JP2710724B2 - 角形偏平シリンダ - Google Patents

角形偏平シリンダ

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JP2710724B2
JP2710724B2 JP4030994A JP3099492A JP2710724B2 JP 2710724 B2 JP2710724 B2 JP 2710724B2 JP 4030994 A JP4030994 A JP 4030994A JP 3099492 A JP3099492 A JP 3099492A JP 2710724 B2 JP2710724 B2 JP 2710724B2
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tube
piston
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rectangular flat
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孝二 内田
賢治 松尾
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CKD Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧シリンダに関
し、特に断面が矩形である角形偏平シリンダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の角形偏平シリンダとして、従
来、実公昭61−16404号公報に示すものが提案さ
れている。この角形偏平シリンダは断面がほぼ矩形で、
その短辺と長辺の長さの比が異なるシリンダチューブの
長辺部の内面に、リブがピストンの移動方向に形成され
ている。シリンダチューブの両端にはロッドカバーとヘ
ッドカバーとが配設されている。前記リブは、シリンダ
チューブの強度の弱い長辺部が、駆動流体圧で変形する
のを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の角形
偏平シリンダではロッドカバー、チューブ、ヘッドカバ
ーが別体で構成され、両カバーはチューブの端面に突当
てられてボルト締めされているため、チューブは内圧変
動による変形に弱い。このため前記のようなリブが必要
となる。このためネジ等も含め部品点数が多くなるとと
もに、容積が小さくなり、結果として全体構造を大きく
している。しかも、リブのためにパッキンの形状がリブ
形状に沿う異形となり、この異形パッキンは製作が容易
でなくコスト高になるという問題がある。又、前述の内
側に形成されたリブも、偏平率を高めて長辺部が長くな
ると効果が薄くなり、このような場合にはリブが形成さ
れたとしても、チューブ長辺部の肉厚を大きくしなけれ
ばならないという問題がある。
【0004】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものであって、その目的は構
造を簡単にするとともに偏平率を高めてコンパクト化を
図り、低コストで製作可能な角形偏平シリンダを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では断面が矩形でその短辺と長辺の長さ
の比が異なるチューブと、その両端に設けられたエンド
カバーと、前記チューブ内に摺動自在に嵌装されたピス
トンとを備えた角形偏平シリンダにおいて、前記ピスト
ンのピストンヘッドは、ヘッド本体と、そのヘッド本体
のピストン移動方向両側に止着されピストンがチューブ
端部に移動した際に前記エンドカバーに当接する緩衝材
とよりなり、その緩衝材の周縁には同周縁から相対向す
るエンドカバー側に斜めに延びるように形成されるとと
もに、チューブの内周面によってチューブの内側へ変形
されてその内周面に摺接するリップを設けたことをその
要旨としている。
【0006】第2の発明では、第1の発明に加えて、前
記エンドカバーの一方を前記チューブと一体又は一体的
に形成するとともに、前記ピストンによって区画された
シリンダ室に作動流体を給排する一対の給排孔を、一方
のエンドカバーに集中して開口させたことをその要旨と
している。
【0007】
【作用】上記構成により、第1の発明では、ピストンが
チューブ端部に移動してピストンヘッドがエンドカバー
に当接した際、ヘッド本体のピストン移動方向両側に止
着された緩衝材によりその衝撃が和らげられる。又、緩
衝材の周縁に設けられたリップにより、たとえチューブ
が変形して拡径してもチューブ内壁を押さえるためシー
ル性が確保される。
【0008】第2の発明では、エンドカバーの一方がチ
ューブと一体又は一体的に形成されているため、チュー
ブの変形が極めて少ない。又、シリンダ室に作動流体を
給排する一対の給排孔を一方のエンドカバーに集中して
開口させたため、シリンダに作動流体を給排する配管を
集中させることができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明を具体化した一実施例について
図1〜図6に従って説明する。図1に示すようにアルミ
ニウムよりなるシリンダケース1はチューブ2、エンド
カバーとしてのヘッドカバー3及びロッドカバー4から
構成されている。そのチューブ2とヘッドカバー3は押
し出し加工で一体に形成されており、全体として有底の
筒状を呈している。チューブ2は断面がほぼ矩形であ
り、短辺部と長辺部の比率の異なる偏平な角形をしてい
る。前記ロッドカバー4の周縁には嵌合部として段差が
形成されており、中央にロッド孔5が貫通穿孔されてい
る。そのロッド孔5にはピストン6のピストンロッド7
がシールリング8を介して貫入されるとともに、ピスト
ンヘッド9はチューブ2に移動自在に挿入されている。
チューブ2の開口部にはロッドカバー4の嵌合部がレー
ザー溶接あるいは接着剤等で密嵌固定されている。ヘッ
ドカバー3及びロッドカバー4には各々給排孔10、1
1が形成されている。ヘッドカバー3の給排孔10はヘ
ッド側のシリンダ室12に、ロッドカバー4の給排孔1
1はロッド側のシリンダ室13に連通している。両給排
孔10、11は両カバー3、4の側面から一定深さに穿
孔されるとともに、シリンダ室12、13に接する面か
ら同様に穿孔され二つが導通して流路が形成される。
【0010】ピストンロッド7の先端にはヘッド本体1
4が鍔状に一体に形成されている。このヘッド本体14
の両面にはゴムからなる緩衝材15がピン16により止
着されている。この緩衝材15はピストン6の往復運動
時にそのヘッド本体14が両カバー3、4に当たる衝撃
を和らげることができる。又、緩衝材15の周縁にはシ
ール構造であるリップ17が形成されている。リップ1
7の先端はそれぞれ各カバー3、4方向に折れ曲がって
おり、たとえチューブ2が変形して拡径しても、その折
れ曲がった部分がそれにつれて伸び、チューブ2内壁を
押さえシールを確保する。しかも、専用のパッキンリン
グが不要となり、部品点数を少なくすることができる。
【0011】図3は本実施例の角形偏平シリンダをスラ
イドテーブル18の駆動動力源とした場合を示すもので
ある。長辺部19を水平にして、角形偏平シリンダを配
設することによりピストンロッド7の軸位置を低く設定
できるためテーブル18の負荷の高さを変更することな
く、機器に設置することができる。
【0012】以上のようにシリンダ形状が角形偏平であ
るために、チューブ2への駆動流体による負荷は長辺部
19の中心が最大となり、長辺部19を外側へ変形させ
ようとする。図5はその様子を示したもので、変形の度
合いを歪み量δとしてグラフにしたものである。図4に
示すように横軸は長辺部19、23の位置l0 で、
(A)はヘッドカバー20、ロッドカバー21がチュー
ブ22にネジ止めされている従来例(a)に対応する特
性である。一方(B)は本実施例(b)の歪み量を示す
特性である。グラフで示されるように本実施例の歪み量
は従来例に対して半減しているのが分かる。しかも、長
辺部19の端部ではカバーが一体に成形されているか、
接着されているため歪み量はゼロとなっている。このよ
うに、歪み量が低減できるため、偏平率(長辺/短辺)
を従来の2.0程度から5.0まで高めることができる
ばかりでなく、リブ等の補強手段が不要になって内部容
積を拡大でき、結果としてコンパクト化が可能である。
しかも。ネジ等の部品が必要ないため、部品点数が少な
くなって、製作が容易となる。
【0013】なお、本発明では前記実施例の構成に限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例
えば以下のように構成することもできる。 (1)前記実施例では給排孔10、11をヘッドカバー
3及びロッドカバー4の各々に形成したが、図6に示す
ように、チューブ24内にバイパス25を形成してロッ
ド側のシリンダ室13と一方の給排孔26を連結する構
成とする。このため給排孔26、27を一方向に集める
ことができ、使用時にスペースをとらなくてすむという
効果がある。
【0014】(2)ヘッドカバー及びロッドカバーをチ
ューブと別体にして、それをチューブに接着又は溶接に
より固定すること。 (3)図1に示すように給排孔28、29をチューブに
形成すること。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、ピストンがチューブ端部に移動した際に、ヘッド本
体がエンドカバーに当たる衝撃を和らげることができる
とともに、チューブが拡径してもシール性を確保でき、
部品点数を少なくできてコストダウンが可能であるとい
う効果を奏する。
【0016】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加えて、部品点数を低減でき、コストダウンを図れる。
又、チューブの歪み量を少なくすることができるため、
偏平率やコンパクト化を向上させることができるととも
に、第1の発明のピストンとも相俟ってシール性もより
一層確保することができる。更に、給排孔を一方のカバ
ーに設けているため、シリンダに流体を給排するための
配管を集中させることができ、配管が行いやすいという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した角形偏平シリンダの一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】同じく角形偏平シリンダの一実施例を示す横断
面図である。
【図3】同じく角形偏平シリンダをスライドテーブルの
駆動源とした状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例と従来例とを比較した断面図で
ある。
【図5】同じく本発明の実施例と従来例との歪み量を、
チューブの軸方向の位置を横軸にとって比較した特性図
である。
【図6】本発明の別例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 チューブ、3 エンドカバーとしてのヘッドカバ
ー、4 エンドカバーとしてのロッドカバー、6 ピス
トン、9 ピストンヘッド、14 ヘッド本体、15
緩衝材、17 リップ、28,29 給排孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が矩形でその短辺と長辺の長さの比
    が異なるチューブと、その両端に設けられたエンドカバ
    ーと、前記チューブ内に摺動自在に嵌装されたピストン
    とを備えた角形偏平シリンダにおいて、 前記ピストンのピストンヘッドは、ヘッド本体と、その
    ヘッド本体のピストン移動方向両側に止着されピストン
    がチューブ端部に移動した際に前記エンドカバーに当接
    する緩衝材とよりなり、その緩衝材の周縁には同周縁か
    ら相対向するエンドカバー側に斜めに延びるように形成
    されるとともに、チューブの内周面によってチューブの
    内側へ変形されてその内周面に摺接するリップを設けた
    ことを特徴とする角形偏平シリンダ。
  2. 【請求項2】 前記エンドカバーの一方を前記チューブ
    と一体又は一体的に形成するとともに、前記ピストンに
    よって区画されたシリンダ室に作動流体を給排する一対
    の給排孔を、一方のエンドカバーに集中して開口させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の角形偏平シリンダ。
JP4030994A 1992-02-18 1992-02-18 角形偏平シリンダ Expired - Lifetime JP2710724B2 (ja)

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JPH05231407A JPH05231407A (ja) 1993-09-07
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