JP2722609B2 - コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法 - Google Patents

コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンクリート打設時にコンクリートから生
じる水分を除去排除することができ、このため水泡跡を
コンクリート打設表面に残すことがなく、更にコンクリ
ートの養生時にはコンクリートを良好に保温湿潤するこ
とができるコンクリート打設用型枠及び該型枠を使用し
たコンクリート壁の形成方法に関する。
従来の技術 従来より、コンクリート打設に当っては、木製合板
(ベニヤ板)や鉄板でできた型枠が利用されているが、
これらの型枠を用いてコンクリートを打設し、固化させ
ると、型枠と接したコンクリート面には、コンクリート
に混和されている水分により発生した水泡の跡が残り、
細かい凹凸(いわゆるジャンカ)を生じ、コンクリート
の表面強度の低下等の原因となっていた。
このため、最近ではコンクリート打設表面に存在する
水分を積極的に外部に排出することを目的として、例え
ば、特開昭63−11766号公報にあるように型枠の表面に
通水層を設けたもの、或いは型枠に水分排出用の貫通孔
を多数形成し、余分な水分や気泡を排出するようにした
ものなどが提案されている。
発明が解決しようとする課題 これらの型枠を用いてコンクリートを打設する場合、
打設時にコンクリートから生じる余剰の水分を除去排除
することが可能であるが、コンクリートを打設固化さ
せ、型枠を取り除いた後、打設したコンクリートを養生
するために養生シート等でコンクリート打設面を覆って
コンクリートを保温湿潤する必要がある。更に、養生時
にはコンクリート打設表面へ常時散水してコンクリート
の急激な乾燥収縮を防止することが行なわれている。こ
のため斜面のコンクリート打設における養生には多大の
労力を要するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、コンクリー
ト打設時にコンクリートから生じる水分を除去排除する
ことができ、このため水泡跡をコンクリート表面に残す
ことなく、更にコンクリートの養生時にはコンクリート
を保温湿潤することができるコンクリート打設用型枠及
び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、型枠主体のコン
クリート打設側の面を水で湿らせて、この面に吸水性を
有する表面シートを再湿活性型の水可溶性接着剤層を介
して貼着したことを特徴とするコンクリート打設用型枠
及び該型枠を使用してコンクリートを打設した後、表面
シートと型枠主体とを分離して型枠主体を除去すると共
に、上記表面シートをコンクリート打設表面に残存さ
せ、該表面シート上に断熱材を吹き付けてコンクリート
を保温湿潤養生させることを特徴とするコンクリート壁
の形成方法を提供する。
ここで、上記型枠主体としては、コンクリートの打設
圧に耐性を有するもの、具体的には鉄板、木板、合成樹
脂板などが用いられる。また、上記表面シートとして
は、コンクリート打設面の水分を吸収、除去し得るもの
であればよく、特に制限されるものではないが、織布,
不織布,編布等の透水性を有する材シートを合成樹脂
ネット,合成樹脂コルゲートシート等の導水性を有する
緩衝シート上に積層した2層構造のものが好適に使用さ
れ、この場合緩衝シート側を型枠主体に貼着し、材シ
ートに接してコンクリートを打設し、コンクリート打設
面から生じる水分を材シートを通して吸収し、更に吸
収した水分が緩衝シート内を流れて外部に排除されるも
のである。
また、型枠主体として、コンクリート打設側の面に上
記緩衝シートを固着したものを用いることもでき、この
場合表面シートとしては上記材シートからなる単層構
造のものを使用することができる。
本発明のコンクリート打設用型枠は、上述したように
上記型枠主体のコンクリート打設側の面に上記表面シー
トを水可溶性接着剤で貼着したものであるが、この場合
上記水可溶性接着剤としては再湿活性型のものであれば
よく、具体的にはポリビニルアルコールを主剤とする接
着剤などが挙げられるが、これに限定されるものではな
い。また、表面シートの型枠主体への装着はコンクリー
トの打設現場において行ない、表面シートを型枠主体に
接着した後、直ちにコンクリートを打設することが好ま
しく、これにより表面シートにしわ等が生じるのを防止
することができる。ここで、本発明の型枠は、型枠主体
