JP2669030B2 - コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法 - Google Patents

コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法

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正基 江頭
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンクリート打設時にコンクリートから生
じる水分を除去排除することができ、このため水泡跡を
コンクリート打設表面に残すことがなく、更にコンクリ
ートの養生時にはコンクリートを良好に保温湿潤するこ
とができるコンクリート打設用型枠及び該型枠を使用し
たコンクリート壁の形成方法に関する。
従来の技術 従来より、コンクリート打設に当っては、木製合板
(ベニヤ板)や鉄板でできた型枠が使用されているが、
これらの型枠を用いてコンクリートを打設し、固化させ
ると、型枠と接したコンクリート面には、コンクリート
に混和されている水分により発生した水泡の跡が残り、
細かい凹凸(いわゆるジャンカ)を生じ、コンクリート
の表面強度の低下等の原因となっている。
このため、最近ではコンクリート打設表面に存在する
水分を積極的に外部に排出することを目的として、例え
ば、特開昭63−11766号公報にあるように型枠の表面に
通水層を設けたもの、或いは型枠に水分排出用の貫通孔
を多数形成し、余分な水分や気泡を排出するようにした
ものなどが提案されている。
発明が解決しようとする課題 これらの型枠を用いてコンクリートを打設する場合、
打設時にコンクリートから生じる余剰の水分を除去排除
することが可能であるが、コンクリートを打設固化さ
せ、型枠を取り除いた後、打設したコンクリートを養生
するために養生シート等でコンクリート打設面を覆って
コンクリートを保温湿潤する必要がある。更に、養生時
にはコンクリート打設表面へ常時散水してコンクリート
の急激な乾燥収縮を防止することが行なわれている。こ
のため斜面のコンクリート打設における養生には多大の
労力を要するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、コンクリー
ト打設時にコンクリートから生じる水分を除去排除する
ことができ、このため水泡跡をコンクリート表面に残す
ことなく、更にコンクリートの養生時にはコンクリート
を保温湿潤することができるコンクリート打設用型枠及
び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、型枠主体のコン
クリート打設側の面に断熱板を取り外し可能に配設し、
更に該断熱板上に吸水性シートを積層したことを特徴と
するコンクリート打設用型枠、及び該型枠を使用してコ
ンクリートを打設した後、型枠主体と断熱板とを分離し
て型枠主体をコンクリート打設面から除去すると共に、
吸水性シートと断熱板との積層体を上記打設面に残存さ
せ、該積層体でコンクリートを保温湿潤養生させること
を特徴とするコンクリート壁の形成方法を提供する。
この場合、上記断熱板としては、ポリウレタン,ポリ
スチレン等の発泡樹脂板などが断熱保温性に優れること
から好適に使用されるが、これらに限定されるものでは
ない。また、断熱板の厚さは、断熱板の材質、コンクリ
ート打設現場の外気温等に応じて適宜設定されるが、上
記発泡樹脂板を使用する場合は、通常1〜10cm程度とさ
れる。また、吸水性シートとしては、織布,不織布,編
布,合成樹脂コルゲートシートなどの単に通水性を有す
るもの、又はレーション,ポリプロピレン,ポリエチレ
ンテレフタレート,ナイロン,ビニロン,綿,ウール,
アクリル又はこれら繊維の混紡などの繊維に吸水性酢酸
ビニル−アクリル共重合体系,デンプン−アクリル酸グ
ラフト共重合体系,デンプン−アクリロニトリルグラフ
ト共重合体系,ポリビニルアルコール−無水マレイン酸
共重合体系,イソブチレン−無水マレイン酸共重合体
系,ポリアクリル酸系重合体等の高分子ゲル(例えばス
ミカゲル(住友化学工業(株)製))の1種又は2種以
上を水溶性高分子製接着剤等で固定したもの又は吸水性
樹脂よりなる不織布(例えばランシール(鐘紡(株)
製))などの吸収した水分をシート内に保持し得るもの
など、種々のシートを使用し得る。ここで、織布,不織
布等の単に通水性を有するシートを用いる場合は、上記
断熱板の吸水性シートを積層する側の面に吸収した水分
を流して外部へ排出するための溝を形成することが好ま
しく、このような排水溝を設けることにより、型枠表面
の吸水性シートの吸水能が良好な状態で維持される。ま
た、上記通水性を有するシートを2層以上積層して一方
のシートを排水層とすることもできる。なお、断熱板に
上記排水溝を設ける場合は、幅1〜3mm,深さ0.5〜2mm程
度の条溝を例えば斜め交差状で5〜10本/10cm2の密度に
形成することが排水性の点から好ましい。
作 用 本発明の型枠は、その吸水性シート側にコンクリート
を打設するものであるが、コンクリートを打設した場
合、コンクリートから生じる水分が型枠の吸水性シート
により打設表面から吸収,除去されるのでコンクリート
打設表面における水泡跡,細かい凹凸の生成が防止さ
れ、このためコンクリート表面を綺麗に打設することが
できる。また、断熱版の吸水性シートを積層する側の面
に排水溝を設けたり、又は吸水性シートとして排水層を
有するものを使用した場合には、吸収した水分が上記排
水溝又は排水層を流れて外部に排除されるので吸水性シ
ートの吸収能が常に良好な状態に維持され、コンクリー
ト打設面における水分の吸収,除去作用がより効果的に
行なわれ、従って水泡跡,細かな凹凸の生成がより確実
に防止される。
また、この型枠を使用してコンクリートを打設した
後、型枠主体と断熱板とを分離して型枠主体をコンクリ
ート打設面から除去すると共に、吸水性シートと断熱板
との積層体を上記打設面に残存させ、該積層体でコンク
