JP2721685B2 - 火花点火ガスエンジン - Google Patents
火花点火ガスエンジンInfo
- Publication number
- JP2721685B2 JP2721685B2 JP63306098A JP30609888A JP2721685B2 JP 2721685 B2 JP2721685 B2 JP 2721685B2 JP 63306098 A JP63306098 A JP 63306098A JP 30609888 A JP30609888 A JP 30609888A JP 2721685 B2 JP2721685 B2 JP 2721685B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- sub
- injection hole
- spark ignition
- torch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火花点火ガスエンジンの副室形状によるト
ーチ形成法に関するもので、ガソリンエンジン又は予混
合のアルコールエンジン等予混合、火花点火エンジン全
般に適用することができる。
ーチ形成法に関するもので、ガソリンエンジン又は予混
合のアルコールエンジン等予混合、火花点火エンジン全
般に適用することができる。
第6図,第7図に示すように、副室06内へ点火しやす
い混合比のガス燃料をトーチ用ガス燃料導管07から導入
し、副室06内部に設置された点火プラグ09により点火
し、副室噴孔08から噴出する火炎により主室内01にトー
チを形成し、給気管04から導入された、大部分の通常は
点火しにくい希薄なガス燃料に点火し、安定な火炎伝播
を得る。
い混合比のガス燃料をトーチ用ガス燃料導管07から導入
し、副室06内部に設置された点火プラグ09により点火
し、副室噴孔08から噴出する火炎により主室内01にトー
チを形成し、給気管04から導入された、大部分の通常は
点火しにくい希薄なガス燃料に点火し、安定な火炎伝播
を得る。
このようにして、混合比をより希薄にして、安定に燃
焼させることができると、NOXを低減できる。
焼させることができると、NOXを低減できる。
従来の副室付トーチ点火ガスエンジンでは、第6図,
第7図に示すように、副室噴孔08がシリンダヘツドのほ
ぼ中央にある副室中心に対称に形成されているため、圧
縮時に副室06内にガス燃料の混合気の縦旋回流が形成さ
れない、従って、点火プラグ09まわりから火炎が拡が
り、最初に、副室噴孔08から、副室内の未燃ガスが噴出
し、ついで火炎が噴出するので、強力なトーチを形成す
ることができない。
第7図に示すように、副室噴孔08がシリンダヘツドのほ
ぼ中央にある副室中心に対称に形成されているため、圧
縮時に副室06内にガス燃料の混合気の縦旋回流が形成さ
れない、従って、点火プラグ09まわりから火炎が拡が
り、最初に、副室噴孔08から、副室内の未燃ガスが噴出
し、ついで火炎が噴出するので、強力なトーチを形成す
ることができない。
従って給気管から主室内へ供給された大部分の混合気
に効率良く、点火することができない。
に効率良く、点火することができない。
NOXを低減するには、主室内の混合気をできるだけ希
薄にすることが必要であるが、トーチの形成が十分でな
いと十分に希薄にできず、NOXを十分に低減できない。
薄にすることが必要であるが、トーチの形成が十分でな
いと十分に希薄にできず、NOXを十分に低減できない。
そこで、できるだけ副室からの未燃ガスの噴出を抑
え、早く火炎を主室へ噴出させ、十分に強いトーチを形
成させる必要がある。
え、早く火炎を主室へ噴出させ、十分に強いトーチを形
成させる必要がある。
シリンダ中心のほぼ中央に設けられた主室内の燃料ガ
スのトーチ点火用の副室噴孔を、副室中心軸に対して、
噴孔と中心軸を含む断面内で噴孔方向角度を同一に保っ
て噴孔径を非対称とする。
スのトーチ点火用の副室噴孔を、副室中心軸に対して、
噴孔と中心軸を含む断面内で噴孔方向角度を同一に保っ
て噴孔径を非対称とする。
副室噴孔をシリンダヘツドのほぼ中央にある副室中心
軸線に対して非対称としているため、圧縮時に噴孔から
副室内に流れ込むガス燃料の混合気が副室内に縦旋回流
を形成する。そのため点火プラグにより点火されたガム
燃料の混合気の火炎が旋回流に乗って比較的早く主室に
噴出し、主室内に効率的に強力なトーチを形成する。
軸線に対して非対称としているため、圧縮時に噴孔から
副室内に流れ込むガス燃料の混合気が副室内に縦旋回流
を形成する。そのため点火プラグにより点火されたガム
燃料の混合気の火炎が旋回流に乗って比較的早く主室に
噴出し、主室内に効率的に強力なトーチを形成する。
第1図,第2図において、1はシリンダヘツド、2は
シリンダライナ、3はピストン、4は給気ポート、5は
給気弁、6はトーチジエツト用副室、7はトーチ形成用
ガス燃料導管、8,8′は非対称位置に配置された副室噴
孔、6aは圧縮時に生じる副室内縦旋回流、9は点火プラ
グ、cは副室の中心軸線である。
シリンダライナ、3はピストン、4は給気ポート、5は
給気弁、6はトーチジエツト用副室、7はトーチ形成用
ガス燃料導管、8,8′は非対称位置に配置された副室噴
孔、6aは圧縮時に生じる副室内縦旋回流、9は点火プラ
グ、cは副室の中心軸線である。
副室6の噴孔8が例えば、4孔ある場合に、副室6の
中心軸線cを含む面pの一方側(図では右側)に2つの
噴孔8′を寄せて形成する。
中心軸線cを含む面pの一方側(図では右側)に2つの
噴孔8′を寄せて形成する。
