JP2719272B2 - レーザを用いたプリント配線板のパターン切断方法およびパターン切断装置 - Google Patents

レーザを用いたプリント配線板のパターン切断方法およびパターン切断装置

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JP2719272B2 JP4147686A JP14768692A JP2719272B2 JP 2719272 B2 JP2719272 B2 JP 2719272B2 JP 4147686 A JP4147686 A JP 4147686A JP 14768692 A JP14768692 A JP 14768692A JP 2719272 B2 JP2719272 B2 JP 2719272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図15,16) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図2〜図14) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザを用いたプリン
ト配線板のパターン切断方法およびパターン切断装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】表面に配線のためのパターンを形成され
たプリント配線板や樹脂で被覆された配線のための内層
パターンを有するプリント配線板について、設計変更が
生じた場合は、この設計変更に伴い、部分的に上記のパ
ターンや内層パターンを切断することが行なわれるが、
かかる切断方法として、現状ではドリルを使用して配線
パターンを切断する手法が採られているが、更にレーザ
を使用してパターンを切断する手法が提案されている。
【0004】すなわち、かかるレーザを用いたプリント
配線板のパターン切断方法の概要は次の通りである。ま
ず、レーザとしては一般的にパルス発振可能なYAGレ
ーザやエキシマレーザが使用されるが、このレーザから
照射されたビームはパターンと等しい形およびサイズに
変換され、切断すべきパターンに縮小投影される。この
ようにして得られたレーザビームを切断すべきパターン
に間欠照射することにより、切断を完了する。なお、例
えば1パルス毎に0.1μm程度の深さで加工すること
ができるので、50μm程度の厚さの銅パターンは約5
00パルスで切断することができる。
【0005】また、樹脂で被覆された内層パターンを有
するプリント配線板における内層パターンを部分的に切
断する場合は、まずレーザビームを用いて樹脂部分を切
断してから、更にレーザビームを用いて内層パターンを
切断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のレーザを用いたプリント配線板のパターン
切断方法では、図15(a)に符号50で示すように、
基板表面に形成されたパターン51を切断すると、この
とき図15(b)に示すように、銅や樹脂の溶融粉Aが
飛散して、これがプリント配線板PTの基板上に付着す
る。そして、この付着物が影響して、切断したパターン
51間で絶縁不良を発生するおそれがある。
【0007】また、樹脂で被覆された内層パターンを切
断する場合は、図16に示すように、除去された樹脂部
分のあとに形成された凹所60の壁部61に、飛散した
銅や樹脂の溶融粉Aが付着し、やはりこの付着物が影響
して、切断したパターン間で絶縁不良が発生するおそれ
がある。本発明は、このような課題に鑑み創案されたも
ので、パターン切断時に付着した溶融粉を切断後にレー
ザビームを用いて除去できるようにして、切断したパタ
ーン間で絶縁不良を生じないようにした、レーザを用い
たプリント配線板のパターン切断方法およびパターン切
断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1はプリント配線板移動
テーブルで、このプリント配線板移動テーブル1は、プ
リント配線板PTを載置してこのプリント配線板PTを
移動しうるものである。2はレーザビーム照射手段で、
このレーザビーム照射手段2は、プリント配線板移動テ
ーブル1上のプリント配線板PTにおける切断すべきパ
ターン箇所にレーザビームLBを照射するものであり、
このために、このレーザビーム照射手段2は、レーザ発
振器と、このレーザ発振器からのレーザビームの照射範
囲を調整するレーザビームマスク手段とをそなえて構成
されている。
【0009】3は集光手段で、この集光手段3は、レー
ザビーム照射手段2からのレーザビームLBをプリント
配線板PT上に集光するものである。11はテーブル制
御手段であり、このテーブル制御手段11は、プリント
配線板PTの位置決め制御のほか、本発明部分に関して
言えば、パターン切断時はレーザビーム照射面積を狭く
し、溶融粉除去時はレーザビーム照射面積を広くしうる
ように、プリント配線板移動テーブル1の上下位置を制
御するものである。
【0010】23はレーザ発振器制御手段で、このレー
ザ発振器制御手段23は、レーザ発振器制御一般を行な
うが、本発明部分に関して言えば、パターン切断時はレ
ーザ発振器の出力を高くし、溶融粉除去時はレーザ発振
器の出力を低しうるように、レーザ発振器の出力を制御
するようになっている。24はレーザビームマスク制御
手段で、このレーザビームマスク制御手段24は、本発
明部分に関して言えば、パターン切断時はレーザビーム
照射面積を狭くし、溶融粉除去時はレーザビーム照射面
積を広くしうるように、レーザビームマスク手段を制御
するものである。
【0011】31は集光制御手段で、この集光制御手段
31は、本発明部分に関して言えば、パターン切断時は
レーザビーム照射面積を狭くし、溶融粉除去時はレーザ
ビーム照射面積を広くしうるように、集光手段3を制御
するものである。
【0012】
【作用】上述の本発明では、レーザビーム照射手段2に
より、表面に配線のためのパターンを形成されたプリン
ト配線板PTにおける切断すべきパターン箇所にレーザ
ビームLBを照射することにより、このパターン箇所を
