JP2715944B2 - 押印装置 - Google Patents

押印装置

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JP2715944B2
JP2715944B2 JP6304939A JP30493994A JP2715944B2 JP 2715944 B2 JP2715944 B2 JP 2715944B2 JP 6304939 A JP6304939 A JP 6304939A JP 30493994 A JP30493994 A JP 30493994A JP 2715944 B2 JP2715944 B2 JP 2715944B2
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押印装置に係り、とく
に市町村で発行される各種証明書発行の迅速処理に好適
な押印装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市町村で発行される戸籍謄本や戸
籍抄本、住民票、印鑑証明などの各種証明書の記載内容
を証明するため、証明書内容(例えば戸籍謄本か戸籍抄
本かの証明)や発行の日付けおよび発行責任者名(一般
的には市長や町長などの首長名)を明示して、認証印を
必要に応じて捺印していたが、この作業は主に人手によ
る手作業で行われていた。
【0003】一方、人手による認証印を捺印する方法で
は、各証明書ごとに直接作業者が証明内容を確認して捺
印するため、相当の作業時間と手間がかかりサービスの
低下とコストアップを招いていた。さらに、証明書とし
て発行するため捺印される認証印は、所謂「まがり」が
なく、「ノリが均一であること(=カスレがないこ
と)」が要求されている。
【0004】しかしながら、上述したように従来は人手
による作業のため、作業者の熟練度や発行作業の集中度
によって押印品質に違いが生じ易く、場合によっては証
明書としての品質に重大な問題が発生することになる。
【0005】そこで、これらの問題の発生を事前に阻止
するために、従来より、押印処理の機械化が進められて
いる。
【0006】この場合、従来の機械化された押印装置
は、機構部門と制御部門とで構成され、更に上記機構部
門は、用紙搬送部と自動押印部とを備えた構成となって
いる。そして、用紙搬送部は外部装置から排出される各
種証明書を自動的に受け取った後、自動押印部に搬送す
る。また、自動押印部は、制御部からの制御情報に基づ
いて作動し、用紙搬送部から送られてきた各種証明書の
所定欄に認証印を自動的に押下する機能を備えている。
そして、制御部は、外部装置からの制御情報に基づいて
前述した機構部を制御するようになっている。
【0007】ここで、上記自動押印部での押印方式は、
大別すると二種類の方式に分類される。
【0008】第1の押印方式は、市販されている印鑑を
使用し、その印鑑を上下方向に動作させて押印する方式
である。
【0009】また、第2の方式は、特開昭63−188
084号にて開示されているように、押印ローラによる
回転動作によって押印する方式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、市販されている印鑑を使用する方式で
は、その構造上,印鑑部はインクを含有する特性を有す
る材質(例えば多孔質ゴムなど)であることが多く、そ
のため、経時的変化や押印動作のばらつきによる押印の
「ノリ」に相違が発生しやすくなり、印鑑部の頻繁な交
換が必要となるとともに、外部から挿入された印字済み
証明書を押印動作が完了するまでは停止させておかねば
ならず、高速印字装置の性能が十分に発揮されないとい
う不都合があった。
【0011】また、押印ローラによる方式では、押印ロ
ーラが1個の印鑑部(印字部)のみ有する構造であり、
特に自治体における各種諸証明書の発行においては通常
は首長名記載の認証文には首長名の刻印された認証印が
押印されるが,首長が不在のときには「代行者印」に認
証印を交換する必要があり、その交換は煩雑で時間がか
かり、しかも証明書偽造防止のため交換した認証印の保
管に十分な配慮が必要となるとともに、外部から挿入さ
れた印字済み証明書を押印動作が完了するまでは停止さ
せておかねばならず、高速印字装置の性能が十分に発揮
されないという不都合があった。
【0012】更に、従来の押印装置は、設置占有面積が
大きいため、特に市町村などの地方自治体の証明書専用
電送装置に接続される場合には、事務所における効率的
なスペース利用が妨げられるという不都合が生じてい
た。
【0013】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに設置占有面積が小さく、高速押印が可
能で同時に印字品質を常時有効に維持し得る信頼性の高
い押印装置を提供することを、その目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、その請求項
1において、押印を必要とする用紙を所定位置に搬送す
るための用紙搬送手段と、ローラ状に形成されその周囲
に複数の認証印を具備すると共に搬入される用紙上の所
定位置に回転しながら認証印を押印する押印ローラと、
この押印ローラを所定の制御手段に制御されて回転駆動
する押印駆動モータとを備えている。そして、押印ロー
ラに、当該押印ローラに間欠的に当接するインクローラ
機構を併設する。
【0015】更に、上記したインクローラ機構は、前述
した押印ローラに所定のインクを塗布するインク塗布部
材と、このインク塗布部材を通常は押印ローラから離間
するように付勢するばね部材と、このばね部材のばね力
に抗してインク塗布部材を押印ローラに当接せしめるカ
ム部材と、このカム部材に,外部指令によって作動して
モータの駆動力を伝達するクラッチを装備する、という
構成を採っている。これによって前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0016】また、請求項においては、前述した押印
ローラ上に、認証印を少なくとも二つ設ける、という構
成を採っている。これによって前述した目的を達成しよ
うとするものである。
【0017】
【作用】印字済みの書類が送り込まれて用紙搬送手段1
に搬入されると、押印部2の押印駆動モータ2Eが作動
し当該押印部2又は3が作動し、選択された押印部2
(又は3)認証印2a(又は2b)にインクが付され
る。その後、インク塗布ローラ2Baは押印ローラ2A
から分離させられる。これにより、認証印2bにはイン
クは転写されない。
【0018】一方、インクが転写された認証印2aは、
回転しながら搬送されてきた印字済み証明書と接触し所
定位置に押印する。また、認証印2bは、インクが転写
されていないため、印字済み証明書と接触しても押印さ
れない。
【0019】押印ローラ2Aが待機状態の場合、認証印
2aとインクローラ機構2Bが接触するように、当該イ
ンクローラ機構2Bのオン動作がタイミング制御され
る。
【0020】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図3に基づいて説明する。
【0021】この図1ないし図3に示す実施例は、押印
を必要とする用紙を所定位置に搬送するための用紙搬送
手段1と、この用紙搬送手段1に沿って配設され,用紙
の所定位置に認証印を押印する第1および第2の押印手
段2,3と、これら第1および第2の押印手段2,3の
動作を個別に制御する制御回路部4とから構成されてい
る。符号5は上記各構成手段を収納するケース本体を示
す。
【0022】用紙搬送手段1は、図2に示すように、用
紙走行路1Gに沿って装備された原動ローラ1aおよび
従動ローラ1bからなる三組の用紙搬送ローラ機構1
A,1B,1Cと、これら三組の用紙搬送ローラ機構1
A〜1Cを駆動する駆動モータ1Mと、この駆動モータ
1Mの回転力を各用紙搬送ローラ機構1A〜1Cの原動
ローラ1aに伝達するベルト機構1E,1Fとを備えて
いる。
【0023】ここで、他方のベルト機構1Fは、前述し
た各用紙搬送ローラ機構1A〜1Cの原動ローラ1aを
同期駆動するためのもので、段付きベルトが使用されて
いる。また、一方の駆動ベルト機構1Eは、前述した駆
動モータ1Mの回転力を用紙搬送ローラ機構1A〜1C
の原動ローラ1aに伝達するためのもので、同じく段付
きベルトが使用されている。
【0024】更に、用紙搬送手段1は、外部から用紙が
挿入されたことを検知すると制御回路部4に通知する挿
入検知センサ1dと、押印完了後に用紙が排出されたこ
とを検知すると制御回路部4に通知する排出検知センサ
1eとを具備している。
【0025】ここで、本実施例では用紙搬送ローラ機構
三組設けた場合について説明したが、これに限定される
ものではない。
【0026】第1の押印部2は、図3に示すように、二
個の認証印2a、2bが取り付けられた押印ローラ2A
と、この押印ローラ2Aに装備された認証印2a,2b
にインクを供給するためのインクローラ機構2Bと、駆
動ベルト2Dを介して押印ローラ2Aおよびインクロー
ラ機構2Bを駆動するための押印駆動モータ2Eとを備
えている。
【0027】インクローラ機構2Bは、押印ローラ2A
に所定のインクを塗布するインク塗布部材としてのイン
ク塗布ローラ2Baと、このインク塗布ローラ2Baを
通常は押印ローラ2Aから離間するように付勢するばね
部材(図示せず)と、このばね部材のばね力に抗してイ
ンク塗布ローラ2Baを押印ローラ2B側に当接せしめ
るカム2Bdと、このカム2Bdに,外部指令によって
作動して前述した押印駆動モータ2Eの回転駆動力を伝
達するクラッチ(電磁クラッチ)2Beとを備えて構成
されている。符号2Bfはカム駆動ベルトを示す。
【0028】更に、この第1の押印部2は、認証印2
a,2bに付着した余分なインクを除去するためのクリ
ーニングローラ2Gと、押印ローラ2Aの待機位置を検
出するための位置検出センサ2eと、認証印2a,2b
を識別するための印識別センサ2fとを具備している。
【0029】ここで、押印ローラ2A上には、認証印2
a,2b二つ配設した場合を例示したが、三個以上であ
っても,或いは一個であってもよい。
【0030】第2の押印部3は、この第1の押印部2と
全く同一に構成され,同一に機能し且つ前述した用紙搬
送手段1に沿って第1の押印部2とは反対の向きに組み
込まれている。
【0031】即ち、この第2の押印部3は、図1に示す
ように、二個の認証印3a、3bが取り付けられた押印
ローラ3Aと、この押印ローラ3Aに装備された認証印
3a,3bにインクを供給するためのインクローラ機構
3Bと、駆動ベルト3Dを介して押印ローラ3Aおよび
インクローラ機構3Bを駆動するための押印駆動モータ
3Eとを備えている。
【0032】インクローラ機構3Bは、押印ローラ3A
に所定のインクを塗布するインク塗布部材としてのイン
ク塗布ローラ3Baと、このインク塗布ローラ3Baを
通常は押印ローラ3Aから離間するように付勢するばね
部材(図示せず)と、このばね部材のばね力に抗してイ
ンク塗布ローラ3Baを押印ローラ3A側に当接せしめ
るカム3Bdと、このカム3Bdに,外部指令によって
作動して前述した押印駆動モータ3Eの回転駆動力を伝
達するクラッチ3Beとを備えて構成されている。
【0033】更に、この第2の押印部3は、認証印3
a,3bに付着した余分なインクを除去するためのクリ
ーニングローラ3Gと、押印ローラ3Aの位置を検出す
るための印待機位置検出センサ3eと、認証印3a,3
bを識別するための印識別センサ3fとを具備してい
る。
【0034】図4に、上記各構成部材の動作を制御する
制御系を示す。この図4に示す制御系において、符号4
は制御回路部を示す。
【0035】この制御回路部4は、前述した用紙搬送手
段1の起動,停止を制御する用紙搬送制御機能と、第1
乃至第2の押印部2,3が備えている押印駆動モータ2
E,3Eの回転速度および起動,停止のタイミングを制
御する押印タイミング制御機能と、同じく第1乃至第2
の押印部2,3が備えているクラッチ2Be,3Beの
動作のタイミングを制御するクラッチ制御機能とを備え
ている。これらの各機能は、前述した各センサ1d,1
e,2e,2f,3e,3fから出力されるセンサ信号
に従って機能し、予めメモリ6に記憶された起動・停止
のタイミングに従って作動するようになっている。符号
7は各部の動作タイミングを設定する入力盤を示す。こ
の入力盤7から入力される所定の情報およびコマンドは
前述したメモリ6に記憶されるようになっている。
【0036】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0037】.図示しない外部装置から例えば印字済
みの書類が送り込まれて用紙搬送手段1に搬入される
と、まず、挿入検知センサ1dは用紙挿入を検出して制
御回路部4に通知する。
【0038】.制御回路部4は、用紙挿入通知を受け
ると、外部装置からの認証印指定信号を解析し、指定さ
れた認証印が第1の押印部2と第2の押印部3のどちら
に装備されているかを判断する。
【0039】ここでは、一例として第1の押印部2の第
1の認証印2aが指定された場合について説明する。こ
こで、各押印部に装備されている認証印にかかるデータ
は予め制御回路部4のメモリ6に記憶されている。
【0040】そして、制御回路部4は、上記判断後、第
1の押印部2の押印駆動モータ2Eを駆動するととも
に、第1の押印部2の印待機位置検出センサ2eおよび
印識別センサ2fからの信号に基づいて、第1の押印部
2のクラッチ2Beを起動制御する。
【0041】.また、制御回路部4は、第2の押印部
3で押印されないようにするため、第2の押印部3のイ
ンク塗布ローラ3Baを待機位置に戻すとともに、挿入
された用紙を第1の押印部2に搬送するため、押印駆動
モータ3Eを駆動して押印ローラ3Aを回転させる。
【0042】第1の認証印2aにインク塗布ローラ2B
aが接触している場合:
【0043】制御回路部4は、図3(3)に示すよう
に、第1の押印部2の第1の認証印2aがインク塗布ロ
ーラ2Baに接触していると判断した場合は、カム2B
dは回転動作をする必要がないため、クラッチ2Beを
オフ状態に設定制御する。
【0044】そして、第1の認証印2aにインク塗布ロ
ーラ2Baのインクを転写させ、さらにその転写が終了
すると同時にクラッチ2Beをオン状態にしてカム2B
dを回転させてインク塗布ローラ2Baを押印ローラ2
Aから分離させる。これにより、第2の認証印2bには
インクは転写されない。
【0045】一方、インクが転写された第1の認証印2
aは、回転しながら搬送されてきた印字済み証明書と接
触し所定位置に押印する。また、第2の認証印2bは、
インクが転写されていないため、印字済み証明書と接触
しても押印されない。
【0046】押印ローラ2Aが待機状態の場合:
【0047】図3(1)に示すように押印ローラ2Aが
待機状態にあるとの判断が制御回路部4によってなされ
た場合は、第1の認証印2aとインク塗布ローラ2Ba
が接触するように、クラッチ2Beのオン動作がタイミ
ング制御される。
【0048】クラッチ2Beがオン動作になると、カム
2Bdが回転を開始し、図3(2)に示されるように、
インク塗布ローラ2Baが押印ローラ2A側に移動す
る。
【0049】そして、図3(3)に示すように、第1の
認証印2aとインク塗布ローラ2Baが接触して第1の
認証印2aにインク塗布ローラ2Baのインクが転写さ
れ、その転写が終了すると、カム2Bdの回転によりイ
ンク塗布ローラ2Baは押印ローラ2Aから離間され
る。これにより、第2の認証印2bにはインクは転写さ
れない。
【0050】一方、インクが転写された第1の認証印2
aは、図3(4)に示すように回転しながら、搬送中の
印字済み証明書と接触して所定位置に押印する。その
後、印字済み証明書は用紙搬送手段1によってその下流
側に搬送される。ここで、第2の認証印2bは、インク
が転写されていないため、印字済み証明書と接触しても
押印されない。
【0051】.そして、押印動作完了した第1の認証
印2aに残っているインクはクリーニングローラ2Gに
て除かれる。この場合、通常は、インクはすべて印字済
み用紙に転写されるようになっている。
【0052】.制御回路部4は、排出検知センサ1e
から用紙排出の通知を受けると、次の押印要求待ちの状
態となる。
【0053】上記動作は第1の認証印2aが上位装置か
ら指定された場合について説明しているが第2の認証印
2bが指定された場合も同様である。
【0054】また、制御回路部4は、上位装置から指定
された認証印が第2の押印部3に属する場合には、上記
動作と同様にして第2の押印部3のみを動作させる。
【0055】更に、認証印の押印が不要の場合は、各押
印部2,3の一連の認証印押印動作を実施せずに通紙さ
せれば良い。
【0056】.次に、認証印の「ノリ」の調整方法に
ついて、第1の押印部2を例にして説明する
【0057】第1の方法は、押印ローラ2A,3Aと対
向して設置されているクリーニングローラ2G,3Gの
押圧圧力(即ち,ニップ圧)を変更することである。こ
れによって、印字済み用紙に転写されるインクの量が容
易に調整可能である。
【0058】この調整によれば、インク塗布ローラ2B
a,3Baのインク減耗が発生した場合でも、ニップ圧
を高くすることによりインク塗布ローラ2Ba,3Ba
を交換することなく認証印の「ノリ」を最適状態に維持
することができる。
【0059】第2の方法は、押印モータ2E,3Eの回
転速度を変更することである。
【0060】この調整によればインク塗布ローラ2B
a,3Baのインク減耗が発生した場合でも、押印モー
タ2E,3Eの回転速度を遅くすれば、認証印2a,2
bとインク塗布ローラ2Ba,3Baの接触時間が長く
なり、より多くのインクが認証印2a,2bに転写さ
れ、かつ印字済み用紙への押印時間も長くなるため、認
証印の「ノリ」を最適状態に維持することができる。
【0061】以上説明したように、本実施例では、従来
装置のように押印動作のために搬送動作を停止すること
なく、搬送中に認証印を押印することができるため、高
速押印が可能となり、利用者の待ち時間が短縮されサー
ビス向上を図ることができるという利点がある。
