JP2731501B2 - X線用集光素子 - Google Patents

X線用集光素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線を集光させるX
線用集光素子のようなX線用光学素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】X線分析装置は、X線を試料に照射し
て、試料からのX線に基づいて試料の分析を行うもので
ある。かかるX線分析装置においては、試料の特定の微
小部分(1000Å〜100μm程度の範囲)を分析し
たい場合がある。このような場合には、試料に入射する
X線の強度が小さくなるので、これを補うために、X線
源と試料との間の光路にX線用集光素子を配設して、試
料に入射するX線の強度を高めることがなされている。
この種のX線用集光素子の一例を図12に示す。
【0003】図12において、X線用集光素子50は、
テーパ角筒状のガラスパイプからなり、その内面が鏡面
状態とされている。つまり、X線用集光素子50は、全
反射ミラー51の表面52が互いに離間して対向してい
るとともに、出射口54に近づくに従い全反射ミラー5
1の表面52が互いに近接している。上記X線用集光素
子50は、図示しないX線源からのX線B1を、入射口
53から出射口54へ通過させて試料61に照射させる
とともに、全反射ミラー51の表面52に入射したX線
B1の一部を一点鎖線のように全反射させて全反射X線
B2を試料61に照射する。これにより、試料61には
X線B1の他に全反射X線B2が照射されて、X線が集
光し、試料61に照射されるX線の強度が大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、X線B1,B
2を試料61の極めて微小な範囲、たとえば1000Å
〜100μm程度の範囲に集光させるには、対向する全
反射ミラー51を出射口54において、たとえば数百Å
程度まで互いに近接させる必要がある。しかし、一対の
全反射ミラー51を数μm以下まで互いに近接させるの
は困難であるから、前述のような、極めて小さな範囲に
X線を集光させるのは困難である。
【0005】この発明は上記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、極めて小さな範囲にX線を集光させることが
できるX線用集光素子を提供することである。
【0006】また、X線用集光素子に限らず、X線用光
学素子においては、極く微小な間隙について高い寸法精
度でX線用光学素子の位置決めを行いたい場合がある。
このような位置決めを行ったものとしては、従来より、
図13に示す人工多層膜格子11を基板12上に設けた
分光素子10が知られている。人工多層膜格子11は、
たとえばタングステン層11aの反射層とスペーサとし
てのシリコン層11bを交互に積層してなり、格子面間
隔の周期dが一定に設定されている。これにより、分光
素子10は、入射したX線B1を周知のブラッグの式に
従って回折させ、単色化した回折X線B33を反射す
る。
【0007】しかし、この分光素子10では、X線B
1,B33がシリコン層11bを通過するので、シリコ
ン層11bによってX線B1,B33が吸収されるか
ら、回折X線B33の強度が小さくなる。したがって、
この発明の他の目的は、極く微小な間隙を設定する必要
があるX線用光学素子において、高い寸法精度で位置決
めを行うとともに、X線の吸収を小さくすることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1および2のX線用集光素子は、
互いに対向する全反射ミラーの表面に被膜を形成して、
この被膜により両全反射ミラーを互いに位置決めする位
置決め用スペーサを構成し、上記X線用集光素子の光路
空間の一部のみが上記被膜で占有されている請求項1
および2の発明によれば、被膜からなる位置決め用スペ
ーサにより、全反射ミラーを精度良く互いに隣接させる
ことができるから、所定の極めて小さな範囲にX線を集
光させることができる。また、光路空間の一部のみが被
膜で占有されているため、被膜によるX線の吸収を小さ
くすることができる。 請求項1の発明によれば、X線集
光素子の表面の一部に被膜を形成しているので、被膜に
よるX線の吸収をさらに小さくすることができる。
【0009】請求項3のX線集光素子は、請求項1また
は2において、ミラーの表面が例えば、X線を回折する
人工多層膜格子で構成されている。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に従って説明
する。図1および図2は第1実施例を示す。図2におい
て、X線源2は試料3に向ってX線B1を出射する。上
記X線源2と試料3との間の光路には、X線用集光素子
