JP2722376B2 - 透明体中の異物除去装置 - Google Patents

透明体中の異物除去装置

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JP2722376B2
JP2722376B2 JP6263280A JP26328094A JP2722376B2 JP 2722376 B2 JP2722376 B2 JP 2722376B2 JP 6263280 A JP6263280 A JP 6263280A JP 26328094 A JP26328094 A JP 26328094A JP 2722376 B2 JP2722376 B2 JP 2722376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の透明体、例えば
回収されたカレット等のガラス片中から、石や陶磁器等
の異物を検出して分別する透明体中の異物分別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、このような装置として特開
平3−75545号公報に記載されているものを既に提
案している。この従来の装置では、透明体中に異物が混
在している対象物をベルトコンベアで搬送し、このベル
トコンベアから分散して放出落下させながら直線偏光レ
ーザ光線で横一直線に走査し、対象物からの反射光を偏
光フィルタを介してCCDカメラ(固体撮像素子カメ
ラ)のCCDで受光し、CCDカメラの画素出力(各C
CDの出力)をデジタル画像処理することにより、対象
物が透明体であるか不透明異物であるかを判別する。
【0003】すなわち、透明体の場合には、レーザ光線
の大部分が透過して僅かな一部分のみが反射するが、そ
の反射光は直線偏光のままであるため偏光フィルタによ
りカットされる。これに対し、不透明異物の場合には、
乱反射して円偏光となってほとんどが偏光フィルタを通
過してCCDへ入光する。従って、CCDの出力は透明
体の場合にはごく小さく、不透明異物の場合には大きく
なるため、その差によって透明体と不透明異物とを判別
できる。そこで、不透明異物の場合には、コンベアから
の落下途中でエアーを噴き付けて透明体と分別する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回収された
カレット等の場合には、石や陶磁器等の比重の重い不透
明異物以外に樹脂フィルムや紙ラベル等の比重の軽い異
物も含まれている。このような樹脂フィルムや紙ラベル
等は、エアー噴射を受けると方向性が定まらずに浮遊す
ることが多く、水分を多く含んでいると異物回収部の壁
面等に付着したままとなり、その位置がレーザ光線の走
査範囲でしかもCCDカメラの視野内であると、検出視
野内に常時異物が存在して検出の外乱となり、誤検出が
連続する。このような状態になると、異物排除動作が連
続して排除用のエアーが減少し、排除不能となることも
あった。
【0005】また、CCDカメラは視野内の光をレンズ
で集光してCCDへ導いているため、使用しているレン
ズ固有の焦点深度によって、CCDカメラから被写体で
ある対象物までの距離を一定範囲内に抑えなければなら
ない制約がある。ところが、本出願人が先に提案した上
述の装置では、図10にその概要を示すようにレーザ光
源(レーザ光走査装置)1に対しCCDカメラ2をその
上方に配置してCCDカメラ2の光軸3とレーザ光源1
のレーザ光投射光軸4とを上下にずらし、このCCDカ
メラ2の視野に対してレーザ光線5を下方から投光して
いたため、次のような問題点があった。
【0006】すなわち、同図に示すようにベルトコンベ
ア6から放出されて落下する対象物7は、ベルトコンベ
ア6の幅員方向(レーザ光線による走査方向)ばかりで
なくその搬送方向(CCDカメラ2の光軸方向)にも散
らばって落下する。いま、ある対象物は放物線軌跡Aに
沿い、また他の対象物は該放物線軌跡AよりもCCDカ
メラ2から見て遠い放物線軌跡Bに沿って落下し、放物
線軌跡A上にはCCDカメラ2の光軸3がレーザ光線5
と交わる点aがあるが、放物線軌跡B上には、CCDカ
メラ2の光軸3がレーザ光線5と交わる点がないものと
する。この場合、放物線軌跡Aに沿って落下する対象物
は、点aにおいてレーザ光線5を照射されてその反射光
がCCDカメラ2に入光するが、放物線軌跡Bに沿って
落下する対象物は、点bにおいてCCDカメラ2の光軸
3と交わってもレーザ光線5はこの点bから外れている
ため、この点bでレーザ光線5が対象物に当たらずCC
Dカメラ2に反射光の入光はない。従って、対象物が放
