JP2728053B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JP2728053B2
JP2728053B2 JP7273520A JP27352095A JP2728053B2 JP 2728053 B2 JP2728053 B2 JP 2728053B2 JP 7273520 A JP7273520 A JP 7273520A JP 27352095 A JP27352095 A JP 27352095A JP 2728053 B2 JP2728053 B2 JP 2728053B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電子ギターのよ
うな電子弦楽器に関し、特に弦の張力を検知して楽音特
性を制御することによりピッチベンド等を可能にしたも
のである。 【0002】【従来の技術】 従来、電子ギターとしては、押弦位置を
検知して音高を制御すると共に、弦振動を検知して音量
を制御するようにしたものが知られている(例えば、実
開昭58−175596号公報参照)。また、電子楽器
において弦楽器の音響をシミュレートする構成として
は、特開昭52−34712号公報に示されたものがあ
る。これは、弦に対する操作を機械−電気変換器で検出
し、ここからの信号に基づいて制御装置で指定された音
高の楽音を発生させる。 【0003】【発明が解決しようとする課題】 上記した実開昭58−
175596号公報に示された楽器では、フレット部に
設けたキートップを傾けたり、元に戻したりすることで
演奏音にビブラート効果を付与することができるが、弦
の他にキートップを操作する必要があり、操作が面倒に
なる不都合があった。また、特開昭52−34712
公報に示された楽器では、両端を係止されている弦が当
接している駒から弦への操作を検出するが、弦を係止し
た箇所から直接検出するものではないため、検出の正確
さに欠ける。さらに、伸び−電気変換器を弦自体に設け
る方法では、使用できる弦に汎用性がない。その上、機
械−電気変換器又は伸び−電気変換器のいずれかを用い
て音量と音色を制御する構成にしても、弦の操作毎に音
景と音色が決まってしまい、例えば弦操作に応じた音量
で楽音を発生中に弦操作に応じて音色を変化させるよう
な演奏表現を行うことはできない。 【0004】 この発明の目的は、弦操作に応じた音量で
楽音を発生中に弦操作に応じて音高乃至音色を変化させ
ることができ、ピッチベンドやトーンベンド等の多彩な
演奏表現をなしうる新規な電子弦楽器を提供することに
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この発明に係る電子弦楽
器は、 テイルピースからフレットを経て弦支持部に至る
ように弦を張設した楽器本体であって、前記テイルピー
スに前記弦を係止する係止部を有するものと、 前記弦に
関して押弦位置を検知する第1の検知手段と、 前記弦の
振動に応じた検知出力を発生する第2の検知手段と、
記係止部にて前記弦の張力を検知して前記弦の張力に応
じた検知出力を発生する第3の検知手段と、 前記第1の
検知手段で検知された押弦位置に対応した音高を有する
楽音信号を発生する楽音発生手段と、 この楽音発生手段
にて発生される楽音信号の音量を前記第2の検知手段の
検知出力に応じて制御する第1の制御手段と、 この第1
の制御手段の制御に係る音量で前記楽音発生手段から楽
音信号が発生されているときに該楽音信号の音高及び音
色のうちの少なくとも1つを前記第3の検知手段の検知
出力に応じて制御する第2の制御手段とを備えたもので
ある。 【0006】この発明の構成によれば、一方の手の指で
所望の押弦位置で弦を押圧した状態で他方の手の指で弦
をはじくと、楽音発生手段からは、押弦位置に対応した
音高を有する楽音信号が第1の制御手段の制御に係る音
量で発生される。このような楽音信号の発生中に押弦中
の指の力を加減すると、第3の検知手段が弦の張力に応
じた検知出力を発生すると共に第2の制御手段が弦の張
力に応じた検知出力に応じて楽音信号の音高乃至音色を
制御する。このため、発音中の楽音の音高乃至音色を微
妙に変化させることができ、ピッチベンドやトーンベン
