JP2719076B2 - 建物の屋根とその施工方法 - Google Patents

建物の屋根とその施工方法

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JP2719076B2 JP4171157A JP17115792A JP2719076B2 JP 2719076 B2 JP2719076 B2 JP 2719076B2 JP 4171157 A JP4171157 A JP 4171157A JP 17115792 A JP17115792 A JP 17115792A JP 2719076 B2 JP2719076 B2 JP 2719076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の屋根とその施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、木造住宅等の建物の屋根には、
図5及び図6に示すように、トラス方式の小屋組で構成
されたものがある。この建物の屋根では、軒柱25の上端
間に軒桁26,26 が架設されていて、この両軒桁26,26 間
を連結する小屋梁27を下弦材、屋根の棟部28からその両
軒桁26,26に向かって傾斜する一対の垂木29を上弦材と
してトラス30を構成している。
【0003】即ち、従来では、小屋梁27上には一対の小
屋束31と中央の棟束32が立設されており、この両束31,3
2 の上端に、母屋33及び棟木34を介して垂木29を屋根勾
配なりに配設することにより、屋根パネル35の荷重を下
から支持するトラス30を構成するようにしている。な
お、36は補強用の斜材で、小屋束31の上端部と棟束32の
下端部間に介装されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今の作業
者不足、施工コストの高謄等に鑑み、屋根パネル35の上
面に防水シート及び屋根瓦を予め工場等で取付けておい
てユニット化し、かかる屋根パネル35を建築現場に搬送
してクレーン等で小屋組へ吊込んだ後、各屋根パネル35
を互いに接合することで屋根面を構成する工法が採用さ
れている。
【0005】しかし、従来では、上記工法を採用する場
合においても、前記トラス30を現場で直接組み立ててい
たので、屋根の施工全体としては依然として現場の施工
手間が多いものであった。また、従来では、下面に補強
用の骨格部材37を有する屋根パネル35をトラス30の垂木
29上に取付けているため、屋根流れ方向に沿う部材が同
方向に重なって配置されることとなり、構造上も無駄が
多い。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、建築現
場における施工手間と材料コストとをより低減すること
ができる建物の屋根とその施工方法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1記載
の発明は、両軒桁12,12 間を連結する小屋梁13を下弦材
とし、かつ屋根の棟部5 から前記両軒桁12,12 に向かっ
て傾斜する一対の垂木11,11 を上弦材としてトラス21を
構成し、このトラス21の垂木11上に屋根パネル9 を敷設
するようにした建物の屋根において、前記小屋梁13の中
間でかつ上面側に、この小屋梁13の長さよりも幅狭の門
型構造を有するコアトラス14を固定した後、前記屋根パ
ネル9 の下面側に予め組込まれた前記垂木11で前記軒桁
12とコアトラス14の上コーナ部間を連結すると共に、そ
の垂木11の一対を前記棟部5 において端部連結すること
により、前記トラス21を構成することを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、両軒桁12,1
2 間を連結する小屋梁13を下弦材とし、かつ屋根の棟部
5 から前記両軒桁12,12 に向かって傾斜する一対の垂木
11,11 を上弦材としてトラス21を構成し、このトラス21
の垂木11上に屋根パネル9 を敷設するようにした建物の
屋根において、前記小屋梁13の中間でかつ上面側に、こ
の小屋梁13の長さよりも幅狭の門型構造を有するコアト
ラス14が固定され、かつ、前記トラス21は、前記屋根パ
ネル9の下面側に予め組込まれた前記垂木11で前記軒桁1
2とコアトラス14の上コーナ部間を連結すると共に、そ
の垂木11の一対を前記棟部5 において端部連結すること
によって構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、コアトラス14は小屋組3 のトラス
