JP2726870B2 - エアゾール接着剤 - Google Patents

エアゾール接着剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、毒性がなく人体に対して安全であり、化学
的に安定で経時的な接着力の低下がなく、しかもエアゾ
ール機構のバルブやボタン内で接着成分による目詰りが
発生しない感圧型のエアゾール接着剤に関する。
[従来の技術] 従来より感圧型接着剤は、いわゆるセロハン粘着テー
プの粘着面などに広く用いられているが、近年、直接被
着面などに使用するタイプの感圧型接着剤の需要が増え
ている。このようなタイプの感圧型接着剤は、主に紙面
どうしを貼付する目的で、たとえば段ボールケースのラ
ベルの貼付、ポスターの貼付、写真の貼付、新聞の切り
抜きの貼付、切手の貼付などの用途に用いられており、
その使用方法が簡便なため、たとえばエアゾール接着剤
として使用されつつある。このような感圧型接着剤をエ
アゾール接着剤として用いたものとしては、たとえば酢
酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂などの合成樹脂やクロ
ロプレン系ゴム、スチレン系ゴムなどの合成ゴムなどを
結合剤として用い、これを溶剤に溶解または分散させた
液に噴射剤を配合したものなどが知られている。
しかしながら、エアゾール接着剤の結合剤の溶剤とし
て、たとえば芳香族炭化水素系溶剤、塩素系溶剤などの
ような溶解力が大きい溶剤を使用したばあいには、かか
る溶剤は毒性が大きいので、人体に対する安全面に大き
な問題があり、また溶解力が小さい溶剤を使用したばあ
いには、かかる溶剤は毒性が小さく、安全面にはほとん
ど問題はないが、えられるエアゾール接着剤に要求され
る物理的安定性を付与せしめるためには商品設計の段階
および生産工程の段階で多くの労力を必要とするため、
コスト高となるという欠点があった。
また、従来のエアゾール接着剤は、用いられる結合剤
の物理的および化学的性質上、エアゾール機構のバルブ
やボタン内で目詰りをおこすことが多く、その結果、エ
アゾール接着剤としての商品的価値が小さいという欠点
があった。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて鋭意研究
を重ねた結果、毒性が小さく人体に対して安全でり、化
学的に安定で経時的な接着力の低下がなく、しかも接着
成分が乾燥しても完全に固化せず、エアゾール機構のバ
ルブやボタン内で目詰りが生じることがなく、接着成分
が常温で液状であることより物理的に安定であり、さら
にその調製が容易であるという従来技術の問題点をこと
ごとく解決したまったく新しいエアゾール接着剤を初め
て見出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は接着成分が結合剤としてポリブテ
ンを含有したことを特徴とするエアゾール接着剤に関す
る。
[作用および実施例] 本発明のエアゾール接着剤は、結合剤としてポリブテ
ンを含有したものである。
本発明に用いられるポリブテンは、毒性が小さく化学
的に安定した化合物であり、しかも毒性が小さい飽和脂
肪族炭化水素系や飽和脂環式炭化水素系の溶剤に溶けや
すく、また乾燥しても完全に固化しないというすぐれた
性質を有するものである。
前記ポリブテンとしては、たとえばイソブチレンとノ
ルマルブチレンとのランダム共重合体などがその代表例
としてあげられる。
前記ポリブテンの動粘度(37.8℃)は、600cSt以上、
好ましくは2000cSt以上であることが望ましい。かかる
動粘度は600cStよりも小さいばあいには、接着効果が低
下する傾向がある。なお、前記ポリブテンの動粘度の上
限値についてはとくに限定はなく、汎用の高粘度を有す
るものであっても使用にさしつかえない。
前記ポリブテンの接着成分における含有率は5〜100
%(重量%、以下同様)、好ましくは10〜70%、とくに
好ましくは30〜60%であることが望ましい。かかる含有
率が5%未満であるばあい、えられる接着剤に接着力を
付与する効果などが発現されにくくなる傾向がある。こ
