JP2726886B2 - 接触燃焼式一酸化炭素センサ - Google Patents

接触燃焼式一酸化炭素センサ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、接触燃焼式一酸化炭素センサに関し、特
に、比較素子を被検ガスに対して不感素子化することに
よってS/N比を向上させる技術に関するものである。
〔従来の技術〕
可燃性ガスの濃度を検出するために用いられる接触燃
焼式ガスセンサは、測定精度が高いという特徴を有して
いる。そして、この形式のセンサは白金線上に可燃性ガ
スに対する酸化触媒となるアルミナ等を付着させた検知
素子を用い、同様な構造ではあるが雰囲気ガスに対して
感応しないように処理した不感素子を比較素子として組
み合わせ、たとえばブリッジ回路を構成してガスの燃焼
発熱に対応した電気的信号を出力するようにしている。
または比較素子を検知素子と同様な構造とし、雰囲気ガ
スに対して感応しないようにシールキャップ等で密閉す
るものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来技術のうち、不感素子
を比較素子としたものにあっては、比較素子を被検ガス
である一酸化炭素(以下「CO」という。)ガスに対して
完全に不感化することは困難で若干の感度を有するため
に、その分だけ検知素子の感度を小さくしてしまうとい
う欠点がある。
次に、比較素子を密閉するものにあっては、検知素子
との構造上の差により、雰囲気の急激な温度変化が生じ
た場合、一時的に検知素子と比較素子の温度バランスの
くずれが生じ、過渡応答をしたり、また風による0レベ
ルのずれが生じる。これらの原因によるS/N比の劣化
は、メタンやブタン等の可燃性ガスの警報用に使用され
るガスセンサの場合であれば、検出したいガス濃度が高
いこともあってセンサ出力が高く、殆ど問題とならない
レベルである。しかし、COセンサの場合、検出したいCO
濃度が低く、センサ出力が小さいことから、S/N比を向
上させなければ使用できないといった問題があった。
本発明は上記の事実に鑑みてなされたもので、被検ガ
スばかりでなく水素等の他の雑ガスに対する感度も充分
に小さくなり、雰囲気温度等の状態変化による影響を受
けにくい比較素子を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は、金属性抵抗導
線をアルミナで包囲した一組の抵抗素子をブリッジ回路
に組み込み、一方を検知素子とし、他方を比較素子とし
た接触燃焼式一酸化炭素センサにおいて、前記アルミナ
に第8族金属を担持させた検知素子と、シロキサン結合
を有する有機珪素重合体で処理した比較素子とを用いる
構成を採用している。
検知素子の作成方法としては、まず、700℃以上で焼
成して得られたγ−アルミナに例えば5%(重量)程度
のロジウム、パラジウムまたは白金等の第8族の金属の
単体、または、これらの内の2種類以上を担持させ、こ
れを充分に微粉砕する。次にこの触媒にアルミナ系バイ
ンダを少量添加し、適量の水を混ぜてペースト状になる
ように混練する。
次に、金属性抵抗電線として、たとえば線径25μmま
たは30μmの白金線を芯径1mmで巻数13〜19ターン程度
のコイル状に成形する。
このコイルに前述のペーストをビード状に成形した後
白金線に通電し、約700℃に加熱焼成して検知素子を得
る。
一方、比較素子は同様の手順で作成した検知素子をた
とえばジメチルジクロルシランやジフェニルジクロロシ
ランのようなクロロシラン類またはこれらから導かれた
ポリシロキサンプレポリマのような有機珪素重合体の溶
液等の中に所定の時間浸漬し、必要に応じて乾燥した
後、焼成して作成する。または、上記ペースト状のアル
ミナに前記の有機珪素化合物を混練しておき、検知素子
と同様にして作成する。
以上によって作成された検知素子と比較素子とをブリ
ッジ回路に組み込んで接触燃焼式一酸化炭素センサとし
て使用する。
〔作用〕
