JP2730982B2 - 汚泥焼却灰からなるインターロッキングレンガの焼成時における冷却方法 - Google Patents
汚泥焼却灰からなるインターロッキングレンガの焼成時における冷却方法Info
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- JP2730982B2 JP2730982B2 JP1167687A JP16768789A JP2730982B2 JP 2730982 B2 JP2730982 B2 JP 2730982B2 JP 1167687 A JP1167687 A JP 1167687A JP 16768789 A JP16768789 A JP 16768789A JP 2730982 B2 JP2730982 B2 JP 2730982B2
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- sludge incineration
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、汚泥焼却灰からなるインターロッキングレ
ンガの焼成時における冷却方法に関するものである。
ンガの焼成時における冷却方法に関するものである。
(従来の技術と解決すべき課題) 従来、インターロッキングレンガ等のレンガあるいは
瓦の製造に際しては、製品の部分的な割れ、破損等を防
止し、かつ、生産効率の向上を図るため、焼成後の冷却
工程は、約650℃までを急冷(たとえば、300℃/h)し、
その後徐冷するようにしている。
瓦の製造に際しては、製品の部分的な割れ、破損等を防
止し、かつ、生産効率の向上を図るため、焼成後の冷却
工程は、約650℃までを急冷(たとえば、300℃/h)し、
その後徐冷するようにしている。
そこで、汚泥焼却灰をプレス成形したインターロッキ
ングレンガ用成形体は、従来のレンガ、瓦に無機成分が
類似し、見掛け上、普通のレンガと似ていることによ
り、この成形体に前記冷却工程を実施したところ、得ら
れた焼成体は、部分的な割れ、破損あるいは亀裂があ
り、また、曲げ強度が低いという欠点があった。
ングレンガ用成形体は、従来のレンガ、瓦に無機成分が
類似し、見掛け上、普通のレンガと似ていることによ
り、この成形体に前記冷却工程を実施したところ、得ら
れた焼成体は、部分的な割れ、破損あるいは亀裂があ
り、また、曲げ強度が低いという欠点があった。
本発明者らは、前記原因について鋭意検討した結果、
汚泥焼却灰からなるプレス成形体(インターロッキング
レンガ)では、熱灼減量が600℃で1%前後であり、か
つ、焼成体は、極めて緻密な組織となることが判明し
た。すなわち、焼成後の冷却時、焼成体内外の冷却速度
の差に基づく熱応力差を発生し、その結果、部分的な割
れ、破損あるいは亀裂さらには曲げ強度の低下を来すも
のであるとの知見を得た。
汚泥焼却灰からなるプレス成形体(インターロッキング
レンガ)では、熱灼減量が600℃で1%前後であり、か
つ、焼成体は、極めて緻密な組織となることが判明し
た。すなわち、焼成後の冷却時、焼成体内外の冷却速度
の差に基づく熱応力差を発生し、その結果、部分的な割
れ、破損あるいは亀裂さらには曲げ強度の低下を来すも
のであるとの知見を得た。
本発明はこの知見にもとづいてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、汚泥焼却灰からなるインターロッキングレ
ンガ用プレス成形体を焼成するに際し、焼成温度から70
0℃までの冷却速度を、100〜250℃/hに制御することを
特徴とする汚泥焼却灰からなるインターロッキングレン
ガの焼成時における冷却方法である。
ンガ用プレス成形体を焼成するに際し、焼成温度から70
0℃までの冷却速度を、100〜250℃/hに制御することを
特徴とする汚泥焼却灰からなるインターロッキングレン
ガの焼成時における冷却方法である。
(実施例) つぎに、本発明方法を第1図にしたがい説明する。
第1図は、本発明にかかる冷却方法を示す冷却温度カ
ーブを示す。
ーブを示す。
使用する下水汚泥焼却灰の組成と粒度は、たとえば、
表1の通りである。
表1の通りである。
この焼却灰をプレスにて面圧1.0t/cm2で所定形状に成
形し、この成形体を連続式焼成炉に装入し、約1050℃で
焼成する。なお、前記面圧は被処理材である焼却灰の組
成あるいは粒度分布により0.3t/cm2〜2.0t/cm2の範囲で
行うものであり、焼成温度も同様に1000℃〜1400℃の範
囲で焼成するものである。
形し、この成形体を連続式焼成炉に装入し、約1050℃で
焼成する。なお、前記面圧は被処理材である焼却灰の組
成あるいは粒度分布により0.3t/cm2〜2.0t/cm2の範囲で
行うものであり、焼成温度も同様に1000℃〜1400℃の範
囲で焼成するものである。
その後、700℃まで約200℃/hの速度で冷却し、その後
急冷し、約6時間で200×100×60mmのインターロッキン
グレンガを得た。
急冷し、約6時間で200×100×60mmのインターロッキン
グレンガを得た。
このインターロッキングレンガは、表2に示すように
市販のインターロッキングレンガに比較してすべての項
目ですぐれたのであった。
市販のインターロッキングレンガに比較してすべての項
目ですぐれたのであった。
なお、冷却速度を100℃/h,150℃/h,250℃/hおよび300
℃/hで処理したところ、このインターロッキングレンガ
の曲げ強さと冷却速度の関係は第2図に示すようになっ
た。
℃/hで処理したところ、このインターロッキングレンガ
の曲げ強さと冷却速度の関係は第2図に示すようになっ
た。
前記冷却速度は熱応力差の軽減という観点から遅い方
が好ましいが、100℃/h未満では、曲げ強度の向上がみ
られず、冷却サイクルが長く生産性が悪く、かつ、炉長
が長くなるので実用的でない。