ド等の多彩な演奏表現が可能となる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る電子ギタ
ーを示すものである。 【0008】電子ギターの本体は、胴体10及びこれに
結合したネック12で構成されており、本体上面には、
押弦位置センサを有する指板14が設けられている。指
板14には、多数のフレット16が並設されており、こ
れらのフレット上を通るようにネック先端部とテイルピ
ース18との間に6本の弦20が張設されている。各フ
レット間には、押弦位置(音高位置)毎に押弦位置セン
サが設けられているが、これについては図2を参照して
後述する。また、テイルピース18には、各弦毎に張力
センサが設けられているが、これについては図3を参照
して後述する。 【0009】胴体10上において、テイルピース18の
近傍には、各弦毎に弦振動を検知すべく6個の弦振動セ
ンサ(いわゆるギターピックアップ)を含む弦振動セン
サ群22が設けられている。 【0010】胴体10からは、ギター本体に設けられた
各種センサを回路部に接続するためのコード24が導出
されている。 【0011】図2は、押弦位置センサの一構成例を示す
べく指板の一部断面を示したものである。指板14上に
おいて、となり合うフレット16A及び16Bの間に
は、特定の押弦位置(例えば音名C3 の位置)に対応し
て押弦位置センサ30が設けられている。 【0012】押弦位置センサ30において、32は、指
板表面に固着された下部電極部材、34は、電極部材3
2の上面に固着された例えば発泡導電ゴム(比抵抗1〜
10[Ωcm])からなる導電性弾性部材、36は、弾
性部材34の上面に固着された例えば高導電ゴム(比抵
抗10-2[Ωcm]程度)からなる上部電極部材、38
は、電極部材36の上面に固着された例えば絶縁性ゴム
からなる表皮部材、40及び42は、それぞれ下部電極
部材32及び上部電極部材36に接続された電極端子で
ある。 【0013】いま、押弦位置センサ30上を通る特定の
弦20Aを図示のように指Fで押圧したものとすると、
被押圧部において電極部材32及び36間の距離が短く
なると共に導電性弾性部材34の比抵抗が低下するの
で、端子40及び42間の抵抗の値は減少する。従っ
て、このような抵抗変化を利用すれば、押弦の有無及び
押弦時のタッチ強さを検知することができる。 【0014】図3は、張力センサの一構成例を示すべく
テイルピースの一部断面を示したものである。テイルピ
ース18には、弦20Aを挿通するための孔18aが設
けられると共に、ネック側とは反対の面に孔18aに重
なるように比較的小さい長方形状の孔18b及び比較的
大きい長方形状の孔18cが形成されている。 【0015】テイルピース18において、孔18c内に
張力センサ50が設けられる。すなわち、張力センサ5
0は、長方形状の弾性部材52と、この弾性部材52の
表面に固着された歪ゲージ54と、この歪ゲージ54の
電極端子56及び58とを含んでおり、弾性部材52は
ねじ60及び62等により孔18c内に固定されてい
る。歪ゲージ54は、孔18b及び18cにより形成さ
れる段差に対応して配置される。弾性部材52は、孔1
8aに対応した孔52aを有し、この孔52aには、弦
20Aの一端に取付けられた係止具64の円筒部分が挿
通され、係止具64のつば状部分は、弾性部材52に係
止されるようになっている。 【0016】弦20Aを図2に示すように押圧したとき
は、弾性部材52が孔52aの近傍部分で孔18bの方
向に若干変位する。このときに弾性部材52にかかる応
力は、弦20Aの張力に対応したものであり、歪ゲージ
54によって検出される。 【0017】図4は、上記した電子ギターの回路構成を
示すものである。 【0018】押弦位置センサ群30Gは、図2に示した
ようにして指板14に設けられた多数の押弦位置センサ
を含むものであり、音高・タッチ検出回路70は、これ
らの押弦位置センサを走査するなどして押弦位置に対応
した音高データPD及び押弦強さに応じたタッチデータ
TDを送出するようになっている。 【0019】張力センサ群50Gは、図3に示したよう
にしてテイルピース18に設けられた6個の張力センサ
を含むものであり、ベンド検出回路72は、これらの張
力センサを介して各弦毎に張力を検出し、張力変化量に
対応したベンドデータBDを送出するようになってい