部分的に揮発させて除去したあと、切断時よりも弱いレ
ーザビームLBを用いて切断箇所を含むプリント配線板
部分を照射することにより、切断箇所付近に付着した溶
融粉を除去することが行なわれる。
【0013】このとき、レーザビーム照射範囲を広面積
化することにより、レーザ出力を切断時に比べ変えない
で、切断時よりも弱いレーザビームLBを作り出した
り、レーザ出力を切断時に比べ低くすることにより、切
断時よりも弱いレーザビームLBを作り出したりして、
この弱いレーザビームLBを用いて切断箇所を含むプリ
ント配線板部分を照射することにより、切断箇所付近に
付着した溶融粉を除去することが行なわれる。
【0014】なお、切断箇所を含むプリント配線板部分
について、弱いレーザビームLBを複数回に分けて照射
することにより、切断箇所付近に付着した溶融粉を複数
回に分割して除去するようにしてもよい。さらに、本発
明では、レーザビーム照射手段2により、樹脂で被覆さ
れた配線のための内層パターンを有するプリント配線板
PTにおける切断すべき内層パターン箇所に対応する樹
脂部分にレーザビームLBを照射することにより、まず
この樹脂部分を揮発させて除去し、ついで切断すべき内
層パターン箇所に更にレーザビームLBを照射してこの
切断すべき内層パターン箇所を揮発させて除去するが、
更にそのあと、除去された樹脂部分のあとに形成された
凹所の縁部に略垂直にレーザビームLBを照射したり、
凹所の壁部に直接レーザビームLBを照射したりするこ
とにより、この凹所の壁部に付着した溶融粉を除去する
ことが行なわれる。
【0015】凹所の壁部に直接レーザビームLBを照射
する場合は、例えば凹所の壁部にレーザビームLBを斜
めから照射したり、プリント配線板PTを傾斜させた後
に、凹所の壁部にレーザビームLBを照射したりするこ
とが行なわれる。また、本発明では、樹脂で被覆された
配線のための内層パターンを有するプリント配線板PT
における切断すべき内層パターン箇所に対応する樹脂部
分にレーザビームLBを照射することにより、まずこの
樹脂部分を揮発させて除去し、ついで切断すべき内層パ
ターン箇所に更にレーザビームLBを照射してこの切断
すべき内層パターン箇所を揮発させて除去する際に、除
去された樹脂部分のあとに形成された凹所内に切断後の
内層パターン箇所が一部露出するように、内層パターン
箇所が部分的に除去される。
【0016】さらに、樹脂で被覆された配線のための内
層パターンを有するプリント配線板PTにおける切断す
べき内層パターン箇所に対応する樹脂部分にレーザビー
ムLBを照射することにより、まずこの樹脂部分を揮発
させて除去し、ついで切断すべき内層パターン箇所に更
にレーザビームLBを照射して切断すべき内層パターン
箇所を揮発させて除去したあとに、更に隣接する樹脂部
分について、樹脂部分を揮発させて除去したあと内層パ
ターン箇所を部分的に揮発させて除去する操作を少なく
とも1回は施す。
【0017】なお、上記の樹脂部分の除去については、
切断すべき内層パターン箇所を含む広い範囲について除
去を施すことも可能である。また、樹脂部分を揮発させ
て除去する際に、レーザビームLBを複数回に分けて照
射することにより、この樹脂部分を分割して除去するこ
ともできる。さらに、この場合において、切断時よりも
弱いレーザビームLBを用いて、除去された樹脂部分の
あとに形成された凹所の周囲部分を照射することによ
り、この周囲部分に付着した溶融粉を除去することもで
きる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例の全体構成図であり、こ
の図2において、1はプリント配線板移動テーブルとし
てのXYステージで、このXYステージ1は、プリント
配線板PTを載置して、このプリント配線板PTを平面
的(二次元的)に移動しうるものである。なお、このX
Yステージ1は、Zステージもそなえており、プリント
配線板PTをZ方向(上下方向)へも移動できるように
なっている。したがって、プリント配線板PTは三次元
的に位置を調整できるのである。
【0019】そして、このXYステージ1は、ステージ
コントローラ(テーブル制御手段)11によって制御さ
れることにより、プリント配線板PTを所要位置に移動
できるようになっている。2はレーザビーム照射装置
(レーザビーム照射手段)で、このレーザビーム照射装
置2は、XYステージ1上のプリント配線板PTにおけ
る切断すべきパターン箇所にレーザビームLBを照射す
るもので、このために、このレーザビーム照射装置2
は、レーザ発振器21,レーザビームマスク装置(レー
ザビームマスク手段)22をそなえており、更にこのレ
ーザビーム照射装置2には、レーザコントローラ23,
マスクサイズコントローラ(レーザビームマスク制御手
段)24が接続されている。
【0020】ここで、レーザ発振器21は、レーザビー
ムLBを発振するもので、例えばパルス発振可能なYA
Gレーザやエキシマレーザが使用される。レーザビーム
マスク装置22は、開口長LとWとを変化させることに
よって、レーザ発振器21からのレーザビームLBの照
射範囲を調整するもので、例えば図3(a)に示すよう
に、モータ22−1を駆動源としてネジ22−3を回転
駆動することにより相互に反対方向に移動してマスクの
開口長Lを調節するための2枚のマスク板22−5,2
2−6をそなえるとともに、モータ22−2を駆動源と
してネジ22−4を回転駆動することにより相互に反対
方向に移動してマスクの開口長Wを調節するための2枚
のマスク板22−7,22−8をそなえて構成されてい
る。
【0021】なお、マスク板22−5,22−6;22
−7,22−8が相互に反対方向に移動できるように、
図3(b)に示すように、ネジ22−3;22−4は、
その中央部分から一端寄り部分が右ネジとして構成さ
れ、その中央部分から他端寄り部分が左ネジとして構成
されている。ところで、レーザコントローラ23は、レ
ーザ発振器21の発振回数や出力を制御するもので、マ
スクサイズコントローラ24は、レーザビームマスク装
置22の開口長L,Wを調整制御するもので、具体的に
は、プリント配線板PTのパターン切断時はレーザビー
