JP2730290B2 - 歯車の歯元加工装置における駆動歯車 - Google Patents

歯車の歯元加工装置における駆動歯車

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JP2730290B2 JP33548590A JP33548590A JP2730290B2 JP 2730290 B2 JP2730290 B2 JP 2730290B2 JP 33548590 A JP33548590 A JP 33548590A JP 33548590 A JP33548590 A JP 33548590A JP 2730290 B2 JP2730290 B2 JP 2730290B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被加工歯車の歯元に圧縮残留応力を付与し
て当該歯元の強度を高める加工を行う歯車の歯元加工装
置において、被加工歯車の割り出しを行う駆動歯車の改
良に関する。
(従来の技術) 自動車を構成する部品には、トランスミッション・ギ
ヤ、あるいはステアリング・ギヤのように、多数の歯車
が用いられており、これらの歯車は、一般にホブにより
歯切りされて歯が形成されている。また、自動車用の歯
車にあっては機械的な強度が要求されることから、第4
図中ハッチングで示す歯元1のフィレット付近に機械的
硬化処理を施し、当該歯元の強度を高めている。
この機械的硬化処理を行うには、第5図に示すよう
に、被加工歯車Wと歯元ロール工具2とを噛み合わせて
回転させながら歯元1を加圧して、当該歯元1の強度を
高める加工を行う歯元加工装置3が用いられている。
この歯元加工装置3は、回動軸4を中心として被加工
歯車Wを回動自在に支持しており、被加工歯車Wの歯元
1に圧縮残留応力を付与する歯元ロール工具2と、被加
工歯車Wの割り出しを行う駆動歯車8とを有している。
前記歯元ロール工具2は、その外周面に被加工歯車W
の歯元1に当接する加圧歯7が設けられ、回動軸6を中
心に回動自在に支持されている。
前記駆動歯車8は、その外周面に被加工歯車Wの歯5
と噛み合う歯(割出歯)10が設けられ、回動軸9を中心
に回動自在に支持されている。この駆動歯車8と歯元ロ
ール工具2とは同期して回転する。
歯元ロール工具2、被加工歯車W、及び、駆動歯車8
の各回動軸6、4、9は、直線上に位置しており、歯元
ロール工具2と駆動歯車8の両側から、被加工歯車Wに
対して加圧力Fを付勢されるようになっている。
そして、歯元ロール工具2と駆動歯車8とを被加工歯
車にそれぞれ噛み合わせた後、駆動歯車8と歯元ロール
工具2とを同期して回転させつつ、歯元ロール工具2と
駆動歯車8の両側から加圧力Fを被加工歯車Wに付勢す
る。すると、歯元ロール工具2の加圧歯7が被加工歯車
Wの歯元1に圧接するため、当該歯元1は圧縮残留応力
が付与されて機械的な強度が高められることになる。
(発明が解決しようとする課題) 従来の歯元加工装置3における駆動歯車8は、被加工
歯車Wの歯5と噛み合うことのみを考慮して設計されて
いるため、以下に示す問題が生じる。尚、説明の便宜
上、1つの歯の両歯面のうち、回転方向に沿って前側に
位置する歯面を前方歯面と言い、後側に位置する歯面を
後方歯面と言う。
先ず、被加工歯車Wと駆動歯車8との噛み合いが第6
図(A)に示す状態の場合には、被加工歯車Wの歯W2
の後方歯面には駆動歯車8の歯D2の前方歯面が接触
し、歯W2の前方歯面には歯D3の後方歯面が接触してい
る。このときには、駆動歯車8から被加工歯車Wに付勢
される加圧力Fの分力が、各接触点においてそれぞれ作
用線L1、L2の方向に沿って生じている。このように、歯
2の両歯面にそれぞれ荷重が作用していることから、
歯W2に曲げが働くことはない。また、同図(A)の噛
