JP2731036B2 - 加速された取上げベルトを有する区切られた文書輸送区画 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は文書取扱い機械に使用するための文書輸送装
置、特に文書をその１辺を下にして垂直方向にされた直
立位置で輸送するためのコンベヤーベルトを使用してい
る文書輸送装置に関する。

2.関連技術 縁を下にした郵便物を輸送する文書取扱い機械、即ち
水平方向のベルトにより輸送されるときの郵便物の面が
垂直である文書取扱い機械はよく知られている。この形
式の文書取扱い機械は、参考文献としてここに組み入れ
られかつ本願出願人に譲渡された米国特許第4955596号
に教示される。一般に、かかる機械は、一連の封筒を、
バーコード読取り、バーコード印刷、及び分類のような
種々の作業を行うステーション間で輸送する。

郵便物はまとまった形式で機械に送られるので、この
郵便物の束を垂直に立った個別的な単位体にすることが
必要である。この変換の段階には封筒経路の90゜変換を
利用することが多く、これは入ってくる文書の束の供給
経路と直角の方向に送るように方向付けられた一連の送
りローラーにより達成される。しかし、例えば１個又は
複数個の文書の短時間の付着又はつかえによる直角送り
領域における文書のいかなる減速も、直角送り領域の上
流の文書に伝達される。この伝達は、文書の間隔が狭い
ために後方から押す力（背圧）が生じ、これが入ってく
る文書の送り方向と逆方向に伝達するためである。機械
の高速処理に際は、この背圧が大きい。その結果とし
て、文書に加わる圧力の大きさ及び文書間の間隔の不整
合が詰まり及びその他の望ましくない効果を産む。

概要 文書取扱い機械における文書の流れを区切るためのラ
グ又はフラップを有するコンベヤーベルトの使用が、フ
ィーダーより上流の文書を、フィーダーにおける付着又
は詰まりにより発生する背圧から絶縁する。しかし、こ
れら区切り付きコンベヤーの使用は、高速処理機械にお
いてはコンベヤーベルトの端部における文書の取上げを
困難とする。この理由は次の通りである。即ち、ベルト
システムの端部においてラグがコーナーを回るときにフ
ラップの外側区域が加速され、従って特定のフラップに
より押されれている文書の束は、フラップがコンベヤー
ベルトの端部部分においてコーナーを回るときに加速さ
れ、この加速のため、フラップにより押されている文書
もまたその移動の終わりにフラップがコーナーを回ると
きにこれにより回されるためである。この加速を補償す
るために、区切り付きコンベヤーの速度に関して加速さ
れた速度で区切り付きコンベヤーから文書を取り上げる
１組の取上げベルトが設けられる。

図面の簡単な説明 本発明の以上及びその他の目的、特徴、及び利点は、
全図面を通じて同じ部分を同じ番号で示す付属図面に図
示された好ましい実施例についての以下のより特別な説
明から明らかになるであろう。図面は縮尺通りとする必
要がなく、本発明の原理を示すために誇張されている。

図１は従来技術の文書取扱い機械の斜視図である。

図２は従来技術の入力物輸送区画の図式的な図面であ
る。

図３は本発明による入力物輸送区画の図式的な図面で
ある。

図面の詳細な説明 図１は封筒のような平らな物品を処理するためのシス
テム20を示す。かかる処理の例には、限定するものでは
ないが、分類、バーコードを有するラベルの貼付、及び
封筒内への文書の挿入が含まれる。システム20は、投入
物品輸送区画22;封筒のような平らな物品が処理用経路2
6に沿って輸送される処理／輸送区画24;及びスタッカー
38と保管区画28とを有する排出物品輸送区画を備える。
処理システム20（以下、封筒処理システム20とも呼ぶ）
は、キーボード32;モニター34;及びプリンター54も備え
る。封筒は直立したまとまった状態で投入物品輸送区画
22に送られ、投入物品輸送区画22からフィーダー区画40
を経て方向を90゜変えられて処理／輸送区画24に送られ
る。封筒は１辺を下にして１度に１通ずつ処理／輸送区
画24を通って移動する。封筒は処理／輸送区画24からス
タッカー38により保管区画28内に納められる。

投入物品輸送区画22における封筒の移動方向は矢印42
で示され；フィーダー区画40により推進されたときの区
画22から処理／輸送区画24への封筒の移動の方向は矢印
44により示され；更に保管区画28内への封筒の移動の方
向は矢印45で示される。処理／輸送区画24における封筒
の移動方向は、投入物品輸送区画22及び保管区画28にお
ける封筒の移動方向と直角である。

