JP2711322B2 - 送水装置を備えた水門 - Google Patents

送水装置を備えた水門

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JP2711322B2
JP2711322B2 JP3133503A JP13350391A JP2711322B2 JP 2711322 B2 JP2711322 B2 JP 2711322B2 JP 3133503 A JP3133503 A JP 3133503A JP 13350391 A JP13350391 A JP 13350391A JP 2711322 B2 JP2711322 B2 JP 2711322B2
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雄一 吉川
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東北ドックエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送水装置を備えた水門
に関する。
【0002】
【従来の技術】河川に排水を行っている、比較的小規模
なものが多い排水路においては、その途中に、水の流量
を調節するための昇降自在のゲートが設けられている。
【0003】台風または集中豪雨などの水量増大時にお
いては、河川および排水路の水量が一時的に増大する。
さらに、河川の水位が上がる満潮時と相重なると、排水
路の下流の水位が高くなる現象が起こり、排水路の水が
充分に河川に排水できなくなる。このため、排水路から
水が溢れて周囲に冠水し、大きな被害が起こる。
【0004】このような被害を防ぐために、排水路にお
いて、ゲートの上流側から下流側へ強制的に水を送る揚
水装置が設けられている。図3は、従来の揚水装置が設
けられたゲートの一例を示す断面図である。図3に示す
ように、従来の揚水装置は、排水路1の幅方向に渡って
設けられたゲート3の上流側の水底に設けられた水中ポ
ンプ2と、水中ポンプ2によって汲み揚げられた水を下
流側に送るための導管4とから成っている。13は電動
機である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示された揚水装
置に使用されている水中ポンプ2は、全体が水中に没し
ており、水底からゲート3の上端の高さまで水を汲み上
げなければならないので、所要出力の割りには排水量が
少なく排水効率が悪いという問題を有している。さら
に、水中ポンプ2および電動機13が水中に没している
ことにより、設置に要する費用および運転費が高く、さ
らに、保守点検が容易でないなどの問題を有している。
【0006】従って、この発明の目的は、上流側から下
流側に効率良く水を送ることができ、且つ、コストをは
じめとする上記問題を解決することができる送水装置を
備えた水門を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る送水装置を備えた水門は、昇降自在の
ゲートと送水装置と逆止弁と送水装置の駆動源とを有
し、前記ゲートは下部に貫通孔を有し、前記送水装置は
筒体およびスクリューのみから成り、前記筒体は前記ゲ
ートに垂直に下流側に突出するよう前記貫通孔に設けら
れ、前記スクリューは複数の羽根を有し、前記送水装置
の駆動源により前記筒体と同軸上で回転可能に前記筒体
内に設けられ、各羽根は互いに前記筒体の長さ方向に沿
って連通する間隙をあけており、前記逆止弁は前記筒体
の下流側端に設けられ、前記送水装置の駆動源は前記送
水装置の上方の前記ゲートおよび水面より高い位置に取
り付けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】ゲートを昇降させることにより通常の水門とし
て作用する。ゲートを降ろした状態で送水装置のスクリ
ューを回転させると、スクリューは上流側の水を強制的
に下流側へと送る。ゲートの上流側には、ゲートで堰き
止められた木切れや泥、ゴミなどが溜まりやすいが、送
水装置のスクリューはこれらを砕くなどして下流側へと
押し流す。スクリューの各羽根の間の間隙は、送水装置
の筒体の長さ方向に沿って連通しており、木切れなどを
下流へと通しやすくなっている。送水装置は、筒体およ
びスクリューのみの簡単な構成から成り、木切れなどが
スクリューと他の部材との間に挟まってスクリューの回
転を止めるなどの故障を起こすことがない。送水装置
は、ゲートの下部に設けられているため、ゲートの下流
側底部に溜まった泥やゴミなどをさらに下流側へと吹き
飛ばす。これにより、ゲート付近の水の流れをよくする
ことができる。逆止弁は、送水装置の筒体を通ってゲー
トの下流側から上流側へと水が逆流するのを防止する。
送水装置の駆動源はいかなる場合にも水没することがな
いので、従来よりも設置に要する費用および運転費が安
く、また、保守点検が容易である。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1および図2は、本発明の一実施例を示してい
る。図1および図2に示すように、送水装置を備えた水
門は、昇降自在のゲート3と送水装置6と逆止弁7とを
有している。ゲート3は、下部に円形の貫通孔5を有し
ている。ゲート3は、排水路1の幅方向に渡って設けら
れ、排水路1を流れる水を堰き止め、流れる水の流量を
調整可能である。送水装置6は、図1に示すように、筒
体およびスクリューのみから成っている。その筒体の上
流側端は貫通孔5の下流側の開口と同一の大きさを有し
ている。送水装置6の筒体は、ゲート3に垂直に下流側
に突出するよう貫通孔5の下流側の開口に取り付けられ
ている。送水装置6のスクリューは、複数の羽根を有
し、電動機9により送水装置6の筒体と同軸上で回転可
能にその筒体内に設けられている。図2に示すように、
スクリューの各羽根は、互いに筒体の長さ方向に沿って
連通する間隙をあけている。送水装置6は、ゲート3の
上流側(図1の右側)の水を貫通孔5を通して下流側
(図1の左側)に送るようになっている。電動機9は、
送水装置6の駆動源であり、電動機9を送水装置6に取
り付けるための支柱10によって送水装置6の上方の、
ゲート3および水面11より所定高さ高い位置に取り付