み合い状態では、歯W1の前方歯面には歯D2の後方歯面
は接触していない。
ところが、被加工歯車Wと駆動歯車8とが回転して、
両者の噛み合いが同図(A)から同図(B)に示す状態
に移った場合には、歯W1の後方歯面には歯D1の前方歯
面が接触しないが、前方歯面にはA点において歯D2
後方歯面が接触した状態となる。このときには、歯W1
には、前方歯面のA点において加圧力Fの分力Faが作用
線L2の方向に沿って生じている。このため、歯W1の前
方歯面にのみ荷重が作用することから、歯W1に曲げが
働くことになる。歯1に曲げが働くと、同図(B)中に
拡大して示すように、歯元1に引張応力Pが付与される
ため、歯元ロール工具2によって歯元1に付与された圧
縮残留応力が相殺されることになってしまう。このよう
な曲げに伴う圧縮残留応力の相殺は、同図(C)の状態
となるまで継続する。
被加工歯車Wと駆動歯車8とが更に回転して、両者の
噛み合いが同図(B)から同図(C)に示す状態に移っ
た場合には、歯W1の後方歯面にはB点において歯D1
前方歯面が接触して、歯W1の前方歯面にはA点におい
て歯D2の後方歯面が接触した状態となる。このときに
は、歯W1には、前方歯面のA点において加圧力Fの分
力Faが作用線L2の方向に沿って生じ、後方歯面のB点に
おいて分力Fbが作用線L1の方向に沿って生じている。従
って、同図(C)中に拡大して示すように、歯W1の両
歯面にそれぞれ荷重が作用するため、歯W1に曲げが働
かなくなり、歯元1への引張応力Pの付与もなくなる。
このように、従来の駆動歯車8は、被加工歯車Wの歯
5と噛み合うことのみを考慮して設計されているため、
被加工歯車Wと噛み合って回転するのに伴って、被加工
歯車Wの歯元1には引張応力Pが付与され、歯元ロール
工具2によって付与された圧縮残留応力が相殺されてい
た。従って、歯元1に付与される圧縮残留応力が所定の
強さとならなかったり、均一にならないことから、被加
工歯車Wの機械的強度を均一にできないという欠点があ
った。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するために
なされたものであり、被加工歯車の歯元に圧縮残留応力
を付与して当該歯元の強度を高める加工を行う歯車の歯
元加工装置において、被加工歯車の割り出しを行う駆動
歯車を、被加工歯車の歯元に引張応力を付与しない構成
とし、もって、均一な圧縮残留応力が歯元に付与される
ようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、歯が設けられた
被加工歯車を回動自在に支持し、前記被加工歯車の歯元
に当接する歯元ロール手段と、前記被加工歯車の割り出
しを行う駆動歯車とを前記被加工歯車にそれぞれ噛み合
わせて回転させると共に、前記歯元ロール手段を前記被
加工歯車に対して相対的に加圧することにより、前記歯
車ロール手段を前記歯元に圧接させて当該歯元の強度を
高める加工を行う歯車の歯元加工装置において、前記回
転に伴って前記被加工歯車の前記歯と噛み合うと共に噛
み合う際に前記被加工歯車の前記歯の両歯面が同時に接
触する割出歯を、前記駆動歯車に形成したことを特徴と
する歯車の歯元加工装置における駆動歯車である。
(作用) このように構成すれば、回転に伴って被加工歯車の歯
と駆動歯車の割出歯とが噛み合う際には、被加工歯車の
歯の両歯面に割出歯が同時に接触するため、被加工歯車
の歯の両歯面のそれぞれには、荷重が同時に作用するこ
とになる。このため、被加工歯車の歯に曲げ荷重が発生
せず、歯元には引張応力が付与されない。従って、歯元
ロール手段によって歯元に付与した圧縮残留応力が相殺
される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る歯車の歯元加工装
