JP2722308B2 - 多缶設置ボイラの給水システム - Google Patents
多缶設置ボイラの給水システムInfo
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- JP2722308B2 JP2722308B2 JP4192393A JP4192393A JP2722308B2 JP 2722308 B2 JP2722308 B2 JP 2722308B2 JP 4192393 A JP4192393 A JP 4192393A JP 4192393 A JP4192393 A JP 4192393A JP 2722308 B2 JP2722308 B2 JP 2722308B2
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は多缶設置ボイラへ給水す
るための給水システムに関するものである。
るための給水システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】多管式貫流ボイラは保有水量が少ないた
め、シビアな給水制御が要求されている。ボイラへの給
水は、ボイラの水位検出装置より給水開始レベル以下に
水位が低下すると、給水ポンプを稼働し、水位が給水開
始レベルまで上昇すれば給水ポンプ停止する。給水開始
レベルと停止レベルとの水位差が小さいため給水ポンプ
の発停回数が多く、給水ポンプの寿命が短いという問題
点があった。
め、シビアな給水制御が要求されている。ボイラへの給
水は、ボイラの水位検出装置より給水開始レベル以下に
水位が低下すると、給水ポンプを稼働し、水位が給水開
始レベルまで上昇すれば給水ポンプ停止する。給水開始
レベルと停止レベルとの水位差が小さいため給水ポンプ
の発停回数が多く、給水ポンプの寿命が短いという問題
点があった。
【０００３】多管式貫流ボイラの高効率と立ち上がり時
間が短いという利点から、ボイラを複数台設置する多缶
設置が多くなった。多缶設置の制御方法として、供給蒸
気圧力を検知して、運転するボイラの台数と燃焼状態を
制御する方法がとられ、給水の制御は、ボイラ内の水位
検出装置からの信号によって、それぞれに接続された給
水ポンプをＯＮ−ＯＦＦすることでおこなわれた。
間が短いという利点から、ボイラを複数台設置する多缶
設置が多くなった。多缶設置の制御方法として、供給蒸
気圧力を検知して、運転するボイラの台数と燃焼状態を
制御する方法がとられ、給水の制御は、ボイラ内の水位
検出装置からの信号によって、それぞれに接続された給
水ポンプをＯＮ−ＯＦＦすることでおこなわれた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、多管式貫流ボイラを多缶設置した場合に効
率的でかつ給水ポンプの寿命を延ばす給水システムを供
給することである。
する課題は、多管式貫流ボイラを多缶設置した場合に効
率的でかつ給水ポンプの寿命を延ばす給水システムを供
給することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】多缶設置ボイラでの給水
経路において、各ボイラへ分岐する前の集合給水管部
に、給水ポンプを一台または複数台接続し、給水配管中
の圧力を検出する給水圧力検出装置と、圧力が大きくな
れば弁を開閉する圧力逃がし弁を持ち、給水ポンプの吐
出側から吸入側に循環させる循環流路を設ける。集合給
水配管から各ボイラへ分岐後の給水配管には、各ボイラ
の給水制御部によって開閉制御される給水制御弁を設け
る。蒸気集合管に設けられた蒸気圧力検出装置、給水圧
力検出装置、給水ポンプにそれぞれ接続された給水ポン
プ制御装置には、蒸気圧力によって異なる給水圧力範囲
を設定しておき、該当する圧力範囲になるように給水ポ
ンプの回転数並びに運転台数の変更を行う。最低回転数
であっても給水圧力が上昇し、上限圧力まで達すると、
圧力逃がし弁を開き、水を給水ポンプ吸入側へ循環を行
し、圧力が下がると圧力逃がし弁を閉じる。
経路において、各ボイラへ分岐する前の集合給水管部
に、給水ポンプを一台または複数台接続し、給水配管中
の圧力を検出する給水圧力検出装置と、圧力が大きくな
れば弁を開閉する圧力逃がし弁を持ち、給水ポンプの吐
出側から吸入側に循環させる循環流路を設ける。集合給
水配管から各ボイラへ分岐後の給水配管には、各ボイラ
の給水制御部によって開閉制御される給水制御弁を設け
る。蒸気集合管に設けられた蒸気圧力検出装置、給水圧
力検出装置、給水ポンプにそれぞれ接続された給水ポン
プ制御装置には、蒸気圧力によって異なる給水圧力範囲
を設定しておき、該当する圧力範囲になるように給水ポ
ンプの回転数並びに運転台数の変更を行う。最低回転数
であっても給水圧力が上昇し、上限圧力まで達すると、
圧力逃がし弁を開き、水を給水ポンプ吸入側へ循環を行
し、圧力が下がると圧力逃がし弁を閉じる。
【０００６】
【作用】給水ポンプを一箇所にまとめることで個々に設
置していた給水ポンプが不要となり、給水圧力が設定圧
力になるように給水ポンプの回転数を制御することで、
安定した給水が得られ、給水ポンプの発停を抑えること
ができる。さらに、給水ポンプの前後を結ぶ循環流路を
設け、給水圧が上昇した場合に給水ポンプの下流から上
流へ循環させることで、ボイラ稼働中に給水ポンプを停
止させることがなくなる。ボイラへ給水する場合、給水