物線軌跡Bに沿って落下するときは、レーザ光走査によ
る対象物からの反射光がCCDカメラ2に受光されず、
異物検出ができない。なお、8は透明体回収部、9は異
物回収部である。
【0007】本発明の目的は、樹脂フィルムや紙ラベル
等が検出視野内に残って検出の外乱となる事態を、簡単
に防止できるようにすること、及び、対象物がコンベア
の搬送方向に散らばって落下しても、レーザ光走査によ
る対象物からの反射光を固体撮像素子カメラに受光させ
て異物検出を的確に行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、図1に示すように、コンベア14か
ら落下中の対象物に対しレーザ光走査装置10からのレ
ーザ光を斜め上方から走査するため、該レーザ光走査装
置10の投射光軸11を水平面から所定の角度αだけ傾
斜させるとともに、固体撮像素子カメラ12を、その受
光光軸13がレーザ光走査装置10の投射光軸11と同
一傾斜面に位置するように同じく所定の角度αだけ傾斜
させる。また、高速回転するローラ17を、不透明異物
が当たったとき異物回収部20内へ弾き飛ばすように、
コンベア14からの放出落下位置よりも下方で異物回収
部20の入口付近に、しかもレーザ光線の照射による走
査範囲であってローラ表面におけるレーザ光線の反射光
が固体撮像素子カメラ12へ入光しない反射角度となる
位置に配置したものである。ローラ表面は黒色とし、清
掃ブラシ18をローラ表面に摺接させて、ローラ17の
高速回転によりローラ表面を常時自動的に清掃するのが
よい。
【0009】
【作用】本発明による装置では、コンベア14から放出
された樹脂フィルムや紙ラベル等が、エアー噴射装置2
8からのエアー噴射を受けて異物回収部20へ寄せられ
ながら落下し、高速回転しているローラ17に当たると
その回転によりレーザ光線16の走査範囲外でしかも固
体撮像素子カメラ12の視野外へ弾き飛ばされる。ロー
ラ17にはレーザ光線16が常時照射されるが、その反
射光は固体撮像素子カメラ12へ入光しないため、ロー
ラ17が異物として判断されることはない。
【0010】レーザ光走査装置10のレーザ光投射光軸
11と固体撮像素子カメラ12の受光光軸13とは同一
傾斜面に位置しているため、受光光軸13は放物線軌跡
A上の点aにおいてレーザ光投射光軸11と交わり、ま
た放物線軌跡B上では点bにおいてレーザ光投射光軸1
1と交わる。従って、放物線軌跡Aに沿って落下する対
象物は、点aにおいてレーザ光線16を上方斜め前方か
ら照射されてその反射光が固体撮像素子カメラ12に入
光し、また放物線軌跡Bに沿って落下する対象物は、点
bにおいてレーザ光線16を照射されてその反射光が同
様に固体撮像素子カメラ12に入光する。
【0011】コンベア14から放出された対象物15の
うち透明体はそのまま透明体回収部19中に落下する
が、不透明異物は、エアー噴射装置28からエアー噴射
を受けて異物回収部20中に落下する。レーザ光走査装
置10のレーザ光線16はコンベア14を避けて上方斜
め前方からある角度で投光し、また固体撮像素子カメラ
12の受光光軸13もこれと同じ角度としてコンベア1
4をカメラの視野から外すようにしても、落下する対象
物15に当たらなかったレーザ光線16が他の反射物に
当たり、その反射光が固体撮像素子カメラ12に入光す
ると、誤検出の問題が生ずる。
【0012】ところが、落下する対象物15に当たらな
かったレーザ光線16はローラ17には当たるが、これ
を反射したレーザ光線は固体撮像素子カメラ12に入光
しないので、上記のような誤検出の問題が起こらない。
また、このローラ17はその後方からの背景光を遮光す
る機能も有する。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に従い詳細に説
明する。図2は、本発明による異物除去装置の全体の概
要構成を示す。この異物除去装置は、ホッパ21と、分
散フイーダ22と、振動機23と、白色のベルトコンベ
ア14と、このベルトコンベア14上を搬送される対象
物15の中から光を反射しない黒色異物(石等)を検出
するための黒色異物検出用拡散光源24,黒色異物検出
用CCDカメラ25及び黒色異物検出用画像処理装置
(コンピュータを含む)26と、対象物15の中から光
を反射する不透明異物(陶磁器等)を検出するための不
透明異物検出用レーザ光走査装置10,不透明異物検出
用CCDカメラ12及び不透明異物検出用画像処理装置
(コンピュータを含む)27と、異物を吹き飛ばすため
のエアー噴射装置28と、黒色異物検出用画像処理装置
26及び不透明異物検出用画像処理装置27のいずれか
一方でも異物検出したときエアー噴射装置28を作動さ
せる異物排除制御回路29と、透明体回収部19及び異
物回収部20を有する回収容器30と、ベルトコンベア
14から放出された樹脂フィルムや紙ラベル等を弾き飛
ばすためのローラ17とを備えている。
【0014】カレット等の透明体中に不透明異物や黒色
異物が混入している多数の対象物15は、ホッパ21内
に投入され、振動機23で振動される分散フィーダ22
上を分散されながら搬送されてベルトコンベア14上に
転載される。そして、このベルトコンベア14上におけ
る搬送途中において、拡散光源24からの拡散光を照射
されながらCCDカメラ25で上方から撮像され、黒色
異物はベルトコンベア15が白色であることから黒色異
物検出用画像処理26により検出される。
【0015】更に、対象物15は、ベルトコンベア14
によって搬送されて終端から分散して落下し、その落下
途中で、レーザ光走査装置10からのレーザ光線16で
横一直線に走査され、その反射光が偏光フィルタを備え
たCCDカメラ12のCCD型イメージセンサ31によ
り検出される。
【0016】レーザ光走査装置10とCCDカメラ12
とは、前者のレーザ光投射光軸11と後者の受光光軸1
3とが同一傾斜面上に位置するように設置され、これら
は、ベルトコンベア14から落下する対象物15をレー
ザ光走査装置10からのレーザ光線16により、水平面
から所定の傾斜角度α(例えば45度)をもって斜め上
方から走査し、その角度と指向角度を同じとしたCCD
カメラ12によって対象物15からの反射光を偏光フィ
ルタを通じて受光するようになっている。
【0017】そして、CCDカメラ12のイメージセン
サ31からの出力を画像処理装置27で解析することに
より、透明体であるか不透明異物であるかが判別され、
その判別結果に従ってエアー噴射装置28が制御され
る。ここで、透明体15a の場合にはそのまま回収容器
30の透明体回収部19中に落下していくのに対し、不
透明異物15b の場合には、エアー噴射装置28からエ
アーを噴射されることにより異物回収部15b 中に落下
する。黒色異物検出用画像処理26により検出された黒
色異物も同様にエアー噴射装置28からエアーを噴射さ
れることにより異物回収部15b 中に落下する。
【0018】樹脂フィルムや紙ラベル等を弾き飛ばすた
めのローラ17は、図3に示すように、ベルトコンベア
14からの放出落下位置よりも下方でレーザ光線16の
照射によるその走査範囲に配置され、その位置は異物回
収部20の入口近くでもある。このローラ17は、レー
ザ光線16の走査方向(この走査については後述する)
へ延びており、レーザ光線16は、このローラ17の表
面をその軸線と平行に走査するようになるが、ローラ1
7の位置は、そのローラ表面でのレーザ光線の反射光
が、CCDカメラ12へは入光しない反射角度となるよ
うになっている。ローラ17は樹脂製で、その表面はレ
ーザ光線16の反射を極力少なくするため黒色にしてあ
る。
【0019】ローラ17は、図4に示すようにベルトコ
ンベア14のフレーム14aに垂設された一対の軸受3
2間に水平に軸受けされ、モータ33の回転をタイミン
グベルト34を介して伝達されて図3の矢印方向へ高速
回転する。このローラ18の表面には、小さいカレット
等が付着するのを防止するため清掃手段として清掃ブラ
シ18が下側から圧接されており、高速回転中のローラ
18は常時清掃される。
【0020】ベルトコンベア14から放出された樹脂フ
ィルムや紙ラベル等が、エアー噴射装置28からのエア
ー噴射を受けながら落下し、高速回転しているローラ1
7に当たると、その回転によりレーザ光線16の走査範
囲外でしかもCCDカメラ12の視野外へ弾き飛ばさ
れ、異物回収部20内に入る。
【0021】エアー噴射装置28は、図5に示すように
横一列に並ぶ例えば20個のノズル38と、これらノズ
ル38に一対一の関係で対応させて同様に横一列に並ぶ
同数の電磁弁39と、これら電磁弁39に共通の1個の
レシーバタンク40とをベース41上に配置したもので
ある。そして、エアー噴射装置28全体は図2に示すよ
うに架台42上に斜めに設置され、ベルトコンベア14
から落下する不透明異物15b 及び黒色異物に向かって
斜め上方からエアーを噴射できるようになっている。
【0022】図6に、本例の異物分別装置の電気的な概
要構成を示す。レーザ光走査装置10は、レーザ光源5
0と回転偏向器51と同期検出器52とを備えている。
レーザ光源50からのレーザ光線は、図7において反射
鏡53を反射し、更に回転偏向器51の回転するポリゴ
ンミラー54で反射されて横一直線に走査するレーザ光
線16となり、レーザ光走査装置10から繰り返ししか
も回転偏向器51による投射方向を監視しながら投射さ
れる。その投射されたレーザ光線16は、前述のように
高速回転しているローラ16の表面にその軸線と平行に
照射されるが、ローラ16より先にはこのローラ16に
よって遮光される。また、レーザ光線16は同期検出器
52で検出され、この同期検出器52から1走査ごとに
同期信号が出力される。
【0023】CCDカメラ12のイメージセンサ31は
例えば1024個のCCDを横一列に配列した、いわゆ
る一次元イメージセンサであり、その各CCDからの出
力は、レーザ光走査装置10の同期検出器52からの同
期信号に従ってカメラコントローラ55により1走査ご
とに取り出され、2値化回路56で一定の閾値を基準に
2値電気信号に変換された後、コンピュータ57に取り
込まれ、このコンピュータ57内のメモリに記憶され
る。各CCDから出力される電圧は、レーザ光線16で
走査された対象物15が透明体か不透明異物かで異な
る。すなわち、不透明異物15b からの反射光は、主に
円偏光となって偏光フィルタを通過するのに対し、透明
体15a からの反射光は、僅かでしかも大部分が直線偏
光で偏光フィルタによって遮断されるため、各CCDか
らの出力電圧は不透明異物15b の場合が透明体15a
の場合よりもはるかに高い。
【0024】このような差は、同じ透明体及び同じ不透
明異物がレーザ光走査装置10の走査を複数回受けるよ
うにして、その走査回数分のイメージセンサ31の出力
についてAND論理をとれば、一層大きくなる。そこ
で、本例では、レーザ光走査装置10が2回走査を行う
毎に、イメージセンサ31からの2回分の出力を2値化
後にAND論理する。
【0025】本例の場合、イメージセンサ31のCCD
は1024個であるのに対し、エアー噴射装置28のノ
ズル38の個数は20個とCCDの個数に比べてはるか
に少ない。そこで、本例では、ノズル1個に対してCC
Dを例えば51個ずつ対応させて1024個のCCDを
20個のブロックに区分けし、51個のCCDによる各
ブロック毎に透明・不透明の判別をするようになってい
る。なお、この場合、51×20=1020となるの
で、1024個のCCDのうち4個が余りとなるが、横
一列に配列したCCDのうち両端の2個ずつのCCDに
ついては、その出力を取り扱わないでこれらを除く10
20個のCCDの出力を有効とする。
【0026】また、ある1つのCCDブロックにおいて
不透明異物であると判別した場合、そのCCDブロック
に対応する1個のノズル38からエアーを噴射するばか
りでなく、該ノズル38に隣接するその両側2個のノズ
ル38からもエアーを同時に噴射するように(隣接する
ノズル38からのエアーは上記のようにオーバーラップ
する)、バルブコントローラ58で電磁弁39を制御す
る。なお、黒色異物検出用画像処理装置26による黒色
異物検出の場合も同様にエアー噴射が行われる。
【0027】図7に、レーザ光走査装置10からのレー
ザ光による透明体15a 及び不透明異物15b の走査
と、その1走査目におけるイメージセンサ31のCCD
群の出力を連続して表したアナログ信号と、同様に2走
査目におけるイメージセンサ31のCCD群の出力を連
続して表したアナログ信号と、これらを2値化後にAN
D処理した同一走査ラインについてのAND信号と、上
記のように20個に区分けされたCCDブロックと、透
明・不透明の判別結果と、20個の電磁弁39の作動の
有無と、20個のノズル38からのエアー噴射の有無と
の関係を示す。また、図8に、1走査目及び2走査目そ
れぞれにおけるイメージセンサ31のCCD群からのア
ナログ信号と、これらアナログ信号を2値化回路56で
それぞれ2値化した2値信号と、その2値化後にAND
処理した同一走査ラインについてのAND信号を示す。
【0028】図9に、コンピュータ57において行われ
る透明体か不透明異物かの判別動作、及び分別動作の流
れを示す。まず、ステップ101の初期設定において
は、区分けするCCDブロック1個当たりのCCDの個
数、すなわち1個のノズル38毎に対応させるべきCC
Dの単位数N(上記の例では51個)と、AND信号の
幅の大小により不透明・透明の判定をする際の基準とす
る基準幅Tとが設定される。
【0029】この後、ステップ102で2値化回路56
から1走査目の2値信号を取り込んでメモリに記憶し、
続いて同様にステップ103で2走査目の2値信号を取