このような装置において、シリンダヘツド1とシリン
ダライナ2とピストン3とで形成される主燃焼室へ、給
気ポート4、給気弁5を通して、混合比の希薄な大部分
のガス燃料を導入し、点火しやすい混合比の少量のガス
燃料(全量の3〜5%程度)を導管7を通じて小さな容
積の副室6(圧縮時の全燃焼室容積の3〜5%程度)へ
導入する。吸収が終了し圧縮を開始すると、副室6の噴
孔8からガスの流入が始まる。
ダライナ2とピストン3とで形成される主燃焼室へ、給
気ポート4、給気弁5を通して、混合比の希薄な大部分
のガス燃料を導入し、点火しやすい混合比の少量のガス
燃料(全量の3〜5%程度)を導管7を通じて小さな容
積の副室6(圧縮時の全燃焼室容積の3〜5%程度)へ
導入する。吸収が終了し圧縮を開始すると、副室6の噴
孔8からガスの流入が始まる。
この時、副室噴孔8,8′は、第2図に示すように、副
室の中心線cに対して、非対称に配列されているので、
縦旋回流6aを形成する。
室の中心線cに対して、非対称に配列されているので、
縦旋回流6aを形成する。
従来の副室では、縦旋回流が生じないため、点火栓9
によって点火された混合気は、第8図の如く、点火栓9
の近くから順次火炎が伝播し、点火直後には、未燃の副
室内のガス燃料の混合気が副室噴孔08から噴出するのみ
であるのに対して、本発明によれば、第5図の如く、副
室内に生じる渦流(縦の旋回流)により、点火後の火炎
が旋回流に乗りすみやかに噴孔近くへ伝播するので、未
燃のガス燃料の噴出が少なく、主室内へ、強力な火炎の
トーチジエツトを形成することができる。
によって点火された混合気は、第8図の如く、点火栓9
の近くから順次火炎が伝播し、点火直後には、未燃の副
室内のガス燃料の混合気が副室噴孔08から噴出するのみ
であるのに対して、本発明によれば、第5図の如く、副
室内に生じる渦流(縦の旋回流)により、点火後の火炎
が旋回流に乗りすみやかに噴孔近くへ伝播するので、未
燃のガス燃料の噴出が少なく、主室内へ、強力な火炎の
トーチジエツトを形成することができる。
なお本発明は、副室の中心軸線に対して噴孔の位置の
みでなく、噴孔の数(配置)あるいは面積(噴孔径)が
非対称の場合も同じ効果がある。
みでなく、噴孔の数(配置)あるいは面積(噴孔径)が
非対称の場合も同じ効果がある。
その場合の副室噴孔の断面の図を第3図,第4図に示
す。
す。
第3図は、噴孔8a,8bの数(配置)が副室中心軸線に
対して非対称の場合を示し、第4図は、噴孔8aが他の噴
孔8dより孔径が大きく形成され、噴孔自体は全部放射状
に配されている場合を示す。
対して非対称の場合を示し、第4図は、噴孔8aが他の噴
孔8dより孔径が大きく形成され、噴孔自体は全部放射状
に配されている場合を示す。
本発明による火花点火ガスエンジンは、シリンダヘツ
ドのほぼ中央に副室を持ち、その内部へ点火しやすい混
合比のガス燃料を導き点火プラグによっ点火し副室噴孔
より、主室内へトーチを形成する火花点火エンジンにお
いて、圧縮時に前記副室内に縦旋回流が生じるように副
室噴孔を、副室中心軸に対して噴孔と中心軸を含む断面
内で噴孔方向角度を同一に保って噴孔径を非対称にした
ことにより次の効果を生ずる。
ドのほぼ中央に副室を持ち、その内部へ点火しやすい混
合比のガス燃料を導き点火プラグによっ点火し副室噴孔
より、主室内へトーチを形成する火花点火エンジンにお
いて、圧縮時に前記副室内に縦旋回流が生じるように副
室噴孔を、副室中心軸に対して噴孔と中心軸を含む断面
内で噴孔方向角度を同一に保って噴孔径を非対称にした
ことにより次の効果を生ずる。
副室内に縦旋回流を形成することにより、副室内で点
火された火災が旋回流に乗って点火後、早期に副室噴孔
部へ運ばれ、主室内へ火災を噴出させ、効率的にしかも
強力なトーチを形成することができる。
火された火災が旋回流に乗って点火後、早期に副室噴孔
部へ運ばれ、主室内へ火災を噴出させ、効率的にしかも
強力なトーチを形成することができる。
従って、給気管から導入するガスの混合比を非常に希
薄にしても安定に点火、確実な火災伝播を確保でき、NO
Xの生成を低レベルに抑えることができる。
薄にしても安定に点火、確実な火災伝播を確保でき、NO
Xの生成を低レベルに抑えることができる。
第1図は本発明火花点火ガスエンジンの実施例における
燃焼室まわりの縦断面図、第2図は第1図の副室噴孔断
面、第3図は本発明の他の実施例における副室噴孔断面
図、第4図は本発明の更に他の実施例における副室噴孔
断面図。第5図は本発明による火花点火ガスエンジンの
副室内の火災伝播状況を示す。第6図は従来の火花点火
ガスエンジンにおける燃焼室まわりの縦断面図、第7図
は第6図の副室噴孔断面図、第8図は従来の火花点火ガ
スエンジンの副室内の火災伝播状況を示す。 1……シリンダヘツド、2……シリンダライナ 3……ピストン、6……副室 8,8′……副室噴孔
燃焼室まわりの縦断面図、第2図は第1図の副室噴孔断
面、第3図は本発明の他の実施例における副室噴孔断面
図、第4図は本発明の更に他の実施例における副室噴孔
断面図。第5図は本発明による火花点火ガスエンジンの
副室内の火災伝播状況を示す。第6図は従来の火花点火
ガスエンジンにおける燃焼室まわりの縦断面図、第7図
は第6図の副室噴孔断面図、第8図は従来の火花点火ガ
スエンジンの副室内の火災伝播状況を示す。 1……シリンダヘツド、2……シリンダライナ 3……ピストン、6……副室 8,8′……副室噴孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−162922(JP,A) 実開 平2−67030(JP,U) 特公 昭60−5766(JP,B2) 実公 昭31−3803(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダヘツドのほぼ中央に副室を持ち、
