JP2724631B2 - フローコータの塗装膜厚制御方法 - Google Patents

フローコータの塗装膜厚制御方法

Info

Publication number
JP2724631B2
JP2724631B2 JP2168311A JP16831190A JP2724631B2 JP 2724631 B2 JP2724631 B2 JP 2724631B2 JP 2168311 A JP2168311 A JP 2168311A JP 16831190 A JP16831190 A JP 16831190A JP 2724631 B2 JP2724631 B2 JP 2724631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
film thickness
coating
thickness
flow coater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2168311A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0461963A (ja
Inventor
昭彦 竹谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP2168311A priority Critical patent/JP2724631B2/ja
Publication of JPH0461963A publication Critical patent/JPH0461963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724631B2 publication Critical patent/JP2724631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フローコータの塗装膜厚制御方法に関す
る。
[従来の技術] 従来、カーテンフローによる塗装方式として、ローラ
ー方式によるものがあり、特開昭63−80876号公報に
は、その塗装膜厚制御方法が提案されている。このロー
ラー方式によるものは、ロールとその駆動部を必要とし
て構造複雑であること、ロール回転数の精度が低下した
場合に塗料カーテンが不安定となり易いため保守性が悪
いこと、同一ラインで多種類の塗料を使用していてロッ
ト替えする時に上述の構造複雑部分の洗浄に時間を要し
て生産性が低下すること等の問題点がある。
そこで従来、構造の簡素化、保守性の容易化、生産性
の向上を実現できる塗装方式として、第4図に示す如く
のフローコータが採用されている。このフローコータ
は、塗料供給ヘッダ1のノズル1Aの隙間より塗料カーテ
ン2を流下せしめ、塗料カーテン2が垂下する塗装領域
の前後に、被塗装物3を搬送するための前面コンベヤ4A
と後面コンベヤ4Bとを離隔配置して構成されている。そ
して、このフローコータは、ノズル1Aより一定静圧で垂
下する塗料カーテン2中を、コンベヤ4A、4Bにより被塗
装物3を一定速度で通過させ、被塗装物3の上面に所定
の塗膜を生成させるものである。
[発明が解決しようとする課題] 上述のフローコータにおいて、被塗装物3に塗装され
る塗料の膜厚δの調整は、第3図に示す如く、塗装速度
(=コンベヤ搬送速度)V、ノズル隙間を変化させるこ
とにより可能である。ここで、コンベヤ4A、4Bの搬送速
度、ノズル1Aの隙間等を一定の条件としておけば、膜厚
は一定に保つことができる。
ところが、塗料は通常、シンナー等により希釈されて
いるため、シンナーの蒸発や塗装領域の温度変動等の周
囲の条件変動により、塗料の性状(粘度、固形物の濃度
等)が変化し、それが、ノズル隙間よりの塗料流出量の
変化となり、膜厚が変化する。
この時、塗料の供給系(塗料供給タンク〜フローコー
タの塗料供給ヘッダ)において、例えば、塗料供給タン
クに冷却、加熱装置を設置することにより、常に塗料の
温度を一定にし、前述の塗料の性状の変化による膜厚の
変化を制御する方法が考えられる。然しながら、この様
な方法は、小ロットで非常に多数の塗料を使用するライ
ンにおいては、ロット替えに伴うタンク内の洗浄作業性
が悪くなるという問題点がある。
又、塗装領域のある塗装室内の温度を常に一定に保つ
方法も考えられる。然しながら、この場合、大容量であ
る塗装室内の温度を制御するため、加熱、冷却装置、及
び温度の制御装置が膨大になるという問題点がある。
本発明は、フローコータにおいて、簡素な設備によ
り、煩雑な作業を伴うことなく、被塗装物に塗装される
塗料の膜厚を高精度に制御することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、塗料供給ヘッダのノズル隙間より塗料カー
テンを流下せしめ、塗料カーテンが垂下する塗装領域の
前後に、被塗装物搬送用の前面コンベヤと後面コンベヤ
とを離隔配置して構成されるフローコータの塗装膜厚制
御方法において、塗装領域の出側に設けた膜厚計により
被塗装物に塗装された塗料の膜厚を測定するとともに、
塗料カーテンのための塗料の供給系に設けた粘土計によ
り塗料の粘度を測定し、膜厚と粘度の測定データに基づ
いて、被塗装物に塗装される塗料の膜厚が目標膜厚とな
るように、前面コンベヤと後面コンベヤの搬送速度を調
整するようにしたものである。
[作用] ノズル隙間よりの単位時間、単位幅当たりの塗料流出
量Qは、被塗装物を搬送するコンベヤの搬送速度(以
下、塗装速度)Vと膜厚δとの間に下記(1)式の関係
がある。
Q=δ×V ……(1) 即ち、上記(1)は、ノズル隙間を一定にし、塗料流
出量Qを一定にすれば、塗装速度Vを変化させることに
より、膜厚δを自在に変化させることができることを示
している。
又、塗料の性状の変動により、塗料の流出量Qが変動
した場合、それに応じて塗装速度Vを変化させれば、膜
厚δを一定にすることが可能となる。
一方、第2図にノズル隙間を一定とした場合の粘度と
膜厚の関係を示す。これは、上記(1)式においてノズ
ル隙間からの流出量Qが粘度により変化することを示し
ている。従って、粘度νと膜厚δと塗装速度Vとの関係
を予め測定することにより下記(2)式の関係を得るこ
とができる。但し、xはノズル隙間である。
Q=(ν,x)=δ×V ……(2) 更に、上記(2)式より粘度変化による膜厚の変化の
関係式として、下記(3)式が得られる。
即ち、フローコータにおいては、上記(3)式が成立
するから、本発明における如く膜厚と粘度の測定データ
に基づいて、前面コンベヤと後面コンベヤの搬送速度を
調整することのみにより、被塗装物に塗装される塗料の
膜厚を目標膜厚に設定できる。従って、本発明によれ
ば、フローコータにおいて、簡素な設備により、煩雑な
作業を伴うことなく、被塗装物に塗装される塗料の膜厚
を高精度に制御することができる。
[実施例] 第1図は本発明が適用されるフローコータの一例を示
す制御系統図、第2図は膜厚と粘度と塗装速度との関係
を示す線図、第3図は膜厚とノズル隙間と塗装速度との
関係を示す線図、第4図はフローコータを示す模式図で
ある。
フローコータ10は、第1図に示す如く、塗料供給ヘッ
ダ11のノズル11Aの隙間より塗料カーテン12を流下せし
め、塗料カーテン12が垂下する塗装領域の前後に、被塗
装物13を搬送するための前面コンベヤ14Aと後面コンベ
ヤ14Bとを離隔配置している。
15は塗料供給タンク、16は塗料回収用受皿であり、タ
ンク15からヘッダ11に塗料供給管路17が設けられ、受皿
16からタンク15に塗料回収管路18が設けられている。
19はコンベヤ14A、14Bの駆動モータであり、モータ19
はコンベヤ14A、14Bの搬送速度を高精度に加減速制御で
きる。
然して、フローコータ10は、塗装領域の出側に膜厚計
21を設けてある。膜厚計21は、被塗装物13に塗装された
塗料の膜厚を測定する。
又、フローコータ10は、塗料供給管路17に粘度計22を
設けてある。粘度計22は塗料の粘度を測定する。
又、フローコータ10は演算装置23を有している。演算
装置23は、膜厚計21の測定データと粘度計22の測定デー
タを転送され、後述する如くの演算動作により、被塗装
物13に塗装される塗料の膜厚が目標膜厚となるに必要な
コンベヤ14A、14Bの速度修正量を演算し、コンベヤ14
A、14Bの駆動モータ19を制御する。
以下、演算装置23によりコンベヤ14A、14Bの搬送速度
を調整し、被塗装物13に塗装される塗料の膜厚を制御す
る制御手順の一例について説明する。
(1)予め、ノズル11Aの隙間x0を測定しておく。
(2)塗料替後、第1枚目の被塗装物13の塗装において
は、以下の方法で塗装速度(=コンベヤ14A、14Bの搬送
速度)の設定を行なう。
粘度計22により塗料の粘度νを測定する。
目標膜厚をδpとする時、前記(2)式を用いて下記
(4)式の演算を行ない、塗装速度Vを決定し、設定す
る。
V=Q(x0)/δp ……(4) (3)第2枚目以降の被塗装物13の塗装においては、以
下の方法で塗装速度(コンベヤ14A、14Bの搬送速度)の
設定を行なう。
膜厚計21により、第1枚目の被塗装物13に塗装された
塗料の膜厚δを測定する。
第1枚目の被塗装物13の塗装速度V0、及び塗料の粘度
νは、第1枚目の塗装時に予め測定したデータを演算
装置23にメモリーしておく。
演算装置23にて下記(5)式の演算を行なう。
q=δ・V0 ……(5) 次に、粘度計22により塗料の粘度の現在値ν′を測
定、下記(6)式の演算を行なう。
次に、上記(6)式で求めたq′を用いて、前述
(1)式の関係に基づき、下記(7)式により塗装速度
Vを求める。
V=q′/δp ……(7) 尚、本発明にあっては、上述の(5)式で求めたq
を用い、V=q/δpにより塗装速度Vを求めることもで
きる。但し、この実施例にあっては、同一塗料による塗
装中、入側と出側のシートの段取等(ロット替等)で小
さなダウンタイムが発生するので、上記の(6)式に
よる補正を行なっているのである。
然して、塗装速度の現在値をV0′とする時、その速度
修正量ΔVは下記(8)式で得られる。尚、αは制御ゲ
インである。
ΔV=(V−V0′)×α ……(8) 演算装置23よりコンベヤ14A、14Bの駆動モータ19に塗
装速度(=搬送速度)の修正量ΔVの指令を出力し、コ
ンベヤ14A、14Bの搬送速度をV0からV0+ΔVに変化させ
る。
以上の動作を繰り返すことにより、被塗装物13に塗装
される塗料の膜厚を目標膜厚に近い値とすることができ
る。
尚、塗料の性状の変動や周囲の環境条件の変動はゆる
やかに生じるので、上記において、ゲインαは小さく
(<1)とることが有効である。
以上のように、上記実施例によれば、フローコータ10
において、膜厚と粘度の測定データに基づいて、前面コ
ンベヤ14Aの後面コンベヤ14Bの搬送速度を調整すること
のみにより、被塗装物13に塗装される塗料の膜厚を目標
膜厚に設定できる。従って、簡素な設備により、煩雑な
作業を伴うことなく、被塗装物13に塗装される塗料の膜
厚を高精度に制御することができる。特に、粘度の日内
変動、又は季節変動に迅速に対応してコンベヤ14A、14B
の搬送速度を調整でき、膜厚のばらつきを大幅に低減で
きる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、フローコータにおい
て、簡素に設備により、煩雑な作業を伴うことなく、被
塗装物に塗装される塗料の膜厚を高精度に制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるフローコータの一例を示す
制御系統図、第2図は膜厚と粘度と塗装速度との関係を
示す線図、第3図は膜厚とノズル隙間と塗装速度との関
係を示す線図、第4図はフローコータを示す模式図であ
る。 10……フローコータ、 11……塗料供給ヘッダ、 11A……ノズル、 12……塗料カーテン、 13……被塗装物、 14A……前面コンベヤ、 14B……後面コンベヤ、 21……膜厚計、 22……粘度計、 23……演算装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料供給ヘッダのノズル隙間より塗料カー
    テンを流下せしめ、塗料カーテンが垂下する塗装領域の
    前後に、被塗装物搬送用の前面コンベヤと後面コンベヤ
    とを離隔配置して構成されるフローコータの塗装膜厚制