り込んでメモリに記憶した後、これらをステップ104
においてAND処理する。次に、同一走査ラインについ
て、ステップ105で各AND信号の立上りアドレスと
立下りアドレスとを検出する。すなわち、各AND信号
について、その立上りと立下りは、横一列に配列したC
CD群中のどの位置のCCDに相当するかを検出し、C
CDの配列順序に従ったその位置を各AND信号につい
てメモリに記憶する。
【0030】次のステップ106では、各AND信号
は、区分けしたCCDブロックの中の何番目のブロック
からのものであるか、従って何番目のノズル38に対応
するかを、左のAND信号より順次1つずつ次のような
計算によって求める。すなわち、いま第1番目のAND
信号の立上りアドレスを図8に示すようにD1とする
と、このAND信号に対応するノズル38の順位Xは、
D1と上記単位数NとからX=(D1/N)+1とな
る。ただし、Xは正の整数とする。例えば、図7を例に
してNを上記のように「51」とすると、D1が「42
0」の場合には、Xは「9」となり、第9番目のノズル
38に対応することになる。
【0031】続いてステップ107では、AND信号の
立上りと立下りの間の幅Wを、立上りアドレスと立下り
アドレスの間のCCDの個数をもって求める。すなわ
ち、いま図7において第1番目のAND信号の立上りア
ドレスを上記に示すようにD1、立下りアドレスをL1
とすると、このAND信号の幅WはW=(L1−D1)
となる。
【0032】次に、ステップ108においてAND信号
の幅Wが上記基準幅Tを越えているかどうか判別し、越
えていればステップ109に進んで不透明異物であると
判断し、越えていなければステップ110に進んで透明
体であると判断する。例えば、図8において第1番目の
AND信号のように(L1−D1)>Tであれば、不透
明異物、第2番目のAND信号のように(L2−D2)
<Tであれば、透明体とする。そして、不透明異物の場
合には、ステップ111に進み、バルブコントローラ5
8の制御により3つの電磁弁39を同時に作動させる。
すなわち、上記X番目と(X−1)番目と(X+1)番
目の3個のノズル38にそれぞれ対応する3個の電磁弁
39を開き、これら3個のノズル38から同時にエアー
を噴射して不透明異物15b に噴き付け、この不透明異
物15b を図2において異物回収部20中へ落下させ
る。図7の例では、第9番目のCCDブロックにおいて
不透明異物と判断したので、第9番目のノズル38ばか
りでなく、その両側に隣接する第8番目及び第10番目
のノズル38からもエアーを噴射する。
【0033】次のステップ112では、同一走査ライン
について他にAND信号はあるか否か判別し、あればス
テップ113で次のAND信号についてその立上りアド
レスと立下りアドレスをメモリから読み出した後、ステ
ップ106からステップ112までの処理を繰り返し、
不透明異物15b である場合に上記と同様にエアーを噴
射する。
【0034】同一走査ラインについて他にAND信号が
なければ、ステップ114においてレーザ走査停止の指
令があるか否か判別し、停止指令がないとステップ10
2に戻って次の走査について同様の処理を繰り返し、停
止指令があれば終了する。
【0035】なお、イメージセンサ31の出力を2値化
した後、その3走査分以上についてAND処理をすれ
ば、透明体と不透明異物との識別精度を一層高めること
ができる。また、イメージセンサ31としては、CCD
等の固体撮像素子を横一列に配列したいわゆる一次元イ
メージセンサに限られるものではなく、固体撮像素子を
マトリックス状に配列した二次元イメージセンサであっ
ても良い。
【0036】更に、上記の例では、不透明異物を検出し
た当該CCDブロックに対応するX番目の1個のノズル
と、その左右両側に隣接する(X−1)番目と(X+
1)番目の3個のノズルから同時にエアーを噴射するよ
うにしたが、各ノズルのノズルの幅を小さくして更に例
えば(X−2)番目と(X+2)番目からも同時にエア
ーを噴射するとか、AND信号の幅に応じてエアー噴射
するノズルの個数を変えるなど、エアー噴射するノズル
の個数は任意に選択することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の効果を請求項ごとに分けて述べ
ると次のとおりである。
【0038】<請求項1> レーザ光走査装置のレーザ光投射光軸と固体撮像素子カ
メラの受光光軸とを同一傾斜面に位置させたので、対象
物が搬送手段の搬送方向に散らばって落下しても、レー
ザ光走査による対象物からの反射光を固体撮像素子カメ
ラにより受光させて異物検出を的確に行うことができ
