JP2723775B2 - 工作機械の自動工具交換装置 - Google Patents
工作機械の自動工具交換装置Info
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- JP2723775B2 JP2723775B2 JP5093007A JP9300793A JP2723775B2 JP 2723775 B2 JP2723775 B2 JP 2723775B2 JP 5093007 A JP5093007 A JP 5093007A JP 9300793 A JP9300793 A JP 9300793A JP 2723775 B2 JP2723775 B2 JP 2723775B2
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Description
と工具マガジンとの間で所定の工具を自動的に交換する
ための工作機械の自動工具交換装置に関する。
単一のスピンドルによりワークに対して加工を行ってい
るため、複数の加工が必要なワークを用いる際に前記ス
ピンドルに装着されている工具を所望の工具と交換する
必要がある。
ンに収容しておき、この工具マガジンから所望の工具を
取り出して工作機械のスピンドルに取着されている工具
と交換する工具交換装置が使用されている。例えば、特
開平1−205945号公報に開示されているように、
チャッキングユニットに設けられた左右一対のフィンガ
ーで工作機械のスピンドルに保持されている工具と工具
マガジンに保持されている工具とが把持された後、この
左右一対のフィンガーが前進しかつ180°回転され、
さらに後退して前記スピンドルと工具マガジンとの間で
工具を自動的に交換する装置が知られている。
技術では、各一対のフィンガーがスプリングを介して常
時閉じる方向に付勢されている。このため、工具を把持
する際には、一対のフィンガーを前記工具に所定の押圧
力で当接させて前記一対のフィンガーをスプリングに抗
して開動させる必要がある。従って、スピンドルおよび
工具マガジンに保持されている工具を着脱する際、この
スピンドルおよび工具マガジンに相当に大きな衝撃が付
与されるという問題が指摘されている。
ものであり、スピンドルと工具マガジンとの間で工具を
自動的に交換するとともに、この工具交換時に前記スプ
リングや工具マガジンに衝撃を与えることを確実に阻止
することが可能な工作機械の自動工具交換装置を提供す
ることを目的とする。
めに、本発明は、工作機械を構成するスピンドルと複数
の工具を収容する工具マガジンとの間で工具を自動的に
交換するための工作機械の自動工具交換装置であって、
回転駆動源の作用下に回転自在なピニオンと、前記ピニ
オンに噛合して互いに異なる方向に進退自在な第1およ
び第2ラック部材と、前記第1および第2ラック部材に
それぞれ二組ずつ設けられ、弾性体を介して常時閉じる
方向に付勢される工具用把持部と、前記二組の工具用把
持部を開閉させるカム手段と、を備え、前記カム手段
は、前記二組の工具用把持部に設けられる二組のカムフ
ォロアーと、前記二組のカムフォロアーに一体的に係合
し、工具把持位置で前記二組の工具用把持部を閉じる方
向に一体的に作動させるとともに、前記工具把持位置か
ら離間する位置で該二組の工具用把持部を開く方向に一
体的に付勢するカム部材と、を備えることを特徴とす
る。
置では、回転駆動源の作用下にピニオンを介して第1お
よび第2ラック部材が互いに外方向に移動する際、カム
手段を構成するカムフォロアーとカム部材とを介して工
具用把持部が開く方向に付勢されている。そして、工具
用把持部が工具交換位置に至ると、カム手段の作用下に
前記工具用把持部が閉じる方向に作動され、工作機械お
よび工具マガジンに保持されている工具が、該工具用把
持部によって円滑に把持される。従って、工具用把持部
により工具を把持する際やこの工具用把持部から工具を
離脱させる際、前記工具に衝撃を与えることがなく、ス
ピンドルおよび工具マガジンが前記衝撃により影響され
ることを確実に防止することができる。
れ二組の工具用把持部が設けられており、この第1およ
び第2ラック部材が互いに異なる方向に移動すると、前
記二組の工具用把持部に設けられたそれぞれのカムフォ
ロアーが単一のカム部材に係合して一体的に開閉動作が
行われる。このため、スピンドルと工具マガジンとの間
で二本の工具を同時に交換することが可能になるととも
に、カム手段の構成が簡素化する。
れを組み込む工作機械との関連で実施例を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下詳細に説明する。