その内部へ点火しやすい混合比のガス燃料を導き点火プ
ラグによって点火し副室噴孔より、主室内へトーチを形
成する火花点火エンジンにおいて、圧縮時に前記副室内
に縦旋回流が生じるように副室噴孔を副室中心軸に対し
て、噴孔と中心軸を含む断面内で噴孔方向角度を同一に
保って噴孔径を非対称にしたことを特徴とする火花点火
ガスエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306098A JP2721685B2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | 火花点火ガスエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306098A JP2721685B2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | 火花点火ガスエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02153221A JPH02153221A (ja) | 1990-06-12 |
JP2721685B2 true JP2721685B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=17953013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63306098A Expired - Lifetime JP2721685B2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | 火花点火ガスエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2721685B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001227344A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | トーチ点火式ガスエンジンの噴孔構造 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020031119A (ko) * | 2002-02-21 | 2002-04-26 | 정성식 | 불꽃점화기관의 자기착화 유도장치 및 그 방법 |
JP4147403B2 (ja) * | 2003-07-31 | 2008-09-10 | マックス株式会社 | ガス燃焼式衝撃工具の燃焼室構造 |
JP6076662B2 (ja) | 2012-09-20 | 2017-02-08 | 三菱重工業株式会社 | 副室式ガスエンジン |
JP6796471B2 (ja) * | 2016-12-08 | 2020-12-09 | 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 | 副室式ガスエンジン |
JP6562019B2 (ja) * | 2017-03-16 | 2019-08-21 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
DE102020001385A1 (de) | 2020-03-04 | 2021-09-09 | Daimler Ag | Vorkammerzündkerze für einen Brennraum einer Verbrennungsmaschine, Verbrennungskraftmaschine sowie Kraftfahrzeugs |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS605766A (ja) * | 1983-06-21 | 1985-01-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フラツト型直流電動機 |
JPH07116991B2 (ja) * | 1986-12-24 | 1995-12-18 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 副室式ガス機関の副室構造 |
-
1988
- 1988-12-05 JP JP63306098A patent/JP2721685B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001227344A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | トーチ点火式ガスエンジンの噴孔構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02153221A (ja) | 1990-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121 Year of fee payment: 11 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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