る。レーザ光投射光軸と固体撮像素子カメラの受光光軸
とは同一傾斜面に位置しているため、コンベアから放出
された樹脂フィルムや紙ラベル等が、固体撮像素子カメ
ラの視野内に何回も入ると、それからの反射光が検出の
外乱となる恐れがあるが、これらの異物を、高速回転す
るローラによって、レーザ光線の走査範囲外でしかも固
体撮像素子カメラの視野外へ弾き飛ばすことができるの
で、樹脂フィルムや紙ラベル等が検出視野内に浮遊して
検出の外乱となる事態を、簡単に防止できる。ローラ表
面は、レーザ光線が常時照射されるとともに、固体撮像
素子カメラの視野内に常時入っているが、ローラ表面か
らの反射光は固体撮像素子カメラへ入光しないため、ロ
ーラが異物として判断されることはない。ローラを異物
回収部の入口付近に配置したので、高速回転するローラ
に当たって弾き飛ばされた樹脂フィルムや紙ラベル等を
異物回収部内に回収できる。 <請求項2> ローラ表面を黒色としたので、その表面からの反射を抑
えて外乱光を極力少なくできる。
【0039】<請求項3> ローラの高速回転に伴いそのローラ表面を清掃ブラシで
自動的に清掃できるので、異物等の付着によるローラ表
面からの外乱光をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異物除去装置の概要構成図であ
る。
【図2】同異物除去装置の全体の概要構成図である。
【図3】同上におけるベルトコンベアの終端付近の拡大
図である。
【図4】ベルトコンベアから放出された樹脂フィルムや
紙ラベル等を弾き飛ばすためのローラと、その関連部分
の断面図である。
【図5】ベルトコンベアとエアー噴射装置の平面図であ
る。
【図6】本発明による異物除去装置の電気的な概要構成
のブロック図である。
【図7】同装置において、レーザ光による走査からエア
ー噴射による分別までの処理を図解した模式図である。
【図8】イメージセンサからの出力の処理過程を示すタ
イミングチャートである。
【図9】コンピュータ内での処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図10】従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
10 レーザ光走査装置 11 レーザ光投射光軸 12 CCDカメラ 13 受光光軸 14 ベルトコンベア 15a 透明体 15b 不透明異物 16 レーザ光線 17 ローラ 18 清掃ブラシ 19 透明体回収部 20 異物回収部 28 エアー噴射装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明体中に異物が混在している対象物をコ
    ンベアで搬送し、このコンベアから分散して放出落下さ
    せながらレーザ光走査装置からのレーザ光線で横一直線
    に走査し、対象物からの反射光を固体撮像素子カメラで
    受光し、この固体撮像素子カメラからの画素出力を画像
    処理回路でデジタル画像処理して透明体であるか不透明
    異物であるかを判別し、不透明異物のときエアーを噴射
    して異物回収部へ落下させる透明体中の異物除去装置に
    おいて、前記コンベアから落下中の対象物に対し前記レ
    ーザ光走査装置からのレーザ光を斜め上方から走査する
    ため、該レーザ光走査装置の投射光軸を水平面から所定
    の角度αだけ傾斜させるとともに、前記固体撮像素子カ
    メラを、その受光光軸がレーザ光走査装置の投射光軸と
    同一傾斜面に位置するように同じく所定の角度αだけ傾
    斜させ、また高速回転するローラを、不透明異物が当た
    ったとき異物回収部内へ弾き飛ばすように、前記コンベ
    アからの放出落下位置よりも下方で前記異物回収部の入
    口付近に、しかもレーザ光線の照射による走査範囲であ
    ってローラ表面におけるレーザ光線の反射光が前記固体
    撮像素子カメラへ入光しない反射角度となる位置に配置
    したことを特徴とする透明体中の異物除去装置。
  2. 【請求項2】ローラ表面を黒色としたことを特徴とする
    請求項1に記載の透明体中の異物除去装置。
  3. 【請求項3】ローラの回転に伴いその表面に摺接して清
    掃する清掃ブラシを備えたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の透明体中の異物除去装置。
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