ム照射面積を狭くし、溶融粉除去時はレーザビーム照射
面積を広くしうるように、レーザビームマスク装置22
を制御するものである。
【0022】3はレンズ装置(集光手段)で、このレン
ズ装置3は、レーザビームマスク装置22からのレーザ
ビームを集光するもので、凸レンズ等を使用する。な
お、このレンズ装置23は、昇降可能に構成されてい
て、レンズコントローラ31によって、その昇降状態が
制御されるようになっている。なお、この場合、次のよ
うな光学条件で縮小投影される。
【0023】 1/u+1/v=1/f (縮小率m=u/v) ここで、uはレンズ装置3とレーザビームマスク装置2
2との距離、vはレンズ装置3とプリント配線板PTと
の距離であり、fはレンズ装置3の焦点距離である。ま
た、ステージコントローラ11,レーザコントローラ2
3,マスクサイズコントローラ24,レンズコントロー
ラ31は、システムコントローラ4によって制御される
ようになっている。すなわち、この場合、階層制御構造
となっているのである。
【0024】つぎに、本装置を用いて、設計変更等によ
って、プリント配線板PTの所要パターン部分を切断す
る方法について説明する。まず、表面に配線のためのパ
ターンを形成されたプリント配線板PTにおける所要パ
ターン箇所の切断から説明する。この場合は、プリント
配線板PTがXYステージ1上にセットされ、切断すべ
き情報(切断位置,方向,幅等)が入力されると、ステ
ージコントローラ11は切断すべきパターン51がレー
ザ照射位置に来るように、XYステージ1を駆動する。
そして、切断幅に対応させて、マスクの開口長(L×
W)が調整されるのである。
【0025】その後は、レーザコントローラ23からの
制御により、レーザ発振器21から規定のパルス数のレ
ーザビームLBを、プリント配線板PTにおける切断す
べきパターン箇所に照射することにより、図4(a),
(b)に符号50で示すように、パターン箇所51を部
分的に揮発させて除去する。この場合は、プリント配線
板PTのパターン切断時であるから、マスクサイズコン
トローラ24はレーザビームマスク装置22をレーザビ
ーム照射面積が狭くなるように制御する。
【0026】またこのとき、図4(b)に示すように、
切断箇所付近に、銅や樹脂の溶融粉Aが飛散して、これ
がプリント配線板PTの基板上に付着するので、本方法
では、上記のように所要パターン箇所51を部分的に除
去したあとは、切断時よりも弱いレーザビームLBを用
いて切断箇所を含むプリント配線板部分を照射すること
により、切断箇所付近に付着した溶融粉Aを除去するこ
とが行なわれる。
【0027】この場合、マスクサイズコントローラ24
の制御により、レーザビームマスク装置22はレーザビ
ーム照射面積が広くなるように、マスクの開口長(L×
W)を調整する。なお、レーザ出力は切断時に比べ変え
ない。このように、レーザビーム照射範囲を広面積化す
る〔図4(b)に符号LBRw参照〕ことにより、レー
ザ出力を切断時に比べ変えないで、パターン切断時より
も弱いレーザビームLBを作り出し、この弱いレーザビ
ームLBを用いて切断箇所を含むプリント配線板部分を
例えは10回前後間欠照射することにより、切断箇所付
近に付着した溶融粉Aを図4(d)に示すように除去す
ることができる。
【0028】なお、レンズ装置23のレンズ位置を上昇
させたり、XYステージ1をZ方向(上下方向)へ移動
させたりすることによっても、レーザビーム照射範囲を
広面積化することができる。この場合、レンズコントロ
ーラ31が、パターン切断時はレーザビーム照射面積を
狭くし、溶融粉除去時はレーザビーム照射面積を広くし
うるように、レンズ装置3を制御したり、テーブルコン
トローラ11が、パターン切断時はレーザビーム照射面
積を狭くし、溶融粉除去時はレーザビーム照射面積を広
くしうるように、XYテーブル1の上下位置を制御した
りする。
【0029】また、溶融粉Aの飛散範囲が大きい場合
は、切断箇所50を含むプリント配線板部分について、
弱いレーザビームLBを複数回(この場合、3回;図4
(c)の〜参照)に分けて照射することにより、切
断箇所50付近に付着した溶融粉Aを複数回に分割して
除去することもできる。このようにパターン切断時に付
着した溶融粉Aを切断後にレーザビームLBを用いて除
去するので、切断したパターン間で絶縁不良を起こすこ
とがなくなるのである。
【0030】つぎに、樹脂(ガラス・エポキシ樹脂)で
被覆された配線のための内層パターンを有するプリント
配線板PTにおける所要内層パターン箇所(例えば内層
電源層)の切断について説明する。この場合も、プリン
ト配線板PTがXYステージ1上にセットされ、切断す
べき情報(切断位置,方向,幅等)が入力されると、ス
テージコントローラ11は切断すべき内層パターン対応
部分がレーザ照射位置に来るように、XYステージ1を
駆動する。そして、切断幅に対応させて、マスクの開口
長(L×W)が調整される。このときを初期状態とする
と、そのときのプリント配線板PTの様子は図5の
(a),(A)のようになっている。なお、図5中の符
号53は内層電源層を示している。
【0031】その後は、レーザコントローラ23からの
制御により、レーザ発振器21から規定のパルス数のレ
ーザビームLBを、図4(b),(B)に示すように、
プリント配線板PTにおける切断すべきパターン対応樹
脂部分に照射することにより、図5(c),(C)に示
すように、切断すべき内層パターン箇所に対応する樹脂
部分を揮発させて除去する。これにより、凹所60が形
成されて、この凹所60の底部に切断すべき内層パター
ン箇所53Aが露出する。
【0032】ついで切断すべき内層パターン箇所53A
に更にレーザビームLBを照射して、図5(d),
(D)に示すように、切断すべき内層パターン箇所53
Aを揮発させて除去する。上記の場合、プリント配線板
PTのパターン切断時であるから、マスクサイズコント
ローラ24はレーザビームマスク装置22をレーザビー
ム照射面積が狭くなるように制御している。
【0033】このとき、図5(d),(D)に示すよう
に、切断箇所付近に、銅や樹脂の溶融粉Aが飛散して、
これがプリント配線板PTの基板上に付着するので、本