こで、前記ポリブテンの含有率が100%であるとは、本
発明において接着成分としてポリブテンのみを用いるこ
とを意味し、このようにポリブテンのみを接着成分とし
て用いるばあいには、充分な接着力を発現せしめるため
に、ポリブテンの動粘度は600cSt以上、なかんづく2000
cSt以上となるように調整されるのが好ましい。
本発明のエアゾール接着剤の接着成分にさらに強力な
接着力を付与せしめるためには、ロジンを配合すること
が好ましい。
前記ロジンは、ポリブテンと同様に毒性が小さく、化
学的に安定な化合物であり、しかも毒性が小さい飽和脂
肪族炭化水素系や飽和脂環式炭化水素系の有機溶剤に溶
けやすいものである。かかるロジンとしては、たとえば
天然ロジンや合成ロジンなどがあげられ、本発明におい
てはいずれのロジンを用いることもできるが、化学的安
定性にすぐれているという点で合成ロジンを用いること
が好ましい。合成ロジンは、石油ナフサから合成された
脂環式飽和炭化水素樹脂であり、分子中に二重結合をほ
とんど含まず、また炭素および水素以外の元素を含む基
も有しないため、耐光性などの化学的安定性にすぐれた
ものである。前記天然ロジンは、天然ロジンの主成分で
あるアビエチン酸をエステル化したロジンエステルであ
り、その代表例としては、たとえばエステルガムなどが
あげられる。前記ロジンの接着成分中における含有率は
80%以下、好ましくは60%以下、とくに好ましくは50%
以下であることが望ましい。かかる含有率は80%をこえ
るばあい、接着力が低下し、しかもバルブなどで目詰り
が発生しやすくなる傾向がある。なお、前記ロジンの含
有率は、えられる接着剤の用途によって異なるので一概
には決定することができないが、充分な接着力を付与せ
しめるためには通常30%以上とするのが好ましい。
本発明のエアゾール接着剤の接着成分は、25℃におけ
る粘度が50〜10000cP、好ましくは100〜5000cPであるの
が望ましい。かかる粘度は50cP未満であるばあい、塗布
面で垂れやすく、したがって使用性がわるくなる傾向が
あり、また10000cPをこえるばあい、バルブなどで目詰
りを発生しやすくなる傾向がある。
なお、接着成分の粘度は前記範囲内にあるばあいに
は、そのまま使用しうるが、前記上限値よりも大きいば
あいには、有機溶剤を用いて希釈し、所望の粘度となる
ように調整することが好ましい。
前記有機溶剤としては、毒性が小さく、ポリブテンお
よびロジンの溶解性がよいという点から、たとえばノル
マルペンタン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタンな
どの飽和脂肪族炭化水素系溶剤などがあげられ、これら
の有機溶剤は単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。なお、必要に応じてこれらの有機溶剤は、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール系
溶剤と組合せて用いてもよい。
前記有機溶剤の接着成分中の含有率は、前記したごと
く接着成分の粘度によって異なるので一概には決定する
ことができないため、通常えられるエアゾール接着剤の
用途に応じて適宜調整することが望ましい。
前記ポリブテン、必要に応じて配合されるロジンおよ
び有機溶剤からなる接着成分は、化学的に安定なもので
あるため、えられるエアゾール接着剤は経時的な接着力
の低下がきわめて小さいものである。
本発明のエアゾール接着剤に用いられる噴射剤として
は、たとえばイソブタン、ノルマルブタン、プロパンな
どの液化石油ガス;ジメチルエーテルなどの液化ガス;
ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエ
タン、トリクロロモノフルオロメタン、モノクロロジフ
ルオロメタン、モノクロロジフルオロエタン、トリクロ
ロトリフルオロエタンなどのフロンガス;たとえばN2
ス、CO2ガスなどの圧縮ガスなどがあげられ、これらの
噴射剤は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
かかる噴射剤は、接着成分との重量比(以下、接着成
分/噴射剤という)が、5/95〜95/5、好ましくは30/70
〜90/10、とくに好ましくは50/50〜85/15となるように
調整されることが望ましい。かかる接着成分/噴射剤が
95/5をこえるばあい、接着剤が噴射されにくくなる傾向
があり、また5/95未満であるばあい、相対的にエアゾー
ル接着剤中の接着成分の配合量が少なくなり、えられる
エアゾール接着剤の接着力が小さくなりすぎる傾向があ
る。
なお、前記噴射剤のなかでは液化石油ガス、液化ジメ
チルエーテルガスおよびフロンガスは、前記した溶剤と
同じくポリブテンやロジンの溶剤として作用するもので
あるので、前記有機溶剤の代わりに使用しうるものであ
る。このような噴射剤を用いたばあいには、あえて溶剤
を配合する必要がなく、接着成分の粘度を適切なものに
容易に調整しうるので好ましい。なお、これらの噴射剤
は接着成分の粘度が所望の値となるようにするために前
記有機溶剤と併用してもよいことは勿論のことである。
本発明においては、前記したポリブテン、ロジンおよ
び有機溶剤以外にも使用目的や用途に応じてたとえば無
水ケイ酸、流動パラフィンなどの増粘剤;たとえば炭酸
カルシウム、カオリン、バライタ、タルクなどの充填剤
などの添加剤が接着成分に適宜配合されてもよい。
本発明に用いられるエアゾール容器の種類については
とくに限定はなく、その具体例としては、たとえば通常
使用されているエアゾール容器をはじめ、ピストン缶、
バッグイン缶などがあげられる。
本発明のエアゾール接着剤は、前記したポリブテンな
らびに必要に応じて配合されるロジンおよび有機溶剤を
含有する接着成分をエアゾール容器に入れ、これに噴射
剤を圧入して密封したのち、エアゾール容器にノズルを
装着することによりつくられ、主に紙面どうしを接着す
る際に用いられる感圧型接着剤をはじめ、接着剤の粘度
がとくに高くなるように調整したばあいには、たとえば
接着式ゴキブリ捕り器、接着式ネズミ捕り器などの粘着
剤などの用途にも使用されうる。また、使用目的に応じ
て、たとえば泡状吐出型のエアゾール接着剤をえたばあ
いには噴射剤の配合割合を小さくすればよく、霧状噴射
型の接着剤をえたいばあいには接着剤成分の粘度を高く
せずに噴射剤の配合割合を大きくするなどして配合組成
を変えたり、エアゾール容器にとりつけるノズルの種類
を選択することによりその使用目的に最適な吐出形態が
えられるように調整すればよい。前記ノズルの種類は、
たとえばポスターの貼付などのように広面積を有するも
のに塗布するときには霧状噴射型ノズルを選択すればよ
く、また切手の貼付などのように小面積を有するものに
塗布するときにはペースト状または泡状吐出型ノズルを
選択すればよい。
かくしてえられる本発明のエアゾール接着剤は、毒性
が小さく、人体に対して安全であり、経時的な接着力の
低下がきわめて小さく、しかも接着成分は乾燥しても完
全に固化することがないので、エアゾール機構のバルブ
やボタン内などで目詰まりが生じることがない。さら
に、かかる接着成分は常温で液状であるのでえられるエ
アゾール接着剤は物理的に安定したものであり、主に感
圧型接着剤として種々の用途に好適に使用しうるもので
ある。
つぎに本発明のエアゾール接着剤を実施例に基づいて
さらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
なお、各実施例中、「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 ポリブテン(出光石油化学(株)製、商品名:出光ポ
リブテン100H、動粘度:11200cSt(37.8℃))、合成ロ
ジン(荒川化学工業(株)製、商品名:アルコンM−10
0)およびノルマルヘキサンを以下に示す配合組成とな
るように混合して溶解させ、液状の接着成分(粘度:150
cP(25℃))をえた。
つぎにえられた接着成分をエアゾール容器(満注量:2
30ml)に入れ、ついで下記に示す量の液化石油ガスを圧
入し(圧力:6kg/cm2・G)、密封したのち、泡状吐出型
ノズルを装着して泡状吐出型エアゾール接着剤をえた。