4が設けられており、X線B1を試料3の微小部分(た
とえば、1000Å〜100μm程度の範囲)に集光さ
せて照射する。
【0011】図1は上記集光素子4を拡大して示す。こ
の図において、集光素子4は、全反射ミラー1の表面1
aを互いに離間させて対向した状態で配設することによ
り構成されている。全反射ミラー1は、この実施例の場
合、角筒状になっているが、円筒状でもよく、少なくと
も一対が対向していればよい。上記全反射ミラー1の表
面1aは、X線源2(図1)に近い入射口4aから試料
3に近接した出射口4bに近づくに従い互いに近接して
いる。つまり、集光素子4の光路空間Sは、末窄まりに
なっている。
【0012】上記全反射ミラー1の表面層1cは、たと
えばタングステン層とシリコン層からなる人工多層膜格
子で形成されている。この人工多層膜格子の格子面間隔
の周期dは、X線源2(図1)から遠ざかるに従い、つ
まり、出射口4bに近づくに従い、表面1aに沿って連
続的にリニアに大きくなるように設定されている。
【0013】上記出射口4bの大きさは、たとえば10
0Å〜200Å角程度に設定されており、一方、入射口
4aの大きさは、たとえば1mm角程度に設定されてい
る。上記集光素子4の光軸方向Aの長さLは、たとえば
50mm程度に設定されており、上記出射口4bから試
料3の表面3aまでの距離は、たとえば3mm程度に設
定されている。
【0014】つぎに、この発明の要部について説明す
る。2つの全反射ミラー1の表面1aには、出射口4b
の近傍に被膜1dが形成されている。この被膜1dは、
たとえば、炭素、ベリリウム、ボロンなどのように、全
反射ミラー1を構成する元素よりも原子番号の小さい軽
元素の単体またはこれらの化合物からなり、したがっ
て、X線B1,B2,B3を殆ど吸収せずに透過させ
る。上記被膜1dは、互いに当接しており、全反射ミラ
ー1を出射口4bにおいて互いに位置決めする位置決め
用スペーサを構成している。被膜1dの厚さは、たとえ
ば100Å〜200Åに設定されており、光軸方向Aの
長さL1は、たとえば5mm程度に設定されている。
【0015】つぎに、上記構成の作用について簡単に説
明する。X線源(図2)からのX線B1は、その一部
が、入射口4aから出射口4bの被膜1dを通過して、
試料3の表面3aに入射し、他の一部は、小さな角度で
全反射ミラー1の表面1aに入射して、一点鎖線で示す
ように全反射され、出射口4bの被膜1dを通過して、
試料3の表面3aに集光する。
【0016】ここで、X線B1,B2を試料3の微小な
範囲に集光させてX線強度を増大させることにより、分
析精度が向上するのであるが、X線B1,B2を十分に
集光させるには、出射口4bの開口幅を一般に数100
Å以下の狭い幅に設定するのが好ましい。これに対し、
この実施例では、全反射ミラー1の表面1aに被膜1d
を形成して位置決め用スペーサを構成しており、この被
膜1dは極く薄く形成し得るとともに、厚さを精度良く
設定し得るので、出射口4bの開口幅を極く微小な間隙
に設定することができる。したがって、X線B1,B2
を十分に集光させることができるので、分析精度が向上
する。
【0017】ところで、図12の従来例において、X線
B1が全反射する臨界角θcは、X線B1の波長が短い
ほど小さくなるので、短波長のX線B1は全反射されに
くい。そのため、エネルギの大きい短波長のX線B1の
一部は、全反射ミラー51に入射して吸収されるから、
試料61に照射されず、したがって、今一つX線を集光
させることができない。その結果、分析精度も今一つ向
上しない。
【0018】これに対し、この実施例では、図1の人工
多層膜格子により全反射ミラー1の表面層1cを形成し
ているので、周知のように、全反射ミラー1に入射した
X線B1のうち一部のX線B1は、二点鎖線のように回
折されて、回折X線B3が被膜1dを透過して試料3の
表面3aに照射される。したがって、試料3に照射され
るX線には、X線源2(図2)から試料3に直接入射す
るX線B1と、全反射X線B2の他に回折X線B3が加
わるので、その強度が大きくなる。
【0019】上記試料3の表面3aに照射されたX線B
1,B2,B3は、図2の試料3の原子を励起し、試料
3に含まれる元素固有の蛍光X線B4を発生させる。こ
の蛍光X線B4は、分光素子5に入射して分光され、X
線検出器6に入射する。この入射した蛍光X線B4に基
づき、元素分析がなされる。
【0020】ところで、X線の回折条件は周知のように
下記のブラッグの式で与えられる。 2d・sinθ=nλ θ:入射角、回折角 λ:X線の波長 n:反射の次数
【0021】ここで、図1の全反射ミラー1として、鏡
面に仕上げた単結晶を用いると、格子面間隔の周期dが
小さくなるので、上記ブラッグの式から分るように、回
折角θが大きくなる。そのため、回折角θが上記全反射