が好ましいが、100℃/h未満では、曲げ強度の向上がみ
られず、冷却サイクルが長く生産性が悪く、かつ、炉長
が長くなるので実用的でない。
一方、250℃/hを越えると、曲げ強度が低過ぎ、ま
た、割れ、破損、亀裂が発生しやすく不適当である。
た、割れ、破損、亀裂が発生しやすく不適当である。
したがって、前記冷却速度は100〜250℃/hが最適であ
る。
る。
さらに、前記冷却温度を700℃としたのは、実験結果
によれば焼成温度から700℃まで100〜250℃/hの冷却速
度で冷却した後であれば、急冷しても冷却割れ等が生じ
ないからである。
によれば焼成温度から700℃まで100〜250℃/hの冷却速
度で冷却した後であれば、急冷しても冷却割れ等が生じ
ないからである。
したがって、前記冷却後、急冷することにより冷却時
間を短縮し、焼成サイクルを6〜7時間とすることがで
きる。
間を短縮し、焼成サイクルを6〜7時間とすることがで
きる。
このようにすると、焼成炉も大型化せず、生産性の向
上、製品のコストを低減することができる。
上、製品のコストを低減することができる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明は汚泥焼却灰か
らなるインターロッキングレンガ用プレス成形体を焼成
するに際し、焼成温度から700℃までの冷却速度を、100
〜250℃/hに制御することにより、部分的な割れ、破損
あるいは亀裂のない、しかも曲げ強度が高いインターロ
ッキングレンガを得ることができる。
らなるインターロッキングレンガ用プレス成形体を焼成
するに際し、焼成温度から700℃までの冷却速度を、100
〜250℃/hに制御することにより、部分的な割れ、破損
あるいは亀裂のない、しかも曲げ強度が高いインターロ
ッキングレンガを得ることができる。
第1図は本発明方法に適用する冷却温度カーブ、第2図
は冷却温度勾配と曲げ強度との関係を示すカーブであ
る。
は冷却温度勾配と曲げ強度との関係を示すカーブであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 信二 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 寺谷 俊明 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 千賀 忠 東京都町田市金森1793 (72)発明者 大島 博 愛知県名古屋市西区枇杷島5―6―23 (56)参考文献 特開 昭56−104776(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】汚泥焼却灰からなるインターロッキングレ
ンガ用プレス成形体を焼成するに際し、1000〜1400℃で
焼成したのち700℃までの冷却速度を、100〜250℃/hに
制御することを特徴とする汚泥焼却灰からなるインター
ロッキングレンガの焼成時における冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167687A JP2730982B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 汚泥焼却灰からなるインターロッキングレンガの焼成時における冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167687A JP2730982B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 汚泥焼却灰からなるインターロッキングレンガの焼成時における冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333050A JPH0333050A (ja) | 1991-02-13 |
JP2730982B2 true JP2730982B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=15854369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1167687A Expired - Fee Related JP2730982B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 汚泥焼却灰からなるインターロッキングレンガの焼成時における冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2730982B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110256040A (zh) * | 2018-03-12 | 2019-09-20 | 滨海金尼环保科技有限公司 | 一种利用工业废渣污泥生产建筑材料标准砖的工艺 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56104776A (en) * | 1979-06-16 | 1981-08-20 | Baansutoon Kk | Manufacture of material chiefly for public work and construction from raw material of sewage sludge and soft stone powder |
-
1989
- 1989-06-29 JP JP1167687A patent/JP2730982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0333050A (ja) | 1991-02-13 |
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