本発明の接触燃焼式一酸化炭素センサは、シロキサン
結合を有する有機珪素化合物による処理を加えた比較素
子を有するものであるから、比較素子のCOガスや水素ガ
ス等の雑ガスに対する感度を低く押さえることができ、
相対的に検知素子の感度を向上させることができる。ま
た、雰囲気温度の変化に対する過渡応答も小さくなるの
で、S/N比を向上させることができる。
〔実施例1〕 以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。ま
ず、700℃以上で焼成して得られたγ−アルミナに5%
(重量)の白金を担持させ、これを約1μm〜10μm程
度の粒径になるように微粉砕する。次にこの触媒にアル
ミナ系バインダを約10%(重量)添加し、適量の水を混
ぜてペースト状になるように混練する。
次に、金属性抵抗導線として線径25μmの白金線を芯
径1mmで巻数16ターンのコイル状に成形する。
このコイルに前述のペーストをビード状に成形して乾
燥した後、白金線に通電して700℃程度まで加熱焼成し
た後、100メッシュの二重金網を取付けて素子Aを得
た。
第1図は得られた素子Aの外観を示す図で、1は白金
線のコイル、2はγ−アルミナ触媒の層を示す。
次に、700℃以上で焼成して得られたγ−アルミナに
白金を担持させずに、素子Aと同様の方法で素子を作成
し、これをポリシロキサンプレポリマ(トーレ・シリコ
ーン(株)、品番SH700)を容積比で500mg/l入れてある
デシケータ中に入れ、約300℃に通電加熱した状態で24
時間以上放置し、その後100メッシュの二重網を取付け
て素子Bを得た。なお、素子Aと素子Bとは略々同じ大
きさに形成して、熱容量が略々同じになるようにしてい
る。
上記の素子Aを検知素子3とし、素子Bを比較素子4
として第2図に示すブリッジ回路に組み込み、一対のセ
ンサとして使用した。端子5,6はセンサの出力端子であ
る。
第3図は、素子Aにおける素子温度とガス感度との関
係を示している。この図に示すように、素子温度が約20
0℃で使用すれば被検ガスであるCOガスの濃度500ppmに
対して1.5mVであるのに対し、同じ濃度の水素ガスに対
する水素感度は0.3mVと低くすることができる。
第4図は素子Bの素子温度とガス感度との関係を示し
ている。この図に示すように素子温度200℃で使用する
とCOガスおよび水素ガスともガス濃度500ppmに対する出
力としては略々0mVである。
したがって、これら素子Aを検知素子3とし、素子B
を比較素子4として組み合わせ、素子温度を150℃〜200
℃で使用すると、素子Aのガス感度特性を損なうことな
く選択的にCOガスを検知することができる。
第5図は、センサ使用時の雰囲気温度を25℃から125
℃に20℃/分の昇温速度で変化させた場合のセンサの0
レベル応答特性を示す。図において曲線7は従来の密封
型の比較素子を用いた場合の過渡応答特性を示し、曲線
8は本発明の素子Bを比較素子4として用いた場合の過
渡応答特性を示し、曲線9はセンサの雰囲気温度を示し
ている。すなわち、従来の密封型のセンサでは、雰囲気
温度の変化で5mVもの過渡応答をしていたが、本発明の
素子Bでは1mVにまで改善されている。
第6図はセンサ使用時の素子温度を約200℃で使用し
た場合のCOガスおよび水素ガスに対する出力特性を示す
が、センサ出力はガス濃度に比例していることがわか
る。そして、COガスに対する勾配の方が水素ガスに対す
る勾配より大きくなっており、COガスの選択性の良さを
示している。
第7図は、前記素子Bとの比較のために素子Bの形成
途中における、ポリシロキサンプレポリマによる処理を
しない素子Cを作り、そのセンサ温度とセンサ出力との
関係を表した図である。同図に示すように素子温度120
℃あたりからCO感度が立ち上がっており、素子温度200
℃近辺では約0.7mVの感度を示している。したがって、
この素子Cを比較素子4とし、素子Aを検知素子3とし
て組み合わせると、CO感度が約1/2になってしまうこと