る。 【0020】音量検出回路74は、弦振動センサ群22
中の6個の弦振動センサを介して各弦毎に弦振動を検出
するもので、発音の開始及び終了を含めて振幅エンベロ
ープを制御するためのエンベロープ制御データEDを送
出するようになっている。 【0021】楽音形成回路76は、音高データPD、タ
ッチデータTD、ベンドデータBD、エンベロープ制御
データED等に基づいて楽音信号を形成するもので、形
成された楽音信号はサウンドシステム78により楽音と
して発音される。楽音形成回路76には、6つの楽音形
成チャンネルが設けられているので、最大で6音まで同
時発音可能である。発生される各楽音毎に音高は音高デ
ータPDによって制御され、音量(振幅エンベロープ)
はエンベロープ制御データEDによって制御される。ま
た、発音中の楽音の音高は、ベンドデータBDに応じて
変更制御され、それによってピッチベンドが可能とな
る。この場合、ベンドデータBDに応じて音色を変更制
御してトーンベンドを可能としてもよく、必要に応じて
振幅エンベロープを変更制御してもよい。なお、タッチ
データTDも、音高、音色、音量等を制御するのに用い
ることができ、音色等の制御にエンベロープ制御データ
EDを利用することもできる。 【0022】この発明は、上記した電子ギターに限定さ
れるものではなく、他の電子弦楽器にも適宜応用可能で
ある。 【0023】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、楽器
本体に張設した弦に関して押弦位置を検知して楽音信号
の音高を制御すると共に弦振動を検知して楽音信号の音
量を制御する型の電子弦楽器において、弦の張力に応じ
た検知出力を発生する検知手段と、この検知手段からの
検知出力に応じて、発生中の楽音信号の音高及び音色の
うちの少なくとも1つを制御する制御手段とを設けたの
で、弦操作に応じた音量で楽音を発生中に弦操作に応じ
て楽音の音高乃至音色を微妙に変化させることができ、
ピッチベンドやトーンベンド等の多彩な演奏表現が可能
となる効果が得られる。 その上、弦の張力に応じた検知
出力を発生する検知手段は、楽器本体のテイルピースに
弦を係止する係止部にて弦の張力を検知するようにした
ので、弦としては、特殊なものでなく、汎用の弦を使用
できる効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明に係る電子ギターを示す斜視図であ
る。 【図2】 図1の電子ギターにおける指板の一部を示す
断面図である。 【図3】 図1の電子ギターにおけるテイルピースの一
部を示す断面図である。 【図4】 図1の電子ギターの回路構成を示すブロック
図である。 【符号の説明】 10…胴体、12…ネック、14…指板、16,16
A,16B…フレット、18…テイルピース、20,2
0A…弦、22…弦振動センサ群、30…押弦位置セン
サ、50…張力センサ、70…音高・タッチ検出回路、
72…ベンド検出回路、74…音量検出回路、76…楽
音形成回路。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.テイルピースからフレットを経て弦支持部に至るよ
    うに弦を張設した楽器本体であって、前記テイルピース
    に前記弦を係止する係止部を有するものと、 前記弦に関して 押弦位置を検知する第1の検知手段と、 前記弦の振動に応じた検知出力を発生する第2の検知手
    段と、前記係止部にて前記弦の張力を検知して 前記弦の張力に
    応じた検知出力を発生する第3の検知手段と、 前記第1の検知手段で検知された押弦位置に対応した音
    高を有する楽音信号を発生する楽音発生手段と、 この楽音発生手段にて発生される楽音信号の音量を前記
    第2の検知手段の検知出力に応じて制御する第1の制御
    手段と、この第1の制御手段の制御に係る音量で前記楽音発生手
    段から楽音信号が発生されているときに該楽音信号の音
    高及び音色のうちの 少なくとも1つを前記第3の検知手
    段の検知出力に応じて制御する第2の制御手段とを備え
    た電子弦楽器。
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