【0062】また、最近では住民票や印鑑証明のコンピ
ュータオンライン化が進み、また市町村の合併,統合に
よって戸籍謄本や戸籍抄本等の諸証明書の書式が増加す
るのに比例して、対応する認証印も増加する傾向があ
る。具体的には、戸籍謄本や戸籍抄本は書式が「縦書
き」のため、認証印は「縦印」であり、またコンピュー
タオンライン化された住民票や印鑑証明は書式が「横書
き(認証印の表示が横書き)」のため、認証印は「横
印」が必要である。そこで、例えば、「縦印」,「横
印」に対応するそれぞれの諸証明書の用紙サイズが二種
類あれば、認証印は合計で四種類必要となり、さらに同
様数の代行者の認証印も必要となる。
【0063】従来の自動押印装置では、押印ローラに1
個の認証印しか取り付けられないが、本発明では2個以
上の取り付けが可能となり、しかも証明書の種類が増加
しても認証印の追加が容易にできるため作業性の向上を
図ることができる。
【0064】また、認証印の彫金文字を変更すれば、例
えば住民票の記載事項における非該当事項に「省略」等
の文字も押印によって表示できる。
【0065】さらに、市町村などの地方自治体の証明書
専用電送装置に自動押印装置が接続される場合には、事
務所のOA化に伴い、各種端末装置が増加し、効率的な
スペース利用の必要性が顕著になってきたため、設置占
有面積の小型化が求められている。つまり、自動押印装
置が接続される外部装置(ここでは、証明書専用電送装
置)と分離された筺体構造の場合は、一層の小型化が必
要とされるが、本発明による自動押印装置は機構が単純
であるため従来の自動押印装置よりも小型化が可能であ
る。
【0066】また、本発明は、市町村で発行される戸籍
謄本等の証明書で説明したが、他の一般書面に押印する
場合も実現できるため、上記説明の範囲に限定されるも
のではない。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、簡単な機構で認証印の交換や押印
の「ノリ」調整を即座にしかも自動的に行うことができ
るとともに、用紙を停止させずに押印ができ、これがた
め、設置占有面積が小さく、押印の位置精度も格段に向
上し、高い押印品質を維持しながら高速押印が可能とな
るという従来にない優れた自動押印装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1における用紙搬送手段の一例を示す詳細説
明図である。
【図3】図1における押印部の動作を示す説明図で、図
3(1)は待機状態を、図3(2)は回転状態を、図3
(3)はインク転写状態を、図3(4)は押印状態を、
図3(5)は押印動作完了状態を、それぞれ示す説明図
である。
【図4】図1の各部を駆動制御する制御系の例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 用紙搬送手段 2,3 押印部 2A,3A 押印ローラ 2a,2b,3a,3b 認証印 2B,3B インクローラ機構 2Ba,3Ba インク塗布部材としてのインク塗布ロ
ーラ 2Bd,3Bd カム部材としてのカム 2Be,3Be クラッチ 2E,3E 押印駆動モータ 4 制御回路部(制御手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押印を必要とする用紙を所定位置に搬送
    するための用紙搬送手段と、ローラ状に形成されその周
    囲に複数の認証印を具備すると共に搬入される用紙上の
    所定位置に回転しながら認証印を押印する押印ローラ
    と、この押印ローラを所定の制御手段に制御されて回転
    駆動する押印駆動モータとを備え、 前記押印ローラに、当該押印ローラに間欠的に当接する
    インクローラ機構を併設し、 前記インクローラ機構が、前記押印ローラに所定のイン
    クを塗布するインク塗布部材と、このインク塗布部材を
    通常は前記押印ローラから離間するように付勢するばね
    部材と、このばね部材のばね力に抗して前記インク塗布
    部材を前記押印ローラに当接せしめるカム部材と、この
    カム部材に,外部指令によって作動して前記押印駆動モ
    ータの回転力を伝達するクラッチを装備したことを特徴
    とする 押印装置。
  2. 【請求項2】 前記押印ローラ上に、前記認証印を所定
    間隔を隔てて少なくとも二つ装備したことを特徴とする
    請求項1記載の押印装置。
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