方法では、上記のように所要パターン箇所を部分的に除
去したあとは、切断時よりも弱いレーザビームLBを用
いて切断箇所を含むプリント配線板部分を照射すること
により、切断箇所付近に付着した溶融粉Aを除去するこ
とが行なわれる。
【0034】すなわち、マスクサイズコントローラ24
の制御により、レーザビームマスク装置22はレーザビ
ーム照射面積が広くなるように、マスクの開口長(L×
W)を調整する。なお、レーザ出力は切断時に比べ変え
ない。このように、レーザビームの照射範囲を広面積化
する〔図5(e),(E)に符号LBRw参照〕ことに
より、レーザ出力を切断時に比べ変えないで、パターン
切断時よりも弱いレーザビームLBを作り出し、この弱
いレーザビームLBを用いて切断箇所を含むプリント配
線板部分を間欠照射することにより、切断箇所付近に付
着した溶融粉Aを図4(f),(F)に示すように除去
することができる。
【0035】なお、この場合においても、レンズ装置2
3のレンズ位置を上昇させたり、XYステージ1をZ方
向(上下方向)へ移動させたりすることによって、レー
ザビームの照射範囲を広面積化することができる。ま
た、溶融粉Aの飛散範囲が大きい場合は、前述の場合と
ほぼ同様の要領で、凹所60の周辺部分を含むプリント
配線板部分について、弱いレーザビームを複数回に分け
て照射することにより、この周辺部分に付着した溶融粉
Aを複数回に分割して除去することもできる。
【0036】従って、この場合も、パターン切断時に付
着した溶融粉Aを切断後にレーザビームを用いて除去す
るので、切断したパターン間で絶縁不良を起こすことが
なくなる。ところで、上記の例のように樹脂で被覆され
た内層パターンを切断する場合は、除去された樹脂部分
のあとに形成された凹所60の壁部61にも、飛散した
銅や樹脂の溶融粉Aが付着するので、これを除去する必
要がある。このため本方法では、次のような手法にて凹
所60の壁部61に付着した溶融粉Aを除去している。
【0037】すなわち、除去された樹脂部分のあとに形
成された凹所60の縁部に、少面積化したレーザビーム
LBを略垂直に照射することにより、凹所60の壁部6
1を部分的に削り取って、この凹所60の壁部61に付
着した溶融粉Aを除去するのである〔図6,図7の各
(a)〜(c)参照〕。さらに他の手段として、除去さ
れた樹脂部分のあとに形成された凹所60の壁部61に
直接広面積化したレーザビームLBを照射することによ
り、この凹所60の壁部61に付着した溶融粉Aを除去
することもできる。
【0038】この場合は、凹所60の壁部61にレーザ
ビームLBを斜めから照射したり、プリント配線板PT
を傾斜させたりして、凹所60の壁部61に直接レーザ
ビームLBを照射することが行なわれる。まず、凹所6
0の壁部61にレーザビームLBを斜めから照射する場
合は、図8に示すように、レーザビームマスク装置22
の出口側にハーフミラー7−1,7−2やミラー7−3
〜7−5を配置し、更に3方向からの光をそれぞれ集光
するレンズ3−1〜3−3でレンズ装置3を構成する。
これにより、パターン切断時は、真ん中のレンズ3−2
を通じてレーザビームLBがプリント配線板PT上に照
射されるように、ミラーを調整し、凹所60の壁部61
に付着した溶融粉Aを除去する場合は、両端のレンズ3
−1,3−2を通じてレーザビームLBが凹所60の壁
部61に直接照射されるように、ミラーを調整すること
が行なわれる。このときの様子を模式的に示すと、図9
(a)〜(c)のようになる。なお、図9(a)はパタ
ーン切断後で溶融粉Aを除去していないときの様子を示
し、図9(b)はレーザビームLBを凹所60の壁部6
1に斜めから照射して凹所60の壁部61に付着した溶
融粉Aを除去しているときの様子を示し、図9(c)は
凹所60の壁部61に付着した溶融粉Aを除去した後の
様子を示している。
【0039】つぎに、プリント配線板PTを傾斜させ
て、凹所60の壁部61に直接レーザビームを照射する
場合について説明する。この場合は、図10に示すよう
に、XYステージ1上にプリント配線板PTを傾斜させ
るための治具8を設ける。これにより、パターン切断時
は、治具8を水平にして、レーザビームLBがプリント
配線板PT上に照射されるようにし、更に凹所60の壁
部61に付着した溶融粉Aを除去する場合は、治具8を
傾斜させて、レーザビームLBが凹所60の壁部61に
直接照射されるようにするのである。なお、図10にお
いて、7はレーザビームの向きを変えるミラー装置を示
している。そして、このときの様子を模式的に示すと、
図10(a)〜(d)のようになる。なお、図10
(a)はパターン切断後で溶融粉Aを除去していないと
きの様子を示し、図10(b),(c)はレーザビーム
LBを凹所60の壁部61に斜めから照射して凹所60
の壁部61に付着した溶融粉Aを除去しているときの様
子を示し、図10(d)は凹所60の壁部61に付着し
た溶融粉Aを除去した後の様子を示している。
【0040】このように樹脂で被覆された内層パターン
を切断する場合に、除去された樹脂部分のあとに形成さ
れた凹所60の壁部61に、飛散した溶融粉Aが付着す
るが、この溶融粉Aも切断後にレーザビームLBを用い
て除去するので、切断した内層パターン間で絶縁不良を
起こすこともなくなる。なお、上記の場合において、プ
リント配線板PTの凹所60の周辺部に付着した溶融粉
Aの除去作業と、凹所60の壁部61に付着した溶融粉
Aの除去作業とについては、どちらの作業を先に施して
もよい。
【0041】ここで、上記の例に関し、太さ50μm,
幅が0.12mmの配線パターンを0.3mm幅で切断
する場合のレーザ条件の一例を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】さらに、樹脂で被覆された配線のための内
層パターンを有するプリント配線板における所要内層パ
ターン箇所(例えば内層電源層)の切断についての他の
例を説明する。すなわち、この場合も、プリント配線板
PTがXYステージ1上にセットされ、切断すべき情報
(切断位置,方向,幅等)が入力されると、ステージコ
ントローラ11は切断すべき内層パターン対応部分がレ
ーザ照射位置に来るように、XYステージ1を駆動す
る。そして、切断幅に対応させて、マスクの開口長(L
×W)を調整する。このときを初期状態とすると、その
ときのプリント配線板PTの様子は図12の(a),
(A)のようになっている。
【0044】その後は、レーザコントローラ23からの
制御により、レーザ発振器21から規定のパルス数のレ
ーザビームLBを、図12(b),(B)に示すよう
に、プリント配線板PTにおける切断すべきパターン対
応樹脂部分に照射することにより、図12(c),(C
1),(C2)に示すように、切断すべき内層パターン
箇所に対応する樹脂部分を揮発させて除去する。これに
より、凹所60が形成されて、この凹所60の底部に切
断すべき内層パターン箇所53Aが露出する。このと
き、この樹脂部分の除去について、切断すべき内層パタ
ーン箇所53Aを含む広い範囲(切断すべき内層パター
ン箇所53Aの寸法をL1×W1とすると、樹脂部分の
除去範囲は(3×L1)×W1となる。)について除去
が施される。これにより、次の内層パターン切断過程
で、溶融粉Aの飛散する空間領域が広くなるため、加工
穴壁面61に付着する溶融粉Aの量が減少し、これによ
り絶縁品質が向上するのである。
【0045】また、樹脂部分の除去方法として、図13
(a)に示すように照射範囲を除去範囲に一致させて行
なう方法と、図13(b)に示すように照射範囲を除去
範囲より小さくして行なう方法とがある。もし、図13
(b)に示すように、樹脂部分を分割して除去するよう
にすれば、プリント配線板PTに投入されるエネルギー
量を少なくできる(この例では1/3にできる)ので、
樹脂部への熱影響が少なく、炭化の低減に寄与する。な
お、図13(c)は樹脂部分を除去して内層パターン5
3Aが露出している状態を示している。
【0046】その後は、切断すべき内層パターン箇所に
更に図12(C2)に示すようにレーザビームLBを照
射して、図12(d),(D)に示すように、除去され
た樹脂部分のあとに形成された凹所60内に切断後の内
層パターン箇所が一部露出するように、内層パターン箇
所を部分的に除去する。上記の場合は、プリント配線板
PTのパターン切断時であるから、マスクサイズコント
ローラ24はレーザビームマスク装置22をレーザビー
ム照射面積が狭くなるように制御している。
【0047】上記のように樹脂で被覆された内層パター
ンを切断する際に、符号53A−1,53A−2で示す
ように、切断後の内層パターン箇所が凹所60内に一部
露出するように、内層パターン箇所が部分的に除去され
るので、目視による切断チェックが容易になる。そし
て、このときも、図12(d),(D)に示すように、
切断箇所付近に、銅や樹脂の溶融粉Aが飛散して、これ
がプリント配線板PTの基板上に付着するので、本方法
の場合も、上記のように所要パターン箇所を部分的に除
去したあとは、切断時よりも弱いレーザビームLBを用
いて切断箇所を含むプリント配線板部分を照射すること
により、切断箇所付近に付着した溶融粉Aを除去するこ
とが行なわれるのである。
【0048】すなわち、マスクサイズコントローラ24
の制御により、レーザビームマスク装置22はレーザビ
ーム照射面積が広くなるように、マスクの開口長(L×
W)を調整する。なお、レーザ出力は切断時に比べ変え
ない。このように、レーザビームLBの照射範囲を広面
積化する〔図12(e),(E)に符号LBRw参照〕
ことにより、レーザ出力を切断時に比べ変えないで、パ
ターン切断時よりも弱いレーザビームLBを作り出し、
この弱いレーザビームLBを用いて切断箇所を含むプリ
ント配線板部分を間欠照射することにより、切断箇所付
近に付着した溶融粉Aを図12(f),(F)に示すよ
うに除去することができるのである。
【0049】なお、この場合も、レンズ装置23のレン
ズ位置を上昇させたり、XYステージ1をZ方向(上下
方向)へ移動させたりすることによって、レーザビーム
の照射範囲を広面積化することもできる。また、溶融粉
Aの飛散範囲が大きい場合は、前述の場合と同様に、凹
所60の周辺部分を含むプリント配線板部分について、
弱いレーザビームLBを複数回に分けて照射することに
より、この周辺部分に付着した溶融粉Aを複数回に分割
して除去することもできる。さらに、この例でも、除去
された樹脂部分のあとに形成された凹所60の縁部に、
略垂直にレーザビームを照射することにより、凹所60
の壁部61を部分的に削り取って、この凹所60の壁部
61に付着した溶融粉Aを除去したり、凹所60の壁部
61にレーザビームを斜めから照射したり、プリント配
線板PTを傾斜させたりして、凹所60の壁部61に直
接レーザビームを照射することにより、この凹所60の
壁部61に付着した溶融粉Aを除去したりすることも可
能である。
【0050】なお、この場合は、樹脂部分の除去につい
て、切断すべき内層パターン箇所を含む広い範囲につい
て除去が施されるので、溶融粉Aの飛散する空間領域が
広くなり、これにより加工穴壁面61や凹所周辺に飛散
する溶融粉Aの量が減少するため、必要に応じ、図12
(e),(E)に示すクリーニング操作を省略すること
もできる。
【0051】ここで、上記の例に関し、基板表面から
0.2mmの深さに位置し、厚み50μm,幅が0.1
4mmを持つ内層パターンを0.2mm幅で切断する場
合のレーザ条件の一例を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】つぎに、樹脂で被覆された配線のための内
層パターンを有するプリント配線板における所要内層パ
ターン箇所(例えば内層電源層)の切断についての更に
他の例を説明する。すなわち、この場合も、プリント配
線板PTがXYステージ1上にセットされ、切断すべき
情報(切断位置,方向,幅等)が入力されると、ステー
ジコントローラ11は切断すべき内層パターン対応部分
がレーザ照射位置に来るように、XYステージ1を駆動
する。そして、切断幅に対応させて、マスクの開口長
(L×W)を調整する。このときを初期状態とすると、
そのときのプリント配線板PTの様子は図14(A)の
ようになっている。