置を示す概略構成図であり、第4〜6図に示した部材と
共通する部材には同一の符号を付してある。
図示する歯元加工装置20は、従来の歯元加工装置3と
同様に、回動軸4を中心として被加工歯車Wを回動自在
に支持しており、被加工歯車Wの歯元1に圧縮残留応力
を付与する歯元ロール工具2と、被加工歯車Wの割り出
しを行う駆動歯車11とを有している。
前記被加工歯車Wは、平歯車であり、外周面に歯5が
形成されている。
前記歯元ロール工具2は、被加工歯車Wの回動軸4と
平行な回動軸6を有している。被加工歯車Wに対して接
近離反移動自在に構成されている。また、歯元ロール工
具2の外周面には、被加工歯車Wの歯元1に当接する加
圧歯7が設けられている。
前記駆動歯車11は、歯元ロール工具2と同様に、被加
工歯車Wの回動軸4と平行な回動軸12を有しており、被
加工歯車Wに対して接近離反移動自在に構成されてい
る。また、駆動歯車11の外周面には、被加工歯車Wの歯
5と噛み合う歯(割出歯に相当する)13が設けられてい
る。前記回動軸12には、駆動歯車11を回転させるため、
モータやギヤ等からなる回転駆動手段(図示せず)が接
続されている。この回転駆動手段の駆動力は、図示しな
い歯車列を介して歯元ロール工具2の回動軸6に伝達さ
れており、駆動歯車11と歯元ロール工具2とは同期して
回転するようになっている。
歯元ロール工具2、被加工歯車W、及び、駆動歯車11
の各回動軸6、4、12は、直線上に位置しており、歯元
ロール工具2の回動軸6から被加工歯車Wの回動軸4に
向かう方向に沿って一定の加圧力Fを付勢するため、油
圧シリンダ等からなる加圧手段(図示せず)が歯元ロー
ル工具2に設けられている。更に、駆動歯車11の回動軸
12から被加工歯車Wの回動軸4に向かう方向に沿って一
定の加圧力Fを付勢するため、同様の加圧手段(図示せ
ず)が駆動歯車11に設けられている。各加圧手段が付勢
する加圧力Fは、互いに等しく設定されおり、被加工歯
車Wに作用する力は釣り合っている。
特に、本実施例の駆動歯車11にあっては、回転に伴っ
て被加工歯車Wの歯5と駆動歯車11の歯13とが噛み合う
際、被加工歯車Wの歯5の前方歯面及び後方歯面の両歯
面に、駆動歯車11の歯13が同時に接触するように、駆動
歯車11の諸元が設定されている。
この駆動歯車11の設計手順は、第2図に基づいて説明
する。
同図に示すように、駆動歯車11と被加工歯車Wとがバ
ックラッシュのない状態で噛み合っている。被加工歯車
Wの歯5における後方歯面側の歯先と、駆動歯車11の歯
13における前方歯面とが噛み合っている状態で、その噛
み合い点をB点とする。また、被加工歯車Wの歯5にお
ける前方歯面と、駆動歯車11の歯13とが噛み合っている
点をA点とする。そして、駆動歯車11の回転中心OD
A点を結ぶ線ODAを半径とする歯先円CaDが駆動歯車1
1の設計条件となる。駆動歯車11の歯先直径の条件を式
化すれば次ぎの通りである。
駆動歯車の歯先直径の条件 バックラッシュのない状態におけるかみあい圧力角α
Wtは、 で与えられる。ここに、 Sbt1:ベース円筒軸直角歯厚(被加工歯車W) Sbt2:ベース円筒軸直角歯厚(駆動歯車11) Pbt:ベース円筒軸直角ピッチ rb1:ベース円筒半径(被加工歯車W) rb2:ベース円筒半径(駆動歯車11) そして、駆動歯車11の歯先直径da2は、 で与えられる。ここに、 da1:被加工歯車Wの歯先直径 次ぎに、本実施例の作用を説明する。
第1図に示すように、先ず、歯元ロール工具2を被加
工歯車Wに対して接近移動して、加圧歯7を被加工歯車
Wの歯元1に当接させると共に、駆動歯車11を被加工歯
車Wに対して接近移動して、歯13を被加工歯車Wの歯5
に噛み合わせる。このとき、歯元ロール工具2、被加工