(配合組成) ポリブテン 23.5部 合成ロジン 46 部 ノルマルヘキサン 30.5部 液化石油ガス 17.5部 えられたエアゾール接着剤を紙に塗布し、写真の貼付
および切手の貼付を行なったところ、安定で経時的な接
着力の低下がなく、小さい面積を有するものへの塗布に
適するものであることがわかった。つぎに、接着剤を塗
布した紙面上に他の紙を指で押して貼付したところ、そ
の紙は短時間で接着一体化され、その接着面は安定した
接着力を有していることが確認された。
以上のことから、前記でえられたエアゾール接着剤は
感圧型接着剤として好適に使用しうることがわかる。
つぎに紙面どうしを長時間貼付した状態で放置したと
ころ、接着力の低下はみられなかった。またエアゾール
容器からエアゾール接着剤を連続して噴出したばあいで
もエアゾール機構のバルブやボタン内などで目詰りが生
じることはまったくなかった。
実施例2 ポリブテン(出光石油化学(株)製、商品名:ポリブ
テン300H、動粘度:37000cSt(27.8℃))、実施例1で
用いたのと同じ合成ロジンおよいノルマルヘキサンを以
下に示す配合組成となるように混合して液状の接着成分
(粘度:800cP(25℃))をえた。つぎにえられた接着成
分をエアゾール容器(満注量:230ml)に入れ、ついで下
記に示す量のチッ素ガスを圧入(圧力;6kg/cm2・G)し
たのち、ペースト状吐出型ノズルを装着してペースト状
吐出型エアゾール接着剤をえた。
(配合組成) ポリブテン 33部 合成ロジン 40部 ノルマルヘキサン 27部 チッ素ガス 0.5部 えられたエアゾール接着剤について、実施例1と同様
にして実験を行なったところ、該エアゾール接着剤は実
施例1でえられたものと同程度のすぐれた性質を有する
ものであることが確認された。
実施例3 実施例1で用いたのと同じポリブテン、合成ロジンお
よびノルマルヘキサンを以下に示す配合量で混合して液
状の接着成分(粘度:150cP(25℃))をえた。つぎにえ
られた接着成分をエアゾール容器に入れ、ついで下記に
示す量の液化ジメチルエーテルガスを圧入(圧力:4.9kg
/cm2・G)したのち、霧状噴射型ノズルを装着して下記
の配合組成からなる霧状噴射型で速乾性のエアゾール接
着剤をえた。
(配合組成) ポリブテン 20部 合成ロジン 50部 ノルマルヘキサン 30部 液化ジメチルエーテルガス 65部 えられたエアゾール接着剤をポスターの貼付に用いた
ところ、容易に貼付することができ、しかも好適な接着
力がえられたことから、広い面積を有するものへの塗布
に適するものであることが確認された。
実施例4 実施例1で用いたのと同じポリブテンおよび合成ロジ
ンならびにエステルガム(荒川化学工業(株)製、商品
名:スーパーエステルA−75)、ノルマルヘキサンおよ
びイソプロピルアルコールを混合して下記の配合組成の
液状の接着成分(粘度:130cP(25℃))をえた。
えられた接着成分をエアゾール容器(満注量:295ml)
に入れ、ついで下記に示す量の液化石油ガスを圧入(圧
力:4kg/cm2)して密封したのち、霧状噴射型ノズルを装
着して霧状噴射型エアゾール接着剤をえた。
(配合組成) ポリブテン 15.5部 合成ロジン 8部 エステルガム 38.5部 ノルマルヘキサン 20部 イソプロピルアルコール 18部 液化石油ガス 54部 えられたエアゾール接着剤をポスターの貼付に用いた
ところ、実施例3でえられたエアゾール接着剤を用いた
ばあいと比べてさらに強い接着力がえられた。
実施例5 ポリブテン(日本油脂(株)製、商品名:ポリビスNC
−7000、動粘度:1500〜2000cSt(98.9℃))85部と液化
石油ガス15部をエアゾール容器(満注量:160ml)に入
れ、ペースト状吐出型ノズルを装着してペースト状吐出
型エアゾール接着剤をえた。
えられたエアゾール接着剤を厚紙に塗布し、ゴキブリ
捕獲用シートおよびネズミ捕獲用シートに使用したとこ
ろ、いずれの用途にも好適に使用しうるものであった。
実施例6 ポリブテン(日本油脂(株)製、商品名:ポリビス5
N、動粘度:4400cSt(27.8℃))10部および液化石油ガ