のコンクリート打設側の面を水で湿らせて、この面に再
湿活性型の水溶性接着剤層を介して上記表面シートを貼
着したものであり、この場合、上記表面シートに上記水
溶性接着剤層を成層し、型枠主体のコンクリート打設側
の面を水で湿しながら、水で上記表面シートを緊張した
状態に貼着することが望ましい。
更に、上記コンクリート壁の形成方法において、コン
クリート打設面に残存させた表面シート上に断熱材を吹
き付けてコンクリートの保温湿潤養生を行なうので、激
しい外気温変動のある地域等であってもコンクリートを
良好に保温湿潤養生させることができる。
作用 本発明の型枠は、その表面シートに接してコンクリー
トを打設するものであるが、この場合、コンクリートか
ら生じる水分が表面シートにより吸水,除去されるので
コンクリート打設表面における水泡跡,細かい凹凸の生
成が確実に防止され、このためコンクリート表面を綺麗
に打設することができる。更に、表面シートとして上記
の材シートと緩衝シートとからなる2層構造のシート
を使用した場合には、コンクリートからの水分が材シ
ートを通過して緩衝シート内に流入し、この緩衝シート
内を流れて外部に排除されるので表面シートの持つ吸水
能が常に良好な状態に維持され、コンクリート打設面に
おける水分の吸収,除去作用がより効果的に行なわれ、
従って水泡跡,細かな凹凸の生成がより確実に防止され
る。
また、本発明による型枠は、再湿活性型の水可溶性接
着剤を使用した表面シートを用いている。このため、コ
ンクリート打設前の型枠設置の際に、予め型枠主体に与
える水分により、水可溶性接着剤は軟化して、表面シー
トを型枠主体に確実に貼着することができ、しわの発生
も少ないものである。さらに、コンクリート打設時に
は、型枠主体と表面シートとが、確実に密着しているの
で、打設されたコンクリート表面にしわによる凹凸を発
生させることがない。即ち、表面シートを水可溶性接着
剤で型枠に水を用いながら貼着するので表面シートにし
わ等が生じづらく、かつ打設によるしわ等も起こりづら
い。
また、この型枠を使用してコンクリートを打設した
後、表面シートと型枠主体とを分離して型枠主体を除去
すると共に、上記表面シートをコンクリート打設表面に
残存させるが、この場合、コンクリートからの水分によ
り表面シートと型枠主体とを接着している再湿活性型の
水可溶性接着剤が軟化して両者を容易に分離することが
できるものである。更に、本発明の場合、このようにコ
ンクリート打設表面に残存させた表面シート上に断熱材
を吹付けることにより、より一層良好なる保温湿潤養生
を行なうことができると共に、コンクリートの急激な乾
燥収縮を防止することができ、特に激しい外気温変動の
ある地域等で好適である。従って、コンクリート打設後
に養生シートを張設するといった保温処理をコンクリー
ト打設面に施す必要がなく、更にコンクリート表面への
常時散水を行ない、コンクリートの急激な乾燥収縮を防
止する処理を施す必要もなく、コンクリート壁の形成作
業を簡略化することができる。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
実施例 第1図は、本発明の一実施例に係るコンクリート打設
用型枠1を示すもので、この型枠1は木製合板,金属合
板,合成樹脂板等の不通水性の型枠主体2のコンクリー
ト打設側の面を水で湿らしながら、導水性を有する緩衝
シート4上に透水性を有する材シート5が積層されて
なる表面シート3を再湿活性型の水可溶性接着剤を介し
て貼着した構成とされている。
上記型枠1を用いてコンクリートを打設し、コンクリ
ート壁を形成する場合は、第2図に示したように、まず
表面シート3に接してコンクリート6を打設する(A
図)。これにより、コンクリート6から生じる水分が表
面シート1の材シート5、更にこれを通過して緩衝シ
ート4内を流れることにより排出される。従って、この
型枠1によれば、コンクリート6から生じる水分を効率
よく確実に外部に排出除去することができ、このためコ
ンクリート打設表面に水分泡に起因する水泡跡、細かな
凹凸などが生じるようなことがなく、平滑なコンクリー
ト打設面か形成される。
コクリート6が固化した後、型枠主体2と表面シート
3とを分離して型枠主体2をコンクリート打設面から除
去すると共に、表面シート3をコンクリート打設表面に
残存させる(B図)。この場合、表面シート3と型枠主
体2とを接着している水可溶性接着剤がコンクリートか
らの水分により軟化しているため、型枠主体2と表面シ
ート3とを容易に分離することができる。このコンクリ
ート打設面に残存させた表面シート3によりコンクリー
ト6を保温して、コンクリートの保温湿潤養生を行なう
に当たり、コンクリート打設表面に残存された表面シー
ト3上に更に断熱材7を吹付けることによって(C
図)、上記表面シート3による保温湿潤効果をより一層
高いものとすることができる。養生終了後は、コンクリ
ート打設表面の表面シート3を取り除き、コンクリート
壁の形成を完了する(D図)。
このように、上記型枠1によればコンクリートを打設
固化させた後、表面シート3と型枠主体2とを分離する
ことにより型枠主体2を取り除くと共に、表面シート3
をコンクリート打設表面に残存させてコンクリートを保
温湿潤養生するに当たり、更にこの表面シート上に断熱
材を吹付けることによって、より良好にコンクリートを
保温湿潤養生することができ、従って別に養生シート等
をコンクリート打設面に配設するなどの保温処理及び散
水を施す必要がなく、コンクリート壁の形成作業を簡略
化することができる。
発明の効果 以上説明したように、本発明のコンクリート打設用型
枠および該型枠を用いたコンクリート壁の形成方法によ
れば、コンクリートの打設時にコンクリートから生じる
水分を吸収,排除することができ、従って、コンクリー
ト打設表面における水泡跡,細かな凹凸の生成を確実に
防止することができ、このためコンクリート表面をきれ
いに打設することができる。また、この型枠を用いてコ
ンクリートを打設固化させた後、型枠本体と表面シート
とを分離して型枠主体を取り除くと共に、表面シートを
コンクリート打設面に残存させることにより、該表面シ
ートでコンクリートを保温湿潤養生することができ、こ
の場合コンクリートからの水分により表面シートと型枠
主体とを接着している水可溶性接着剤が軟化して両者を
容易に分離することができ、従って型枠主体を取り除く
と共に、表面シートをコンクリート打設表面に残存させ
る作業を簡単かつ確実に行なうことができる。更にコン
クリート打設表面に残存された材シート上に断熱材を
吹付けることにより、一層良好なる保温湿潤養生を行な
うことができる。この場合断熱材とコンクリート打設面
との間に表面シートが介在するため、断熱材を直接コン
クリート打設面に吹付けた場合のように断熱材がコンク
リート打設面に固着して剥離不可能となるようなことが
なく、容易に表面シートと共にコンクリート打設面から
剥離することができる。上述のように本発明のコンクリ
ート打設用型枠及びコンクリート壁の形成方法によれ
ば、コンクリートの養生にあたって、別に養生シートを
張設したり、散水を行なったりするような処理を施す必
要がなく、コンクリート壁等の形成作業を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンクリート打設用型枠の一実施例を
示す断面図、第2図(A)〜(D)は、本発明の型枠を
用いてコンクリート壁を形成する方法を順次説明するた
めの型枠及びコンクリート壁を示す断面図である。 1……コンクリート打設用型枠、2……型枠主体、3…
…表面シート、6……コンクリート壁、7……断熱材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 晃 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 江頭 正基 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 野々目 洋 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−154643(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠主体のコンクリート打設側の面を水で
    湿らせて、この面に吸水性を有する表面シートを再湿活
    性型の水可溶性接着剤層を介して貼着したことを特徴と
    するコンクリート打設用型枠。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコンクリート打設用型枠を
    使用してコンクリートを打設した後、表面シートと型枠
    主体とを分離して型枠主体を除去すると共に、上記表面
    シートをコンクリート打設表面に残存させ、該表面シー
    ト上に断熱材を吹き付けてコンクリートを保温湿潤養生
    させることを特徴とするコンクリート壁の形成方法。
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