【0054】その後は、レーザコントローラ23からの
制御により、レーザ発振器21から規定のパルス数のレ
ーザビームLBを、図14(B)に示すように、プリン
ト配線板PTにおける切断すべきパターン対応樹脂部分
に照射することにより、図14(C)に示すように、切
断すべき内層パターン箇所に対応する樹脂部分を揮発さ
せて除去する。これにより、凹所60が形成されて、こ
の凹所60の底部に切断すべき内層パターン箇所53A
が露出する。
【0055】ついで、切断すべき内層パターン箇所に更
にレーザビームを照射して、図14(D)に示すよう
に、切断後の内層パターン箇所が除去された樹脂部分の
あとに形成された凹所60内に一部露出するように(符
号53A−1,53A−2参照)、内層パターン箇所5
3Aを部分的に除去する。その後は、隣接する樹脂部分
について、樹脂部分を揮発させて除去したあと内層パタ
ーン箇所を部分的に揮発させて除去する操作を少なくと
も1回(この場合は、2回)施す〔図14(E)〜
(J)参照〕。
【0056】上記の場合、プリント配線板PTのパター
ン切断時であるから、マスクサイズコントローラ24は
レーザビームマスク装置22をレーザビーム照射面積が
狭くなるように制御している。このように樹脂で被覆さ
れた内層パターンを切断する際に、隣接する樹脂部分に
ついて、樹脂部分を揮発させて除去したあと内層パター
ン箇所を部分的に揮発させて除去する操作を少なくとも
2回は施すので、飛散した溶融粉による影響を少なくす
ることができる。
【0057】なお、この場合も、樹脂部分の除去方法と
して、図13(a)に示すように照射範囲を除去範囲に
一致させて行なう方法と、図13(b)に示すように照
射範囲を除去範囲より小さくして行なう方法とがある。
またこのときも、上記のように所要パターン箇所を部分
的に除去したあとは、切断時よりも弱いレーザビームを
用いて切断箇所を含むプリント配線板部分を照射するこ
とにより、切断箇所付近に付着した溶融粉Aを除去する
ことが行なわれるのである。
【0058】すなわち、マスクサイズコントローラ24
の制御により、レーザビームマスク装置22はレーザビ
ーム照射面積が広くなるように、マスクの開口長(L×
W)を調整する。なお、レーザ出力は切断時に比べ変え
ない。このように、レーザビームの照射範囲を広面積化
することにより、レーザ出力を切断時に比べ変えない
で、パターン切断時よりも弱いレーザビームを作り出
し、この弱いレーザビームLBを用いて切断箇所を含む
プリント配線板部分を間欠照射することにより、切断箇
所付近に付着した溶融粉Aを除去することができる。な
お、この場合、照射範囲を広面積化されたレーザビーム
は3つの凹所60ごとに順次照射されるものとするが、
一度に3つの凹所分をまとめて照射することもできる。
逆に、1つの凹所60につき弱いレーザビームLBを複
数回に分けて照射することにより、この凹所60付近に
付着した溶融粉Aを複数回に分割して除去することも勿
論可能である。
【0059】なお、この場合も、レンズ装置23のレイ
ズ位置を上昇させたり、XYステージ1をZ方向(上下
方向)へ移動させたりすることによって、レーザビーム
の照射範囲を広面積化することができる。さらに、この
例でも、除去された樹脂部分のあとに形成された凹所6
0の縁部に、略垂直にレーザビームLBを照射すること
により、凹所60の壁部61を部分的に削り取って、こ
の凹所60の壁部61に付着した溶融粉Aを除去した
り、凹所60の壁部61にレーザビームLBを斜めから
照射したり、プリント配線板PTを傾斜させたりして、
凹所60の壁部61に直接レーザビームLBを照射する
ことにより、この凹所60の壁部61に付着した溶融粉
Aを除去したりしてもよい。
【0060】なお、この場合も、樹脂部分の除去につい
て、切断すべき内層パターン箇所を含む広い範囲につい
て除去が施されるので、溶融粉Aの飛散する空間領域が
広くなり、これにより加工穴壁面61や凹所周辺に飛散
する溶融粉Aの量が減少するため、必要に応じ、レーザ
ビームの照射範囲を広面積化して行なうクリーニング操
作を省略することができる。
【0061】また、上記の各例において、レーザコント
ローラ23によって、レーザ出力をパターン切断時に比
べ低くすることにより、このパターン切断時よりも弱い
レーザビームを作り出し、この弱いレーザビームを用い
て切断箇所を含むプリント配線板部分を照射することに
より、該切断箇所付近に付着した溶融粉を除去するよう
にしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のレーザを
用いたプリント配線板のパターン切断方法およびパター
ン切断装置によれば、つぎのような効果ないし利点が得
られる。 (1)パターン切断時に付着した溶融粉を切断後にレー
ザビームを用いて除去するので、切断したパターン間で
絶縁不良を起こすことがなくなる。 (2)樹脂で被覆された内層パターンを切断する場合
に、除去された樹脂部分のあとに形成された凹所の壁部
に、飛散した溶融粉が付着するが、この溶融粉も切断後
にレーザビームを用いて除去するので、切断した内層パ
ターン間で絶縁不良を起こすことがなくなる。 (3)樹脂で被覆された内層パターンを切断する場合
に、樹脂部分の除去に関して、切断すべき内層パターン
箇所を含む広い範囲について除去が施されるので、次の
内層パターン切断過程で、溶融粉の飛散する空間領域が
広くなり、これにより加工穴壁面に付着する溶融粉の量
が減少し、絶縁品質が向上する。 (4)樹脂で被覆された内層パターンを切断する際に、
除去された樹脂部分のあとに形成された凹所内に切断後
の内層パターン箇所が一部露出するように、内層パター
ン箇所が部分的に除去されるので、目視による切断チェ
ックが容易になる。 (5)樹脂で被覆された内層パターンを切断する際に、
隣接する樹脂部分について、樹脂部分を揮発させて除去
したあと内層パターン箇所を部分的に揮発させて除去す
る操作を少なくとも2回は施すので、飛散した溶融粉に
よる影響を少なくできる。 (6)樹脂部分を分割して除去するので、プリント配線
板に投入されるエネルギー量を少なくでき、これによ