歯車W、及び、駆動歯車11の各回動軸6、4、12は、直
線上に位置する。
次いで、歯元ロール工具2及び駆動歯車11に設けた加
圧手段を駆動して、歯元ロール工具2の回動軸6から被
加工歯車Wの回動軸4に向かう方向、及び、駆動歯車11
の回動軸12から被加工歯車Wの回動軸4に向かう方向に
沿って、一定の加圧力Fを当該被加工歯車Wに付勢す
る。各加圧手段が付勢する加圧力Fは互いに等しく設定
されているため、被加工歯車Wに作用する力は釣り合っ
ている。このため、被加工歯車Wの支持構造を簡素化す
ることが可能となる。
そして、一定の加圧力Fを被加工歯車Wに付勢して、
駆動歯車11の回動軸12に接続した回転駆動手段を駆動す
る。この回転駆動手段の駆動力は、歯車列を介して歯元
ロール工具2の回動軸6に伝達され、駆動歯車11と歯元
ロール工具2とは同期して回転する。すると、歯元ロー
ル工具2の加圧歯7が被加工歯車Wの歯元1を正確に加
圧するため、当該歯元1は圧縮残留応力が付与されて機
械的な強度が高められることになる。
このようにして歯元1の強度を高める加工を行ってい
る場合に、駆動歯車11と被加工歯車Wとが噛み合う際
に、被加工歯車Wの任意の歯W1に作用する荷重の加わ
り方を第3図に基づいて説明する。
先ず、被加工歯車Wと駆動歯車11との噛み合いが第3
図(A)に示す状態の場合には、被加工歯車Wの歯W2
の後方歯面には駆動歯車11の歯D2の前方歯面が接触
し、歯W2の前方歯面には歯D3の後方歯面が接触してい
る。このときには、駆動歯車11から被加工歯車Wに付勢
される加圧力Fの分力が、各接触点においてそれぞれ作
用線L1、L2の方向に沿って生じている。従って、歯W2
の両歯面にそれぞれ荷重が作用することになるため、歯
2に曲げが働かず、歯元1に引張応力P(第6図
(B)参照)が付与されることはない。また、同図
(A)の噛み合い状態では、歯W1の両歯面には、駆動
歯車11の歯13に噛み合っていない。
被加工歯車Wと駆動歯車11とが更に回転して、両者の
噛み合いが同図(A)から同図(B)に示す状態に移っ
た瞬間に、歯W1の後方歯面側の歯先はB点において歯
1の前方歯面と接触し、歯W1の前方歯面はA点におい
て歯D2の後方歯面側の歯先と接触する。これら両方の
接触は同時に起こり、歯W1には、A点において作用線L
2の方向に沿う加圧力Fの分力Faと、B点において作用
線L1の方向に沿う分力Fbとが同時に生じることになる。
従って、同図(B)中に拡大して示すように、歯W1
両歯面のそれぞれに荷重が同時に作用するため、歯W1
に曲げが働かず、歯元1に引張応力Pが付与されること
はない。
被加工歯車Wと駆動歯車11とが同図(B)から同図
(C)に示す状態まで更に回転する場合にも、歯W1
両歯面には駆動歯車11の歯D1、D2がそれぞれ接触し
て、両歯面に荷重が作用している。このため、歯W
1は、曲げ荷重が作用することなく、回転している。
そして、被加工歯車Wと駆動歯車11との噛み合いが同
図(C)に示す状態に至ると、歯W1の後方歯面はB点
において歯D1の前方歯面側の歯先と接触し、歯W1の前
方歯面側の歯先はA点において歯D2の後方歯面と接触
する。このときにも前述と同様に、加圧力Fの分力Fa
が、A点において作用線L2の方向に沿って生じ、分力Fb
が、B点において作用線L1の方向に沿って生じている。
従って、同図(C)中に拡大して示すように、歯W1
両歯面にそれぞれ荷重が作用しているため、歯W1に曲
げが働かず、歯元1に引張応力Pが付与されることはな
い。
同図(C)の状態から被加工歯車Wと駆動歯車11とが
更に回転すると、A点における接触と、B点における接
触とが同時に解除される。従って、歯W1の両歯面に作
用していた荷重もまた同時に作用しなくなるため、歯W
1に曲げが働かず、歯元1に引張応力Pが付与されるこ