けられている。逆止弁7は、送水装置6の筒体の下流側
端に設けられている。逆止弁7は、送水装置6の作動時
および停止時において、排水路1の下流側の水が上流側
に逆流するのを防ぐ作用を有する。ゲート3は、ゲート
昇降機12により昇降するようになっている。送水装置
6、逆止弁7、支柱10および電動機9は、ゲート3と
ともに昇降する機構となっている。
【0010】次に、作用について説明する。ゲート3を
昇降させることにより通常の水門として作用する。ゲー
ト3を降ろした状態で送水装置6のスクリューを回転さ
せると、スクリューはゲート3の上流側の水を貫通孔5
を通して強制的に下流側へと送る。従って、従来のよう
に、ゲート3の上方まで水を汲み上げる必要がない。ゲ
ート3の下流側の水面11の高さが上流側の水面11の
高さより高くなった場合には、送る水の量を制御するこ
とにより、上流側と下流側の揚程を小さくすることがで
きる。ゲート3の上流側には、ゲート3で堰き止められ
た木切れや泥、ゴミなどが溜まりやすいが、送水装置6
のスクリューはこれらを砕くなどして下流側へと押し流
す。スクリューの各羽根の間の間隙は、送水装置6の筒
体の長さ方向に沿って連通しており、木切れなどを下流
へと通しやすくなっている。送水装置6は、スクリュー
により木切れや泥、ゴミなどを砕くなどして押し流すこ
とができるため、通常のポンプの場合必要とするストレ
ーナを設ける必要がなく、また、目詰まりしたストレー
ナを掃除する手間を省くことができる。送水装置6は、
ゲート3の下部に設けられているため、ゲート3の下流
側底部に溜まった泥やゴミなどをさらに下流側へと吹き
飛ばす。これにより、ゲート3付近の水の流れをよくす
ることができる。逆止弁7は、送水装置6が停止状態の
とき、送水装置6の筒体を通ってゲート3の下流側から
上流側へと水が逆流するのを防止する。従って、ゲート
3を降ろし、かつ、送水装置6を停止状態にしておけ
ば、排水路1を流れる水を堰き止めることができる。送
水装置6を駆動する電動機9は、ゲート3および水面1
1より高く、いかなる場合にも水没することがないの
で、従来よりも設置に要する費用および運転費が安く、
また、保守点検が容易である。
【0011】実施例の送水装置を備えた水門を用いて揚
水作業を行った。また、比較のため、図3に示す、水中
ポンプを使用した従来のポンプ式送水装置を使用して、
同一の送水出力で揚水作業を行った。いずれも上流側と
下流側の揚程は、0.5mであった。実施例および比較
例の作業条件および作業結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1から明らかなように、送水装置の出力
が同一でありながら、実施例の送水装置は比較例のもの
よりも水の流量がかなり多く、効率の良い排水が行われ
ていることがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る送水装置を備えた水門によ
れば、ゲートの上流側から下流側に効率よく水を送るこ
とができ、保守点検を容易にし、かつ運用コストを低く
することができ、産業上有用な効果が得られる。さら
に、本発明に係る送水装置を備えた水門によれば、スク
リューの各羽根の間の間隙は送水装置の筒体の長さ方向
に沿って連通しているので、各羽根の間の間隙を通して
木切れなどを通しやすく、ゲートの上流側に堰き止めら
れた木切れや泥、ゴミなどをスクリューにより砕くなど
して下流側へと押し流すことができ、このとき、送水装
置は筒体およびスクリューのみの簡単な構成から成るの
で、スクリューの故障を起こしにくい。また、本発明に
係る送水装置を備えた水門によれば、送水装置はゲート
の下部に設けられているので、ゲートの下流側底部に溜
まった泥やゴミなどをさらに下流側へと吹き飛ばし、ゲ
ート付近の水の流れをよくすることができる。さらに、
本発明に係る送水装置を備えた水門によれば、送水装置
の駆動源は送水装置の上方のゲートおよび水面より高い
位置に取り付けられているので、いかなる場合にも水没
することがなく、従来よりも設置に要する費用および運
転費を安くすることができ、また、保守点検が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の送水装置を備えた水門の断
面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来の揚水装置が設けられたゲートの一例を示
す断面図である。
【符号の説明】 1 排水路 2 水中ポンプ 3 ゲート 4 導管 5 貫通孔 6 送水装置 7 逆止弁 8 スクリュー 9 電動機 10 支柱 11 水面 12 ゲート昇降機 13 電動機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降自在のゲートと送水装置と逆止弁と送
    水装置の駆動源とを有し、前記ゲートは下部に貫通孔を
    有し、前記送水装置は筒体およびスクリューのみから成
    り、前記筒体は前記ゲートに垂直に下流側に突出するよ
    う前記貫通孔に設けられ、前記スクリューは複数の羽根
    を有し、前記送水装置の駆動源により前記筒体と同軸上
    で回転可能に前記筒体内に設けられ、各羽根は互いに前
    記筒体の長さ方向に沿って連通する間隙をあけており、
    前記逆止弁は前記筒体の下流側端に設けられ、前記送水
    装置の駆動源は前記送水装置の上方の前記ゲートおよび
    水面より高い位置に取り付けられているにとを特徴とす
    る送水装置を備えた水門。
JP3133503A 1991-05-09 1991-05-09 送水装置を備えた水門 Expired - Lifetime JP2711322B2 (ja)

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CN108330921B (zh) * 2018-04-12 2023-04-07 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种高窄大孔口进水闸门排水方法及装置

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