    御方法において、塗装領域の出側に設けた膜厚計により
    被塗装物に塗装された塗料の膜厚を測定するとともに、
    塗料カーテンのための塗料の供給系に設けた粘度計によ
    り塗料の粘度を測定し、膜厚と粘度の測定データに基づ
    いて、被塗装物に塗装される塗料の膜厚が目標膜厚とな
    るように、前面コンベヤと後面コンベヤの搬送速度を調
    整することを特徴とするフローコータの塗装膜厚制御方
    法。
JP2168311A 1990-06-28 1990-06-28 フローコータの塗装膜厚制御方法 Expired - Lifetime JP2724631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2168311A JP2724631B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 フローコータの塗装膜厚制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2168311A JP2724631B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 フローコータの塗装膜厚制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0461963A JPH0461963A (ja) 1992-02-27
JP2724631B2 true JP2724631B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=15865677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2168311A Expired - Lifetime JP2724631B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 フローコータの塗装膜厚制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724631B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4630481B2 (ja) * 2001-03-26 2011-02-09 株式会社リコー 画像読取装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2861151D1 (en) * 1977-06-23 1981-12-24 Ici Plc Process and apparatus for coating a web
JPS6380876A (ja) * 1986-09-25 1988-04-11 Nippon Steel Corp カ−テンフロ−塗装における塗装膜厚調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0461963A (ja) 1992-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4135477A (en) Curtain coating apparatus
US4041895A (en) Coating thickness and distribution control
TWI450767B (zh) 塗布裝置及塗布膜的製造方法
SE509562C2 (sv) Förfarande för reglering av tvärsprofilen av beläggningsmaterialmängden på papper i en beläggningsstation
EP1062544B1 (en) Web coating method with continuous coating over splices
JP2724631B2 (ja) フローコータの塗装膜厚制御方法
US3645773A (en) Process for coating substrates in strip-form with photographic emulsion
US4238533A (en) Coating process and apparatus
US11939179B2 (en) Base material conveying device, printing apparatus, coating apparatus and base material roll diameter obtaining method
US6185967B1 (en) Strip threading speed controlling apparatus for tandem rolling mill
JP2001070858A (ja) 塗料の塗工装置および塗工方法
JP2008253867A (ja) 塗布装置
US20190390315A1 (en) Plating coating amount control mechanism and plating coating amount control method
CN105457836A (zh) 涂敷装置以及涂敷方法
JP4612284B2 (ja) 塗布装置
JP2001286817A (ja) 塗膜の乾燥方法
JPS5892481A (ja) 液体塗布装置
CN213102985U (zh) 一种用于预浸料复合的离型纸涂胶机
JP4568956B2 (ja) 金属板ダイコーティング装置
KR100566408B1 (ko) 반도체 제조 공정에서의 도포막 두께 제어 장치 및 그의제어 방법
RU2551518C1 (ru) Способ нанесения покрытия на внутреннюю поверхность изделий цилиндрической формы
JPH11138083A (ja) ダイ塗布方法及び装置
JPH05116823A (ja) シート状材料の張力制御装置
JP2000005685A (ja) ダイコータ
JP3018903B2 (ja) ブライドルロールの運転制御方法及びその装置