21の中間部材として機能し、その上コーナ部で垂木11を
下から支持する。垂木11は、当初屋根パネル9 の下面側
に一体化されていて、屋根パネル9 の吊込み後にそのコ
アトラス14と軒桁12間に連結され、その後は小屋組3 の
トラス21の上弦材として機能する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例につ
いて詳述する。図1〜図3において、1 は本実施例で採
用した住宅等の建物であり、この建物1 は、平面視長方
形状を呈しており、軒側外周に沿って軒柱2 を有すると
共に、この軒柱2 上に、小屋組3 を介して寄棟屋根4 を
有している。
【0011】寄棟屋根4 は、一つの大棟5 とこの両端か
ら分岐する隅棟6 とを有し、これらによってそれぞれ一
対の台形屋根面7 と三角屋根面8 とに区画されていて、
各屋根面7,8 は、図3に示す如く、方形、台形及び三角
形状の屋根パネル9 を適宜配列することによって構成さ
れている。各屋根パネル9 は、野地板10の下面に屋根流
れ方向に沿う垂木11を一体に固着してなり、この野地板
10の上面には、防水シートを介して屋根瓦が工場等で予
め瓦葺きされている。
【0012】小屋組3 は、軒柱2 の上端間に架設した軒
桁12と、軒桁12間を建物1 の短辺方向で連結する五本の
小屋梁13と、この小屋梁13上にそれぞれ固定されるコア
トラス14とを備えている。このコアトラス14は、小屋梁
13の長さより幅狭の門型構造を呈している。即ち、コア
トラス14は、小屋梁13より短い上梁15の両端に束柱16を
連結してなり、上梁15の中央下面に中柱17を有すると共
に、この中柱17上端部と束柱16下端部間は斜材18で補強
されている。また、このコアトラス14は、予め工場等で
組み立てられていて、建築現場に運搬された後、クレー
ン等で小屋梁13上に吊り込まれる。
【0013】更に、19は屋根パネル9 の中間部を支持す
るために軒桁12と同方向に配設される母屋であり、本実
施例では、前記各コアトラス14の上コーナ部間をこの母
屋19で連結するようにしている。なお、母屋19は各コア
トラス14を小屋梁13上に固定してから取付けてもよく、
母屋19で各コアトラス14を連結してからクレーンで一度
に吊り込むことにしてもよい。
【0014】屋根パネル9 の下面に一体に組み込まれた
前記垂木11は、その下面側の略中央と軒先側に直角三角
形状の嵌合凹部20を有し、当該屋根パネル9 は、この各
嵌合凹部20に母屋19と軒桁12の断面角部を嵌合させ、図
外の連結金具で垂木11を母屋19及び軒桁12に固定するこ
とによって小屋組3 に取付けられている。また、垂木11
の棟側端面はテーパ状にカットされていて、大棟5 を境
にその両側に配置される一対の屋根パネル9,9 は、その
互いの垂木11の棟側端面を突き合わせて連結させること
によって接合されている。
【0015】従って、この場合の垂木9 は、小屋梁13を
下弦材としかつ大棟5 を頂点とする三角形状のトラス21
の上弦材としても作用し、このトラス21は、屋根パネル
9 を小屋組3 上に吊り込んだ後に、そのパネル9 の垂木
11を母屋19と軒桁12に固定し、かつ垂木11の棟側端部を
連結することによって構成されることになる。次に、上
記構成に係る建物の屋根の施工手順を説明する。
【0016】先ず、図1(a) に示すように、門型のコア
トラス14をクレーン等で小屋梁13上に吊り込み、それを
小屋梁13の上面中央に固定する。次に、図1(b) に示す
ように、上面に屋根瓦を有する屋根パネル9 をクレーン
等で前記コアトラス14上に吊り込み、垂木11をコアトラ
ス14の上コーナ部にある母屋19と軒桁12に固着し、屋根
パネル9 をコアトラス14と軒桁12間に橋渡するようにし
て固定する。なお、この際、大棟5 の両側に配置される
両屋根パネル9 の垂木11は、その大棟5 において端面が
互いに突き合わされることになる。
【0017】そして、その互いに突き合わされた垂木11
の棟側を図外の固定金具で端部連結した後、屋根パネル
9 の接合部、即ち大棟5 に沿って棟包を施工すればよ
い。なお、隅棟6 を境として互いに接合される屋根パネ
ル9 についても、上記と同様にしてコアトラス14に連結
される。このように、本実施例によれば、小屋組3 のト
ラス21の中間部材としてコアトラス14を採用し、このコ
アトラス14に屋根パネル9 に固着されている垂木11を組
付けることで、小屋組3 のトラス21を構成するようにし
たので、屋根パネル9 の設置作業と併せてトラス21を組
立てることができ、現場における小屋組3 の組立作業手
間を低減することができる。
【0018】しかも、本実施例では、コアトラス14は工
場等で予め組立てられていて、現場においてはこれを小
屋梁13上に固定するだけでよいので、この点からも施工
手間をより低減できる。また、屋根パネル9 の垂木11が
直接小屋組3 のトラス21の上弦材として機能するので、
部材に無駄がなく、材料コストの低減をも図ることがで
きる。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限られず、例
えば図4に示す如く、コアトラス14の中央に棟受材22を
立設しておき、この棟受材22の上端に垂木11の棟側端部
を上載することで、より強固に屋根パネル9 を固定する
ことができる。また、本発明は、寄棟屋根4 に限らず、
その他切妻屋根や方形屋根にも採用しうることは勿論で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め屋根パネル9 に組込んだ垂木11をコアトラス4 と軒
桁12に連結することで小屋組3 のトラス21を構成するよ
うにしたので、小屋組3 の組立作業を減少させ、屋根施
工に際する現場での施工手間を大幅に低減できると共
に、屋根パネル9 に設けた垂木11がそのままトラス21の
上弦材として機能するので、材料コストを従来より低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の屋根の組立手順を示す正面図である。
【図2】建物の屋根の斜視図である。
【図3】同平面図である。
【図4】他の実施例を示す建物の屋根の正面図である。
【図5】従来の建物の屋根の正面図である。
【図6】同組立斜視図である。
【符号の説明】
3 小屋組 5 大棟 (棟部) 9 屋根パネル 11 垂木 12 軒桁 13 小屋梁 14 コアトラス 21 トラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古野 元昭 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 株式会社クボタ内 (72)発明者 中村 崇 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 株式会社クボタ内 (56)参考文献 特開 昭63−66347(JP,A) 特開 昭63−268856(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両軒桁(12)(12)間を連結する小屋梁(13)
    を下弦材とし、かつ屋根の棟部(5) から前記両軒桁(12)
    (12)に向かって傾斜する一対の垂木(11)(11)を上弦材と
    してトラス(21)を構成し、このトラス(21)の垂木(11)上
    に屋根パネル(9) を敷設するようにした建物の屋根にお
    いて、 前記小屋梁(13)の中間でかつ上面側に、この小屋梁(13)
    の長さよりも幅狭の門型構造を有するコアトラス(14)を
    固定した後、前記屋根パネル(9) の下面側に予め組込ま
    れた前記垂木(11)で前記軒桁(12)とコアトラス(14)の上
    コーナ部間を連結すると共に、その垂木(11)の一対を前
    記棟部(5)において端部連結することにより、前記トラ
    ス(21)を構成することを特徴とする建物の屋根の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 両軒桁(12)(12)間を連結する小屋梁(13)
    を下弦材とし、かつ屋根の棟部(5) から前記両軒桁(12)
    (12)に向かって傾斜する一対の垂木(11)(11)を上弦材と
    してトラス(21)を構成し、このトラス(21)の垂木(11)上
    に屋根パネル(9) を敷設するようにした建物の屋根にお
    いて、 前記小屋梁(13)の中間でかつ上面側に、この小屋梁(13)
    の長さよりも幅狭の門型構造を有するコアトラス(14)が
    固定され、かつ、前記トラス(21)は、前記屋根パネル
    (9) の下面側に予め組込まれた前記垂木(11)で前記軒桁
    (12)とコアトラス(14)の上コーナ部間を連結すると共
    に、その垂木(11)の一対を前記棟部(5) において端部連
    結することによって構成されていることを特徴とする建
    物の屋根。
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