアンカーボルト12との間の隙間32,34
はアンカーボルトごとに一定ではない。このため、大地
震などによって水平方向に大きな荷重が作用すると、設
備機器10が基礎14上を水平方向にスライドして移動
し、一部のアンカーボルト12aとボルト穴11の内周
とは接触するが、残りのアンカーボルト12bとボルト
穴11の内周とは接触しない(図4B)。従って、ボル
ト穴11の内周に接触したアンカーボルト12aだけに
せん断力が作用するようになる。
【0005】このせん断力は一部のアンカーボルト12
aにだけ作用するので、全てのアンカーボルトに均等に
せん断力が加わると仮定して強度計算を行ったボルトサ
イズでは強度不足となって、図4Cに示すように、アン
カーボルト12aが破断する事態が予想される。いった
ん、一部のアンカーボルトが破断すると、地震の揺れが
続いた場合に、連鎖的に残りのアンカーボルト12bも
破断して設備機器が倒壊するおそれがある。
【0006】最近は地震対策として、各種の耐震構造や
免震構造などが提案されてきているが、いずれも大規模
なもので設計施工の最初の段階から計画しなければなら
ず、既存の設備機器には適用できない等、実用化が容易
ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、設備
機器の耐震性を高める据え付け方法として、強度的に有
利で比較的容易に施工することができ、既設の設備機器
に対しても適用することが可能な耐震据付方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明は、基礎に埋め込まれた複数のアンカーボ
ルトを用いて設備機器を基礎に据え付ける方法におい
て、アンカーボルトが設備機器のボルト穴を通過した位
置に、底面が平坦でかつ上面が内向きに凹んだテーパ形
状に形成されている凹形ワッシャーを取り付け、この凹
形ワッシャー上に前記テーパ形状と同一傾斜角の外向き
のテーパ形状が下端に形成されているテーパ付きナット
を締め付け、その後前記凹形ワッシャーの外周の複数個
所と設備機器との間を隅肉溶接して固定することを特徴
とする設備機器の耐震据付方法を提供する。
【0009】本発明の据付方法によれば、凹形ワッシャ
ーとテーパ付きナットとがテーパ部を介して緊密に接触
しかつ凹形ワッシャーが設備機器に溶接されているの
で、大きな地震による水平方向のせん断力を受けてもア
ンカーボルトとボルト穴との間の隙間が変化することが
なく、各アンカーボルトに均等にせん断力が作用するの
で、設計強度が保証されることになる。
【0010】また、各アンカーボルトに作用するせん断
力の一部はテーパ部を介してアンカーボルトの軸方向に
沿った引張力に変換されるので、せん断強度よりも引張
強度の方が大きいことから、強度的に有利となる。さら
に、本発明の方法は、既存の設備機器に対しても、容易
に適用することができる。以下、本発明による好適な実
施形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】図3は本発明による耐震据付方法
の手順を表したものである。基礎14側には、あらかじ
め設備機器10を固定するための多数のアンカーボルト
12が埋め込まれている。まず最初に、図3Aに示すよ
うに、設備機器10を上方から降ろしてそのボルト穴1
1にアンカーボルト12をはめこむ。
【0012】次に、図3Bに示すように、アンカーボル
ト12が設備機器10のボルト穴11を通過した位置
に、図2Aに示すような凹形のワッシャー16を取り付
ける。この凹形ワッシャー16は、底面が平坦でかつ上
面が内向きに凹んだテーパ形状17に形成されている。
【0013】次に、図3B及び図3Cに示すように、凹
形ワッシャー16上に、図2Bに示すようなテーパ付き
ナット18を締め付ける。このテーパ付きナット18に
は凹形ワッシャー16側のテーパ形状17と同一傾斜角
の外向きのテーパ形状19が下端に形成されているの
で、凹形ワッシャー16の上面とテーパ付きナット18
の下面とは緊密に接触して連結される。
【0014】その後、図3Dに示すように、凹形ワッシ
ャー16の外周の複数個所と設備機器10との間を隅肉
溶接し、この溶接部20によって設備機器10と凹形ワ
ッシャー16、テーパ付きナット18及びアンカーボル
ト12の全体を固定する。
【0015】この据付方法によれば、凹形ワッシャー1
6とテーパ付きナット18とがテーパ形状の部分17,
19を介して緊密に連結されかつ凹形ワッシャー16が
設備機器10に溶接されているので、大きな地震による
水平方向のせん断力を受けてもアンカーボルト12とボ
ルト穴11との間の隙間が変化することがなく、各アン
カーボルトに均等にせん断力が作用するので、設計強度
が保証されボルトの破断が防止されることになる。
【0016】また、各アンカーボルト12に作用するせ
ん断力の一部はテーパ形状の部分17,19を介してア
ンカーボルト12の軸方向に沿った引張力に変換される
ので、せん断強度よりも引張強度の方が大きいことか
ら、強度的に有利となる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明の据付
方法によれば、各アンカーボルトが均等にせん断力を負
担するので設計強度が保証される、せん断力の一部が引
張力に変換されるので強度的に有利になる、既存の設備
機器に対しても適用することが容易である等の利点が得
られ、その技術的効果には極めて顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】設備機器の一般的な据付方法を表す平面図Aと
側面図Bである。
【図2】本発明の方法で使用する凹形ワッシャーAとテ
ーパ付きナットBの側面図及び平面図である。
【図3】本発明による据付方法の手順を表す側断面図A
〜Dである。
【図4】従来の据付方法におけるボルトとナットとの関
係を表す側断面図A、平面図B、側断面図C、側断面図
Dである。
【符号の説明】
10 設備機器 11 ボルト穴 12 アンカーボルト 14 基礎 16 凹形ワッシャー 17 テーパ形状 18 テーパ付きナット 19 テーパ形状 20 隅肉溶接部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎に埋め込まれた複数のアンカーボル
    トを用いて設備機器を基礎に据え付ける方法において、 アンカーボルトが設備機器のボルト穴を通過した位置
    に、底面が平坦でかつ上面が内向きに凹んだテーパ形状
    に形成されている凹形ワッシャーを取り付け、 この凹形ワッシャー上に前記テーパ形状と同一傾斜角の
    外向きのテーパ形状が下端に形成されているテーパ付き
    ナットを締め付け、 その後前記凹形ワッシャーの外周の複数個所と設備機器
    との間を隅肉溶接して固定することを特徴とする設備機
    器の耐震据付方法。
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