がわかる。
〔実施例2〕 実施例1で得た素子Aをオルガノポリシロキサン(信
越化学工業(株)、型番KF-96)の7%ベンゼン溶液中
に1時間浸漬した後乾燥し、約400℃で焼成してから、1
00メッシュの二重金網を取付けて素子Dを得た。この素
子Dの特性も第4図に示す素子Bの特性と略々同じであ
った。
そこで、素子Aを検知素子3とし、素子Dを比較素子
4として第2図に示すようにブリッジ回路に組み込み一
対のセンサとして使用した。結果は第5図および第6図
と同様になった。なお、有機珪素重合体による処理を、
実施例1で使用したポリシロキサンプレポリマを用いた
場合も同様の結果となった。以上の実施例では、検知素
子と比較素子とを同一の材料で製造することができ、比
較素子の場合のみ有機珪素重合体で処理すればよいので
素子の製造が簡略化できる。
〔実施例3〕 実施例1に示す素子Aの形成工程において、アルミナ
のペースト中にジフェニルジクロロシランの10%ベンゼ
ン溶液をアルミナ1gに対し0.2cc添加して混練する。以
下素子Aと同様の手順で作成し素子Eを得た。
この素子Eの特性も前述の素子Bと略々同じであり、
素子Aを検知素子3とし、素子Eを比較素子4として、
実施例1、2と同様の結果を得た。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、比較素子のガス
感度を従来のもの以上に小さくでき、接触燃焼式一酸化
炭素センサの感度を向上できる。また、雰囲気温度の変
化による過渡応答幅も小さくすることができ、S/N比の
向上が図れる。さらに、検知素子と比較素子とを同一材
料で形成した後、比較素子のみシロキサン結合を有する
有機珪素重合体と処理させることもでき、素子の製造を
単純化できる。以上のことから、本発明によれば、従来
困難とされていた接触燃焼式一酸化炭素センサを用いた
CO警報器の製造が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の接触燃焼式一酸化炭素センサに使用す
る素子の断面図、 第2図は第1図の素子を使用したブリッジ回路の図、 第3図は本発明の素子Aの素子温度(℃)とセンサ出力
(mV)との関係を示す線図、 第4図は本発明の素子Bの素子温度(℃)とセンサ出力
(mV)との関係を示す線図、 第5図は本発明のセンサと従来の密閉型センサにおける
雰囲気温度の変化とセンサ出力の過渡応答を比較して示
す図、 第6図は本発明の素子Aを検知素子とし、素子B,Dまた
はEを比較素子として使用した場合のセンサ出力(mV)
とガス濃度(ppm)との関係を示す線図、 第7図は本発明の実施例1において、ポリシロキサンプ
レポリマによる処理をしなかった素子Cの素子温度
(℃)とセンサ出力(mV)との関係を示す線図である。 1……金属性抵抗導線、2……アルミナ、3……検知素
子、4……比較素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−271150(JP,A) 特開 昭63−252243(JP,A) 実開 昭49−110689(JP,U) 実開 昭49−14188(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属性抵抗導線をアルミナで包囲した一組
    の抵抗素子をブリッジ回路に組み込み、一方を検知素子
    とし、他方を比較素子とした接触燃焼式一酸化炭素セン
    サにおいて、前記アルミナに第8族金属を担持させた検
    知素子と、シロキサン結合を有する有機珪素重合体で処
    理した比較素子とを用いることを特徴とする接触燃焼式
    一酸化炭素センサ。
  2. 【請求項2】前記第8金属がロジウム、パラジウム、白
    金のうち何れか1種類以上の金属であることを特徴とす
    る請求項1記載の接触燃焼式一酸化炭素センサ。
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