説明の特定の実施例においては、処理／輸送区画24
は、読取り手段50;検知器ホトセル（図示せず）；及び
バーコードプリンター手段54を有する処理用経路26に沿
って封筒を方向付ける。本発明の別の実施例において
は、処理用経路26に沿ってその他の機能及び／又は付加
的な機能を行い得ることを理解すべきである。

封筒は１辺を下にして輸送システム62により矢印44の
方向で処理／輸送区画24を通って輸送される。このシス
テムは、回転している一連の水平方向ベルト（図示せ
ず）、及び前側垂直方向ベルト66と後側垂直方向ベルト
68とを有する一連の回転している垂直方向ベルトを備え
る。封筒の下辺は水平方向ベルト64上に乗り、一方、封
筒の前側壁と後側壁とは、それぞれベルト66及び68に接
触する。

図２は、従来技術による投入物品輸送区画を示す。投
入物品輸送区画は、封筒のような文書を輸送するための
輸送テーブル15を備える。輸送テーブル15は１対の水平
の送りベルト１を備え、このベルトは垂直方向送りベル
ト３と関連して作動し、第１の送り方向の郵便物５を１
対のローラー109に送る。ローラー109は、図１において
右から見たときに時計方向に回転し、第１の送り方向と
直角な第２の送り方向で、１組のニップローラーとして
ここに図式的に図示されたフィーダー17のニップ41内に
送られる。フィーダー17は、第２の送り方向で走行して
いる駆動ベルトに対して押された個別化用の板のような
その他の公知の形式を取ることもできる。かかるフィー
ダーは参照文献としてここに取り入れられ現在は放棄さ
れた本願出願人と同一出願人の1991年11月25日付け特願
第07/797402号に、より詳細に説明される。文書に第２
の送り方向の付加的な力を加えるために１組の補助ロー
ラー23を設けることができる。補助ローラー23はハウジ
ング117内に囲まれ、矢印114で示された方向に回転する
ように駆動手段（図示せず）により駆動される。

フィーダー17は重なっている文書の流れを、個別処理
に適した間隔の狭い１枚ずつの文書の連鎖に変えるよう
に作動する。限定するものではないが、図１を参照し上
述されたように、かかる処理の例には、分類、ラベル貼
り、及び封筒又は同等品内への文書の挿入が含まれる。

図３は本発明による投入物品輸送区画を示す。投入物
品輸送区画は、封筒のような文書を輸送するための輸送
テーブル15を備える。輸送テーブル15は１対の水平方向
の送りベルト１を備え、このベルトは区切られた垂直方
向送りベルト３上の区切りフラップ４と関連して作用
し、第１の送り方向の郵便物５の集合を、送りベルト１
に関して加速された速度で動いている１個又は複数個の
取出しベルト７に送る。送りベルト３は矢印3aで示され
た方向で円柱状ポスト21を回って動き；先端4aはポスト
21を回るときはより早い線速度で動く。従って、区切り
フラップ４の先端4aにより各与えられた文書の加速に適
合し又はこれを超えるように、取上げベルト７の加速さ
れた速度が使用される。フラップの先端は、例えば位置
ＡとＢとの間よりも位置ＢとＣとの間では、より高速で
文書を押す。また、加速された取上げベルトの使用なし
では、フラップが点Ｂから点Ｃに動くとき、文書はその
組み合わせられたフラップと一緒に回る傾向があるであ
ろう。図３に示されるように、送りベルト３は実質的に
水平面内にある２個の実質的に平行な長さ部分を有する
エンドレスベルトを備え、一方、各取上げベルト７は、
実質的に垂直方向の面、即ち送りベルト３の面と実質的
に直交する面内にある実質的に平行な長さ部分を有する
エンドレスベルトを備える。

取上げベルト７は、第１の送り方向で郵便物を１対の
テーパー付きローラー９の方に動かし続ける。テーパー
付きローラー９は図１において右から見たときに時計方
向に回転し、第１の送り方向に直角な第２の送り方向で
フィーダー17のニップ41内に供給する。その作動は図２
を参照し上述された。

加速された取上げベルト７の使用による更なる利点
は、送りベルト３と取上げベルト７との間の速度差が、
文書の取上げベルト７上への通過後における連続した文
書間の空間的分離を生ずることである。この空間的分離
が送られている文書の束の結合度を緩くし、これにより
テーパー付きローラー９における封筒の個別化を著しく
容易にする。