ス90部をエアゾール容器(満注量:230ml)に入れ、霧状
噴射型ノズルを装着して霧状噴射型エアゾール接着剤を
えた。
えられたエアゾール接着剤を壁紙の一面に塗布し、つ
いで粉体顔料を付着させたところ、粉体顔料は均一にし
かも強固に付着した。このことから、えられたエアゾー
ル接着剤は、接着剤を塗布したのち粉体顔料を付着させ
る目的に好適に使用しうることがわかる。
実施例7 ポリブテン(日本油脂(株)製、商品名:ポリビス01
5N、動粘度:860cSt(37.8℃))21部、合成ロジン(荒
川化学工業(株)製、商品名:アルコンM−100)70部
およびノルマルヘキサン9部を混合して液状のエアゾー
ル接着剤(粘度:120cP(25℃))をえた。えられたエア
ゾール接着剤100部と噴射剤として液化石油ガス8部を
エアゾール容器(満注量:220ml)に充填し、ついでペー
スト状吐出型ノズルを装着してペースト状吐出型エアゾ
ール接着剤をえた。
えられたエアゾール接着剤をモルタル面に塗布したと
ころ、凹凸面に均一に塗布することができたことから、
えられたエアゾール接着剤は凹凸を有する面積の大きい
面に好適に使用しうることがわかる。
実施例8〜12 第1表に示す各種成分を調整して接着成分をえた。え
られた接着成分の粘度を第1表に示す。
つぎにえられた接着成分および第1表に示す噴射剤を
エアゾール容器(満注量:295ml)内に充填し、ついで霧
状噴射型ノズルを装着して霧状噴射型エアゾール接着剤
をえた。えられたエアゾール接着剤の物性として接着
力、バルブの目詰りおよび塗布しやすさを以下の評価基
準に基づいて評価した。その結果を第1表に併記する。
(接着力) えられたエアゾール接着剤を段ボール紙に塗布し、塗
布面にメモ用紙を貼り付けて以下の評価基準に基づいて
評価する。
(評価基準) ○:接着力が大きく、好適に使用しうる。
△:接着力が小さく、実用に不適のばあいがある。
×:接着力が小さすぎるため実用不可である。
(バルブの目詰まり) えられたエアゾール接着剤を1カ月間に30回に分けて
吐出して以下の評価基準に基づいて評価する。
(評価基準) ○:目詰まりの発生がなく、好適に使用しうる。
△:目詰まりがやや認められるが、実用しうる。
×:目詰まりが発生し、実用しえない。
(塗布しやすさ) えられたエアゾール接着剤を垂直に立てた段ボール紙
に塗布して以下の評価基準に基づいて評価する。
(評価基準) ○:被着面に均一にかつ容易に塗布しうる。
△:被着面でやや垂れが生じるが実用しうる。
×:被着面に均一に塗布されないかあるいは塗布作業が
困難である。
以上の結果より、実施例8〜12でえられたエアゾール
接着剤はいずれも接着力にすぐれ、バルブの目詰まりが
なく、しかも塗布しやすいものであることがわかる。
[発明の効果] 本発明のエアゾール接着剤は、毒性がなく人体に対し
て安全なものであり、しかも配合された接着成分が化学
的に安定したものであるので、すぐれた接着力を経時的
な変化なく長期間維持するという効果を奏する。
また、本発明のエアゾール接着剤は、接着成分が乾燥
しても完全に固化しないので、エアゾール機構のバルブ
やボタン内などで目詰まりをひきおこすことがなく、長
期間繰り返して好適に使用しうるという効果を奏する。
さらに、本発明のエアゾール接着剤は、接着成分が常
温で液状であるので物理的にも安定したものであり、ま
たその調製を容易に行ないうるものである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着成分が結合剤としてポリブテンを含有
    したことを特徴とするエアゾール接着剤。
  2. 【請求項2】接着成分がロジンを含有したものである請
    求項1記載のエアゾール接着剤。
  3. 【請求項3】ロジンが合成ロジンである請求項2記載の
    エアゾール接着剤。
  4. 【請求項4】接着成分と噴射剤との重量比(接着成分:
    噴射剤)が5:95〜95:5となるように配合してなる請求項
    1記載のエアゾール接着剤。
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