先に圧力変動があり、同じ給水圧でも缶内圧力が低い
と、給水量が増え給水速度が上がり、缶内圧力が高いと
給水量が減り給水速度が落ちる。缶内圧力は、ボイラの
燃焼台数を決定するために設けられている蒸気圧力検出
装置から得られる値を利用する事で得られ、蒸気圧力が
高ければ給水圧力を高く、蒸気圧力が低ければ給水圧力
を低くなるよう変動させることによって、給水に時間が
かかりすぎて水位異常を起こすことも、無駄に給水圧力
を高めることもなく、効率的な給水ポンプの制御が可能
となる。
置していた給水ポンプが不要となり、給水圧力が設定圧
力になるように給水ポンプの回転数を制御することで、
安定した給水が得られ、給水ポンプの発停を抑えること
ができる。さらに、給水ポンプの前後を結ぶ循環流路を
設け、給水圧が上昇した場合に給水ポンプの下流から上
流へ循環させることで、ボイラ稼働中に給水ポンプを停
止させることがなくなる。ボイラへ給水する場合、給水
先に圧力変動があり、同じ給水圧でも缶内圧力が低い
と、給水量が増え給水速度が上がり、缶内圧力が高いと
給水量が減り給水速度が落ちる。缶内圧力は、ボイラの
燃焼台数を決定するために設けられている蒸気圧力検出
装置から得られる値を利用する事で得られ、蒸気圧力が
高ければ給水圧力を高く、蒸気圧力が低ければ給水圧力
を低くなるよう変動させることによって、給水に時間が
かかりすぎて水位異常を起こすことも、無駄に給水圧力
を高めることもなく、効率的な給水ポンプの制御が可能
となる。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図１は請求項１についてのもので、給水タンク（図示せ
ず）から送られてきたボイラ用水を通す集合給水管
（２）中に給水ポンプ（３）を２台並列に設置し、給水
ポンプ下流側に給水圧力計測装置（４）、循環流路用分
岐点を設け、分岐点から分岐した配管は逃がし弁（５）
を介して給水ポンプの吸入側に接続され循環流路を形成
する。各ボイラ（１）へ分岐した給水配管に、各ボイラ
の給水制御部（７）によって制御される電動開閉弁
（８）を設ける。ボイラで発生した蒸気は集合蒸気配管
（９）を通り、蒸気使用機器へ供給される。給水ポンプ
に接続している給水ポンプ制御装置（１０）は、給水圧
力検出装置に接続されており、予め設定されている給水
圧力になるように給水ポンプの回転数を制御する。
図１は請求項１についてのもので、給水タンク（図示せ
ず）から送られてきたボイラ用水を通す集合給水管
（２）中に給水ポンプ（３）を２台並列に設置し、給水
ポンプ下流側に給水圧力計測装置（４）、循環流路用分
岐点を設け、分岐点から分岐した配管は逃がし弁（５）
を介して給水ポンプの吸入側に接続され循環流路を形成
する。各ボイラ（１）へ分岐した給水配管に、各ボイラ
の給水制御部（７）によって制御される電動開閉弁
（８）を設ける。ボイラで発生した蒸気は集合蒸気配管
（９）を通り、蒸気使用機器へ供給される。給水ポンプ
に接続している給水ポンプ制御装置（１０）は、給水圧
力検出装置に接続されており、予め設定されている給水
圧力になるように給水ポンプの回転数を制御する。
【０００８】ボイラの運転中、給水制御装置は給水圧力
が設定値になるように、給水圧力が低いと回転数を多
く、給水圧力が高いと回転数が少なくなるように給水ポ
ンプの制御を行う。各ボイラの給水制御は、各ボイラの
給水制御部が缶内水位を検出し、電動開閉弁を開閉させ
ることによって行われる。蒸気使用状況により、ボイラ
への給水量が減少し、給水圧力が上昇した場合、上限圧
力になれば逃がし弁が開き、循環させて給水ポンプに負
担をかけないようにする。
が設定値になるように、給水圧力が低いと回転数を多
く、給水圧力が高いと回転数が少なくなるように給水ポ
ンプの制御を行う。各ボイラの給水制御は、各ボイラの
給水制御部が缶内水位を検出し、電動開閉弁を開閉させ
ることによって行われる。蒸気使用状況により、ボイラ
への給水量が減少し、給水圧力が上昇した場合、上限圧
力になれば逃がし弁が開き、循環させて給水ポンプに負
担をかけないようにする。
【０００９】図２は請求項２についてのものである。給
水タンク（図示せず）から送られてきたボイラ用水を通
す集合給水管（２）中に給水ポンプ（３）を２台並列に
設置し、給水ポンプ下流側に給水圧力計測装置（４）、
循環流路用分岐点を設け、分岐点から分岐した配管は逃
がし弁（５）を介して給水ポンプの吸入側に接続され循
環流路を形成する。各ボイラ（１）へ分岐した給水配管
に、各ボイラの給水制御部（７）によって制御される電
動開閉弁（８）を設ける。ボイラで発生した蒸気は集合
蒸気配管（９）を通り、蒸気使用機器へ供給され、集合
蒸気配管には蒸気圧力を検出する蒸気圧力検出装置（１
１）が設けられる。給水ポンプに接続している給水ポン
プ制御装置（１０）は、給水圧力検出装置、蒸気圧力検
出装置に接続されている。
水タンク（図示せず）から送られてきたボイラ用水を通
す集合給水管（２）中に給水ポンプ（３）を２台並列に
設置し、給水ポンプ下流側に給水圧力計測装置（４）、
循環流路用分岐点を設け、分岐点から分岐した配管は逃
がし弁（５）を介して給水ポンプの吸入側に接続され循
環流路を形成する。各ボイラ（１）へ分岐した給水配管
に、各ボイラの給水制御部（７）によって制御される電
動開閉弁（８）を設ける。ボイラで発生した蒸気は集合
蒸気配管（９）を通り、蒸気使用機器へ供給され、集合