は、本実施例に係る自動工具交換装置を組み込む工作機
械を示す。この工作機械10は、基台12上に矢印X方
向に進退自在に配設される移動テーブル14と、この移
動テーブル14上に支持されて矢印Z方向に進退自在な
本体16と、この本体16の前面に設けられ第1サーボ
モータ18を介して昇降可能な第1昇降テーブル20
と、この第1昇降テーブル20の前面に設けられ第2サ
ーボモータ22を介して昇降可能な第2昇降テーブル2
4と、前記第1および第2昇降テーブル20、24に固
設されて上下方向に配列される第1および第2スピンド
ルユニット26、28とを備える。
0cと第1駆動モータ32とが固設され、この第1駆動
モータ32に連結されて矢印X方向に延びるボールねじ
34が移動テーブル14に設けられたナット部材36に
係合する(図3参照)。この移動テーブル14には、ガ
イドレール38、38と第2駆動モータ40とが固着さ
れ、この第2駆動モータ40に連結されて矢印Z方向に
延びるボールねじ42が本体16に係合する(図2参
照)。
かって延びるボールねじ44が、第1昇降テーブル20
に係合するとともに、第2サーボモータ22から鉛直下
方向に向かって延びるボールねじ46が、第2昇降テー
ブル24に係合する。第1および第2スピンドルユニッ
ト26、28は、スピンドル48、50を備え、このス
ピンドル48、50は、同一のモータまたはそれぞれ異
なるモータに連結されている。
容する工具マガジン52が設けられる。工具マガジン5
2は、多角形状(六角形状)を有しており、取付部材5
4を介して移動テーブル14の側部に支持されるととも
に、この取付部材54に固着されるモータ56を介して
回転自在である。この工具マガジン52の外側部には、
二本ずつ複数組の工具Tが工具ポット58を介して取り
外し自在に保持されている。
ドル48、50との間で工具Tを二本ずつ自動的に交換
するための本実施例に係る自動工具交換装置60が設け
られる。図3および図4に示すように、自動工具交換装
置60は、本体16の側部に設けられる駆動ユニット6
2と、この駆動ユニット62に第1および第2スピンド
ルユニット26、28の軸線方向(矢印Z方向)に進退
自在に支持されるギヤケース64と、このギヤケース6
4に旋回可能に支持されるケーシング部材66と、この
ケーシング部材66に対し半径方向(矢印X方向)両側
に移動自在に装着され、第1および第2スピンドルユニ
ット26、28と工具マガジン52とに保持されている
それぞれ二以上の工具Tを同時に把持可能な工具把持手
段68とを備える。
おり、このモータ70が、ギヤケース64およびケーシ
ング部材66を進退させるとともに、前記ケーシング部
材66を回転させ、さらに工具把持手段68を構成する
上下二つの工具用把持部72a、72bと74a、74
bとを矢印X方向に延在させる機能を有している。
に回転軸76の一端側が挿入されており、この回転軸7
6の他端側は、図示しないギヤトレイン等を介してモー
タ70に連結されている。回転軸76の一端部に比較的
大径なピニオン78が軸着され、このピニオン78に
は、前記ピニオン78を挟むようにして互いに異なる方
向に進退自在な第1および第2ラック部材80、82が
噛合する。第1ラック部材80には、取付部材84を介
して把持部72a、72bが装着されるとともに、第2
ラック部材82には、取付部材86を介して把持部74
a、74bが装着される。
8bを備え、この爪部材88a、88bが支点90a、
90bを介して取付部材84に揺動自在に支持される。
爪部材88a、88bの先端部にローラ92a、92b
が設けられる一方、この爪部材88a、88bの後端側
には、前記爪部材88a、88bの先端部を常時閉じる
方向に付勢するスプリング(弾性体)94が配設され
る。この爪部材88bの後端部には、カム手段96を構
成するカムローラ(カムフォロアー)98が装着され
る。
述した把持部72aと同様に構成されており、同一の構
成要素には同一の参照数字を付してその詳細な説明は省
略する。
72bとの間、および把持部74aと74bとの間にカ
ム手段96を構成しそれぞれ二つのカムローラ98に同
時に係合するカム部材100、102が固着される。こ
のカム部材100、102は、工具把持位置H1、H2
(図1参照)で把持部72a、72bおよび把持部74
a、74bを閉じる方向に作動させるとともに、前記工
具把持位置H1、H2から離間する位置で該把持部72
a、72bおよび把持部74a、74bを開く方向に付
勢するように、その外形形状が設定されている。
装置60の動作について工作機械10との関連で説明す
る。
照)が所定の加工姿勢で位置決め保持される一方、本体
16に装着されている第1および第2スピンドルユニッ
ト26、28には、このワークWの加工作業に対応して
所定の工具T、Tが予め装着されている。そこで、この
第1および第2スピンドルユニット26、28に装着さ
れた工具T、Tは、一体的に回転されるとともに、第1
サーボモータ18および第2サーボモータ22の作用下
にワークWの加工部位に対応して夫々の高さ位置が調整
される。
ト26、28は、第1駆動モータ32が駆動されること
によりワークWに対して矢印X方向に位置決めされ、さ
らに第2駆動モータ40が駆動されることにより前記ワ
ークWの各加工部位に向かって(矢印Z方向前方)移動
される。
により、第1および第2スピンドルユニット26、28
に装着されて回転している工具T、Tが、ワークWの所
定の加工部位に対し加工作業を自動的に遂行する。この
加工作業が終了した後、第2駆動モータ40が前記とは
逆方向に駆動され、本体16がワークWから離間する方
向に移動して工具T、TをワークWから離脱させる。そ
して、加工終了後のワークWがワーク取付台から取り外
され、このワーク取付台には新たな加工前のワークWが
取着され、前述した加工作業を行うことによりこのワー
クWに対する加工作業が遂行される。
工作業を行う場合、本実施例に係る自動工具交換装置6
0を介して工具マガジン52とスピンドル48、50と
の間で工具Tが二本ずつ自動的に交換される。すなわ
ち、工具マガジン52がモータ56の作用下に所定の角
度だけ回転され、その外側部に保持されている所望の工
具T、Tが水平方向に向かって配置される位置で停止さ
れる。一方、第1および第2サーボモータ18、22が
駆動され、第1および第2昇降テーブル20、24が上
下方向に変位されて第1および第2スピンドルユニット
26、28に装着されている工具T、Tが自動工具交換
装置60を構成するケーシング部材66の工具把持手段
68の高さに対応して位置決めされる。
タ70が駆動され、回転軸76が矢印A方向(図1参
照)に回転される。このため、回転軸76に固定された
ピニオン78が、同様に矢印A方向に回転し、このピニ
オン78に噛合する第1ラック部材80が矢印B方向に
移動するとともに、第2ラック部材82が矢印B方向と
は逆方向(矢印C方向)に移動する。
ラ98、98がカム部材100に一体的に係合して爪部
材88bが爪部材88aから離間してこの把持部72
a、72bが強制的に開放されており、一方、把持部7
4a、74bのカムローラ98、98がカム部材102
に係合してこの把持部74a、74bが強制的に開放さ
れている(図5参照)。そして、把持部72a、72b
および把持部74a、74bが工具把持位置H1、H2
に至ると、それぞれのカムローラ98がカム部材10
0、102の形状に沿って移動し、各爪部材88bがス
プリング94の弾発力を介して各爪部材88a側に揺動
する。これにより、把持部72a、72bが工具マガジ
ン52に保持されている工具T、Tを把持するととも
に、把持部74a、74bがスピンドル48、50に保
持されている工具T、Tを把持する。
ース64およびケーシング部材66が前方に移動した
後、このケーシング部材66が180°旋回する。次い
で、ギヤケース64およびケーシング部材66が後退す
ることにより、把持部72a、72bに把持された工具
T、Tがスピンドル48、50に装着され、把持部74
a、74bに把持された工具T、Tが工具マガジン52
の工具ポット58に保持される。
が矢印A方向とは逆方向に回転されると、第1および第
2ラック部材80、82が前記とは逆方向(互いに近接
する方向)に移動する。このため、把持部72a、72
b、74aおよび74bは、カム手段96の作用下に開
放されて工具Tの把持作用が解除され、それぞれ内方に
移動してスピンドル48、50および工具マガジン52
から離間する。これにより、二本の工具T、Tが同時か
つ自動的に交換され、工具交換作業が終了する。
工具把持位置H1に向かって矢印B方向に移動する際、
カム手段96を構成するカム部材100とカムローラ9
8とが係合してこのカムローラ98を支持する爪部材8
8bが、スプリング94に抗して爪部材88aから強制
的に離間されている。そして、把持部72aが工具把持
位置H1に至ると、爪部材88bが爪部材88a側に揺
動して工具Tを円滑に把持する。一方、把持部72aを
工具Tから離脱させる際には、爪部材88bに設けられ
たカムローラ98とカム部材100との作用下にこの爪
部材88bが開放方向に揺動されて前記工具Tの把持が
強制的に解除され、前記把持部72aが該工具Tから離
間する。
よび74bによる工具Tの着脱作業に伴ってこの工具T