X線B2の生じる角度よりも大きくなりすぎるので、小
さな角度(1°〜2°程度)で全反射ミラー1に入射す
るX線B1のうち波長の短いX線は、回折されない。
【0022】これに対し、この集光素子4は、全反射ミ
ラー1の表面層1cに人工多層膜格子を形成しており、
この人工多層膜格子は単結晶よりも格子面間隔の周期d
が大きいので、回折角θが比較的小さくなる。たとえば
Cu−Kα線(1,542Å)を回折させる場合には、
格子面間隔の周期dを55Åとすると、回折角θは約
1.6°になる。したがって、波長の短いX線B1を全
反射の生じる微小な角度に近い小さな角度で回折し得
る。その結果、波長の短いX線、つまりエネルギの大き
いX線を回折させて試料3の表面3aに照射し得るの
で、分析精度が向上する。
【0023】ところで、X線B1の全反射ミラー1への
入射角θは、光軸方向Aに行くに従い小さくなる。ここ
で、この実施例では、格子面間隔の周期dを出射口4b
に行くに従い大きく設定している。したがって、入射角
θが大きい入射口4aから、入射角θが小さい出射口4
bにわたって、同程度の波長のX線B1を回折させるこ
とができるから、単一の波長に近い回折X線B3の強度
が大きくなる。
【0024】また、この実施例では、出射口4bに近づ
くに従い全反射ミラー1の表面1aを互いに近接させて
いるので、大きな入射口4aでX線B1を取り込んで、
小さな出射口4bからX線B1,B2,B3を出射する
ことができる。したがって、試料3の微小部分に、X線
B1,B2,B3をより一層集光させることができる。
【0025】ところで、上記実施例では、図2の蛍光X
線分析装置にX線用集光素子4を用いた例について説明
したが、この発明は、図3に示すような回折X線分析に
も用いることができる。なお、回折X線分析は、図3の
ように、X線源2からのX線B1を試料3に照射し、試
料3で回折されたX線B5をX線検出器6に入射させ
て、試料3を構成する結晶の構造を分析するものであ
る。
【0026】図4(a),(b),(c) は第1実施例の変形例を
示す。上記図1の第1実施例では、位置決め用スペーサ
を構成する被膜1dを、全反射ミラー1の出射口4bの
近傍にのみ設けたが、図4(a)のように、被膜1dを
全反射ミラー1の表面1aの全面に設けてもよい。
【0027】また、被膜1dは、図4(b)のように、
互いに対向する全反射ミラー1のうち、一方の全反射ミ
ラー1の表面1aにおける出射口4bの近傍にのみ設け
ることとしてもよく、あるいは、図4(c)のように、
一方の全反射ミラー1の全面に設けてもよい。
【0028】また、上記第1実施例では、図1の人工多
層膜格子の格子面間隔の周期dを表面1aに沿って変化
させたが、図5のように、周期dは一定であってもよ
い。周期dを一定とした場合には、回折角θの変化に伴
って、回折X線B3の波長も変化するので、多色X線が
得られる。
【0029】さらに、上記各実施例では、集光素子4の
出射口4bに行くに従い、全反射ミラー1の表面1aを
互いに近接させたが、図6のように、全反射ミラー1の
表面1aを互いに平行に設定してもよい。この場合、被
膜1dからなる位置決め用スペーサは、入射口4aおよ
び出射口4bの双方に設ける。このように、全反射ミラ
ー1の表面1aを互いに平行に設定した場合にも、図7
のように、人工多層膜格子の格子面間隔の周期dを変化
させてもよい。
【0030】ところで、上記各実施例では、全反射ミラ
ー1を一対設けた場合について説明したが、この発明で
は、図8のように、3枚以上の全反射ミラー1を積層し
て設けてもよい。また、上記図1〜図7の各実施例で
は、全反射ミラー1の表面層1cに人工多層膜格子を形
成したが、この発明では、人工多層膜格子を形成しない
で、シリコンの単結晶や金属膜により全反射ミラー1を
形成してもよい。
【0031】また、上記各実施例では、被膜1dを軽元
素により構成して、X線B1,B2が被膜1dを透過す
ることとしたが、図9の実施例のように、被膜1dを光
軸方向Aに沿って設け、入射口4aおよび出射口4bを
開口させてもよい。なお、この場合は、被膜1dを、全
反射ミラー1と同様な重元素により形成してもよい。
【0032】
【0033】なお、上記実施例では説明を分り易くする
ために、図1の全反射X線B2および回折X線B3が1
回だけ反射、回折する場合について説明したが、この発
明は、これらのX線B2,B3を2回以上反射、回折さ
せてもよい。
【0034】図10は第7実施例を示す。この第7実施
例では、X線源であるX線管2の先端部に、集光素子4
が組込まれている。この集光素子4は、図1の先端部の
被膜1d,1dが互いに溶着されている。一方、上記図
10の集光素子4は、その入射口4aの近傍において、
X線管2の管壁2aにねじ20で固定されているととも