り、樹脂部への熱影響が少なく、炭化の低減に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図3】レーザビームマスク装置を示す図で、(a)は
その全体構成を示す模式図、(b)はマスク板駆動用ネ
ジの部分図(図3(a)のIIIb部分拡大図)であ
る。
【図4】本方法を説明する図である。
【図5】本方法を説明する図である。
【図6】本方法を説明する図である。
【図7】本方法を説明する図である。
【図8】本方法を実施する装置の模式図である。
【図9】本方法を説明する図である。
【図10】本方法を実施する装置の模式図である。
【図11】本方法を説明する図である。
【図12】本方法を説明する図である。
【図13】本方法を説明する図である。
【図14】本方法を説明する図である。
【図15】従来の課題を説明する図である。
【図16】従来の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 XYステージ(プリント配線板移動テーブル) 2 レーザビーム照射装置(レーザビーム照射手段) 3 レンズ装置(集光手段) 3−1〜3−3 レンズ 4 システムコントローラ 7 ミラー装置 7−1,7−2 バーフミラー 7−3〜7−5 バーフミラー 8 治具 11 ステージコントローラ(デーブル制御手段) 21 レーザ発振器 22 レーザビームマスク装置(レーザビームマスク手
段) 22−1,22−2 モータ 22−3,22−4 ネジ 22−5〜22−8 マスク板 23 レーザコントローラ(レーザ発振器制御手段) 24 マスクサイズコントローラ(レーザビームマスク
制御手段) 31 レンズコントローラ(集光制御手段) 50 パターン切断部 51 配線パターン 53 内層電源層(内層パターン) 53A 内層パターン切断部 60 凹所 61 壁部 A 溶融粉 LB レーザビーム PT プリント配線板

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に配線のためのパターンを形成され
    たプリント配線板(PT)における切断すべきパターン
    箇所にレーザビーム(LB)を照射することにより、該
    切断すべきパターン箇所を揮発させて除去したあと、 切断時よりも弱いレーザビーム(LB)を用いて切断箇
    所を含むプリント配線板部分を照射することにより、該
    切断箇所付近に付着した溶融粉を除去することを特徴と
    する、レーザを用いたプリント配線板のパターン切断方
    法。
  2. 【請求項2】 該レーザビーム(LB)の照射範囲を広
    面積化することにより、レーザ出力を切断時に比べ変え
    ないで、該切断時よりも弱いレーザビーム(LB)を作
    り出し、この弱いレーザビーム(LB)を用いて切断箇
    所を含むプリント配線板部分を照射することにより、該
    切断箇所付近に付着した溶融粉を除去することを特徴と
    する請求項1記載のレーザを用いたプリント配線板のパ
    ターン切断方法。
  3. 【請求項3】 レーザ出力を切断時に比べ低くすること
    により、該切断時よりも弱いレーザビーム(LB)を作
    り出し、この弱いレーザビーム(LB)を用いて切断箇
    所を含むプリント配線板部分を照射することにより、該
    切断箇所付近に付着した溶融粉を除去することを特徴と
    する請求項1記載のレーザを用いたプリント配線板のパ
    ターン切断方法。
  4. 【請求項4】 該切断箇所を含むプリント配線板部分に
    ついて、該弱いレーザビーム(LB)を複数回に分けて
    照射することにより、該切断箇所付近に付着した溶融粉
    を複数回に分割して除去することを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載のレーザを用いたプリント
    配線板のパターン切断方法。
  5. 【請求項5】 樹脂で被覆された配線のための内層パタ
    ーンを有するプリント配線板(PT)における切断すべ
    き内層パターン箇所に対応する樹脂部分にレーザビーム
    (LB)を照射することにより、まず該樹脂部分を揮発
    させて除去し、ついで該切断すべき内層パターン箇所に
    更にレーザビーム(LB)を照射して該切断すべき内層
    パターン箇所を揮発させて除去したあと、 除去された樹脂部分のあとに形成された凹所の縁部に略
    垂直にレーザビーム(LB)を照射することにより、該
    凹所の壁部に付着した溶融粉を除去することを特徴とす
    る、レーザを用いたプリント配線板のパターン切断方
    法。
  6. 【請求項6】 樹脂で被覆された配線のための内層パタ
    ーンを有するプリント配線板(PT)における切断すべ
    き内層パターン箇所に対応する樹脂部分にレーザビーム
    (LB)を照射することにより、まず該樹脂部分を揮発
    させて除去し、ついで該切断すべき内層パターン箇所に
    更にレーザビームを照射して該切断すべき内層パターン
    箇所を揮発させて除去したあと、 除去された樹脂部分のあとに形成された凹所の壁部にレ
    ーザビーム(LB)を照射することにより、該凹所の壁
    部に付着した溶融粉を除去することを特徴とする、レー
    ザを用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  7. 【請求項7】 該凹所の壁部にレーザビーム(LB)を
    斜めから照射することにより、該凹所の壁部に付着した
    溶融粉を除去することを特徴とする請求項6記載のレー
    ザを用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  8. 【請求項8】 該プリント配線板(PT)を傾斜させた
    後に、該凹所の壁部にレーザビーム(LB)を照射し
    て、該凹所の壁部に付着した溶融粉を除去することを特
    徴とする請求項6記載のレーザを用いたプリント配線板
    のパターン切断方法。