に衝撃が発生することがなく、前記工具Tを保持してい
るスピンドル48、50および工具マガジン52の工具
ポット58は、該衝撃による影響を確実に回避すること
ができるという効果が得られる。
れに設けられたカムローラ98、98と、この二つのカ
ムローラ98、98に一体的に係合する単一のカム部材
100とを介して強制的に開閉されている。このため、
カム手段96の構成が簡素化され、自動工具交換装置6
0全体の構造が複雑化することがない。
置によれば、以下の効果が得られる。
よびこの工具用把持部から工具を離脱させる際、カム手
段を構成するカムフォロアーとカム部材との作用下に前
記工具用把持部が強制的に開放される。このため、工具
の着脱作業時に前記工具に衝撃を与えることがなく、ス
ピンドルおよび工具マガジンが前記衝撃により影響され
ることを確実に防止することができる。
れ二組の工具用把持部が設けられており、この二組の工
具用把持部が、それぞれに設けられたカムフォロアーと
単一のカム部材とを介して一体的に開閉される。従っ
て、スピンドルと工具マガジンとの間で二本の工具を同
時に交換することが可能になるとともに、カム手段の構
成が簡素化する。
図である。
面説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】工作機械を構成するスピンドルと複数の工
具を収容する工具マガジンとの間で工具を自動的に交換
するための工作機械の自動工具交換装置であって、 回転駆動源の作用下に回転自在なピニオンと、 前記ピニオンに噛合して互いに異なる方向に進退自在な
第1および第2ラック部材と、 前記第1および第2ラック部材にそれぞれ二組ずつ設け
られ、弾性体を介して常時閉じる方向に付勢される工具
用把持部と、 前記二組の工具用把持部を開閉させるカム手段と、 を備え、 前記カム手段は、前記二組の工具用把持部に設けられる
二組のカムフォロアーと、 前記二組のカムフォロアーに一体的に係合し、工具把持
位置で前記二組の工具用把持部を閉じる方向に一体的に
作動させるとともに、前記工具把持位置から離間する位
置で該二組の工具用把持部を開く方向に一体的に付勢す
るカム部材と、 を備えることを特徴とする工作機械の自動工具交換装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5093007A JP2723775B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 工作機械の自動工具交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5093007A JP2723775B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 工作機械の自動工具交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304837A JPH06304837A (ja) | 1994-11-01 |
JP2723775B2 true JP2723775B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=14070342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5093007A Expired - Fee Related JP2723775B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 工作機械の自動工具交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723775B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6215479U (ja) * | 1985-07-10 | 1987-01-29 | ||
JPH0657375B2 (ja) * | 1988-02-09 | 1994-08-03 | 本田技研工業株式会社 | 工具交換装置の作動機構 |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP5093007A patent/JP2723775B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06304837A (ja) | 1994-11-01 |
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