とはない。
以上を繰り返すことにより、被加工歯車Wのそれぞれ
の歯5は、前方歯面及び後方歯面の両歯面において駆動
歯車11の歯13と同時に噛み合い、また同時に噛み合いを
解除することになる。このため、駆動歯車11が被加工歯
車Wと噛み合って回転する場合に、被加工歯車Wの歯5
に曲げが働かないので、歯元1に引張応力Pが付与され
ることはなく、その結果、歯元ロール工具2により付与
された圧縮残留応力が相殺されることはない。従って、
歯元1に付与される圧縮残留応力が所定の強さで、かつ
均一となり、ひいては被加工歯車Wの機械的強度が均一
となる。
尚、上述した実施例では、被加工歯車Wとして平歯車
の場合を図示したが、本発明ははすば歯車である被加工
歯車Wの歯元を加工する場合にも適用することができ
る。この場合には、はすば歯車の歯のねじれ角に応じ
て、歯元ロール工具2の加工歯7あるいは駆動歯車11の
歯13のねじれ角を設定したり、噛み合わせる際の交差角
を所定の角度に設定したりすることになる。
更に、駆動歯車11と歯元ロール工具2との両方から被
加工歯車Wを押圧する構成に限定されるものではなく、
少なくとも歯元ロール工具2と被加工歯車Wとの間に相
対的に一定の加圧力Fが加わる構成であれば良い。ま
た、加圧手段も油圧シリンダに限定されるものでもな
い。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、回転に伴って
被加工歯車の歯と駆動歯車の割出歯とが噛み合う際に、
被加工歯車の歯の両歯面に割出歯が同時に接触して、歯
の両歯面のそれぞれに荷重が同時に作用することから、
被加工歯車の歯に曲げが働かず、歯元に引張応力が付与
されることがなくなる。従って、歯元ロール手段によっ
て歯元に付与した圧縮残留応力が相殺されることがなく
なり、均一な圧縮残留応力を歯元に付与することがで
き、もって被加工歯車の機械的強度を均一にできるとい
う実用上多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る歯車の歯元加工装置
を示す概略構成図、第2図は、同実施例における駆動歯
車の設計条件を示す説明図、第3図(A)〜(C)は、
同実施例において駆動歯車と被加工歯車とが噛み合う際
に、被加工歯車の歯に作用する荷重の加わり方を示す説
明図、第4図は、一般的歯車の歯の一部を示す斜視図、
第5図は、従来の歯車の歯元加工装置を示す概略構成
図、第6図(A)〜(C)は、第5図における駆動歯車
と被加工歯車とが噛み合う際に、被加工歯車の歯に作用
する荷重の加わり方を示す説明図である。 1……歯元、2……歯元ロール工具(歯元ロール手
段)、5、W1〜W3……被加工歯車の歯 8、11……駆動歯車、10、13、D1〜D3……駆動歯車の
歯(割出歯) W……被加工歯車。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯が設けられた被加工歯車を回動自在に支
    持し、前記被加工歯車の歯元に当接する歯元ロール手段
    と、前記被加工歯車の割り出しを行う駆動歯車とを前記
    被加工歯車にそれぞれ噛み合わせて回転させると共に、
    前記歯元ロール手段を前記被加工歯車に対して相対的に
    加圧することにより、前記歯元ロール手段を前記歯元に
    圧接させて当該歯元の強度を高める加工を行う歯車の歯
    元加工装置において、 前記回転に伴って前記被加工歯車の前記歯と噛み合うと
    共に噛み合う際に前記被加工歯車の前記歯の両歯面が同
    時に接触する割出歯を、前記駆動歯車に形成したことを
    特徴とする歯車の歯元加工装置における駆動歯車。
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