本発明はその好ましい実施例を参照し図示され説明さ
れたが、本発明の精神及び範囲から離れることなくこれ
に形式及び詳細の種々の変更をなし得ることが熟練技術
者により理解されたであろう。例えば、図１に示された
水平に配置されたコンベヤーベルトは、これを一連のロ
ーラー又はその他の公知の輸送手段で置換することがで
きる。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１の送り方向で可動でありかつ第１の輸
   送手段（３）と接触して置かれた多数の文書（５）を一
   連の文書グループで輸送するためにその長さに沿って多
   数の区切り（４）を有する前記第１の輸送手段（３）で
   あって、第１の面内に平行に横たわる２個の長さ部分を
   有するエンドレスコンベヤーを有する前記第１の輸送手
   段；及び 前記第１の送り方向において前記第１の輸送手段（３）
   に関して加速された速度で動くことができかつ前記第１
   の輸送手段の端部部分に配置され前記文書のグループを
   前記第１の輸送手段（３）から取り去って輸送するため
   の第２の輸送手段（７）であって、第２の面内に平行に
   横たわる２個の長さ部分を有するエンドレスコンベヤー
   を有しかつ前記第２の面が前記第１の面と実質的に直交
   する前記第２の輸送手段（７） を特徴とする文書取扱い機械の投入物品輸送区画。
2. 【請求項２】前記第１の輸送手段（３）が第１のコンベ
   ヤーベルトを備える請求項１による投入物品輸送区画。
3. 【請求項３】前記多数の区切り（４）が前記第１のコン
   ベヤーベルトに取り付けられかつその垂直方向の面から
   外側に伸びている多数のフラップにより定められる請求
   項２による投入物品輸送区画。
4. 【請求項４】前記第２の輸送手段（７）が第２のコンベ
   ヤーベルトを備える請求項２による投入物品輸送区画。
5. 【請求項５】前記第１のコンベヤーベルトが前記第２の
   コンベヤーベルトに関して実質的に直角であるように方
   向付けられた請求項４による投入物品輸送区画。
6. 【請求項６】第１の送り方向で可動の第１のコンベヤー
   ベルト（３）であって更にフラップにより定められかつ
   前記第１の輸送手段と接触して置かれた多数の文書
   （５）を一連の文書グループで輸送するために前記第１
   のコンベヤーベルト（３）の長さに沿って取り付けられ
   た多数の区切り（４）を有する前記第１のコンベヤーベ
   ルト；及び前記第１の送り方向において前記第１のコン
   ベヤーベルト（３）に関して加速された速度で動くこと
   ができかつ前記第１のコンベヤーベルトの端部部分に配
   置され前記文書（５）のグループを前記第１のコンベヤ
   ーベルト（３）から取り去って輸送するための第２のコ
   ンベヤーベルト（７）；前記第２のコンベヤーベルト
   （７）の端部部分に配置されかつ前記第１の送り方向と
   実質的に直角の送り方向を有するように方向付けられ前
   記平らな文書（５）を受け入れるためと前記平らな文書
   に前記第１の送り方向と実質的に直角の送り方向の速度
   を与えるための少なくとも１個のローラー（９）を備
   え、これにより前記平らな文書がずれて重なった形で輸
   送されることを特徴とする投入物品輸送区画； 前記ずれて重なった形の前記平らな文書（５）を受け入
   れるため、前記文書を前記第２の送り方向で送るため及
   び前記ずれて重なった形式の前記平らな文書を個別文書
   の流れに分離するためのフィーダー（17）； 前記個別文書の流れを前記フィーダー（17）から受け入
   れるため及び前記文書を少なくとも１個の処理ステーシ
   ョ（50）を通過させて輸送するための第２の輸送手段
   （26）を有し、前記少なく１個の処理ステーションが前
   記個別文書の流れに対して読取り、分類、ラベル貼付、
   又は封筒内への文書の挿入の処理段階の１種又は複数種
   を行う処理／輸送区画（24）；並びに スタッカー（38）と保管区画（28）とを有する排出物品
   輸送区画であって、前記スタッカーが前記処理／輸送区
   画（24）から前記個別文書を受け入れかつ前記文書を積
   み重ねた形で前記保管区画（28）に送る前記排出物品輸
   送区画 を特徴とする平らな文書の処理装置。