に、入射口4a側がシール材21によりシールされてい
る。したがって、X線管2内と、その外部の試料室22
とはシールされており、たとえば、X線管2内が大気圧
に保持され、試料室22が真空に保たれるので、被膜1
dはX線透過窓を構成する。X線管2の外周と、分析装
置本体壁24との間には、シールリング23が介挿され
ている。
【0035】先端部の被膜1d,1dを溶着する方法と
しては、たとえば被膜1d,1dをアルミニウムなどの
金属や、熱可塑性樹脂で構成し、互いに熱溶着させる。
その他の構成は、図1または図5の実施例と同様であ
り、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その
説明を省略する。
【0036】図11はこの発明の応用例を示す。図11
において、分光素子10のスペーサであるシリコン層
(被膜)11cは、反射層であるタングステン層(光学
素子)11aの両端部にのみ設けられており、X線B
1,B33が通過する部分は、空間11dになってい
る。したがって、X線B1,B33の吸収が小さくなる
ので、回折X線B33の強度が大きくなる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
の発明によれば、被膜からなる位置決め用スペーサによ
り、全反射ミラーを互いに隣接させることができるか
ら、極めて小さな範囲にX線を集光させることができ
る。また、光路空間の一部のみが被膜で占有されている
ため、被膜によるX線の吸収を小さくすることができ
る。 請求項1の発明によれば、X線集光素子の表面の一
部に被膜を形成しているので、被膜によるX線の吸収を
さらに小さくすることができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すX線用集光素子の
概略構成図である。
【図2】この発明の第1実施例にかかる蛍光X線分析装
置の概略構成図である。
【図3】この発明の第1実施例のX線用集光素子を回折
X線分析装置に用いた場合の概略構成図である。
【図4】(a),(b),(c) は第1実施例の変形例を示すX線
用集光素子の概略構成図である。
【図5】この発明の第2実施例を示すX線用集光素子の
概略構成図である。
【図6】この発明の第3実施例を示すX線用集光素子の
概略構成図である。
【図7】この発明の第4実施例を示すX線用集光素子の
概略構成図である。
【図8】この発明の第5実施例を示すX線用集光素子の
概略斜視図である。
【図9】この発明の第6実施例を示すX線用集光素子の
概略斜視図である。
【図10】この発明の第7実施例を示すX線用集光素子
を組込んだX線管の一部断面した概略側面図である。
【図11】この発明の応用例を示す分光素子の概略断面
図である。
【図12】従来のX線用集光素子を示す概念図である。
【図13】従来の分光素子を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…全反射ミラー、1a…表面、1d…被膜、4…X線
用集光素子、4a…入射口、4b…出射口、11a…タ
ングステン層(X線用光学素子)、11c…シリコン層
(被膜)、B1…X線、B2…全反射X線、B3…回折
X線。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全反射ミラーを互いに対向させて配設す
    ることにより、X線を両ミラーの間に形成された入射口
    から出射口へ通過させるとともに、X線を上記全反射ミ
    ラーの表面で全反射させて集光させるX線用集光素子に
    おいて、 上記全反射ミラーの表面の一部に被膜を形成して、この
    被膜により上記両全反射ミラーを互いに位置決めする位
    置決め用スペーサを構成し、上記X線用集光素子の光路
    空間の一部のみが上記被膜で占有されていることを特徴
    とするX線用集光素子。
  2. 【請求項2】 全反射ミラーを互いに対向させて配設す
    ることにより、X線を両ミラーの間に形成された入射口
    から出射口へ通過させるとともに、X線を上記全反射ミ
    ラーの表面で全反射させて集光させるX線用集光素子に
    おいて、 上記全反射ミラーの表面に被膜を形成して、この被膜に
    より上記両全反射ミラーを互いに位置決めする位置決め
    用スペーサを構成し、上記X線用集光素子の光路空間の
    一部のみが上記被膜で占有されていることを特徴とする
    X線用集光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ミラー
    の表面がX線を回折する人工多層膜格子で形成されてい
    るX線用集光素子。
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