  9. 【請求項9】 樹脂で被覆された配線のための内層パタ
    ーンを有するプリント配線板(PT)における切断すべ
    き内層パターン箇所に対応する樹脂部分にレーザビーム
    (LB)を照射することにより、まず該樹脂部分を揮発
    させて除去し、ついで該切断すべき内層パターン箇所に
    更にレーザビームを照射して該切断すべき内層パターン
    箇所を揮発させて除去する際に、 除去された樹脂部分のあとに形成された凹所内に切断後
    の該内層パターン箇所が一部露出するように、該内層パ
    ターン箇所が部分的に除去されることを特徴とする、レ
    ーザを用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  10. 【請求項10】 樹脂で被覆された配線のための内層パ
    ターンを有するプリント配線板(PT)における切断す
    べき内層パターン箇所に対応する樹脂部分にレーザビー
    ム(LB)を照射することにより、まず該樹脂部分を揮
    発させて除去し、ついで該切断すべき内層パターン箇所
    に更にレーザビーム(LB)を照射して該切断すべき内
    層パターン箇所を揮発させて除去したあとに、 隣接する樹脂部分について、樹脂部分を揮発させて除去
    したあと内層パターン箇所を部分的に揮発させて除去す
    る操作を少なくとも1回は施すことを特徴とする、レー
    ザを用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  11. 【請求項11】 該樹脂部分の除去について、切断すべ
    き内層パターン箇所を含む広い範囲について除去を施す
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の
    レーザを用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  12. 【請求項12】 樹脂部分を揮発させて除去する際に、
    該レーザビーム(LB)を複数回に分けて照射すること
    により、該樹脂部分を分割して除去することを特徴とす
    る請求項5,6,9,10のいずれかに記載のレーザを
    用いたプリント配線板のパターン切断方法。
  13. 【請求項13】 切断時よりも弱いレーザビーム(L
    B)を用いて、除去された樹脂部分のあとに形成された
    凹所の周囲部分を照射することにより、この周囲部分に
    付着した溶融粉を除去することを特徴とする請求項5,
    6,9,10のいずれかに記載のレーザを用いたプリン
    ト配線板のパターン切断方法。
  14. 【請求項14】 プリント配線板(PT)を載置して該
    プリント配線板(PT)を移動しうるプリント配線板移
    動テーブル(1)と、 該プリント配線板移動テーブル(1)上の該プリント配
    線板(PT)における切断すべきパターン箇所にレーザ
    ビーム(LB)を照射するレーザビーム照射手段(2)
    とをそなえ、 該レーザビーム照射手段(2)が、レーザ発振器と、該
    レーザ発振器からのレーザビーム照射範囲を調整するレ
    ーザビームマスク手段とをそなえて構成されるととも
    に、 パターン切断時は該レーザビーム照射面積を狭くし溶融
    粉除去時は該レーザビーム照射面積を広くしうるように
    該レーザビームマスク手段を制御するレーザビームマス
    ク制御手段(24)が設けられたことを特徴とする、レ
    ーザを用いたプリント配線板のパターン切断装置。
  15. 【請求項15】 プリント配線板(PT)を載置して該
    プリント配線板(PT)を移動しうるプリント配線板移
    動テーブル(1)と、 該プリント配線板移動テーブル(1)上の該プリント配
    線板(PT)における切断すべきパターン箇所にレーザ
    ビーム(LB)を照射するレーザビーム照射手段(2)
    とをそなえ、 パターン切断時はレーザビーム照射面積を狭くし溶融粉
    除去時は該レーザビーム照射面積を広くしうるように該
    プリント配線板移動テーブル(1)の上下位置を制御す
    るテーブル制御手段(11)が設けられたことを特徴と
    する、レーザを用いたプリント配線板のパターン切断装
    置。
  16. 【請求項16】 プリント配線板(PT)を載置して該
    プリント配線板(PT)を移動しうるプリント配線板移
    動テーブル(1)と、 該プリント配線板移動テーブル(1)上の該プリント配
    線板(PT)における切断すべきパターン箇所にレーザ
    ビーム(LB)を照射するレーザビーム照射手段(2)
    と、 該レーザビーム照射手段(2)からのレーザビーム(L
    B)を該プリント配線板(PT)上に集光する集光手段
    (3)とをそなえ、 パターン切断時はレーザビーム照射面積を狭くし溶融粉
    除去時は該レーザビーム照射面積を広くしうるように該
    集光手段(3)を制御する集光制御手段(31)が設け
    られたことを特徴とする、レーザを用いたプリント配線
    板のパターン切断装置。
  17. 【請求項17】 プリント配線板(PT)を載置して該
    プリント配線板(PT)を平面的に移動しうるプリント
    配線板移動テーブル(1)と、 該プリント配線板移動テーブル(1)上の該プリント配
    線板(PT)における切断すべきパターン箇所にレーザ
    ビーム(LB)を照射するレーザビーム照射手段(2)
    とをそなえ、 該レーザビーム照射手段(2)が、出力調整可能なレー
    ザ発振器をそなえて構成されるとともに、 パターン切断時は該レーザ発振器の出力を高くし溶融粉
    除去時は該レーザ発振器の出力を低しうるように該レー
    ザ発振器の出力を制御するレーザ発振器制御手段(2
    3)が設けられたことを特徴とする、レーザを用いたプ
    リント配線板のパターン切断装置。
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