リートを保温湿潤養生させることができ、この場合断熱
板により良好な保温湿潤養生を行なうことができると共
に、コンクリートの急激な乾燥収縮を防止することがで
きる。従って、コンクリート打設後に養生シートを張設
するといった保温処理をコンクリート打設面に施す必要
がなく、更にコンクリート表面への常時散水を行ない、
コンクリートの急激な乾燥収縮を防止する処理を施す必
要もなく、コンクリート壁の形成作業を簡略化すること
ができる。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
実施例 第1図は、本発明の一実施例に係るコンクリート打設
用型枠1を示すもので、この型枠1は木製合板,金属
板,合成樹脂板等からなる型枠主体2のコンクリート打
設側の面にポリウレタン,ポリスチレン等の発泡樹脂板
などからなる断熱板3を取り外し可能に配設し、更にこ
の断熱板3上に織布や不織布等からなる吸水性シート4
を積層した構成とされている。ここで、上記断熱板3の
吸水性シート積層側の面には第2図に示したように、断
面U字状の排水溝5が斜め交差,直交状に多数形成され
ている。
上記型枠1を用いてコンクリートを打設し、コンクリ
ート壁を形成する場合は、第3図に示したように、まず
吸水性シート4に接してコンクリート6を打設する(A
図)。これにより、コンクリート9から生じる水分が吸
水性シート4により吸収され、更にこの吸水性シート4
を通過して断熱板3上に形成された排水溝5内を流れる
ことにより外部に排出される。従って、この型枠1によ
れば、コンクリート9から生じる水分を効率よく確実に
外部に排出除去することができ、このためコンクリート
打設表面に水分泡に起因する水泡跡、細かな凹凸などが
生じるようなことがなく、平滑なコンクリート打設面が
形成される。
コンクリート6が固化した後、型枠主体2と断熱板3
とを分離して型枠主体2をコンクリート6打設面から除
去すると共に、吸水性シート4と断熱板3とをコンクリ
ート打設表面に残存させる(B図)。この吸水性シート
4と断熱板3とによりコンクリート6が保温され、コン
クリートが良好に保温湿潤養生される(C図)。この場
合、コンクリート6は断熱板3により外気温の変動等に
影響されず、常に一定した保温状態を保つことができ
る。養生終了後は、コンクリート打設表面の吸水性シー
ト4及び断熱板3を取り除き、コンクリート壁の形成を
完了する(D図)。
このように、上記型枠1によればコンクリートを打設
固化させた後、型枠主体2と断熱板3とを分離して型枠
主体2を取り除くと共に、吸水性シート4と断熱板3と
をコンクリート打設表面に残存させ、該吸水性シートと
断熱板とでコンクリートを良好に保温湿潤養生すること
ができ、従って別に養生シート等をコンクリート打設面
に配設するなどの保温処理を施す必要がなく、コンクリ
ート壁の形成作業を簡略化することができる。
なお、本発明のコンクリート打設用型枠及びコンクリ
ート壁の形成方法は、上記実施例に限定されるものでは
なく、その構成及び構成要素の形状等は、本発明の要旨
の範囲内で適宜変更して差支えない。
発明の効果 以上説明したように、本発明のコンクリート打設用型
枠及び該型枠を用いたコンクリート壁の形成方法によれ
ば、コンクリートの打設時にコンクリートから生じる水
分を表面の吸水性シートにより吸収,除去することがで
き、従って、コンクリート打設表面における水泡跡,細
かな凹凸の生成を確実に防止することができ、このため
コンクリート表面を綺麗に打設することができる。ま
た、この型枠を用いてコンクリートを打設固化させた
後、断熱板と型枠主体とを分離して型枠主体をコンクリ
ート打設表面から取り除くと共に、吸水性シートと断熱
板とをコンクリート打設表面に残存させることにより、
この吸水性シートと断熱板とでコンクリートを良好に保
温湿潤養生することができる。従って、本発明のコンク
リート打設用型枠及びコンクリート壁の形成方法によれ
ば、コンクリートの養生にあたって、別に養生シートを
張設したり、散水を行なったりするような処理を施す必
要がなく、コンクリート壁等の形成作業を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンクリート打設用型枠の一実施例を
示す断面図、第2図は同型枠を構成する断熱板を示す平
面図、第3図(A)〜(D)は本発明の型枠を用いてコ
ンクリート壁を形成する方法を順次説明するための型枠
及びコンクリート壁を示す断面図である。 1……コンクリート打設用型枠、2……型枠主体、 3……断熱板、4……吸水性シート、 6……コンクリート壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 晃 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 江頭 正基 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 野々目 洋 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (56)参考文献 実公 平2−38902(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠主体のコンクリート打設側の面に断熱
    板を取り外し可能に配設し、更に該断熱板上に吸水性シ
    ートを積層したことを特徴とするコンクリート打設用型
    枠。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコンクリート打設用型枠を
    使用してコンクリートを打設した後、型枠主体と断熱板
    とを分離して型枠主体をコンクリート打設面から除去す
    ると共に、吸水性シートと断熱板との積層体を上記打設
    面に残存させ、該積層体でコンクリートを保温湿潤養生
    させることを特徴とするコンクリート壁の形成方法。
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