蒸気配管には蒸気圧力を検出する蒸気圧力検出装置（１
１）が設けられる。給水ポンプに接続している給水ポン
プ制御装置（１０）は、給水圧力検出装置、蒸気圧力検
出装置に接続されている。
【００１０】給水ポンプ制御装置へは、蒸気圧力が低い
場合は給水圧力も低く、蒸気圧力が高いと給水圧力も高
くなるように蒸気圧力によって異なる給水圧力が設定さ
れている。給水ポンプ制御装置は蒸気圧力計測装置から
の値によって給水圧力を決定し、その圧力になるように
給水ポンプの回転数および運転台数の制御を行う。
場合は給水圧力も低く、蒸気圧力が高いと給水圧力も高
くなるように蒸気圧力によって異なる給水圧力が設定さ
れている。給水ポンプ制御装置は蒸気圧力計測装置から
の値によって給水圧力を決定し、その圧力になるように
給水ポンプの回転数および運転台数の制御を行う。
【００１１】
【発明の効果】蒸気圧力に対して、給水圧力を適正に制
御することによって、給水に時間がかかりすぎること
も、無駄に給水圧力を高めることもなく適正な給水が行
え、各々のボイラに設置していた給水ポンプを一箇所に
まとめることにより、給水ポンプの数を低減でき、設置
スペースの減少が可能となった。また、給水ポンプの頻
繁な発停を抑えることで給水効率が良くなり、給水ポン
プの寿命が向上した。
御することによって、給水に時間がかかりすぎること
も、無駄に給水圧力を高めることもなく適正な給水が行
え、各々のボイラに設置していた給水ポンプを一箇所に
まとめることにより、給水ポンプの数を低減でき、設置
スペースの減少が可能となった。また、給水ポンプの頻
繁な発停を抑えることで給水効率が良くなり、給水ポン
プの寿命が向上した。
【図１】 請求項１のフローシート
【図２】 請求項２のフローシート
【図３】 従来の方法のフローシート
１ ボイラ ２ 集合給水管 ３ 給水ポンプ ４ 給水圧力計測装置 ５ 逃がし弁 ６ 循環流炉 ７ 給水制御部 ８ 電動開閉弁 ９ 蒸気集合配管 １０ 給水ポンプ制御装置 １１ 蒸気圧力検出装置
Claims (2)
- 【請求項１】 多管式貫流ボイラを複数台設置し、集中
制御を行う多缶設置システムにおいて、集合給水管中に
１台もしくは複数台の給水ポンプを設置し、集合給水管
の給水ポンプ下流側に給水圧力検出装置、循環用分岐点
を設け、分岐点より圧力逃がし弁を介して給水ポンプの
吸引側へ戻る循環配管を接続し、各ボイラへの分岐後の
配管中に、各々のボイラの給水制御部に電気的に接続さ
れた給水制御弁を設け、給水圧力検出装置からの信号に
よって給水ポンプの回転数および運転台数を制御し、給
水制御弁の開閉によって給水制御を行うことを特徴とす
る多缶設置ボイラの給水システム。 - 【請求項２】 請求項１の多缶設置ボイラの給水システ
ムにおいて、ボイラから取り出された集合蒸気の圧力を
検出する蒸気圧力検出装置を設け、蒸気圧力検出装置か
らの信号によって給水圧力を決定し、決定給水圧力にな
るよう給水ポンプの回転数および運転台数を制御するこ
とを特徴とする多缶設置ボイラの給水システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4192393A JP2722308B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 多缶設置ボイラの給水システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4192393A JP2722308B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 多缶設置ボイラの給水システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06229508A JPH06229508A (ja) | 1994-08-16 |
| JP2722308B2 true JP2722308B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=12621774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4192393A Expired - Fee Related JP2722308B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 多缶設置ボイラの給水システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2722308B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6082620B2 (ja) * | 2013-02-18 | 2017-02-15 | 株式会社日本サーモエナー | ボイラの供給水量制御システムおよび供給水量制御方法 |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP4192393A patent/JP2722308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06229508A (ja) | 1994-08-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |